｢コナミ日本シリーズ2012｣は31日、第 4戦が行われ、北海道日本ハムが延長12回サヨナラ勝ちで 2勝 2敗のタイに戻した。小谷野栄一内野手(32)が、サヨナラ勝利のきっかけを演出した。 3試合連続でマルチ安打を記録。その後、一死 1、 2塁から飯山裕志内野手(33)のサヨナラ打が生まれた。
シリーズでの延長サヨナラ勝ちは、球団では、1962年10月18日の阪神との第 5戦(後楽園)を延長11回で制して以来、50年ぶり。
中村勝投手(20)が 1回にいきなり一死 1、 3塁のピンチを背負ったが無失点で切り抜けると波に乗り 7回 5安打無失点と、日本シリーズ初先発で好投を見せた。
劇的なサヨナラ勝利で延長12回までもつれた試合を制した北海道日本ハム栗山英樹監督(51)は、残っている野手は近藤健介捕手(19)ただ 1人という総力戦に勝利し安堵(あんど)の表情で振り返った。
巨人がサヨナラ負けを喫し、 2勝 2敗の五分とされた。岡崎郁ヘッドコーチ(51)は｢対戦経験が少ないため、ボールを見ていく傾向があった。もっとファーストストライクから打っていくべきだった｣と話した。 0－ 0の延長12回、守護神・西村健太朗投手(27)を投入。先発・宮国椋丞投手(20)から福田聡志投手(29)、山口鉄也投手(28)、高木京介投手(23)と、 5人の継投できたが、ついに力尽きた。
原辰徳監督(54)は散発 7安打に沈んだ打線を敗因に挙げた。
長野久義外野手(27)が無死 1塁から初球を 3ゴロとし、先制の好機を逸した 3回の併殺打を反省した。高橋由伸外野手(37)が2011年 9月 3日のヤクルト戦以来となる｢ 4番｣に座ったが、チャンスで打てなかった。 5番に入った村田修一内野手(31)は、サヨナラ負けにも切り替えを強調した。
ガッツ小笠原道大内野手(39)が、今シリーズ初めてスタメンで出場したが、 5打数無安打に終わった。山口鉄也(28)、高木京介(23)の左腕中継ぎ投手が、ゲーム終盤を懸命につないだ。記事をまとめてみました。
サヨナラだ！タイだ！｢コナミ日本シリーズ2012｣は31日、第 4戦が行われ、北海道日本ハムが延長12回サヨナラ勝ちで 2勝 2敗のタイに戻した。両軍無得点で迎えた12回一死 1、 2塁から、プロ15年目の飯山裕志内野手(33)が左中間 2塁打を放ち、今シリーズ初の延長戦を制した。総力戦で劇的勝利をつかんだ栗山ハムが、第 5戦で一気に王手をかける。
北海道日本ハム中村、巨人宮国の両右腕がともに 3回まで無失点。中村は 1回一死 1、 3塁のピンチを切り抜け、宮国は被安打 1の好投。
中村、宮国の両先発が 6回まで無失点と投手戦が続く。北海道日本ハムは 4回二死満塁、巨人は 6回一死 2塁の好機をともに生かせず。
巨人は 9回、 2本の安打と四球で二死満塁としたが、代打石井が凡退。北海道日本ハムもその裏 2死満塁で得点できず、延長戦に入った。
延長12回、北海道日本ハムは一死 1、 2塁から飯山が左中間を破る。 2塁から中島がかえり、サヨナラ勝ちで＜北海道日本ハム 1－ 0巨人＞ 2勝 2敗のタイとした。
小谷野が、サヨナラ勝利のきっかけを演出した。延長12回、｢(塁に)出ることしか考えていなかった｣と、先頭打者で右前打を放ち、チャンスメークした。これで、日本シリーズ 4戦全てで安打を放ち、 3試合連続でマルチ安打を記録。その後、一死 1、 2塁から飯山のサヨナラ打が生まれた。｢(飯山)裕志さんが決めて良かった｣と笑顔で振り返っていた。
12回裏北海道日本ハム一死 1、 2塁、サヨナラ打を放つ飯山
飯山が、一振りで決着をつけた。長年の苦労が大舞台で報われた。飯山が｢落ちろ！｣と念じた巨人守護神・西村からの打球が、左中間に弾む。サヨナラ適時 2塁打で、 4時間15分の死闘にピリオドを打った。両軍無得点の延長12回一死 1、 2塁の好機で、小細工はなし。｢打て｣のサインに、｢気持ちが一つになった。自分で勝負してくれるんだと思った｣。劇打の伏兵は、ナインにもみくちゃにされた。お立ち台に上がった飯山は｢すごい、うれしいです。いつもチャンスで力んでしまうので、冷静に行こう、冷静に行こうと打席に入りました。(打った瞬間)取られるかと思った。(大歓声？)すいません、聞こえてないです｣と、歓喜の場面を振り返った。これで 2勝 2敗のタイに戻し、｢ここから、またスタートと思って、頑張ります｣と淡々と喜びを噛みしめ、最後までスタンドを埋め尽くした北海道日本ハムファンに誓った。
