●第 3波の猛威が再び球界のカレンダーを狂わしかねない事態に陥った。プロ野球の 2月 1日からのキャンプが、「新型コロナウイルス感染急拡大」で 1週間程度延期となる可能性があることが11日、分かった。球春到来となる 2月 1日のキャンプインまで約 3週間。例年なら 1、 2軍の振り分けなど準備作業が本格化する時期だが、「コロナ禍」の急拡大で看過できない状況となった。「首都圏1都3県」に 2月 7日まで発令中の「緊急事態宣言」が関西圏の「2府1県」にも拡大する見通し。キャンプ地の 1つ、宮崎県もすでに独自の同宣言を出している。不安要素の強い状況を鑑みて、12日の「臨時12球団代表者会議」で、検討されることになる。延期となれば、本拠地などで全体練習を行うとみられるが、調整への影響は必至。長期化すれば 3月26日の開幕も危うくなる。巨人、ソフトバンクなど 4チームがキャンプを張る宮崎県が独自の同宣言を発出。「関西3府県」も政府に発令を要請し、危機は全国へ拡大している。12球団そろって球春到来を迎えられなかった歴史は、いまだかつてない。延期を決めれば、キャンプ地ではなく本拠地などで練習を行うことになりそうだ。だが温暖な地と比べ、同程度の負荷で鍛錬を積むことは厳しい。同宣言が延長となれば、キャンプインの見通しが立たなくなる。 2月23日に沖縄で始まるオープン戦も、ずれ込みかねず、さらに長期化すれば 3月26日の「シーズン開幕」も昨季に続き延期となる恐れもある。
●矢野燿大監督(52)がピンチもチャンスとハッパを掛けた。政府は、「新型コロナウイルスの変異種」が流行している状況を踏まえ、すでに 1月末までの外国人の新規入国を停止。新外国メル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国・KT)とラウル・アルカンタラ投手(28=韓国・斗山)の来日見通しが立っていない。 2月キャンプに間に合わない可能性は高いが、同監督は覚悟の上だ。 2年目ジェリー・サンズ外野手(32=キウム・ヒーローズ)はロハス加入で外野から 1塁コンバートが決定済み。だが、ロハスの来日時期次第では柔軟に対応する。柔軟な起用は同じ 8人の助っ人を抱えた昨季も経験済みだ。レギュラー奪取を狙う選手にとっては可能性が広がる。指揮官はゲキを飛ばした。
●高卒 2年目の阪神・西純矢投手(19)が11日、鳴尾浜で「自主トレ」を行い、遠戚にあたる西勇輝投手(30)からハッパをかけられたことを明かした。オフもたびたび連絡を取って、トレーニング方法などアドバイスを受けているといい、近日中には指導も受ける予定。同じ高卒でプロ入りした右腕の“エース道”をたどり、今季は 1軍のマウンドを目指す。オフの期間もホットラインでつながっている。西純が、遠戚にあたる「エース」の西勇へ練習法の助言を求めて“弟子入り”。厳しくも頼りになる言葉をかけられた。現在の練習量の少なさをズバッと指摘された上で、近日中にも直接、具体的なトレーニングの方法を伝授してもらえることも決まった。西勇ほど、明確な目標はいない。同じ高卒でプロ入りした右腕。 2年目には 1軍で18試合に登板して頭角を現し、 3年目には「10勝」を挙げた。西純も、西勇の“エース道”を進むつもりだ。
●鳴尾浜で阪神・中田が11日、今年初のブルペン入り。今季39歳を迎える同世代との真剣勝負も目標にした。中田賢一投手が東京ヤクルトに移籍した内川聖一内野手(38=横浜-福岡ソフトバンク)との対戦を心待ちにした。今オフは元日以外は無休で練習。ソフトバンク時代にチームメートだった内川は同い年で親交も深く、昨季は 2軍で対戦した。今季から同じセ・リーグ所属となり刺激に変えた。ソフトバンクから移籍 1年目の昨季は 3試合登板で「0勝2敗、防御率7.59」に終わった。
