●近本光司外野手(26)は実戦 8試合目で初安打が生まれた。「1番中堅」で先発し、初回に大野雄大投手(32)から右翼へ 2塁打を放って先制の足がかりを作った。実戦の中で感覚を研ぎ澄ませていく。
●中日との練習試合で実戦初出場したジェフリー・マルテ内野手(29)が「タイムリー2本」で「3打点」を挙げた。 1回一死満塁で大野雄の高めに浮いた速球を左翼線へ 2点 2塁打。福敬登投手(28)と当たった 3回の好機ではファウルで粘り、17球目を左前に運んだ。終始、上機嫌だった。「3番・3塁」で開幕スタートした昨季は、左ふくらはぎを痛めて長期離脱。大山悠輔内野手(26)に取って代わられ、29試合の出場にとどまった。巻き返しを狙う来日 3年目へ、ボールを最短距離で捉えられるように、バットを右肩に乗せて構えるフォームに変えた。ジェリー・サンズ外野手(33)とともに 1塁にコンバートされたが、「2番手」に甘んじるつもりはない。開幕スタメンへの足固めを着々と進めていく。矢野燿大監督(52)も好調な助っ人に目を細めた。昨年の実績からいえばサンズの控えだが、その立場に甘んじるつもりはもちろんない。開幕スタメンを、いただく。
●高山俊外野手(27)が27日、中日との練習試合(北谷)に「6番・DH」で出場し、高山俊外野手は「3試合連続のマルチ安打」をマークした。初回は大野雄から犠飛でチーム 3点目を呼び、 3回は福の外角変化球に反応し、最後は右手だけでうまくバットを合わせて左翼線へ。 7回は山本から右前へはじき返した。実戦10試合で「30打数14安打3打点、打率4割6分7厘」と好調で、矢野監督は絶賛。それでも今後は打席数が限られてくるだけに、本人に慢心はない。好調を維持する背番号「9」だが、レギュラー奪回に向けて、今後の実戦こそ危機感を忘れない。2016年の「新人王」が、逆襲に燃えている。 1回一死 2、 3塁では「沢村賞左腕・大野雄」から中犠飛。矢野監督は評価した。大野雄、福と一線級の投手からも結果は残した。それでも本人は気を緩めない。脳裏には、苦い記憶がこびりついていた。「D1位・佐藤輝明内野手」(21=近畿大學)や新助っ人・メル・ロハス・ジュニア外野手(30=前韓国KT)の加入で今季はより苦しい立場。実際、糸井嘉男外野手(39)が実戦に出始めたことで、この日は守備に就かず、指名打者でのスタメンだった。高山は気を引き締める。ここからが本番。シーズンを笑って終えるため、誰よりも結果を貪欲に追い求める。
●「育成選手」の小野寺暖外野手(22)が、曇天の北谷に鮮やかなアーチを掛けた。中日との練習試合で左翼後方の防球ネットに突き刺す特大の一発を放った。途中出場し、 6回の初打席で山本の甘く入った速球を捉えて「3ラン」。控えめに笑った。京都翔英高校-大阪商業大學から「育成ドラフト1位」で昨年入団。常に強振するパワフルな打撃は首脳陣の評価も高く、昨年も 3月のオープン戦、練習試合で起用に応えた。ひょうきんな性格で「ムードメーカー役」も務める外野手は、残り 1枠となっている「支配下登録」を勝ち取るべくアピールが続く。サイド 1ミリの髪形で臨むキャンプでは笑顔の中心になっている。「虎1号」を放った「紅白戦」では当然のように「サイレントトリートメント」で出迎えられたが、我慢できず自ら絶叫。ドッと笑いが起こった。素顔は心優しい青年だ。母子家庭で育った小野寺は奨学金で大商大に進んだ。入学当初はレギュラーにもなれず、野球部を辞めることも考えた。プロの世界で支配下になり家族に恩返しすることが大きなモチベーションになっている。チーム屈指の愛されキャラが、夢に向かって突き進む。小野寺はいつものスマイルは封印しさらなる大暴れを予告した。魂のこもった背番号「127番」の仰天アーチ。堂々のニッカン 1面です。
