●巨人とのオープン戦前に甲子園球場では「新入団選手紹介」が行われた。名前がコールされるとマウンド付近に整列。詰めかけた地元ファンからは温かい拍手が送られた。
●阪神が21年初の「伝統の一戦」を制した。 4回に「ドラフト1位」佐藤輝明内野手(22=近畿大學)が左翼ポール際へ「オープン戦4号ソロ」。「怪物ルーキー」の一振りが「決勝アーチ」となった。先発の19年「ドラフト3位」及川雅貴投手(19)も「4回1安打無失点」と好投。昨季「8勝16敗」と大きく負け越した宿敵に対し、投打の若き力が輝いた。阪神はこれで「オープン戦5勝2敗1分」となった。
●阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手が、「伝統の一戦」で左翼ポール際へ「4号ソロ」を放った。「怪物ルーキー」の逆方向弾にSNSも大盛り上がり。午後 2時半時点で、ツイッターでは「#佐藤輝明」がトレンド入りを果たした。「ちょっと佐藤輝明すごすぎないか…」「佐藤輝明(神)」など、虎党も驚きを隠せない。佐藤輝のアーチは、 1度は「ファウル判定」となったが、矢野燿大監督(52)は即リクエストを要求。「リプレー検証」の結果「ファウル判定」が覆り、ホームランと判定された。ドラフト入団の新人がオープン戦で「4本塁打」を記録したのは、球団初。オープン戦の「本塁打王争い単独トップ」に躍り出た。ドラフト入団の新人がオープン戦で「4本塁打」を記録したのは、球団初。しかも佐藤輝は「4本塁打」のうち、「3本」が甲子園だ。「4本」すべてが中堅から左翼方向と、逆方向への「特大アーチ」を連発している。 7回先頭の第 3打席では、巨人戸根千明投手(28)の 126キロスライダーを右前へ引っ張り、「マルチ安打」となった。「怪物ルーキー」が開幕前に早くも虎の歴史を塗り替えた。佐藤輝は現在「5試合連続で6番」で起用されており、矢野監督は、今後も打順を固定していく方向性を示した。
●阪神投手陣が今季初の「伝統の一戦」で「完封勝利」を演出した。高卒 2年目左腕、先発及川雅貴投手(19)が「4回1安打無失点」。堂々の「1軍デビュー」を果たすと、後輩に続けとばかりに先輩ブルペン陣が躍動した。 5回からは「2番手」馬場皐輔投手(25)が 3イニングをゼロに抑え、「3番手」小林慶祐投手(28)が 8回を 3人で片付けると、最後は桑原謙太朗投手(35)も「3人斬り」。佐藤輝明内野手の「4号ソロ」の 1点を守り切った。巨人戦の「完封勝利」は昨年 9月17日(東京ドーム)以来。 1- 0での勝利は18年 5月25日(甲子園)以来だった。及川の投球に矢野監督もさらなる期待をかけた。シーズンでの「1軍デビュー」、そして甲子園のマウンドへ反省点を挙げつつも、梶谷隆幸外野手(32=横浜DeNA)、岡本和真内野手(24)、丸佳浩外野手(31)の中軸を無安打に抑えたことは手応えを得た。経験を糧に飛躍を目指す。試合後には“初勝利”の「記念球」を手に笑顔。シーズンでの「1軍初勝利」、そして未来のエースへ。及川が大きな1歩を踏み出した。
●阪神「2番手」の馬場皐輔投手が巨人打線を「3回2安打無失点」に抑えた。 2イニング目の 6回には二死から梶谷、岡本和に連打を許し、丸には四球。満塁のピンチも中島宏之内野手(38)を空振り三振に仕留めた。これでオープン戦は 3試合に登板し、計 7イニングで無失点。昨季32試合で「防御率2.08」の右腕が開幕へ向けて順調だ。
●小林慶祐投手のフォークがさえわたった。「3番手」で登板すると先頭の若林晃弘内野手(27)、続く北村拓己内野手(25=亜細亜大學OB)を鋭く落ちるフォークで空振り三振に仕留めた。小林は 2ゴロで「3者凡退」。先発及川、馬場に続き、無失点リレーを演出。前回の10日広島戦でも 2イニングを 6人で完璧に料理。虎のブルペンは厚みが増してきた。昨季オリックスからトレードで加入し、移籍 2年目。「1軍生き残り」へ気を引き締めた。
●ベテラン36歳の桑原謙太朗投手が「完封リレー」を締めた。 9回に「4番手」で登板し、昨季本塁打と打点で「リーグ2冠」の岡本和を直球で空振り三振。二死では代打亀井義行外野手(38)を伝家の宝刀スライダーで、バットに空を切らせた。
