10日阪神甲子園球場で阪神－広島 1回戦が行われる予定だったが、雨天中止となった。セ・リーグは10日、この日中止になった阪神－広島の日程の追加を 9月11日 阪神－広島(18時・甲子園)と発表した。
上本博紀内野手(28)が10日、甲子園の室内練習場で行われた全体練習に参加しなかった。平田勝男ヘッドコーチ(55)は｢ちょっと(右)足が張っている。試合があれば？ もちろん(出ていた)｣と状態を説明した。上本はここ 5試合、17打数 2安打と打撃不振に陥っていた。 9日ＤｅＮＡ戦(甲子園)では開幕から担い続けた 2番から降格し、 7番で試合に出場した。
黒田撃って連敗止める！のマウロ・ゴメス内野手(30)は10日、広島戦(甲子園)が雨天中止となり、甲子園室内で調整した。 5連敗中で11日の同戦で負ければ最下位になる可能性もあり、相手の先発は黒田博樹投手(40)。米国で対戦してメジャー初適時打を放ったＧ砲が攻略の先頭に立つ。｢クロダ｣の名前を聞いたゴメスは特別な感情を表に出すことなく、淡々と振り返った。完全復活に必要なのは、あとは｢勝利の一打｣だけ。狙うは 3年前の再現。主砲の姿は全体に連鎖する。連敗脱出への起爆剤になるのは、やはり背番号｢５｣のバットだ。
マット・マートン外野手(33)が10日、広島戦(甲子園)が雨天中止となり、日の丸に｢必勝｣と書かれたはち巻を締め、甲子園室内練習場での全体練習に参加。チームが 5連敗中ということもあってか、｢必勝｣と書かれたはち巻を頭に巻きつけてフリ－打撃などを行った。自身も打率 0.229と、昨季首位打者( 0.338)）のような本来の姿ではない。シーズン最初の正念場を“大和魂”で突破する構えだ。
ランディ・メッセンジャー投手(33)が10日の広島戦(甲子園)の雨天中止を受け、11日の広島戦(甲子園)にスライド登板することが10日、予告先発で発表された。昨季は本拠地で 3試合連続完封を果たした｢聖地男｣。今季から改良された新マウンドの後押しも受け、チームの連敗を止める快投を目指す。メッセンジャーが11日にスライドするため、当初 2戦目の岩田稔投手(31)は14日からの中日 3連戦(ナゴヤＤ)が濃厚。能見篤史投手(35)、岩田、岩本輝投手(22)の順に登板することが有力だ。ローテ組み替えのメリットがある。岩田は前回 4日の巨人戦(東京Ｄ)で 6回途中 7安打 7失点。一方で、開幕カードの 3月28日の中日戦(京セラＤ)では 8回無失点。昨季も 2試合で 1勝 0敗、防御率0.64と抜群の成績を残していた。この日はキャッチボールなどで汗を流し、登板間隔の変化に｢慣れっこなんで｣とサラリ。
12日の広島戦(甲子園)に先発する藤浪晋太郎投手(20)が10日、21歳のバースデー登板に意気込んだ。記事をまとめてみました。
＜阪神－広島＞ 1回戦◇雨天中止◇10日◇阪神甲子園球場
セ・リーグは10日、この日中止になった阪神－広島の日程の追加を 9月11日 阪神－広島(18時・甲子園)と発表した。
上本博紀内野手が10日、甲子園の室内練習場で行われた全体練習に参加しなかった。平田ヘッドコーチは｢ちょっと(右)足が張っている。試合があれば？ もちろん(出ていた)｣と状態を説明した。上本はここ 5試合、17打数 2安打と打撃不振に陥っていた。 9日ＤｅＮＡ戦(甲子園)では開幕から担い続けた 2番から降格し、 7番で試合に出場した。
![全体練習を休んだ上本博紀内野手]()
右足の張りで全体練習を休んだ上本博紀内野手。“恵みの雨”を生かしたい＝阪神甲子園球場
