第 3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC) 2次ラウンド 1組の 1位決定戦が12日に行われ、 3連覇を狙う侍ジャパンはオランダと対戦し、 2回に阿部慎之助捕手(33)の大会史上初となる 1イニング 2本塁打などで一挙 8得点を奪うなど10点を挙げ、10日の同戦に続き猛打で<日本10- 6オランダ>で勝利。勝負を決めた。
不振に苦しんできた 1番長野久義外野手(28)が 2安打 5打点と活躍した。山本浩二監督(66)は「収穫は阿部の 2本の本塁打。いい形でアメリカに行ける」と大黒柱の復調に手応えを口にした。決勝トーナメントを前に、阿部は「凄い強いチームが来ると思う。力もパワーもある。そこで何ができるか。みんなで考えたい」と力を込めた。
9番松田宣浩内野手(29)は 2回一死満塁から勝ち越し中前適時打を放つなど、 2安打の活躍だった。
日本の先発左腕、大隣憲司投手(28)が奪三振ショーを繰り広げた。 4試合目の登板となる日本の田中将大投手(24)が、今大会初めて無失点で切り抜けた。山本浩二監督が、田中将大投手の決勝戦での先発起用をほのめかした。
守護神、牧田和久投手(28)は、 9回 1イニングを無失点に抑えた。記事をまとめてみました。
第 3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC) 2次ラウンド 1組の 1位決定戦が12日に行われ、 3連覇を狙う侍ジャパンはオランダと対戦し、 2回に阿部慎之助捕手の大会史上初となる 1イニング 2本塁打などで一挙 8得点を奪うなど10点を挙げ<日本10- 6オランダ>で勝利。10日の同戦に続き、猛打で勝負を決めた。 4番兼主将の完全復活で、侍ジャパンは 2次ラウンド 3戦全勝で 1位通過を決めた。米サンフランシスコで行われる17日(日本時間18日)の準決勝で 2組 2位チームと対戦することになった。
2回無死、ソロ本塁打を放ちハイタッチをかわす阿部慎之助捕手
浮かれた様子はまったくない。 1位通過を決めた試合後。阿部は引き締まった表情で、スタンドにサインボールを投げ入れた。そして、お立ち台では、強い口調で世界一を宣言した。
「 1次ラウンドから苦労したから、いい結果になった。選手一丸となって、とにかく優勝を目指して。そして、浩二さんを絶対に男にしたい」
胸のモヤモヤを吹き飛ばす 2本のアーチだった。 2回、先頭で打席に入ると、 3球で追い込まれた。そこから右足の上げ方を抑えめにし、コンパクトにスイングしながらファウルを 4度、打った。 9球目、真ん中外寄りの直球を右翼席へ突き刺した。 2月の対外試合から34打席目で飛び出した一発。打者一巡で回ってきた二死 1、 3塁では、低めのカーブを右手 1本で拾い、再び右翼席へ運んだ。大会前に右膝の違和感を訴え、 1次ラウンドは無安打と苦しんだ。しかし、 2次ラウンドでは計 6打点。きっちり調子を上げてきて、10日オランダ戦の第 3打席から、 5打席連続安打で締めた。
2回二死 1、 3塁、 2打席連続本塁打を放った阿部慎之助捕手
WBC史上初の 1イニング 2本塁打。「本当に久しぶりに打ったので気持ち良かった。 1イニング2本塁打は人生初。最高です。徐々に自分のバッティングになってきた」と納得の表情で振り返った。
2009年の前回大会は右肩の故障明けで、控え捕手としてのメンバー入りだった。中央大學時代から日の丸を背負ってきただけに、WBC連覇を経験した後は「もう、代表はしんどいね。国際大会は経験しないと分からないことだらけだから、オレよりも若いキャッチャーをどんどん選んだ方がいいと思う」と言った。日本球界のための「代表引退」も心に決めていた。そんな中、山本浩二監督からは 4番、主将の大役に指名された。メジャーリーガーも全員が不参加となった。もう一度、気持ちを奮い立たせた。
2次R1位通過を決め糸井(左から 4人目)らナインと勝利のタッチを交わす阿部慎之助捕手(同 5人目)
