●セ、パ両リーグは 9日、 5月度「大樹生命月間MVP賞」を発表し、セは阪神ロベルト・スアレス投手(30)と阪神佐藤輝明内野手(22=近畿大學)、パはソフトバンクのニック・マルティネス投手(30=北海道日本ハム)とオリックス吉田正尚外野手(27)が選ばれた。初受賞のスアレスは「守護神」として 7試合連続を含む「9セーブ」をマーク。「防御率0.00」と安定感も抜群だった。佐藤輝は「首位独走」に貢献。阪神のルーキーでは13年 8月の藤浪晋太郎投手(27)以来の受賞で、阪神の投打ダブル受賞は05年 9月の下柳剛投手(53)、今岡誠内野手(46=元阪神 2軍打撃兼野手総合コーチ、現野球解説者)以来だった。
●阪神が 5月 8、 9日DeNA戦(横浜)以来の 1カ月ぶりの連勝で貯金を「16」とした。「2位」巨人とのゲーム差は今季最大の「5」に広がった。北海道日本ハム加藤貴之投手(29)、阪神秋山拓巳投手(30)が先発。北海道日本ハムは 1回、近藤健介外野手(27)の「左翼線適時2塁打」で先制。阪神は先制を許した直後の 2回。先頭の大山が「左翼線2塁打」で出塁。次打者佐藤輝は高い右飛。右翼手近藤がボールを 3塁に返球するも、悪送球で 2塁走者の大山が生還し同点とした。 4回はマルテ、サンズ、北條に適時打が飛び出し 4得点。さらに 5回にも大山悠輔内野手(26)、佐藤輝、サンズの適時打で 4点を追加した。 6回には二死 2塁からサンズの 3本目の適時打でこの日 4打点を挙げ、快勝した。秋山は 5回 2/3を投げ 3失点で降板した。北海道日本ハムは加藤が 4回 1/3、 7失点でKO。阪神は 7回、ジェリー・サンズ外野手(33)の右翼フェンス直撃の「適時2塁打」で突き放し「2連勝」。秋山は「6勝」目で巨人高橋と並んで「リーグトップ」。阪神は 3カードぶりの「勝ち越し」を決めた。北海道日本ハムは「2連敗」。加藤は「4敗」目。
●秋山拓巳投手が今季自己最多タイの 110球で試合を作り、「リーグ最多」に並ぶ「6勝」目を手にした。 5回 2/3で 7安打 3四球ながら 6奪三振で 3失点。大量援護にも支えられて自身「4連勝」を飾り、力を込めた。初回から 3イニング連続で先頭打者を出塁させた。 1回には「4番」近藤の「適時2塁打」で先制点を献上。際どいコースがボール球と判定される場面も多く、決して楽なマウンドではなかった。 8点リードをもらった 5回に 1失点、 6回にも 1失点。反省も忘れなかった。主戦格としての責任感が、言葉の端々からにじみ出た。
●中野拓夢内野手(24=三菱自動車岡崎)の快足が猛攻を呼んだ。 4回先頭の第 2打席。左腕加藤の 126キロスライダーを右翼線へはじき返した。 2塁ベースを蹴ると 3塁へヘッドスライディングで飛び込んだ。今季 2本目の 3塁打から 4得点。矢野燿大監督(52)はたたえた。 5回には中前打で出塁し、「3番」ジェフリー・マルテ内野手(29)への 4球目でスタート。阪神のドラフト新人では19年に「36盗塁」の近本光司外野手(26)以来、 4人目の「2桁10盗塁」となった。指揮官は“近本超え”を期待。「両リーグ2桁到達者」では唯一の失敗なしで成功率は「100%」。現在 165打席で、規定打席まであと「9」。「打率2割9分3厘」は同じくルーキーのDeNA牧秀悟内野手(23)を超え「リーグ8位」相当となり、一気に「打率10傑」入りも見えてきた。佐藤輝だけじゃない。「ドラフト6位ルーキー」も頼もしい。
●阪神がジェフリー・マルテ内野手、ジェリー・サンズ外野手、北條史也内野手(26)のタイムリーで 4点を勝ち越した。同点で迎えた 4回、先頭の「2番」中野が「右翼線3塁打」でチャンスメーク。無死 3塁から、「3番」マルテが詰まりながら中前に「勝ち越しタイムリー」を落とす。一死 1、 2塁から「6番」サンズが左翼線に「2点2塁打」を決めると、二死 2塁からは「8番」北條が 3塁強襲の「適時2塁打」を放った。