上本は広島戦(甲子園)が雨天中止となった10日、右足の張りを訴え、室内での全体練習を休んだ。打撃不振のため、前日 9日のＤｅＮＡ戦では 2番から 7番に降格。11日の広島戦にスタメン出場する見込みだが、チームが 5連敗で借金｢２｣と苦しむ中、選手会長にとって真価が問われる一戦になる。
室内練習場の活気がどこか足りなかった。 5連敗中のチーム状態の影響か－。いや、それだけではない。肝心の選手会長の姿がなかった。普段は元気いっぱいにメニューをこなす上本が練習を欠席。｢(右)足が張っていたから｣。和田監督が“異変”を説明した。
![練習を見守る和田豊監督]()
練習を見守る阪神・和田豊監督＝阪神甲子園球場
広島 3連戦の初戦は雨のため中止となった。チームはノックやフリー打撃などで調整。約 2時間にわたって汗を流したが、上本は最後まで全体練習に合流することはなく、クラブハウス内で治療などを行った。｢試合があったら出られていた｣と指揮官。平田ヘッドコーチも｢全然問題ない｣と話し、首脳陣はそろって軽症を強調したが、弱音を吐くことが少ない選手会長だけに気がかりだ。
前日 9日のＤｅＮＡ戦(甲子園)では指定席を“剥奪”された。開幕から11試合にわたって 2番を任されてきたが、打撃不振で 7番に下がった。 5回に16打席ぶりの安打をマークしたものの、 8回二死 1、 3塁の同点のチャンスで凡退。打率 0.143と低迷している。チームも上本の成績と比例するように、 5連敗で借金｢２｣。甲子園開幕での同一カード 3連敗は、1995年以来20年ぶりの屈辱となった。
![キャッチボールするメッセンジャー投手]()
キャッチボールするランディ・メッセンジャー投手＝阪神甲子園球場
｢球団創設８０周年｣のメモリアルイヤーは厳しい出だし。和田監督が絶対的な自信を持って組んだ｢ 1番・鳥谷｣｢ 2番・上本｣という攻撃型コンビは早くも解消された。だが、チームの巻き返しには選手会長の復調が不可欠。｢上本が(状態を)上げてこないといけない。やるべきことやりながら何とか上げていってほしい｣。前日の試合後、指揮官がキーマンに指名し、復調に期待を寄せていた。
仕切り直しとなる11日の試合にスタメン出場する見込みだが、決して万全な状態ではない。11日の広島戦で負ければ、最下位に転落する可能性も。出るからには勝つための結果が求められる。それは選手会長が一番分かっているはず。この日の休養が、いいリフレッシュになったとグラウンドで証明する。
★今季の上本
キャンプからの西岡との 2塁争いを制し、オープン戦では打撃好調。全16試合にスタメン出場し、安打を量産。打率 0.311はリーグトップで全体でも 5位に入った。また、攻撃型の 2番として、 1番・鳥谷が出塁した後には、犠打だけなくエンドランなどで相手をかく乱。最強の 1、 2番コンビだったが、シーズンでは上本の打撃が不調で機能していない。
![室内でフリー打撃をするマウロ・ゴメス内野手]()
室内でフリー打撃をするマウロ・ゴメス内野手。連敗ストップへ、黒田撃ちは任せろ＝阪神甲子園球場
黒田撃って連敗止める！のマウロ・ゴメス内野手は10日、広島戦(甲子園)が雨天中止となり、甲子園室内で調整した。 5連敗中で11日の同戦で負ければ最下位になる可能性もあり、相手の先発は黒田博樹投手。米国で対戦してメジャー初適時打を放ったＧ砲が攻略の先頭に立つ。
5連敗中の重い空気が甲子園室内に漂う。負ければ最下位転落の可能性もある。しかも、立ちはだかるのはバリバリの大リーガーだ。｢クロダ｣の名前を聞いたゴメスは特別な感情を表に出すことなく、淡々と振り返った。
｢対戦して、ヒットを打ったことはあるよ｣
![レッドソックス－ヤンキース戦]()
2012年 7月 6日のレッドソックス－ヤンキース戦。ゴメスのメジャー初適時打は黒田からだった
