｢球団創設８０周年｣記念藤村氏＆村山氏の｢孫｣も参加！岩本、開幕 5戦目決定的！驚がくのＧ斬り！

　｢球団創設８０周年｣を記念して｢永久欠番デー｣として開催され、首脳陣、全選手が故藤村富美男氏の永久欠番｢１０｣を背にしたユニホームを着てプレーした。始球式では藤村氏の孫である藤村一仁さん(36＝会社員)が打者、同じく永久欠番｢１１｣の村山実氏(享年61)の孫・村山直之さん(18＝高校生)が投手、｢２３｣の吉田義男氏(81＝野球評論家)が捕手を務めた。観戦した阪神坂井信也オーナー(67＝電鉄本社会長)は 0－ 1の敗戦に皮肉を込めた。｢ 1－ 0だから、ちょうど10番でよかったんやない？｣。
　 8日甲子園でオープン戦：阪神－巨人が行われ、先発の岩本輝投手(22)が 6回を無失点に抑えた。最速 146キロの真っすぐを主体に、スローカーブも交えて巨人打線を翻弄(ほんろう)。唯一のピンチとなった 2回一死 1、 2塁も後続を断ち、単打 4本に抑えた。中西投手コーチは14日からの関東遠征前に先発陣の大枠を固める方針を示す。そんな中、“最終関門”で好投。対抗馬のＤ 2位・石崎剛投手(新日鉄住金鹿島)が10日の広島戦(同)に登板するため、結果を待つ立場だが、視界が開けた。
　 1点を追う 8回二死 2塁。和田監督が関本賢太郎内野手(36)を投入する。相手は左腕・青木に代え、右腕・土田を送り出す。対外試合12戦目で“初めて”繰り出した勝負手は空振り三振に終わった。開幕前唯一の伝統の一戦に 2万超の観客が詰めかけたものの、ホームベースが遠かった。平田勝男ヘッドコーチ(55)は、今年も巨人手ごわしと警戒感を強めた。記事をまとめてみました。



　｢球団創設８０周年｣を記念して｢永久欠番デー｣として開催され、首脳陣、全選手が故藤村富美男氏の永久欠番｢１０｣を背にしたユニホームを着てプレーした。
　藤村氏は1936年から58年まで“物干しざお”と呼ばれた長さ約96.5センチのバットで活躍。本塁打王 3度、打点王に 5度輝き、｢ミスタータイガース｣と呼ばれた。1992年 5月に75歳で亡くなった。
　始球式では藤村氏の孫である藤村一仁さんが打者、同じく永久欠番｢１１｣の村山実氏の孫・村山直之さんが投手、｢２３｣の吉田義男氏が捕手を務めた。
　高校時代に三重・海星高校で甲子園に出場した藤村さんは｢居間で『バットをこう振るんだ』と教わりました｣と故人との思い出を振りかえり、村山さんは｢こういう日を迎えられて感謝しています｣と感激していた。
　観戦した阪神坂井信也オーナー(67＝電鉄本社会長)は 0－ 1の敗戦に皮肉を込めた。｢ 1－ 0だから、ちょうど10番でよかったんやない？｣。
　この日は｢永久欠番デー｣で、和田監督以下の全ナインが藤村富美男氏の｢１０｣番を背負ってプレー。だが｢物干しざお｣と言われた長尺バットで、猛虎打線の象徴となった藤村氏のような豪打を響かせることはできなかった。
　｢(天候も打線も)寒かったねえ。投手は抑えてよかったけど｣。宿敵相手の奮起を期待して帰路に就いた。


　藤村富美男氏の永久欠番｢１０｣のユニホームを着た阪神ナイン＝西宮市阪神甲子園球場

　＜オープン戦：阪神 0－ 1巨人＞◇ 8日◇甲子園
　先発の岩本輝投手(22)が 6回を無失点に抑えた。最速 146キロの真っすぐを主体に、スローカーブも交えて巨人打線を翻弄(ほんろう)。唯一のピンチとなった 2回一死 1、 2塁も後続を断ち、単打 4本に抑えた。
　｢とにかく先頭を切ろうと 1イニング、 1イニング投げた。 0で抑えられてよかった。そこ(開幕ローテ)を狙ってやっていますし、いいアピールができたと思います｣。プロ初先発＆初勝利など 2勝をマークした2012年から 2年間白星のない 5年目右腕は、キャンプから好調をキープ。ブレークの予感だ。


　巨人戦に先発し６回無失点ピッチングを見せた岩本輝投手＝西宮市阪神甲子園球場

　開幕ローテ、合格点！！岩本輝投手が 8日の巨人戦(甲子園)に先発し、 6回 4安打無失点の好投。中西清起投手コーチ(52)は開幕ローテへ｢十分いける投球内容だった｣と及第点を与えるなど、最後の先発枠の座をほぼ手中に収めた。順調なら、開幕 2カード目の 4月 1日のヤクルト戦(神宮)が決定的だ。
　重圧を力に変えた。今年初の伝統の一戦。自身の“進退”がかかったマウンド－。 2万2073人の観衆の前でスコアボードにゼロを並べた。岩本が開幕ローテ入りの座をほぼ手中に収めた。