●阪神の「開幕ローテーション候補」の「ドラフト2位」左腕伊藤将司投手(24=JR東日本)、ジョー・ガンケル投手(29)が、「教育リーグ」で登板し、ともに「4回無失点」と好投した。「外国人枠」の争いにもなるガンケルも「4回3安打無失点」と安定感のある投球を見せた。
記事をまとめてみました。
オープン戦<阪神 1- 0巨人>◇ 1回戦◇阪神 1勝 0敗 0分◇14日◇阪神甲子園球場
巨人とのオープン戦前に甲子園球場では「新入団選手紹介」が行われた。名前がコールされるとマウンド付近に整列。詰めかけた地元ファンからは温かい拍手が送られた。
阪神の新入団選手紹介で整列する選手たち=阪神甲子園球場
「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手(22=近畿大學)、「3位」佐藤蓮投手(22=上武大學)、「4位」榮枝裕貴捕手(22=立命舘大學)、「5位」村上頌樹投手(22=東洋大學)、「6位」中野拓夢内野手(24=三菱自動車岡崎)、「7位」高寺望夢内野手(18=上田西高校)、「8位」石井大智投手(23=四国IL・高知)、「育成ドラフト1位」岩田将貴投手(22=九州産業大學)、チェン・ウェイン投手(35=千葉ロッテ)、加治屋蓮投手(29=福岡ソフトバンク)、鈴木翔太投手(25=中日)、山本泰寛内野手(27=巨人)が参加した。
試合前、新入団発表であいさつをする選手たち=阪神甲子園球場
「ドラフト2位」の伊藤将司投手(24=JR東日本)は「2軍教育リーグ」での調整、ラウル・アルカンタラ投手(28=韓国斗山)、メル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国KT)は来日遅れのため名前のみの紹介だった。
阪神が21年初の「伝統の一戦」を制した。
4回に「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が左翼ポール際へ「オープン戦4号ソロ」。「怪物ルーキー」の一振りが「決勝アーチ」となった。先発の19年「ドラフト3位」及川雅貴投手(19)も「4回1安打無失点」と好投。昨季「8勝16敗」と大きく負け越した宿敵に対し、投打の若き力が輝いた。
阪神はこれで「オープン戦5勝2敗1分」となった。
4回裏阪神二死、佐藤輝明内野手は左越え本塁打を放った=阪神甲子園球場
阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手が「オープン戦4号本塁打」。阪神の「ドラフト新人」では、72年の望月充(大昭和製紙)「3本」を超え、単独で最多となった。
▼佐藤輝がオープン戦で「単独トップ」に立つ「4号」。ドラフト制後(66年以降)、オープン戦で「4本塁打」以上の新人は72年佐々木恭(近鉄)「5本」、89年大豊(中日)「4本」に次いで32年ぶり 3人目。ただし、72年は松原(大洋)の「9本」、89年は宇野(中日)ら 3人の「7本」がトップで、佐々木恭と大豊は「本塁打王」ではなかった。ドラフト制後、オープン戦で新人の「首位打者」は14年井上(ロッテ)がいるものの、新人の「本塁打王」はまだいない。ちなみに、ドラフト制以前では58年長嶋(巨人)がオープン戦で「7本塁打」、公式戦で「29本塁打」を放ち、新人でオープン戦と公式戦の両方で「本塁打王」に輝いている。
4回裏阪神二死、佐藤輝明内野手は左越え本塁打を放った。投手は巨人髙橋優貴投手=阪神甲子園球場
▼阪神は佐藤輝の「ソロ本塁打」で巨人に 1- 0で勝利。オープン戦でのこのカード 1- 0勝利は、95年 3月12日(藤井寺)以来。 7回裏に久慈の犠飛で先制し、そのまま降雨コールドとなった。
▼公式戦での巨人戦 1- 0勝利は43試合あり、うち決勝点が本塁打だったのは 9試合。直近は18年 5月25日(甲子園)で、糸井が菅野から放ったソロを継投で守った。なお公式戦での阪神の「新人の本塁打による巨人戦 1- 0勝利」は、まだ実現していない。
阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手が、「伝統の一戦」で左翼ポール際へ「4号ソロ」を放った。
