男子ショートプログラム(SP)で高橋大輔(26=関西大學大学院)が84.79点でトップ、女子SPの浅田真央(22=中京大學)は62.89点で 2位につけた。
男子は町田樹(22=関西大學)が83.48点で 2位に続き、セルゲイ・ボロノフ(25=ロシア)が 3位。女子は昨季の世界ジュニア選手権を制したユリア・リプニツカヤ(14=ロシア)が63.06点でトップに立ち、両親が日本人の長洲未来(19=米国)が59.76点で 3位だった。記事をまとめてみました。
浅田真央が「ロシアの最終兵器」を迎え撃つ。フィギュアスケートのグランプリシリーズ第 3戦中国杯は上海で 2日、開幕した。
1日の公式練習で浅田真央が注目したのは、シニアGPデビューの14歳、ユリア・リプニツカヤ。2014年ソチ五輪開催国が送り込むジュニア女王で、驚異の柔軟性を生かした高難度スピンが武器だ。浅田が15歳でシニアデビューしたのは2005年の今大会。過去の自分とも重なる新鋭とGP初戦で激突する。
女子シングルの選手が集った約40分間の公式練習。浅田が入念にジャンプ、ステップを確認するそばで、ひときわ目を引く高速スピンを披露する少女がいた。片手ですら難しいビールマンスピンを両手で、しかも通常はブレードを持つ手は、足首をつかんでいた。スピンだけでなく、 2連続 3回転を決めるなど、能力の高さをみせつけた。
中国杯の公式練習でしなやかに演技する浅田真央
リプニツカヤ、14歳。浅田も思わず「昨年のロシア杯のエキシビションでも一緒でした。その時にビックリしました! 足があそこまで上がるのはすごい」。昨季は大会で 1度も転倒せず、世界ジュニア選手権で優勝。ソチ五輪で表彰台の頂点を狙うロシアの逸材に、目を見張った。
因縁めく。年齢的にはまだ世界選手権には出場できないが、国際経験のためにあえて14歳でシニアGP初戦を踏む。「自分と同じパターン」と浅田真央。自身も2005年、ジュニアながらGPでシニア大会デビュー。しかも、同じ中国杯だった。フリーの曲「くるみ割り人形」は、2005年当時に浅田真央が滑っていた曲で、ビールマンスピンも武器だった。
女子ショートプログラムで 2位につけた浅田真央
公式練習では、代名詞のトリプルアクセル( 3回転半ジャンプ)は、すべて失敗。「いまはやるつもりはないけど、やってみました」。今季は事前に構成から外しており、「昨年は試合当日に判断していて、負担になっていた。今年は初めからないので」と落ち着いているという。
「あまり対決という風に感じていないです」。さらりと言った。自身の2005年大会は「緊張してたけど、楽しみもあった」と振り返る。日中関係の悪化の影響で普段とは異なる雰囲気での試合にも、笑顔ものぞき、リラックスしているようだった。
女子ショートプログラムの演技を終え笑顔を見せる浅田真央。右は佐藤信夫コーチ
2日に行われた女子ショートプログラム(SP)で今季GP初戦の浅田真央は62.89点で 2位につけた。
昨季の世界ジュニア選手権を制した14歳のユリア・リプニツカヤが63.06点でトップに立ち、両親が日本人の長洲未来が59.76点で 3位だった。
浅田真央の話:苦手意識のあるSPで、ようやく一ヤマ越えたことで、気持ちが楽になった。すごくうれしい。ファイナルに行きたいので、この順位は落としたくない。
◆ユリア・リプニツカヤ 1998年 6月 5日、ロシア・エカテリンブルク生まれ。 4歳で競技を始め、現在はトゥトベリゼ・コーチの元、モスクワで練習に励む。昨季はジュニアGPシリーズで 2連勝し、ファイナルも優勝。2012年 3月の世界ジュニア選手権では総合187.05点の高得点で優勝した。10月にはシニア大会のフィンランディア杯も制した。趣味は乗馬と絵画。 158センチ。
男子SPでトップに立った高橋大輔
日本男子のエース高橋大輔は首位発進にも、悔しさが募った。冒頭の 4回転ジャンプが回転不足で、予定していた連続ジャンプに入れず、スピン、ステップでもミスが出た。84.79点で 1位だったが、「自分としては納得していない」と反省した。SPの演目は10月のジャパン・オープン後に構成を変えて、滑り込みも足りなかった。「それは言い訳なんですけど。 1試合終えて身に付くと思う」と改善を誓った。
男子SPでトップに立った高橋大輔
男子は町田樹が83.48点で 2位に続き、セルゲイ・ボロノフが 3位。
男子SPで 2位につけた町田樹
▽浅田真央「苦手意識のあるSPで、ようやく一ヤマ越えたことで、気持ちが楽になった。すごくうれしい。ファイナルに行きたいので、この順位は落としたくない」
▽高橋大輔「まだまだですね。悔しい気持ち。何と言っても(回転不足になった) 4回転ジャンプのミス。滑りも伸び伸びできなかった。構成を変えてから滑り込めていなかった」
▽町田 樹「体の動きが悪く不安はあったが、スピンなどの得点もしっかり取れてジャンプも良かった。( 3位だった)スケートアメリカの成功は捨てて、新たな気持ちで臨めた」
まだ始まったばかりなのに、 1位, 2位をゲット!まだまだ先が有るから油断はできない。次の試合でも頑張って滑って欲しいですね。
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フィギュア・浅田真央が女子ショートプログラム 2位、ロシアの14歳ユリア・リプニツカヤ首位!
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