13日東京ドームで巨人－阪神12回戦が行われ、阪神は、 2点を追う 7回二死満塁から代打関本の本塁打で逆転。 7回に 1点を返されたが 9回も再び関本の中前打で 1点を追加し和田豊監督(51)の采配が的中して逃げ切った。
マット・マートン外野手(32)が、犠牲フライで反撃ののろしを上げた。
奇跡の一撃にシビれた～！！関本賢太郎内野手(35)が代打満塁本塁打で試合をひっくり返した。伝統の一戦では球団史上初の代打逆転満塁本塁打。
阪神・八木裕 2軍打撃コーチ(49)が、自身が2002年に放って以来の代打逆転満塁弾をマークした関本賢太郎内野手を祝福。
中 4日で先発した岩田稔投手(30)が 6回 7安打 3失点で試合を作った。安藤優也投手(36)が火消しに成功した。最後は守護神呉昇桓(オ・スンファン＝31)投手がクールダウンさせた。記事をまとめてみました。
![2014.07.13 試合結果]()
＜巨人 4－ 6阪神＞◇13日◇東京ドーム◇12回戦
巨人は、 2回、ロペスのバックスクリーン左への15号ソロで先制した。さらに一死 3塁から失策で追加点を挙げた。
阪神は、 4回一死 1、 3塁から犠飛で 1点を返した。巨人はその裏、アンダーソンの右中間への 9号ソロで 1点を追加した。
阪神は、 2点を追う 7回二死満塁から代打関本の本塁打で逆転。 7回に 1点を返されたが 9回も再び関本の中前打で 1点を追加し逃げ切った。
![満塁本塁打を放った関本賢太郎内野手]()
7回表、満塁本塁打を放った関本賢太郎内野手
和田豊監督の采配が的中した。
2点を追う 7回、二死 1塁から代打新井貴の右前打で 1、 3塁へ。満塁になって送り出した代打関本の満塁本塁打で逆転した。｢とっておきの関本が仕事してくれた。選球眼がいい打者だけど、(押し出しじゃなく)自分が決めるというスイングだった｣。中 4日で送り込んだ先発岩田も好投した。
首位巨人との今季対戦成績を 7勝 5敗とし、ゲーム差を再び 3.5へ縮めた。｢俺だけじゃなくて、チーム全体で３連戦に懸ける思いがね。これ以上離されない、少しでも縮めて後半戦へ入りたいと。重みを感じながらプレーして、かつ敵地で勝ち越すとね｣。宿敵相手の劇的勝利に興奮気味だった。
前夜に連勝が｢８｣で止まったが、劇勝で 2位再浮上。勢いをつけ、14日から前半戦最後の中日 3連戦(ナゴヤＤ)に挑む。
![右犠邪飛を放ったマット・マートン外野手]()
4回表阪神一死 1、 3塁、マット・マートン外野手は右犠邪飛を放った
マット・マートン外野手が、犠牲フライで反撃ののろしを上げた。
2点リードされた 4回。一死 1、 3塁の場面で巨人沢村の４球目をライトのファウルゾーンに運んだ。右翼長野は捕球後、本塁へストライク送球を見せたが、三塁走者大和の好走塁もあり 1点をもぎ取った。
![中越え満塁本塁打を放った関本賢太郎内野手]()
7回表阪神二死満塁、代打関本賢太郎内野手は中越え満塁本塁打を放った
奇跡の一撃にシビれた～！！伝統の一戦では球団史上初の代打逆転満塁本塁打。関本賢太郎内野手が代打満塁本塁打で試合をひっくり返した。
2点リードされた 7回二死満塁で 2番大和に代わり打席へ。巨人沢村の 4球目を左翼スタンドに運んだ。目を疑うほどの一撃は、虎党の絶叫とＧ党の悲鳴の中、美しい弧を描いて左中間席へ伸びた。代打逆転満塁弾。揺れる東京ドームで、関本がダイヤモンドを一周した。今季 1号となる起死回生の一撃に、左翼スタンドはお祭り騒ぎとなった。｢身震いというか、武者震いというか…。何が何でも打ってやると思いました。みんながつないでくれたチャンスだったので、なんとかランナーをかえしたい一心でした。最高の形になってくれて本当に良かったです｣と喜んだ。