●阪神「3番」ジェフリー・マルテ内野手が「2安打1打点」で「10得点」の猛攻に貢献した。同点の 4回無死 3塁で迎えた第 2打席で、中前へ「勝ち越し適時打」。 5回にも中前打を放ち、その後の 4得点につなげた。
●阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が「4K」の屈辱を一夜で晴らした。「日本生命セ・パ交流戦」の日本ハム戦で、仰天の「タイムリー2塁打」を含む「2安打2打点」。前日 8日にはプロ初の「5番」起用で「4打席連続三振」を喫したが、リベンジに成功した。球団新人野手で初めて「月間MVP」を獲得。「怪物ルーキー」が「5番」で機能し、「2位」巨人と今季最大の「5ゲーム」差。矢野阪神が独走態勢に入った。阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が、「5番初安打」を放った。 4回一死 1塁の第 2打席で左腕加藤のシュートを中前へ運んだ。その後サンズの左翼への「適時打2塁打」を呼び込み、 4点目のホームを踏むと、「8番」北條も 3塁強襲の適時打を放ち、チームはこの回一挙 4点を挙げた。佐藤輝はプロで初めて「5番右翼」で先発した前日 8日に、プロ初の 1試合 4三振。同点で迎えた 8回二死 1 、 2塁の絶好機では、左腕堀のスライダーに空を切った。この日も「5番右翼」で先発。「5番」の悔しさを「5番」で晴らした。この日、「5月度大樹生命月間MVP賞」が発表され、佐藤輝は初受賞を果たした。「素直にうれしいですし、これからもどんどんと取れるようにやっていきたい。開幕当初よりは慣れてきた部分もあって、状態も上がってきたかなと思います」。新人野手の受賞は「球団初」の快挙。数々の記録を作ってきたルーキーには、新たな勲章となった。 2ケタ得点の快勝で、「2位」巨人とは今季最大の「5ゲーム」差に広がった。「3連勝」を目指す札幌最終戦。北の大地で特大アーチを描こう。
●ジェリー・サンズ内野手が3打席連続の適時打を放った。 7回二死 2塁の場面で、スライダーを右中間フェンス最上段に直撃する 2塁打。 2塁走者の大山が生還し、これで 4打点。 2日続けてフェンス上段の当たりに広い札幌ドームに苦笑した。
●阪神は 9日、 6月25日~ 7月14日までの間に甲子園で開催する12試合の入場券を、公式ファンクラブ会員への先行発売の後、22日から一般に発売することを発表した。全席種 1席空けの座席配置(年間予約席や一部企画販売等を除く)で、アルプススタンドの発売も再開される。
記事をまとめてみました。
5月度「大樹生命月間MVP賞」の受賞会見でポーズをみせる佐藤輝明内野手(左)とスアレス投手
セ、パ両リーグは 9日、 5月度「大樹生命月間MVP賞」を発表し、セは阪神ロベルト・スアレス投手と阪神佐藤輝明内野手、パはソフトバンクのニック・マルティネス投手とオリックス吉田正尚外野手が選ばれた。
5月の「月間MVP」を受賞しガッツポーズのオリックス吉田正尚外野手
初受賞のスアレスは「守護神」として 7試合連続を含む「9セーブ」をマーク。「防御率0.00」と安定感も抜群だった。佐藤輝は「6本塁打、19打点」と「チームトップ」の数字で「首位独走」に貢献。阪神のルーキーでは13年 8月の藤浪以来の受賞で、阪神の投打ダブル受賞は05年 9月の下柳、今岡以来だった。初受賞のマルティネスは「コロナ禍」で来日が遅れたが、 5月に今季初登板すると 5試合で「4勝1敗、防御率1.97」を残した。吉田正はリーグトップの「24打点」を含む、「打率3割8分2厘、6本塁打」で 4度目の受賞を果たした。
5月度の「大樹生命月間MVP」を受賞したマルティネス投手
<北海道日本ハム 3-10阪神>◇ 2回戦◇阪神 2勝 0敗 0分◇ 9日◇札幌ドーム
