●阪神はオリックスに競り勝って5連勝。ソフトバンクと並んで「オープン戦首位」をキープした。先発の青柳晃洋投手(27)が「6回2安打無失点」。打者18人から毎回の「10奪三振、無四球」の快投。シーズンに向けて順調な仕上がりをアピールした。 6回、近本光司外野手(26)の投手強襲安打で先制し、同点に追いつかれた直後の 7回一死 1、 3塁から代打で登場した糸井嘉男外野手(39)が勝ち越しの中前打を放った。投げては 7回に「2番手」の岩貞祐太投手(29)は連打と味方守備のミスなどで 1点を許したが、 8回は岩崎優投手(29)、 9回はロベルト・スアレス投手(29)が無失点リレー。オリックスの反撃を封じた。矢野燿大監督(52)が信頼を寄せるブルペン陣は今季も頼もしい。「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」(22=近畿大學)は「3打数無安打1三振」。前日19日の同戦に続き、「2試合連続無安打」となった。
●阪神の「ドラフト1位」、佐藤輝明外野手は「5番右翼」で先発出場。 2試合続けての「クリーンアップ」起用となった。第 1打席は 2回裏一死走者なしで回ってきた。オリックス先発の宮城に対し、 1ボール 2ストライクから98キロのカーブでタイミングを外されて空振り三振だった。第 2打席は 5回裏一死走者なし。前打席で抑えられたカーブを 4球続けられた。その後、直球が高めに外れ 2ボール 2ストライクとし、 6球目のスライダーを打ち上げて中飛に抑えられた。 7回の右翼守備では、中継プレーで 2塁手の北條史也内野手(26)への送球がワンバウンド。悪送球で失策がつき、走者をかえしてしまい同点に追いつかれた。 7回の第 3打席は先頭で打席に入った。投手は阿部翔太投手(28)に代わった直後。 2ボール 1ストライクからの内角 136キロにバットを折られた。打球を処理した 2塁手太田椋内野手(20)がファンブルしたが、 1塁に送球して 1度はアウト判定。しかし、矢野監督がリクエストし、結果はセーフに覆った。そして、代走に植田海内野手(24)が送られ、ベンチへ下がった。試合前には近大の卒業式に事前収録したビデオで出演した。卒業生向けのメッセージでは、目標を掲げることの大切さを説明。大きな夢を描いた。球史に名を残すチャンスは残されている。58年に長嶋茂雄氏(巨人=85=現巨人軍終身名誉監督。日本プロ野球名球会顧問)がマークした新人の「オープン戦7本塁打」まであと「1本」。開幕まで残りは 1試合。快挙達成のアーチ締めで、開幕に向かう。
●近本光司外野手が、 6回の第 3打席に投手強襲の内野安打を放った。 0- 0で迎えた 6回。この回までわずか「1安打9奪三振」と抑えられていた宮城大弥投手(19)から、先頭の山本泰寛内野手(27)が左中間へ 2塁打を放つ。代打・北條の犠打で一死 3塁とし、近本が打席に向かった。 2球目、 149キロをはじき返すと、打球は宮城のグラブをはじき、内野を転々。快足を飛ばして、「適時内野安打」をもぎ取った。
●糸井嘉男外野手(39)が「勝ち越しタイムリー」を放った。 1- 1の同点で迎えた 7回一死 1、 3塁の場面。代打で打席に立つと、オリックス阿部の外角変化球にうまくバットを合わせて 2遊間を破る中前適時打を放った。阪神が20日、オリックス戦(京セラドーム大阪)で競り勝ち、オープン戦の首位をガッチリとキープした。21日に同カードの最終戦を制すれば、矢野阪神の「初優勝」が決まる。矢野燿大監督が本番モードの采配で試合を動かした。同点の 7回には代打糸井嘉男外野手が決勝タイムリー。本番モードに突入した猛虎が、勢いそのままに21年の開幕を迎える。チーム最年長の一撃に虎ベンチがドッと沸いた。 