山本浩二監督は「収穫は阿部の 2本の本塁打。いい形でアメリカに行ける」と大黒柱の復調に手応えを口にした。決勝トーナメントを前に、阿部は「凄い強いチームが来ると思う。力もパワーもある。そこで何ができるか。みんなで考えたい」と力を込めた。 3連覇へあと 2勝。2006年の日米野球でユニホームを交換した米国代表のマウアーと、同じグラウンドで対峙(たいじ)する可能性もあるが、雲の上の選手として見ていた 7年前とは違う。くしくも日本時間20日の決勝戦の日は自身の34歳の誕生日。北京五輪で準決勝、 3位決定戦ともに最後の打者となった男が、「世界一」という名の忘れ物を取りに米国へ乗り込む。
不振に苦しんできた 1番長野久義外野手が 2安打 5打点と活躍した。
ここまで内野安打 2本だけだったが、 2回一死満満塁から走者一掃の 3点適時 2塁打を放つと、 2点差に迫られた 8回は 2点適時左前打で試合を決めた。
長野は「みんなでつないだ好機だったので、走者をかえせてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。山本浩二監督は「長野が 2本打ったし、かなり打線の状態は上がっている」と喜んだ。
8回裏、 2点適時打を放ち、塁上でベンチに向かって右手を挙げる長野久義外野手
試合前、梨田コーチが「打席に立っていないし、状態が上がってもらわないと困る選手だから。長野がすかっと打ってくれると、みんなが盛り上がる」と 1番に復帰させた理由を語っていたが、その言葉通りの展開となった。
9番松田宣浩内野手は 2回一死満塁から勝ち越し中前適時打を放つなど、 2安打の活躍だった。
「いい流れで米国に行ける。思う存分、日本の野球を見せつける」と話した。
同点の 2回一死満塁で松田が勝ち越しの中前適時打。10日のオランダ戦で豪快な左越えアーチを放ったが、再戦でも貴重な一打で打線爆発の導火線になった。
6回にも左中間適時 2塁打でマルチ安打。 8回には四球で出塁し、10点目の本塁生還と気を吐いた。長打と勝負強さを兼ね備えた恐怖の 9番打者は「 9番が打てば点が取れるので、責任感を持って頑張る」と誓った。
7回表、打球を処理し、雄たけびを上げながらベンチに戻る松田宣浩内野手
日本の先発左腕、大隣憲司投手が奪三振ショーを繰り広げた。
1回、いきなりシモンズに先頭打者本塁打を浴びたが「また先頭打者に打たれてしまった」と反省すると、ここから変身。
2番スターティアから 4番ジョーンズまで 3者連続三振。さらに 2回の先頭、 5番スミスまで 4者連続で空振り三振を奪った。 3回を 1安打、 6奪三振で 1失点とまとめ「変化球、真っすぐとも、コントロールは良かった。次も投げさせてもらえたら、結果を出したい」と話した。
日本先発の大隣憲司投手
4試合目の登板となる日本の田中将大投手が、今大会初めて無失点で切り抜けた。
5回から 3番手で登板。 1イニングを三振、一邪飛、三振と打者 3人で片付けた。三振はともに切れ味鋭いスプリットで奪った。「今年初めてゼロで抑えてホッとしてます。(三振は)追い込んでから低めにいった。ファーストファウルフライは甘いところにいった。(ここまで田中に対し)厳しい声もありましたが、期待してもらっている裏返し。チームに貢献して、皆さんに喜んでもらいたい」と決勝トーナメントでの活躍を誓った。
5回表から登板した田中将大投手
山本浩二監督が、田中将大投手の決勝戦での先発起用をほのめかした。
報道陣からの「米国での先発があるのか」という問いに「十分考えられる」と答えた。
すでに前田健太投手(24)に準決勝を任せることを明言しており、田中が先発するとすれば決勝になる。「あまり言わせないでよ」とそれ以上の言及を避けたが、右腕への信頼は戻っているようだ。
守護神、牧田和久投手は、 9回 1イニングを無失点に抑えた。
2安打を許したが最後は三振で締め「 1球 1球しっかり投げた」と集中した。
