｢江戸の敵は長崎で…｣じゃないが、阪神が 2日分の勝利を 1日で返済してしまった…

　虎に激痛－。岩田稔投手(28)が今季 2敗目を喫した。初回二死での不運な内野安打から 4連打を浴び、先制点を献上。その後も巨人打線に巧打を続けられ、 4回を 9安打 4失点。チームの連勝が｢3｣で止まった。
　｢ 2月(のオープン戦)よりも直球のキレがよかった。(スピード)ガンよりも速く感じた｣と和田監督(49)も素直に宮国に脱帽した。
　 8日の巨人戦(甲子園)で｢ 7番・ 1塁｣で先発出場した城島健司捕手(35)が打球を左鎖骨に受け、負傷交代。病院直行…。記事をまとめてみました。



　巨人は 1回、二死から連打で 1、 2塁とし、村田の左前打で先制。 2回にも 4安打で 2点を追加。阪神は先発宮国の前に無安打。
　巨人は 4回に谷の左前打で 4点目。 5回にも 1点を追加。阪神は 7回に柴田の右 2塁打を足がかりに新井の右前打で 1点を返した。
　阪神は巨人先発宮国を打ち崩せず、連勝が 3でストップ。巨人は宮国が 7回 3安打 1失点で初勝利を挙げ、連敗を｢５｣で止めた。
　猛虎打線の反撃が遅すぎた。巨人の新進気鋭の右腕を前に、 7回無死 1、 2塁から新井貴浩の右前適時打でようやく 1点を返した。なおも無死 1、 2塁だったが、ブラゼルが投ゴロ併殺。｢ 2月(のオープン戦)よりも直球のキレがよかった。(スピード)ガンよりも速く感じた｣と和田監督も素直に宮国に脱帽した。
　完全にひねられた。 6回まで緩急自在の投球に翻弄され、わずか 1安打。｢中心になるところが打たないと、点の入り方も違ってくる｣と指揮官も嘆くように、開幕から 8試合中、 3得点以下が 6試合と攻撃陣の調子が上がっていない。
　公式戦で初お披露目となった｢左翼・ブラゼル｣の攻撃的オーダーも城島の途中交代で機能せず、連勝も 3でストップ。｢また当たるだろうし、対策練らないといけないね｣と和田監督。伝統の一戦に難敵が出現した。

　阪神打線はプロ初登板の宮国を攻めあぐね、 2年ぶりの巨人 3タテを逃し連勝も｢3｣で止まった。
　開幕から 8試合で計23得点のうち、序盤 3回までに奪ったのはわずかに 2点。片岡打撃コーチは｢エンジンのかかりが遅いよな。 1回り目から、集中はしているんだが｣と苦い表情で話した。

　岩田稔投手が、初回二死での不運な内野安打から 3連打を浴び、先制点を献上。その後も巨人打線に巧打を続けられ、 4回を 9安打 4失点。チームの連勝が｢３｣で止まり｢良い流れで来ていたのに、止めてしまって申し訳ない｣と猛省の言葉を繰り返した。

　柴田講平外野手(25)が、プロ初登板した巨人先発宮国から 2安打をマークした。先頭の 4回、内角低め直球を右前に落とし、チーム初安打。 7回にも内角高め 106キロカーブをとらえ、 1塁線を破る右 2塁打。新井貴浩の適時打を呼び込んだ。｢ 1打席目は手を出してはいけないボールに手を出してしまった。それを生かして 2打席目はうまくヒットにできた｣と振り返った。
　唯一の打点も追い上げには及ばなかった。アニヤン・新井貴浩内野手(35)が意地の適時打を放った。 5点ビハインドの 7回無死 1、 2塁の好機で、 2ボールから巨人先発宮国の真ん中低め直球を右前に運んだ。｢センター方向意識かな。低めにボールが集まっていた。しっかり腕も振ってきていた｣と話した。バットを指 1本分だけ短く持ってコンパクトに打った。 9回にも一死 1塁では西村から中前打を放ちマルチ安打をマークした。
　片岡打撃コーチは｢いい形で 2本出た｣と評価した。

　虎に激痛－ 1塁手で先発出場した城島健司捕手(35)が 2回、阿部の打球を左肩に受け、負傷交代した。そのまま兵庫県西宮市内の病院で、骨に異常はなく左鎖骨付近の打撲と診断された。城島は｢(痛みは)大したことないです｣と話したが、左腕をつって患部を固定し、引き揚げた。
　宮市内の病院で｢左鎖骨打撲｣と診断された。10日からの広島 3連戦(マツダ)には帯同するが、悪化すれば登録抹消の可能性もある。ムードメーカーが戦線離脱危機に陥った。
　思わぬ危機にさらされた。攻撃力を左右する事態だ。 3回表、巨人の攻撃前だった。場内アナウンスに球場がざわめいた。
　｢城島に代わりまして、レフト新井良太。レフトのブラゼルがファーストに入ります｣
　 0－ 3とされた 2回二死 1、 3塁。阿部が放った痛烈な打球がワンバウンドでジョーの左肩付近を直撃。すばやく拾ってベースを踏んだが、ダメージは大きかった。今季２度目の先発は 1打席も立たず退かざるを得なかった。交代が告げられると、ベンチ裏の通路からクラブハウスに戻り、西宮市内の病院へ向かった。


