●阪神が「鬼門」で連敗し、 2カードぶりの「負け越し」となった。バンテリンドームでは昨年から「7連敗」。開幕から絶好調だった打線だが、ここ 2試合は 1点止まり。この日は中日を上回る 8安打を放つも、試合序盤に打線がつながらず主導権を奪えなかった。中日は 2回二死2 塁から木下拓哉捕手(29)の適時 2塁打、根尾昂外野手(21)の右前適時打で 2点を先制。中日先発の勝野昌慶投手(23)は 3回を「2安打無失点」と好投した。勝野は 6回まで「3安打7奪三振」で無失点投球を継続。阪神先発青柳晃洋投手(27)も 3回以降 6回まで中日打線を「1 安打無失点」に抑えた。中日は 8回にダヤン・ビシエド内野手(32)の「3ラン」で突き放し 2度目の連勝。勝野は「3勝」。阪神は 3度目の「カード負け越し」。先発の青柳は 6回途中「3安打2失点」と粘投するも、「2敗」目を喫した。阪神の「2試合連続1点止まり」の打線に、北川博敏打撃コーチ(48)が反省点を挙げた。中日先発勝野に 7回途中「5安打無失点」に抑えられた。 7、 8回はいずれも得点圏に走者を進めたが、あと 1本が出ず。「28イニング連続で適時打なし」。今季初の「同一カード3連敗」を阻止すべく、奮起を促した。打線は 8回に近本、糸原の連打で無死 1、 3塁。続くマルテが中堅への犠飛も、この 1点のみに終わった。これでバンテリンドームでは昨年 9月19日から「7連敗」となった。
●阪神「ドラフト1位」佐藤輝明外野手(22=近畿大學)の快音が止まった。「3打数無安打」。第 2打席に四球で出塁したが、自身初の「3試合連続本塁打」とはならなかった。連続試合安打は「5」、同打点は「3」でストップした。 2回一死 2塁の第 1打席では、遊撃左へゴロを放ち快足を飛ばすも京田陽太内野手(26)の好送球に阻まれ、惜しくもアウト。 9回は守護神R・マルティネス投手(24)に 150キロ超の直球で追い込まれると、 145キロスプリットであっけなく空振り三振。これで、12球団断トツの「42三振」となった。ここまで「7本塁打」で、03年横浜(現DeNA)村田修一(40=巨人 1軍野手総合コーチ)。が放った 3・ 4月の「ドラフト新人最多本塁打記録」に並んでいたが、更新はお預け。記録については執着はないものの、 4月は残り 2試合あり「村田超え」の可能性が残されている。仕切り直して、チームの「勝利」のための 1発を放つ。
●阪神「1番」近本光司外野手(26)は懸命にチャンスメークした。 3回は二死から 2遊間を破った。 2点を追う 8回は先頭で中前にはじき返し、「3番」ジェフリー・マルテ内野手(29)の中犠飛で 1点差に迫るホームを踏んだ。
●ジェフリー・マルテ内野手が唯一の得点を演出した。 8回無死 1、 3塁で、中日祖父江から中犠飛を放った。これで「15打点」目。 2軍にはロハスが控えるが、来日 3年目の助っ人は欠かせない存在となっている。
●青柳晃洋投手が 6回 2失点で粘ったが、「2敗」目を喫した。 2回二死 2塁から木下拓、根尾と下位打線に連続適時打を浴び、許した 3安打のうち 2本が得点に直結。計 7三振を奪うなど、他の回はピンチをつくらなかっただけに、悔しい 1イニングとなった。 4戦連続の「クオリティースタート」(6回以上、自責3以内)となったが、「勝利」につなげられなかった。 3回以降は 1安打に封じる安定した投球を見せたが、 7回の攻撃で代打が送られて「6回3安打2失点」で無念の降板となった。青柳自身はこれで「2連敗」だが、 4試合連続で「クオリティスタート(6回以上、自責3以内)」を達成しており、先発としてゲームメークの役割を果たしている。 