21日阪神甲子園で阪神－楽天 3回戦が行われ、阪神は18日北海道日本ハム戦に続き 2試合連続の無得点負け。
雨中で声をからした虎党はがっくり肩を落として、帰路についた。相手エース・則本を打ち崩せず今季初、甲子園では14年ぶりの２試合連続ゼロ封負け。関川打撃コーチもざんげするしかなかった。聖地での 2試合連続の零敗は暗黒時代と呼ばれた2000年の 5月 2～ 4日の横浜(現ＤｅＮＡ)戦で 3試合連続を喫して以来の屈辱となった。
和田豊監督(51)がビデオ判定を求めた。 1点リードされた 4回無死 2塁で、先発ランディ・メッセンジャー(32)が楽天ボウカーに右翼ポール際へ柵越えを打たれた。
1塁塁審は本塁打判定。ボウカーがダイヤモンドを 1周すると、吉本球審にビデオ判定を依頼した。判定は覆らず、 2点本塁打となり試合は再開した。
上本博紀内野手(27)が試合前練習中にノックを受けた際、右手親指に球が直撃。爪を負傷して、ベンチに下がってテーピング治療を受けるあわや故障のアクシデントに見舞われた。練習を再開したが、心配する和田監督と話し込んだほか、代役スタメンも検討されるほど、不安視された。
マット・マートン外野手(32)が 3点ビハインドの 6回二死走者なし。楽天 6番ボウカーの打球は、左翼フェンス際に上がり、美技でチームを救った。
大和外野手(26)が完封負けを喫した楽天則本から初回に中前打、 6回に右前打を放ち、｢ 2番中堅｣の確立へマルチ安打だ。
先発したランディ・メッセンジャー投手は、 8回途中でマウンドを降りた。榎田大樹投手(27)が、先発メッセンジャーが崩れた 8回一死 2、 3塁で登板しワンポイントリリーフを遂行した。
阪神が緊急補強に乗り出す可能性が高まった。北海道日本ハム時代に35勝をあげている前ヤンキースの建山義紀投手(38)獲りが急浮上していることが21日、分かった。交流戦後の戦いをにらみ、手薄なリリーフ陣の立て直しが急務。横手投げ右腕の建山は北海道日本ハム入団 1年目の1999年に先発で 6勝をマーク。2002年からはリリーフに転向し、翌2003年にクローザーで15セーブを挙げた。その後は主にセットアッパーを持ち場とし、安定感たっぷりの投球でチームに貢献。
中継ぎ陣は勝ちパターンを託される加藤康介投手(35歳)や安藤優也投手(36歳)、福原忍投手(37歳)にも不安定な投球が目立つなど深刻だ。 2年目の金田和之投手(23)の他には目立った若手の台頭もなく、ベンチは苦しい継投を強いられてきた。キャンプの時点から現場から投手補強を求める強い声が出ていた。国内だけでなく海外にも目を向けて、米独立リーグに所属する元ロッテ渡辺俊介投手(37)もリストに挙げたが、米国でのプレーを強く希望する渡辺本人の意志から、獲得は困難と判断したもよう。同じく米国で実績を残した建山へと、急速に舵を切り替えた。現在 4.5ゲーム差をつけられている首位・巨人を猛追するためには、中継ぎ陣の整備は必須条件。 9年ぶりのＶ奪回へ、虎が動く。記事をまとめてみました。
＜阪神 0－ 4楽天＞◇21日◇甲子園◇ 3回戦
楽天は 3回、 3番銀次の左犠飛で 1点を先制。先発則本は 3回まで毎回得点圏に走者を許すも、粘り強い投球で得点を与えず。
1点リードの楽天は 4回、ボウカーの 6号 2ランで 2点を追加。則本は 6回まで 4安打 6奪三振無失点の好投を見せる。
楽天は 8回にも 1点を追加。先発則本が阪神打線を完封し 8勝目を挙げた。阪神は18日北海道日本ハム戦に続き 2試合連続の無得点負け。
雨中で声をからした虎党はがっくり肩を落として、帰路についた。相手エース・則本を打ち崩せず今季初、甲子園では14年ぶりの２試合連続ゼロ封負け。関川打撃コーチもざんげするしかなかった。｢打てないのは打撃コーチの責任です｣
3回、見逃し三振に倒れた鳥谷敬内野手
隙はあった。不安定な立ち上がり。 1回二死 1塁で 1走・大和が 2盗を決め、揺さぶった。 2回にはマートン、 3回も上本が安打を放ち、ランエンドヒットを用いるなど、積極的に仕掛けた。しかし、勝負強い一打がでない。すると、攻めあぐねている間に味方の守備の乱れから先制点を失い、右腕を本来のリズムに乗せてしまった。
