3日に開催された別府大分毎日マラソン(大分市高崎山うみたまご前-大分市営陸上競技場)で、28キロ過ぎからロンドン五輪 6位の中本健太郎(安川電機)との一騎打ちの末、“男子マラソンの公務員ランナー”川内優輝(25=埼玉県庁)が 2時間 8分15秒の大会新記録、自己ベスト記録で優勝を飾った。
昨年のロンドン五輪代表から落ちた後も内外で多くのレースに挑み、年末年始はライバルでもある藤原新(31=ミキハウス)と走り込み。年明け後は 1月13日の「谷川真理ハーフ」から22日間で 5レースに出場した。フルマラソンは先月18日のエジプト国際からわずか中15日で 2勝となった。
世界選手権の代表選考では、福岡国際で日本人トップの 2時間 8分24秒をマークした堀端宏行(26=旭化成)を含め、 3選手がリードする状況となった。記事をまとめてみました。
3日、別府大分毎日マラソン(大分市高崎山うみたまご前-大分市営陸上競技場)が開催された。(晴れ、気温11.0度、湿度46%、北北東の風 1.7メートル=スタート時)
“男子マラソンの公務員ランナー”川内優輝が 2時間 8分15秒の大会新記録、自己ベスト記録で優勝を飾った。
なんとしても勝つ。川内は28キロ地点で集団を抜け出した。追ってくる28キロ過ぎからロンドン五輪 6位の中本健太郎との一騎打ち。28キロ付近から12キロ以上続いたつばぜりあいの中「弱気にならないため、自分から落ちないため」と上り坂に下り坂、給水地点と、何度もスパートをかけ続けた。
川内の表情は苦悶(くもん)に満ち、中本は終始冷静に見えた。だが、40キロすぎにライバルを振りきったのは川内。40キロ過ぎに仕掛け、一気に引き離して全速力で最後は20秒差をつけゴールテープに飛び込み大会新、自己ベスト更新の好記録でゴールし制した。
1位でゴールテープを切る川内優輝
昨年までのように倒れ込む姿はない。「本当にうれしい。マラソンは本当に楽しい。競り合っていい結果が出てよかった」と笑みが浮かんだ。
川内は「苦しかったが、消極的なレースはしたくなかった。中本選手が積極的にきてくれたおかげです」。今年 8月のモスクワ世界選手権の代表も、確実となった。
2時間 8分15秒の大会新記録、自己ベスト記録となる好タイムで優勝し、世界選手権代表入りを有力とした川内は、予定していた代表選考レースのびわ湖毎日マラソン( 3月 3日)を回避し、ソウル国際マラソン(同17日)に出場する意向を明かした。
昨年の大会はケニア選手が 2時間 5分36秒で優勝しており「ハイレベルなソウルで、 2時間 7分台を狙いたい」と理由を説明した。
昨年のロンドン五輪代表から落ちた後も内外で多くのレースに挑み、年末年始はライバルでもある藤原新と走り込み。年明け後は 1月13日の「谷川真理ハーフ」から22日間で 5レースに出場した。フルマラソンは先月18日のエジプト国際からわずか中15日で 2勝となった。
お立ち台から手を振って応える川内優輝
昨年 2月、五輪代表が懸かった東京マラソンでは給水ミスに泣いた。アフリカ選手を参考に、集団の前に出て給水することで今回はすべての給水に成功した。五輪への道が断たれた後もドイツ、豪州、エジプトと積極的に海外遠征し「まわりが黒人選手ばかりのレースで、経験を磨くことができた」とタフさや技術を身に付けた。
最強の市民ランナーに、世界選手権代表を選考する日本陸連の幹部からは称賛の声が上がった。
宗猛男子中長距離・マラソン部長は「豊富なレース経験を生かし、勝ち方を知っている。有力候補となる。速い外国選手がいない中、日本人同士で競り合った内容は評価できる。日本男子もまだやれるという気持ちになった」と高評価を与えた。
41キロ付近で中本(左)を引き離す川内優輝
世界選手権の代表選考では、福岡国際で日本人トップの 2時間 8分24秒をマークした堀端宏行を含め、 3選手がリードする状況となった。
2009年に初マラソンだったこの大会で、 2時間19分台の20位。「 4年後にまさか 1位になれるとは思わなかった。(中本とは)モスクワでまた一緒に日本代表として走りたい」。これで昨年12月の防府読売マラソン、出国時にパスポートを忘れて大騒動になったエジプト国際に続くマラソン 3連勝。世界選手権の有力候補に躍り出た最強の市民ランナーは、進化を続けている。
昨年12月の福岡国際で日本人最高の 2位だった堀端宏行の 2時間 8分24秒を引き合いに「福岡のタイムを抜いたのはPR材料になる。びわ湖はやめてハイレベルなソウルで 7分台を目指したい」と予定していた選考会を取りやめ、世界的ランナーが集結するレースへの出場を表明。世界選手権に向けスピードを磨く考えを示した。
世界選手権では、2011年大邱大会で団体銀メダルを得たが、個人は消化不良の18位。「(モスクワは入賞圏の) 8番を目指したい」。日本の新型攻撃的エースとして、リベンジする舞台が整った。
「東京マラソン」に出場して、公務員ランナー”川内優輝がトップという記事からスタートしてから何回ニュースに名前がでたのだろうか…
それにしても、いつまでも頑張って行って欲しいですね。
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別府大分毎日マラソン・川内優輝が死闘制し自己新&大会新V!で 7度目の優勝!世界選手権当確!!
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