![飛び込んだ白球に左翼席の虎党は狂喜乱舞だ！！]()
飛び込んだ白球に左翼席の虎党は狂喜乱舞だ！！
ヒーローインタビューでの第一声に、ドームが再び沸き上がった。期待を超越した活躍だ。 1－ 3の 7回。二死満塁の絶好機に代打で登場すると巨人・沢村の高め 145キロを豪快にとらえた。
｢入るとは思わなかった。まさか、まさか。さすが(狭い)東京ドームやね。(本塁打の)感触なんて忘れていました｣
2年ぶりの今季 1号は2008年以来、自身 3本目の満塁弾。チームの代打満塁本塁打は2007年の桧山進次郎以来で、逆転弾なら2002年の八木裕以来だ。巨人戦の代打満塁弾は日本一に輝いた1985年の佐野仙好までさかのぼり、逆転となると、史上初めてだ。
球団史を掘り起こした｢新代打の神様｣の見せ場は続く。 1塁守備に残ると、 1点差に迫られた 9回一死 3塁で中前適時打。「 9回の方が冷静に打席に入れた。本当に打ててよかった｣。こちらも値千金で、計 5打点。和田監督も｢とっておきの関本が、いい仕事をした｣と最敬礼だ。
![満塁本塁打を放った代打の関本賢太郎内野手]()
7回、左中間に満塁本塁打を放った代打の関本賢太郎内野手
8月で36歳を迎える18年目。昨年は代打打率 0.208(24打数 5安打)、 1打点に終わった。今年 2月の春季キャンプは沖縄ではなく若手中心の安芸でスタート。｢もう一度レギュラーを狙う」とトレーニングの動きからビデオで撮影し、一から体を作り直した。開幕後は 1塁の新外国人ゴメスが活躍。新井が代打に回ったため右の切り札はベテラン 2人に。関本を 2軍で調整させる案も出たという。しかし…無二の存在であることを結果で示し続けた。
｢最近は、得点圏や勝負がかかった場面での代打ばかりだから。難しいボールにも慣れたね｣
百戦錬磨の勝負師ならではの言葉だ。今季は代打打率 0.300と、完全に輝きを取り戻した。
｢新井さんが打ってくれたのが大きい。代打にも流れがあるから｣。自身の前に、二死 1塁から右前打を放った新井に感謝した。打つ度に同じく切り札を務める先輩の名を口にするのは恒例だ。昨年、虎は代打打率 0.174( 258打数45安打)、 0本塁打と控え組が不振。勝負弱さにつながったが、今季は同 0.275( 138打数38安打)、 6本塁打。ベンチ裏でバットを振る男たちの絆も猛虎の武器だ。
｢毎日、必死のパッチで頑張ります｣
伝統の一戦を決め台詞で締めた。カード勝ち越しを決め、 2位再浮上。連勝が８で止まった後だけに価値がある。巨人のお株を奪う層の厚さで、虎が加速する。
![劇弾を放った関本賢太郎内野手をナインがお出迎え]()
7回、劇弾を放った関本賢太郎内野手(中)をナインがお出迎え。後ろに上本、俊介、梅野と、まさに満塁弾ならではのシーンだ！
八木裕 2軍打撃コーチが、自身が2002年に放って以来の代打逆転満塁弾をマークした関本賢太郎内野手を祝福。サンケイスポーツの取材に『元祖・代打の神様』は｢この調子でチームを引っ張っていってもらいたい｣と後継者へエールをおくった。
セキ(関本)の劇的アーチ、テレビでしっかり観てましたよ。本当に、あっぱれです。今頃はしびれてるだろうな(笑)。
ただ、ダイヤモンドを 1周する時、全く喜んでいなかったでしょ。この気持ちは、代打をやった者にしか分からないでしょうね。代打で本当に大仕事をした時って、そういうもんなんです。次の打席でタイムリーを打った時には笑っていた。これも、そういうもの。それほど、代打逆転満塁弾は、すごい仕事です。
聞けば、阪神では私が2002年に打って以来だとか。もちろん、よく憶えています。横浜戦で、今回のセキの一発と同じく、２点のビハインドだった。ちょうど、私が代打を告げられた時に相手の投手が福盛から横山に代わったんで、時間ができて、落ち着けた記憶があります。