8日の台湾戦はバント飛球に飛び込んで捕球し体を強打した。一時は状態が心配されたが、投球で不安を払拭(ふっしょく)。「(米国での試合は)楽しみ。どこが来ても挑戦者のつもりでいきたい」と話した。
9回表、牧田はスミスを三振に仕留め、拍手する牧田和久投手
2次ラウンド 1位通過を決め、各選手が米国での戦いに向けて思いを口にした。
準決勝に先発予定の前田健太投手は、 2次ラウンド 1位通過に気持ちを新たにした。
「ここまでいい投球ができているので、チームを決勝に導けるように頑張ってくる。何とか 3連覇に貢献したい」と言った。
杉内俊哉投手(32)は「もう勝つしかないと思っている。投手がしっかり抑えているので、このままいければいい」。
この日、先発メンバーを外れ、代打での出場だった稲葉篤紀内野手(40)は「台湾戦が終わってからすごくいい雰囲気。思い切って戦うだけ」。
内川聖一外野手(30)は「勝利で終われたので、この勢いを米国につなげたい。今度日本に戻ってくる時は、 3連覇して戻ってきたい」。鳥谷敬内野手(31)は「打撃の状態も上がってきている。しっかり準備をして、この状態を維持したい」と意気込んだ。
≪1イニング2発はWBC史上初≫
阿部慎之助捕手が 2回先頭でソロ、打者一巡後の二死 1、 3塁で 3ラン。 1試合 2本塁打はWBC日本代表初で、2009年 1次ラウンドでガルシア(メキシコ)が放って以来大会通算11度目。 1イニング 2本塁打は阿部が初めてになる。プロ野球公式戦でも過去わずか20度(18人)しか達成されていない快挙だ。
東京ドームを知りすぎている阿部が、通称ドームランを 1イニングに 2回も放つなんて凄い!しかし、東京ドームを本拠地としていつでもホームランを飛ばす計算をしているのだろうから打てて当然だったのかも知れない。空気の流れは常に一緒なんだからね。それに乗れればいつでも出て当然なのでしょうね。
この後の時間の流れが短かった。僅か 1時間程度で 8回まで進んでしまったが、互いに打たせない試合運びは凄い物が有った。
とにかく前回の試合ではコールドゲームを行い、今回は接戦ながらも最後まで目を離せない試合を全員試合で行ってくれた。この力でアメリカに乗り込み「V3」を持って帰ってきて欲しいですね。
ガンバレ!侍ジャパン!
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3月 2日から福岡ドームで戦いが始まります!
ニッポン放送でも実況中継が決定!
■ 1次ラウンド(福岡ヤフオク!ドーム)
3/ 6(水) 日本 対 キューバ 19時PB予定
■ 2次ラウンド(東京ドーム)
※日本代表が出場する試合のみ中継予定
3/ 8(金) GAME②:
福岡ラウンド通過チーム 対 台中ラウンド通過チーム
19時PB予定
3/ 9(土) GAME③:GAME①敗者 対 GAME②敗者
19時PB予定
3/10(日) GAME④:GAME①勝者 対 GAME②勝者
19時PB予定
3/11(月) GAME⑤:GAME③勝者 対 GAME④敗者
19時PB予定
■決勝ラウンド(サンフランシスコ AT&TPark)
※日本代表が出場する場合のみ中継予定
3/18(月) 準決勝①:マイアミラウンド 2位 対 東京ラウンド 1位
10時PB予定
3/19(火) 準決勝②:東京ラウンド 2位 対 マイアミラウンド 1位
10時PB予定
3/20(水) 決勝:準決勝①勝者 対 準決勝②勝者 9時PB予定
※日程・時間はいずれも日本時間。中継予定は変更になる場合がございます。どうお、お楽しみに!
ニッポン放送では、夕方 5時30分からの「ショウアップスポーツ」の中で、野球の最新情報をたっぷりお伝えしてまいります。
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阿部 1イニング 2発でいざ米国へ! 1番復帰の長野が 3点 2塁打!マー君 4戦目で初の無失点
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