2試合連続で 1得点のみ。これで昨季からバンテリンドーム(2020年シーズン以前はナゴヤドーム)では「7連敗」を喫した。しかも、この 7戦で計10得点しか奪えていないというありさまだ。この“負の連鎖”を、29日に先発する「日米通算95勝」左腕のチェンで止める。矢野燿大監督(52)は 8シーズン在籍し、勝手知ったるマウンドでの快投へ期待を込めつつ、野手陣の尻をたたいた。「同一カード3連敗」は絶対阻止。経験豊富な左腕と打線の爆発で、虎を再加速させる。
●小林慶祐投手(28)が開幕から「9戦連続無失点」に抑えた。 7回に「2番手」でマウンドに上がると、先頭の高橋周平内野手(27)を中飛。阿部寿樹内野手(31)には「6球連続直球」で押し込み、連続で中飛に仕留めた。最後は木下拓をフォークで空振り三振と危なげない投球。福原忍投手コーチ(44)は好調継続を願った。
●岩貞祐太投手(29)は痛恨の 2被弾に泣いた。 1点差に迫った直後の 8回裏に登板し、一死から代打福田永将内野手(32)に「左越えソロ」を献上。さらに 1安打 1四球などで二死 1、 2塁とされると、「4番」ビシエドに「右越え3ラン」を浴び、反撃ムードをしぼませてしまった。
●チェン・ウェイン投手が29日の中日戦(バンテリンドーム)で、移籍後初先発する。古巣相手にシーズンでは11年10月 2日阪神戦以来3497日ぶりの「NPB勝利」を狙う。
●阪神は28日、 5月 1日広島戦(甲子園)で開催予定だった「ダイヤのA act2」デーを延期することを発表した。兵庫県内での緊急事態宣言発令に伴い、無観客試合となったため。
記事をまとめてみました。
<中日 6- 1阪神>◇ 5回戦◇阪神 2勝 3敗 0分◇28日◇バンテリンドームナゴヤ
中日は 2回二死2 塁から木下拓の適時 2塁打、根尾の右前適時打で 2点を先制。中日先発の勝野は 3回を「2安打無失点」と好投した。
勝野は 6回まで「3安打7奪三振」で無失点投球を継続。阪神先発青柳も 3回以降 6回まで中日打線を「1 安打無失点」に抑えた。
中日は 8回にビシエドの「3ラン」で突き放し 2度目の連勝。勝野は「3勝」。阪神は 3度目の「カード負け越し」。青柳は「2敗」。
8回表阪神一死 1、 3塁、遊撃併殺打に倒れたサンズ外野手=バンテリンドームナゴヤ
阪神が「鬼門」で連敗し、 2カードぶりの「負け越し」となった。バンテリンドームでは昨年から「7連敗」。開幕から絶好調だった打線だが、ここ 2試合は 1点止まり。この日は中日を上回る 8安打を放つも、試合序盤に打線がつながらず主導権を奪えなかった。
先発勝野の前に、 7三振を喫するなど 7回途中「5安打無失点」に抑え込まれた。 2点を追う 8回に近本、糸原の連打で好機をつくり、マルテの中犠飛で 1点差に。しかし、続く一死 1、 3塁の好機でサンズが遊ゴロ併殺打に倒れると、直後の 8回裏に岩貞が代打福田に「1号ソロ」を被弾。さらにビシエドに「2号3ラン」を浴びた。
先発の青柳は 6回途中「3安打2失点」と粘投するも、「2敗」目を喫した。
矢野燿大監督=バンテリンドームナゴヤ
阪神は中日に 1- 6で敗れ、「2連敗」となった。
先発した青柳は、 0- 0の 2回一死から高橋周に四球。阿部を 2ゴロで二死 2塁とされると、木下拓に右中間への「適時2塁打」を浴びた。続く根尾にも右前への適時打で 2点を失った。この 2回以外は得点を許さず、「6回3安打2失点」。好投も打線の援護がなく、今季「2敗目」を喫した。
打線は 8回に近本、糸原の連打で無死 1、 3塁。続くマルテが中堅への犠飛も、この 1点のみに終わった。これでバンテリンドームでは昨年 9月19日から「7連敗」となった。
