全豪オープンテニス第 2日女子シングルス 1回戦が、15日オーストラリア、メルボルン・ナショナルテニスセンターで行われ、女子で世界ランク 100位のクルム伊達公子(42＝エステティックＴＢＣ)が第12シードのナディア・ペトロワ(30＝ロシア)を完璧な試合運びでストレート勝ち。全豪女子で最年長勝利をマーク。
全豪オープンテニス第 3日女子ダブルス 1回戦が、16日オーストラリア、メルボルン・ナショナルテニスセンターで行われ、クルム伊達公子が前日の女子シングルスに続き、初めて組んだアランチャ・パラサントンハ(スペイン)とのダブルスでも初戦突破した。
男子シングルス 2回戦で、世界ランク18位で第16シードの錦織圭(23＝日清食品)が、同68位のカルロス･ベルロク(29＝アルゼンチン)を下し、 3年連続で 3回戦に進出した。次に戦うドンスコイ(ロシア)は、昨年ツアー下部大会で 5勝し、2回戦で第23シードのユーズニー(ロシア)を破った。格下でも油断はできない成長株だ。記事をまとめてみました。
女子テニスの14日付世界ランキングが発表され、森田あゆみ(キヤノン)は九つ上がって72位となった。土居美咲(ミキハウス)は92位で変わらず、クルム伊達公子は前週の 112位から 100位に浮上した。
上位に変動はなく、 1位はビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)、 2位はマリア・シャラポワ(ロシア)、 3位はセリーナ・ウィリアムズ(米国)だった。
全豪女子で最年長勝利をマークしたクルム伊達公子
全豪オープンテニス第 2日女子シングルス 1回戦が、15日オーストラリア、メルボルン・ナショナルテニスセンターで行われた。
女子で世界ランク 100位のクルム伊達公子が第12シードのナディア・ペトロワを 6－ 2、 6－ 0の完璧な試合運びでストレート勝ち。1968年オープン化(プロ解禁)以降の全豪女子で最年長勝利をマーク。17年ぶりに 2回戦に進んだ。｢本当にハッピー。内容もいいテニスができた｣と、公子スマイルが輝いた。
伊達は｢タフなドローだったがあわてず対応できた。ミスがなく、相手のいいところを出させないテニスができた。いい状態できている。次の相手は見ていないが、少しでも長くコートに立ちたいので、疲れが残らないよう次に向かって回復したい｣」と話した。
ペトロワにストレート勝ちしたクルム伊達公子
マッチポイントでペトロワのフォアがアウトすると、クルム伊達の｢カモーン！｣という声がこだました。第 1セットの第 7ゲームから、怒とうの 8ゲーム連取でけりをつけた。自身としては、1996年以来17年ぶりの全豪勝利。昨年、両足の内転筋のケガに悩まされ、切望していたロンドン五輪出場を逃したどん底から、アラフォーの星が見事に復活した。
森田あゆみ(キヤノン)はアンナ・タチシビリ(グルジア)を 6－ 3、 6－ 3で下した。
オープン化以降の全豪女子で最年長勝利をマークしたクルム伊達公子
男子の添田豪(空旅ドットコム)はルーク・サビル(オーストラリア)を 6－ 7、 6－ 3、 6－ 2、 6－ 3で退け、全豪初勝利を挙げた。錦織圭(日清食品)、伊藤竜馬(北日本物産)と合わせ、全豪で日本の男子 3人が初戦を突破するのは初めて。男女で計 6人いるシングルスの日本勢は全員が 2回戦に進んだ。
男子は第 2シードのロジャー・フェデラー(スイス)や第 3シードのアンディ・マリー(英国)、女子は四大大会 3連勝を狙うセリーナ・ウィリアムズ(米国)や昨年優勝のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が順当勝ちした。
テニスの全豪オープンで1985年ウエード(英国)が40歳でマークした記録を大幅に更新し、女子の大会最年長勝利記録を打ち立てた世界 100位のクルム伊達公子が、翌日の16日、地元の朝刊に、顔写真付きで掲載された。｢年長選手のために頑張るクルム伊達｣と題し、前日の会見で、彼女が｢今の選手の母よりも年を取っている｣とかのコメントを紹介した。
地元紙に写真入りで報道されたクルム伊達公子
全豪オープンテニス第 3日女子ダブルス 1回戦が、16日オーストラリア、メルボルン・ナショナルテニスセンターで行われた。
42歳のクルム伊達公子が前日の女子シングルスに続き、初めて組んだアランチャ・パラサントンハ(スペイン)とのダブルスでも初戦突破。第 1セットを 4－ 6で失ったが、続く 2セットを 6－ 3、 6－ 2で奪って逆転勝ちし 2回戦に進んだ。｢何よりも楽しくできたことが良かった。お互いにやりたいことを話し合いながらプレーできた｣と納得の表情だった。