1- 1の同点で迎えた 7回一死 1、 3塁。代打で打席に立った39歳糸井が牙をむいた。カウント 2- 1からオリックス阿部の 4球目、外角の変化球に腕を伸ばして食らいついた。打球は 2遊間を破りセンターへ。しびれる場面での決勝タイムリーに、「百戦錬磨のヒットマン」も興奮した。21年版の猛虎打線は固まりつつある。実績十分の糸井だが、現状では開幕のベンチスタートが濃厚。シーズンでもまずは「代打の切り札」として競った局面で登場する機会が増えそうだ。スタメンとベンチメンバーが一体となって「オープン戦首位」を走る矢野タイガース。 5年ぶりの「オープン戦優勝」が目前だ。
●陽川尚将内野手(29)が右手負傷で途中交代した。 5回表から 1塁守備に入り、 6回裏の初打席は死球。 8回一死の 1塁守備でT-岡田内野手(33)の強烈なゴロを右手に受け、そのまま負傷交代した。
●先発した阪神・青柳晃洋投手は 6回69球を投げて「2安打無失点」。 2塁を踏ませない投球で、打者18人から毎回の「10奪三振、無四球」だった。 1回、先頭の佐野皓大外野手(24)をツーシームで見逃し三振。これが“奪三振ショー”の始まりだった。 4回までパーフェクト投球。 5回、先頭の吉田正尚外野手(27)に初出塁となる左前打を許したが、続くスティーブン・モヤ内野手(29)を内角直球で「見逃し三振」。杉本裕太郎外野手(29)はシュートで 2ゴロ併殺に打ち取った。先発が有力な開幕 2戦目となる27日のヤクルト戦(神宮)に向けて完璧な内容だった。 6回も先頭のT-岡田に右前打を浴びたが、続く伏見を空振り三振に仕留め、 1塁走者のT-岡田を刺して併殺。直後の 6回無死 2塁の好機で代打北條を送られ、マウンドを降りた。青柳は開幕前最後の試合で最高の仕上がり具合を見せた。
●阪神の「ドラフト1位」ルーキー佐藤輝は20日に催された近畿大學の卒業式にはメッセージ動画を寄せ力強く抱負を語った。「関西学生リーグ」の「最多本塁打記録」を塗り替える通算「14本塁打」を放つなど、飛躍を遂げた 4年間。「体育特別賞」に輝いた「ドラ1」は目標を掲げる重要性を説いた。
記事をまとめてみました。
オープン戦<阪神 2- 1オリックス>◇ 2回戦◇阪神 2勝 0敗 0分◇20日◇京セラドーム大阪
阪神はオリックスに競り勝って5連勝。ソフトバンクと並んで「オープン戦首位」をキープした。
先発の青柳晃洋投手が「6回2安打無失点」。打者18人から毎回の「10奪三振、無四球」の快投。シーズンに向けて順調な仕上がりをアピールした。
0- 0の 6回、近本の投手強襲安打で先制し、同点に追いつかれた直後の 7回一死 1、 3塁から代打で登場した糸井が勝ち越しの中前打を放った。投げては 7回に「2番手」の岩貞は連打と味方守備のミスなどで 1点を許したが、 8回は岩崎、 9回はスアレスが無失点リレー。オリックスの反撃を封じた。
「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」(22=近大)は「3打数無安打1三振」。前日19日の同戦に続き、「2試合連続無安打」となった。
阪神「2番手」の岩貞祐太投手=京セラドーム大阪
21年も虎の「勝利の方程式」は盤石だ。守護神スアレス、セットアッパーの岩崎、岩貞が今春オープン戦で初めてそろい踏みした。 7回は岩貞が 2連投に臨み、失策絡みで 1失点した後は「2者連続三振」。 8回はオープン戦初登板となった岩崎が 1イニングを内野安打 1本で無失点だ。 9回はスアレスが最終打者の宗からこの日最速タイの 158キロで空振り三振を奪うなど、無安打無失点で締めた。