日本ハム加藤、阪神秋山が先発。日本ハムは 1回、近藤の「左翼線適時2塁打」で先制。阪神は 2回、近藤の失策の間に 1点を返した。
阪神は 4、 5回に 4点ずつ追加し「勝ち越し」。秋山は 5回 2/3を投げ 3失点で降板した。日本ハムは加藤が 4回 1/3、 7失点でKO。
阪神は 7回、サンズの右翼フェンス直撃の「適時2塁打」で突き放し「2連勝」。秋山は「6勝」目。日本ハムは「2連敗」。加藤は「4敗」目。
北海道日本ハム戦に先発した秋山拓巳投手=札幌ドーム
阪神が 5月 8、 9日DeNA戦(横浜)以来の 1カ月ぶりの連勝で貯金を「16」とした。「2位」巨人とのゲーム差は今季最大の「5」に広がった。
先制を許した直後の 2回。先頭の大山が「左翼線2塁打」で出塁。次打者佐藤輝は高い右飛。右翼手近藤がボールを 3塁に返球するも、悪送球で 2塁走者の大山が生還し同点とした。 4回はマルテ、サンズ、北條に適時打が飛び出し 4得点。さらに 5回にも大山、佐藤輝、サンズの適時打で 4点を追加した。 6回には二死 2塁からサンズの 3本目の適時打でこの日 4打点を挙げ、快勝した。
1回裏北海道日本ハム二死 2塁、左翼線に「適時2塁打」を放った近藤健介外野手=札幌ドーム
先発秋山拓巳は 5回 2/3を投げ 3失点。今季「最多タイ」の 3四死球を与えるなど苦しみながらも、打線の大量援護を受け、最低限の仕事を果たした。「2番手」の及川は 6回二死 1、 3塁から救援に上がり無失点に抑えるなど、相手に流れを与えなかった。
秋山は「6勝」目で巨人高橋と並んで「リーグトップ」。阪神は 3カードぶりの「勝ち越し」を決めた。
▼阪神が「2位」に「5ゲーム」差をつけたのは、08年 9月13日広島戦に勝ち、巨人に「5」差として以来、13シーズンぶり。なおこの年は最大「13」差を逆転され「優勝」を逃しているが、今年はどうか。
7回表阪神二死 2塁、サンズ外野手は「適時2塁打」を放った=札幌ドーム
矢野燿大監督が「カード勝ち越し」となった試合を振り返った。 4回、 5回と中盤に打線がつながって終わってみれば「12安打10得点」の大勝だった。先発秋山はリーグトップタイの「6勝」目を挙げた。一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-久しぶりの連勝だが、チーム全体で点をとるような勝ち方
矢野監督 流れ的にはね、いい形で。タクム(中野)がツーベースじゃなくて、スリーベースにしてくれたっていうのも大きかった。でもまあ久しぶりにこう、 3点、 4点とね。とれる試合だったんで。次のイニングにはエラーも絡んだけど、要所、要所で、しっかりつなげれくれたかなと思います。
4回表、生還した中野拓夢内野手を出迎える矢野燿大監督(左)=札幌ドーム
-中野が盗塁も「2桁」に乗せた。足でも目立っている
矢野監督 キャンプからずっと積み重ねというところで、成功率というのは高くなってきているしね。チカ(近本)が「11個」で、タクムが「10個」なんかな。そういうところではチカを追い越すという気持ちでやってもらえたらいい。その前に、今日みたいに出るというところが大事。ルーキーとして、ここまでやれるというのは本当に大したものだと思うので、どんどん数字を積み重ねていってもらいたいなと思います。
-佐藤輝は「月間MVP」も獲得
矢野監督 「月間MVP」は試合の中では、あまり思わないけどね。簡単に取れるものじゃないのでね。ルーキーでそういうものを取るっていうのは大したもんだし、そういうところでは印象が高い打点とか打ってるっていうのが月間にもつながったと思う。今日は内容的にはすごくいいっていう形ではないけど、そういう中でも 1本、 2本出るっていうのは、次につながっていく。あとはいいっていうところと、ホームランを打つバッターはもちろん三振も多いし、こぢんまりは打ってほしくないんどけど、そういうところでは凡打の内容っていうか、そういうところを上げていくっていうところはまだまだあると思う。逆に言うと伸びしろだと思うんで、そこら辺を楽しみにしていきたいと思います。