●「開幕ローテ入り」が確実な青柳晃洋投手(27)は、中日戦で「3回2安打無失点」と安定させた。大野雄大投手と投げ合い、テンポのいいマウンドさばきを披露。すでに「開幕投手」にも名乗り出ており、主戦格としての責任感たっぷりだ。
●大崩れせず、 3回を 1失点にまとめた。阪神の藤浪晋太郎投手(26)が27日、沖縄県北谷町で行われた中日との練習試合で、毎回走者を許しながらも粘りを見せシーズンに向けての手応えを口にした。「2番手」で登板した 4回、いきなり京田陽太内野手(26)に 2塁打を浴び、一死 3塁から阿部寿樹内野手(31)に適時打を許した。ただ、その後は 150キロ台の速球だけに頼らず、変化球を散らしながら辛抱。かつての一本調子で自滅する姿は消え、矢野監督も進歩を認めた。ここ数年、不振に陥っても、一貫して、投げることが大好きだ。練習で一日に複数回、ブルペンに入ることは珍しくない。充実のキャンプを送る。西勇輝投手(30)の離脱により、開幕投手の候補にも名前が挙がる。理想の姿を追い求め、細部にこだわっていく。
記事をまとめてみました。
練習試合<中日 1- 8阪神>◇27日◇Agreスタジアム北谷(北谷公園野球場)
近本光司外野手は実戦 8試合目で初安打が生まれた。
「1番中堅」で先発し、初回に大野雄から右翼へ 2塁打を放って先制の足がかりを作った。 3打数 1安打で 5回の守備から交代。「練習でのタイミングの取り方と試合でのタイミングの取り方は違う。そういうところをもう少し意識しながらやっていきたい」。実戦の中で感覚を研ぎ澄ませていく。
1回表阪神無死、右前安打を放った近本光司外野手=Agreスタジアム北谷
中日との練習試合で実戦初出場したマルテが「タイムリー2本」で「3打点」を挙げた。 1回一死満塁で大野雄の高めに浮いた速球を左翼線へ 2点 2塁打。福と当たった 3回の好機ではファウルで粘り、17球目を左前に運んだ。「ストライクゾーンに来た球は全部振ろうと思っていた。どんどん調子を上げていきたい」と終始、上機嫌だった。
「3番・3塁」で開幕スタートした昨季は、左ふくらはぎを痛めて長期離脱。大山に取って代わられ、29試合の出場にとどまった。巻き返しを狙う来日 3年目へ、ボールを最短距離で捉えられるように、バットを右肩に乗せて構えるフォームに変えた。「いい結果を残すために新しいことをしないといけない」と意欲満々だ。
1回、「2点適時2塁打」を放ったジェフリー・マルテ内野手=Agreスタジアム北谷
阪神のジェフリー・マルテ内野手が27日、中日との練習試合(北谷)に「5番・1塁」で今季初実戦に臨み、いきなり初打席で「2点2塁打」を放つなど、「2安打3打点」と活躍した。ジェリー・サンズ外野手とともに 1塁にコンバートされたが、「2番手」に甘んじるつもりはない。開幕スタメンへの足固めを着々と進めていく。
■ 3塁線を破る「痛烈2塁打」
1塁は譲らない。マルテが実戦初打席からダイナミックに振り抜いてHランプを灯し、勢いに乗って「2安打3打点」と猛アピール。「開幕スタメン」へ、力強く踏み出した。
「最初の実戦で、チームメートと一緒に野球ができて楽しかった。これからどんどん調子を上げていきたい」
1回、先制の「適時2塁打」を放ったジェフリー・マルテ内野手=Agreスタジアム北谷