いたって平常心。他の投手と何も変わらない反応が自信を表していた。レッドソックスでメジャーデビューを果たした2012年。 7月 4日のヤンキース戦(フェンウェイパーク)で、先発した黒田と対戦した。スタメンで出場し、 3打席目で左前へ勝ち越しの適時打。くしくもメジャーでの初打点だった。
この一打は現在の運命をも後押しした。虎がゴメスを獲得した2013年オフ。助っ人の候補から和田監督が選んだ。指揮官は当時、黒田との勝負も理由の一つに挙げた。前の 2打席で打ち取られたスライダーに対応した姿は印象的。しかも相手が日本人屈指の好投手なら…。日本での活躍を期待したのはうなずける。
場所を移して再戦の機会が訪れた。11日の広島戦で、虎の勝利のカギを握るのは右腕の攻略。その最前線に立つのが 4番の仕事だ。
![マートン外野手とゴメス内野手]()
『必勝』のはち巻をして打撃練習するマット・マートン外野手とマウロ・ゴメス内野手＝甲子園球場
｢彼(黒田)の数字を見れば分かるとおり、いい投手だよ｣
もちろん相手の力はリスペクトするが、不振に苦しんでいた自身の打撃も復調気配だ。 8日のＤｅＮＡ戦(甲子園)で14打席ぶりの｢Ｈ｣ランプを灯してから、 2試合連続安打＆打点を記録。本拠地に戻って早出での練習も可能になり、上体が投手方向に突っ込む悪癖を修正して、結果は良好。この日も、フリー打撃でじっくりと打ち込んで感触を確かめた。
完全復活に必要なのは、あとは｢勝利の一打｣だけ。狙うは 3年前の再現。攻撃陣はリーグワーストのチーム打率 0.221に沈むが、和田監督も｢そこ(主軸)が上がってくると、みんなが『そこに回そう、回そう』と。それが打線｣と話していた。主砲の姿は全体に連鎖する。連敗脱出への起爆剤になるのは、やはり背番号｢５｣のバットだ。
★ゴメスｖｓ黒田ＶＴＲ
メジャーでは2012年 7月 6日のレッドソックス－ヤンキース(フェンウェイパーク)で対戦。ゴメス(レッドソックス)は｢ 7番・ 3塁｣で先発出場。ヤンキースは黒田が先発。黒田の前に、ゴメスは 1打席目は 3ゴロ、 2打席は空振り三振で、 6－ 6の 5回一死 2塁で迎えた第 3打席、初球を左前へ運び、勝ち越しの適時打。これがメジャー 2安打目で初タイムリーとなった。黒田に対して、 3打数 1安打。試合は10－ 8でヤ軍が勝利。黒田は 6回途中で降板し、10安打 7失点。白星はつかなかった。
![必勝のはちまきを巻くマートン外野手]()
必勝のはちまきを巻くマット・マートン外野手＝阪神甲子園球場
マット・マートン外野手が10日、広島戦(甲子園)が雨天中止となり、日の丸に｢必勝｣と書かれたはち巻を締め、甲子園室内練習場での全体練習に参加。チームが 5連敗中ということもあってか、｢必勝｣と書かれたはち巻を頭に巻きつけてフリ－打撃などを行った。
｢ワタシ、バカガイジン！ コレ、トレーニング、スタイルネ！！ 僕のトモダチがくれたんだよ｣。笑いを誘って周囲を和ませた。
![カーブマシンを黙々と打つマートン外野手]()
｢必勝｣とプリントされたはち巻を巻いてカーブマシンを黙々と打つマット・マートン外野手＝阪神甲子園球場
チームは 5連敗中で、自身も打率 0.229と、昨季首位打者( 0.338)）のような本来の姿ではない。シーズン最初の正念場を“大和魂”で突破する構えだ。
昨年 8月26日の巨人との首位攻防戦(東京Ｄ)でもファンからもらった日の丸の鉢巻きを締め、球場入り。前日 9日のＤｅＮＡ戦(甲子園)は通算 704試合出場でカークランド(1968－1973年)の持つ虎助っ人記録を塗り替えた。Ｍ砲は｢楽しまないと」とエンジョイ精神で困難を乗り切る。