「オープン戦4戦連続無失点」のスアレスは「体的にもボール的にも良かった。あとはシーズンに向けて上げていければ」と笑顔。16日の 2軍戦で今春初実戦を踏んだばかりの岩崎も「慌ててここまで合わせたとかは一切ない。それは昨年とは違う。いい感じでシーズンに入っていける」と納得顔だ。矢野監督が「全体的にしっかり調整できている」と信頼を寄せるブルペン陣は今季も頼もしい。
阪神「3番手」の岩崎優投手=京セラドーム大阪
阪神は、16年以来 5年ぶりの「オープン戦勝率1位」の可能性を残した。
20日現在「9勝2敗1分け」で、ソフトバンク「9勝2敗2分け」の「勝率8割1分8厘」と並んでいる。21日に阪神○でソフトバンク△または●、阪神△でソフトバンク●なら、阪神が単独で「1位」。阪神とソフトバンクが同じ結果なら、同率で「1位」。ソフトバンク○で阪神が△または●、ソフトバンク△で阪神●ならソフトバンクが単独で「1位」となる。
00年以降に阪神が「オープン戦勝率1位」だったのは 3度あるが、公式戦ではいずれも「4位」に終わっている。星野仙一監督を迎えた02年は、公式戦で「開幕7連勝」も後半に失速。11年は終盤に息切れし、真弓明信監督が退任。16年は就任初年度の金本知憲監督が高山や横田を積極登用したものの、チーム全体に若さが出た。今季は「オープン戦V」を飾り、16年ぶりの「リーグ制覇」となるか。
9回に登板したロベルト・スアレス投手=京セラドーム大阪
阪神先発の青柳晃洋投手が、「6回2安打無失点、10奪三振」の快投を見せ、開幕へ弾みをつけた。
◆阪神矢野燿大監督語録
-先発青柳が好投
矢野監督 完璧じゃないの? 打ち取り方も中身がしっかりあるし、ただ抑えたっていうことだけじゃなくて、自分のやりたいアウトの取り方を取れたり。こういう風にこう空振り、ゴロを打たすっていう。ほぼほぼ完璧に近い。
- 6回は近本が先制打
矢野監督 なんとかしようというふうに気持ちはずっと出てた。結果的にああいうとこでオープン戦とはいえ 1本出るというのはね、やっぱりあいつがチームを引っ張ろうという意識が今年はすごく出てる感じがしてるんで。自分で得点を挙げるっていうのはもちろんだけど、ああいう場面で返すことが必要になってくる。
6回を終えた青柳晃洋投手=京セラドーム大阪
- 7回に決勝打を放った糸井はさすが
矢野監督 代打で打つって簡単じゃないし、相手も絶対打たしたくない場面で投球してくるわけやから。今日も早出に来たりとか、そういうのもヨシオも代打でいいと思ってないと思うし、もっと打席に立ちたいとか、もっとオレやるっていう気持ちがそういう姿勢にも表れてると思うけどね。ヨシオが頑張ってくれるというのはチームに対する影響力ってあるんで、結果も含めて。やるっていうか姿勢を見せてくれてるっていうのはチームとしてはありがたい。
7回終了後、矢野燿大監督は主審に選手交代を告げた=京セラドーム大阪
-山本が左投手の試合でスタメン。ショートは競争
矢野監督 それもあるし、守備もヤスはしっかり守れる評価をしてるんで、そういう意味でも今日スタメン、右でも調子が上がってくればスタメンはあり得ることなんで、そういうのは中野もバッティングいいんでショートっていうのはこれからありえるし、北條ももちろんありえる。
-佐藤輝は攻守両面で課題
矢野監督 それはあって当然。完璧でっていうことはあり得ないんで。まだまだ、テルだって野球はいろいろある。ベンチで声を出すとか、そんなんもある。打つだけが野球じゃない。そういうところもいろいろ学びながら、まだまだこれからも課題は出てくる。早い段階でオレらも気づけるようにしていきたいし、成長の速度を打つだけじゃなく上げていきたいし、上げる必要はあると思う。
阪神の「ドラフト1位」、佐藤輝明外野手は「5番右翼」で先発出場。 2試合続けての「クリーンアップ」起用となった。