1回一死満塁。沢村賞左腕の大野雄が初球に投じた高め直球を捉え、火の出るような打球で 3塁線を破った。いきなりの「2点2塁打」にも「いい投手なのは百も承知ですけど、まだまだ大野さんもこれから調子を上げてくる」と隙を見せないところも頼もしい。
2年連続でキャンプの初実戦初打席に本塁打を放った背番号「31」だけに、「二度あることは三度ある」? 続く 3回一死 3塁では左腕の福から16球粘った末に左前適時打をマーク。 5回の第 3打席は中飛に終わり、その裏の守備から退いたが、剛柔織り交ぜた打撃で2021年の初陣を飾った。
■下半身を「しっかりと強化」
弱点克服へ、足元を見つめ直した。来日 1年目から下半身の故障に泣かされてきた。昨季も「3番・3塁」で「開幕スタメン」を勝ち取りながら、左ふくらはぎの故障で戦線離脱。「下半身のトレーニングを増やせましたし、しっかりと強化できた。過去 2年とは違う、 1年間戦える体は作っている」。今季から 1塁にコンバートされるサンズとの闘いを制する“足固め”は万全だ。
3回、適時打を放ったジェフリー・マルテ内野手=Agreスタジアム北谷
矢野監督も「持ち味やしね。際どいところを見逃して、しぶとく打つというのはマルちゃんの。ランナーを置いて、ああいうところで打つヒットは、相手にもダメージがあるし」と好調な助っ人に目を細めた。
「しっかり力強くキャンプを終えて、力強くオープン戦に入って、力強くシーズンに向かっていきたい。『日本一、優勝』に向けて戦っていきます」
昨年の実績からいえばサンズの控えだが、その立場に甘んじるつもりはもちろんない。開幕スタメンを、いただく。
3回表阪神一死 1塁、高山俊外野手は左前打を放った=Agreスタジアム北谷
高山俊外野手は「3試合連続のマルチ安打」をマークした。
初回は大野雄から犠飛でチーム 3点目を呼び、 3回は福の外角変化球に反応し、最後は右手だけでうまくバットを合わせて左翼線へ。 7回は山本から右前へはじき返した。
実戦10試合で「30打数14安打3打点、打率4割6分7厘」と好調で、矢野監督は「中身がいいよね」と絶賛。それでも今後は打席数が限られてくるだけに、「今のままじゃだめ」と本人に慢心はない。
3回、安打を放った高山俊外野手=Agreスタジアム北谷
高山俊外野手が27日、中日との練習試合北谷)に「6番・DH」で出場し、「3試合連続のマルチ安打」をマークした。好調を維持する背番号「9」だが、レギュラー奪回に向けて、今後の実戦こそ「本番だと思っている」と危機感を忘れない。2016年の「新人王」が、逆襲に燃えている。
■定位置奪回へ「本番」これから
崖っぷちの男は、これくらいでは満足しない。本当の勝負はここから。意地のマルチ安打にも、高山の表情はグッと引き締まったままだった。 「(状態は)分からないですね。ここから(試合に)出られなくなってきてからが、自分のなかで本番だと思っている」
7回表阪神二死、高山俊外野手は右前打を放った、左は山本拓実投手=Agreスタジアム北谷
笑顔なく帰途のバスに乗り込んだが、打棒は好調だ。 3回一死 1塁の第 2打席は、昨季、最優秀中継ぎ投手のタイトルに輝いた福から左前打を放ってチャンス拡大。崩されながらも、巧みなバットコントロールでしぶとく落とした。 7回は山本の直球をとらえて右前打。21日の広島戦(宜野座)から「3試合連続のマルチ安打」と気を吐いた。
1回一死 2、 3塁では「沢村賞左腕・大野雄」から中犠飛。矢野監督は「中身がいいよね。俺らから見ていても『ああ、ちょっと違うな』という感じに見える」と評価した。大野雄、福と一線級の投手からも結果は残した。それでも本人は「どうなんですかね」と気を緩めない。脳裏には、苦い記憶がこびりついていた。