初球は際どい球が来るんだろうな、と思っていたら、まさかまさかのど真ん中で、つい体が反応して…。やっぱり代打本塁打、特に逆転満塁まで加わると、鮮明に記憶がよみがえるもんですね。もちろん、私の人生で最も思い出に残るシーンの 1つです。
桧山が引退して、今はセキが切り札の仕事を任されていますが、ことしに関しては文句の付けようがない。この調子でチームを引っ張っていってもらいたいです。
![アンダーソンにソロを浴びた岩田稔投手]()
4回裏巨人二死、アンダーソンに 9号ソロを浴びた岩田稔投手
中 4日で先発した岩田稔投手が 6回 7安打 3失点で試合を作った。
｢点を取ってもらった直後に、長打に気をつけないといけない場面でホームランを打たれてしまい、そこは反省です｣と 4回に許したアンダーソンのソロ本塁打を反省した。｢先発ピッチャーとして最低限の仕事しかできなかったので、後はベンチでしっかり応援します｣。 7勝目の権利を得た状態で降板した。
![村田から三振を奪った安藤優也投手]()
7回裏二死満塁、安藤優也投手は村田からフォークボールで三振を奪った
安藤優也投手が火消しに成功した。 7回、 1点差に迫られて、なおも２死満塁。一打逆転のピンチで 4番村田を低めへのフォークで空振り三振に仕留めた。｢ 1発があるし、低め低めでね。粘り強く最少失点に抑えられた｣。
８回はセットアッパー福原、 9回は守護神の呉昇桓投手が、ともに 3者凡退で切り抜けた。呉昇桓は｢ 9回に味方が点を取ってくれて楽になった。 1勝 1勝が大事。大きな 1勝でした｣と声を弾ませた。
![ピシャリと締めくくった呉昇桓投手]()
カメラのシャッタースピードも追いつかない！？呉昇桓が力強い投球で、 9回をピシャリと締めくくった呉昇桓投手
ひりつく熱戦を、最後は守護神がクールダウンさせた。岩田から、加藤、安藤、福原とリレーされ、受け取ったバトン。呉昇桓が握り損ねるわけもない。
｢ 9回表に 1点を取ってくれたんで、大きかった。楽な気持ちで臨めた｣
6－ 4の 9回。真っすぐとカットボールを主体にあっさりと 3人で料理し、リーグトップを独走する21セーブ目( 2位は広島・ミコライオらの15)。 7月に入ってから、登板 7試合連続で無失点を続けている。韓国球界でセーブ王に輝いた2012年の 7、 8月に17試合で 1勝 0敗、14セーブの数字を残した“夏男”が、本領発揮の季節となった。
クローザーにつなぐまでの道程は至難を極めたが、食い下がるＧ打線の勢いをせき止めたのは、安藤だった。
![呉昇桓投手]()
呉昇桓投手
関本の満弾で 2点を勝ち越した直後の 7回だ。 2番手の加藤が一死 2、 3塁の大ピンチを招いたところで、マウンドに上がった。坂本の 3ゴロの間に 3走の生還は許したが、その後迎えた二死満塁では、村田をフォークで空振り三振。同点のホームを死守した36歳は、「同点までは仕方ないという気持ちだったし、中西さん(投手コーチ)もそう言っていた。うまく開き直れた」と、汗をぬぐった。
続く 8回は福原だ。 2回に本塁打を放ったロペスを中飛に打ち取るなど３者凡退でしのぎ、｢勝つのが一番やからね。 3人でいけたのでよかった。岩田や安藤がよく頑張ってくれた｣と仲間を称えた。37歳のベテランは 7月に入って10試合中 8試合に登板と、獅子奮迅の活躍だ。
虎が誇る必勝リレーで強力打線をねじ伏せた。｢巨人に勝ち越せた意味合いは大きいか？｣。報道陣にそう問われた呉昇桓は、｢もちろんだ｣と力強くうなずいた。一時は綻びも見えていた勝ちパターンが、完全再生を印象づけた。
【阪神・代打満塁本塁打あらかると】
