和田虎、17被安打 8失点で甲子園悔幕…和田監督が猛抗議！江越がプロ初安打！代打で井納直球捉えた

　 7日阪神甲子園球場で阪神－ＤｅＮＡ 1回戦が行われ、｢阪神球団創設８０周年記念｣の甲子園開幕セレモニーで元監督の後藤次男氏(91)が始球式を務めた。現役時代の背番号｢８｣のユニホームで登場。熱いエールを送った。
　阪神が拙守＆貧打で本拠地開幕戦を落とした。阪神は、甲子園開幕となるＤｅＮＡ戦で、17被安打 8失点の惨敗。ＤｅＮＡは 7回にロペスの 3号ソロで 7点目。 9回にも 1点を追加した。継投で逃げ切り 2連勝。先発井納は今季初勝利を挙げた。
　象徴的だったのはマウロ・ゴメス内野手(30)だ。 1点を追う 2回無死 1塁。黒羽根の送りバントを捕ったが 1塁に悪送球する失策で無死 2、 3塁のピンチを招いた。先発能見がこらえられずに 4失点。これには和田豊監督(52)も苦言を呈した。主砲はこの日、 5打数無安打。打撃の低調が痛恨のミスにつながった。
　イニングを重ねるごとに黄色い帽子のファンが少なくなっていく。気温 9度と冷え込む中、こんな甲子園開幕は見たくなかった。出る投手がことごとく打たれ、終わってみせば今季ワーストの17被安打。なんといっても、先発・能見が誤算だった。
　 2回二死 2塁。ＤｅＮＡ４番筒香のライナー性の打球がセンターへと飛んだ。阪神の中堅大和外野手(27)が鋭い打球に対し猛然と前にダッシュし、ダイビングキャッチを試みたが、落球と判定。大和は捕球をアピールした。名手のグラブからボールがこぼれ落ちていた。
　ドラフト 3位江越大賀外野手(22＝駒澤大學)がプロ初安打を放った。
　福留孝介外野手(37)が 2号ソロを放った。火をふくような弾丸ライナーはスタンドへ消えた。虎党にとって寂しすぎる試合も、一度だけは空気が変わった。追撃ムードの始まりは、福留の豪快な一撃だ。打った瞬間は右中間を真っ二つの長打にみえた。最深部への本塁打になるのは、さすがだ。 6点を追う 6回一死。ＤｅＮＡ・井納の初球のカーブをとらえて 2号ソロ。沈んでいた右翼席がよみがえり、反撃が始まった。後続も続き、一度は 3点差まで追い上げた。
　先発した能見篤史投手(35)が 5回 7安打 5失点で、中継ぎ陣も打たれるわ、打たれるわ…。 3連敗で貯金もゼロになった。10年ぶりのリーグＶを狙う｢球団創設８０周年｣の節目に、こんな試合をしてたらアカンで！！記事をまとめてみました。



　＜阪神 3－ 8ＤｅＮＡ＞ 1回戦◇ 7日◇阪神甲子園
　｢阪神球団創設８０周年記念｣の甲子園開幕セレモニーで元監督の後藤次男氏が始球式を務めた。
　その風ぼうから｢クマさん｣の愛称で親しまれ、通算 949試合に出場し、打率 0.283、51本塁打、 355打点。現役時代の背番号｢８｣のユニホームで登場。
　｢ホームまで遠かった。甲子園(今年開場91年)ができたときに生まれたようなもの。やっぱり年やわええ思い出ができました｣と、ゴロのように転がった投球に苦笑いだった。｢藤浪がエースになるように頑張ってほしい。柱は日本人がいい。打線も我々の時代はダイナマイトと言われた。中軸が打たないと勝てない。打線もクリーンアップが頑張ってほしい｣と熱いエールを送った。


　始球式を行った後藤次男氏＝阪神甲子園球場

　ＤｅＮＡは 1回、筒香の右前適時打で先制。 2回に梶谷、筒香の連続適時打などで 4点。阪神はＤｅＮＡ井納の前に 3回まで 2安打。
　ＤｅＮＡは 6回無死三塁から 7番飛雄馬の中前適時打で 6点目。阪神は 6回に福留の 2号ソロ、相手の失策もあり 3点を返した。
　ＤｅＮＡは 7回にロペスの 3号ソロで 7点目。 9回にも 1点を追加した。継投で逃げ切り 2連勝。先発井納は今季初勝利を挙げた。


