エースは俺が奪う！阪神の春季キャンプが 1日、いよいよ始まる。 3年目の藤浪晋太郎投手(20)は31日、今季の新ユニホーム発表会見に同席した能見篤史投手(35)に対し、チームの大黒柱をめぐって“宣戦布告”した。｢球団創設８０周年｣。藤浪が10年ぶりのリーグ優勝＆30年ぶりの日本一を呼び込む！
阪神が｢創設８０周年｣の今季に着用する新ユニホームが31日、発表された。日本一となった1985年当時を彷彿させるデザインで、和田豊監督(52)は｢メモリアルイヤーに何としても結果を出す｣と宣言。沖縄・読谷村内のチーム宿舎で行われた全員ミーティングで｢勝利への執念｣｢さらなる向上心｣｢一致団結｣の“キャンプ３カ条”を掲げた。思い出の詰まった日本一の戦闘服に袖を通し、さらに気持ちが引き締まった。入団 1年目の歓喜が脳裏によみがえる。あれから30年。和田豊監督が｢球団創設８０周年｣の今季にかける思いを熱く語った。
能見よ、まだ老け込む年じゃないぞ！！沖縄・宜野座キャンプで臨時コーチを務める阪神ＯＢの江夏豊氏(66)が31日、沖縄・読谷村のチーム宿舎に入り、能見篤史投手に｢若い人を引っ張っていく、ファイトがほしい｣と注文をつけた。
新井良太内野手(31)が31日、 2軍高知・安芸キャンプに向けて伊丹空港を出発した。
西岡剛内野手(30)が31日、春季キャンプインを目前に心境を激白した。オフに右肘の手術を受け、ポジションも保証されていない中で掲げたテーマは｢おのれに勝つ｣。 2塁を争う上本博紀内野手(28)とのサバイバルにも“克己心”で挑む。
絶好調コンビデース！ランディ・メッセンジャー投手(33)＆マット・マートン外野手(33)が、万全を強調！
阪神の高野球団本部長は31日、ドミニカ共和国でパスポートの盗難に遭ったマウロ・ゴメス内野手(30)が早ければ 2月 4日にも来日し、 6日に練習に合流する見通しを明らかにした。再発行申請したパスポートを取得した。記事をまとめてみました。
ビジター用の新ユニホームを披露した藤浪晋太郎投手。能見篤史投手(右)の前で宣戦布告だ＝残波岬ロイヤルホテル
エースは俺が奪う！阪神の春季キャンプが 1日、いよいよ始まる。 3年目の藤浪晋太郎投手は31日、今季の新ユニホーム発表会見に同席した能見篤史投手に対し、チームの大黒柱をめぐって“宣戦布告”した。｢球団創設８０周年｣。藤浪が10年ぶりのリーグ優勝＆30年ぶりの日本一を呼び込む！
藤浪は 3年目のキャンプを前に｢開幕に向けてしっかり調整したい。能見さんらからポジションを奪っていく気持ちでキャンプに臨みたい｣とエースへの成長を誓った。
今季は｢球団創設８０周年｣。｢記念の年に花を添えられるように｣と意気込む右腕は｢調整する中で得るものもあるだろうし、課題をつぶしていけるようにしたい｣と話した。
新ユニホーム発表会見を終えホッとする藤浪晋太郎投手＝残波岬ロイヤルホテル
肩と肩とが触れあうほどの距離で藤浪が“宣戦布告”した。ニコリともしない。目も合わさない。日本一イヤーの1985年をモデルに新調された戦闘服が火花を増す。心身ともに虎投の大黒柱になるキャンプインに向けての誓いだった。
｢(明日から)開幕に向けて調整したい。やっぱり能見さんたちから、そういうポジションを奪っていくようなキャンプを過ごしていきたい｣
すでに 3月27日の開幕中日戦(京セラＤ)のマウンドに立候補している。その大役に辞退表明している能見を前にして｢そういうポジション｣とは何か－。開幕投手。エース。大黒柱。優勝という目標に向け、絶対的な存在になることだろう。そこに物おじは邪魔だ。
