マートンが先制打！4試合ぶりの打点で能見後押し！能見、負けられない広島戦で 6回 1失点！

　 1日マツダスタジアムで広島－阪神最終戦が行われ、阪神は 3－ 2の 8回、ゴメスの犠飛で 1点追加。継投で逃げ切り｢２位｣の可能性を残した。
　 2点リードの 8回一死から守護神呉昇桓投手(32)を 5試合連続で投入して逃げ切った。これで広島とはゲーム差なし。
　和田豊監督(52)は｢やるだけのことはやったんで。チームとしてはＣＳの準備に入らせてもらう｣。また、昨季より 1つ多い｢貯金７｣という成績については｢前の年と比べて野球をやっているわけじゃないけど。全部終わってから振り返らせてもらいます｣と話した。最終順位は 5日の広島－巨人の結果次第となったが、クライマックスシリーズ(ＣＳ)本拠地開催へ、首の皮一枚、つながった。
　 2位浮上へ、広島との最終決戦に勝たなければならない阪神は 1回、マット・マートン外野手(32)が待望の先制点をもぎ取った。
　鳥谷敬内野手(33)がお目覚めだ。体調や相手が毎日変わる。だから、いい日も悪い日もある。常に口にしてきたことだった。
　 1点差に迫られた 8回一死 1塁マウロ・ゴメス内野手(30)が勝負の行方を決めた。
　広島との最終決戦でエース能見篤史投手(35)が先発し、 6回 5安打 1失点と試合を作って降板した。
　吉見、西村、高山らに戦力外通告
　阪神甲子園球場は 1日、｢ナイター投球イベント｣の実施を発表した。記事をまとめてみました。



　＜広島 2－ 4阪神＞◇ 1日◇マツダスタジアム◇最終戦
　阪神は 1回二死 1、 2塁から、 5番マートンの右前適時打で先制。 3回には 3番鳥谷の中前適時打でリードを 2点に広げた。
　阪神先発能見は 3－ 0の 4回、 5番ロサリオにソロ本塁打を浴びリードは 2点に。 5回一死 1、 2塁のピンチは無失点でしのいだ。
　阪神は 3－ 2の 8回、ゴメスの犠飛で 1点追加。継投で逃げ切り｢２位｣の可能性を残した。広島は大瀬良の 4回 3失点が誤算だった。


　 8回表阪神無死三塁、右犠飛を放ち４点目をもたらしたマウロ・ゴメス内野手

　阪神が今季最終戦に敵地で 2位広島に 4－ 2と勝利して、｢２位｣の可能性を残した。
　 2点リードの 8回一死から守護神呉昇桓投手を 5試合連続で投入して逃げ切った。これで広島とはゲーム差なし。
　和田豊監督は｢やるだけのことはやったんで。チームとしてはＣＳの準備に入らせてもらう。意地らしいものは見せられた、かな…｣。また、昨季より 1つ多い｢貯金７｣という成績については｢前の年と比べて野球をやっているわけじゃないけど。全部終わってから振り返らせてもらいます｣と話した。最終順位は 5日の広島－巨人の結果次第となったが、ＣＳ本拠地開催へ、首の皮一枚、つながった。


　 8回途中からマウンドに上がった呉昇桓投手

　ラストシーンは笑顔だった。シーズン最終、 144試合目。勝利への執念が満ちていた。微妙な判定には血相を変えてベンチから飛び出し、呉昇桓には 5試合連続登板を課した。和田監督が決死の采配を振るい、 2位フィニッシュへの可能性を首の皮一枚、残した。
　｢やるだけのことはやった。チームとしては、ＣＳの準備に入る。意地らしきものは、見せられたかな｣
　最後の“直接対決”を制し、広島とゲーム差ゼロとした。あとは、もう祈るしかない。広島の残り 1試合、 5日の巨人戦の結果次第。広島が敗れればＣＳの甲子園開催が転がり込む。他力頼りではあるが、つかんだ白星が夢の糸をつないだ。
　必死だった。 2－ 0の 3回二死。鈴木誠の中堅への飛球を大和が飛びつくも、ボールが地面についたとジャッジ。将は白井 2塁塁審の元へ猛ダッシュし、息がかかるほど顔を近づけ｢捕っただろっ！！｣。判定が覆ることはなかった( 2塁打)がこんな熱い姿を待っていた。 1勝への思いは、タクトにも乗り移った。