■昨季は「コロナ」で仕切り直しに…
「去年もね、この時期まではよかった」
試合終了後、小野寺暖外野手のタッチを交わす高山俊外野手(左)=Agreスタジアム北谷
定位置奪取へ、並々ならぬ決意で臨んだ昨シーズン。キャンプ中の対外試合は 9試合で「打率0.323(31打数10安打)」と打ちまくり、「MVP」にも選ばれた。オープン戦でも「打撃10傑」入りした。
開幕スタメンへ、あと一歩とした矢先に、「コロナ禍」で「自宅待機」。開幕前の 6月の練習試合では「打率0.188(16打数3安打)」と落ち込んだ。シーズン入り後は限られた打席で調子を上げられず、自己最少の42試合出場で「打率0.152。0本塁打」で 3打点もプロ入り最低だった。隙を見せれば足元をすくわれるのがプロの世界。同じ轍を踏むわけにはいかない。
「D1位・佐藤輝」(近大)や新助っ人・ロハス(前韓国KT)の加入で今季はより苦しい立場。実際、糸井が実戦に出始めたことで、この日は守備に就かず、指名打者でのスタメンだった。高山は「今のままじゃダメだと思いますね」と気を引き締める。ここからが本番。シーズンを笑って終えるため、誰よりも結果を貪欲に追い求める。
「育成選手」の小野寺が、中日との練習試合で左翼後方の防球ネットに突き刺す特大の一発を放った。途中出場し、 6回の初打席で山本の甘く入った速球を捉えて「3ラン」。「ストライクは全部振っていこうと思った。本塁打を打てて良かった」と控えめに笑った。
京都翔英高-大商大から「育成ドラフト1位」で昨年入団。常に強振するパワフルな打撃は首脳陣の評価も高く、昨年も 3月のオープン戦、練習試合で起用に応えた。ひょうきんな性格で「ムードメーカー役」も務める外野手は「余裕を持つことはせず、しっかりとアピールしたい」と「支配下選手登録」に向け、貪欲に言った。
6回表阪神二死 1、 3塁、小野寺暖外野手は「左越え3点本塁打」を放った=Agreスタジアム北谷
ダ、ダン、暖~! 阪神育成選手の小野寺暖外野手が曇天の北谷に鮮やかなアーチを掛けた。 5回守備から出場すると、 6回二死 1、 3塁から中日山本の 4球目 142キロ直球を迷いなくフルスイング。「その前のファウルでちょっと遅れているなというのがあって、ちょっと早めにいこうと思っていた」。左翼後方にある防球ネットの上部にズドン。ムードメーカーの一撃にベンチも大盛り上がりだ。
「背番号3桁」の快進撃が止まらない。野手の育成選手で唯一「1軍キャンプ」に参加し、 7日の「紅白戦」でチームの「キャンプ1号」を放つと、実戦で「16打数5安打、2本塁打、5打点」。矢野監督も「いやいやもう素晴らしいよ。少ないチャンスの中でああやって1本打つっていうのは大したもんやと思うし、総合的に力はある」と大絶賛だ。長打力と思い切りの良さ、そして強肩。残り 1枠となっている「支配下登録」を勝ち取るべくアピールが続く。
6回、「3点本塁打」を放った小野寺暖外野手=Agreスタジアム北谷
サイド 1ミリの髪形で臨むキャンプでは笑顔の中心になっている。「虎1号」を放った「紅白戦」では当然のように「サイレントトリートメント」で出迎えられたが、我慢できず自ら「イエーイ!」と絶叫。ドッと笑いが起こった。「一日主将」を務めた25日には朝の全体ミーティングで「渋い選手になりましょう!」と先輩陽川のモノマネを披露した。
素顔は心優しい青年だ。母子家庭で育った小野寺は奨学金で大商大に進んだ。入学当初はレギュラーにもなれず、野球部を辞めることも考えた。プロの世界で支配下になり家族に恩返しすることが大きなモチベーションになっている。矢野監督も報道陣に「勇気ある新聞社の人は 1面で扱ってあげてよ」と異例の呼びかけをするなどチーム屈指の愛されキャラが、夢に向かって突き進む。