![練習でキャッチボールするメッセンジャー投手]()
練習でキャッチボールするランディ・メッセンジャー投手＝阪神甲子園球場
ランディ・メッセンジャー投手が10日の広島戦(甲子園)の雨天中止を受け、11日の広島戦(甲子園)にスライド登板することが10日、予告先発で発表された。昨季は本拠地で 3試合連続完封を果たした｢聖地男｣。今季から改良された新マウンドの後押しも受け、チームの連敗を止める快投を目指す。
10日の同戦(同)に先発予定だったが、午後 1時半に雨天中止が決定。メッセンジャーは｢今日が明日に変わるだけのこと。しっかり自分の投球をするだけだ。できれば、流れを変えられるような投球をしたい｣と連敗を｢５｣で止める使命を背負ってマウンドに上る。
10日の阪神－広島 1回戦(甲子園)が雨天中止となった影響で、11日は広島黒田博樹投手との初の投げ合いが実現する。
人気お笑い芸人・メッセンジャー黒田(45)と重なる投手の柱同士の激突に注目が集まる。
![昨年11月の日米野球で使われたマウンド]()
昨年11月の日米野球で使われたマウンド＝阪神甲子園球場
チームの苦境を救うのがエースの役目だ。メッセンジャーが、得意の甲子園で連敗ストッパーになる。
｢(中止は)しょうがない。いつも通り、できるだけ長いイニングを投げられるようにしたい。チームに勝ちを与えられるように貢献するだけ｣
昨季は 6勝 4敗、防御率2.29で 3試合連続完封を成し遂げた本拠地。追い風はそれだけじゃない。今季からマウンドが“メッセ好み”の従来より硬い仕様に改良されていること判明。メジャーで使用される｢マウンドクレイ｣という粘土質の土が取り入れられた。昨年11月の日米野球で使われたマウンドを参考に宜野座キャンプ中のブルペンでも試され、選手にも好評で採用。助っ人も｢この硬さに変えてほしい｣と望んでいたという。
｢しっかりと自分の仕事をしたいね｣。虎の大黒柱が“庭”で悪いムードを吹き飛ばす。
阪神は広島戦(甲子園)が雨天中止の10日、先発ローテを再編することが決定的となった。メッセンジャーが11日にスライドするため、当初 2戦目の岩田は14日からの中日 3連戦(ナゴヤＤ)が濃厚。能見、岩田、岩本の順に登板することが有力だ。
ローテ組み替えのメリットがある。岩田は前回 4日の巨人戦(東京Ｄ)で 6回途中 7安打 7失点。一方で、開幕カードの 3月28日の中日戦(京セラＤ)では 8回無失点。昨季も 2試合で 1勝 0敗、防御率0.64と抜群の成績を残していた。この日はキャッチボールなどで汗を流し、登板間隔の変化に｢慣れっこなんで｣とサラリ。
![バント練習をする藤浪晋太郎投手]()
バント練習をする藤浪晋太郎投手＝阪神甲子園球場
12日の広島戦(甲子園)に先発する藤浪晋太郎投手が10日、21歳のバースデー登板に意気込んだ。｢しっかり勝てるように、いい 1日にしたい｣。前回 5日の巨人戦(東京Ｄ)は、 8回 5安打 3失点で完投負け。この日はブルペンでの投球に加えて、バント練習で汗を流し、“誕生日星”を目指す。
◆今季の阪神の戦いぶり◆
開幕カードは中日戦8京セラＤ)で、開幕から 2戦連続サヨナラ勝ちと劇的なスタートを切り、2008年以来の開幕 3連勝。 3月31日からのヤクルト戦(神宮)、巨人戦(東京Ｄ)と関東遠征 6連戦を、いずれも 1勝 2敗と負け越し、 7日からの甲子園開幕(ＤｅＮＡ戦)で 3連敗。甲子園での開幕カードで同一チームに 3連敗するのは、1995年の広島戦以来、20年ぶり。