「怪物ルーキー」の逆方向弾にSNSも大盛り上がり。午後 2時半時点で、ツイッターでは「#佐藤輝明」がトレンド入りを果たした。「ちょっと佐藤輝明すごすぎないか…」「佐藤輝明(神)」など、虎党も驚きを隠せない。
打撃練習でグータッチをみせる佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
佐藤輝のアーチは、 1度は「ファウル判定」となったが、矢野監督は即リクエストを要求。「リプレー検証」の結果「ファウル判定」が覆り、ホームランと判定された。ドラフト入団の新人がオープン戦で「4本塁打」を記録したのは、球団初。オープン戦の「本塁打王争い単独トップ」に躍り出た。
4回裏阪神二死、左翼席ギリギリに「ソロ本塁打」を放った佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手(22=近大)が「オープン戦4号本塁打」。阪神のドラフト新人では、72年の望月充(大昭和製紙)「3本」を超え、単独で最多となった。
▼阪神打者の「オープン戦4本塁打」は、19年大山「4本塁打」以来。00年以降の最多は、01年クルーズの「7本」。
4回裏阪神二死、左翼席ギリギリにソロ本塁打を放つも、いったんファウルと判定され、打席に戻される佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手が、早くも「猛虎史」を塗り替えた。伝統の一戦で左翼ポール際へ「4号ソロ」。
一度はファウル判定となったが、矢野監督は即リクエストを要求。「リプレー検証」の結果「ファウル判定」が覆り、ホームランと判定された。球場に駆け付けたファンも、宿敵への1発に大歓声。「打ったのはストレート。ツーアウトでしたが、甘く入ってきたボールをうまく捉えることができました」。この時点で、オープン戦の「本塁打王争い単独トップ」に躍り出た。
4回裏阪神二死、佐藤輝明内野手の左翼ポール際への打球は「ファウル判定」も「リプレー検証」の結果、本塁打となる=阪神甲子園球場
ドラフト入団の新人がオープン戦で「4本塁打」を記録したのは、球団初。しかも佐藤輝は「4本塁打」のうち、「3本」が甲子園だ。「4本」すべてが中堅から左翼方向と、逆方向への「特大アーチ」を連発している。
4回裏阪神二死、佐藤輝明内野手(右から 2人目)は「左越え本塁打」を放ちベースランする=阪神甲子園球場
試合前のフリー打撃では41スイングで「5本の柵越え」。最後は「2連発」で締める「豪快デモ」だった。巨人ナインが見学するなか怪力を見せつけており、試合でも実力通りのアーチ。昨季本塁打と「打点2冠」の巨人岡本和も、あっけに取られていた。「『伝統の一戦』と呼ばれる巨人戦で打つことができて良かったですし、これからももっと打つことができるように頑張ります」と宿敵相手に存在感を示した。
7回先頭の第 3打席では、巨人戸根の 126キロスライダーを右前へ引っ張り、「マルチ安打」となった。
4回裏阪神二死、佐藤輝明内野手は「左越え本塁打」を放ちベンチの矢野燿大監督(左)とエアタッチする=阪神甲子園球場
矢野燿大監督が、「ドラフト1位」佐藤輝明内野手の「決勝ソロ」を絶賛した。
佐藤輝は「6番右翼」でスタメン出場し、第 2打席に左翼ポール際へ「4号ソロ」。「宿敵巨人」との「伝統の一戦」で、「怪物ルーキー」の一振りが勝敗を分けた。逆方向への 1発に指揮官も笑顔だ。
4回裏阪神二死、左翼ポール際への先制本塁打で生還した佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
矢野監督 (左方向へのアーチは)アイツの持ち味にしていけばいい。相手もインコースを攻めようとしている中で、ちょっと甘くなったボールというのを(打った)。攻め方としてはそういう攻めになってくると思う。そこをああやって 1発で仕留められるというのはアイツの持ち味だし、魅力。
右翼から左翼に吹く浜風を味方につけたアーチ。左打者泣かせとして有名な浜風だが、佐藤輝には関係ない。指揮官も「特にこういう浜風と言われる甲子園であっち(左翼)に打てるというのは、ストレスなく打席に立てるという強みがあるんじゃないかな」と評価した。
7回裏阪神無死、佐藤輝は右前打を放った、左は戸根投手=阪神甲子園球場
