9日阪神甲子園球場で阪神－巨人22回戦が行われ、巨人投手陣の前に好機を作れず 4連敗。先発メッセンジャーは 9敗目を喫した。巨人先発杉内は 9勝目を挙げた。
セカンド上本博紀内野手(28)が 8回一死走者なしで 5番村田が放った 2遊間への打球に反応した。深めの守備位置から中堅方向へ斜め後ろにダッシュし、逆シングルで捕球。振り向きざまに 1塁へワンバウンド送球すると間一髪アウトになる美技を披露した。
巨人は 9日、阪神22回戦(甲子園)に 8－ 2で快勝した。 1回に坂本勇人内野手(25)の14号 2ランで先制すると、 4回には四球を挟む 5連打で今季 4敗を喫していたランディ・メッセンジャー投手(33)をKO。先発ランディ・メッセンジャー投手が 6安打 8失点で、今季最短の 4回途中でKOされ大きな背中をすぼめてマウンドを去った。逆転優勝に望みをつなぐ大事な 9連戦の初戦でまさかの背信投球だ。
和田豊監督(52)は、Ｂクラス転落なら辞任を覚悟していることが判明。 4位ＤｅＮＡが 4.5差に迫っており、クライマックスシリーズ(ＣＳ)進出も危うい！！
9日の巨人戦を見守った阪神・坂井信也オーナー(66＝阪神電鉄会長)が、球場正面の関係者入り口を出たところで、一部ファンから｢お前がおる限り阪神は勝てんわ。坂井っ！！ 金満オーナー｣と痛烈な野次を浴びた。記事をまとめてみました。
＜阪神 2－ 8巨人＞◇ 9日◇甲子園◇22回戦
巨人は 1回、坂本の左中間への14号 2ランで先制した。阪神は巨人先発杉内の前に 3回まで無安打に抑えられた。
巨人は 4回に打者一巡で 6点を奪った。阪神は先発メッセンジャーが 4回途中 8失点で降板。その裏に 2点を返した。
阪神は巨人投手陣の前に好機を作れず 4連敗。先発メッセンジャーは 9敗目を喫した。巨人先発杉内は 9勝目を挙げた。
勝利を喜ぶ巨人ナイン
巨人は 9日、阪神22回戦に 8－ 2で快勝した。 1回に坂本勇人内野手の14号 2ランで先制すると、 4回には四球を挟む 5連打で今季 4敗を喫していたランディ・メッセンジャー投手をKO。広島が中日にサヨナラ勝ちしたため、優勝へのマジックナンバー再点灯はお預けとなったが、クライマックスシリーズ(ＣＳ)でも対戦の可能性がある難敵を攻略し、Ｖへさらに勢いづいた。
好球必打、そしてフルスイング。坂本勇人内野手は 1回に先制 2ランを放った
4試合連続で先制されて 4連敗となった阪神和田豊監督は、｢エンジンのかかりが遅いな。無抵抗ではなかったけど、もっと早く仕掛けられたら。ここのところ、ビハインドゲームが続いて苦しいね。我々は前を向いて行くしかない。甲子園でぶざまなゲームはできないし、意地は見せたいね｣とコメントした。
8回表巨人、村田の打球を好捕した 2塁手上本博紀内野手
セカンド上本博紀内野手(28)が美技を披露した。
8回一死走者なしで 5番村田が放った 2遊間への打球に反応した。深めの守備位置から中堅方向へ斜め後ろにダッシュし、逆シングルで捕球。振り向きざまに 1塁へワンバウンド送球すると間一髪アウトになった。巨人坂本も守備で 2度好守を見せており、上本も負けじと試合を引き締めた。打撃では 4回に先頭で左前打を放ち、 2得点につなげた。それでも試合後は｢( 4回の安打も)特にないです。明日また頑張ります｣と言葉少なに引き揚げた。
4回途中降板の先発ランディ・メッセンジャー投手
先発ランディ・メッセンジャー投手が 6安打 8失点で、今季最短の 4回途中でKOされ、大きな背中をすぼめてマウンドを去った。Ｇキラーが迎え撃つはずの聖地で完膚無きまでにたたきのめされた。メッセンジャーが 4回途中 6安打 8失点で今シーズンの最短ＫＯ、巨人戦初黒星。逆転優勝に望みをつなぐ大事な 9連戦の初戦でまさかの背信投球だ。