12回裏、飯山のサヨナラ打に大喜びの中田(中央)ら北海道日本ハムナイン
守備の職人としてコツコツと 128安打を重ね、プロ15年目の今季、国内フリーエージェントの資格を取得。｢飯山でも(ＦＡ取得まで)いけるんだと、誰かしらの発奮材料になってもらえたら｣と謙虚に語った。｢自分の中では、まさかという感じ。これが日本シリーズなのかも、分からない｣と夢見心地だった。
栗山監督は｢感動しました。苦労してきた(飯山)裕志が、みんなの思いを乗せた最高の勝ち方。たくさんない打席で、どれだけ陰で練習してきたか分かる。一番最後までノックを受ける選手が打って、勢いに乗る｣と喜びをかみ締めた。
12回裏一死 1、 2塁、サヨナラ打を放った飯山裕志内野手
シリーズでの延長サヨナラ勝ちは、球団では、1962年10月18日の阪神との第 5戦(後楽園)を延長11回で制して以来、50年ぶり。半世紀ぶりの劇勝で連勝を飾り、 2勝 2敗のタイに戻した。当時も連敗スタートから球団初の日本一に輝いた。指揮官は｢本当の勝負は明日から始まる｣と結んだ。苦労人が弾みをつけて、頂点に駆け上がる。
中村勝投手が 7回 5安打無失点と、日本シリーズ初先発で好投を見せた。 1回にいきなり一死 1、 3塁のピンチを背負ったが無失点で切り抜けると波に乗った。スピンの効いた直球主体の投球で、強力巨人打線を封じ込んだ。｢鶴さん(鶴岡)のリードのおかげです。思い切って投げた｣と、大舞台を振り返った。
チームも延長12回に飯山のサヨナラ打で劇的勝利を収め｢本当に最高です｣と笑顔を見せた。
サヨナラ勝利に笑顔で選手を迎える北海道日本ハム・栗山監督(中央右)
劇的なサヨナラ勝利で延長12回までもつれた試合を制した北海道日本ハム栗山英樹監督は｢本当に苦労してきた(飯山)裕志が打った。最高の勝ち方。良い形で勝つことができました｣と、安堵(あんど)の表情で振り返った。
残っている野手は近藤健介捕手ただ 1人という総力戦に勝利し、対戦成績も 2勝 2敗の 5分に戻した。｢ファイターズの選手は本当にすごいです｣と、最後まで選手をたたえていた。
サヨナラ負けを喫した原監督は、足早にバスへ向かう
巨人がサヨナラ負けを喫し、 2勝 2敗の五分とされた。 0－ 0の延長12回、守護神・西村を投入。先発・宮国から福田、山口、高木京介と、 5人の継投できたが、ついに力尽きた。先頭小谷野に安打を許すと、藤村の痛恨のミスも絡み一死 1、 2塁のピンチ。最後は飯山にサヨナラ打を浴びた。
原監督は｢ 0点じゃ、勝てませんね。ピッチャーもよく頑張りましたけどね。もうちょっと打線がね。仕留めに入らないと、 0点では難しいね｣と、散発 7安打に沈んだ打線を敗因に挙げた。ただ、勝敗は五分に戻っただけ。｢まあ、同じ。そういう接戦の所で我々勝負してきたわけですから、逆に言えば、こういうゲームを望んでいるわけだから。 2勝 2敗という形で明日からまた決戦です｣と、第 5戦以降を見据えた。
打線が好投宮国を援護できなかった。北海道日本ハム先発の中村に対し、 7回まで 5安打。 4回に円陣を組んだが実らず、緩いカーブに手を焼いた。岡崎郁ヘッドコーチは｢対戦経験が少ないため、ボールを見ていく傾向があった。もっとファーストストライクから打っていくべきだった｣と話した。
長野が 3回の併殺打を反省した。無死 1塁から初球を 3ゴロとし、先制の好機を逸した。 2安打を放ちこそしたが、｢僕が大事なところでゲッツーを打ってしまった。それで負けたと思います｣と、悔しさをあらわにした。
