去る 4月 8日は花祭(灌仏会)の日でしたが、前日の 7日に巣鴨のお地蔵さんこと「高岩寺」では 7日に行うと言うので行って来ました。
「高岩寺」の前にはお釈迦様の入った花御堂(はなみどう)が象に乗っていたり、御輿になった花御堂の中に「天上天下唯我独尊」と言われたそのお姿をあらわしたお釈迦様が入っていたりと出ていました。
御本堂に行ってみると、御本堂の前には「花まつり 四月七日 お稚児さん募集」の立て看板が出ていました。稚児行列がこの日には出たのでしょうか。確かに到着した時にお稚児さんの格好をした女の子が何人かいました。
中に入って見るとそこには、花御堂には入ってはいないけれどお釈迦様がいらっしゃいましたので甘茶を掛けてきました。
▽甘茶を掛ける理由
花まつりでは、お花で飾られたお堂(花御堂)のなかに甘茶を入れたお盆(浴盆)を置き、そこに、右手で上を、左手で下を指し示したお釈迦さまのお誕生の姿をあらわしたお像(誕生仏)を安置し、柄杓で甘茶を頭上からそそぎます。
花御堂は、お釈迦さま誕生の地ルンビニ園を、誕生仏は、お生まれになってすぐ七歩あゆまれて「天上天下唯我独尊」と言われたそのお姿をあらわします。
そして、お釈迦さまの誕生を慶び、天に九匹の龍が現れて、甘露の雨を降り注いだ、という様子を模して甘茶をかけるのです。
ちなみに、経典では「甘露の雨」は香湯あるいは香水となっており、昔は五香水とか五色水という香水を用いていたようです。
今のような甘茶を使うようになったのは江戸時代からと言われますがはっきりしません。
現在使われている甘茶は、アジサイ科のヤマアジサイの変種、「小甘茶(こあまちゃ)」から作ります。年間消費量は約50トン。長野県、富山県、岩手県などで契約栽培されています。
▽花祭(灌仏会)とは:
北伝仏教の伝来した地方では、一般に釈迦の誕生日は中国暦 4月 8日とされているが、その典拠は必ずしも明らかではない。インドと基本的に同系統の暦を用いる南伝仏教圏では、釈迦の誕生日はインド系太陽太陰暦第2月15日(ウェーサーカ祭)であるとされている。インド暦の 2月は中国暦の 4月から 5月に相当するため、中国暦 4月に翻訳されたと考えられている。また、法顕の仏国記には「建卯」月の 8日または 1日から15日にかけて、グプタ朝治下のインド各地で祝祭が行われていたとある。中国語で「卯の月」とは春分を含む月であり、インド暦の正月祭(例えばタイにおけるソンクラーン)が起源である可能性もある。
現在においては、正月などの他の伝統行事と同じように、日本と日本以外の全ての東アジア圏や世界各地の華人社会とで日付の慣行が全く異なる。日本では、グレゴリオ暦 4月 8日、または寺院によっては同 5月 8日(月遅れ)を灌仏会とするのが一般である。他方、日本以外の東アジア圏や華人社会ではこのようなグレゴリオ暦への読み替えという考え方は存在せず、従来通り中国暦 4月 8日をもって灌仏会とする。
▽灌仏会法要とは:
灌仏会に行われる法要が「灌仏会法要」である。
日本では、様々な草花で飾った花御堂(はなみどう)を作って、その中に灌仏桶を置き、甘茶を満たす。誕生仏の像をその中央に安置し、柄杓で像に甘茶をかけて祝う。甘茶をかけるのは、釈迦の誕生時、産湯を使わせるために 9つの竜が天から清浄の水を注いだとの伝説に由来する。宗派に関係なくどの寺院でも行う。甘茶は参拝者にもふるまわれ、甘茶で習字をすれば上達すると言われたり、害虫よけのまじないを作ったりもする。
俗に言う「花まつり」の名称は、明治時代にグレゴリオ暦が導入され、灌仏会の日付の読み替えが行われた後の 4月 8日が、関東地方以西で桜が満開になる頃である事から、浄土真宗の僧・安藤嶺丸が提唱した。それ以来、宗派を問わず灌仏会の代名詞として用いられている。お寺が経営している幼稚園や保育園では、こちらの名称の方がよく知られている。子どもたちにとっては甘茶をいただく日であり、また稚児行列を出す寺も多い。仏教系の学校でも行う場合が多い。
失敗して物をダメにする事を「おしゃかになる」と表現するが、一説によるとこれは灌仏会に因むとされる。すなわち、江戸の鍛冶職人の隠語として、あぶり過ぎて鈍ってダメにしてしまった金物に対して、江戸っ子訛りで「しがつよかった(火が強かった)」→「四月八日だ」→釈迦の誕生日、というつながりで成立したとされる。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
成田山 花まつり 2010 成田 VIGORS DANCE DRILL
2010年に成田山で行われた花まつりの模様が、YouTubeに有りましたので載せてみました。
境内には、手作りの耳かきを販売しているお店も出ていました。
このお店、以前「ZIP!」という NTV系列の番組で「1000円バイヤー」というコーナーが有り、そこで紹介されたお店なんです。
少し離れた所には、「昔ながらの味 日本一のあんぱん」と看板を掲げているお店が有りました。
試食させて頂けたので、虎ちゃんも頂いて来ましたが本当に美味しかったです。
「高岩寺」の前にはお煎餅屋さんが有りました。
このお店も「1000円バイヤー」で紹介されたお店なんです。ここでは、お地蔵様の形の最中やお煎餅が売っていました。虎ちゃんは、最中を買って帰ってきました。
※お店を撮る場合は、写真お断りのお店も有りますので必ず断ってから撮るようにしてくださいね。