1回一死 2塁で巨人坂本に先制 2ランを浴びた。それ以降は無安打に抑えていたが、 4回に崩れた。
先頭の坂本から 1アウトも取れず、四球を挟んで連打された。 5点目を失い、片岡に左前打されたところで降板した。
4回、村田の中前へ抜けた打球を見つめる先発ランディ・メッセンジャー投手。今季最短の 4回途中 8失点で降板した
｢坂本選手のホームランは失投だったけど、あとは不運な当たりも多かった。積極的に来ているなとは感じはしたけど、向こうの策略かなと思う。 4回はなんとか粘らないといけなかったけれども、そうしたピッチングができませんでした。ゲームを作ることができず、早いイニングでマウンドを降りることになってしまって、チームに申し訳ないです｣と肩を落とした。
試合後は気丈に振る舞ったものの、ふがいない自身に、はらわたは煮えくり返っていた。調子は悪くはなかったのに、なぜ…。通算被打率 0.361(61打数22安打)と苦手にしていた坂本の一振りがすべてだった。立ち上がり。一死 2塁のピンチを招き、高めに浮いた初球のカーブをフルスイングされた。打球は大きな弧を描いて、左中間最深部へ。いきなり先制 2ランを食らい、出ばなをくじかれた。
4回、マウンドを降りる先発ランディ・メッセンジャー投手
さらに 4回だ。再び難敵に内角の厳しいコースを巧みなバットさばきで左前に運ばれ、リズムが狂った。そこから無死満塁の窮地に陥ると、もう流れを止め 1、 2塁で片岡に左前打を浴びたところで、ベンチの我慢も限界だった。和田監督は｢出はなをくじかれ、そのあと持ちこたえられなかった｣とため息をついた。
結局、 2番手・金田も火を消しきれず、打者一巡の猛攻を受け、スコアボードには｢６｣がともった。助っ投は自己ワーストタイの 8失点(自責 8はワースト)で 9敗目(11勝)。対巨人戦は今季 7試合に先発し、 4勝無敗、防御率1.94と無類の強さを誇っていただけに…。大一番での 1敗が悔しさを倍増させる。
｢早いイニングでマウンドを降りることになってチームに申し訳ない｣
とはいえ、メッセが先発陣の大黒柱であることに変わりない。次戦は中 4日に間隔を詰め、14日の 2位広島戦(甲子園)に向かう。この屈辱は、これからの戦いで晴らしてもらうしかない。
和田豊監督はベンチで険しい表情。優勝どころかＣＳ出場も大丈夫？
和田豊監督は、Ｂクラス転落なら辞任を覚悟していることが判明。 4位ＤｅＮＡが 4.5差に迫っており、ＣＳ進出も危うい！！
試合が進むにつれ、虎党が次々と席を立った。巨人から 5.5ゲーム離された瞬間、｢全員解雇｣｢虎終｣と刻まれたプラカードも掲げられた。不気味な涼風が肌を伝い、まるで消化試合のような雰囲気だった。
｢われわれは前を向いていくしかない。甲子園で、ぶざまな試合は見せられない。意地を見せたい｣
虎ファンの掲げたボードには厳しい文字が並んだ
和田監督は厳しい表情で、自らに言い聞かせるように力を込めた。巨人、広島、ヤクルトとの 9連戦。針が振り切れるほどに重い初戦を落とした。しかも惨敗－。先発メッセンジャーが今季最悪の四回途中 6安打 8失点と大炎上し、打線も杉内の前に 2点のみに終わった。 9年ぶりのＶ奪回が、遠くかすむ 1敗となった。
3年契約最終年。来季の去就問題について、和田監督がすでに球団幹部と緊急会談を行っていたことが判明した。球団サイドは｢よほどのことがない限り｣と来季続投方針を打ち出しているが…。指揮官は、今後の巻き返しに向けて意欲をみせる一方で、もしこのまま失速してＢクラスに転落することになれば自ら身を引く覚悟ができていることを吐露したという。
7回、打球を見上げる和田豊監督
9月に入り、 2勝 5敗。 4位ＤｅＮＡとも 4.5ゲーム差に縮められ、首位を見上げるよりも見下ろす方が近くなった。ＤｅＮＡにまくられてＣＳの出場権を逃すようなことになれば、事態は風雲急を告げることになる。
