阪神は好機に 1本が出ず<ヤクルト 2- 0阪神>と負けた。
阪神ドラフト 1位藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)が先発で公式戦デビューした。
6回一死 1、 2塁で空振り三振で福留孝介外野手(35)が倒れた。新井兄弟の弟・新井良太(29)は痛恨の失策を猛省した。
和田豊監督(50)は、力みが目立った打撃を悔やんだ。
1点リードの 6回二死。ヤクルト・雄平(28)は 1ストライクから真ん中に入ったフォークをライナーで右翼席に叩き込んだ。記事をまとめてみました。
時計の針は、試合終了時間とは関係有りません。
ヤクルトは 1回、 1塁失策と四球で走者を出し、右邪飛や盗塁で一死 2、 3塁とし、畠山の中前適時打で 1点を先制した。
ヤクルトは 6回、雄平の 1号ソロで追加点を挙げた。阪神は、ちぐはぐな攻撃で得点を奪えず、新人藤浪を援護できない。
ヤクルトは 8回から継投で逃げ切り、 2試合連続無失点勝利。先発の八木が勝ち投手。阪神は好機に 1本が出ず<ヤクルト 2- 0阪神>と負けた。
ヤクルト戦にプロ初先発した藤浪晋太郎投手
阪神ドラフト 1位藤浪晋太郎投手が先発で公式戦デビューした。開幕 3試合目の先発デビューは、ドラフト制導入後の高校出新人としては史上最速。上着が手放せないほど冷え込んだ神宮で、藤浪の投球が熱を帯びた。 6回を投げ 3安打 2失点 7奪三振。打線の援護なくプロ初黒星を喫したが、わずか 3安打で 7三振を奪う力も見せた。このまま先発ローテーションに収まることも決まり、初勝利が遠くないことを予感させる確かなスタートを切った。
「特に緊張とかはなかったです。高卒どうこうではなく、しっかり、言い訳せず投げようと思っていた」。年齢、キャリアは頭になかった。 1回先頭の田中浩は打ち取った当たりを 1塁の新井良がはじく失策。不運な形から一死 2、 3塁のピンチを背負い、畠山の中前打でプロ初失点。中盤立て直したが、 6回二死で抜けたフォークを雄平に右翼席に運ばれた。「すっぽ抜けて、甘く入ってしまった。悔しさというより反省です」とプロの厳しさを味わった。
阪神先発の藤浪晋太郎投手(右)は雄平に右越えのソロ本塁打を許した
1回に 4番畠山に先制打を許すと、 6回には雄平に右越え本塁打を浴びた。
藤浪は「調子自体は悪くなかったですが、余計な点数を与えてしまったことや四球が多かったことなど、反省点もあったので次回につなげたいと思います」と話した。
ヤクルト打線のバットがブンブンと空を切る。2回無死 1、 2塁。八木を 3バント失敗に追い込むと、田中浩は外角直球で、上田はフォークで空振り三振に仕留めた。 3連続Kで、連続四球からのピンチを断ちきった。
打線が前日に続く完封を喫し、援護なく初黒星。「点は入らなかったですけど、自分がリズムを作れなかった。ムダなことをできるだけ削って、勝てるピッチャーになりたい」と決意をあらためた。
2回裏無死、川島慶に四球を与え舌を出す藤浪晋太郎投手
祈るように打球を目で追った。 1点を追う 6回二死 1、 2塁。阪神・藤浪は 3塁ベンチ前でキャッチボールをしていると、マートンが大飛球を放った。しかし、わずかに左翼ポールから切れ、ファウル。苦笑するしかない。無援に泣いたルーキーは、その裏に雄平に甘く入ったフォークを右翼席に運ばれた。
「緊張もなく気負いもなかった。しっかり言い訳せずに投げようと思った。自信になるまではいかないが、収穫の多い投球だった」。1965年のドラフト制後、新人高卒投手として最速となる開幕 3戦目の先発で 6回 3安打 2失点。黒星デビューとなったが、大阪桐蔭で昨季、甲子園春夏連覇した18歳は 7奪三振と実力の片りんは見せた。初回、先頭・田中浩への初球に 150キロ。 2球目で 1塁への平凡なゴロを打たせた。ところが新井良太内野手がまさかの失策。一死 2、 3塁とされ、 4番・畠山にこの日最速の 151キロ直球を中前に運ばれた。