　呉昇桓投手がイニングまたぎで試合を締めくくった

　 4－ 2の 8回から登板した福原が一死 1、 2塁のピンチを招くと｢呉昇桓｣をコール。守護神はロサリオを 3ゴロ、堂林を空振り三振に斬ると 9回も 3人で終わらせた。これで 5試合連続登板、ここ 3日で計 4回 2/3。過酷な登板指令も、 6試合連続無安打無失点で締めくくった呉昇桓は、｢最終戦で特に重要な試合だったから、疲れなんて関係ない｣と胸を張った。
　タイトルを確定させているセーブ数は｢３９｣に。 9月以降 5度、シーズン 7度のイニングまたぎでは無失点。 1年目からフル回転した男は、ヒーローインタビューで｢勝ったことがよかった。ＣＳで阪神が勝てるようにがんばります｣と宣言。真っ赤に染まった敵地のスタンドの一部で、声を涸らした虎党を喜ばせた。


　スタンドに手を振る呉昇桓投手

　何度も巨人に肉薄しながら、一度も首位に立てなかった今季の和田虎。昨年から、ここ一番に勝てない｢勝負弱い｣レッテルが張られたが、最後の最後、確かに｢意地らしきもの｣を見せた。巨人に屈し 9年ぶりのＶ奪回を逃したことは変えられない事実だが、まだ戦いは終わっていない。
　監督契約最終年の 3年目。その進退は定まっていない状況だが、 2位、ＣＳ甲子園開催となれば来季続投への確かな追い風となる。そしてＣＳでどんな戦いを見せるか。運命は、勝って勝って自ら切り開くしかない。
　｢可能性のあるところ( 2位)に対して全力、最善を尽くすと。まぁ、すべて終わってから振り返ろう。今はまだ先があるから｣と和田監督。 2位か 3位かは、神に審判される。ただ、下克上を果たすまで今季の総括は早い。和田阪神の意地の戦いは、ここからが本番だ。


　 1回、適時打を放ったマット・マートン外野手

　マット・マートン外野手が待望の先制点をもぎ取った。
　 2位浮上へ、広島との最終決戦に勝たなければならない阪神は 1回、マートンが二死 1、 2塁から粘りフルカウントとなりランエンドヒットがかかった状態で、先発・大瀬良の 8球目、 148キロの真っすぐを右前へ適時打を放った。一走・ゴメスは 3塁で憤死したが、 2走・大和が生還。先発・能見に先制点で後押しした。
　 2位になるために負けられない一戦で幸先よく先制。この適時打で 9月26日の広島戦(甲子園)以来 4試合ぶりの打点を挙げたマートンは、｢どんな場面でも自分のバッティングをするだけだと思っていたよ。高めのボールに対して力負けすることなく、しっかりとコンタクトできたね｣と話した。打率 2位の菊池(広島)とは 0.015の差があり、自身初の首位打者は、ほぼ確実だ。


　 3回表阪神一死 3塁、中前適時打を放った鳥谷敬内野手

　鳥谷敬内野手がお目覚めだ。体調や相手が毎日変わる。だから、いい日も悪い日もある。常に口にしてきたことだった。昨日までの自身は関係ない。負けられないシーズン最終戦、土壇場でも、やはり鳥谷は頼もしかった。 1－ 0の 1点リードして迎えた 3回一死 1塁。 1球目が広島大瀬良の暴投となり、 1塁走者上本が 3塁に進塁した。 2ボールからカットボールをセンター返し。投手の足下を抜く中前適時打で 1点を追加した。これが15打席ぶりの安打。 3試合も快音がなかったが、久しぶりのＨランプが欲しいところで灯った。


　 3回には大瀬良から適時打。シーズン自己最高打率もマークした鳥谷敬内野手

　｢相手のミスでチャンスが広がったから、何とか点につなげたかった｣
　思わぬ形で迎えた追加点のチャンスに中前適時打で応えた。｢バッティングカウントだったので、積極的に打ちにいきました。ランナーをかえすバッティングができて良かったです｣。
　 8回の今季最終打席も左前打で得点の起点となった。打率 0.313は自己最高だ。加えて、 3年連続フルイニング出場。通算 5度の達成は、金本知憲(広島、阪神)の10度、松井秀喜(巨人)の 6度に次ぐ史上 3人目となった。
　｢フルイニングで３割を打てたことが、よかったです｣
　鳥谷はここ 3戦で 5四球を選んでいたが、ヒットは出ていなかった。 9月26日広島戦以来 4戦ぶりの安打でリードを 2点に広げた。


