18日西武ドームで｢マツダオールスターゲーム２０１４｣第 1戦が行われ、全セが 7－ 0で快勝した。第 2戦は19日に甲子園で行われる。全パは北海道日本ハム・大谷翔平投手(20)、全セは阪神・藤浪晋太郎投手(20)が先発する。
広島のブラッド・エルドレッド内野手(34)が一発を含む 3安打 4打点でＭＶＰに輝くなど広島勢は野手 5人で 8安打 5打点、エースの前田健太投手(26)も史上 6人目となる球宴 3勝目を挙げた。
中日の谷繁元信選手兼任監督(43)が 3回に左前打を放ち、オールスター史上最年長で安打を記録した。
鳥谷敬内野手(33)が｢ 3番遊撃｣でスタメン出場し、球宴 5度目の出場で、初タイムリーを放った。
マット・マートン外野手(32)がヒットマンらしく貫禄を示した。左翼守備から途中出場し、 7回の第 1打席にクロッタの初球スライダーを中前にはじき返した。
燕・山田哲人内野手(22)、憧れ坂本と二遊“歓”で、持ち前の思い切りの良さを見せた。
全セの広島・一岡竜司投手(23)が 7回二死 1、 3塁からマウンドに送り出され、復活の登板を果たした。
和田豊監督(51)が現役時代は 7度の出場で通算打率 4割 3分 3厘を残したオールスターも、指導者としては就任 3年目で初の｢球宴コーチ｣に戸惑いながら打撃練習を見詰めていた。
全パのロッテ・伊東勤監督(51)が試合前に、過去の球宴を懐かしんだが敗戦を悔しがった。記事をまとめてみました。
＜オールスターゲーム：全パ 0－ 7全セ＞◇第 1戦◇18日◇西武ドーム
｢マツダオールスターゲーム２０１４｣第 1戦は広島勢の活躍で全セが 7－ 0と圧勝した。 4番エルドレッドが 2ランを含む 3安打 4打点でＭＶＰを獲得。初出場の菊池も先制打、先発の前田は 3回無失点で勝利投手となった。
第 2戦は19日に甲子園で行われる。全パは大谷(北海道日本ハム)、全セは藤浪(阪神)が先発する。
広島・堂林翔太内野手は、谷繁の安打で 1塁から 3塁へと好走塁(ベースコーチは藤浪晋太郎投手)。元気な若武者に乗せられて、赤ヘル軍団が爆発した
夢の球宴で鯉祭りだ！ 西武ドームでの第 1戦で、全セが 7－ 0で快勝した。ブラッド・エルドレッド内野手が一発を含む 3安打 4打点でＭＶＰに輝くなど広島勢は野手 5人で 8安打 5打点、エースの前田健太投手も史上 6人目となる球宴 3勝目を挙げた。球団初Ｖへの号砲を鳴らした、1975年のオールスター第 1戦を思い起こさせる赤ヘル軍団の球宴ジャックだった。通算成績は全パの79勝75敗10分けとなり、第 2戦は19日午後 6時半から甲子園で行われる。
試合後にズラリと勢揃いして記念撮影。初優勝時の赤ヘル旋風を彷彿させる鯉戦士たちの活躍だった
カープ、ここにあり－。球界を代表するスターが集結した夢舞台で、お立ち台に上がったのはエルドレッドだった。初出場でＭＶＰ獲得。興奮で顔を真っ赤にして、 1塁側を埋めたセ・リーグのファンに何度も手を振った。
｢初めてのオールスターでこのような打撃ができて、非常にいい経験になった。広島のみんなでいいプレーができた。チームとしてもいい試合になったね｣
全セの 4番として 4打数 3安打 4打点を挙げ、勝利へと導いた。圧巻は 7回二死 2塁で回ってきた第 4打席。打ちにいった初球が自打球となり左すねを直撃。痛みをグッとこらえ、何事もなかったように待った 2球目を右中間席に運んだ。
１回、楽天・銀次内野手のゴロでカバーに走る広島・前田健太投手
｢自打球があったのでコンパクトに振った。ホームランになった瞬間、痛みがなくなったよ｣ 昨年は 3試合を通じて両軍ゼロ本塁打に終わったため、球宴でアーチが飛び出したのは 2年ぶり。エルドレッドはホームラン競争も制し、この日だけで賞金 350万円をゲット。菊池から｢焼き肉をおごって｣とせがまれたが、｢マクドナルドだね｣とジョークもさえた。
｢カープ女子｣の人気ナンバーワン、“プリンス”堂林も快音を響かせた。 3回にチーム初安打となる左前打。｢ 1本打てて、僕の中でもうれしいです｣と 3度目の出場で自身球宴初安打だ。谷繁(中日)の左前打で 3塁まで激走。好スライディングで女性ファンの視線を独り占め。同僚・菊池の中前打で先制のホームを踏んだ。