いきなり味方に足を引っ張られて先制されたが、開き直った。「打者に当てるくらいのつもりで投げた」。 5番・岩村を内角のカットボールでのけぞらせ、見逃しでプロ初三振を奪った。 2回無死 1、 2塁では八木、田中浩、上田を 3者連続空振り三振。 5回は 145キロで 3番・ミレッジのバットもへし折った。
初回、ミレッジを右邪飛に仕留めた藤浪晋太郎投手
高校 3冠を達成した大阪桐蔭時代に比べ、プロでは投げ込み量や肉体への負荷が少ない練習メニューに不安が募った。 3月12日、センバツを控えた母校を激励に訪れ、関係者にふと漏らした。「フォームがバラバラなんです。ここでフリー打撃に投げたいくらいです」。冗談交じりに「投げてみるか?」と言われたが「今投げても、森(友哉)にボコボコに打たれますよ」とこぼすほど、追い込まれていた。
高校時代にもひんぱんに取り組んでいた遠投を、ブルペン投球に代わって取り入れた。「体を大きく使うイメージ」を体に染み込ませると、不安は徐々に取り除かれた。
「収穫の多いピッチングだったので、今後につなげたい」。敵地神宮でカード勝ち越しを逃した。それでも負け投手に、やじや罵声は飛ばなかった。デビュー戦の 105球は、プロでも通用することを感じさせた。
雄平(右奥)に右越えソロ本塁打を打たれ、マウンド上で悔しさをにじませる藤浪晋太郎投手
24日、オリックスとのオープン戦(京セラドーム)は 6回途中で 6失点。父・晋さんから「大阪桐蔭の西谷浩一監督が“体に巻き付くように体幹を使って投げろ”と言っていたが、そういうのが足りない」と指摘された。そんな助言を思い浮かべ、この日も手投げにならないように意識した。
1メートル97の長身はプロでも際立つ。山口投手コーチは「昔は 1メートル90を超えると、フォームのバランスが崩れた」と長身選手の多くが筋力不足で体を操れなかった。だが、藤浪は高校入学時から 1メートル96で、日本ハムに入団した 1メートル93の大谷と違い、成長痛にも悩まされずに練習できた。
「高校時代は寝たら 3秒くらいで朝が来て、もう少し寝たいと思っていた。プロでは朝起きたら、さあ、練習に行くぞと思える」。目標は 1年間、先発ローテーションを守ること。藤浪がプロ 1勝をつかみとる日は、そう遠くない。
阪神打線が藤浪を“見殺し”にしてしまった。ヤクルト先発八木の前にあと 1本が出ず。
6回一死 1、 2塁で空振り三振に倒れた福留孝介外野手は「せっかく藤浪が頑張っていたから、勝たせてやりたかったんだけど。オレらが悪い。オレらの責任」と話した。
1回裏ヤクルト無死、田中浩の 1ゴロを捕れず失策した新井良太内野手
新井兄弟の弟・新井良太は痛恨の失策を猛省した。初回、 1番田中浩の 1塁ゴロをファンブル。プロ初登板した藤浪の出鼻をいきなりくじく形となった。
「最初のバッターであんなことをしてしまって申し訳ない」。初回に先制点を許すきっかけを作り、神妙な表情だった。
投手交代を告げる和田豊監督
阪神が 2試合連続の完封負けを喫した。ヤクルトの左腕八木の前に、フライアウトを連発。和田豊監督は「本人よりも周りが硬くなった。守る方も打つ方も」と、力みが目立った打撃を悔やんだ。
援護なく負け投手となったルーキー藤浪は、 6回 2失点と上出来のデビューだった。指揮官は「あの(雄平の) 1発が余計だったけど、よく投げた。 4回から良くなった。 3回まではランナーを背負って苦労しながら、最少失点で粘ったね」と合格点を与えていた。
▼阪神・藤井彰(藤浪とバッテリーを組む):状態は悪くなかった。ただ、先頭打者を塁に出してしまった。きょうは直球が良かった。だから本人とも話し、直球を多めに投げた。初めてで、あれだけ投げられていた。捕手としてはナイスピッチングだったと思う。
▼阪神・中西1軍投手コーチ(藤浪について):初回、いきなり(新井良の)失策から始まった。普通なら 3、 4点取られてKO。 1点でよく食い止めた。
▼ヤクルト・畠山(初回一死 2、 3塁で藤浪から中前に先制打):直球を打ったけど力があった。いい投手。全ての球種に制球力が出たらやっかいになる。
