巨人は 7日、阪神22回戦(甲子園)に 4－ 1で勝利。前回 8月 4日の対戦(東京ドーム)で 6回無失点に抑えられた阪神ドラフト 1位・藤浪晋太郎投手(19＝大阪桐蔭高校)から、 4回に村田修一内野手(32)が23号逆転 2ラン、 5回に長野久義外野手(28)が16号 2ランを放った。
阪神が前日から 5番に入るマット・マートン外野手(31)が、 2回の初打席の15号ソロ本塁打で先制した。
2試合連続で 3番に入った西岡剛内野手(29)は 1－ 0の 3回二死 1、 3塁で捕邪飛。絶好機での凡退を悔やんだ。
今季初スタメンの狩野恵輔外野手(30)は 3打数無安打。
タイガース一筋の桧山進次郎外野手(44)が現役引退を表明。プロ22年目の今季限りで現役を引退する。涙はなかった。前をみつめ、言葉を紡いだ30分間だった。阪神一筋、球団史上最長の22年。44歳の桧山が引退を決めた。
アニヤン新井・新井貴浩内野手(36)は大先輩のために花道を作る決意だ。
今季限りでの引退を表明した阪神桧山進次郎外野手を、坂井信也オーナー(65＝電鉄本社会長)がねぎらった。記事をまとめてみました。
阪神は 2回一死走者なしからマートンが右翼ポール際へ15号ソロを放ち先制。先発藤浪は 3回まで巨人打線を 1安打に抑える。
巨人は 4回に村田の23号 2ランで逆転。さらに 5回には長野の16号 2ランで加点した。阪神は毎回走者を出すが得点を奪えない。
巨人は杉内が 7回を 6安打 1失点に抑え＜阪神 1－ 4巨人＞で11勝目。阪神は終盤も巨人投手陣をつかまえ切れず、連勝を逃した。
8月の月間ＭＶＰ受賞者同士の対戦は、 4回に逆転 2ランを放った村田に軍配。藤浪晋太郎投手(背番号19)は大阪桐蔭高時代からの“甲子園無敗神話”が終わった
巨人は 7日、阪神22回戦(甲子園)に 4－ 1で勝利。前回 8月 4日の対戦(東京ドーム)で 6回無失点に抑えられた阪神ドラフト 1位・藤浪晋太郎投手から、 4回に村田修一内野手が23号逆転 2ラン、 5回に長野久義外野手が16号 2ランを放った。日大コンビが黄金ルーキーを撃破し、巨人は 5試合ぶりの白星で優勝へのマジックナンバーを｢14｣とした。
2回裏阪神一死、右越え先制本塁打を放ったマット・マートン外野手
阪神が前日から 5番に入るマット・マートン外野手の15号ソロ本塁打で先制した。 2回の初打席。巨人杉内の直球に逆らわず、右方向へ流し打ち。風が弱く、通常押し戻される打球もグングン伸び右翼ポール際へ吸い込まれた。
マートンは｢いつもの浜風がなかったことと、飛距離が短くても入るポール際に飛んでくれてラッキーだったよ｣とコメントした。
3回、キャッチャーへのファウルフライに倒れた西岡剛内野手
絶好機での凡退を悔やんだ。 2試合連続で 3番に入った西岡剛内野手は 1－ 0の 3回二死 1、 3塁で捕邪飛。｢あの回にもう 1点取れれば、こっちの流れ。追加点を取れなかったことが、試合の決め手になってしまった｣。直後の 4回に村田の左越え23号 2ランで逆転を許し、そのまま敗戦。大阪桐蔭高校の後輩である藤浪を援護できず、悔んだ。
4回表巨人無死 1塁、村田に左越え 2点本塁打を浴びた藤浪晋太郎投手
藤浪晋太郎投手が聖地で負けた！！藤浪が巨人のアーチ攻勢に沈んだ。
1点リードの 4回無死 1塁。好調の村田にカットボールの抜け球をとらえられ、左翼に逆転 2ランを浴びてしまった。 5回にも一死 2塁で長野に右翼ポール際に 2ランを被弾。粘るはずが逆に突き放される展開になってしまった。
藤浪は大阪桐蔭時代の昨年春のセンバツから甲子園で16連勝中だった。この日は 7回 4失点で降板。｢別に気にしていなかった。負けたのは、もちろん良くないです。でも、甲子園で負けたからどう、とは思わない｣と無関心を装ったが、初めて聖地で黒星がついた。