　 8回、バッテリーエラーで一気に 3塁に進んだ鳥谷敬内野手。 3年連続フルイニング出場で虎を引っ張った

　今季は例年以上に厳しかった。開幕前に背中の張りを訴え、交流戦後は右膝の痛みも抱えながら完走。和田監督は｢順風満帆で過ごしているわけではないから。我慢強さというか。ほとんど表に出さず、黙々とやる｣と最敬礼した。就任から３年間すべてフルイニング出場。｢ 3番・鳥谷というのは、そこから(スタメン表に)書き始めるぐらい｣。攻撃の軸と守りの要が真っ先に埋まる。指揮官の選手起用を最もサポートしているのが、主将の存在だ。
　球界では有名になった自己管理も変化を遂げてきた。早稲田大學時代からトレーニングの虫だが、目立っていたのは、そのハードさ。しかし現在は、過度な重量はまったく持ち上げないという。体の可動域を意識して練習法が進化を続けると同時に、毎年のように成績も上昇。33歳にしてピークがいつか計り知れない。
　｢大事な試合だし、勝ててよかった｣
　クールに言い残した男は、ＣＳで再戦する広島に対して今季、打率 0.326。敵地で戦うことになっても、マツダで同 0.432と頼もしい。ポストシーズンも虎の土台は鳥谷しかいない。


　 8回表阪神無死 3塁、右犠飛を放ち 4点目をもたらしたマウロ・ゴメス内野手

　マウロ・ゴメス内野手が勝負の行方を決めた。
　 1点差に迫られた 8回一死 1塁。戸田の暴投で一気に 1塁走者の鳥谷が 3塁に進んだ。その直後の球だった。的確に直球をたたき、右翼にライナー性の飛球を打ち上げた。渋い犠飛で 2点差に広げ、救援陣の重圧を和らげた。｢チームのために 1点を取れた。大きかった｣。
　リーグトップの 109打点目。 2位の広島エルドレッドと 5打点差をつけた。広島は残り 1試合のため、打点王のタイトルが濃厚になった。


　先発のエース能見篤史投手

　広島との最終決戦でエース能見篤史投手が先発し、 6回 5安打 1失点と試合を作って降板し
た。
　試合前日 9月30日に｢とにかく集中して投げたい｣と語ったエースが、マウンドで粘投した。 1回を三者凡退で立ち上がった能見は、 2回もエルドレッドの 2塁打で無死 2塁と得点圏に走者を背負いながら、後続の 3人をピシャリ。 3点リードの 4回二死からロサリオに左越えソロを浴びたが、最少失点でしのぐと、 2点リードの 5回も 2安打を浴びながらも一死 1、 2塁から 1番鈴木誠を 3ゴロに、 2番菊池を 3邪飛に打ち取って切り抜け無失点。 6回を87球で投げ抜き 5安打 1失点。三者凡退で締め、 7回の攻撃で代打を送られ降板した。
　 6回を投げ終えベンチに戻った能見は、中西投手コーチと言葉を交わし納得の表情。先発としての役割を果たした左腕は｢初回から飛ばしていきました。あとはリリーフ陣に託します｣とだけ話した。

　阪神は 1日、吉見祐治投手(36)と西村憲投手(27)、高山久外野手(32)、育成の阪口哲也内野手(22)の 4選手に対して、来季の契約を結ばないと通告した。

　阪神甲子園球場は 1日、｢ナイター投球イベント｣の実施を発表した。
　10月18日(土)、19日(日)で、各日 3回開催する。内容は通常のスタジアムツアーに加え、参加者の名前をウグイス嬢がアナウンスするとともに、実際に甲子園のマウンドに上がって投球ができるというもの。募集人数は各日60人の計 102名。往復はがきにて10月 8日必着。応募の宛先、イベントの概要などは甲子園歴史館ホームページにて。問い合わせは｢甲子園歴史館　スタジアムツアー予約係｣電話０７９８・４４・３３１０まで。

　良かった！皮一枚残った試合を、一人では無く、一緒に喜べる人が側にいてくれたら良かったかも知れない試合だった。
　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！


　2014年 公式戦勝敗表


　日程と結果10月



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