試合は雨天で中止…、球団は打てんで中止か…。全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣ゲットだ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
![2015年 公式戦 日程と結果(4月)]()
2015年 公式戦 日程と結果( 4月)
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上本博紀内野手(28)が10日、甲子園の室内練習場で行われた全体練習に参加しなかった。平田勝男ヘッドコーチ(55)は｢ちょっと(右)足が張っている。試合があれば？ もちろん(出ていた)｣と状態を説明した。上本はここ 5試合、17打数 2安打と打撃不振に陥っていた。 9日ＤｅＮＡ戦(甲子園)では開幕から担い続けた 2番から降格し、 7番で試合に出場した。
黒田撃って連敗止める！のマウロ・ゴメス内野手(30)は10日、広島戦(甲子園)が雨天中止となり、甲子園室内で調整した。 5連敗中で11日の同戦で負ければ最下位になる可能性もあり、相手の先発は黒田博樹投手(40)。米国で対戦してメジャー初適時打を放ったＧ砲が攻略の先頭に立つ。｢クロダ｣の名前を聞いたゴメスは特別な感情を表に出すことなく、淡々と振り返った。完全復活に必要なのは、あとは｢勝利の一打｣だけ。狙うは 3年前の再現。主砲の姿は全体に連鎖する。連敗脱出への起爆剤になるのは、やはり背番号｢５｣のバットだ。
マット・マートン外野手(33)が10日、広島戦(甲子園)が雨天中止となり、日の丸に｢必勝｣と書かれたはち巻を締め、甲子園室内練習場での全体練習に参加。チームが 5連敗中ということもあってか、｢必勝｣と書かれたはち巻を頭に巻きつけてフリ－打撃などを行った。自身も打率 0.229と、昨季首位打者( 0.338)）のような本来の姿ではない。シーズン最初の正念場を“大和魂”で突破する構えだ。
ランディ・メッセンジャー投手(33)が10日の広島戦(甲子園)の雨天中止を受け、11日の広島戦(甲子園)にスライド登板することが10日、予告先発で発表された。昨季は本拠地で 3試合連続完封を果たした｢聖地男｣。今季から改良された新マウンドの後押しも受け、チームの連敗を止める快投を目指す。メッセンジャーが11日にスライドするため、当初 2戦目の岩田稔投手(31)は14日からの中日 3連戦(ナゴヤＤ)が濃厚。能見篤史投手(35)、岩田、岩本輝投手(22)の順に登板することが有力だ。ローテ組み替えのメリットがある。岩田は前回 4日の巨人戦(東京Ｄ)で 6回途中 7安打 7失点。一方で、開幕カードの 3月28日の中日戦(京セラＤ)では 8回無失点。昨季も 2試合で 1勝 0敗、防御率0.64と抜群の成績を残していた。この日はキャッチボールなどで汗を流し、登板間隔の変化に｢慣れっこなんで｣とサラリ。
12日の広島戦(甲子園)に先発する藤浪晋太郎投手(20)が10日、21歳のバースデー登板に意気込んだ。記事をまとめてみました。
＜阪神－広島＞ 1回戦◇雨天中止◇10日◇阪神甲子園球場
セ・リーグは10日、この日中止になった阪神－広島の日程の追加を 9月11日 阪神－広島(18時・甲子園)と発表した。
上本博紀内野手が10日、甲子園の室内練習場で行われた全体練習に参加しなかった。平田ヘッドコーチは｢ちょっと(右)足が張っている。試合があれば？ もちろん(出ていた)｣と状態を説明した。上本はここ 5試合、17打数 2安打と打撃不振に陥っていた。 9日ＤｅＮＡ戦(甲子園)では開幕から担い続けた 2番から降格し、 7番で試合に出場した。
右足の張りで全体練習を休んだ上本博紀内野手。“恵みの雨”を生かしたい＝阪神甲子園球場