●江越大賀外野手(27)が「駒大魂」で「0安打」からの「大逆転レギュラー」を目指す。甲子園で「自主トレ」を行い、代表取材に対応。昨季は45試合に出場するも、プロ入り後初めて「シーズン無安打」に終わった。今季 7年目を迎える自身の立場を考え、不可欠な打撃強化に注力している。今年の「箱根駅伝」では、母校の駒大が「総合優勝」。最終10区で 3分以上あった差を「大逆転」しての栄冠だった。年始も練習に励んでいた江越はその瞬間を見ていなかったが、母校の勇姿は目指すところ。プロ 7年目。ひたむきに走り続け、大逆転でレギュラーを奪取をする。
●阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手(21=近畿大學)が、今季初対外試合となる 2月 9日の練習試合・北海道日本ハム戦(宜野座)への出場に意欲満々だ。「新人合同自主トレ」後にオンライン取材に応じた。井上一樹ヘッドコーチ(49)が、初戦には新人も出場させる方針を示していることを聞き、前向きに受け止めた。キャンプ序盤から実戦で積極的にレギュラー取りをアピールする。「新人合同自主トレ」 3日目のこの日は、屋外で初のティー打撃を行った。置きティーのボールを、豪快なスイングで防球ネットに突き刺した。バットを振り切るたびに黒い上着がめくれ、白いアンダーシャツが見えるほどのフルスイング。隣でティー打撃をしていた「ドラフト6位」中野拓夢内野手(24=三菱自動車岡崎)も驚いた表情だった。最後はバランスを保つために右打ちでもティー打撃。佐藤輝は、逆でも力強いスイングを見せた。昨季「28本塁打」の大山悠輔内野手(25)にもあいさつを済ませた。主砲に学ぶ機会を楽しみにした。ここまでは、まだ置きティーだけだが、自身のスイング動画をしっかりチェック。タテジマデビューに向け、プロ仕様の佐藤輝を、作り上げていく。ベールに包まれたパワーはキャンプで爆発させる。沖縄の青空にドでかいアーチを描き、虎党の希望を確信的なものに変える。
●阪神「ドラフト6位」の中野拓夢内野手が、イメージトレーニングでエース攻略を目指す。11日に「新人合同自主トレ」の第 1クールを終え、オンライン取材に対応。この日は「新人合同自主トレ」で初めて屋外での打撃練習も行い、充実感をにじませた。夕食を食べてからも約 1時間バットを振るなど、打撃力向上へ熱心に取り組む。毎日の練習もただの練習にはしない。寮の部屋に帰ってからは、巨人菅野智之投手(31)や中日大野雄大投手(32)らエース級の動画を見て傾向を研究。そして実際の打撃練習で、球種を頭に浮かべながら打ち込んでいる。即戦力として期待される遊撃手は、目標を高く持つ。夜は夕食後、寮に隣接する室内練習場で約 1時間、マシン相手に打撃練習をするのが日課。さらに風呂場では、 1年目の昨季に大野雄と対戦し、「3打数無安打2三振」だった井上広大外野手(19=履正社高校)にもリサーチ。貪欲だ。「ドラフト6位」と「下位」だが遊撃の守備力は高い。俊足の左打ちで実戦向きという評価を受ける即戦力は気合十分。菅野や大野雄と対戦するために、まずは「開幕1軍」をつかみとる。
記事をまとめてみました。
NPB旗 (2020年 6月 7日撮影)
プロ野球の 2月 1日からのキャンプが、「新型コロナウイルス感染急拡大」で 1週間程度延期となる可能性があることが11日、分かった。「首都圏1都3県」に 2月 7日まで発令中の「緊急事態宣言」が関西圏の「2府1県」にも拡大する見通し。キャンプ地の 1つ、宮崎県もすでに独自の同宣言を出している。不安要素の強い状況を鑑みて、12日の「臨時12球団代表者会議」で、検討されることになる。延期となれば、本拠地などで全体練習を行うとみられるが、調整への影響は必至。長期化すれば 3月26日の開幕も危うくなる。
◇ ◇ ◇
第 3波の猛威が再び球界のカレンダーを狂わしかねない事態に陥った。球春到来となる 2月 1日のキャンプインまで約 3週間。例年なら 1、 2軍の振り分けなど準備作業が本格化する時期だが、「コロナ禍」の急拡大で看過できない状況となった。キャンプの 1週間程度の延期について、今日12日のJリーグとの「対策連絡会議」後に行われる「臨時12球団代表者会議」で検討される。