5回表阪神一死 1、 3塁、佐藤輝明内野手は「適時2塁打」を放った。投手は北海道日本ハム谷川昌希投手=札幌ドーム
-昨日 4三振で気持ちの持ち方も難しかった。少しずつ成長
矢野監督 少しずつというか、持って生まれたものっていうか、あいつのなかのそういうものがあるんじゃないの? あんまり動じないもん。
-秋山は
矢野監督 まあ今日はちょっと苦しかったね。今シーズンの中でも調子自体は良くなかったと思う。まあでもああいう点を取って粘るというのも、こっちは味方がたくさん点取ったんでね。長いイニング投げようという意識では持ってくれていたけど。そのなかでもしっかり粘ってくれたというのはある。悪い中でも勝てたというのはアキ自身もまた次に向けてよしというところになる。自分の状態を上げていくことをやっていってもらえれば、またアキらしい投球ができる。悪いなりに勝てたというところはそういう気持ちを前に向かすものになると思う。
秋山拓巳投手が今季自己最多タイの 110球で試合を作り、「リーグ最多」に並ぶ「6勝」目を手にした。 5回 2/3で 7安打 3四球ながら 6奪三振で 3失点。大量援護にも支えられて自身「4連勝」を飾り、「野手、中継ぎの皆さんに感謝して、次からはもっと自分で勝つ試合を増やしていきたいという気持ちをすごく持っています」と力を込めた。
北海道日本ハムに「勝利」しエドワーズ投手(右)らナインとエアタッチする秋山拓巳投手=札幌ドーム
初回から 3イニング連続で先頭打者を出塁させた。 1回には「4番」近藤の「適時2塁打」で先制点を献上。際どいコースがボール球と判定される場面も多く、決して楽なマウンドではなかった。 8点リードをもらった 5回に 1失点、 6回にも 1失点。「 1イニングに数失点は与えなかった。そこだけは頑張りました。ただ、やっぱりチームのことを考えて、もっと(イニングを)消化したかった」と反省も忘れなかった。
試合後、秋山拓巳投手を出迎える矢野燿大監督=札幌ドーム
これで今季交流戦は「3戦3勝」でフィニッシュ。次回は再びセ・リーグチームとの対決に戻る。「こうやって助けてもらったんで、何倍にもして返したい。また気持ちを入れて、セ・リーグ(チーム)にもしっかり頑張っていきたい」。主戦格としての責任感が、言葉の端々からにじみ出た。
4回表阪神無死、中野拓夢内野手は右翼線に三塁打を放ちヘッドスライディングする=札幌ドーム
中野拓夢内野手の快足が猛攻を呼んだ。 4回先頭の第 2打席。左腕加藤の 126キロスライダーを右翼線へはじき返した。 2塁ベースを蹴ると 3塁へヘッドスライディングで飛び込んだ。「クリーンアップの前にチャンスで回すのが役割。塁に出てかえってこれたのは良かった」。今季 2本目の 3塁打から 4得点。矢野監督は「拓夢(中野)がツーベースじゃなくてスリーベースにしてくれたっていうのも大きかった」とたたえた。
5回には中前打で出塁し、「3番」マルテへの 4球目でスタート。阪神のドラフト新人では19年に「36盗塁」の近本以来、 4人目の「2桁10盗塁」となった。「チカを追い越すという気持ちでやってもらえたら」と指揮官は“近本超え”を期待。「両リーグ2桁到達者」では唯一の失敗なしで成功率は「100%」。「自分の中では失敗がどうこうよりは、タイミングが合ったら思いきって走っていこうと」とうなずいた。
4回表阪神無死、中野拓夢内野手は 3塁打を放ち頭から 3塁に滑り込む=札幌ドーム