上本は広島戦(甲子園)が雨天中止となった10日、右足の張りを訴え、室内での全体練習を休んだ。打撃不振のため、前日 9日のＤｅＮＡ戦では 2番から 7番に降格。11日の広島戦にスタメン出場する見込みだが、チームが 5連敗で借金｢２｣と苦しむ中、選手会長にとって真価が問われる一戦になる。
室内練習場の活気がどこか足りなかった。 5連敗中のチーム状態の影響か－。いや、それだけではない。肝心の選手会長の姿がなかった。普段は元気いっぱいにメニューをこなす上本が練習を欠席。｢(右)足が張っていたから｣。和田監督が“異変”を説明した。
練習を見守る阪神・和田豊監督＝阪神甲子園球場
広島 3連戦の初戦は雨のため中止となった。チームはノックやフリー打撃などで調整。約 2時間にわたって汗を流したが、上本は最後まで全体練習に合流することはなく、クラブハウス内で治療などを行った。｢試合があったら出られていた｣と指揮官。平田ヘッドコーチも｢全然問題ない｣と話し、首脳陣はそろって軽症を強調したが、弱音を吐くことが少ない選手会長だけに気がかりだ。
前日 9日のＤｅＮＡ戦(甲子園)では指定席を“剥奪”された。開幕から11試合にわたって 2番を任されてきたが、打撃不振で 7番に下がった。 5回に16打席ぶりの安打をマークしたものの、 8回二死 1、 3塁の同点のチャンスで凡退。打率 0.143と低迷している。チームも上本の成績と比例するように、 5連敗で借金｢２｣。甲子園開幕での同一カード 3連敗は、1995年以来20年ぶりの屈辱となった。
キャッチボールするランディ・メッセンジャー投手＝阪神甲子園球場
｢球団創設８０周年｣のメモリアルイヤーは厳しい出だし。和田監督が絶対的な自信を持って組んだ｢ 1番・鳥谷｣｢ 2番・上本｣という攻撃型コンビは早くも解消された。だが、チームの巻き返しには選手会長の復調が不可欠。｢上本が(状態を)上げてこないといけない。やるべきことやりながら何とか上げていってほしい｣。前日の試合後、指揮官がキーマンに指名し、復調に期待を寄せていた。
仕切り直しとなる11日の試合にスタメン出場する見込みだが、決して万全な状態ではない。11日の広島戦で負ければ、最下位に転落する可能性も。出るからには勝つための結果が求められる。それは選手会長が一番分かっているはず。この日の休養が、いいリフレッシュになったとグラウンドで証明する。
★今季の上本
キャンプからの西岡との 2塁争いを制し、オープン戦では打撃好調。全16試合にスタメン出場し、安打を量産。打率 0.311はリーグトップで全体でも 5位に入った。また、攻撃型の 2番として、 1番・鳥谷が出塁した後には、犠打だけなくエンドランなどで相手をかく乱。最強の 1、 2番コンビだったが、シーズンでは上本の打撃が不調で機能していない。
室内でフリー打撃をするマウロ・ゴメス内野手。連敗ストップへ、黒田撃ちは任せろ＝阪神甲子園球場
黒田撃って連敗止める！のマウロ・ゴメス内野手は10日、広島戦(甲子園)が雨天中止となり、甲子園室内で調整した。 5連敗中で11日の同戦で負ければ最下位になる可能性もあり、相手の先発は黒田博樹投手。米国で対戦してメジャー初適時打を放ったＧ砲が攻略の先頭に立つ。
5連敗中の重い空気が甲子園室内に漂う。負ければ最下位転落の可能性もある。しかも、立ちはだかるのはバリバリの大リーガーだ。｢クロダ｣の名前を聞いたゴメスは特別な感情を表に出すことなく、淡々と振り返った。
｢対戦して、ヒットを打ったことはあるよ｣
2012年 7月 6日のレッドソックス－ヤンキース戦。ゴメスのメジャー初適時打は黒田からだった