首都圏での「緊急事態再宣言」を前にした 5日、NPB斉藤コミッショナーは「(自治体、医療関係者と)しっかりした準備をしたつもり。今のところはよほど状況が悪化しない限り、粛々とやっていきたい」と話した。だがその後も事態は悪化の一途をたどっている。巨人、ソフトバンクなど 4チームがキャンプを張る宮崎県が独自の同宣言を発出。「関西3府県」も政府に発令を要請し、危機は全国へ拡大している。
現時点の12球団キャンプ日程
キャンプでは選手、首脳陣、裏方のスタッフや球団職員など大人数で移動して長期滞在する。宣言中の活動が適当か慎重に見極める。ある球団関係者は「( 2月 7日までの)『緊急事態宣言』の期限を考えての 1週間。賛成意見も反対意見もあると思う。話し合いはしないといけない」と話した。
12球団そろって球春到来を迎えられなかった歴史は、いまだかつてない。延期を決めれば、キャンプ地ではなく本拠地などで練習を行うことになりそうだ。だが温暖な地と比べ、同程度の負荷で鍛錬を積むことは厳しい。同宣言が延長となれば、キャンプインの見通しが立たなくなる。 2月23日に沖縄で始まるオープン戦も、ずれ込みかねず、さらに長期化すれば 3月26日の「シーズン開幕」も昨季に続き延期となる恐れもある。
<昨年のキャンプインからの新型コロナウイルスを巡る経過>
2月 1日 12球団一斉キャンプイン。
7日 阪神がキャンプ中の練習試合でのジェット風船による応援の自粛願いを発表。その後中日、DeNA、ヤクルトも同様に呼びかけ。
12日 西武が19、21日に、阪神が20日に予定していた台湾・統一との練習試合を中止すると発表。
15日 ロッテ、楽天、日本ハムがファンサービスの当面自粛を発表。16日に西武、オリックスも自粛を発表。
12球団キャンプ地
21日 日本野球機構(NPB)と12球団が感染防止のために共通の対策を実施することを確認。
25日 巨人が29日、 3月 1日に主催するヤクルトとのオープン戦を無観客で実施と発表。
26日 臨時の「12球団代表者会議」でオープン戦の残り全72試合を無観客で実施すると決定。 3月 3日 Jリーグと連携して「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設置し、初会合を開く。
9日 臨時の「12球団代表者会議」で20日に予定された「開幕延期」を決定。
◆キャンプトラブルメモ
91年 1月に湾岸戦争が起こり、吉国コミッショナーが海外キャンプの検討を要望。海外キャンプを予定していた 6球団のうちヤクルトがユマ、西武はマウイでのキャンプ中止を決定。ヤクルトは 2軍が予定していた西都、西武は 2月1~14日が西武球場、16日以降は春野へ急きょ変更した。95年には阪神・淡路大震災の影響で近鉄がサイパンキャンプを中止。 2月 1~ 7日は藤井寺球場で行った。これまでキャンプ地の変更はあったものの、12球団が一斉にキャンプインを遅らせたケースは見当たらない。
阪神矢野燿大監督がピンチもチャンスとハッパを掛けた。政府は、「新型コロナウイルスの変異種」が流行している状況を踏まえ、すでに 1月末までの外国人の新規入国を停止。新外国メル・ロハス・ジュニア外野手(韓国・KT)とラウル・アルカンタラ投手(韓国・斗山)の来日見通しが立っていない。 2月キャンプに間に合わない可能性は高いが、同監督は「こればっかりは仕方ない」と覚悟の上だ。
2年目サンズはロハス加入で外野から 1塁コンバートが決定済み。だが、ロハスの来日時期次第では「サンズも外野ができるっていうのは去年 1年間やって分かっている。外野でまた起用っていうのもありえる」と柔軟に対応する。レギュラー奪取を狙う選手にとっては可能性が広がる。指揮官は「日本人選手もチャンスなので」とゲキを飛ばした。