同期入団の佐藤輝が球団新人野手では初となる「月間MVP」を受賞。ともにスタメンで出場する男の活躍に「『月間MVP』はなかなかすごいことだと思いますし、自分的には刺激にはなった」と言った。「自分もそこを取れるように、今後やっていきたい」。 6月は中野が打ちまくり、 2カ月連続虎のルーキーが受賞といきたいところだ。
この日の 2安打で交流戦は「51打数16安打、打率3割1分4厘」と好調だ。現在 165打席で、規定打席まであと「9」。「打率2割9分3厘」は同じくルーキーのDeNA牧を超え「リーグ8位」相当となり、一気に「打率10傑」入りも見えてきた。「追い込まれたらなんとかしぶとく、いやらしいバッティングをしていきたいと思います」。佐藤輝だけじゃない。「ドラフト6位ルーキー」も頼もしい。
5回表阪神一死 1塁、盗塁を決める中野拓夢内野手=札幌ドーム
▼中野が「10盗塁」を決め、阪神のドラフト新人では19年近本以来 4人目の「2桁盗塁」となった。なお中野は盗塁失敗が「0」。今季両リーグで「10盗塁」以上は 8人いるが、盗塁成功率「10割」は中野だけだ。
▼同一シーズンで「2桁盗塁で盗塁死なし」は、プロ野球過去16度。直近は16年荒木雅博(中日)「13盗塁」、鈴木尚広(巨人)「10盗塁」。阪神での達成者はまだいない。
4回表阪神無死 3塁、マルテ内野手は「中前適時打」を放った=札幌ドーム
阪神がジェフリー・マルテ内野手、ジェリー・サンズ外野手、北條史也内野手のタイムリーで 4点を勝ち越した。
同点で迎えた 4回、先頭の「2番」中野が「右翼線3塁打」でチャンスメーク。無死 3塁から、「3番」マルテが詰まりながら中前に「勝ち越しタイムリー」を落とす。一死 1、 2塁から「6番」サンズが左翼線に「2点2塁打」を決めると、二死 2塁からは「8番」北條が 3塁強襲の「適時2塁打」を放った。
4回表阪神一死 1、 2塁、サンズは左に「適時2塁打」を放った=札幌ドーム
マルテは「中野がよく 3塁まで行ってくれたから、外野フライでもいいという少し楽な気持ちで打席に入ることができた。いい所に落ちてくれて良かったね」と感謝。サンズも「みんながいい仕事をしてくれて塁に出てくれたから、ランナーをかえすという自分の仕事をすることができて良かったよ」と謙虚に振り返った。
北條は「いい攻撃が続いていましたし、自分にもいい場面で回ってきたので、しっかり集中して 1本出すことができて良かったです」。この回 5安打で一挙 4得点。一気に流れを引き寄せた。
阪神「3番」ジェフリー・マルテ内野手が「2安打1打点」で「10得点」の猛攻に貢献した。
同点の 4回無死 3塁で迎えた第 2打席で、中前へ「勝ち越し適時打」。
4回表阪神無死 3塁、中前適時打を放ったマルテ内野手=札幌ドーム
「中野がよく 3塁まで行ってくれたから外野フライでもいいという、少し楽な気持ちで打席に入ることができた」と 3塁打で好機をつくった「2番」中野に感謝した。 5回にも中前打を放ち、その後の 4得点につなげた。
阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が、「5番初安打」を放った。 4回一死 1塁の第 2打席で左腕加藤のシュートを中前へ運んだ。その後サンズの左翼への「適時打2塁打」を呼び込み、 4点目のホームを踏むと、「8番」北條も 3塁強襲の適時打を放ち、チームはこの回一挙 4点を挙げた。
佐藤輝はプロで初めて「5番右翼」で先発した前日 8日に、プロ初の 1試合 4三振。同点で迎えた 8回二死 1 、 2塁の絶好機では、左腕堀のスライダーに空を切った。この日も「5番右翼」で先発。「5番」の悔しさを「5番」で晴らした。
4回表阪神一死 1塁、佐藤輝明内野手は中前打を放った。投手は投手は北海道日本ハム加藤貴之投手=札幌ドーム
阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が「5番初安打」を放った 4回に続き、仰天の 2塁打を放った。
