選球眼と揺さぶりで先制機をつくった。西岡剛内野手(28)は 1回、先頭で四球を選ぶと、一死 2塁から 3盗を決めた。
福留孝介外野手(35)が 1点を追う 9回、岩瀬打ちで見せ場をつくったが、代打・関本賢太郎内野手(34)の当たりは、遊撃と左翼の間にフワリと舞った。起死回生の同点タイムリーと思ったが、ハーフウエーで打球を見届けていた 2塁走者・田上健一外野手(25)の 2、 3塁間で逡巡しスタートが遅れ、谷繁のブロックに阻まれて本塁憤死。最悪の幕切れとなった。
6回 1失点と粘った榎田大樹投手(26)は 6回一失点で 2敗目( 2勝)を喫した。記事をまとめてみました。
両先発がまずまずの立ち上がり。阪神榎田は 3回を無安打無失点。中日岩田は 3回を 2安打無失点に抑えた。
中日が 5回二死 3塁から 2番荒木の左前適時打で 1点を先制した。阪神榎田は 6回 1安打 1失点で降板した。
今季初登板の中日岩田が 7回無失点。＜中日 1－ 0阪神＞で今季初勝利を挙げた。阪神榎田は 2敗目、チームは今季 4度目の完封負けとなった。
5回、安打を放った西岡剛内野手
選球眼と揺さぶりで先制機をつくった。西岡剛内野手は 1回、先頭で四球を選ぶと、一死 2塁から 3盗を決めた。｢相手がワンパターンだったんで｣。今季 4個目の盗塁を決めたが、鳥谷、マートンが打ち取られて生還できなかった。
5回二死 1塁では中前打。｢塁に出ることが最低限の仕事ですからね｣。 2試合連続安打で好機を拡大すると、 0－ 1の 8回一死で田島からも四球を選んだが、 3度の出塁も得点には結びつかなかった。
9回表阪神無死、右前安打を放った福留孝介外野手
福留孝介外野手が岩瀬打ちで見せ場をつくった。
1点を追う 9回、中日の守護神と初対決。あまく入った変化球を逃さず、右前に運んだ。｢相手が相手だし、思い切りいかないといけない｣。 2回にもチーム初安打となる中前打を放つなど、かつての本拠地で存在感を見せたが、勝利に結びつかず。試合後は厳しい表情で球場を後にした。
9回一死 1、 2塁、代打・関本賢太郎内野手の左前打で 2塁走者・田上健一外野手が本塁を突くがタッチアウト
一瞬の躊躇(ちゅうちょ)が明暗を分けた。阪神は 1点を追う 9回一死 1、 2塁。代打・関本賢太郎内野手の当たりは、遊撃と左翼の間にフワリと舞った。土壇場での同点劇を確信した歓声に沸いた左翼席の虎党が一気に静まり返り、すぐに悲鳴へ－。 1点を追う 9回一死 1、 2塁。関本が守護神・岩瀬の内角スライダーを左前にはじき返した。起死回生の同点タイムリーと思った瞬間、待っていたのは悪夢だった。ハーフウエーで打球を見届けていた 2塁走者・田上健一外野手の 2、 3塁間で逡巡しスタートが遅れ、谷繁のブロックに阻まれて本塁憤死。最悪の幕切れとなった。
｢この球場では、特に接戦の勝負になる。ミスをした方が負けるということ。負けるべくして負けた｣。和田監督の表情には落胆の色が広がっていた。 9回、先頭の福留が右前安打。打球判断に優れたベテランに代走・田上を送ったが、勝負手が裏目に出た。｢もう少し早く判断してスタートを切っていれば、セーフになったと思うので…｣とチーム随一の韋駄天(いだてん)も、ボーンヘッドに肩を落とした。
無得点で迎えた 9回に先頭の福留が右前打で出塁。代走は田上。打球判断に優れた背番号｢ 8｣の経験よりも、50メートル 5秒 7の俊足を選択した。策は打ったが、スタートの遅れは致命的だった。
あまりにもホームが遠かった。初回一死 3塁で鳥谷、マートンが倒れるなど、中日・岩田に 7回まで 4安打に抑え込まれた。｢(序盤に)主導権を握れなかったのが榎田を苦しくさせてしまった。ひっくり返してやりたかった｣と和田監督。 4度目の完封負けで、今季も鬼門で 1勝 2敗と負け越しスタートとなった。ナゴヤＤでのシーズン 1カード目は、17年間で2004年の 1度しか勝ち越しがない異常事態となった。
貯金｢ 2｣は保持しているものの、巨人とは今季最大の 5.5ゲーム差まで広がった。まだ開幕から23試合を消化したにすぎないが、首位チームの背中が遠くにかすみつつある。｢負けるべくして負けた｣と指揮官は自らに言い聞かせるようにつぶやいた。敵地に響くヒーローインタビューに背を向け、足早に帰りのバスに乗り込んだ。
6回を投げ終えベンチへ引き揚げる榎田大樹投手
阪神は 7安打を放ったが得点できず、 6回 1失点と粘った榎田大樹投手は 6回一失点で 2敗目( 2勝)を喫した。初回から 3四死球で二死満塁のピンチを招く、不安定な立ち上がり。
なんとか無安打投球を続けていたが、 5回一死から 9番岩田に四球を与え、最後は四球や暴投などで二死 3塁から 2番荒木に中日初安打となる先制適時打を浴び、決勝点を与え 2敗目を喫し、｢全体的に抜け球が多く、四球を出すなどリズムが悪くなってしまった｣と語った。
6回 7奪三振 1安打ながら 6四死球で 1失点。｢ピッチャーへの四球が、点を取られた 1番の要因です｣。防御率 0.385は0.61に落ち、リーグトップの座を広島前田健( 0.391)に譲って 2位に陥落した。
和田監督は｢ミスした方が負け。負けるべくして負けた。主導権を握れなかったことで榎田を苦しめてしまった｣と語った。
鬼門ナゴヤで 1勝 2敗で貯金を｢ 2｣となってしまったが、ミスを犯した方が負けるのは当然だろう。
今日(26日)からは、横浜での試合が始まる。こちらは鬼門ではないので、実力で勝負ができるだろうと思っている。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2013.04.25 勝敗表
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