　甲子園開幕戦に惨敗し引き揚げる和田豊監督(左から 2人目)＝阪神甲子園球場

　阪神が拙守＆貧打で本拠地開幕戦を落とした。阪神は、甲子園開幕となるＤｅＮＡ戦で、
17被安打 8失点の惨敗。
　象徴的だったのはマウロ・ゴメス内野手だ。 1点を追う 2回無死 1塁。黒羽根の送りバントを捕ったが 1塁に悪送球する失策で無死 2、 3塁のピンチを招いた。先発能見がこらえられずに 4失点。これには和田豊監督も｢集中力というか、打てないことがプレーに影響している。打つこと、守ることを切り替えないと。開幕当初、止まっていた球に手がでてしまう｣と苦言を呈した。主砲はこの日、 5打数無安打。打撃の低調が痛恨のミスにつながった。
　 6回には中堅江越が中前打を後逸して 3塁まで進めてしまう失策を犯してしまった。守備のほころびが出て、打線も振るわない。今季初の 3連敗で、｢勝率５割｣に戻ってしまった。


　 9回裏、虎党の多くが帰ってしまい、バックネット裏はガラガラだった＝阪神甲子園球場

　イニングを重ねるごとに黄色い帽子のファンが少なくなっていく。気温 9度と冷え込む中、こんな甲子園開幕は見たくなかった。出る投手がことごとく打たれ、終わってみせば今季ワーストの17被安打。なんといっても、先発・能見が誤算だった。和田監督は左のエースに苦言を呈した。
　｢確かに野手が足を引っ張ったけど、踏ん張りきれんかったな。まっすぐが走らないのと、変化球がいつもより高いわな｣
　本調子からほど遠い内容だった。甲子園開幕戦で2010年から 4戦 4勝をマークしたその面影はなかった。初回、先頭の石川に右前打を許すと、一死 1、 2塁から 4番・筒香にスライダーを右前に運ばれて早々と失点。 2回は無死 1塁で 8番・黒羽根の犠打をゴメスが悪送球。ピンチが広がると、 1番・石川、 3番・梶谷、そして筒香と左打者 3人に痛打された。 2回を終わって 5点ビハインド。試合はほぼ決してしまった。


　どうしたんや。不調の能見篤史投手(中央)のもとにナインが集まった＝阪神甲子園球場

　ゴメスの失策が原因となったが、カードの頭を任される投手なら、自力で悪い流れを断ち切ってほしかった。 5回 7安打 4失点で黒星を喫した前回 3月31日のヤクルト戦(神宮)では対左打者に被打率 0.571。この日も 8打数 6安打を喫した。本来、左投手は左打者に強いはず。だが、今季の能見はその左に打ち込まれている。中西投手コーチは｢まっすぐが低めに決まらないから変化球が生きない｣と指摘。｢寒さは関係ない。全然です｣と能見。早くも今季 2敗目となった。
　｢球団創設８０周年｣のメモリアルイヤー。この日は1969年、1978年の 2度、阪神監督を務めた後藤次男氏が始球式を行うなど華やかなムードに包まれた。入場券はもちろん前売りで完売。 4万6026人のファンは、過去10年間で10戦 7勝 2敗 1分けだった甲子園開幕戦での白星を信じて疑わなかった。だが、いきなり“裏ローテ”のエース左腕が崩れると、最後まで悪い流れは止まらなかった。 6回以降、金田、島本、福原、高宮の 4投手が 1イニングずつ登板したが、無失点に抑えたのは 8回の福原だけ。スタンドからは何度もタメ息が漏れた。
　中日との開幕カード(京セラＤ)で 3連勝したが、 3連敗で貯金をすべて使い果たした。｢ 5割になってここから出直しか｣の問いに、指揮官は｢その通り｣と即答した。
　｢なんとか先発投手が粘って、打つ方もなるべく早めに取ってやらんとな｣
　ファンの期待を裏切る形となったが、戦いは始まったばかり。歓喜のゴールへ、こんな試合はもう見たくない。


　 2回表ＤｅＮＡ、筒香の打球にダイビングキャッチを試みた大和外野手だったが…＝阪神甲子園球場

　和田豊監督が猛抗議した。 2回二死 2塁。ＤｅＮＡ４番筒香のライナー性の打球がセンターへと飛んだ。阪神の中堅大和外野手が鋭い打球に対し猛然と前にダッシュし、ダイビングキャッチを試みたが、落球と判定。大和は捕球をアピールした。名手のグラブからボールがこぼれ落ちていた。昨季ゴールデングラブ賞を獲得した大和は完全に捕球できなかった。リプレー映像で見ると、わずかにボールが地面についているかどうかの際どいプレー。微妙な判定にすぐさま和田監督はベンチを飛び出し、責任審判の 1塁・東塁審に猛抗議したが、判定が覆ることはなかった。 5点目を許した。大和は｢審判がセーフと言ったらセーフなので仕方がない｣と話した。
　指揮官は 5回に代打で打席に送った江越を、 6回から大和に代えて中堅に就かせた。大和はこの日も 2打数無安打に終わり、これで出場 4試合連続で快音なしとなった。


