28日阪神甲子園球場で阪神 -DeNA10回戦が行われ、阪神OBの下柳剛氏(47=野球解説者)と矢野燿大氏(46=同)が28日、DeNA戦(甲子園)の試合前に、「球団創設80周年」のイベントを開催し、ファーストピッチセレモニーに参加した。
阪神先発は藤浪、DeNAはベテラン三浦の投げ合いで始まった。両投手とも 3回まで 1安打無失点に抑えた。阪神は 8回に代打新井の適時打でダメ押しし、継投で逃げ切り 6連勝。先発藤浪は自身最長の 5連勝で今季 6勝目を挙げた。
阪神はチーム得点、失点、盗塁数などリーグ最低にもかかわらず、首位を争っています。交流戦で巨人、DeNAが負け越し。リーグ全体の勝率が異常なまでに下がったのも原因ですが、優勝のチャンス到来には変わりありません。夢を掴(つか)むためには今後、どうすべきか? 前ヘッドコーチの黒田正宏氏(67=サンケイスポーツ専属評論家)は「先発投手陣の再整備が大きな課題」と指摘。今の状況は全く逆です。チーム打率、防御率、得点や失点、盗塁数など全てがリーグ最低。それにもかかわらずチームは首位を争っているのです。かつての腹心が指摘した先発投手陣の整備ができるか否か-。
鳥谷敬内野手(34)が「 7番遊撃」でスタメンに名を連ねた。7番での先発は2010年 5月25日ロッテ戦(甲子園)以来、 5年ぶりとなった。 1番には上本、 2番には大和が入った。21日のヤクルト戦(甲子園)で久古に背中にぶつけられた死球は意外に深刻だった。打順が下がっても 1安打 2四球。鳥谷は絶対欠けてはいけない選手、ということ。軽症を祈ろう。
福留孝介外野手(38)とマウロ・ゴメス内野手(30)の 3、 4番コンビが、 2試合連続で 2者連続アーチを記録した。 0- 0で迎えた 4回に、まずは福留がDeNA三浦から右翼スタンドへ先制の12号ソロ。興奮冷めやらぬうちに、続くゴメスも右中間への 9号ソロで続いた。福留は「(藤浪)晋太郎がしっかりと抑えてくれていましたし、まずは自分が塁に出てチャンスを作って、と考えていました」。ゴメスは「昨日も福留さんの後にホームランだったけれど、こうしてすぐに再現できたし、これをもっともっと続けていきたいね。あと10試合ぐらい続けたいね!」と上機嫌だった。
またゴメスが続いた!打席に向かう背番号「5」の姿から、誰もが前日を思い出した。それでも、本当に実現するとは予想しなかったはずだ。 2試合連続のFG連弾。ゴメスが弾丸ライナーで、はなれ業を完成させた。
鶴岡一成捕手(38)が判断ミスを激走で取り返した。同点の 5回に先頭で出塁すると、 2塁に進んで 1番上本の打席を迎えた。高代コーチは「走塁としては褒められへんな」と言いながら、勝利の味をかみしめた。
上本博紀内野手(28)が勝ち越し適時打を放った。同点に追いつかれた直後の 5回一死 2塁で、DeNA三浦の外角スライダーをうまく拾った。ハーフライナーは遊撃倉本の頭を越し、中堅関根の前にポトリ。 2塁走者鶴岡の激走もあり、適時中前打となった
藤浪晋太郎投手(21)が「二刀流」の大活躍だ。本業の投球は、 2点リードの 5回こそ 2点を失ったが、以降はピンチを招きながらも踏ん張った。球団では江夏豊氏(67)以来の高卒 1年目から 3年連続 100奪三振以上をマークし、自己最長5連勝で 6勝目を挙げた。 2位巨人が敗れ、ゲーム差は「2」。貯金は「3」で勝率 5割以上は虎だけだ。このまま一気に混セを抜け出す!内容に満足はなかったが、打撃でも 2点リードの 6回二死 2、 3塁で適時左前打を記録。投打で 4万1070人の観衆を酔わせ、主役を担った。藤浪晋太郎投手がDeNA戦に先発し、 7回 6安打 2失点、 88奪三振の力投で自身 5連勝となる 6勝目( 4敗)を挙げた。チームは引き分けを挟んで 6連勝で貯金は「3」となった。 6回の適時打について「たまたまですね。バットを振ったら当たったのでラッキーだった。セ・リーグなのでピッチャーの打席も大事ですし毎打席、ホームラン狙ってるんですけど、なかなか打てないんですけど甲子園でホームランを打てるように頑張りたい」とファンを沸かせた。記事をまとめてみました。
<阪神 6- 2DeNA>10回戦◇28日◇阪神甲子園球場
