第 3回ワールド・ベースボール・クラシック(ＷＢＣ)が 2日開幕し、＜日本 5－ 3ブラジル＞で競り勝ち 1勝目を挙げた。
ワールド・ベースボール・クラシック(ＷＢＣ)日本代表の山本浩二監督(66)が代打攻勢など予期せぬ劣勢ながらも薄氷を踏む白星に、安堵(あんど)した。
2番ＤＨで先発した角中勝也外野手(25)が、侍ジャパンの得点 1号を演出した。代役 4番に入った糸井嘉男外野手(31)が同点適時打を放った。
代打井端弘和内野手(37)が 1点ビハインドの 8回に執念の値千金同点打を放った。
初戦の先発を任された田中将大投手(24)は、 2回を投げて球数制限(65球)にはほど遠い23球止まりだったが、 4安打 1失点で早くも降板。 1回 2失点と開幕投手の役割を果たせなかった。日本 3番手の摂津正投手(30)が 3回 1失点で勝ち投手となった。
能見篤史投手(33)が最高の流れを引き継ぎ、守護神牧田和久投手(28)が、最後を締めた。記事をまとめてみました。
第 3回ワールド・ベースボール・クラシック(ＷＢＣ)が 2日開幕し、 3連覇を目指す侍ジャパンはヤフオクドームでブラジルと対戦。 7回まで 1点を追う苦しい展開だったが、 8回に代打攻勢が決まり＜日本 5－ 3ブラジル＞で競り勝ち 1勝目を挙げた。
ワールド・ベースボール・クラシック(ＷＢＣ)日本代表の山本浩二監督が薄氷を踏む白星に、安堵(あんど)した。
格下相手とみられていたが｢ブラジルは素晴らしいチーム。粘っこい｣と、思わぬ接戦勝利に冷や汗だった。代打攻勢など予期せぬ劣勢ながらも、何とか白星発進。
｢なかなかゲームの中で日本チームのペースになれなかった。でも 8回によく逆転してくれました｣と、選手の奮闘に感謝しきりだった。
勝利を飾り山本浩二監督(右)とグータッチを交わす阿部慎之助捕手
2番ＤＨで先発した角中勝也外野手が、侍ジャパンの得点 1号を演出した。 0－ 1と 1点を追う 3回無死 1塁、犠打を決めて４番糸井の適時打を呼び込んだ。
｢ 1球で決められて良かった。それより、 4回の得点機に打たないと。四球になるボール球に手を出してしまった｣と、収穫と反省を口にした。
3回表、適時打を放ち「ＢＵＲＮ ！｣ポーズをする糸井嘉男外野手
代役 4番に入った糸井嘉男外野手が同点適時打を放った。
0－ 1の 3回一死 1、 2塁で、ブラジル先発フェルナンデスの直球を右翼にライナーではじき返した。ＷＢＣ侍ジャパン初得点は、貴重な同点打となった。
1点を追う 8回無死 1塁には犠打を決めた。｢阿部さんの重圧を自分なりに感じながらやった。代役でしたけど、自分なりの仕事ができた｣と振り返った。
7回まで 3安打で 2点に抑えられ、攻めあぐねる中 1点を追う展開で迎えた 8回。日本ベンチの打つ手が次々にはまった。
先頭の内川が左前打で出塁すると、昨季日本ハムで 3番に座り、犠打を 1つもマークしていない糸井が丁寧に送りバントを決め得点圏に走者を進めた。二の矢は稲葉に代打・井端。右方向へしぶとく転がす井端らしい打撃でまず同点に追いついた。
一死満塁と攻め立て、三の矢に代打・阿部。右膝違和感でスタメンを外れた主将がタイミングを外されながらも捉えた打球はセンター方向へ。好守に阻まれ安打にはならなかったが、執念の一振りで 3走が貴重な勝ち越しのホームを踏んだ。
初戦から予想に反して厳しい試合となったものの、勝負どころの打つ手に選手が応えて逆転勝ちを決めた。
8回日本一死 2塁、右前に同点打を放った井端弘和内野手
戦前は“格下”と見られていたブラジルに思わぬ苦戦。 8回に 3点を奪って辛くも逆転勝ちで白星発進した侍ジャパンの山本浩二監督は｢苦しかったですね。これが国際試合の厳しさですかね｣と疲労感たっぷりの表情で話した。
8回の逆転劇は 2人の代打がズバリと決まった。一死 2塁から登場し右打ちのお手本のような渋い打撃で同点打を放った井端には｢自分のポイントを持っている打者で右打ちの上手さでしたね｣と賞賛した。
8回に代打で勝ち越し点につながる 2塁強襲打を放った阿部慎之助捕手(10)を迎える山本監督(右)ら
さらに一死満塁として送り込んだのは右膝違和感でスタメンを外れた阿部。鋭い打球を放ち、勝ち越しの一打となった。苦しい試合展開を象徴するように厳しい顔つきで試合を振り返った指揮官も阿部の話題になると表情を緩め｢あの場面は(阿部)慎之助しかなかったですね｣とニヤリ。｢ものすごく気合入っていましたね。その後もマスクかぶりましたんで、本当に気持ちがすごく伝わりました｣と主将への全幅の信頼を口にした。
8回表日本一死 2塁、適時打を放ち雄たけびを上げる井端弘和内野手
代打井端弘和内野手が 1点ビハインドの 8回に執念の値千金同点打を放った。