全セ先発の広島・前田健太投手
広島勢の大活躍といえば、1975年のオールスター第 1戦。山本、衣笠がそれぞれ 2本塁打を放ち、 2人合わせて 7打点。この年から帽子を赤に変えていた広島は、球宴での爆発で｢赤ヘル軍団｣の名を日本中に定着させた。前半戦リーグ 3位は今季と同じ。悲願の初優勝へ走った39年前を、再現させたい。
広島勢を乗せてしまったのは、先発に６人を起用した全セの原監督(巨人)かもしれない。｢僕はカープとかじゃなく、セントラル・リーグというチームだから、あんまりそうは感じないんだけど。いい持ち味が出たゲームだったと思います｣と冷静(？)に分析した。勢いがやや衰えたかに見えた前半戦終盤の失速も、吹き飛ばした。鯉の反攻を予感させる夏の宴だった。
3回裏全パの攻撃を抑えた前田健太投手(左)は、 1塁コーチャーの北海道日本ハム・大谷と笑顔ですれ違う
広島・前田健太投手が 3回 2安打無失点で勝ち投手になった。
1回、 2回をパーフェクトに抑えると、 3回も続投。その 3回には二死満塁のピンチを背負うも、最後は糸井を中飛に打ち取った。球宴通算 3勝目を挙げ｢先発なので、なんとか無失点で終われてよかった｣とコメントした。
最優秀選手賞を獲得し、お立ち台でファンに手を振るブラッド・エルドレッド内野手
初出場した広島・ブラッド・エルドレッド内野手(34)が球宴初本塁打を含 3安打 4打点でＭＶＰに輝いた。｢非常にいいゲームでした。自分自身初めてのオールスターゲーム。このような打撃をできたのは良かったと思うし、パ・リーグを代表するピッチャーからあれだけ打てたのは大きいです｣とお立ち台で笑顔を見せた。
3回に右前適時打を放つと勢いづいた。 5回は遊撃への内野安打。 7回はアクシデントを乗り越えた。北海道日本ハムのクロッタとの対戦で初球に左足首付近に自打球。思わず座り込むほどの衝撃も大事には至らず、 2球目の 151キロ直球を右中間スタンドへ運んだ。｢あの打席は、前にファウルを足に当てて、痛みがあった。でも本塁打を打って足の痛みが消えたよ。ファウルしたことでもっとコンパクトに打とうと思って振り抜いた｣と振り返った。試合前にはオールスター恒例のホームラン競争でも優勝。大活躍の 1日を終え、甲子園で迎える19日の第 2戦へ向けて｢セ・リーグのみんなと戦って、もっとたくさん点をとって、また活躍したいです｣と話した。
3回表全セ一死 1塁、左前打を放った谷繁元信選手兼任監督
中日の谷繁元信選手兼任監督が 3回に左前打を放ち、オールスター史上最年長で安打を記録した。
谷繁は43歳 6カ月で、1991年に43歳 4カ月で記録した門田(ダイエー)を抜き｢知らなかった。やったー｣と喜んだ。
オリックス西の投じた外角高めの 136キロに対し、しぶとく 3遊間を破った。ただ、打撃よりも守備に神経を使ったようだ。
広島の前田、中日の大野を｢得意な球種、持っている球種、全てで打者を抑えていく｣と話す通り巧みなリードで無失点に導いた。
5回表全セ一死 1塁、 2塁打を放った鳥谷敬内野手。投手は楽天・福山
鳥谷敬内野手が｢ 3番遊撃｣でスタメン出場し、球宴 5度目の出場で、初タイムリーを放った。
3回に 1点を先制して、なおも二死 1、 2塁。オリックス西に追い込まれた後の 4球目だ。外角高め直球をバットの先端でとらえると中前にはずんだ。｢打席に立てて、ヒットを打てたので良かった。打席で何も考えずに立てるのは、シーズンでなかなかない。どんどん行こうと｣。 5回には右翼フェンス直撃の 2塁打をマークし、マルチ安打となった。
7回表全セ２死、中前打を放ったマット・マートン外野手
マット・マートン外野手がヒットマンらしく貫禄を示した。左翼守備から途中出場し、 7回の第 1打席にクロッタの初球スライダーを中前にはじき返した。｢セ・リーグ全体でよく打った試合だったね。エルドレッドも鳥谷も素晴らしかった。自分も試合に出る以上は全力でプレーするだけ｣と話した。
球宴直前には、見事に蓄えているあごひげをそるか、ファンに公式ツイッターで調査。試合前に｢暑くなってきたし、そりたい気持ちが強いけど、ツイッターでファンに聞いたら、 200票がそのままで、そるのは10票だけ。ファンの願いに従うよ。そらない約束はできないけどね｣と笑わせた。