▼ヤクルト・岩村( 7年ぶり古巣復帰で初スタメンも 4打数無安打 3三振。藤浪には 2三振):18歳とは感じさせない投手だった。でもイメージはできた。次はね。
▼日本ハム・大谷:リーグが違うのでよく分からないけど、高卒で入ってくる人は少ないので、いい投球で良かったと思う。自分の先発については段階を追っていかないと。まずは一つずつやりたい。
≪高卒新人の最速先発≫
新人の藤浪晋太郎投手が開幕 3戦目で先発デビュー。ドラフト制以降では、2005年涌井秀章(西武=26)まで 4人が記録したチーム 4試合目を抜く、高卒新人の最速先発になった。なお、それ以前のセ、パでは、1952年 3月21日大田垣喜夫(広島=現・備前喜夫)、1954年梶本隆夫(阪急)、1956年牧野伸(東映)が高卒新人ながら開幕投手を任されている。
6回二死、雄平は藤浪晋太郎投手から右越えソロを放った
怪物にプロの洗礼を浴びせたのは、「元怪物」だった。 1点リードの 6回二死。ヤクルト・雄平は 1ストライクから真ん中に入ったフォークをライナーで右翼席に叩き込んだ。
「藤浪に負けられないと思っていました」。そう言った後、登録名が「高井」だった新人時代を思い出した。「僕が投手デビューした時も、相手もそう思っていたんだろうなと思いました」
東北高時代は最速 151キロ左腕として、高校No.1投手と言われた。2002年にドラフト 1巡目でヤクルト入団。高校通算37本塁打で打者としても高く評価されたが、投手として育てられた。通算18勝(19敗) 1セーブ。だが制球難を克服できずに2010年から打者に転向した。投手時代の2005年にプロ 1号を放って以来 8年ぶり、打者転向後は記念すべき初アーチ。それも黄金ルーキーから打った。
6回二死、ヤクルト・雄平(左)に右越えソロを浴びた藤浪晋太郎投手
「甘い球を待っていた。スライダーとかも高卒 1年目とは思えない。厳しい球を打っちゃダメだと思いました」。 3回二死 1、 2塁。内角直球に中途半端に手を出し、空振り三振を喫した。「ストライクをファウルにしようと思った」という。だが佐々木球審に確認すると「ボールだったよ」と言われた。ストライクゾーンを見極められていないことに動揺したが、そのことでさらに好球必打の意識は強まった。
3試合目で初スタメン。昨季は打率 0.280もレギュラーの確約はない。昨季までバットを立てていたが、今季からはスムーズなスイングを目指してほぼ真横に寝かした。出場機会を得るために工夫を重ねている。今季から 3時間半ルールが撤廃。長い延長戦を戦うことを想定した小川監督は雄平の投手との二刀流を示唆していた。だが、この一発で「非常事態になったらあるかもしれないけど、今はその考えはないな」と言った。打者専念。そう思わせるアーチだった。
▽雄平の前回本塁打
プロ 3年目の2005年で 4月 3日阪神戦(大阪ドーム)に先発。 3回の第 1打席、能見のスライダーをバックスクリーンに運ぶソロ本塁打を放った。投げても 3回まで無失点に抑えながら、 4回に乱調。スペンサーにソロを被弾し、赤星、藤本にも連続適時打を許して 3回 1/3を 8安打 6失点で降板。プロ 1号を記録したが、ふがいない投球に「全てが空回りした」と肩を落とした。
試合中の天候は、雨は降らなかったがこの季節では考えられない程の寒さであった。
その中で頑張った藤浪晋太郎投手だが、味方のエラーなどに足を引っ張られての敗戦投手となってしまった。これをバネにして、これからも頑張って行って欲しいですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!
日程と結果 ( 3月)
日程と結果 ( 4月)
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阪神藤浪晋太郎投手 6回 2失点 151キロ 7Kもプロ初黒星… 藤浪見殺し…福留「俺らの責任」
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