阪神OBの下柳剛氏と矢野燿大氏が28日、ファーストピッチセレモニーに参加した。
現役当時の背番号を背負った2人がグラウンドに登場すると、甲子園から拍手が起こった。下柳氏が投じた球は矢野氏が構えたミットをピクリとも動かさずに収まった。
ストライク投球に下柳氏は「照れくさかった。もうちょっと速い球を投げたかったな。次は最低 130キロは出したい」。矢野氏は「そうやって言って(呼んで)もらえるのはうれしい。なかなかこういう機会はない。ユニホーム着て、甲子園で。昔を思い出して喜んでもらった人もいると思うから良かった」と笑顔で振り返った。
始球式を行い握手を交わす下柳剛氏(右)と矢野輝弘氏=阪神甲子園球場
黄金バッテリーが復活した?! 阪神は28日のDeNA戦(甲子園)の試合前に、「球団創設80周年」のイベントを開催し、2003、2005年のリーグ優勝に貢献した下柳剛氏が始球式を行
い、矢野燿大氏が捕手を務めた。
ストライク投球で、拍手喝采を浴びた下柳氏は「(矢野の)構えたところに(ボールは)いったけど、もう少し練習をしていたら 130キロは出せたかな。このままベンチにいきたいぐらい」とジョークで笑わせた。矢野氏は「タイガースのユニホームを着て、こういうイベントをやらせてもらえてうれしかった。(ファンが)昔を思い出して喜んでくれたらうれしいですね」と話した。
ファーストピッチセレモニーに登場した矢野輝弘氏と下柳剛氏=阪神甲子園球場
阪神先発は藤浪、DeNAはベテラン三浦の投げ合いで始まった。両投手とも 3回まで 1安打無失点に抑えた。
阪神は 4回に福留、ゴメスの 2者連続本塁打で 2点を先制。 5回、DeNAに同点に追いつかれたが、上本の適時打で勝ち越した。
阪神は 8回に代打新井の適時打でダメ押しし、継投で逃げ切り 6連勝。先発藤浪は自身最長の 5連勝で今季 6勝目を挙げた。
6回表DeNA二死 2塁、下園辰哉外野手を三振にとりガッツポーズの藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場
阪神が甲子園で 9連勝した。 3日ロッテ戦から本拠地で連勝を続けている。甲子園に限らなければ、16日の北海道日本ハム戦(甲子園)から23日広島戦(長野)の引き分けを挟み、 6連勝中。
波に乗るチームだが、和田豊監督(52)は「ここまで、いい内容の試合ができていたけど、今日に関しては攻撃で思い通りにいかない点もあった。そこらへんを、しっかりチェックして、次に臨みたい」と表情を引き締めた。
6連勝を飾り藤浪晋太郎(19)らとタッチを交わす和田豊監督=阪神甲子園球場
こんなチャンスは滅多にありません! 阪神はチーム得点、失点、盗塁数などリーグ最低にもかかわらず、首位を争っています。交流戦で巨人、DeNAが負け越し。リーグ全体の勝率が異常なまでに下がったのも原因ですが、優勝のチャンス到来には変わりありません。夢を掴(つか)むためには今後、どうすべきか? 前ヘッドコーチの黒田正宏は「先発投手陣の再整備が大きな課題」と指摘。 2つのポイントを挙げました。かつての“和田の腹心”のV構想とは-。
戦いの場では何が起こるか分からない…。こんな言葉はもう何十年も前から聞いていました。阪神では、昔から悪い意味で言われるケースが多かったですね。しかし、今の状況は全く逆です。チーム打率、防御率、得点や失点、盗塁数など全てがリーグ最低。それにもかかわらずチームは首位を争っているのです。
広島に勝ち、 4月 3日以来の単独首位…和田阪神Vのカギは、まず「先発投手陣の再整備」だ=24日、富山市民球場アルペンスタジアム
「こんなチャンスは滅多にない。これを生かさなければ、こんなチャンスはもうないんじゃないか!」
阪神の選手たちも現状に首をひねりながら、それでも明るい表情を浮かべています。
交流戦で巨人が 7勝11敗。DeNAは 3勝14敗 1分。ヤクルト、中日も負け越して、10勝 8敗の阪神だけがリーグで唯一の勝ち越しチームでした。その後、巨人もDeNAもチーム状態は上がってきていません。相手球団との相対的な力関係を見る限り、阪神は「球団創立80周年」のメモリアルVに向けて、ある意味、視界良好とも言えるでしょうね。
