11日全国高校野球選手権 1回戦が行われ、 敦賀気比(福井)、富山商(富山)、春日部共栄(埼玉)が 2回戦に進出した。
選抜優勝校の開幕戦敗退は1939年の東邦商(現東邦=愛知)以来 2度目。記事をまとめてみました。
敦賀気比(福井)、富山商(富山)、春日部共栄(埼玉)が 2回戦に進出した。
敦賀気比は平沼が 3安打で完封して坂出商(香川)に16- 0で大勝した。打線は 1回に峯の大会第 1号となる 2点本塁打などで 4点を先制。 5回には篠原の 2ランなど攻撃の手を緩めず、毎回の21安打を放った。
富山商は 5回に岩瀬の適時打で先制し、 6回に 1点を追加。左腕森田が日大鶴ケ丘(西東京)を封じ、 2- 0で10年ぶりの初戦突破を果たした。
春日部共栄は 1回に挙げた 5点を左腕金子が守り、春夏連覇を狙った龍谷大平安(京都)を 5- 1で下した。
選抜優勝校の開幕戦敗退は1939年の東邦商(現東邦=愛知)以来 2度目。
全国高校野球選手権大会第 1日(11、甲子園)各試合の勝者は試合後に次戦の抽選を行う。
第 1日の勝者は第 7日(17日)に 2回戦を行うことがあらかじめ決められており、春日部共栄は同日第 4試合で敦賀気比と対戦することが決まった。第 3試合は関西(岡山)-富山商となった。
<全国高校野球選手権:春日部共栄 5- 1龍谷大平安>◇11日◇ 1回戦
第96回全国高校野球選手権大会第 1日第 1試合(龍谷大平安 1- 5春日部共栄、11日、甲子園)センバツ王者を倒した!!
開幕戦で春日部共栄が、史上 8校目の春夏連覇を目指した龍谷大平安に 5- 1で快勝した。エース金子大地投手が強打の平安打線を 7安打 1失点に抑えて完投、 1回には適時打を放つなど投打にわたって活躍。埼玉県勢春夏通算 100勝目を飾った。甲子園90周年。台風11号の影響で史上初めて開幕が 2日延期された中、注目の左腕が波乱の幕開けを演出した。
春日部共栄打線が 1回に爆発した。守屋の犠飛で先制すると、長岡の 2点 2塁打などで計 5点を奪い、主導権を握った。その後は 1回途中に救援した高橋奎、 8回から登板した中田から追加点を奪えなかったが、好守で左腕金子をもり立てた。
龍谷大平安は 7回に犠飛で 1点を返し、 8回にも無死 1、 2塁の好機をつくったが、生かせなかった。
龍谷大平安打線を1失点に抑えた春日部共栄・左腕エース金子大地投手
春日部共栄が開幕戦でセンバツ王者・龍谷大平安(京都)に快勝した。
初回の 5得点を、左腕エース金子大地投手( 3年)が 1失点完投で守りきり「いつも通りに内角攻めができた。95点のピッチングです」と笑った。
小林慎太郎主将( 3年)がじゃんけんで勝ち、先攻を選んだ。「相手投手が開幕戦の雰囲気になれないうちに叩きたい」という本多利治監督(56)の思惑通りの展開になった。本多監督にとっては甲子園春夏通算10勝目となる記念すべき勝利になった。
3回裏、春日部共栄・平塚は常の一邪飛をカメラ席に跳び込みながら好捕した
1回に 5安打を集中、打者10人を送る猛攻で5点を先制。この 5点をエース金子大地投手( 3年)の 1失点の好投と堅い守りで守りきった。
本多利治監督は「信じられません。私の思っていた以上に子どもたちがノビノビとやってくれました。感謝しています」と話した。
1回表、元氏玲仁投手は小林に適時打を浴び、 5失点
史上 8校目の春夏連覇を目指した龍谷大平安が初戦で姿を消した。
先発した 2年生左腕・元氏玲仁(れいじ)投手が初回に 5失点。さらに自慢の打線もつながらず、反撃も 1点にとどまった。元氏は「自分のせいで負けてしまった。春夏連覇への思いは強かったが、自分には力がなかった」と涙を流した。
原田英彦監督(54)は「元氏にはもっと投げてもらいたいと思っていたが、 3失点が限度だった。また高橋奎二( 2年)と 2人で高め合っていって欲しい」と期待を込めた。
先発の春日部共栄・金子大地投手