阪神矢野燿大監督=東京ドーム (2020年 9月17日撮影)
阪神・矢野燿大監督が11日、代表取材に応じ、新外国人選手の来日日程が不透明な状況にも、泰然自若を貫いた。
「こればかりは、しゃあないよね。来られる日に合わせて俺らもやっていくし、向こうもできる範囲の中でやってくれると思う。やれる中でしっかりやっていきます」
「コロナ禍」で外国人の入国制限が設けられ、特に新規入国のメル・ロハス・ジュニア外野手とラウル・アルカンタラ投手は 2月中の合流が難しくなる可能性もある。せっかく獲得した戦力がそろわない緊急事態も、想定済みだ。
ロハスは主軸として外野の一角に期待。サンズを 1塁にコンバートするプランを描いているが「ロハスが遅れるということであれば、サンズも外野ができるのは去年 1年間やって分かっているので。外野でまた起用っていうのも」と両面待ち。「多く外国人投手を入れるということも」と思案し、チーム全体の競争も歓迎した。
「日本人選手もそれ(外国人)を超えてくれるのはチャンスなので」 柔軟な起用は同じ 8人の助っ人を抱えた昨季も経験済みだ。
高卒 2年目の阪神・西純矢投手が11日、鳴尾浜で「自主トレ」を行い、遠戚にあたる西勇輝投手から「(練習を)倍以上やらないと」とハッパをかけられたことを明かした。オフもたびたび連絡を取って、トレーニング方法などアドバイスを受けているといい、近日中には指導も受ける予定。同じ高卒でプロ入りした右腕の“エース道”をたどり、今季は 1軍のマウンドを目指す。
オフの期間もホットラインでつながっている。西純が、遠戚にあたる「エース」の西勇へ練習法の助言を求めて“弟子入り”。厳しくも頼りになる言葉をかけられた。
「(練習量が)少ないと言われましたし、先輩方を抜かすには、その(今の)倍以上やらないと、抜かせないと言われました。もう少しやらないといけないな、と思いました」
鳴尾浜で元気に自主トレを行う西純矢投手。西勇の“エース道”を歩む=阪神鳴尾浜球場(西宮市タイガーデン)
今季 2年目の西純にとって初めてのオフ。わからないことや不安なこともある中、鳴らしたのが西勇の電話だった。
「トレーニングとかで何やっていいかわからないので、西(勇)さんが自分と同じ年齢くらいの時に何やってたかというのを教えてくださって」
現在の練習量の少なさをズバッと指摘された上で、近日中にも直接、具体的なトレーニングの方法を伝授してもらえることも決まった。
西勇ほど、明確な目標はいない。同じ高卒でプロ入りした右腕。 2年目には 1軍で18試合に登板して頭角を現し、 3年目には「10勝」を挙げた。西純も、西勇の“エース道”を進むつもりだ。
西勇輝投手も鳴尾浜で自主トレを行ったが、西純矢投手との接触はなかった=阪神鳴尾浜球場
年末年始には広島に帰省。毎年行っているという広島護国神社へ初詣に行き、おみくじを引くと末吉だった。「願い事は『思うがまま』と書いてあって。でも、やり過ごしたらダメとも」。昨季 2軍で 1年間、腕を磨いた西純の願い事は「1軍初登板」、そして「初勝利」だ。
この日は鳴尾浜のブルペンで捕手立たせて33球。「やることをやらないとダメなのかなと思っています。やることをやれば『思うがまま』にかなうのかなと思っています」。願いを現実のものにするべく、まずは 1軍に帯同する方針の春季キャンプでアピールする。
「競争には勝ちたいと思っています。体をこの 1カ月で作って(キャンプに)臨まないといけない」
今季こそ 1軍のマウンドへ。「エース」から貴重な教えを受け、必ず飛躍を遂げる。
キャッチボールを行う中田賢一投手=阪神鳴尾浜球場
中田賢一投手がヤクルトに移籍した内川との対戦を心待ちにした。今オフは元日以外は無休で練習。「元気というか、めっちゃ動けてます。休みなくやっているのは久々というか、何年かぶりだと思います」。
ソフトバンク時代にチームメートだった内川は同い年で親交も深く、昨季は 2軍で対戦した。今季から同じセ・リーグ所属となり「 1軍の舞台で勝負できるように僕も、一生懸命やっていきたい」と刺激に変えた。