終盤まで 150キロを超える剛球に計 8三振。好調鳥谷も 4打数無安打 1三振。 3点を追う 9回二死からゴメス、マートンの連打で 1、 3塁の好機を作ったが、後の祭りだ。続く今成の 1、 2塁間への打球は 1塁手・岩崎の好守に阻まれ、ゲームセット。 3日のコボスタ宮城で 7回 4安打 1失点に封じ込められた則本に今度はシャットアウト負けを喫し、再び辛酸をなめた。
9回、安打を放ったマット・マートン外野手
18日の北海道日本ハム戦(甲子園)では 160キロを誇る大谷とカーターに無失点リレーを食らって、完敗。聖地での 2試合連続の零敗は暗黒時代と呼ばれた2000年の 5月 2～ 4日の横浜(現ＤｅＮＡ)戦で 3試合連続を喫して以来の屈辱となった。
今成が｢(則本は)高めに強い真っすぐがきていた｣と悔しさをにじませれば、 3打数無安打 1併殺に倒れた新井貴浩も｢投げっぷりがよかった｣と白旗を上げた。
22日は交流戦最終戦、相手先発は今季 1勝 6敗の美馬だ。日曜日に客席はきっと、真っ黄色に染まる。地の利を生かした猛虎打線の爆発を願うばかりだ。
完封勝利の則本昂大投手を出迎える佐藤義則監督代行
和田豊監督)がビデオ判定を求めた。 1点リードされた 4回無死 2塁で、先発ランディ・メッセンジャーが楽天ボウカーに右翼ポール際へ柵越えを打たれた。
1塁塁審は本塁打判定。ボウカーがダイヤモンドを 1周すると、吉本球審にビデオ判定を依頼した。判定は覆らず、 2点本塁打となり試合は再開した。
ミス、ミス、ミス…。強まる雨音に、虎党の悲鳴が混じる。 2失策に加えて、記録に残らないミスも出た。それら全てが失点につながった。好投手則本との一戦。これでは、勝ちようがない。
阪神が 2試合連続 0封負けを喫した。楽天先発則本から 7安打を放ったが、得点を奪えず。
ただ、試合後和田豊監督は｢きょうは打つ方よりも守りだよな。エース級同士の対決だから投手戦にしていかないとチャンスは少ないと思うし、点の取られ方が悪かった｣と、ことごとく失点に結びついた守りのミスを嘆いた。
4回表楽天無死 2塁、ボウカーの本塁打にビデオ判定を求める和田豊監督
まずは 3回。先発のメッセンジャーが、捕球した岡島のゴロを一塁に悪送球。無死 2塁とされ、先制点につなげられる。 4回には新外国人ラッツの右翼への飛球を、スムーズに捕球態勢に入れなかった緒方が、グラブに当てながらも捕れず(記録は 2塁打)。｢投手に迷惑をかけて申し訳ない。目測とかではなく、全然です…｣。メッセンジャーが、続くボウカーに 2ランを許しリードを広げられた。
14年ぶりの甲子園 2試合連続完封負けで 2位広島に 2ゲーム差に離れた。貯金は｢１｣に目減りして、再び消滅危機。交流戦最終戦となる22日の楽天戦に負けると、球団初の交流戦最下位になる可能性が出てきた。
4回、ザック・ラッツ内野手の打球を捕球できずに 2塁打にしてしまった緒方凌介外野手
指揮官は｢(メッセンジャーは)球は悪くなかったが、 2ランの前に足を引っ張った。(緒方は)もう少し経験がいる。点の取られ方が取られ方だけに重くなったな｣と眉をひそめた。
0－ 3の 8回一死 1塁では 8回一死 1塁ではフルカウントからスタートを切った一走藤田に、捕手の藤井が四球ながら 2塁に投げ、これが悪送球に。 1、 3塁と無駄に走者を進めて、ラッツにダメ押しとなる 4点目の適時 2塁打を浴びた。
凡ミスの連発で 2連敗。交流戦は 9勝14敗となり、22日の最終戦(楽天戦、甲子園)に負ければ、他球団の結果次第で最下位に転落する可能性もある。
和田監督は｢最後の 1試合はきょうみたいな事がないように、しっかりと守って、いいゲームをして取れるようにやる｣と気持ちを込めた。首位・巨人も敗れたため４・５ゲーム差に変わりはないが、貯金は再び｢１｣と消滅寸前となった。どういう形でもいい。27日に再開するリーグ戦(中日戦、甲子園)へ、何が何でも勝って締めくくりたい。