しかし、まだまだペナントレースはこれからが正念場です。球宴までの14試合、そして、球宴後の戦いで競り合いに勝ち残らなければなりません。では、阪神が最後まで勝ち残るにはどうすればいいのか? 前阪神ヘッドコーチで、昨年まで和田監督の“腹心”だった黒田正宏氏は声を大にして言いました。
「先発投手陣の再整備やな。 2つのポイントをしっかりと整えること。それができればチャンスはある」
軍師が掲げたポイントは 2つ。そのまず(1)ですが、これは先発 4本柱の再整備ですね。これまでの68試合( 6月25日現在)で、メッセンジャー、藤浪、岩田、能見の 4本柱の成績を見てみましょう。
メッセンジャー: 5勝 5敗
藤浪: 5勝 4敗
岩田: 5勝 3敗
能見: 5勝 7敗
つまり 4本柱の合計は20勝19敗です。わずか貯金「1」ですね。これではチーム全体の貯金数が増えるはずがありません。どうして 4本柱で勝てなかったのか? では、今後はどうすべきか?
阪神・岩本輝投手
黒田正宏氏はこう指摘しました。
「 4本柱で貯金1は誤算や。これはメッセンジャーの不調が痛かった。彼が 2軍で調整している間、他の先発投手は登板間隔を狭めたり、無理をしたりしたんや。メッセで勝てず、メッセの不在( 2軍落ち)で他の投手も負担が大きかったんだ。だから、メッセが復調した今後は、 4本柱の登板間隔をきっちり空けて、投げさせるべきだ」
つまり、先発ローテーションを頑(かたく)なに崩さず、 4本柱を中 5日で回すこと。その間の調整も走り込みや、投げ込みをしっかり管理して、 4本の柱の 1本でも脱落しないように、首脳陣が神経をとがらせることだ、と指摘しました。もし、 1本の矢が欠けても、それは 1本の損失だけに終わらず、他の 3本の柱にも影響するのです。
「幸い、あの 4人はよく走る。メッセも感心するぐらいロードワークをするんや。大丈夫と思うが、夏場に向けて体調管理をしっかりやらせなければならない」
そして、(2)のポイントは第 5、第 6の先発投手の育成&抜擢(ばってき)です。
(1)で指摘したように、 4本柱には中 5日の登板間隔できっちり投げさせるべきです。ならば、第 5、第 6の先発投手が必要です。先発を 6人で回してこそ、中 5日の登板間隔が守れるからです。黒田正宏氏は2人の投手の名前を挙げました。
「まず岩貞やな。彼なら 5回ぐらいまでなら、好投するやろ。なんとかそれを 7回まで延ばせられればいい。どんどん起用して、経験を積ませることで、将来の成長にもなる。もう一人は現状では岩本だろう。横山もいるが、まだ制球力がついていない。岩本に期待したいな」
岩貞&岩本が 5人目、 6人目にはまれば先発ローテーションはきっちり回りますね。先に触れた 4本柱の成績にも好影響を及ぼすでしょう。
阪神・岩貞祐太投手
先発投手陣の再整備ができれば、先発 6人で 4勝 2敗の計算が立ちますね。悪くても 3勝 3敗。これなら他球団と見比べても、断然、阪神は有利ですね。なぜなら、現状の先発投手陣でこれだけの計算ができるのは、阪神だけだからです。
「野球はやはりピッチャーや。今の阪神がここにいる最大の理由は、 8回の福原、 9回の呉昇桓がしっかりしているからだ。接戦で圧倒的に勝っているから首位争いができる。ここに先発投手陣の安定が加われば、もっと接戦が拾えて、勝率が上がる」
チーム関係者はそう語りました。かつての“和田の腹心”が指摘した通り、先発投手陣が再整備されれば、もっと福原-呉の勝利の方程式は生きてきますね。ならば、最後まで優勝争いに残ることができる-というわけです。
視点は少し変わりますが、第5、第6の先発投手の選定を考えるとき、どうしてもシーズン前の補強策の失敗を悔やんでしまいます。金子(オリックス)や山井(中日)、成瀬(ロッテ-ヤクルト)などFA選手の獲得に全て失敗しました。もし、彼らの中の一人でも阪神が獲得できていれば、今の状況はもっと追い風だったでしょう。オフの補強策の成功と失敗の落差は、こんな時に痛感するのです。補強策の責任者は誰でしたっけ? もう名前を書きませんけど、今頃、そんな過去のことなど忘れて、どこかで定番の難しい顔をしているんでしょうかね。