矢野燿大監督が試合中にインタビューに応じ、「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手を「開幕スタメン」で起用することを示唆した。
矢野監督 スタメンで今の状態を見せてくれているんであればもちろん行きますし、将来を考えて使うつもりでいます。
この日佐藤輝は「6番右翼」でスタメン出場し、第 2打席で左翼ポール際へ「4号ソロ」。ドラフト入団の新人がオープン戦で「4本塁打」を記録したのは、「球団初」だ。「怪物ルーキー」が開幕前に早くも虎の歴史を塗り替えた。
佐藤輝は現在「5試合連続で6番」で起用されており、矢野監督は「これからのことで変わる可能性はありますが、今の打順ぐらいが一番いいのかなと思っています」と、今後も打順を固定していく方向性を示した。
阪神投手陣が今季初の「伝統の一戦」で「完封勝利」を演出した。高卒 2年目左腕、先発及川雅貴投手が「4回1安打無失点」。堂々の「1軍デビュー」を果たすと、後輩に続けとばかりに先輩ブルペン陣が躍動した。 5回からは「2番手」馬場皐輔投手が 3イニングをゼロに抑え、「3番手」小林慶祐投手が 8回を 3人で片付けると、最後は桑原謙太朗投手も「3人斬り」。佐藤輝明内野手の「4号ソロ」の 1点を守り切った。巨人戦の「完封勝利」は昨年 9月17日(東京ドーム)以来。 1- 0での勝利は18年 5月25日(甲子園)以来だった。
4回を無失点と好投した阪神先発の及川雅貴投手=阪神甲子園球場
阪神の19年「ドラフト3位」及川雅貴投手が、「1軍デビュー」を果たした。21年初の巨人戦に先発し、「4回1安打無失点」。「 1軍の登板を告げられてからすごい毎日毎日緊張していて、少し落ち着かない部分もあったんですけど、今投げ終えてすごいほっとしているというのが一番です」と、安堵(あんど)の表情を見せた。
完璧な立ち上がりだった。 1回は「3者凡退」。 2回には「4番」岡本和を右飛に打ち取った。 3回には身長 2メートルの「注目ルーキー」、秋広と対戦。四球を与えるも、「1番」若林の間に 2盗を阻止し、結果的に 3人で終えた。
4回は先頭の若林にこの試合初めての安打となる 2塁打を浴びると、続く北村に四球を与えピンチを迎える。それでも高卒 2年目の左腕は冷静だった。梶谷を初球の変化球で遊飛、岡本和を直球で押し込み右飛、最後は丸を左飛に抑え切り抜けた。
2回表巨人無死、及川は岡本和真内野手を右飛に仕留める=阪神甲子園球場
及川の投球に矢野監督も「素晴らしかった。緊張したって言っていたけど、どんどん攻めていける姿が見れた」と評価。「今季中にここで登板してほしいと思える登板やったんで。純矢(西純)も頑張っているし、右、左でタイガースを引っ張っていくような投手になってもらいたい」とさらなる期待をかけた。
シーズンでの「1軍デビュー」、そして甲子園のマウンドへ「内容を見たらストレートが甘く入ったりだとか、変化球でカウントが取れなかったり、結果だけを見ずに内容を見て、次に生かしたいと思っています」と反省点を挙げつつも、梶谷、岡本、丸の中軸を無安打に抑えたことは「自信になりました」と手応えを得た。経験を糧に飛躍を目指す。
2回、「3者凡退」に抑え笑顔を見せる及川雅貴投手=阪神甲子園球場
虎の未来は明るいで! 19年「ドラフト3位」の及川雅貴投手が「堂々の1軍デビュー」を果たした。巨人戦で先発し、「4回1安打無失点」。 4回無死 1、 2塁のピンチも梶谷、岡本和、丸の主軸を抑えて切り抜けた。「毎日緊張していて、落ち着かない部分もあった。投げ終えてホッとしているというのが一番です」と安堵(あんど)の表情を見せた。
7回裏、ベンチで矢野燿大監督(右)の横に座る及川雅貴投手=阪神甲子園球場
待ちに待った出番だ。同期入団で「ドラフト1位」の西純はキャンプから 1軍に同行。「高校四天王」と称された仲間の活躍を刺激に腕を振った。最速 145キロの直球で押し、12個中10個がフライアウト。「ストレートをどんどん投げていくのが自分のスタイル。課題のテンポも意識できた」と持ち味を発揮した。