試合前に右手親指を負傷した上本博紀内野手
上本博紀内野手があわや故障のアクシデントに見舞われた。
試合前練習中にノックを受けた際、右手親指に球が直撃。爪を負傷して、ベンチに下がってテーピング治療を受けた。練習を再開したが、心配する和田監督と話し込んだほか、代役スタメンも検討されるほど、不安視された。
だが、試合では全力プレー。 4回一死では嶋の打球を好捕するなど、再三のゴロも手堅くさばいた。 3回には中前打をマーク。｢何ともない。血か出たくらいで何ともないです｣と軽症を強調した。同じ内野手の西岡が 1軍復帰を目指す状況下で、 2塁の定位置を手放すわけにいかない。ユニホームが血でにじむほど、執念でプレーした。
ユニホームの右太ももあたりを血に染めながら森山の打球を処理する 2塁手の上本博紀内野手
1点先制された 3回一死走者なしだ。｢いい投手｣という楽天・則本のカーブにほぼ左手一本で食らい付いた。高く上がった打球は中前にポトリと落ちた。
新選手会長が気合で放った一打。和田監督は｢できることをしっかりとやったと思う｣と評価した。
定位置は譲らない。開幕 2塁レギュラーの西岡が13日の 2軍戦で大けがから実戦復帰。順調にいけば交流戦明けにも 1軍昇格する。上本が 2塁、西岡が 3塁にコンバートされる見込みだが、確約されたわけではない。
試合前に患部をテーピングで保護し｢大丈夫｣と言いきった。背番号｢４｣は強い覚悟で出場を続ける。
6回表楽天二死、ボウカーにの打球を好捕するマット・マートン外野手
マット・マートン外野手が美技でチームを救った。
3点ビハインドの 6回二死走者なし。楽天 6番ボウカーの打球は、左翼フェンス際に上がった。マートンは後退し、落下間際にジャンプ。フェンス上部に直接当たりかけた打球を捕球した。
ベンチに戻る際には、スタンドからマートンコール。ナインも総出で出迎えた。
6回裏阪神１死、大和外野手は右前打を放った
大和外野手が｢ 2番中堅｣の確立へマルチ安打だ。
完封負けを喫した楽天則本から初回に中前打、 6回に右前打を放った。 6月18日の北海道日本ハム戦では 9番に降格。｢この前 2番を外されて、戻ったときに打たないとまた外される｣と打順変更を刺激にアピールした。
8回途中で降板のランディ・メッセンジャー投手
先発したランディ・メッセンジャー投手は、 8回途中でマウンドを降りた。
3回は自身の失策が先制につながった。先頭岡島の投ゴロで一塁への送球がそれた。その後、 3番銀次に犠飛で先制点を許した。 4回にはボウカーに変化球をとらえられ、右翼ポール際に 6号 2ラン。 8回には楽天の新外国人ラッツに、左翼線に適時 2塁打された。
｢変化球が高めに浮いた。そのへんが悔しいですね。こういう試合展開もある｣と悔しさをにじませた。
8回途中、 2番手で登板した榎田大樹投手
榎田大樹投手が、ワンポイントリリーフを遂行した。
先発メッセンジャーが崩れた 8回一死 2、 3塁で登板。 4回に本塁打を放っていた 6番ボウカーに対し、外角 141キロ直球で見逃し三振を奪った。｢左対左だったので、そこはしっかり抑えようと思っていた｣。
開幕ローテーション入りを果たすも、先発での不調が響き、 2軍で中継ぎ調整。この日出場選手登録されたばかりの状況で、いきなりのアピールに成功した。
阪神の補強リストに急浮上した建山義紀投手。リリーフで実績がある
阪神が緊急補強に乗り出す可能性が高まった。北海道日本ハム時代に35勝をあげている前ヤンキースの建山義紀投手獲りが急浮上していることが21日、分かった。交流戦後の戦いをにらみ、手薄なリリーフ陣の立て直しが急務。熱視線を送る建山は所属先がなく、入団には大きな支障がないとみられる。
交流戦で苦境にあえぐ虎が、水面下で動き出す。元北海道日本ハムで前ヤンキース３Ａの建山の獲得に関心を示していることが判明した。経験豊富な右腕が、虎の補強リストに急浮上した。
2009年、日本ハム時代の建山義紀投手。通算 438試合35勝27Ｓ