キャッチボールをする中田賢一投手=阪神鳴尾浜球場
鳴尾浜で阪神・中田が11日、今年初のブルペン入り。今季39歳を迎える同世代との真剣勝負も目標にした。「 1軍の舞台で勝負できるように、僕も一生懸命やっていきたい。ウッチーももちろん、内海とかナカジとか亀井も頑張ってますので」。ヤクルトに移籍した内川、巨人の中島や亀井、西武・内海らの存在も刺激だ。
ソフトバンクから移籍 1年目の昨季は 3試合登板で「0勝2敗、防御率7.59」に終わった。例年はシーズン後に作る休養期間を設けず、年末年始の休養も元日のみ。「めっちゃ動けています。上( 1軍)のゲームでしっかり貢献したい」と意気込んだ。
江越大賀外野手が「駒大魂」で「0安打」からの「大逆転レギュラー」を目指す。甲子園で「自主トレ」を行い、代表取材に対応。「打たないと試合に出られないので、とにかくバッティングのことだけを考えてやっていました」。
昨季は45試合に出場するも、プロ入り後初めて「シーズン無安打」に終わった。今季 7年目を迎える自身の立場を考え「それはもう自覚しているので、そこで試合に出るためには打つしかない」。不可欠な打撃強化に注力している。
今年の「箱根駅伝」では、母校の駒大が「総合優勝」。最終10区で 3分以上あった差を「大逆転」しての栄冠だった。年始も練習に励んでいた江越はその瞬間を見ていなかったが、母校の勇姿は目指すところ。「レギュラー争いとしてはトップと程遠いですけど、逆転できるように」。プロ 7年目。ひたむきに走り続け、大逆転でレギュラーを奪取をする。
江越大賀外野手=阪神甲子園球場 (2020年11月 3日撮影)
甲子園で自主トレを行った阪神・江越が11日、“駒大魂”で「大逆転レギュラー」を狙う。「打たないと試合に出られないので、とにかく打撃のことを考えて」。守備走塁はトップレベルも、課題の打撃で昨季は「無安打」。オフはノーステップ打法にも挑戦して「続けながら、ちょっとずつ変化させながら」と試行錯誤している。「箱根駅伝」では、母校が「最終10区」で「逆転優勝」。「レギュラー争いとしてはトップとほど遠いですが、逆転できるように」とあやかった。
阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手が、今季初対外試合となる 2月 9日の練習試合・日本ハム戦(宜野座)への出場に意欲満々だ。
「新人合同自主トレ」後にオンライン取材に応じた。井上ヘッドコーチが、初戦には新人も出場させる方針を示していることを聞き、「野球選手は試合をしてナンボだと思う。出してもらえるなら、すごくうれしい」と前向きに受け止めた。キャンプ序盤から実戦で積極的にレギュラー取りをアピールする。
初めて屋外でティー打撃を行った佐藤輝明内野手。豪快なスイングを披露した=阪神鳴尾浜球場
「新人合同自主トレ」 3日目のこの日は、屋外で初のティー打撃を行った。置きティーのボールを、豪快なスイングで防球ネットに突き刺した。バットを振り切るたびに黒い上着がめくれ、白いアンダーシャツが見えるほどのフルスイング。隣でティー打撃をしていた「ドラフト6位」中野拓夢内野手も「佐藤輝のスイングはやっぱり強かった。見習っていきたい」と驚いた表情だった。最後はバランスを保つために右打ちでもティー打撃。佐藤輝は「もともと(小学生で野球を始めたころは)右打ちなので」と、逆でも力強いスイングを見せた。
屋外でティー打撃を行う佐藤輝明内野手=阪神鳴尾浜球場
昨季「28本塁打」の大山にもあいさつを済ませた。「これからいろいろ教えてもらえたら。配球だったりを聞いてみたい」と、主砲に学ぶ機会を楽しみにした。ここまでは、まだ置きティーだけだが、自身のスイング動画をしっかりチェック。タテジマデビューに向け、プロ仕様の佐藤輝を、作り上げていく。
ティー打撃をする佐藤輝明内野手=阪神鳴尾浜球場