★佐野 仙好：1985年 5月20日、巨人戦(後楽園)。 0－ 5で迎えた 7回二死満塁で、木戸の代打で登場。槙原の初球をとらえ、左翼席に放り込んだ。 1点差に迫る一打を呼び水にその後、逆転。 7－ 5と勝利に大きく貢献した。
★八木 裕：2002年 7月30日、横浜戦(甲子園)。 0－ 2の 6回二死満塁で、井川の代打で登場。横山の初球、内角高めの直球を強振した打球は、左中間席の最前列に飛び込んだ。この代打逆転満塁本塁打でチームは 4－ 2と勝利。代打の神様が、ひと振りで決めた。
★桧山進次郎：2007年 8月21日、ヤクルト戦(神宮)。 2－ 7と 5点を追う 4回無死満塁で、桟原の代打で登場。カウント 1－ 2から松岡のフォークをうまくバットにのせ、バックスクリーンに運んだ。 1点差に迫る本塁打はその後チームに勢いをつけ、 9－ 7と 7点差を逆転した。
虎ちゃんの予想では｢Ｇ軍に 2勝するだろう｣と思っていたが、その通りの展開で 3連戦が終わった。
今度は、呑竜するだけだ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
![2014年 公式戦勝敗表]()
2014年 公式戦勝敗表
![日程と結果 7月]()
日程と結果 7月
阪神戦を見るなら｢虎テレ TORATELE｣だ！交流戦全24試合放送します！
阪神タイガース主催試合をスマートフォンでご覧いただける公式動画配信サービスです。
阪神タイガースでは、球団公式動画配信サービス｢虎テレ｣において、従来からの阪神タイガース主催全試合に加えて、2013年度の日本生命セ・パ交流戦での阪神ビジター試合(全12試合)を配信することを決定いたしました。
この取組みは、パシフィックリーグマーケティング株式会社が運営する、インターネットライブ動画配信サービス｢パ・リーグTV｣との協力で実現したもので、スマートフォンでの有料インターネットライブ配信の他、PC・タブレット・スマートフォンでの試合後のイニングVOD配信も行います。
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※らくらくスマートフォンには対応しておりません。
※ニッポン放送｢ショウアップナイター｣はここだ！
メールアドレス：89@1242.com
番組ホームページはこちら、http://www.1242.com/baseball/
twitterハッシュタグは「#showup1242」
twitterアカウントは「@showup1242」
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ニッポン放送では、夕方 5時30分からの｢ショウアップスポーツ｣の中で、野球の最新情報をたっぷりお伝えしてまいります。
夕方5時30分から（土は5時50分から）、完全実況中継！
まるでスタジアムにいるかのような興奮と感動をお届けします！！
江本孟紀、関根潤三、若松勉、大矢明彦、田尾安志、達川光男、野村弘樹、宮本和知、
高津臣吾・初芝清・・・一流解説陣が連日登場！
18時少し前と19時，20時の時報の後にクイズが有ります。
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マット・マートン外野手(32)が、犠牲フライで反撃ののろしを上げた。
奇跡の一撃にシビれた～！！関本賢太郎内野手(35)が代打満塁本塁打で試合をひっくり返した。伝統の一戦では球団史上初の代打逆転満塁本塁打。
阪神・八木裕 2軍打撃コーチ(49)が、自身が2002年に放って以来の代打逆転満塁弾をマークした関本賢太郎内野手を祝福。