聖地の申し子にとって、屈辱の 1敗。宿敵巨人に、必ず借りは返す！！
5回、長野に 2ランを浴びた藤浪晋太郎投手。甲子園での不敗神話が16で途切れた
不思議な力は通じなくなっていた。目を疑うような惨劇に、藤浪は肩を落とした。 2本の痛恨被弾で甲子園初黒星。神話が終わった。自らの庭で落とし穴にはまった。しのぎを削り合うプロの厳しい世界に、改めて放り出された。
｢別に気にしていなかったので。負けがついたらもちろん良くないですけど、別に甲子園で負けたからどうというのはないです｣
あえて顔を上げ、強い口調になった。2012年 3月21日の選抜 1回戦・花巻東高校戦から 535日…。春夏連覇を達成した大阪桐蔭高校時代は聖地で 9戦 9勝。プロ入り後も 7戦で 5勝 0敗だった。 6月 9日のロッテ戦では、敗戦投手となる間際の 9回にマートンに逆転サヨナラ 2ランが飛び出し、神がかったパワーで負けを回避していたが…。
ジェット風船の中、ベンチに戻る藤浪晋太郎投手
この日は序盤から球が高めに浮き、制球できない。 1回二死 2、 3塁のピンチこそしのいだが、 1点リードの 4回につかまった。先頭の阿部の左ひざ付近へ、 152キロの直球を当てて暗転。すぐさま帽子を取り、謝ったが、和田監督も｢あれからまったくインコースを突っ込めなくなった｣と振り返った、ターニングポイントだった。
続く村田に投じたカウント 1－ 2からの 4球目、外角を狙ったカットボールが真ん中に入る。打球は瞬く間に左翼ポール際へ。失投で逆転 2ランを被弾した。細かに舞った秋雨に濡れながら、背番号｢19｣は腰に手を当てうつむいた。 5回には一死 2塁から長野に右翼ポール際へ、 2ランを浴びた。外角低めへ投じた球だったが、内角を突けていなかったことで踏み込まれ、運ばれた。
4回、巨人・村田に本塁打を浴びた藤浪晋太郎投手
2けた星も挙げた孝行息子に、指揮官は珍しく厳しい言葉を並べる。｢動揺や遠慮？ それがあったら勝負にならない。(外角)一辺倒で打ち取れるほどプロは甘くない｣と突き放した。ゲーム差は｢ 9｣。マジックを｢14｣に減らされ、高い授業料になった。
エースになるなら、まして虎のエースになるなら、巨人との真っ向勝負は避けられない。今季もクライマックスシリーズ(ＣＳ)がすぐそこに控える。期待があるからこそ、背信投球は見過ごしてもらえなかった。 7回 5安打 4失点で 5敗目(10勝)。新Ｇキラーとなるはずが、対戦成績も 1勝 1敗となった。
｢研究されている感じは多少ありました。やり返す？ そうですね。巨人だけに限らずしっかりいい投球をしたいです｣
1試合 2被弾はプロで初めて。『神話』は『神話』で終わった。これまで味方だった聖地に、厳しさを教えられた。宿命の一戦での、衝撃的な敗戦。藤浪はもっと強くならなければならない。
今季初スタメンの狩野恵輔外野手は 3打数無安打。｢ミスショットが多すぎた。そりゃ、力は入りましたけど、その中で打たないといけない｣。試合後は、悔しさいっぱいの表情で引き揚げた。腰痛などで育成契約となりながら、 7月に支配下に返り咲き。左ふくらはぎを痛めた福留の復帰も間近で、 1軍生き残りへ持ち前の打撃力でアピールが必要だ。
引退会見に臨んだ桧山進次郎外野手。22年のタテジマ人生にピリオドを打つ
タイガース一筋の桧山進次郎外野手が現役引退を表明。プロ22年目の今季限りで現役を引退する。
阪神での実働年数で最長記録を持つ代打の切り札、桧山進次郎外野手が 7日、兵庫県西宮市内のホテルで記者会見し、22年目の今季限りでの現役引退を表明した。