阪神の「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」が11日、鳴尾浜で「新人合同自主トレ」に参加。「合同トレ」では初めてとなる屋外での打撃練習を行い、ティー打撃でフルスイングを披露した。鳴尾浜ではフリー打撃を行わない方針だが、練習後にオンラインで取材に応じた「ゴールデンルーキー」は“来たるべき日”に備えて、この期間にしっかりと振り込んでいくことを誓った。
鳴尾浜に力強い打球音が響き渡った。白球はすさまじい勢いで防球ネットに突き刺さる。フリー打撃ではない。たった数十分のティー打撃。それでも、佐藤輝の隠しきれないポテンシャルを裏付けるには十分だ。
「走る量とかどんどん増えていくと思うので、ついていけるようにやっていきたいです」
この日は「合同自主トレ」第 1クールの最終日。「ゴールデンルーキー」は充実の表情で振り返った。
これまでは基礎体力アップの練習が中心だったが、この日からメニューに屋外でのティー打撃が追加。グラウンド上では初となる実技練習に自然と笑みもこぼれた。 1球 1球、こん身の力でバットを振り切る。いきなりみせたフルスイングは、隣にいた「D6位・中野拓夢内野手」が「佐藤輝明のスイングはやっぱり強かった」と目を丸くするほどの迫力。最後は、メニューにあった右打ちでも鋭いスイングをみせた。
ティー打撃中に笑顔をみせる佐藤輝明内野手=阪神鳴尾浜球場
ティー打撃だけでも、秘めたる能力の高さを見せつけた「ドラ1」。あとは一日も早く、豪快な放物線を見たいところだが…。残念ながら、30日までの鳴尾浜での「新人合同自主トレ」では、屋外でフリー打撃を行う予定はないことがわかった。
その分、この期間に「しっかり振り込む」と佐藤輝。現在は全体練習後の個人練習でも、素振りや室内でのティー打撃を行っている。さらに自身のスイングは逐一動画で撮影して、入念にチェック。徹底的に準備を整えている。
9日の「合同スタッフ会議」では、井上ヘッドコーチが 2月 9日の日本ハムとの初の練習試合((宜野座)に「(新人も)出てもらう」と明言。12球団のキャンプが予定通りに実施されればのスケジュールではあるが、佐藤輝も望むところだ。「野球選手は試合をしてなんぼだと思う。そういうところで出してもらえるなら、すごいうれしい」と鼻息を荒くした。
「これから、いろいろな種類の打撃(練習)が増えると思うので、調整をしっかりしたいと思います」
ベールに包まれたパワーはキャンプで爆発させる。沖縄の青空にドでかいアーチを描き、虎党の希望を確信的なものに変える。
阪神「ドラフト6位」の中野拓夢内野手が、イメージトレーニングでエース攻略を目指す。
11日に「新人合同自主トレ」の第 1クールを終え、オンライン取材に対応。「久しぶりに動いたので、体の張りはあるんですけど、それもしっかり踏まえた上でいい形で動けていると思います」。この日は「新人合同自主トレ」で初めて屋外での打撃練習も行い、充実感をにじませた。
笑顔でペッパー打撃を行う中野拓夢内野手=阪神鳴尾浜球場
夕食を食べてからも約 1時間バットを振るなど、打撃力向上へ熱心に取り組む。毎日の練習もただの練習にはしない。「いい投手をイメージしながらやることで、個人的にもいい方向につながっていくと思うので、いい投手をイメージしながらというのは心がけてやっています」。寮の部屋に帰ってからは、巨人菅野や中日大野雄らエース級の動画を見て傾向を研究。そして実際の打撃練習で、球種を頭に浮かべながら打ち込んでいる。「各球団のエースクラスの投手を打っていかないと、 1軍で出続けることはできない」。即戦力として期待される遊撃手は、目標を高く持つ。
笑顔でキャッチボールを行う中野拓夢内野手=阪神鳴尾浜球場