6回表阪神二死 1、 3塁、左越えに「3点本塁打」を放った小野寺暖外野手は打球を追いながら 1塁に向かう=Agreスタジアム北谷
ダ、ダン、暖~! 阪神育成の小野寺暖外野手が曇天の北谷に鮮やかなアーチを掛けた。
中日戦に途中出場し、 6回の初打席で左翼後方の防球ネットに突き刺す「特大3ラン」。快進撃を続ける背番号「1278」に矢野燿大監督も「勇気ある新聞社は 1面で扱ってあげてよ」と異例の呼びかけ。「ニッカンはないやろ」とおっしゃりましたが、監督! 大阪本社版の 1面は小野寺弾で決まりです!
◇ ◇ ◇
背番号「3桁」の打球に誰もが目を奪われた。小野寺は 5回守備から出場すると、 6回二死 1、 3塁から中日山本の 4球目 142キロ直球を迷いなくフルスイング。「その前のファウルでちょっと遅れているなというのがあって、ちょっと早めにいこうと思っていた」。白球は風にも乗って左翼後方にある防球ネットの上部にズドン。打った本人は「走っていて見えなかったです」と照れ笑いだったが、ムードメーカーの特大弾にベンチも大盛り上がりだ。
阪神小野寺の本塁打を報じる日刊スポーツ大阪本社版 1面
快進撃が止まらない。野手では「育成選手」で唯一の「1軍キャンプ」参加も、 7日の「紅白戦」でチームの「キャンプ1号」を放つと、実戦で「16打数5安打、2本塁打、5打点」。矢野監督も「いやいやもう素晴らしいよ。少ないチャンスの中でああやって 1本打つっていうのは大したもんやと思うし、総合的に力はある」と褒めちぎる。長打力に思い切りの良さと強肩。残り1枠となっている支配下登録を勝ち取るべく猛アピールが続く。
サイド 1ミリと気合の髪形で臨んだキャンプでは、笑顔の中心になっている。「虎1号」を放った「紅白戦」では当然のように「サイレントトリートメント」で出迎えられたが、我慢できず自ら「イエーイ!」と絶叫。ドッと笑いが起こった。「一日主将」を務めた25日には朝の全体ミーティングで「渋い選手になりましょう!」と先輩陽川のモノマネを披露した。
6回表阪神二死 1、 3塁、小野寺暖外野手の本塁打は防球フェンスに当たる=Agreスタジアム北谷
矢野監督も「選手にもイジられるっていうのもアイツの 1つのキャラだし。ほんとに面白い存在になってくれるんじゃないかな」と絶賛の嵐。報道陣に「勇気ある新聞社の人は1面で扱ってあげてよ」と異例とも言える要望を出すと、「まあ 1面はないんでしょ。ニッカンはないやろ?」と笑って続けた。小野寺はいつものスマイルは封印し「今日で余裕を持つことをせずに、明日も(キャンプ実戦)最後ですけどアピールしたいと思います」とさらなる大暴れを予告した。魂のこもった背番号「127番」の仰天アーチ。堂々のニッカン 1面です。
25日、「一日主将」のあいさつで小野寺暖外野手は北川博敏コーチの「サヨナラ本塁打」の場面をまねる=沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
◆小野寺暖(おのでら・だん)
1998年(平10) 3月17日生まれ、奈良県出身。京都翔英では「高校通算20本塁打」で、甲子園出場はなし。大商大で 3年春に「18打点」、 4年春は「打率5割」で「首位打者」となり、ともに「MVP」。リーグ戦通算「5本塁打」。19年「育成ドラフト1位」で阪神入り。中学時代から母子家庭で育ち、大学には奨学金を受けて通い、ドラフト当日は「育成ではお金を返す手助けにならない」と悔し涙を流した。昨季ウエスタン・リーグでは44試合に出場して「打率2割3分3厘、0本塁打、9打点」。背番号「127」。今季推定年俸 300万円。 183センチ、79キロ。右投げ右打ち。