いたって平常心。他の投手と何も変わらない反応が自信を表していた。レッドソックスでメジャーデビューを果たした2012年。 7月 4日のヤンキース戦(フェンウェイパーク)で、先発した黒田と対戦した。スタメンで出場し、 3打席目で左前へ勝ち越しの適時打。くしくもメジャーでの初打点だった。
この一打は現在の運命をも後押しした。虎がゴメスを獲得した2013年オフ。助っ人の候補から和田監督が選んだ。指揮官は当時、黒田との勝負も理由の一つに挙げた。前の 2打席で打ち取られたスライダーに対応した姿は印象的。しかも相手が日本人屈指の好投手なら…。日本での活躍を期待したのはうなずける。
場所を移して再戦の機会が訪れた。11日の広島戦で、虎の勝利のカギを握るのは右腕の攻略。その最前線に立つのが 4番の仕事だ。
『必勝』のはち巻をして打撃練習するマット・マートン外野手とマウロ・ゴメス内野手＝甲子園球場
｢彼(黒田)の数字を見れば分かるとおり、いい投手だよ｣
もちろん相手の力はリスペクトするが、不振に苦しんでいた自身の打撃も復調気配だ。 8日のＤｅＮＡ戦(甲子園)で14打席ぶりの｢Ｈ｣ランプを灯してから、 2試合連続安打＆打点を記録。本拠地に戻って早出での練習も可能になり、上体が投手方向に突っ込む悪癖を修正して、結果は良好。この日も、フリー打撃でじっくりと打ち込んで感触を確かめた。
完全復活に必要なのは、あとは｢勝利の一打｣だけ。狙うは 3年前の再現。攻撃陣はリーグワーストのチーム打率 0.221に沈むが、和田監督も｢そこ(主軸)が上がってくると、みんなが『そこに回そう、回そう』と。それが打線｣と話していた。主砲の姿は全体に連鎖する。連敗脱出への起爆剤になるのは、やはり背番号｢５｣のバットだ。
★ゴメスｖｓ黒田ＶＴＲ
メジャーでは2012年 7月 6日のレッドソックス－ヤンキース(フェンウェイパーク)で対戦。ゴメス(レッドソックス)は｢ 7番・ 3塁｣で先発出場。ヤンキースは黒田が先発。黒田の前に、ゴメスは 1打席目は 3ゴロ、 2打席は空振り三振で、 6－ 6の 5回一死 2塁で迎えた第 3打席、初球を左前へ運び、勝ち越しの適時打。これがメジャー 2安打目で初タイムリーとなった。黒田に対して、 3打数 1安打。試合は10－ 8でヤ軍が勝利。黒田は 6回途中で降板し、10安打 7失点。白星はつかなかった。
必勝のはちまきを巻くマット・マートン外野手＝阪神甲子園球場
マット・マートン外野手が10日、広島戦(甲子園)が雨天中止となり、日の丸に｢必勝｣と書かれたはち巻を締め、甲子園室内練習場での全体練習に参加。チームが 5連敗中ということもあってか、｢必勝｣と書かれたはち巻を頭に巻きつけてフリ－打撃などを行った。
｢ワタシ、バカガイジン！ コレ、トレーニング、スタイルネ！！ 僕のトモダチがくれたんだよ｣。笑いを誘って周囲を和ませた。
｢必勝｣とプリントされたはち巻を巻いてカーブマシンを黙々と打つマット・マートン外野手＝阪神甲子園球場
チームは 5連敗中で、自身も打率 0.229と、昨季首位打者( 0.338)）のような本来の姿ではない。シーズン最初の正念場を“大和魂”で突破する構えだ。
昨年 8月26日の巨人との首位攻防戦(東京Ｄ)でもファンからもらった日の丸の鉢巻きを締め、球場入り。前日 9日のＤｅＮＡ戦(甲子園)は通算 704試合出場でカークランド(1968－1973年)の持つ虎助っ人記録を塗り替えた。Ｍ砲は｢楽しまないと」とエンジョイ精神で困難を乗り切る。
練習でキャッチボールするランディ・メッセンジャー投手＝阪神甲子園球場