「伝統の一戦」での先発に抜てきした矢野監督は「素晴らしかった。緊張したって言っていたけど、どんどん攻める姿が見られた」と称賛。「今季中にここで登板してほしいと思える登板。純矢(西純)も頑張っているし、右、左でタイガースを引っ張っていくような投手になってもらいたい」と近い将来に左右の両輪で投手陣の柱となることを期待した。
巨人に勝利し佐藤輝明内野手(右)らナインを迎える及川雅貴投手=阪神甲子園球場
試合後には“初勝利”の「記念球」を手に笑顔。19歳の若武者は「自信になりました。反省点に取り組んで、 1軍のマウンドで貢献していきたい」と手応えをつかんだ。シーズンでの「1軍初勝利」、そして未来のエースへ。及川が大きな1歩を踏み出した。
▽阪神福原忍投手コーチ(及川雅貴投手について)
「球界を代表するバッターと対戦できたし、今日の 1アウト 1アウト、 1イニング 1イニングがいい経験になった」
5回に登板した馬場皐輔投手=阪神甲子園球場
阪神「2番手」の馬場皐輔投手が巨人打線を「3回2安打無失点」に抑えた。 2イニング目の 6回には二死から梶谷、岡本和に連打を許し、丸には四球。満塁のピンチも中島を空振り三振に仕留めた。これでオープン戦は 3試合に登板し、計 7イニングで無失点。昨季32試合で「防御率2.08」の右腕が開幕へ向けて順調だ。
7回も無失点に抑えた馬場皐輔投手=阪神甲子園球場
阪神「2番手」の馬場皐輔投手が「3回2安打無失点」と好投した。
6回に二死満塁のピンチを招くも「苦しい感じがまったくなかった」と冷静だった。「6番」中島を外角低めカットボールを振らせて 3球三振。「 2アウトでしたし、三振を取りに。前に飛ばされるんだったら、三振を取りにいって取れた」。春季キャンプでは先発再挑戦で「開幕ローテ」を争っていたが、オープン戦は 3試合とも中継ぎ起用。合計 7イニングで無失点と結果を残している。
8回表から登板した小林慶祐投手=阪神甲子園球場
小林慶祐投手のフォークがさえわたった。「3番手」で登板すると先頭の若林、続く北村を鋭く落ちるフォークで空振り三振に仕留めた。
小林は 2ゴロで「3者凡退」。先発及川、馬場に続き、無失点リレーを演出。前回の10日広島戦でも 2イニングを 6人で完璧に料理。虎のブルペンは厚みが増してきた。
8回、阪神「3番手」で登板の小林慶祐投手=阪神甲子園球場
小林慶祐投手がオープン戦「2試合連続無失点」で「1軍の中継ぎ争い」に加わった。
8回から「3番手」で登板。若林、北村をフォークで空振り三振に仕留め、小林は 148キロ直球で 2ゴロに抑えた。10日広島戦の「2回無安打無失点3三振」に続く好投。矢野監督も「すばらしいね。前回もすごくいいなと思ったけど、今日もそれと同じ投球やった。あれだけ角度あってキレがあると変化球も生きてくる」と絶賛した。昨季オリックスからトレードで加入し、移籍 2年目。「自分のすべき役割を全うしてアピールを続けていきたい」と、「1軍生き残り」へ気を引き締めた。
9回、阪神「4番手」で登板の桑原謙太朗投手=阪神甲子園球場
ベテラン36歳の桑原謙太朗投手が「完封リレー」を締めた。
9回に「4番手」で登板し、昨季本塁打と打点で「リーグ2冠」の岡本和を直球で空振り三振。二死では代打亀井を伝家の宝刀スライダーで、バットに空を切らせた。
「前回の試合で四球を 2つ出してしまいましたが、今日はそういったことがなく、 3人で抑えることができて、いい投球ができた」。矢野監督も「球の勢いもキレも申し分ないボールだった」とほめた。
伊藤将司投手=阪神甲子園球場
阪神の「開幕ローテーション候補」の「ドラフト2位」左腕伊藤将司投手、ジョー・ガンケル投手が、「教育リーグ」で登板し、ともに「4回無失点」と好投した。
先発の伊藤将は 4回を39球で「2安打無失点」。けん制死や併殺もあり、すべてのイニングを 3人で切り抜けた。伊藤将はプロ入り後最長イニングとなった。
「外国人枠」の争いにもなるガンケルも「4回3安打無失点」と安定感のある投球を見せた。
ジョー・ガンケル投手=阪神甲子園球場 (2021年 3月 4日)
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程と結果 (02月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)