第 1打席は 2回裏一死走者なしで回ってきた。オリックス先発の宮城に対し、 1ボール 2ストライクから98キロのカーブでタイミングを外されて空振り三振だった。
2回裏阪神一死、オリックス宮城大弥投手の前に空振り三振に倒れた佐藤輝明外野手=京セラドーム大阪
第 2打席は 5回裏一死走者なし。前打席で抑えられたカーブを 4球続けられた。その後、直球が高めに外れ 2ボール 2ストライクとし、 6球目のスライダーを打ち上げて中飛に抑えられた。
7回の右翼守備では、中継プレーで 2塁手の北條への送球がワンバウンド。悪送球で失策がつき、走者をかえしてしまい同点に追いつかれた。
7回表オリックス一死 1塁、太田椋内野手の「右越え適時2塁打」で右翼手佐藤輝明が悪送球で中継が乱れる=京セラドーム大阪
7回の第 3打席は先頭で打席に入った。投手は阿部に代わった直後。 2ボール 1ストライクからの内角 136キロにバットを折られた。打球を処理した 2塁手太田がファンブルしたが、 1塁に送球して 1度はアウト判定。しかし、矢野監督がリクエストし、結果はセーフに覆った。そして、代走に植田が送られ、ベンチへ下がった。その後、代走の植田が糸井のタイムリーで生還し、勝ち越しに成功した。
7回表オリックス一死 1塁、佐藤輝明外野手は太田椋内野手の右翼への打球を追い、 2塁中継に悪送球する=京セラドーム大阪
阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手が「ミスター超え」へ連日の足踏みとなった。オリックス戦に「5番右翼」で先発出場。 2試合連続で「クリーンアップ」での起用となった。「2打席凡退」で迎えた 7回の 3打席目は阿部の内角 136キロにバットを折られた。失策となり出塁したが、代走を送られて交代。「3打数ノーヒット」でベンチへ下がった。
17日西武戦の第 1打席で本塁打を放った後、「11打席連続」で快音なし。 7回の右翼守備では悪送球で適時失策。 2戦連続でエラーを記録した。攻守ともに精彩を欠いたが、矢野監督は「完璧で、っていうことはあり得ないんでね」と受け止めた。「打つだけが野球じゃない。そういうところもいろいろ学びながら、まだまだこれからも課題は出てくる」とルーキーを思いやった。
7回裏阪神無死、 2塁へのゴロも相手失策で出塁する佐藤輝明外野手=京セラドーム大阪
試合前には近大の卒業式に事前収録したビデオで出演した。卒業生向けのメッセージでは、目標を掲げることの大切さを説明。「プロ 1年目の目標は新人王を取ること」と力強く語った。そして、「将来的には僕が好きなイチローさんのように球界を代表するようなそんな選手になれるように努力していきたいと思います」と大きな夢を描いた。
球史に名を残すチャンスは残されている。58年に長嶋茂雄(巨人)がマークした新人の「オープン戦7本塁打」まであと「1本」。開幕まで残りは 1試合。快挙達成のアーチ締めで、開幕に向かう。
近本光司外野手が、 6回の第 3打席に投手強襲の内野安打を放った。
「みんなが作ってくれたチャンスでしたし、青柳さんもすごくいいピッチングをしてくれていたので先制点を取ることができてよかったです。もっと援護できるように頑張ります」
6回、先制の「適時内野安打」を放った近本光司外野手=京セラドーム大阪
0- 0で迎えた 6回。この回までわずか「1安打9奪三振」と抑えられていた宮城から、先頭の山本が左中間へ 2塁打を放つ。代打・北條の犠打で一死 3塁とし、近本が打席に向かった。 2球目、 149キロをはじき返すと、打球は宮城のグラブをはじき、内野を転々。快足を飛ばして、「適時内野安打」をもぎ取った。