中 4日で先発した岩田稔投手(30)が 6回 7安打 3失点で試合を作った。安藤優也投手(36)が火消しに成功した。最後は守護神呉昇桓(オ・スンファン＝31)投手がクールダウンさせた。記事をまとめてみました。
＜巨人 4－ 6阪神＞◇13日◇東京ドーム◇12回戦
巨人は、 2回、ロペスのバックスクリーン左への15号ソロで先制した。さらに一死 3塁から失策で追加点を挙げた。
阪神は、 4回一死 1、 3塁から犠飛で 1点を返した。巨人はその裏、アンダーソンの右中間への 9号ソロで 1点を追加した。
阪神は、 2点を追う 7回二死満塁から代打関本の本塁打で逆転。 7回に 1点を返されたが 9回も再び関本の中前打で 1点を追加し逃げ切った。
7回表、満塁本塁打を放った関本賢太郎内野手
和田豊監督の采配が的中した。
2点を追う 7回、二死 1塁から代打新井貴の右前打で 1、 3塁へ。満塁になって送り出した代打関本の満塁本塁打で逆転した。｢とっておきの関本が仕事してくれた。選球眼がいい打者だけど、(押し出しじゃなく)自分が決めるというスイングだった｣。中 4日で送り込んだ先発岩田も好投した。
首位巨人との今季対戦成績を 7勝 5敗とし、ゲーム差を再び 3.5へ縮めた。｢俺だけじゃなくて、チーム全体で３連戦に懸ける思いがね。これ以上離されない、少しでも縮めて後半戦へ入りたいと。重みを感じながらプレーして、かつ敵地で勝ち越すとね｣。宿敵相手の劇的勝利に興奮気味だった。
前夜に連勝が｢８｣で止まったが、劇勝で 2位再浮上。勢いをつけ、14日から前半戦最後の中日 3連戦(ナゴヤＤ)に挑む。
4回表阪神一死 1、 3塁、マット・マートン外野手は右犠邪飛を放った
マット・マートン外野手が、犠牲フライで反撃ののろしを上げた。
2点リードされた 4回。一死 1、 3塁の場面で巨人沢村の４球目をライトのファウルゾーンに運んだ。右翼長野は捕球後、本塁へストライク送球を見せたが、三塁走者大和の好走塁もあり 1点をもぎ取った。
7回表阪神二死満塁、代打関本賢太郎内野手は中越え満塁本塁打を放った
奇跡の一撃にシビれた～！！伝統の一戦では球団史上初の代打逆転満塁本塁打。関本賢太郎内野手が代打満塁本塁打で試合をひっくり返した。
2点リードされた 7回二死満塁で 2番大和に代わり打席へ。巨人沢村の 4球目を左翼スタンドに運んだ。目を疑うほどの一撃は、虎党の絶叫とＧ党の悲鳴の中、美しい弧を描いて左中間席へ伸びた。代打逆転満塁弾。揺れる東京ドームで、関本がダイヤモンドを一周した。今季 1号となる起死回生の一撃に、左翼スタンドはお祭り騒ぎとなった。｢身震いというか、武者震いというか…。何が何でも打ってやると思いました。みんながつないでくれたチャンスだったので、なんとかランナーをかえしたい一心でした。最高の形になってくれて本当に良かったです｣と喜んだ。
飛び込んだ白球に左翼席の虎党は狂喜乱舞だ！！
ヒーローインタビューでの第一声に、ドームが再び沸き上がった。期待を超越した活躍だ。 1－ 3の 7回。二死満塁の絶好機に代打で登場すると巨人・沢村の高め 145キロを豪快にとらえた。
｢入るとは思わなかった。まさか、まさか。さすが(狭い)東京ドームやね。(本塁打の)感触なんて忘れていました｣
2年ぶりの今季 1号は2008年以来、自身 3本目の満塁弾。チームの代打満塁本塁打は2007年の桧山進次郎以来で、逆転弾なら2002年の八木裕以来だ。巨人戦の代打満塁弾は日本一に輝いた1985年の佐野仙好までさかのぼり、逆転となると、史上初めてだ。
球団史を掘り起こした｢新代打の神様｣の見せ場は続く。 1塁守備に残ると、 1点差に迫られた 9回一死 3塁で中前適時打。「 9回の方が冷静に打席に入れた。本当に打ててよかった｣。こちらも値千金で、計 5打点。和田監督も｢とっておきの関本が、いい仕事をした｣と最敬礼だ。