2回に 2失点し悔しそうな表情を見せる青柳晃洋投手=バンテリンドームナゴヤ
阪神は中日に 1- 6で敗れ、「2連敗」となった。
先発した青柳は、 0- 0の 2回一死から高橋周に四球。阿部を 2ゴロで二死 2塁とされると、木下拓に右中間への「適時2塁打」を浴びた。続く根尾にも右前への適時打で 2点を失った。この 2回以外は得点を許さず、「6回3安打2失点」。好投も打線の援護がなく、今季「2敗」目を喫した。
打線は 8回に近本、糸原の連打で無死 1、 3塁。続くマルテが中堅への犠飛も、この 1点のみに終わった。これでバンテリンドームでは昨年 9月19日から「7連敗」となった。
バンテリンドームナゴヤでの登板を控え笑顔を見せるチェン・ウェイン投手
チェンよ、鬼門に苦しむ虎を救ってくれ~。阪神は中日に「2連敗」で「2位」巨人に「1ゲーム」差に迫られた。今季の快進撃がウソのように、竜の敵地で昨年から「7連敗」。29日には新戦力チェン・ウェイン投手(35)が古巣相手に移籍初先発。中日時代にはバンテリンドームで「18勝7敗」と高い勝率を誇った。慣れ親しんだマウンドで、NPB公式戦では、11年10月 2日阪神戦(甲子園)以来3497日ぶりの「勝利」を目指す。
◇ ◇ ◇
やはり鬼門なのか…。阪神が昨季からバンテリンドームで「7連敗」を喫した。18年から 3年連続で負け越している竜の敵地で「2戦2敗」。コーチ会議を終えた矢野監督は悔しさを押し殺すように話した。「そんなチャンスも作れなかったしな。ボール(球)を振りすぎたかな。そこの見極めが相手有利にしてしまったかなという感じかな」。前日27日の大野雄に引き続き、 3年目勝野も打てない。「28イニング適時打なく、2試合連続の1得点」。あれだけ打ちまくった猛虎が名古屋では猫になってしまう。
4回表阪神二死 1、 2塁、梅野隆太郎捕手は空振り三振に終わり天を仰ぐ=バンテリンドームナゴヤ
阪神ファンから思わずため息が漏れた。初回から「3者凡退」に抑えられると、攻撃の糸口がつかめない。力のある直球と低めに決まるフォークにてこずり、昨季は 3度も土を付けた右腕に 7回途中まで無得点。 8回には中継ぎを攻め立ててマルテの犠飛で 1点を奪ったが、一死 1、 3塁からサンズが痛恨の遊ゴロ併殺。終盤に訪れた最大のチャンスも、ものにすることは出来なかった。
誰か負の連鎖を断ち切ってくれ! その期待を一身に背負うのは、29日に 3戦目の先発マウンドに上がるチェンだ。タテジマデビュー戦となる助っ人左腕は、かつて同ドームで通算「18勝7敗」と勝ちまくった。落合監督が率いる常勝軍団のなかで左の柱として君臨。投手王国の象徴だった。勝手知ったるわが家に帰ってきた男が、「白星」となれば日本球界では11年10月 2日阪神戦(甲子園)以来、3497日ぶり。目が離せない注目のマウンドになる。
4回表阪神二死 1、 2塁、三振に倒れた梅野隆太郎捕手=バンテリンドームナゴヤ
指揮官は一丸でチェンをアシストすると誓った。「もちろん知らん球場じゃないし、長くやった球場だから全然心配していない。そこには打線の援護とか、チーム全体でチェンを援護してやらないとダメなんで。チェンはチェンらしく投げてくれればいい。明日は早い回に点取って、チェンをいい形で投げさせてあげたい」。開幕から積み上げた貯金は「9」と「1桁」になった。この日、ヤクルトを破った「2位」巨人が「1ゲーム」差に迫る。ここで踏みとどまれるか-。虎の鬼門で無類の強さを誇った左腕に大きな期待がかかる。