最後の力を振り絞った。この日の最速 135キロの真っすぐで空振り三振に仕留めた金子は左手で拳を握り、大きくガッツポーズ。堂々とセンバツ王者をねじ伏せた。
「最後はきょう一番の気持ちを持って投げた。思ったより緊張しなかった。完封を逃したから95点かな」。独特の緊張感に包まれる開幕戦で、 122球を投げ切った。敗れた龍谷大平安の選手に声をかけ、健闘をたたえあった。
1メートル75とさほど上背はない。スリークオーター気味から肘を柔らかく使う独特のフォームで、打者の胸元を攻めた。三振は 5止まりだったが、20-30キロの緩急差をつけ、最少失点で「スミ 5」を守り切った。
8回裏、二死 3塁のピンチを切り抜け、ガッツポーズでベンチへ戻る春日部共栄・金子大地投手
台風11号の影響で、開幕が 2日間、延びた。じっとしていても始まらない。金子はこの時間を有効に使った。夏の京都大会準々決勝以降の3試合のビデオをじっくり見直した。そこで、内角を突き、緩急をつけることのヒントを得た。
外での練習ができなかった分、室内練習場でダッシュを何度も繰り返した。毎日、体を動かし、体をいじめることで、精神的なストレスを解消した。
センバツ王者を倒す“原動力”になったのはライバル心だ。今夏は埼玉大会で敗退したが、小島(おじま)和哉投手( 3年)を擁する浦和学院が昨年のセンバツを制した。 2人とも埼玉選抜に選ばれ、競い合ったこともある。小島を超えるためにも、初戦で負けるわけにはいかなかった。
9回、最後の打者を空振り三振に仕留めた左腕エース金子大地投手は左手で力強くガッツポーズした
プロ球団も注目する金子だが、本人は東京六大学志望。自宅が千葉県松戸市にありながら、春日部共栄を選んだのは「甲子園を狙う進学校」だからだ。現在は、約 480人いる 3年生の中で35人しか入れない選抜クラスに在籍。宿舎では時間を見つけては英語などの勉強に勤しんでいる。
文武両道を貫く「背番号1」の活躍で、埼玉県勢春夏通算 100勝目となる節目の勝利をものにした。だが、金子の目線はもっと高い場所を向いている。
「目標は全国制覇です。浦学はセンバツで優勝したけど、夏の優勝の方が価値が高い」
埼玉県勢は夏の甲子園で頂点に立ったことがない。春日部共栄も1993年の準優勝が最高。金子は自らの手で、歴史を塗り替える。
第96回全国高校野球選手権出場校
第96回全国高校野球選手権出場校組み合わせ
春の覇者、京都代表の龍谷大平安が敗れるとは思っていなかった…
本当に残念な事になったと思っています。
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選抜優勝校の開幕戦敗退は1939年の東邦商(現東邦=愛知)以来 2度目。記事をまとめてみました。
敦賀気比(福井)、富山商(富山)、春日部共栄(埼玉)が 2回戦に進出した。
敦賀気比は平沼が 3安打で完封して坂出商(香川)に16- 0で大勝した。打線は 1回に峯の大会第 1号となる 2点本塁打などで 4点を先制。 5回には篠原の 2ランなど攻撃の手を緩めず、毎回の21安打を放った。
富山商は 5回に岩瀬の適時打で先制し、 6回に 1点を追加。左腕森田が日大鶴ケ丘(西東京)を封じ、 2- 0で10年ぶりの初戦突破を果たした。
春日部共栄は 1回に挙げた 5点を左腕金子が守り、春夏連覇を狙った龍谷大平安(京都)を 5- 1で下した。
選抜優勝校の開幕戦敗退は1939年の東邦商(現東邦=愛知)以来 2度目。
全国高校野球選手権大会第 1日(11、甲子園)各試合の勝者は試合後に次戦の抽選を行う。
第 1日の勝者は第 7日(17日)に 2回戦を行うことがあらかじめ決められており、春日部共栄は同日第 4試合で敦賀気比と対戦することが決まった。第 3試合は関西(岡山)-富山商となった。
<全国高校野球選手権:春日部共栄 5- 1龍谷大平安>◇11日◇ 1回戦
第96回全国高校野球選手権大会第 1日第 1試合(龍谷大平安 1- 5春日部共栄、11日、甲子園)センバツ王者を倒した!!