7回、左中間に満塁本塁打を放った代打の関本賢太郎内野手
8月で36歳を迎える18年目。昨年は代打打率 0.208(24打数 5安打)、 1打点に終わった。今年 2月の春季キャンプは沖縄ではなく若手中心の安芸でスタート。｢もう一度レギュラーを狙う」とトレーニングの動きからビデオで撮影し、一から体を作り直した。開幕後は 1塁の新外国人ゴメスが活躍。新井が代打に回ったため右の切り札はベテラン 2人に。関本を 2軍で調整させる案も出たという。しかし…無二の存在であることを結果で示し続けた。
｢最近は、得点圏や勝負がかかった場面での代打ばかりだから。難しいボールにも慣れたね｣
百戦錬磨の勝負師ならではの言葉だ。今季は代打打率 0.300と、完全に輝きを取り戻した。
｢新井さんが打ってくれたのが大きい。代打にも流れがあるから｣。自身の前に、二死 1塁から右前打を放った新井に感謝した。打つ度に同じく切り札を務める先輩の名を口にするのは恒例だ。昨年、虎は代打打率 0.174( 258打数45安打)、 0本塁打と控え組が不振。勝負弱さにつながったが、今季は同 0.275( 138打数38安打)、 6本塁打。ベンチ裏でバットを振る男たちの絆も猛虎の武器だ。
｢毎日、必死のパッチで頑張ります｣
伝統の一戦を決め台詞で締めた。カード勝ち越しを決め、 2位再浮上。連勝が８で止まった後だけに価値がある。巨人のお株を奪う層の厚さで、虎が加速する。
7回、劇弾を放った関本賢太郎内野手(中)をナインがお出迎え。後ろに上本、俊介、梅野と、まさに満塁弾ならではのシーンだ！
八木裕 2軍打撃コーチが、自身が2002年に放って以来の代打逆転満塁弾をマークした関本賢太郎内野手を祝福。サンケイスポーツの取材に『元祖・代打の神様』は｢この調子でチームを引っ張っていってもらいたい｣と後継者へエールをおくった。
セキ(関本)の劇的アーチ、テレビでしっかり観てましたよ。本当に、あっぱれです。今頃はしびれてるだろうな(笑)。
ただ、ダイヤモンドを 1周する時、全く喜んでいなかったでしょ。この気持ちは、代打をやった者にしか分からないでしょうね。代打で本当に大仕事をした時って、そういうもんなんです。次の打席でタイムリーを打った時には笑っていた。これも、そういうもの。それほど、代打逆転満塁弾は、すごい仕事です。
聞けば、阪神では私が2002年に打って以来だとか。もちろん、よく憶えています。横浜戦で、今回のセキの一発と同じく、２点のビハインドだった。ちょうど、私が代打を告げられた時に相手の投手が福盛から横山に代わったんで、時間ができて、落ち着けた記憶があります。
初球は際どい球が来るんだろうな、と思っていたら、まさかまさかのど真ん中で、つい体が反応して…。やっぱり代打本塁打、特に逆転満塁まで加わると、鮮明に記憶がよみがえるもんですね。もちろん、私の人生で最も思い出に残るシーンの 1つです。
桧山が引退して、今はセキが切り札の仕事を任されていますが、ことしに関しては文句の付けようがない。この調子でチームを引っ張っていってもらいたいです。
4回裏巨人二死、アンダーソンに 9号ソロを浴びた岩田稔投手
中 4日で先発した岩田稔投手が 6回 7安打 3失点で試合を作った。
｢点を取ってもらった直後に、長打に気をつけないといけない場面でホームランを打たれてしまい、そこは反省です｣と 4回に許したアンダーソンのソロ本塁打を反省した。｢先発ピッチャーとして最低限の仕事しかできなかったので、後はベンチでしっかり応援します｣。 7勝目の権利を得た状態で降板した。
7回裏二死満塁、安藤優也投手は村田からフォークボールで三振を奪った