ＤｅＮＡ名物の尻タッチ！！ 山田哲人内野手(右手前)も同僚の中村捕手、雄平外野手(左から 2番目)らと楽しそうにジャンプ
燕・山田哲人内野手が憧れ巨人・坂本勇人内野手と二遊“歓”で、持ち前の思い切りの良さを見せた。
『燕のリードオフマン』全セ・山田哲人内野手が、初めてのオールスターで躍動した。
7回の守備から登場すると、 9回の初打席で佐藤達也投手(オリックス)の速球に差し込まれながらも右前に運んだ。
｢ヒットになってよかった。ホームランを狙ったら、めっちゃどんづまりでした！｣
山田哲人内野手(右)は憧れの巨人・坂本勇人内野手(左)と 2遊間コンビを結成。夢が一つかなった
16日に誕生日を迎えたばかりの22歳は、初体験の祭典に大興奮だ。初安打よりうれしかったのは、坂本と組んだ 2遊間。中学校時代に所属したヤングリーグ・兵庫伊丹と、坂本の伊丹シニアは練習場が隣同士で、ずっと憧れてきた。 7回無死 1、 2塁の場面では、糸井の遊ゴロを惜しくも併殺に取れなかったが｢いろいろと声をかけてくれました。“今のボールどうやった？”と確認したりとか。かっこよかった！｣と目を輝かせた。
最下位に低迷するヤクルトで、前半戦はセ・リーグ 4位の打率 0.331、15本塁打、50打点と大ブレーク。19日の第 2戦では｢ 2番・ 2塁｣で先発予定。｢大丈夫かな。菊池さん(広島)じゃなくてブーイングされないですかね？｣とドキドキ。地元凱旋となる夢の舞台で大いにその名をアピールする。
快勝し終了後、笑顔でベンチに引き揚げる左から前田健太投手、菊池、一岡竜司投手達
全セの広島・一岡竜司投手が復活の登板を果たした。
7回二死 1、 3塁からマウンドに送り出された。 5球で打者大引を追い込むと、 6球目に内角真ん中へフォークを投じ、 3ゴロに抑えた。
右肩痛のため 6月 9日に 1軍登録を抹消され、後半戦開幕から復帰の見込みだったが、球宴でしっかりと役目を果たした。
｢シーズン同様の 1試合と思って投げました。ああいう場面で使ってもらえて感謝している。原監督の前で、投げられてよかった｣と成長した姿を見せた。
和田豊監督が初の｢球宴コーチ｣に戸惑った。
全セのコーチとして、試合前は打撃ケージ後方から原監督と談笑しながら打撃練習を見詰めていた。
現役時代は 7度の出場で通算打率 4割 3分 3厘を残したオールスターも、指導者としては就任 3年目で初めて。｢こんな楽な感じで試合に入るの初めてだよな｣とリラックスの笑みを浮かべていた。
全パのロッテ・伊東勤監督(51)が試合前に、過去の球宴を懐かしんだ。
｢自分が若い時は３試合あって、連続でマスクをかぶったりしたよね。そのうち 2つがフル出場だったし。オールスターは自分を売る、最高のアピールの場だよ｣と若手の活躍を期待した。
伊東勤監督が敗戦を悔しがった。
打線がつながらず 6安打を放つも無得点。投げては投手陣が15安打 7失点と打ち込まれた。｢オールスターだから投手陣が変化球をあまり投げず、最後まで真っすぐを続けたから打ちやすかったと思う。明日(19日・甲子園)は変化球を交えて、少し勝てるようにしたい。パの意地を見せないと｣と雪辱を誓った。
昔は、オールスターの時には一週間もの空きが有った。その時にミニキャンプをはったものだ
が、今は違う。四日間し空きの日程が無い。ミニキャンプをはれない状態にいる。
それは、昔はゲーム数に関係なく 9月一杯もしくは10月中旬まで試合が行われた。その為に、
日本シリーズが始まってもまだまだ試合数が残っている球団は試合を続けたものだった。
今回の試合では、マエケンが良かったですね。我らのタイガースでは、鳥谷がマット・マートン外野手が頑張った。
第 2戦もセ・リーグが勝って、パ・リーグの勝利を無くせ！
ガンバレ！セ・リーグ！イケイケ！我らのタイガース！勝利を掴め！
>> 「マツダオールスターゲーム2014」公式サイトへ→
http://allstargame.npb.or.jp/index.html
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