能見とは15歳違う。先輩にみせた意地は｢球団創設８０周年｣への意気込みにもにじんでいた。｢あんまり意識しないでやっていこうと思います。毎試合気合は入っています｣といいながら、｢花を添えられるようにしたいです｣とつけ加えた。ひとつの物事に対し、安易に流されることなく、相対的に判断できる。それが高卒 2年連続で 2桁勝利をあげた藤浪の魅力だろう。
新ユニフォームを着用する(左から)藤浪晋太郎投手、能見篤史投手、和田豊監督、鳥谷敬内野手＝残波岬ロイヤルホテル
自主トレ期間中は前田健太(広島)との合体を実現させ、炭水化物多めの食事療法も取り入れた。過去 2年間のキャンプでは投球制限など首脳陣の配慮もあったが、今春はないに等しい。自ら体作りを考えることが、ある行動となって表れたことが明らかになった。
“魔法のウエア”を導入する。 1月下旬、藤浪は契約を結ぶスポーツ用品メーカー｢アンダーアーマー社｣の日本総代理店担当者に連絡し、ウエア｢ＵＡリチャージ｣を発注した。運動後の筋肉を圧迫冷却させ、睡眠時などの着用により、抜群の疲労回復効果がある。疲れの波が最初にくる 2月中旬にも手元に届くという。
｢自分の中でも課題はいろいろもっているので、 1つ 1つ、つぶしていけるようにしたい。気持ちの面で、しっかりチームの中心になっていけるようにと思っている｣
この藤浪の決意を伝え聞いた和田監督は｢ 1年 1年進化している。それプラス、チームへの思いが出てきている。勝ちたい、というね。若い世代でチームを語ることはなかなかできないけど、そういう意識が彼の中で芽生え始めている｣と実にうれしそうな表情だった。主役としての自覚が、会見上で能見と火花を散らせていた。
新ユニフォームを着用する(後列左から)能見篤史投手、和田豊監督、(前列左から)藤浪晋太郎投手、鳥谷敬内野手＝残波岬ロイヤルホテル
10年ぶりのリーグ優勝＆30年ぶりの日本一は藤浪がカギを握る。それは彼自身が一番分かっている。
新ユニホームのお披露目会見に出席した能見は、後輩の藤浪からの挑戦状を歓迎した。｢優勝に近づくためにはいいこと。チームのレベルが上がっていければいい。気持ちとしては目の色をかえてもらいたい｣。30日にはブルペン入りした藤浪を捕手の後でチェックしていた。｢あいつはまだ隠している｣と、後輩の突き上げを刺激にする。
鳥谷敬内野手が歴史と伝統を感じさせる新たな縦じまに袖を通し、｢着心地がいい。明日からキャンプが始まるんだなと気が引き締まる｣と気合のコメント。シンプルなデザインについて問われると、｢自分で(自分のユニホーム姿を)いちいち見たりしないんで｣とサラリとかわし、周囲を笑わせた。
キャンプインより 1日早く袖を通した和田豊監督は｢個人的には30年前、入団した時の、1985年のユニホームですので、初心に帰るというか。伝統を感じる、このユニホームで新たな歴史をつくっていきたい｣と目標とする30年ぶりの日本一へ向けて気持ちを新たにしていた。
★ビジター勝つぞ
ビジターユニホームに袖を通した藤浪は敵地での躍動を誓った。過去 2年間の通算でホーム14勝 3敗に対し、ビジターでは 7勝11敗。｢ホームをしっかり勝って、ビジターもとっていけばさらに優勝が近づくので、極力頑張りたい｣と意気込んでいた。
阪神が｢創設８０周年｣の今季に着用する新ユニホームが31日、発表された。日本一となった1985年当時を彷彿させるデザインで、和田豊監督は｢メモリアルイヤーに何としても結果を出す｣と宣言。沖縄・読谷村内のチーム宿舎で行われた全員ミーティングで｢勝利への執念｣｢さらなる向上心｣｢一致団結｣の“キャンプ３カ条”を掲げた。
全体ミーティングで“キャンプ３カ条”を突きつけた和田監督。勝負の 4年目が始まる＝沖縄県読谷村
思い出の詰まった日本一の戦闘服に袖を通し、さらに気持ちが引き締まった。入団 1年目の歓喜が脳裏によみがえる。あれから30年。和田監督が｢球団創設８０周年｣の今季にかける思いを熱く語った。