　 2回、阿部の打球を左鎖骨付近に当てた城島。そのまま交代し、病院に向かった

　レントゲンと精密検査を終えた試合終了後、常川チーフトレーナーが状況を明かした。
　｢左鎖骨の打撲。現状肩が上がりづらいということなので、固定しています。今後のことは、様子を見てから決めます｣
　骨折ではなかったことが、不幸中の幸いだ。即離脱は免れたが、帰途に就く際は、首から下げたバンドで左腕を吊った痛々しい姿。それでも、気丈なコメントを残した。
　｢特に体は張っていないですよ。あした休みなのが（試合に出られないので）残念です。骨に異常はない｣
　軽症を強調し、(10日)からの広島戦(マツダ)での出場意欲も見せた。山脇守備走塁総合コーチは遠征帯同について｢行くよ。様子を見て｣と話し、久慈内野守備走塁コーチは登録抹消の可能性を｢まだ分からない。 1日、 2日は様子を見るけど広島には行くと思う｣と続けた。数日間は患部の状態、動きへの影響を慎重に見極めていく。
　城島は今季、右ひじ痛と左ひざ手術から再起を期し、キャンプから捕手は封印。出場機会を増やすために 1塁守備の練習を続けてきた。打撃力に加え、明るい性格でベンチで周囲を盛り上げる男はチームにとって絶対に必要な存在だ。
　和田監督は金本に休養を与え左翼・ブラゼル、 1塁・城島の布陣を敷いたことについて｢ブラゼルどうこうよりも、城島をいかしていかないといけないんで｣とラインアップの意図を説明。チーム状況に合わせて積極起用していく考えを明かしていた。
　思わぬアクシデントに見舞われた背番号｢２｣は｢たいしたことないです、全然。またあさってですね｣と前を向いた。強気な姿勢で離脱危機を乗り越える。


　 9回、外角球を左前に打ち返した鳥谷。早く本調子を取り戻してほしい

　和田豊監督は 9回に左前打を放ったものの、打率 0.182と低調な鳥谷敬内野手(30)に奮起を促した。10日からは首位広島との 3連戦(マツダ)。五分咲きの打線を満開にして敵地に乗り込む。
　見せ場のない完敗の中では、何でもない 1安打かもしれない。でも、 9回一死、 3遊間を抜けていったその一打に、光を見いだしたいのが打った鳥谷。そして、光を見たのが和田監督だ。
　｢これで終わりじゃない。また、頑張ります｣
　敗戦の行列の中で背番号｢1｣は淡々と“いつものフレーズ”を繰り返していた。前日が 3三振を含む 4タコ、この日が 3打席目まで快音なしの後の 4打席目にようやくヒット。実に 8打席ぶり。ゆえに、この一打でノっていける…なんて口が裂けても言わない。ただ、トンネル脱出のきっかけにしたいのは、間違いない。
　話しづらい野手キャンプテンに代わって、和田監督が分析してくれた。
　｢それまでの内容はよくなかったけど、最後は速い球をとらえることができた。ここらへんで変わってもらわないと。中心になるところが結果を出してこないと。気持ちを切り替えて、奮起してもらえるようにやっていきます｣
　打率 0.182。あの鳥谷が…。信じられない数字ではある。2010、2011年と、セ・リーグで 2年連続 3割をクリアしたのは同僚のマートンと鳥谷の 2人だけ。今やセ界でも最もコンスタントにヒットを放てる男が、バットに当てることすら苦労しているとは。 4日のヤクルト戦は 4三振。 7日も 3三振。誰もがどうしたのか、といぶかる。
　守備まで微妙に異変を来している。 1回、長野の打球は、普段の鳥谷なら何事もなく処理したはず。それをジャッグル。この走者が、巨人の先制のホームを踏むことに。
　指揮官が｢気持ちを切り替えて」と評した戦いは10日からの首位・広島 3連戦(マツダ)。マートンが 1、 3番に昇格すれば、打順変更も有り得る。すべては、和田監督の胸の内。何番でもいい。鳥谷の復調なしに猛虎の進撃はない。それだけは、動かしがたい事実だ。



　｢江戸の敵は長崎で…｣じゃないが、阪神が 2日分の勝利を 1日で返済してしまった…。
　しかし、宮国という若手投手はなかなか良い投手みたいですね。若手だけに、阿部捕手の指示通りに投げたのでしょうね。それじゃなければ勝てるわけが無いと思う。
　今月28日からの 3連戦は、場所を東京Dに移して同じ対戦となっている。虎ちゃんは、28日(土)に行こうと友達と話し、既に入場券を入手しているのです。
　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！

















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