フィギュアスケートＧＰ・村上佳菜子ＳＰ 6位もフリーで挽回／小塚ＳＰ 3位　織田は 8位

　フィギュアスケートのグランプリ(ＧＰ)シリーズ第 4戦、ロシア杯が 9日、モスクワで開幕した。記事をまとめてみました。


　女子SPで演技する村上佳菜子

　女子ＳＰで村上佳菜子(18＝中京大學中京高校)は 3回転ジャンプで転倒するなど、56.7点の 6位と出遅れた。昨季の世界ジュニア選手権 2位のグレーシー・ゴールド(米国)が62.16点でトップに立った。
　男子ＳＰには小塚崇彦(23＝トヨタ自動車)と織田信成(25＝関西大學大学院)、世界選手権 2連覇中のパトリック・チャン(カナダ)らが出場。
　第 1戦のスケートアメリカを制した小塚は今大会 3位以内で、第 2戦のスケートカナダでともに 3位だった織田と村上は優勝すれば、シリーズ上位 6選手で争うファイナル(12月、ロシア・ソチ)進出が決まる。


　女子ＳＰで演技を終えた村上佳菜子

　ＧＰ 2戦目で今季初優勝を狙う村上佳菜子(18＝中京大學中京高校)が56.78点で 6位と出遅れた。｢滑りはモスクワに来てから一番よかった｣と話したが、 3回転ジャンプで転倒と回転不足があり、得点を伸ばせなかった。首位で62.16点のグレーシー・ゴールド(米国)とは5.38差。｢( 3回転フリップの転倒は)跳び上がったときは良かったけど、着氷で跳ねてしまった。滑りはモスクワに来てから一番良かった。フリーで思い切り挽回できると思うので、あまり気にせずに頑張りたい｣と巻き返しを誓った。


　男子ＳＰで演技する小塚崇彦

　ＧＰ 2連勝を狙う小塚が76.34点で 3位発進となった。冒頭の 4回転が回転不足になり、中盤の 3回転半ジャンプでは手をつき｢失敗してはいけないところで失敗した｣と反省したが、冒頭の 4回転ジャンプは着氷してみせた。85.44点で首位のパトリック・チャン(カナダ)を追うフリーに向けて｢気合が空回りした。失敗してはいけないところで失敗した。(フリーは)落ち着いた引き締まった気持ちで滑りたい｣と話した。


　男子ＳＰで演技する織田信成

　織田は、冒頭の 4回転― 3回転のジャンプが 2連続 3回転となると、続く 3回転半も 1回転半となるミスでが出た。ジャンプのミスが目立ち、63.18点の 8位と大きく出遅れ。｢緊張が少し出た。表彰台に立ってファイナルに行きたいという気持ちが強かった。行けるかなという気持ちで足をすくわれた。フリーは自分の持っている力を存分に出せる演技をしたい｣と話し、12月のＧＰファイナル出場が遠のいた。


　ＳＰ 1位となったパトリック・チャンの演技

　第 1戦のスケートアメリカを制した小塚は今大会 3位以上でファイナル進出が決まるだけに、 4回転を 2度組み込むフリーで、満足いく演技を見せたいところだ。
　チャンは、冒頭の連続ジャンプの 2つ目が 1回転になるミスもあったが、断トツのトップだった。


　76.73点でＳＰ 2位となったロシアのコンスタンチン・メンショフ

　村上佳菜子が、 3回転ジャンプで転倒するなどで出遅れたのは実に惜しいと思う。しかし、これから良い方向で進んでくれると思う。
　織田には、｢敵は本能寺にあり｣では無く、｢敵は自分自身だ｣と思ってこれからも頑張って欲しいですね。今回は、｢緊張が少し出た｣とコメントしているが、それが自分自身に負けている事を意味している。皆緊張していながらも、自分自身に勝って前進しているのだから。











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