｢初心に帰るというか、伝統も感じますし、また新たな歴史を作っていきたいという思いを強くしました。メモリアルイヤーに何としても結果を出すべく、開幕に向けて、しっかりと準備をしていきます｣
新たに 1年契約で挑む 4年目。自身に課せられた重責は十分理解している。｢個人個人いろんな思いもあるし、目標もたてて、こっちにきていると思う。これが野球人としての初心だと思うし、これを 1年間持ち続けていられるか｣。キャンプインを翌日に控えたチーム宿舎内の一室。恒例の全員ミーティングで、指揮官は“３カ条”を掲げた。
1985年、日本一になった思い出のユニホームが復活する
｢ひとつは勝つこと、勝利への執念。より一層強く持ってということ。もうひとつは、さらなる向上心。３つ目は一致団結する｣
10年ぶりのリーグ優勝、30年ぶりの日本一を達成するには、選手個々の成長はもちろん、チームスローガンに加わった｢ａｓ Ｏｎｅ｣のようなチーム一丸の気持ちが大切になってくる。
｢チームの底上げ、若手の台頭が課題になってくるし、ユニホームを脱ぐまでは進化し続ける努力をするのが選手の務め。そういう気持ちでやってほしい｣
今オフ、目立った補強はなかった。不安な部分はあるが、ミーティングで選手たちの顔を見渡し、一安心した。｢体もできているし、引き締まった表情、鋭い目つきをしている｣。長いシーズンに向け、あとはやるしかない。
｢第 2クールまでは鍛えに鍛える。第 3クール以降は実戦がかなり多く入ってくるから、チーム内の競争がメーンになってくる。そういう勝負をしながら個々の能力を上げていってほしい｣
キャンプでは心を鬼にして鍛えまくるつもり。“伝説のタテジマ”で必ず頂点に立ってみせる。
沖縄入りした江夏豊氏。若手だけじゃなくベテランにも目を光らせる＝沖縄県読谷村
能見よ、まだ老け込む年じゃないぞ！！沖縄・宜野座キャンプで臨時コーチを務める阪神ＯＢの江夏豊氏が31日、沖縄・読谷村のチーム宿舎に入り、能見篤史投手に｢若い人を引っ張っていく、ファイトがほしい｣と注文をつけた。
中村ＧＭや掛布ＤＣの出迎えを受けた江夏氏は報道陣に囲まれると、｢野球の話は、明日からにしようや｣といいつつ、今オフ、控えめな発言の目立つベテラン左腕について、語らずにはいられなかった。
｢能見君はタイガースではベテランかもしれないが、40歳でも投げている投手がいる。老けた気持ちでやってもらいたくないんだよね｣
昨年11月のゴルフコンペの表彰式で、｢(藤浪)晋太郎が中心となってやってくれると思う｣と、 3年目右腕にエースの座を託したかのようなコメントを残した。これが、江夏氏は気に入らなかったようだ。
1日から 1週間、指導に当たる江夏氏は｢ほとんどブルペンにいることになる｣。若手だけでない。能見らベテランの動きにも目を光らせる。
沖縄のチーム宿舎に到着し出迎えた中村ＧＭ(中央)、掛布ＤＣ(右)と握手を交わす江夏臨時コーチ＝沖縄県読谷村
通算 206勝をマークした伝説の左腕は 2月 1日から指導を開始。｢グラウンドに出てからや。我々、野球人はまずグラウンド。グラウンドと言っても、オレはブルペンしか知らん。楽しみにしている。 1人でも多く見させていただきたい｣と意気込んだ。
かつて、阪神の一時代を築いた功労者だ。｢能見、岩田…。左投手が多いし、大変、楽しみにしている。(能見は)まだまだ年齢的にもね。ふけた気持ちでやってもらいたくない｣とエールを送った。
ミーティングに参加する新井良太内野手、右は加藤康介投手＝沖縄県読谷村
新井良太内野手が31日、 2軍高知・安芸キャンプに向けて伊丹空港を出発した。