7回裏阪神一死 1、 3塁、糸井嘉男外野手は中前適時打を放った=京セラドーム大阪
糸井嘉男外野手が「勝ち越しタイムリー」を放った。 1- 1の同点で迎えた 7回一死 1、 3塁の場面。代打で打席に立つと、オリックス阿部の外角変化球にうまくバットを合わせて 2遊間を破る中前適時打を放った。
糸井は「本番さながらの気持ちで打ちました!」と振り返った。
7回裏阪神一死 1、 3塁、糸井嘉男外野手の「勝ち越し適時打」に喜ぶ阪神ベンチ=京セラドーム大阪
1つ目の頂に王手! 阪神が20日、オリックス戦(京セラドーム大阪)で競り勝ち、オープン戦の首位をガッチリとキープした。21日に同カードの最終戦を制すれば、矢野阪神の「初優勝」が決まる。矢野燿大監督が本番モードの采配で試合を動かした。同点の 7回には代打糸井嘉男外野手が決勝タイムリー。本番モードに突入した猛虎が、勢いそのままに21年の開幕を迎える。
◇ ◇ ◇ ◇
チーム最年長の一撃に虎ベンチがドッと沸いた。 1- 1の同点で迎えた 7回一死 1、 3塁。代打で打席に立った39歳糸井が牙をむいた。カウント 2- 1からオリックス阿部の 4球目、外角の変化球に腕を伸ばして食らいついた。打球は 2遊間を破りセンターへ。しびれる場面での決勝タイムリーに、「百戦錬磨のヒットマン」も「本番さながらの気持ちで打ちました!」と興奮した。
7回裏阪神一死 1、 3塁、糸井嘉男外野手の中前適時打に喜ぶ佐藤輝明外野手=京セラドーム大阪
シーズンを想定したような本番モードの試合だった。中盤まで青柳VS宮城の投手戦の様相だったが、 6回に近本が均衡を破るタイムリーを放つと試合が動きだした。同点に追いつかれた 7回には先頭佐藤輝が失策で出塁すると、矢野監督はすぐさま代走植田を送り込んだ。 1アウト後に梅野の打席でエンドランを仕掛け、左前打で 1、 3塁とチャンスを拡大。ベンチからにらみを利かせていた糸井が、いぶし銀のスイングで試合を決めた。
派手さはなくても、しぶとく 1点をもぎ取る。矢野監督も大きくうなずいた。「こういう試合が動きだして代走を送ったり、いろんなことをしていく中で、こういうメンバーが控えてくれてるというか、勝ちにつないでくれるというのも大きい。シーズンでもこれ(こういう試合)を取る、取れへんでは大きな差になる」。終盤に勝ち越した試合には、目指す野球が凝縮されていた。
糸井嘉男外野手(右)らナイン迎える矢野燿大監督=京セラドーム大阪
21年版の猛虎打線は固まりつつある。実績十分の糸井だが、現状では開幕のベンチスタートが濃厚。シーズンでもまずは「代打の切り札」として競った局面で登場する機会が増えそうだ。糸井は「もうどういう場面でもしっかりやることしか考えてないんで」と頼もしい。矢野監督も「ヨシオが頑張ってくれるというのはチームに対する影響力がある」と目を細める。スタメンとベンチメンバーが一体となって「オープン戦首位」を走る矢野タイガース。 5年ぶりの「オープン戦優勝」が目前だ。
8回表オリックス一死、T-岡田内野手の「1塁強襲内野安打」を処理する陽川尚将内野手=京セラドーム大阪
陽川尚将内野手が右手負傷で途中交代した。
5回表から 1塁守備に入り、 6回裏の初打席は死球。 8回一死の 1塁守備でT-岡田の強烈なゴロを右手に受け、そのまま負傷交代した。矢野監督は「本当に一番優しい男やからさ。体は丈夫なんで、大丈夫とは言っているけど。貴重な戦力なんで」と交代の意図を説明。「そんな大きくチームを離れるとかはないと思うんだけど、様子を見ながら」と説明した。
先発した阪神・青柳晃洋投手は 6回69球を投げて「2安打無失点」。 2塁を踏ませない投球で、打者18人から毎回の「10奪三振、無四球」だった。