高橋由が2011年 9月 3日のヤクルト戦以来となる｢ 4番｣に座ったが、チャンスで打てなかった。 1回一死 1、 3塁では遊飛。 6回二死 2塁では三振に終わり｢オレが打ってればね…｣と悔しがった。 9回一死で右前打を放ち、続く村田の右前打で 2塁に進んだところで代走を送られ交代した。
1回表二死 1、 3塁、村田修一内野手は 1邪飛に立ち尽くす
5番に入った村田修一は、サヨナラ負けにも切り替えを強調した。初回二死 1、 3塁の先制機こそ凡退したが、 9回一死 1塁では右前打でつないだ。阿部不在が響いての敗戦にも｢よく守ったと思います。しっかり明日、 1つ勝って(東京ドームに)帰りましょう｣と話した。
9回表一死 1、 2塁、チャンスに 3邪飛に倒れた小笠原
ガッツ小笠原が、今シリーズ初めてスタメンで出場した。 7回にはもう少しで本塁打かと思わせる大きな右飛を放ったが、 5打数無安打に終わった。｢明日、全力でやるだけ。なんとか明日、勝てるように｣と、気持ちを切り替えて、帰りのバスに乗り込んだ。
9回二死 2塁のピンチで山口(奥)を激励し、小走りでベンチに引き揚げる原監督(捕手・実松)
山口鉄也(28)、高木京介(23)の左腕中継ぎ投手が、ゲーム終盤を懸命につないだ。 9回に登板した山口は、二死満塁の大ピンチを二ゴロで脱出。10回も 3者凡退とした。11回は高木京介。稲葉に粘られたが、最後は外角低めのカーブを振らせ、空振り三振に封じた。山口が｢開き直れた。明日も、みんなで｣と言えば、高木京介も｢勝てなくては意味がない。明日です｣と 5戦目に向け切り替えた。
1日の第 5戦は巨人が内海、北海道日本ハムは吉川が先発する。
≪球団31年ぶり 3度目≫
日本ハムが延長12回飯山の左中間 2塁打でサヨナラ勝ち。シリーズのサヨナラ試合は通算34度目になるがチームでは1962年の阪神第 5戦(○ 6― 4)、1981年巨人第１戦(○ 6― 5)、2012年巨人第 4戦(○ 1― 0)と31年ぶり 3度目。ちなみに東映時代の1962年は 1勝 2敗 1分けで迎えた第 5戦の延長11回に岩下の本塁打で決着。勢いに乗って 6、 7戦と 3連勝で一気にシリーズを制しており、今季も再現したいところだ。なお、シリーズの 1― 0サヨナラ勝利は、1970年第 1戦で巨人が延長11回に黒江の本塁打で決めて以来42年ぶり 2度目。今シリーズは第 2戦でも巨人が 1― 0で勝利を挙げているが 1シリーズで 1― 0の両軍応酬は初めてだ。
≪Ｖ確率46％≫
北海道日本ハムが 2連勝で対戦成績を 2勝 2敗のタイに戻した。シリーズで 2勝 2敗となったのは25度目。過去24度のうち、追いついたチームの優勝は11度でＶ確率は46％になる。今シリーズは、これで初戦から全てホームチームが勝利。開幕から本拠地チームが 4連勝したのは全 7試合で本拠地チームが勝った2003年ダイエー―阪神以来 5度目となった。
◆飯山裕志(いいやま・ゆうじ)：1979年(昭54) 7月13日、鹿児島生まれ。れいめい高校から1997年ドラフト 4位指名で北海道日本ハムファイターズ入り。内野手。 178センチ、76キロ。右投げ右打ち。今季は 85試合に出場し12安打、 2打点。打率は 1割 7分 6厘。今オフに国内ＦＡ権取得。
次の表を見ても分かる様に、エェ～？北海道日本ハムファイターズVS日本ハム球団の試合？と言いたくなる様なＧ軍団のスターティングメンバー。新旧日本ハムの戦い、結局総力戦で北海道の勝ちだった！
これじゃあ、｢どうぞ勝ってください｣と言っているのか、｢お前達の弱点は知っている。勝つのは我々だ｣と言っているのか分からない。前者と取ってもおかしく無いメンバーでは、｢Ｇ軍団は勝ち試合では無く、負け試合を行おうとしている｣と思ってしまった虎ちゃんでした。
何だかんだと色々な手で来るＧ軍団だが、今日(11月 1日)の試合ではどういう手で来るのでしょうね。それに負けずに頑張って行って欲しいですね。
ガンバレ！北の星！日本ハムファイターズ！
※ニッポン放送｢ショウアップナイター｣はここだ！
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