▼阪神はバンテリンドー(昨季までナゴヤドーム)での中日戦で、20年 9月19日から「7連敗」となった。同球場での「7連敗」以上は、11年 8月31日から12年 9月 7日まで「9連敗(2分け挟む」して以来。なお最長は「13連敗」で、99年 7月 9日~00年 7月13日に記録。
◆11年10月 2日阪神-中日戦(甲子園)
中日先発のチェンは、初回二死から鳥谷、新井貴に連打されたがマートンを抑えて波に乗る。 2回から 4回まで 3人ずつで片付ける快投。 7イニングを投げ「5安打無失点」の好投で降板した。救援の 3投手が 2点を失ったものの、味方打線が効果的に挙げた 7点を守った。チェンのこの年「8勝」目は、現時点でのNPB最新の「勝利」である。
9回表阪神無死、三振に倒れ頬を膨らませる佐藤輝明外野手=バンテリンドームナゴヤ
阪神の「2試合連続1点止まり」の打線に、北川博敏打撃コーチが反省点を挙げた。中日先発勝野に 7回途中「5安打無失点」に抑えられ「カウントを不利な形で進めてしまった」。 7、 8回はいずれも得点圏に走者を進めたが、あと 1本が出ず。「28イニング連続で適時打なし」。「打線が切れ目なく攻撃できるっていうのが大事。そこを自覚して、打線で勝負していきたい」。今季初の「同一カード3連敗」を阻止すべく、奮起を促した。
阪神「ドラフト1位」佐藤輝の快音が止まった。「3打数無安打」。第 2打席に四球で出塁したが、自身初の「3試合連続本塁打」とはならなかった。連続試合安打は「5」、同打点は「3」でストップした。
2回一死 2塁の第 1打席では、遊撃左へゴロを放ち快足を飛ばすも京田の好送球に阻まれ、惜しくもアウト。 9回は守護神R・マルティネスに 150キロ超の直球で追い込まれると、 145キロスプリットであっけなく空振り三振。これで、12球団断トツの「42三振」となった。
2回表阪神一死 2塁、佐藤輝明外野手は遊撃の打球を放ち 1塁へ駆けるがアウト判定となる=バンテリンドームナゴヤ
ただ、どれだけ三振しようとスタイルは変わらない。前日の試合後には井上ヘッドコーチが「あいつの持ち味であるフルスイングはこれからもずっと続けさせるし、続けてほしい」と語っていた。 7回の右飛は詰まっていたが、豪快なスイングにバンテリンドームが沸いた。
ここまで「7本塁打」で、03年横浜(現DeNA)村田修一が放った 3・ 4月の「ドラフト新人最多本塁打記録」に並んでいたが、更新はお預け。記録については「特に意識はない」と執着はないものの、 4月は残り 2試合あり「村田超え」の可能性が残されている。仕切り直して、チームの「勝利」のための 1発を放つ。
3回表阪神二死、近本光司外野手は中前打を放った=バンテリンドームナゴヤ
阪神「1番」近本光司外野手は懸命にチャンスメークした。
3回は二死から 2遊間を破った。 2点を追う 8回は先頭で中前にはじき返し、「3番」マルテの中犠飛で 1点差に迫るホームを踏んだ。 5戦ぶりの「マルチ安打」。チームは「2連敗」を喫したが、不動の「リードオフマン」は一時期の不調を脱しつつある。
8回表阪神無死、中前安打を放った近本光司外野手=バンテリンドームナゴヤ
ジェフリー・マルテ内野手が唯一の得点を演出した。
8回無死 1、 3塁で、中日祖父江から中犠飛を放った。「みんなが作ってくれたチャンスだったからとにかくランナーをかえすという気持ちだった。最低限だけどかえすことができてよかった」。これで「15打点」目。 2軍にはロハスが控えるが、来日 3年目の助っ人は欠かせない存在となっている。
4回表阪神無死、マルテ内野手は左前打を放った=バンテリンドームナゴヤ