1回、先頭の佐野皓をツーシームで見逃し三振。これが“奪三振ショー”の始まりだった。 4回までパーフェクト投球。 5回、先頭の吉田正に初出塁となる左前打を許したが、続くモヤを内角直球で「見逃し三振」。杉本はシュートで 2ゴロ併殺に打ち取った。
青柳は前回13日の西武戦(甲子園)に登板後、「次はシーズンに向けての最終調整なので、無駄球をなくすように頑張っていきたい」と話していた。先発が有力な開幕 2戦目となる27日のヤクルト戦(神宮)に向けて完璧な内容だった。
阪神先発の青柳晃洋投手=京セラドーム大阪
阪神先発の青柳晃洋投手が、「6回2安打無失点、10奪三振」の快投を見せ、開幕へ弾みをつけた。
初回、先頭の佐野皓から 145キロツーシームで見逃し三振を奪うと、福田を 2ゴロ、太田を 126キロスライダーで空振り三振と抜群の立ち上がり。 2回は吉田正を捕ゴロに打ち取った後、モヤ、杉本を連続三振。 3回一死から回をまたいで「4連続三振」を奪うなど、相手打線のバットは面白いように空を切った。
2回表オリックス二死、杉本裕太郎外野手を空振り三振に切った青柳晃洋投手=京セラドーム大阪
5回は先頭の吉田正に初安打を許すも、モヤを 144キロツーシームで見逃し三振。続く杉本を初球の 139キロツーシームで 2ゴロ併殺に仕留め、ピンチをつくらず。 6回も先頭のT-岡田に右前打を浴びたが、続く伏見を空振り三振に仕留め、 1塁走者のT-岡田を刺して併殺。直後の 6回無死 2塁の好機で代打北條を送られ、マウンドを降りた。
3回表オリックス二死、青柳晃洋投(右)は太田椋内野手を空振り三振に仕留め笑顔を見せる=京セラドーム大阪
降板後、青柳は「今日は全球種ほとんど良かった。(球速アップが)一番大きいと思います。体的にもボール的にも良かったのかなと思います。本当に(相手先発の)宮城が良かったので。負けじと頑張るしかなかったですけど」と振り返った。青柳は開幕 2戦目、27日ヤクルト戦(神宮)に先発予定。開幕前最後の試合で最高の仕上がり具合を見せた。
阪神の「ドラフト1位」ルーキー佐藤輝は宮城のカーブにタイミングを外されるなどし、「3打数無安打」に終わった。オープン戦で「6本塁打」を量産し、巨人の長嶋茂雄が新人だった1958年にマークした「7発」に迫る中、最終戦となる21日のオリックス戦ではさらに注目を浴びそうだ。
20日に催された近大の卒業式にはメッセージ動画を寄せ「常に目標を掲げることを大切にしてプロ野球選手になれた。将来的にはイチローさんのように球界を代表する選手になれるように努力していきたい」と力強く抱負を語った。
近畿大学卒業式にビデオメッセージを送った佐藤輝明内野手 (近畿大学提供)
阪神の「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」が20日、近畿大学の卒業式にVTRで参加。卒業生に向けてビデオメッセージを送った。
「私は近畿大学の4年間で常に目標を掲げるっていうことを大切にしてきました。プロの世界でもしっかりと目標を立てて、その目標に向かって、しっかり努力していきたいと思っています」
「関西学生リーグ」の「最多本塁打記録」を塗り替える通算「14本塁打」を放つなど、飛躍を遂げた 4年間。「体育特別賞」に輝いた「ドラ1」は目標を掲げる重要性を説いた。そして、「プロ 1年目の目標は新人王をとることです。将来的には僕が好きなイチローさんのように球界を代表するような、そんな選手になれるように努力していきたいと思います」と誓った。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程と結果 (02月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)