2－ 3の 8回一死 2塁から 5番稲葉の代打で登場。 1ボールからの 2球目を右前へ巧みな流し打ちで 1、 2塁間を抜いた。 2塁走者内川が本塁に滑り込んだのを見届けると、ベンチに向かってこん身のガッツポーズを見せた。｢出番はあると準備していた。結果が出て良かった。打った瞬間は抜けろと思ったが、そのあとの記憶がない。不思議な時間だった｣とベテランも興奮の一打だった。
日本先発の田中将大投手
初戦の先発を任された田中将大投手は、 2回を投げて球数制限(65球)にはほど遠い23球止まりだったが、 4安打 1失点で早くも降板。 1回 2失点と開幕投手の役割を果たせなかった。
1回、ブラジルの 3番レジナットに左前適時打を打たれるなど、打ち取った当たりが内野安打になる、送球が走者に当たるなどの不運もありながら、直球系の球を狙い打たれ先制を許した。 2回もスライダーを始めとした変化球の制球がままならず、連打され、23球で降板した。強化試合の時から抱え続けていたＷＢＣ球への不安が露呈した結果となった。
｢言うことはない。言える立場じゃない。ああいうピッチングをしていては、短期決戦では使ってもらえない｣と反省した。
5回裏ブラジル二死 2塁、適時 2塁打を打たれ、ぼうぜんとする摂津正投手
日本 3番手の摂津正投手が 3回 1失点で勝ち投手となった。
5回から登板していきなり勝ち越し点を献上したが、続く 2イニングをともに 3者凡退に抑えた。｢最初はバタバタした。イニングを重ねて冷静さを取り戻せた。いつも通りのピッチングができた｣と振り返った。
5番一塁で先発出場した稲葉篤紀内野手(40)は、初戦の勝利にホッとした表情だった。
｢内川のヒットから盛り上がってきた。阿部が出て、キャプテンが、ああいう仕事をすると、盛り上がる。いい勝ち方｣」と振り返った。
能見篤史投手が最高の流れを引き継いだ。逆転して 2点リードした 8回に登板。 2番ブリンを 2ゴロ、それまで 3打数 3安打 2打点の 3番レジナットを一飛、 4番松元を空振り三振に仕留めた。
｢リリーフなんで失投は許されない。勝って良かった｣。 1回を 3人斬りで侍ジャパン初勝利を呼び込み、ホッと胸をなでおろした。
守護神牧田和久投手が、最後を締めた。
2点リードの 9回に登板。一死から安打を浴びたが、後続を抑えた。｢とにかく準備だけはしていた。自分なりのピッチングができた｣と納得の表情を浮かべた。
先制点を許した 1回裏では、このまま行ったらどうなるのだろうか？どこが弱小チームだ？と思ってしまったが、回数が進むにつれてシーソー・ゲームとなって行き面白かった。
特に 8回の代打攻撃では、阿部慎之助捕手まで出て来るとは思っていなかったが、悪い所が有るのに持ち前の根性で頑張ってくれた。
今日は( 3日)は中国と闘う事になっているが、中国にも勝ってこそ本当に意義が有る。頑張って相手に向かって行って欲しいですね。
ガンバレ！侍ジャパン！
侍ジャパン日程
第 3回ＷＢＣ組み合わせと日程
日本とキューバが実力的に抜けており、 1次突破は確実。 3連覇を目指す日本はメジャー組を欠くが、メンバー的に堅実な試合運びが期待でき、大崩れはなさそう。キューバは国外亡命選手の増加でチーム力が落ちているが、国際大会の豊富な経験でカバーする。予選を勝ち抜いたブラジルには勢いがあり、初戦日本戦でロースコアに持ち込めればおもしろい。中国は 1勝を目指す。
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3月 2日から福岡ドームで戦いが始まります！
ニッポン放送でも実況中継が決定！
■ 1次ラウンド(福岡ヤフオク！ドーム)
3／ 6(水) 日本 対 キューバ １９時ＰＢ予定
■ 2次ラウンド（東京ドーム）
※日本代表が出場する試合のみ中継予定
3／ 8(金) ＧＡＭＥ②：
福岡ラウンド通過チーム 対 台中ラウンド通過チーム
19時ＰＢ予定
3／ 9(土) ＧＡＭＥ③：ＧＡＭＥ①敗者 対 ＧＡＭＥ②敗者
19時ＰＢ予定
3／10(日) ＧＡＭＥ④：ＧＡＭＥ①勝者 対 ＧＡＭＥ②勝者
19時ＰＢ予定
3／11(月) ＧＡＭＥ⑤：ＧＡＭＥ③勝者 対 ＧＡＭＥ④敗者
19時ＰＢ予定
■決勝ラウンド(サンフランシスコ ＡＴ＆ＴＰａｒｋ)
※日本代表が出場する場合のみ中継予定
3／18(月) 準決勝①：マイアミラウンド 2位 対 東京ラウンド 1位
10時ＰＢ予定
3／19(火) 準決勝②：東京ラウンド 2位 対 マイアミラウンド 1位
10時ＰＢ予定
3／20(水) 決勝：準決勝①勝者 対 準決勝②勝者 9時ＰＢ予定
※日程・時間はいずれも日本時間。中継予定は変更になる場合がございます。どうお、お楽しみに！
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ＷＢＣ・侍ジャパンがブラジルに競り勝つ！山本浩二監督｢よく逆転した｣、 8回代打井端が同点打！
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