◆支配下昇格への道
阪神は現在、支配下選手を69人在籍させており、上限の70人まであと 1人昇格させる枠がある。今季の「育成選手」の支配下への昇格は、 7月31日まで認められている。
雨のなか登板した青柳晃洋投手=Agreスタジアム北谷
「開幕ローテ入り」が確実な青柳晃洋投手は、中日戦で「3回2安打無失点」と安定させた。
大野雄大投手と投げ合い、テンポのいいマウンドさばきを披露。直球を1球だけにとどめ、カーブも試投。相性の良くない左打者から外角スライダー、シンカーで空振りを奪った。「去年は大野さんと対戦して、僕が投げて負ける試合が多かった。シーズンでも大野さんみたいな投手に勝ちたい」。すでに「開幕投手」にも名乗り出ており、主戦格としての責任感たっぷりだ。
雨のなか力投する青柳晃洋投手=Agreスタジアム北谷
大崩れせず、 3回を 1失点にまとめた。阪神の藤浪が27日、沖縄県北谷町で行われた中日との練習試合で、毎回走者を許しながらも粘りを見せ「慌てず、落ち着いていくことが大事。できて良かった」とシーズンに向けての手応えを口にした。
「2番手」で登板した 4回、いきなり京田に 2塁打を浴び、一死 3塁から阿部に適時打を許した。ただ、その後は 150キロ台の速球だけに頼らず、変化球を散らしながら辛抱。かつての一本調子で自滅する姿は消え、矢野監督も「(調子)いいわけではないと思うが、変化球でカウントを稼ぐなど、いろんなことができた」と進歩を認めた。
ここ数年、不振に陥っても、一貫して、投げることが大好きだ。練習で一日に複数回、ブルペンに入ることは珍しくない。この日も「気に入らないことがあった」と、降板後にブルペンに直行し、修正。豊富な投げ込みで完全復活への基礎を築き「ある程度、やりたいことはできた」と充実のキャンプを送る。
西勇の離脱により、開幕投手の候補にも名前が挙がる。「もうちょっと詰めていきたい」と理想の姿を追い求め、細部にこだわっていく。
阪神「2番手」の藤浪晋太郎投手=Agreスタジアム北谷
試合後の阪神・矢野監督の主な一問一答は次の通り。
--青柳はテンポを意識したテーマで投げた
「ヒットもゴロやったしね。打球も低い、センターライナーが 1本あったんかな。ゴロを打たせるピッチャーなんで、意図していることはできたと思うし。中身もしっかりしたものはあったんじゃないかなと思います」
--藤浪は変化球を使ってうまくまとめた
「調子自体はそんなにいい感じではなかったと思うんやけど、そのなかでもこういう投球はシーズンではもちろん必要になってくるし。状態がもっと上がってくれば、もっと圧倒的な抑え方もできてくると思うし。しっかり変化球でカウントを稼いだりとか、いろんなことができたと思うんでね。収穫があったんじゃないかな」
--マルテがいきなり打った
「持ち味やしね。際どいところを見逃して、しぶとく打つというのはマルちゃん(マルテ)の(持ち味)。ランナーを置いて、ああいうところで打つヒットは、相手にもダメージがあるし。こっちとしては心強い打撃をしてくれるんで、いい打撃やったなと思います」
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程と結果 (02月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)