昨季終盤に発症した腰痛を考慮し、高知スタートで 1軍沖縄・宜野座キャンプへの昇格を目指す。｢できるなら早く上がりたいけれど、どうなるか分からない。 1日 1日を大事にした結果、上がれたらいいと思う｣と足元を見つめた。
全体ミーティングで鳥谷敬内野手(右)と話す西岡剛内野手。克己心でポジション奪回を目指す＝沖縄県読谷村
西岡剛内野手が31日、春季キャンプインを目前に心境を激白した。オフに右肘の手術を受け、ポジションも保証されていない中で掲げたテーマは｢おのれに勝つ｣。 2塁を争う上本博紀内野手とのサバイバルにも“克己心”で挑む。
ギラギラとした野心を押し殺し、落ち着いた表情をみせた。張り詰めた緊張感の中、西岡は自分に言い聞かせるように胸の内を明かした。
｢チーム内の競争はいいこと。ライバルは自分自身だと思っている。おのれに打ち勝つことをテーマにしていきたい｣
この日、伊丹空港から沖縄入りし、午後からの全体ミーティングに参加した。昨季はたび重なるけがに泣かされ、その間に 2塁のレギュラーを上本に奪われた。昨年11月には右肘の手術も受けた。キャンプが始まれば、上本との激しい二塁争いに注目が集まる。守備練習などではライバルの動きも気になるものの、まずは自分自身に意識を集中させる。｢克己心｣をテーマに掲げ、決意をにじませた。
宿舎入りする西岡剛内野手＝沖縄県読谷村
｢ロッテではショート。自分なりに安心というものを持っていた。壁にぶち当たったけど、野球の神様には感謝している。本気にさせてもらった｣
プロ13年目で初めてともいえる逆境で迎えるキャンプ。これまでポジションを 2塁 1本に絞り、退路を断ってやってきた。 1月中旬からのハワイ自主トレでは過酷な走り込みで下半身をイジメ抜き、キャッチボールなど送球も行った。｢神様に感謝｣できるのも、充実のオフと自信があるからこそだ。
｢明日の練習をみればわかる。しっかり動くことができれば充実していたということ｣
この日夜は大和や大阪桐蔭高の後輩、西田を誘い、焼き肉を食べながら決起集会。キャンプ前日を完全休養に務め、やる気をみなぎらせた。逆境をバネに変えた背番号｢７｣が燃えている。
マートン(右)とメッセンジャーも合流。全体ミーティングに参加した＝沖縄県読谷村
絶好調コンビデース！ランディ・メッセンジャー投手＆マット・マートン外野手が、万全を強調！
メッセンジャーとマートンの助っ人コンビが31日、絶好調で沖縄入り。 2月 1日からスタートする春季キャンプに向け、メッセは｢オーケー｣と親指を立てて、万全を強調。続いて、Ｍ砲はキャンプ合流が遅れることが決まったゴメスについては｢アイ ドント ノウ(わかりません)｣と困惑するも、自身については｢オーケー！！ ガンバリマス｣とやる気をみなぎらせた。
早ければ 2月 6日に練習に合流する見通しになったマウロ・ゴメス内野手
阪神の高野球団本部長は31日、ドミニカ共和国でパスポートの盗難に遭ったマウロ・ゴメス内野手が早ければ 2月 4日にも来日し、 6日に練習に合流する見通しを明らかにした。再発行申請したパスポートを取得した。
球団は担当者を現地に向かわせており、同本部長は｢着き次第、手続きをして来週出発できれば｣と述べた。
昨年もキャンプインに間に合わなかった主砲について、和田監督は｢大きな心配はしていません｣と話した。
ついにゴメスにパスポートを取得した。これで、外国人選手が全員そろう事になる。新しいユニホームで目指すは、｢二文字｣だけだ！今年こそ絶対につかめ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
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