安藤優也投手が火消しに成功した。 7回、 1点差に迫られて、なおも２死満塁。一打逆転のピンチで 4番村田を低めへのフォークで空振り三振に仕留めた。｢ 1発があるし、低め低めでね。粘り強く最少失点に抑えられた｣。
８回はセットアッパー福原、 9回は守護神の呉昇桓投手が、ともに 3者凡退で切り抜けた。呉昇桓は｢ 9回に味方が点を取ってくれて楽になった。 1勝 1勝が大事。大きな 1勝でした｣と声を弾ませた。
カメラのシャッタースピードも追いつかない！？呉昇桓が力強い投球で、 9回をピシャリと締めくくった呉昇桓投手
ひりつく熱戦を、最後は守護神がクールダウンさせた。岩田から、加藤、安藤、福原とリレーされ、受け取ったバトン。呉昇桓が握り損ねるわけもない。
｢ 9回表に 1点を取ってくれたんで、大きかった。楽な気持ちで臨めた｣
6－ 4の 9回。真っすぐとカットボールを主体にあっさりと 3人で料理し、リーグトップを独走する21セーブ目( 2位は広島・ミコライオらの15)。 7月に入ってから、登板 7試合連続で無失点を続けている。韓国球界でセーブ王に輝いた2012年の 7、 8月に17試合で 1勝 0敗、14セーブの数字を残した“夏男”が、本領発揮の季節となった。
クローザーにつなぐまでの道程は至難を極めたが、食い下がるＧ打線の勢いをせき止めたのは、安藤だった。
呉昇桓投手
関本の満弾で 2点を勝ち越した直後の 7回だ。 2番手の加藤が一死 2、 3塁の大ピンチを招いたところで、マウンドに上がった。坂本の 3ゴロの間に 3走の生還は許したが、その後迎えた二死満塁では、村田をフォークで空振り三振。同点のホームを死守した36歳は、「同点までは仕方ないという気持ちだったし、中西さん(投手コーチ)もそう言っていた。うまく開き直れた」と、汗をぬぐった。
続く 8回は福原だ。 2回に本塁打を放ったロペスを中飛に打ち取るなど３者凡退でしのぎ、｢勝つのが一番やからね。 3人でいけたのでよかった。岩田や安藤がよく頑張ってくれた｣と仲間を称えた。37歳のベテランは 7月に入って10試合中 8試合に登板と、獅子奮迅の活躍だ。
虎が誇る必勝リレーで強力打線をねじ伏せた。｢巨人に勝ち越せた意味合いは大きいか？｣。報道陣にそう問われた呉昇桓は、｢もちろんだ｣と力強くうなずいた。一時は綻びも見えていた勝ちパターンが、完全再生を印象づけた。
【阪神・代打満塁本塁打あらかると】
★佐野 仙好：1985年 5月20日、巨人戦(後楽園)。 0－ 5で迎えた 7回二死満塁で、木戸の代打で登場。槙原の初球をとらえ、左翼席に放り込んだ。 1点差に迫る一打を呼び水にその後、逆転。 7－ 5と勝利に大きく貢献した。
★八木 裕：2002年 7月30日、横浜戦(甲子園)。 0－ 2の 6回二死満塁で、井川の代打で登場。横山の初球、内角高めの直球を強振した打球は、左中間席の最前列に飛び込んだ。この代打逆転満塁本塁打でチームは 4－ 2と勝利。代打の神様が、ひと振りで決めた。
★桧山進次郎：2007年 8月21日、ヤクルト戦(神宮)。 2－ 7と 5点を追う 4回無死満塁で、桟原の代打で登場。カウント 1－ 2から松岡のフォークをうまくバットにのせ、バックスクリーンに運んだ。 1点差に迫る本塁打はその後チームに勢いをつけ、 9－ 7と 7点差を逆転した。
虎ちゃんの予想では｢Ｇ軍に 2勝するだろう｣と思っていたが、その通りの展開で 3連戦が終わった。
今度は、呑竜するだけだ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2014年 公式戦勝敗表
日程と結果 7月
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