入寮からまだ日は浅く、会った選手は少ないが「「井上選手とお風呂で会ったりするので、結構話はしています」と明かした。井上は中日大野雄と昨季対戦経験がある。「すごいというのを言っていたので。打席に立ってないので分からないですけど、いろんな情報を先輩方にも聞いていけたら」。エース撃ちを目指し、積極的に話を聞いていくつもりだ。
ティー打撃をする中野拓夢内野手=阪神鳴尾浜球場
イメトレでエース撃つ! 阪神の「ドラフト6位・中野拓夢内野手」が11日の「新人合同自主トレ」後、オンライン取材に応じ、巨人・菅野や中日・大野雄らの球筋を頭に浮かべながら振り込んでいることを明かした。
「日本を代表する投手や他球団のエースを打たないと、 1軍で試合に出続けることができない。イメージしながらやっています」
夜は夕食後、寮に隣接する室内練習場で約 1時間、マシン相手に打撃練習をするのが日課。さらに風呂場では、 1年目の昨季に大野雄と対戦し、「3打数無安打2三振」だった井上にもリサーチ。「『すごい』と言っていた。これから、いろんな情報を先輩方に聞いていきたい」と貪欲だ。
「ドラフト6位」と「下位」だが遊撃の守備力は高い。俊足の左打ちで実戦向きという評価を受ける即戦力は「キャンプの最初からアピールしないといけないので、『新人合同自主トレ』の間に(体を)仕上げたい」と気合十分。菅野や大野雄と対戦するために、まずは「開幕1軍」をつかみとる。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
「自分の壁を超える」「ライバルに勝つ」いろいろなことがありますが、普段から選手には「比べるのは昨日の自分」という話をしています。
ライバルが活躍すればモチベーションが下がったり、落ち込んだりすることもあ ると思いますが、自分自身を常に超えることを意識し、そういう自分であり続け たいと思い続けていきたいので「超える」を2つ目に掲げています。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
来季はこのスローガンで戦っていきます。
またやはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と結果 (11月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実 況で 応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
◇現場からお届け!トラ番LIVEニュース 主催試合時は、現場から直接ニュ ース を配信! タイガース情報をどこよりもはやく、そうして細やかに。「生」の情報もお届けします!!
※阪神戦を見るなら 「虎テレ TORATELE」だ!交流戦全24試合放 送します!
阪神タイガース主 催試合をスマートフォンでご覧いただける公式動画配信サービス です。 プレイボール(※)からヒーローイ ンタビューまで見ることができる「ライブ中継」や、見たいシ ーンを検索することができる「シーン検索」、フ ァンのみなさんの感情が反映される「熱狂メーター!!」な ど、様々なコンテンツを搭載した新感覚の動画配信 サービスです。
※実際の試合から5 分程度遅れての放送となります。
決済方法は、クレ ジットカードのほか、各キャリア決済にも対応。テレビ中継をな かなか見ることができない方、中継を何度 も見直して勝利試合の余韻に浸りたい方、野球技術の勉強を したい方、ヒイキの選手の笑顔をたくさん見た い方、タイガースファン必見です!!
球団公式動画配信 サービス「虎テレ」に会員登録してください。
視聴価格:月額会 員 630円、 1試合視聴 210円
虎テレは、 Andoroid5以降、iOS9以降に対応しております。バージョンが上記未満の 方はバージョンアップを実施してく ださい。
※らくらくスマー トフォンには対応しておりません。
※ブラウザ: iPhone/iPadの場合はSafariもしくはChrome、Androidの場合はChrome でご利用ください。