ランディ・メッセンジャー投手が10日の広島戦(甲子園)の雨天中止を受け、11日の広島戦(甲子園)にスライド登板することが10日、予告先発で発表された。昨季は本拠地で 3試合連続完封を果たした｢聖地男｣。今季から改良された新マウンドの後押しも受け、チームの連敗を止める快投を目指す。
10日の同戦(同)に先発予定だったが、午後 1時半に雨天中止が決定。メッセンジャーは｢今日が明日に変わるだけのこと。しっかり自分の投球をするだけだ。できれば、流れを変えられるような投球をしたい｣と連敗を｢５｣で止める使命を背負ってマウンドに上る。
10日の阪神－広島 1回戦(甲子園)が雨天中止となった影響で、11日は広島黒田博樹投手との初の投げ合いが実現する。
人気お笑い芸人・メッセンジャー黒田(45)と重なる投手の柱同士の激突に注目が集まる。
昨年11月の日米野球で使われたマウンド＝阪神甲子園球場
チームの苦境を救うのがエースの役目だ。メッセンジャーが、得意の甲子園で連敗ストッパーになる。
｢(中止は)しょうがない。いつも通り、できるだけ長いイニングを投げられるようにしたい。チームに勝ちを与えられるように貢献するだけ｣
昨季は 6勝 4敗、防御率2.29で 3試合連続完封を成し遂げた本拠地。追い風はそれだけじゃない。今季からマウンドが“メッセ好み”の従来より硬い仕様に改良されていること判明。メジャーで使用される｢マウンドクレイ｣という粘土質の土が取り入れられた。昨年11月の日米野球で使われたマウンドを参考に宜野座キャンプ中のブルペンでも試され、選手にも好評で採用。助っ人も｢この硬さに変えてほしい｣と望んでいたという。
｢しっかりと自分の仕事をしたいね｣。虎の大黒柱が“庭”で悪いムードを吹き飛ばす。
阪神は広島戦(甲子園)が雨天中止の10日、先発ローテを再編することが決定的となった。メッセンジャーが11日にスライドするため、当初 2戦目の岩田は14日からの中日 3連戦(ナゴヤＤ)が濃厚。能見、岩田、岩本の順に登板することが有力だ。
ローテ組み替えのメリットがある。岩田は前回 4日の巨人戦(東京Ｄ)で 6回途中 7安打 7失点。一方で、開幕カードの 3月28日の中日戦(京セラＤ)では 8回無失点。昨季も 2試合で 1勝 0敗、防御率0.64と抜群の成績を残していた。この日はキャッチボールなどで汗を流し、登板間隔の変化に｢慣れっこなんで｣とサラリ。
バント練習をする藤浪晋太郎投手＝阪神甲子園球場
12日の広島戦(甲子園)に先発する藤浪晋太郎投手が10日、21歳のバースデー登板に意気込んだ。｢しっかり勝てるように、いい 1日にしたい｣。前回 5日の巨人戦(東京Ｄ)は、 8回 5安打 3失点で完投負け。この日はブルペンでの投球に加えて、バント練習で汗を流し、“誕生日星”を目指す。
◆今季の阪神の戦いぶり◆
開幕カードは中日戦8京セラＤ)で、開幕から 2戦連続サヨナラ勝ちと劇的なスタートを切り、2008年以来の開幕 3連勝。 3月31日からのヤクルト戦(神宮)、巨人戦(東京Ｄ)と関東遠征 6連戦を、いずれも 1勝 2敗と負け越し、 7日からの甲子園開幕(ＤｅＮＡ戦)で 3連敗。甲子園での開幕カードで同一チームに 3連敗するのは、1995年の広島戦以来、20年ぶり。
試合は雨天で中止…、球団は打てんで中止か…。全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣ゲットだ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年 公式戦 日程と結果( 4月)
4月10日現在順位表
4月10日現在対戦表
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