開幕戦で春日部共栄が、史上 8校目の春夏連覇を目指した龍谷大平安に 5- 1で快勝した。エース金子大地投手が強打の平安打線を 7安打 1失点に抑えて完投、 1回には適時打を放つなど投打にわたって活躍。埼玉県勢春夏通算 100勝目を飾った。甲子園90周年。台風11号の影響で史上初めて開幕が 2日延期された中、注目の左腕が波乱の幕開けを演出した。
春日部共栄打線が 1回に爆発した。守屋の犠飛で先制すると、長岡の 2点 2塁打などで計 5点を奪い、主導権を握った。その後は 1回途中に救援した高橋奎、 8回から登板した中田から追加点を奪えなかったが、好守で左腕金子をもり立てた。
龍谷大平安は 7回に犠飛で 1点を返し、 8回にも無死 1、 2塁の好機をつくったが、生かせなかった。
龍谷大平安打線を1失点に抑えた春日部共栄・左腕エース金子大地投手
春日部共栄が開幕戦でセンバツ王者・龍谷大平安(京都)に快勝した。
初回の 5得点を、左腕エース金子大地投手( 3年)が 1失点完投で守りきり「いつも通りに内角攻めができた。95点のピッチングです」と笑った。
小林慎太郎主将( 3年)がじゃんけんで勝ち、先攻を選んだ。「相手投手が開幕戦の雰囲気になれないうちに叩きたい」という本多利治監督(56)の思惑通りの展開になった。本多監督にとっては甲子園春夏通算10勝目となる記念すべき勝利になった。
3回裏、春日部共栄・平塚は常の一邪飛をカメラ席に跳び込みながら好捕した
1回に 5安打を集中、打者10人を送る猛攻で5点を先制。この 5点をエース金子大地投手( 3年)の 1失点の好投と堅い守りで守りきった。
本多利治監督は「信じられません。私の思っていた以上に子どもたちがノビノビとやってくれました。感謝しています」と話した。
1回表、元氏玲仁投手は小林に適時打を浴び、 5失点
史上 8校目の春夏連覇を目指した龍谷大平安が初戦で姿を消した。
先発した 2年生左腕・元氏玲仁(れいじ)投手が初回に 5失点。さらに自慢の打線もつながらず、反撃も 1点にとどまった。元氏は「自分のせいで負けてしまった。春夏連覇への思いは強かったが、自分には力がなかった」と涙を流した。
原田英彦監督(54)は「元氏にはもっと投げてもらいたいと思っていたが、 3失点が限度だった。また高橋奎二( 2年)と 2人で高め合っていって欲しい」と期待を込めた。
先発の春日部共栄・金子大地投手
最後の力を振り絞った。この日の最速 135キロの真っすぐで空振り三振に仕留めた金子は左手で拳を握り、大きくガッツポーズ。堂々とセンバツ王者をねじ伏せた。
「最後はきょう一番の気持ちを持って投げた。思ったより緊張しなかった。完封を逃したから95点かな」。独特の緊張感に包まれる開幕戦で、 122球を投げ切った。敗れた龍谷大平安の選手に声をかけ、健闘をたたえあった。
1メートル75とさほど上背はない。スリークオーター気味から肘を柔らかく使う独特のフォームで、打者の胸元を攻めた。三振は 5止まりだったが、20-30キロの緩急差をつけ、最少失点で「スミ 5」を守り切った。
8回裏、二死 3塁のピンチを切り抜け、ガッツポーズでベンチへ戻る春日部共栄・金子大地投手
台風11号の影響で、開幕が 2日間、延びた。じっとしていても始まらない。金子はこの時間を有効に使った。夏の京都大会準々決勝以降の3試合のビデオをじっくり見直した。そこで、内角を突き、緩急をつけることのヒントを得た。
外での練習ができなかった分、室内練習場でダッシュを何度も繰り返した。毎日、体を動かし、体をいじめることで、精神的なストレスを解消した。
センバツ王者を倒す“原動力”になったのはライバル心だ。今夏は埼玉大会で敗退したが、小島(おじま)和哉投手( 3年)を擁する浦和学院が昨年のセンバツを制した。 2人とも埼玉選抜に選ばれ、競い合ったこともある。小島を超えるためにも、初戦で負けるわけにはいかなかった。
9回、最後の打者を空振り三振に仕留めた左腕エース金子大地投手は左手で力強くガッツポーズした
プロ球団も注目する金子だが、本人は東京六大学志望。自宅が千葉県松戸市にありながら、春日部共栄を選んだのは「甲子園を狙う進学校」だからだ。現在は、約 480人いる 3年生の中で35人しか入れない選抜クラスに在籍。宿舎では時間を見つけては英語などの勉強に勤しんでいる。
文武両道を貫く「背番号1」の活躍で、埼玉県勢春夏通算 100勝目となる節目の勝利をものにした。だが、金子の目線はもっと高い場所を向いている。
「目標は全国制覇です。浦学はセンバツで優勝したけど、夏の優勝の方が価値が高い」
埼玉県勢は夏の甲子園で頂点に立ったことがない。春日部共栄も1993年の準優勝が最高。金子は自らの手で、歴史を塗り替える。
第96回全国高校野球選手権出場校
第96回全国高校野球選手権出場校組み合わせ
春の覇者、京都代表の龍谷大平安が敗れるとは思っていなかった…
本当に残念な事になったと思っています。
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