チーム一筋で最年長の桧山は｢練習で体力が落ちたと感じるようになった。経験したことがなかったが、今季は完全に夏ばてしているなと思った｣と主な理由を述べた。引退後は球団に残らず、評論家転身を示唆した。
桧山は京都・平安高(現龍谷大學平安高校)－東洋大學から1992年にドラフト 4位で入団。主力として2003、05年のリーグ制覇に貢献し、06年から主に代打で活躍した。今季もここまで全て代打で43試合に出場し、37打数 8安打の打率 2割 1分 6厘、 9打点。
通算成績は1945試合で1261安打、 159本塁打、 703打点。代打での通算 107打点、同 156安打はともにセ・リーグ歴代 2位。
現役引退を表明した阪神桧山進次郎外野手は試合では出番なしだった。
引退を知ったファンからは、ひときわ大きな声援が送られたが｢ありがたいね｣と笑顔だった。
また、試合への準備については｢いつも通りかな。試合の状況を見ながら準備した｣と平常心を強調していた。
引退会見を終え立ち上がる桧山進次郎外野手
涙はなかった。前をみつめ、言葉を紡いだ30分間だった。阪神一筋、球団史上最長の22年。44歳の桧山が引退を決めた。そして、最後にやり残したことを問われ、即答したのは｢日本一｣。猛虎28年ぶりの歓喜の瞬間で道を飾る所存だ。
｢“忘れ物”をとりにいっていない。全力で、可能性ある限りは優勝に向かって、プレーする｣
2度のリーグＶを経験。2003年、2005年に 2度、大舞台に立ち、身震いした。｢あれを味わうとまたひとつ、野球に対する考え方がどの選手も変わってくる。どの選手も経験しておくべき｣。藤浪をはじめ、多くの若手が知らない現状。第一線でチームを引っ張り続けた背番号｢24｣が日本一を餞別にするつもりだ。
｢22年間、自分にとってはすごい道のり。正直、ホッとしています｣
現役生活にピリオドを打つ理由は生きざまそのもの。｢打って、守って、走ってがポリシー｣。代打起用がメーンだろうが、試合前のシートノックに参加する。それが、夏場に体力の低下で、できない。｢夏に強い選手と思っていたんですが、夏バテしてるなと｣。“手を抜く”己に自問自答。｢それはアカンやろ｣｢無理せんとこう｣。入団直後から大事にしてきた体力作り。指針の根底が揺らいだ。限界－。 8月31日に球団からの今後についての連絡に、身を引く意思を固めた。今季はここまで43試合で打率 0.216、 9打点。ポリシーを貫いた。
会見を終え、笑顔を見せる桧山進次郎外野手
幼少期から阪神ファン。1992年ドラフト 4位で虎入りした。1997年に 4番を担うが、2000年はレギュラー落ち。ときに選手会長も任された。2006年以降は代打要員に。それでも、勝負強い打撃に｢代打の神様｣と呼ばれた。チームの代打記録は軒並み更新。通算安打 156、通算打点 107はリーグ歴代 2位だ。
だが、誇れる記録にベテランが挙げたのは違う。 1つは1993年のジュニアオールスター(当時・福岡Ｄ)で初めて両親を球場に招待し、本塁打を放ってＭＶＰを獲得したこと。もう 1つは｢義理のお父さんが2004年の 8月28日の試合前に亡くなられたという報告をもらって、なんとか本塁打を打ちたいなという気持ちで試合に挑んで本塁打を打てたこと｣。家族思いの桧山らしかっ
た。
今後は、グラウンドの外から野球をみつめ、｢いつしか野球界に恩返しできるような、桧山進次郎でいたい｣。指導者として再びタテジマに袖を通すことも視野に第 2の人生を歩む。だが、その前に感謝の一打、勝利につながる一打を放ち、頂点を目指す。
桧山進次郎外野手の打撃練習を見つめる新井貴浩内野手
アニヤン新井・新井貴浩内野手は大先輩のために花道を作る決意だ。