人気ブログランキングへ
にほんブログ村
「高岩寺」の前にはお釈迦様の入った花御堂(はなみどう)が象に乗っていたり、御輿になった花御堂の中に「天上天下唯我独尊」と言われたそのお姿をあらわしたお釈迦様が入っていたりと出ていました。
御本堂に行ってみると、御本堂の前には「花まつり 四月七日 お稚児さん募集」の立て看板が出ていました。稚児行列がこの日には出たのでしょうか。確かに到着した時にお稚児さんの格好をした女の子が何人かいました。
中に入って見るとそこには、花御堂には入ってはいないけれどお釈迦様がいらっしゃいましたので甘茶を掛けてきました。
▽甘茶を掛ける理由
花まつりでは、お花で飾られたお堂(花御堂)のなかに甘茶を入れたお盆(浴盆)を置き、そこに、右手で上を、左手で下を指し示したお釈迦さまのお誕生の姿をあらわしたお像(誕生仏)を安置し、柄杓で甘茶を頭上からそそぎます。
花御堂は、お釈迦さま誕生の地ルンビニ園を、誕生仏は、お生まれになってすぐ七歩あゆまれて「天上天下唯我独尊」と言われたそのお姿をあらわします。
そして、お釈迦さまの誕生を慶び、天に九匹の龍が現れて、甘露の雨を降り注いだ、という様子を模して甘茶をかけるのです。
ちなみに、経典では「甘露の雨」は香湯あるいは香水となっており、昔は五香水とか五色水という香水を用いていたようです。
今のような甘茶を使うようになったのは江戸時代からと言われますがはっきりしません。
現在使われている甘茶は、アジサイ科のヤマアジサイの変種、「小甘茶(こあまちゃ)」から作ります。年間消費量は約50トン。長野県、富山県、岩手県などで契約栽培されています。
▽花祭(灌仏会)とは:
北伝仏教の伝来した地方では、一般に釈迦の誕生日は中国暦 4月 8日とされているが、その典拠は必ずしも明らかではない。インドと基本的に同系統の暦を用いる南伝仏教圏では、釈迦の誕生日はインド系太陽太陰暦第2月15日(ウェーサーカ祭)であるとされている。インド暦の 2月は中国暦の 4月から 5月に相当するため、中国暦 4月に翻訳されたと考えられている。また、法顕の仏国記には「建卯」月の 8日または 1日から15日にかけて、グプタ朝治下のインド各地で祝祭が行われていたとある。中国語で「卯の月」とは春分を含む月であり、インド暦の正月祭(例えばタイにおけるソンクラーン)が起源である可能性もある。
現在においては、正月などの他の伝統行事と同じように、日本と日本以外の全ての東アジア圏や世界各地の華人社会とで日付の慣行が全く異なる。日本では、グレゴリオ暦 4月 8日、または寺院によっては同 5月 8日(月遅れ)を灌仏会とするのが一般である。他方、日本以外の東アジア圏や華人社会ではこのようなグレゴリオ暦への読み替えという考え方は存在せず、従来通り中国暦 4月 8日をもって灌仏会とする。
▽灌仏会法要とは:
灌仏会に行われる法要が「灌仏会法要」である。
日本では、様々な草花で飾った花御堂(はなみどう)を作って、その中に灌仏桶を置き、甘茶を満たす。誕生仏の像をその中央に安置し、柄杓で像に甘茶をかけて祝う。甘茶をかけるのは、釈迦の誕生時、産湯を使わせるために 9つの竜が天から清浄の水を注いだとの伝説に由来する。宗派に関係なくどの寺院でも行う。甘茶は参拝者にもふるまわれ、甘茶で習字をすれば上達すると言われたり、害虫よけのまじないを作ったりもする。
俗に言う「花まつり」の名称は、明治時代にグレゴリオ暦が導入され、灌仏会の日付の読み替えが行われた後の 4月 8日が、関東地方以西で桜が満開になる頃である事から、浄土真宗の僧・安藤嶺丸が提唱した。それ以来、宗派を問わず灌仏会の代名詞として用いられている。お寺が経営している幼稚園や保育園では、こちらの名称の方がよく知られている。子どもたちにとっては甘茶をいただく日であり、また稚児行列を出す寺も多い。仏教系の学校でも行う場合が多い。
失敗して物をダメにする事を「おしゃかになる」と表現するが、一説によるとこれは灌仏会に因むとされる。すなわち、江戸の鍛冶職人の隠語として、あぶり過ぎて鈍ってダメにしてしまった金物に対して、江戸っ子訛りで「しがつよかった(火が強かった)」→「四月八日だ」→釈迦の誕生日、というつながりで成立したとされる。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
成田山 花まつり 2010 成田 VIGORS DANCE DRILL
2010年に成田山で行われた花まつりの模様が、YouTubeに有りましたので載せてみました。
境内には、手作りの耳かきを販売しているお店も出ていました。
このお店、以前「ZIP!」という NTV系列の番組で「1000円バイヤー」というコーナーが有り、そこで紹介されたお店なんです。
少し離れた所には、「昔ながらの味 日本一のあんぱん」と看板を掲げているお店が有りました。
試食させて頂けたので、虎ちゃんも頂いて来ましたが本当に美味しかったです。
「高岩寺」の前にはお煎餅屋さんが有りました。
このお店も「1000円バイヤー」で紹介されたお店なんです。ここでは、お地蔵様の形の最中やお煎餅が売っていました。虎ちゃんは、最中を買って帰ってきました。
※お店を撮る場合は、写真お断りのお店も有りますので必ず断ってから撮るようにしてくださいね。
人気ブログランキングへ
にほんブログ村