シーズン中も、レンジャーズを自由契約になって、最終的に独立リーグ高知を新天地に選んだ藤川球児投手の獲得も失敗しました。今頃、彼がリリーフでスタンバイしていれば、もっと投手陣は楽だったかもしれませんね。現状では、プロ野球12球団の中で、もっとも経過観察に熱心なのはDeNAですね。
話を戻します。かつての腹心が指摘した先発投手陣の整備ができるか否か-。夢を掴む重大なポイントになりそうですね♪
鳥谷敬内野手が「 7番遊撃」でスタメンに名を連ねた。今季はこれまで 1番と 3番でフルイニング出場。 7番での先発は2010年 5月25日ロッテ戦(甲子園)以来、 5年ぶりとなった。 1番には上本、 2番には大和が入った。
終わってみれば、何事もなくプレーした鳥谷が「 7番」という不似合いな打順だったという話。
「どんな打順であっても変わりません」
ポーカーフェイスのキャプテンの試合後の談話もほぼ想定通りだ。
3回、中前に抜けそうな梶谷隆幸外野手の打球を好捕する鳥谷敬内野手。さすがの動きは見せた=阪神甲子園球場
ただ、そこに至る過程はかなりドタバタ。そして、かなり不可思議…。
試合前練習中に、和田監督と平田ヘッドコーチが通路でヒソヒソ話を始めたのが“鳥谷異変劇場”の始まり。指揮官はグラウンドに出るや、ショートの定位置付近の背番号「1」に歩み寄り、深刻そうにヒソヒソ。打撃練習後にまたヒソヒソ。緊急事態ムードがプンプン漂う。試合前時点で1535試合連続出場、 501試合連続フルイニング出場を続けていた“現代の鉄人”が欠場となれば、一大事。当然、練習後の指揮官に報道陣が血相変えて群がる。
和田監督「俺の家の近くに中華料理店があったんだけど、閉店したと聞いてね。鳥谷と俺は家が近くでさ。閉まったのか、休業したのか…。(店に)いって、閉まってても困るしなぁ」
この日の試合前には、和田豊監督(左)と何度も話し合う姿が…=阪神甲子園球場
ハァ??? 虎番記者は全員ポカーン! 触れられたくない話題ゆえにごまかした!?指揮官。やがて発表されたスタメンは、2010年 5月25日ロッテ戦以来の 7番降格。理由は試合後、指揮官の口から明かされた。
「先週の死球の影響があって。それ以上は試合に出ている選手なんで、深くはアレだけれど。週明けにはどうなるかわからない」
21日のヤクルト戦(甲子園)で久古に背中にぶつけられた死球は意外に深刻だった。まさか大記録が途切れる? それでもいざグラウンドに立てば、打順が下がっても 1安打 2四球。 3回には梶谷の中前へ抜けようかという打球を処理するなど好守備も披露。いったい何が真実なのか。はっきりしているのは、鳥谷は絶対欠けてはいけない選手、ということ。軽症を祈ろう。
福留孝介外野手(右)とマウロ・ゴメス内野手=阪神甲子園球場
福留孝介外野手とマウロ・ゴメス内野手の 3、 4番コンビが、 2試合連続で 2者連続アーチを記録した。 0- 0で迎えた 4回に、まずは福留がDeNA三浦から右翼スタンドへ先制の12号ソロ。興奮冷めやらぬうちに、続くゴメスも右中間への 9号ソロで続いた。前日27日も同点の 8回に、 2人の連続ソロアーチで試合を決めていた。その試合後にはDeNA中畑監督が「明日は番長(三浦)がインコースを攻めてくれる。ギャフンと言わせたい」と逆襲を宣言。一夜明けての返り討ちで、チームに主導権を引き寄せた。福留は「(藤浪)晋太郎がしっかりと抑えてくれていましたし、まずは自分が塁に出てチャンスを作って、と考えていました」。ゴメスは「昨日も福留さんの後にホームランだったけれど、こうしてすぐに再現できたし、これをもっともっと続けていきたいね。あと10試合ぐらい続けたいね!」と上機嫌だった。
4回、本塁打を放った福留孝介外野手=阪神甲子園球場
福留が先制の12号ソロを放てば、ゴメスも 9号ソロで続き、27日のDeNA戦に続き 2者連続本塁打を放った。
福留は 0- 0で迎えた 4回、一死の場面で打席に立つとカウント 2- 2から三浦の 130キロ高めスライダーを捉えた。滞空時間の長い打球は右中間スタンドギリギリに飛び込む先制ソロ。続くゴメスは、カウント 1- 1から三浦の 134キロの真っすぐを右中間スタンドへ運んだ。 3者連続本塁打にも期待がかかったが、続くマートンは左へ 2塁打を放った。