　巨人相手に開幕ローテ入りをたぐり寄せた岩本輝投手。 4.1が見えた＝西宮市阪神甲子園球場

　｢きょうはローテを勝ち取る気持ちだった。ここで(打たれて)ファームにいったらいけないという思いでした｣
　立ち上がりにさい先よく松本、坂本を三振に仕留めて三者凡退に切ると、 2回一死 1、 2塁のピンチも脱出。後はとんとん拍子の無四球ピッチで 6回 4安打無失点、 5奪三振の快投をみせた。
　腹をくくった 1年だ。2011年に山口・南陽工高からドラフト 4位で入団し、今年 5年目。2012年を最後に白星から遠ざかり｢今年ダメだったら…｣と意を決し、年明けに呉昇桓の米グアム自主トレに参加した。食事の際には｢食べる量が少ない｣と指摘を受け、 3キロ増の86キロの肉体を作った。そして、球速アップした直球を生かすボールにも覚悟がにじんだ。


　 1回、坂本を外角低めの真っ直ぐで見逃し三振に仕留めた岩本輝投手＝西宮市阪神甲子園球場

　｢きょうはツーシームをいいところに使えた｣
　村田ら右の強打者の懐をえぐった新球。 1度は｢真っすぐがおかしくなった｣と完全習得を断念したが、勝負に出た。
　｢直球が悪くなっても、投げないと通用しない｣－。今春のキャンプでは肩休めの日に志願のブルペン入りで精度向上に励んだ。崖っぷちで“賭け”が実った。最速 146キロを計測した速球に90キロ台のスローカーブという緩急自在のスタイルに隠し味が効いた。
　充実の89球に和田監督が｢きょうの投球をみせてくれれば、そこ(開幕ローテ)に近づく｣と語れば、中西投手コーチは｢(開幕ローテに)十分いける投球内容だった｣と合格点を与えた。


　 6回、ナインに迎えられる岩本輝投手＝西宮市阪神甲子園球場

　同コーチは14日からの関東遠征前に先発陣の大枠を固める方針を示す。そんな中、“最終関門”で好投。対抗馬のＤ 2位・石崎剛投手が10日の広島戦(同)に登板するため、結果を待つ立場だが、視界が開けた。順調なら、開幕 2カード目の 4月 1日ヤクルト戦(神宮)の座が決定的だ。
　台所事情も後押しする。昨季40試合に投げたロングリリーフが可能な金田の右肘の張りが判明した。首脳陣は岩本を先発一本とみるが、石崎はブルペンも担えると認識。最善のスタッフ構築へ、シーズンでの配置転換も視野に入ってくる。
　この日は｢永久欠番デー｣。故・藤村富美男氏の背番号｢１０｣をまとった右腕は｢自分のことで精いっぱいで…｣と恐縮したものの、大先輩がこの世を去った1992年。岩本が生まれた。何かの縁に導かれ、輝いた22歳が脚光を浴びる日も近い。

　 1点を追う 8回二死 2塁。和田監督が関本賢太郎内野手を投入する。相手は左腕・青木に代え、右腕・土田を送り出す。対外試合12戦目で“初めて”繰り出した勝負手は空振り三振に終わった。開幕前唯一の伝統の一戦に 2万超の観客が詰めかけたものの、ホームベースが遠かった。
　｢特に甲子園でやるときは、こういう試合になることが多い。どうやって 1点を取るかというのを、より一層追求していかないといけないな。進めるところで、きょうはできなかったけどね｣
　 8回は先頭・梅野が左前打でチャンスメーク。続く大和に犠打を指示したが、捕ゴロで 2塁封殺。虎将は首をひねり、悔しさをあらわにした。二死 2塁から今年 1軍初出場の関本も実らず、完封負け。切り札は｢そういうところで打たないといけないから。打ちたかった｣と唇を噛んだ。


　代打の切り札の関本賢太郎内野手(右)を使った和田豊監督。勝負の采配も実らなかった＝西宮市阪神甲子園球場

　｢球団創設８０周年｣記念イベント｢永久欠番デー｣とし、全員が藤村富美男氏の｢１０｣番を着用した。前日には和田監督が｢勝つ姿勢をみせたい｣と意気込んでいたが、歯ぎしりの連発だった。 4回には無死 1、 2塁で西岡が左飛、マートンが遊ゴロ併殺。 5回無死 1、 2塁も梅野が最悪の 3ゴロ併殺と空回りした。観戦した坂井オーナーも｢ 1－ 0で、ちょうど『１０』番でいいんちゃいますか！？　寒かったですな｣と苦笑いするほどの攻撃だった。
　｢今まで歴史を支えてくれた先輩が数多くいる。やっぱり『１０』番、永久欠番の重みを感じて、プレーしてくれたと思うし、そういう気持ちを乗せて今後も戦っていく｣と和田監督。リーグ優勝した2005年を最後にＧ戦のシーズン勝ち越しはない。まさに悲願達成への登竜門。たぎった血を、本番では解き放てるか。
　平田勝男ヘッドコーチは、今年も巨人手ごわしと警戒感を強めた。｢ここに阿部と長野が加わってくる。もともと実力のあるチームだけど、(今年も)戦力的にも充実している｣。
　先発転向で 0点に抑えられた西村についても、｢今日はシュートを意識させていたね。中継ぎを経験しているから、いざという時にゴロを打たせる投球ができる｣と、データを洗い直して攻略法を練り直す。

　Ｇ軍相手に悪い点数が…。しかし、これで良いのかも知れない。本番でしっかりとやれば、良い結果が出てくるだろう。
　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！


　2015年春季キャンプ日程


　2015年 練習試合・オープン戦 日程と結果( 2月)


　2015年 オープン戦・公式戦 日程と結果( 3月)


　2015年 公式戦 日程と結果( 4月)


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