連戦で疲労の蓄積が懸念されるが、 2種目で白星を挙げ、気力が充実している様子。｢テニスは 1回勝って終わりではない。気を引き締めて、(疲労の回復に努めて)いい状態に戻すことしか考えていない｣と次の試合を見据えた。
藤原里華(北日本物産)メルバナ・ユギッチサルキッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)組は敗退した。
16日オーストラリア、メルボルン・ナショナルテニスセンターで行われた男子シングルス 2回戦で、世界ランク18位で第16シードの錦織圭が、 7－ 6、 6－ 4、 6－ 1で同68位のカルロス･ベルロクを下し、 3年連続で 3回戦に進出した。
錦織は｢素直に 3セットで勝ててうれしい。相手は後ろで粘る選手だったのでなかなかショットが決まらなかったが、バックのダウンザラインが決まったり、しっかり前に出て攻めるいいプレーもできた。次も体を整えて頑張りたい｣と話した。
世界84位の伊藤竜馬(24＝北日本物産)は敗退。
2回戦をストレート勝ちし、観客の声援に応える錦織圭
照りつける日差しと海から吹いてくる強風に負けず、錦織が躍動した。｢難しいコンディションだったが、 3セットで勝てて良かった。危ない場面もあったが、素直にうれしい｣。笑顔でラケットを高々と掲げ、日の丸を持って応援したファンの大声援に応えた。
初対決のベルロクは、バックハンドが得意なラリー巧者。錦織は｢相手がしぶとかった上、風もあって感覚が合っていなかった｣と振り返るが、｢毎ポイント全力でプレーしなくても、大事なところを取れば勝てる｣と巧みに試合をコントロールした。
第 1セットのタイブレークは｢自分から仕掛けた｣と積極的に攻めて先取し、残り 2セットも精度の高いショットで主導権を握った。決定打の数は47本で相手のほぼ 2倍だが、ミスは相手より 9本少ない31本。｢内容は70点くらい。最高のプレーではなかったが、そんな中で勝てて良かった｣と“省エネ”でも貫禄が漂った。
バックハンドでリターンする錦織圭
2週前にブリスベーン国際の準決勝で痛めた左ひざも｢痛みは全く感じなかった。どんどん良くなっている｣と回復を強調した。錦織の担当トレーナーは｢運動動作が崩れると、ひざなどに痛みが出る。今季はフェデラーをお手本にして、故障のない体をつくりたい｣と明かす。元世界王者のフェデラー(スイス)は体幹がぶれない美しいフォームの持ち主で、31歳になっても故障が少ない。動作が無駄に乱れない｢フェデラー流｣の肉体を目指し、バランスや持久力向上に励む計画だ。
次に戦うドンスコイは、昨年ツアー下部大会で 5勝した成長株。 2回戦で第23シードのユーズニーを破り、格下でも油断はできない。錦織は｢ここから本当の勝負。もっとレベルを上げたい｣と力を込めた。今年は年男で｢12年に 1回なので飛躍のシーズンにしたい｣という錦織。日本男子80年ぶりの 8強を達成した昨年以上の高みを目指して突き進む。
▽クルム伊達公子プロフィル：1970年9月28日生まれ、京都府京都市上京区出身。京都・鷹ケ峰小 1年でテニスを始め、1989年に兵庫・園田学園高卒業と同時にプロ転向。ツアー通算 7勝を挙げ1994年全豪、1995年全仏、1996年ウィンブルドンで 4強入り。1996年11月に引退。世界ランク自己最高は1995年の 4位。2001年にドイツ人レーサーのミハエル・クルムと結婚。
▽錦織圭プロフィル：1989年12月29日生まれ、島根県松江市出身。2008年 2月に日本男子史上 2人目のツアー優勝。同年全米で日本男子71年ぶりの16強進出。2009年に右肘の手術で、ほぼ 1年、ツアーから離脱も2010年 4月の全米クレーコート選手権で復活し、ツアー 2度目の決勝進出(準優勝)。2011年10月の世界ランクで日本男子史上最高を更新。北京五輪代表。ロンドン五輪 8強進出。
幾つになっても強いクルム伊達。どこにその秘密が有るのか知りたいと思いました。
錦織圭も良い成績で発進だ！日本人選手には頑張って貰いたいですね。
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全豪オープンテニス・42歳伊達が最年長勝利！伊達第12シード破る！錦織｢素直に勝てうれしい｣
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