福留は「晋太郎がしっかりと抑えてくれていましたし、まずは自分が塁に出てチャンスを作って、と考えていました。(ホームランになったのは)風のおかげですね」。ゴメスは「いい感触で捉えられたんだけど、角度が低くてライナー性の当たりになってしまったから、ホームランになるとは思わなかったよ。スタンドまで届いてくれてよかったね。昨日もフクドメサンのあとにホームランだったけど、こうしてすぐに再現できたし、これをもっともっと続けていきたいね。あと10試合くらい続けたいね」とそれぞれコメントした。
福留孝介外野手に続いて一発を放ったマウロ・ゴメス内野手(右)は、ベンチで今成とお決まりのポーズ=阪神甲子園球場
またゴメスが続いた!打席に向かう背番号「5」の姿から、誰もが前日を思い出した。それでも、本当に実現するとは予想しなかったはずだ。 2試合連続のFG連弾。ゴメスが弾丸ライナーで、はなれ業を完成させた。
「福留さんが本塁打を打ったけど、自分は打てる球をしっかり打つ。その意識だけだったよ」
4回一死、福留の先制ソロに続いて打席へ。三浦の甘い直球をフルスイングで弾き返した。「いい感触だったけど、角度が低くてライナー性の打球だったから、本塁打になると思わなかった」。言葉通りの弾道は、それでも聖地の右中間最深部へ一直線。 9号ソロで 2点目を奪った。
「昨日(27日)も福留さんの後だったけど、こうしてすぐに再現できたし、これをもっと続けていきたい。あと10試合くらい続けたいね」
打った直後には、広報を通じて景気のいいジョークも発した。「10試合連続」。限りなく不可能に近い夢だが、いまのG砲なら信じたくなる。これで6試合連続安打とし、この間は22打数 9安打で打率 0.409。 3本塁打9打点と絶好調で、和田監督も「右中間に打球が飛びだすと、(球場を)広角に使えるようになる。いい傾向。内容のいい打撃をしている」とうなずいた。
チーム本塁打数も39本に伸ばし、ついにリーグワースト(中日が37)を脱出した。主砲が元気なら、当然の結果だ。このカード前に「気分的にもすごくいい」と、好調を宣言した助っ人。いくら福留が好調だろうと、打線の主役を簡単には譲らない。
5回裏阪神一死 2塁、上本博紀内野手の勝ち越し適時打で生還した鶴岡一成捕手=阪神甲子園球場
鶴岡一成捕手が判断ミスを激走で取り返した。同点の 5回に先頭で出塁すると、 2塁に進んで 1番上本の打席を迎えた。上本が放った打球は、遊撃頭上へのハーフライナーだった。鶴岡は「打球判断を間違えてしまった」と 2塁への帰塁がよぎり一度ストップ。中前打と分かり、再度スタートを切った。ギリギリのタイミングとなったが、高代 3塁コーチの指示で本塁に突入。なんとか勝ち越し点をつかんだ。高代コーチは「センターが緩慢な追い方をしていたし、シートノックから送球もあんまり良くなかった。走塁としては褒められへんな」と言いながら、勝利の味をかみしめた。
5回裏阪神一死 2塁、中前へ勝ち越し適時打を放った上本博紀内野手=阪神甲子園球場
上本博紀内野手が勝ち越し適時打を放った。同点に追いつかれた直後の 5回一死 2塁で、DeNA三浦の外角スライダーをうまく拾った。ハーフライナーは遊撃倉本の頭を越し、中堅関根の前にポトリ。 2塁走者鶴岡の激走もあり、適時中前打となった。「打ったのはボール球かもしれませんが、追い込まれた状況だったので食らいついていきました。同点に追いつかれてしまったすぐ後に、勝ち越し点を取れて良かったです」とコメントした。
5回に勝ち越し適時打を放った上本博紀内野手(投手は三浦)。得点圏打率はチームトップだ=阪神甲子園球場
体調が万全ではない鳥谷に代わり、 6番から 7試合ぶりに 1番に復帰した上本が、勝負強さをアピールした。同点に追いつかれた直後の 5回に、貴重な勝ち越しタイムリーだ。
「ボール球だったかもしれないが、追い込まれた状況だったので食らいついていきました」
鶴岡が右前打で出塁し、藤浪が初球にバント成功。下位打線で作った一死 2塁で、きっちりとひと仕事した。カウント 2- 2からの 5球目、DeNA・三浦の外角スライダーを拾い上げると、打球はハーフライナーで中堅・関根の前にポトリと落ちた。
「(藤浪が) 1球でバントを決めてくれて、リズムよくチャンスの場面をつくってくれた。( 2塁走者の)鶴岡さんもよくホームまで走ってくれた」。選手会長は、アシストしてくれた 2人を持ち上げた。