　 5回裏阪神無死、右前打を放った江越大賀外野手＝阪神甲子園球場

　ドラフト 3位江越大賀外野手がプロ初安打を放った。
　 5回の先頭で代打で出場。カウント 1－ 1からの 3球目、ＤｅＮＡ井納の外角低め 143キロの直球を捉えた。打球は 1、 2塁間を抜けた。 6打席目でプロ初ヒットをマークした。


　 6回、福留孝介外野手が右中間へソロ本塁打。ベテランの意地の一発だった＝阪神甲子園球場

　福留孝介外野手が 2号ソロを放った。火をふくような弾丸ライナーはスタンドへ消えた。虎党にとって寂しすぎる試合も、一度だけは空気が変わった。追撃ムードの始まりは、福留の豪快な一撃だ。
　前半 5回を無得点に封じられたＤｅＮＡ井納に対し、 6回一死で打席に立った。初球の内角 115キロを捉えると、打球は球場で最も深い右中間スタンド最前列に吸い込まれた。
　｢自然に反応できた。(弾道が)低かったから入ると思わなかったけれど、よく飛んでくれた｣。 3月29日中日戦(京セラドーム大阪)以来の 1発だった。


　 6回裏阪神一死、福留孝介外野手は右越え本塁打を放った＝阪神甲子園球場

　打った瞬間は右中間を真っ二つの長打にみえた。最深部への本塁打になるのは、さすがだ。 6点を追う 6回一死。ＤｅＮＡ・井納の初球のカーブをとらえて 2号ソロ。沈んでいた右翼席がよみがえり、反撃が始まった。後続も続き、一度は 3点差まで追い上げた。
　｢シーズンを戦っていたら、こんな試合もある。そのときにやれることを 1つ 1つやっていけばいいと思う｣
　 3つの四球も選んだ。序盤の 5点ビハインドは辛いが、全力で点を取りにいくことは同じ。ゴメス、マートンに快音が生まれない中、後ろを打つ男の存在が救いだ。打率 0.250も｢ボールをつかまえられているし大丈夫｣。数字以上の活躍も相変わらず。 3月29日の中日戦(京セラＤ)の今季 1号は逆転 2ランで、 3日の巨人戦(東京Ｄ)も決勝打。この日も劣勢のチームを勇気づけた。


　福留孝介外野手はエラーした江越大賀外野手に話しかけた＝阪神甲子園球場

　行動でもナインを支えた。 6回の守備で、Ｄ 3位・江越大賀外野手がプロ初失策。すぐに｢やったことは仕方がない。しっかり集中しろよ｣と声をかけた。
　｢失敗は誰にでもある。そこで下を向くことだけはさせたくない｣
　直後のアーチは、少なからずルーキーを救ったはずだ。その後も中堅の江越はしきりに右翼を見た。ポジショニングなどの確認。かつて大和もそうだった。｢孝介さんを見ながら覚えた｣と話す背番号｢０｣は、いまや球界屈指の守備力。後輩の見本であり支えである37歳は、オフに語っていた。
　｢みんなで切磋琢磨しして強くなっていけばいい。チームだから｣
　厳しい世界。技を隠す選手もいるが、虎の背番号｢８｣は違う。チームの底上げも支える外野手最年長。もちろん、自身のプレーにも妥協は許さない。


　阪神先発能見篤史投手＝阪神甲子園球場

　先発した能見篤史投手が 5回 7安打 5失点で、中継ぎ陣も打たれるわ、打たれるわ…。 3連敗で貯金もゼロになった。10年ぶりのリーグＶを狙う｢球団創設８０周年｣の節目に、こんな試合をしてたらアカンで！！
　甲子園開幕となった一戦で先発能見篤史投手が 5回 7安打 5失点(自責 1)で降板した。
　初回の先頭石川に初球から右前打を許すといきなり一死 1、 2塁のピンチを招いた。 4番筒香には適時右前打を浴びて先制点を献上。 2回には 4長短打で 4点を失った。 4回からは 4者連続三振を奪うなど奮起するも、リードされたまま 5回の攻撃で代打を送られた。｢ 2回はもう少し粘りたかったです｣。 2度目の登板でも白星を付けることはできなかった。

　ドメさん一人が頑張っても無理は無理！全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣ゲットだ！
　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！


　2015年 公式戦 日程と結果( 4月)


　 4月 5日現在順位表


　 4月 5日現在対戦表


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