｢寂しいけれど、本当にお疲れさまでした、と。それしかない。2008年に移籍してきた時も気を使っていただいて、声をかけてもらった。周りに気配りできる優しい先輩だった。花道を、というわけじゃないですけど、そこ(日本一)を目指して。最高の形で桧山さんを送り出せるようにできたらいい｣と力を込めた。
阪神のキャプテン鳥谷敬内野手(32)は大先輩・桧山進次郎外野手の現役引退表明を受け、｢ビックリしています｣と寂しげな表情を浮かべた。
｢試合に向けての準備だったり、普段からの体のケアを人一倍やっている姿を見て、参考にさせてもらってきた。(代打に向かう前には)試合に出ている選手よりも汗をかいて打席に立たれていた。桧山さんの22年間の最後をいい形で終われるように、頑張っていきたい｣
今季限りでの引退を表明した阪神桧山進次郎外野手を、坂井信也オーナーがねぎらった。
球団広報を通じて｢阪神タイガース一筋に22年。本当に長い間、チームの中軸としても、控えの立場でも常にたゆまぬプレースタイルでファンを魅了した貴重な選手だった。2003年は 4番バッターを務め、選手会長としてもチームをまとめてリーグ優勝に貢献した。晩年は代打の切り札としていぶし銀の勝負強さでファンの歓声に応えてくれた。心からご苦労さまと言いたい｣とコメントした。
阪神・南信男球団社長の話：オフのサイン会は嫌な顔をしないで引き受けてくれたし、野球振興にも熱心だった。阪神一筋22年は最長なので、お疲れさまと言いたい。後を継ぐ生え抜きを育てていかないと。
西岡剛内野手の話：桧山さんのプレーを見てプロの世界でやりたいと思った。小さなころからテレビ画面の中の人だった。僕らしさを出してプレーできているのも、桧山さんがやりやすい環境をつくってくれたから。
■桧山進次郎(ひやま・しんじろう)
外野手。1969(昭和44)年 7月 1日、京都府生まれ、44歳。平安高校から東洋大學を経て1992年Ｄ 4位で阪神入団。同年 5月30日の巨人戦(甲子園)でプロ初出場。2001年に28試合連続安打を記録。2003年 7月 2日の中日戦8甲子園)ではサイクル安打を達成、リーグ優勝に貢献。2010年 6月 4日のオリックス戦(甲子園)で遠井吾郎の球団記録を更新する代打通算 109安打。代打安打はセ歴代 2位の 156、代打打点もセ歴代 2位の 107。 1メートル77、78キロ。右投げ左打。年俸3800万円。背番号｢24｣。愛称は｢ひーやん｣、｢ひー坊｣、｢ひー｣、｢悠久の若虎｣など。
在日韓国人3世で、本名は黄 進煥(ファン・ジンファン)。
｢悠久の若虎｣も老いて、ついにユニホームを脱ぐ時が来た。よくここまでやってきたと感心しています。
そんな日に、藤浪が阿部捕手の軸足に死球を当ててからコンディションを崩し、敗戦投手になるというショックな事も有ったが、まだまだ前進できる。｢日本一｣に向かってガンバレ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2013.09.07 勝敗表
阪神戦を見るなら｢虎テレ TORATELE｣だ！交流戦全24試合放送します！
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阪神タイガースでは、球団公式動画配信サービス｢虎テレ｣において、従来からの阪神タイガース主催全試合に加えて、2013年度の日本生命セ・パ交流戦での阪神ビジター試合(全12試合)を配信することを決定いたしました。
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阪神連勝逃す…マートン 5番で15号ソロ本塁打！藤浪、聖地不敗神話16で止まった…桧山引退表明
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