力投を続ける藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場
藤浪晋太郎投手が「二刀流」の大活躍だ。本業の投球は、 2点リードの 5回こそ 2点を失ったが、以降はピンチを招きながらも踏ん張った。球団では江夏豊氏以来の高卒 1年目から 3年連続 100奪三振以上をマークし、自己最長5連勝で 6勝目を挙げた。 2位巨人が敗れ、ゲーム差は「2」。貯金は「3」で勝率 5割以上は虎だけだ。このまま一気に混セを抜け出す!
3点リードの 7回には一死 1、 2塁で 4番筒香を 1ゴロ。二死 2、 3塁とし、 5番ロペスにはこん身の 153キロ直球で詰まらせ、 3ゴロで失点を防いだ。
7回 6安打 8奪三振 2失点で 6勝目を挙げたが「調子としては良くはなかったです。無駄な四球や余計な走者を許してしまい、リズムが悪くなって自分自身の首を絞めてしまう内容になってしまいました。完投しなければいけなかったと思います」。内容に満足はなかったが、打撃でも 2点リードの 6回二死 2、 3塁で適時左前打を記録。投打で 4万1070人の観衆を酔わせ、主役を担った。
ヒーローインタビューの藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場
藤浪晋太郎投手がDeNA戦に先発し、 7回 6安打 2失点、 88奪三振の力投で自身 5連勝となる 6勝目( 4敗)を挙げた。チームは引き分けを挟んで 6連勝で貯金は「3」となった。
藤浪は最速 1555キロの真っすぐに変化球を交え、 4回まで無失点。 2- 0の 5回、無死 1塁で三浦がスリーバント失敗し今季 100個目の奪三振となったが、石川に四球を与え 1、 2塁とされると関根に右前適時打、さらに二死 1、 3塁から筒香に左前適時打を許し、 2- 2の同点に追いつかれた。
それでも、 5回の攻撃では無死 1塁からきっちり犠打を決め、チャンスメークすると、上本が中前に適時打を放ち、勝ち越しに成功。 6回には自ら左前適時打を放ち、リードを 3点に広げると、 7回二死 2、 3塁のピンチもロペスを 3ゴロに抑え、ガッツポーズをみせた。
藤浪は「ナイスピッチングとは言えないですけど、なんとかゲームを作れたのでよかったと思います。余計なランナーを出したり、四球で自分自身の首をしめてしまったんですけど、野手の皆さんが援護してくださったので、なんとか勝つことが出来ました。自分以外にヒーローになるべき方がたくさんいると思います」と試合を振り返った。
6回の適時打について「たまたまですね。バットを振ったら当たったのでラッキーだった。セ・リーグなのでピッチャーの打席も大事ですし毎打席、ホームラン狙ってるんですけど、なかなか打てないんですけど甲子園でホームランを打てるように頑張りたい」とファンを沸かせた。
6回、適時打を放った藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場
粋なリップサービスにマンモスがさらに沸く。マウンドに立てば、最速 155キロを軸にDeNA打線を 7回 6安打 2失点に抑え、自己最長 5連勝でチームトップ 6勝目。打席に立てば、 6回二死 2、 3塁で「変化球が来たらゴメンなさい」と福地の直球を狙い打ちし、左前へ 5点目の適時打。これで日曜日 3勝 1敗として“サンデー晋ちゃん”の面目躍如だ。
偉大な先輩にも続いた。 8奪三振で大谷(北海道日本ハム)を抜いて両リーグトップの 103奪三振。高卒投手で入団から 3年連続100奪三振は田中将大(ヤンキース)以来で、阪神では江夏豊以来の快挙となった。
ただ反省も忘れない。お立ち台を下りると「球数( 119球)的にも完投すべき試合だった。四球など余計な走者を出してしまった」と顔をしかめた。 5四死球など毎回走者を背負い、先制してもらった直後の 5回には、すぐに追いつかれた。
「良かったボールは 1球だけ。今後ああいう球を増やしていきたい」。 1点リードの 6回二死 2塁。代打・下園を見逃し三振に斬った内角 153キロ。この日一番のガッツポーズを見せた 1球を、追い求めていく。