5回一死 1、 3塁の第 3打席。谷川の 135キロ変化球をたたくと、佐藤輝の強烈なスイングから放たれた打球は自らの足元でワンバウンドし、そのまま大きく跳ね、 1塁手高浜の頭上を越した。右翼線を転々とし「2点適時2塁打」となった。これで佐藤輝は今季「17度目のマルチ安打」。シーズン換算では「43度」で、19年近本と並び「球団新人最多ペース」だ。
佐藤輝はプロで初めて「5番右翼」で先発した前日 8日に、プロ初の 1試合 4三振。同点で迎えた 8回二死 1、 2塁の絶好機では、左腕堀のスライダーに空を切った。この日も「5番右翼」で先発。「5番」の悔しさを「5番」で晴らした。
5回表阪神一死 1、 3塁、佐藤輝明内野手は右線に「適時2塁打」を放った=札幌ドーム
阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が「4K」の屈辱を一夜で晴らした。「日本生命セ・パ交流戦」の日本ハム戦で、仰天の「タイムリー2塁打」を含む「2安打2打点」。前日 8日にはプロ初の「5番」起用で「4打席連続三振」を喫したが、リベンジに成功した。球団新人野手で初めて「月間MVP」を獲得。「怪物ルーキー」が「5番」で機能し、「2位」巨人と今季最大の「5ゲーム」差。矢野阪神が独走態勢に入った。
◇ ◇ ◇
北の大地に、大きな穴があきそうだった。 5回一死 1、 3塁。佐藤輝が谷川の内角低めスライダーを強振。打球は自らの足元でバウンドすると、大きくはずんだ。そのまま 1塁手の高浜の頭上を越し、右翼線へ抜けた。 2者が生還。「いい場面で回って来ましたし、いつも通りしっかり自分のスイングをしようと思っていました。いいところに弾んでくれて、ツイてました」。本人はツキと表現したが、「ラッキーヒット」ではない。驚異のパワーが仰天の「タイムリー2塁打」を生んだ。
4回には一死 1塁から中前打を放ち、「5番初安打」をマーク。続くサンズの 2塁打でベースをフルスピードで駆け回り、 3点目のホームを踏んだ。「マルチ安打」はこれで17度目。一夜で「怪物ルーキー」は息を吹き返した。
5回表阪神一死 1、 3塁、佐藤輝明内野手は「適時2塁打」を放ち 2塁に向かう=札幌ドーム
気持ちの切り替えの早さは、一流選手の条件の 1つだ。前夜は屈辱にまみれた。プロ初の「5番」に座り、プロ初の 4三振。「今日も 2つしましたけど、しっかり振るということを常に心掛けています。昨日のことは切り替えて新しい気持ちで試合に臨んで、しっかり2本打つことができたので良かったです」。どんなに空振りしても、信条のフルスイングに揺るがない。矢野監督は「持って生まれたものというか、あいつの中のそういうものがあるんじゃないの? あんまり動じないもん」と感心しきりだった。
この日、「5月度大樹生命月間MVP賞」が発表され、佐藤輝は初受賞を果たした。「素直にうれしいですし、これからもどんどんと取れるようにやっていきたい。開幕当初よりは慣れてきた部分もあって、状態も上がってきたかなと思います」。新人野手の受賞は「球団初」の快挙。数々の記録を作ってきたルーキーには、新たな勲章となった。
9回表阪神二死 3塁、佐藤輝明内野手は三振しバットから手を離し回転させる=札幌ドーム
2ケタ得点の快勝で、「2位」巨人とは今季最大の「5ゲーム」差に広がった。「3連勝」を目指す札幌最終戦。「6番を打っている時と変わらず、ランナーがいる場面で回って来ることが多いので、チャンスでしっかりかえせるようにしっかりやっていきます」。さあ、北の大地で特大アーチを描こう。
○…第 3戦の日本ハムの予告先発はアーリン。佐藤輝が大ファンと公言する「ももいろクローバーZ」のメンバー、佐々木彩夏の愛称も「あーりん」だ。この日三振を喫したリリーフの玉井は、同じくメンバーの玉井詩織と同姓。夢の「ももクロリレー」が実現すれば…。打つしかないZ!