横手投げ右腕の建山は北海道日本ハム入団 1年目の1999年に先発で 6勝をマーク。2002年からはリリーフに転向し、翌2003年にクローザーで15セーブを挙げた。その後は主にセットアッパーを持ち場とし、安定感たっぷりの投球でチームに貢献。 438試合に登板し、35勝43敗27セーブ、84ホールドの成績を残した。2011年には海外ＦＡ権を行使し、米大リーグ、レンジャーズに移籍した。同年はメジャー39試合に登板するなど、サイドスローから 140キロ中盤の直球とスライダー、シンカーを武器に奮闘した。
今季はヤンキースの招待選手として春季キャンプに参加したが、昇格を果たせず。３Ａでは 9試合に救援登板し、 0勝 1敗、防御率6.08の成績で、 5月上旬に自由契約となっていた。
2012年、レンジャーズ時代の建山義紀投手。通算53試合 3勝 1Ｓ
阪神は開幕前から先発の駒不足や、中継ぎ陣の高齢化など不安を抱えていた。懸念は現実となりここまで67試合で、総失点( 301点)と防御率(4.04)は、ともにリーグ 4位と低調。特に中継ぎ陣は勝ちパターンを託される加藤や安藤、福原にも不安定な投球が目立つなど深刻だ。 2年目の金田の他には目立った若手の台頭もなく、ベンチは苦しい継投を強いられてきた。キャンプの時点から現場から投手補強を求める強い声が出ていた。
“泣きどころ”の強化へ、球団はトレードも含めた補強策を練ってきた。国内だけでなく海外にも目を向けて、米独立リーグに所属する元ロッテ渡辺俊介投手もリストに挙げたが、米国でのプレーを強く希望する渡辺本人の意志から、獲得は困難と判断したもよう。同じく米国で実績を残した建山へと、急速に舵を切り替えた。
交流戦期間中は日程にも余裕があったが、27日からはリーグ戦が再開する。現在 4.5ゲーム差をつけられている首位・巨人を猛追するためには、中継ぎ陣の整備は必須条件。 9年ぶりのＶ奪回へ、虎が動く。
【2000年の横浜戦(甲子園) 3連続完封負け】
5月 2日、先発・福原が 1回に 2点を先制されると、横浜の先発・斎藤隆(現楽天)に 4安打完封( 0－ 2)負け。翌 3日にも横浜の先発・小宮山に 7安打完封( 0－ 5)負け。 4日は阪神打線が横浜の先発・三浦を 5回 1/3まで( 9安打、 2四球)攻め立てたが、森中、福盛に抑えられ、完封リレー( 0－ 3)され、甲子園で３連戦完封負けを喫した
★トラ敗れ、燕１勝以上なら
阪神は楽天に敗れ交流戦10位に後退。22日も楽天に敗れ、広島が勝利し、 3試合を残しているヤクルトが 1勝以上すれば、阪神、広島、楽天の下位 3球団が 9勝15敗、勝率 0.375で並ぶ。 3チーム以上が勝率・勝数ともに並んだ場合、 1イニング当たりの得点率と失点率の差で最終順位を決定する。これが 2チームを下回った場合、阪神の球団初の交流戦最下位が確定する。
昔日本ハム球団時代に、大沢啓二監督(没年月日2010年10月7日(満78歳没))が｢日替わり打順｣と言うのを敢行した事が有った。長打力があり、打者として人気を得ていた古屋英夫内野手(現阪神二軍チーフコーチ兼打撃コーチ)を定位置は 4番だったが、その年だけはどこに回るかがファンにとっては楽しみになったことだった。虎ちゃんもこの年だけは、球場に行く時に何番に回るのかな？と思いながら行ったものだった。
一人の選手で、 1番から 9番までを打ったのはこの時の彼だけかも知れない。
大和外野手よ、いくら｢ 2番｣を外されたからと言っても、どこからでも行けるぞ！と頑張って欲しいですね。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2014年 交流戦勝敗表
日程と結果 6月
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阪神 2戦連続無得点負け…和田監督ビデオ判定要求も本塁打覆らず…マートン、フェンス際打球を好捕！
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