先発の藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場
周囲の支えも大きい。クラブハウスでロッカーが隣の福原は、試合での登板だけでなく、練習でのキャッチボールから動きをチェックしてくれるという。「腕が横振りになっていないか」「頭と腕の位置が離れ過ぎていないか」。気づいたことをすぐ助言してくれる投手陣最年長38歳に、21歳は「本当にありがたいです」と感謝しきりだ。
阪神園芸のさりげない心遣いも効いている。藤浪は今季、甲子園で3勝1敗、防御率1.56を残すが、理由のひとつがメジャーで使用される「マウンドクレイ」という粘土質の土を今季から取り入れたマウンドだ。「藤浪投手は硬めが好みのようです」と関係者。登板時にはより硬めに調整してあるマウンドが、好投をアシストしている。
これで藤浪が投げればチームは 7連勝。和田監督も「悪いなりに抑えていた」と及第点だ。 2位巨人が敗れ、ゲーム差は「2」に広がった。「負けない投球を、これからも心がけていきたいです」と藤浪。すごみを増す若き右腕とともに、虎がセ界の首位を突っ走る。
晋太郎がやってくれた!勝利も呼び込み 6連勝!この調子で行ければ良いのだが。全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2015年 公式戦 日程と結果( 6月)
2015年 公式戦 日程と結果( 7月)
6月26日現在順位表
6月26日現在対戦表
※阪神タイガース公式スマホ携帯サイト
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プレイボール(※)からヒーローインタビューまで見ることができる「ライブ中継」や、見たいシーンを検索することができる「シーン検索」、ファンのみなさんの感情が反映される「熱狂メーター!!」など、様々なコンテンツを搭載した新感覚の動画配信サービスです。
※実際の試合から5分程度遅れての放送となります。
決済方法は、クレジットカードのほか、各キャリア決済にも対応。テレビ中継をなかなか見ることができない方、中継を何度も見直して勝利試合の余韻に浸りたい方、野球技術の勉強をしたい方、ヒイキの選手の笑顔をたくさん見たい方、タイガースファン必見です!!
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視聴価格:月額会員 630円、 1試合視聴 210円
虎テレは、Andoroid2.3.4以降、iOS5以降に対応しております。バージョンが上記未満の方はバージョンアップを実施してください。
※らくらくスマートフォンには対応しておりません。
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4月25日のブログ「ゴメス発熱で練習参加せず!広島戦出場は?マートン先発落ちも…藤浪粘り勝つ!あすマツダで黒田と対決」の記事中で、能見篤史投手が使っているバックパックと同型の物です。
阪神タイガース公式サイト → http://www.tigersfanclub.jp/
※ニッポン放送「ショウアップナイター」はここだ!
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番組ホームページはこちら、http://www.1242.com/baseball/
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ニッポン放送では、夕方 5時30分からの「ショウアップスポーツ」の中で、野球の最新情報をたっぷりお伝えしてまいります。
夕方5時30分から(土は5時50分から)、完全実況中継!
まるでスタジアムにいるかのような興奮と感動をお届けします!!
江本孟紀、若松勉、大矢明彦、田尾安志、野村弘樹、宮本和知、里崎智也、山﨑武司、石井一久、関根潤三・・・一流解説陣が連日登場!
18時少し前と19時,20時の時報の後にクイズが有ります。
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