▼佐藤輝は交流戦で「11打点」。過去の新人の交流戦での最多打点は19年中川圭太(オリックス)「12打点」。佐藤輝はあと「1」に迫った。
▼佐藤輝が 2安打を放ち、シーズン通算17度目の「マルチ安打」を記録した。 143試合換算なら「43度」となる。阪神新人最多の19年近本「43度」と並ぶハイペースだ。なおセ・リーグ新人最多は58年長嶋茂雄(巨人)「48度」。「プロ野球新人最多」は56年佐々木信也(高橋)「54度」。
ジェリー・サンズ内野手が3打席連続の適時打を放った。
7回二死 2塁の場面で、スライダーを右中間フェンス最上段に直撃する 2塁打。 2塁走者の大山が生還し、これで 4打点。「粘ったことでいい結果になった」と 7球目を仕留めた一打を振り返った。 2日続けてフェンス上段の当たりに「もう少し狭かったらな」と広い札幌ドームに苦笑した。
5回表阪神一死 2塁、サンズ内野手は中前適時打を放ち筒井壮外野守備走塁兼分析担当コーチとタッチ=札幌ドーム
ジェリー・サンズ外野手が第 2打席から 3打席連続で適時打を放ち 4打点。ヒーローインタビューは以下の通り。
-「4打数3安打4打点」。 3打席連続の適時打
うれしいです。もちろんチームが勝ったことが一番うれしいですけど、個人的にもいい試合になったので、うれしい、最高の気分です。
- 4回、初球を打って 3点リードに
チームメートが粘って塁に出てくれましたし、相手投手もいいスライダーを持っていたので、なんとかいいところに打てて、ボールが落ちてくれて、ランナーをかえせて良かったと思います。
- 2本目も初球。かつてのチームメート谷川との対戦
いいスライダーがきたんですけど、なんとか( 2遊間の)真ん中を抜けてくれて、テル(佐藤輝)がかえってくれたんで良かったです。
ヒーローインタビューを終えスタンドにあいさつするサンズ内野手=札幌ドーム
- 3本目。右中間フェンス直撃。 7球粘っての一打
簡単にはいかなかった。粘ったことでいい結果が出ました。同じく、ランナーを帰すことが頭にありました。ああいう打球を打って「もう少し球場が狭かったらな」とは思いました。
-初めての札幌ドームはどんな球場
いい球場だと思います。素晴らしい球場ですし、雰囲気も良くて。ここがファンの皆さんで埋まればもっといいなと思いますが、それでもこれだけたくさんのタイガースファンの方々に来ていただいて本当にいい雰囲気で野球ができて楽しかったです。
-おそらく初めての北海道はどう
気温も低くて、涼しくて快適で、ホテルでいただく食事もおいしい。おすしもおいしくて、気に入っています。
-初めて(サンズを)見たファンも多くいた。メッセージを
みんな大好きやで。
阪神は 9日、 6月25日~ 7月14日までの間に甲子園で開催する12試合の入場券を、公式ファンクラブ会員への先行発売の後、22日から一般に発売することを発表した。
阪神球団旗
カードは 6月25日~27日DeNA戦、同29日~ 7月 1日ヤクルト戦、 7月 9日~11日巨人戦、 7月12~14日DeNA戦。全席種 1席空けの座席配置(年間予約席や一部企画販売等を除く)で、アルプススタンドの発売も再開される。各プレイガイドの無料会員登録が必要で、発売方法もインターネットおよび一部店舗(阪神甲子園球場)のみになる。詳細は球団の公式サイトで。
※ 6月10日の予告先発は、北海道日本ハム・ロビー・アーリン投手(30=アトランタ・ブレーブス)―阪神・ラウル・アルカンタラ投手(28=韓国・斗山)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!待っているのは、「三文字」だけだ!今年は行けるぞ!ファイトだ!タイガース!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 最終順位表
2021年 公式戦 順位表
2021年 交流戦 順位表
2021年 公式戦日程表と結果(05月)
2021年 公式戦日程表と結果(06月)