阪神のジェフリー・マルテ内野手が 8回に犠飛を放った。これがチームとして、15イニングぶりの得点となった。
「みんなが作ってくれたチャンスだったからとにかくランナーをかえすという気持ちで打席に入った。最低限だけどかえすことができてよかった」
0- 2の 8回。近本と糸原の連打で無死 1、 3塁と中日の「3番手・祖父江」を攻めると、マルテが中堅へ犠飛を放ち、 1点を返した。前日27日の同戦の 3回からゼロに抑えられていたが、15イニングぶりの得点を奪った。
青柳晃洋投手は 6回 2失点も「2敗」目を喫した=バンテリンドームナゴヤ
青柳晃洋投手が 6回 2失点で粘ったが、「2敗」目を喫した。
「先発投手として先制点を与えてしまったところは反省点です」。 2回二死 2塁から木下拓、根尾と下位打線に連続適時打を浴び、許した 3安打のうち 2本が得点に直結。
矢野監督は「状態自体は良かったと思うし、だからこそもうちょっと工夫というか、バッテリーでできることあったんじゃないかな。場面も、打たれ方ももったいないかなと思った」と話した。計 7三振を奪うなど、他の回はピンチをつくらなかっただけに、悔しい 1イニングとなった。 4戦連続の「クオリティースタート」(6回以上、自責3以内)となったが、「勝利」につなげられなかった。
2回、木下拓哉捕手に先制の適時二塁打を浴びた青柳晃洋投手=バンテリンドームナゴヤ
決して甘い球ではなかったが、ヒットゾーンに連続ではじき返されて表情が曇った。阪神・青柳は「3安打2失点」と粘ったが、打線の援護に恵まれず「2敗」目を喫した。
「先発投手として先制点を与えてしまったところは反省点です」
右腕が悔やんだのは 2回だ。一死から高橋周に粘られた末、四球で歩かせると、阿部にもファウルで粘られて 2ゴロで二死 2塁とされた。そして前夜にも打点を挙げていた木下拓に外角球を右中間へはじき返されて先制点を献上。根尾にも低めのシンカーを右前適時打にされた。
3回以降は 1安打に封じる安定した投球を見せたが、 7回の攻撃で代打が送られて「6回3安打2失点」で無念の降板となった。青柳自身はこれで「2連敗」だが、 4試合連続で「クオリティスタート(6回以上、自責3以内)」を達成しており、先発としてゲームメークの役割を果たしている。
前日27日に先発した西勇に続いて、青柳でもバンテリンドームの連敗を止められなかった。この黒星を発奮材料にして、次のマウンドでやり返すだけだ。
2回裏中日二死 2塁、青柳晃洋投手(手前)は根尾昂外野手に「右適時2塁打」を浴びる=バンテリンドームナゴヤ
自慢の攻撃力が鳴りを潜めただけに、試合序盤の伏兵に浴びたタイムリーが余計に重くのしかかった。好投を続けてきた変則右腕と、不動の正捕手梅野なら何とかできたはず…。阪神・矢野監督は青柳が下位打線に適時打を許した場面をあげ、苦言を呈した。
「(青柳の)状態自体は良かったと思うし、だからこそもうちょっと工夫というか、バッテリーでできることあったんじゃないかな。もったいないという感じはするけど」
0- 0の 2回。一死走者なしから高橋周を四球で歩かせ、阿部の 2ゴロの間に 2進。そして二死 2塁から木下拓に外角 140キロ直球を右中間へはじき返され、先制の「適時2塁打」を許した。なおも二死 2塁。根尾には 1ボールから真ん中低めの 125キロを右前へ運ばれ、「2者連続適時打」で点差は開いた。
「場面も、打たれ方ももったいないかなと思ったけどね」と指揮官は嘆いた。次打者が投手だけに、他に手はなかったか。首位を走る虎を支えてきた 2人だからこそ、打者を封じる共同作業に工夫を求めた。
バンテリンドームで「7連敗」を喫し、矢野燿大監督(左)は厳しい表情=バンテリンドームナゴヤ
