阪神は12回、福留孝介外野手の 1号ソロで勝ち越して＜広島 6－ 7阪神＞と勝利収めた。
7回二死 1、 2塁で 4番新井良太内野手(29)が今季初タイムリーとなる同点打を放ち、 5時間を超える乱戦で、今季から虎戦士になった福留孝介外野手(35)が一振りでけりをつけた。
先発ランディ・メッセンジャー投手(31)が 2回 5失点で降板した。12回裏、新守護神・久保が 4イニング目となるマウンドへ。 阪神が連敗を 2で止めた。記事をまとまてみました。
広島は 1回一死 1塁から丸、ルイスの連続適時打などで 3点を先制。 2回にも丸が二死 2塁から適時 3塁打を放つなど 2点を追加。
広島の先発久本は 5回二死 1、 2塁のピンチも、鳥谷を左邪飛に打ち取る。 6回 5安打を浴びながら 1失点の粘りの投球を見せた。
阪神は 7回に 4点差を追いつく。 9回に鳥谷の 1号ソロで勝ち越すもその裏にエルドレッドに同点打を浴びて延長戦に突入した。
広島は10０回二死 2塁、11回無死 2塁と得点圏に走者を進めたが、無得点。阪神は12回、福留の 1号ソロで勝ち越して＜広島 6－ 7阪神＞と勝利を収めた。
7回表阪神二死 1、 2塁、中越え 2点適時 2塁打を放った新井良太内野手
阪神の 4番新井良太内野手が今季初タイムリーとなる同点打を放った。
2点を追う 7回二死 1、 2塁で打席に立った新井良太は、広島のセットアッパー今村の直球を一閃(いっせん)。ライナー性の打球は前進守備の中堅頭上を越え、走者 2人が生還する値千金の同点打となった。今シーズン初めてタイムリーを放った新井良太は｢とにかくランナーを返すことだけを考えて打ちました｣と振り返った。
その後新井良太内野手が、左太もも裏を痛めて途中交代した。 11回一死 1塁で、遊ゴロ併殺に倒れて 1塁へ駆け込む際に負傷。試合後は｢大丈夫です｣と繰り返したが、トレーナーとタクシーに乗り込み、広島市内の病院へ向かった。 4番打者のアクシデントが襲い、和田監督は｢自分で歩いていったから。大事じゃなかったらいいんだけど｣と、表情を曇らせていた。
延長12回無死、福留孝介外野手は左越えに勝ち越しソロを放った
5時間を超える乱戦、試合を決めたのは今季から虎戦士になった男だった。 6年ぶりに日本球界へ復帰した天才打者。開幕から 7試合、実に30打席目で今季 1号を運んだ。福留孝介外野手が一振りでけりをつけた。決勝の 1号ソロを放った。 6－ 6の延長12回、広島 8番手の広島・江草の直球を振り抜くと、｢12回なんで思い切っていこうと｣振り切った打球は右翼席へ飛び込んだ。 9回に続き阪神が再び勝ち越し点を挙げた。日本球界では 6年ぶりの本塁打でもあり｢それまでに決められるところで決められず、こういう展開になった。何とかしたかった。最後は思い切っていこうと思った｣と興奮冷めやらない様子だった。
それまで 5打席凡退していたが、最後の最後に大仕事をした。
決勝本塁打を放ちファンの声援に手を振る福留孝介外野手
開幕から 2カード連続負け越し中のチームは、この日も苦しい展開だった。メッセンジャーの乱調で 2回まで 5点をリードされた。打線は 7回までに追い付き、 9回には鳥谷の今季チーム初本塁打となるソロで勝ち越したが、直後に今季先発から抑えに転向した久保が逃げ切りに失敗した。
引き分けでもショックが尾を引きそうな試合だった。それだけに、価値がある福留の一発だった。
本人も｢引き分けと勝ちでは違う。意味がある｣と持ち前の勝負強さを発揮した充実感に浸った。
12回裏、新守護神・久保が 4イニング目となるマウンドへ。 9回にはエルドレッドに中前同点打を許したが、今度は 1点を守り切る。阪神が連敗を 2で止めた。
一時は 0― 5とリードされた試合だが｢ベンチに追いついてやろうという気持ちがあった｣と福留。和田監督も｢すごいどころじゃない｣とたたえた。 5時間を超える死闘に｢長くて疲れた｣と言いながらも｢とりあえず一本出てよかった。大きい白星｣と話すその表情は疲れたものではなかった。
延長12回、決勝弾を放った福留孝介外野手(中央奥)はナインとポーズを決めた
今季最長、 5時間 1分のロングゲーム。勝ちは拾ったが、たっぷりと代償も払った。 9回、同点に追いつかれた守護神の久保が、想定外の 4イニングを投げ抜いた。｢自分の責任です。投手の勝ち、トリ(鳥谷)の勝利打点を消した。良太もああいうことにはならなかった…｣。今季から抑えに転向した右腕。小声でバスに乗り込んだが、和田監督は一人一人の底力に目を向けた。
｢これだけ、執念のあるゲームができるんだから｣。延長11回、 1塁への走塁で新井良太内野手が負傷退場した。 4番が消え、ブルペンの手駒もなくなった。負ければ単独最下位に転落するピンチ。 6日以降、守護神の起用は流動的になっても、全力で目先の 1勝を手にした。
午後11時 5分。お立ち台に招かれた主役は声を張った。｢(勝ちは)すごく大きい。あしたが大事になる｣。開幕 7試合目でみせた総動員態勢。メジャー帰りの 5番打者が、和田阪神を落ち着かせた。
1回裏、ランディ・メッセンジャー投手は梵の犠飛で 3点目を失った
先発ランディ・メッセンジャー投手(31)が 2回 5失点で降板した。初回、先頭の菊池から 3連打を浴びるなど３失点すると、 2回にも 1、 3塁からダブルスチールを決められるなどで追加点を奪われた。直後の打席で代打を送られるのも仕方なかった。
開幕戦で勝利した。｢理想の状態には近づいている｣と自信を持って臨んだ試合で早々と降板し｢先発として、もっと長いイニングを投げなければいけなかったです｣と肩を落とした。開幕投手を務めた助っ人右腕の、まさかのＫＯ劇だった。
◆ 3季ぶり５時間試合
｢ 3時間半ルール｣が採用された2011年からの 2年間の最長試合時間は、同年 9月 8日の横浜・ヤクルト戦(横浜)の 4時間33分だった。この日の広島・阪神戦も 9回終了時点で 3時間30分を超えており、昨季までなら延長に入らずに引き分けだった。 5時間を超える試合は、2010年 9月 9日の阪神・中日戦(甲子園)の 5時間21分以来となる。
ついに阪神が一発を放った！それも、昨日まで古巣・中日の前に手が出なかった福留が打ったのだ！実に良い試合にしてくれた。
弟・良太も良いところで打ってくれた。今後の阪神に楽しみが出てきた。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2013.04.05 勝敗表
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阪神・新井良太が初タイムリー、福留延長Ｖ弾！｢何とかしたかった｣、先発メッセ 2回 5失点でKO
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