監督人事の専権事項をもつ坂井オーナーも、いまだ明確な意志表示をしていない。その最大の要因は、夏場まで優勝争いを演じながらも秋口に失速するという、昨年と変わらない勝負弱さ。首位奪回の好機が幾たびもあったにもかかわらず、一度も頂点に立てない。今季最大｢10｣あった貯金も｢４｣まで目減り。昨季よりも悪化している印象度も強い。
ベンチで指示を出す和田豊監督
ファンも敏感だ。この日の観衆も 4万1410人。｢伝統の一戦で満員にならないことは異常だ｣と球団幹部。阪神電車内でも当日券販売のアナウンスが繰り返し流された。 2日からの対ＤｅＮＡ 3連戦もすべて 3万人を割った。発信力の豊富な選手もいない。コンテンツとしての魅力に欠けるのが現状だ。
｢気合を入れろ、タイガース｣｢燃えろ、鳥谷｣。試合前半から右翼席からコールされた。奇跡を起こすか、それともＢクラスまで沈んでしまうのか…。和田監督が、悲壮な覚悟で残り19試合を戦う。
9日の巨人戦を見守った阪神・坂井信也オーナーが、球場正面の関係者入り口を出たところで、一部ファンから痛烈な野次を浴びた。
｢お前がおる限り阪神は勝てんわ。坂井っ！！ 金満オーナー｣
しんらつな声を背中に受けながら、総帥は黙って迎えの車に乗り込んだが…。逆転優勝が遠くかすむ 4連敗に、虎党のいらだちも限界に達したか。トップが直接、“暴言”ともとれる野次をぶつけられる事態に発展してしまった。
坂井オーナーは、真弓政権下の2011年10月 2日、中日戦に連敗し、ＣＳ出場さえ危うくなった試合後にも｢いつまで真弓にやらせるんや！！ こっちは高い金を払ってるんだ。ふざけるな｣と強烈な批判を浴びていた。
球団広報によると 3年前とこの日の“発声者”は、同一人物であると言うが…。心ない罵声だが、言い返すことができない現状もある。食らいつく姿勢だけは見せないと、ファン離れが加速する。
【データＢＯＸ】
◎…阪神は巨人に敗れ、今季 3度目の 4連敗。 6月18日の日本ハム戦(甲子園)から同29日の中日戦(甲子園)までの 1引き分けを挟んでの 5連敗が今季ワースト。
◎…首位巨人とは 7月 8日以来となる｢５．５ゲーム差｣。今季最大は 7ゲーム差( 7月 1日)だった。 8月21日に今季最大10あった貯金は｢４｣まで減った。
◎…メッセンジャーが今季巨人 8戦目にして初黒星( 4勝)を記録。 3回 0/3は今季最短降板。これまでは 7月27日の広島戦(マツダ)の 4回 0/3。先発での自身最短降板は2010年 9月 8日の中日戦(スカイＭ)の 1回 1/3
◎…阪神が巨人に負けたため、今季対戦成績は11勝11敗となった。昨季は11勝12敗 1分けで阪神が負け越している
一時は首位にまで駆け上がったのに、気がつけばＢクラスに首の皮一枚状態の所まで落ちて来てしまった…
こんな虎を誰が見たいと思っていただろうか？和田監督は、今年限りで引退する事になるのかも知れない。それまで、夢を見させて欲しいですね。
一部のファンの気持ちは充分以上に分かる。しかし、悪いのは上層部もそうだが、指揮を振るう監督の手腕が一番なのではないでしょうか。手腕でどのようにでも料理ができるのだから。やはり、和田監督には来期は任せられな事になるだろう。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2014年 公式戦勝敗表
日程と結果 9月
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上本が 8回美技も…メッセンジャー今季最短 4回途中KO…和田豊監督、Ｂクラス転落なら辞任覚悟！
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