2試合連続で 1得点のみ。これで昨季からバンテリンドーム(2020年シーズン以前はナゴヤドーム)では「7連敗」を喫した。しかも、この 7戦で計10得点しか奪えていないというありさまだ。この“負の連鎖”を、29日に先発する「日米通算95勝」左腕のチェンで止める。
矢野監督は「もちろん長くやった球場だから全然心配していない」と 8シーズン在籍し、勝手知ったるマウンドでの快投へ期待を込めつつ、野手陣の尻をたたいた。
「チーム全体でチェンを援護してやらないと駄目なんで。チェンはチェンらしく投げてくれればいいし、そこにはやっぱり打線とか守っているみんなの援護があってこそ。明日(29日)は早い回に点取って、チェンをいい形で投げさせてあげたい」
「同一カード3連敗」は絶対阻止。経験豊富な左腕と打線の爆発で、虎を再加速させる。
7回裏、阪神「2番手」で登板した小林慶祐投手=バンテリンドームナゴヤ
小林慶祐投手が開幕から「9戦連続無失点」に抑えた。「今日も0点で抑えることができてよかったです」。
7回に「2番手」でマウンドに上がると、先頭の高橋周を中飛。阿部には「6球連続直球」で押し込み、連続で中飛に仕留めた。最後は木下拓をフォークで空振り三振と危なげない投球。福原投手コーチは「状態もいいし、ボールも力あるボール投げるし、角度もいいし。このままやってくれたら」と好調継続を願った。
8回裏中日一死、岩貞祐太投手は福田永将内野手に左中間へ本塁打を浴びる=バンテリンドームナゴヤ
岩貞祐太投手は痛恨の 2被弾に泣いた。
1点差に迫った直後の 8回裏に登板し、一死から代打福田に「左越えソロ」を献上。さらに 1安打 1四球などで二死 1、 2塁とされると、「4番」ビシエドに「右越え3ラン」を浴び、反撃ムードをしぼませてしまった。今季「初勝利」が転がり込んだ前回25日DeNA戦も 1回 1/3を 2失点。投手主将の状態が気がかりだ。
試合前の練習でキャッチボールを終え笑顔を見せるチェン・ウェイン投手=バンテリンドームナゴヤ
チェン・ウェイン投手が29日の中日戦(バンテリンドーム)で、移籍後初先発する。
開幕ローテ入りを期待されていたが、状態が上がらず 2軍スタート。ウエスタン・リーグでは 4試合に先発し、「防御率1.80」と安定した投球を続けてきた。「自分にとってはここからがスタートなので、チームにたくさん貢献できるように努力していきたい」。古巣相手にシーズンでは11年10月 2日阪神戦以来3497日ぶりの「NPB勝利」を狙う。
阪神球団旗
阪神は28日、 5月 1日広島戦(甲子園)で開催予定だった「ダイヤのA act2」デーを延期することを発表した。
兵庫県内での緊急事態宣言発令に伴い、無観客試合となったため。新規日程については公式サイトで改めて発表する。「阪神タイガース×ダイヤのA act2」のコラボグッズは先行して 5月 1日から公式オンラインショップで販売する。
※ 4月29日の予告先発は、中日・福谷浩司投手(30)ー阪神・チェン・ウェイン投手(35)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
中日・剛(監督=我が後輩、亜細亜大學OB)に「2連敗」なんて…強こそは勝たないと、G軍に追いつかれてしまう!ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!待っているのは、「三文字」だけだ!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程表と結果(04月)
2021年 公式戦日程表と結果(05月)