4日横浜スタジアムでDeNA-阪神12回戦が行われ、阪神は 9回にマートンの適時 2塁打で加点し逃げ切り。連敗を「4」で止めた。先発山本は 5回 2失点でプロ初先発初勝利を挙げた。チームは連敗を「4」で止め、勝率を割に戻り首位に立った。
試合開始から一瞬の出来事だった。上本がバースデー&初球先頭打者アーチ。自らの29歳の誕生日を祝う一発で、虎打線を勢いづけた。上本博紀内野手が29歳の誕生日の初回に、初球先頭打者本塁打を放った。左翼スタンドからのバースデーソングが鳴りやまぬうちに、DeNA先発山口の 144キロ直球を捉えた。打球は音源の左翼スタンド下段に着弾。 5月30日西武戦以来の 3号ソロで、自ら誕生日を祝った。上本が 1回、第 3号となる先頭打者アーチを放った。DeNA先発の山口の初球のストレートを左翼席へ運んだ。
福留孝介外野手(38)が 1試合 2本塁打で、12試合連続安打とし連敗ストップに大きく貢献した。まずは 1点リードの 4回に先頭で打席に立つと、DeNA山口の 140キロを強振。小杉の甘い直球をバックスクリーンに運ぶ14号 3ランでリードを広げた。高々と上がった打球が、右翼スタンド最前列に飛び込んだ。やっぱり頼りになるのはドメ様や! 阪神は 7- 6でDeNAを振り切って連敗を「4」で止め、勝率 5割に復帰。首位奪回に成功した。梅雨空と同じく10残塁とスッキリしない打線のなか、福留孝介外野手が13号ソロ、14号 3ランの大活躍。追い上げられてヒヤヒヤの展開でしたが、アナタのおかげで勝ちました。
鳥谷敬内野手(34)が右前適時打で、プロ初先発の山本を援護した。 2点リードの 5回二死満塁で、DeNA山口の 147キロ直球を右前に運んだ。
9回、マット・マートン外野手(33)の適時打がなければ、悪夢は繰り返されていたかもしれない。まさに値千金のタイムリーだった。連敗を「4」で止めたヒーローが福留なら、マートンは悪夢を再現させなかったヒーローだ。
阪神の 2年目左腕山本翔也投手(26)が、プロ初先発を 5回 6安打 2失点で初勝利を挙げた。初先発とは思えぬ堂々としたマウンドさばきだった。初回に安打と犠打で一死 2塁のピンチを招くも、 3番梶谷を 3ゴロ、 4番筒香を空振り三振に仕留め無失点スタート。 0を並べて迎えた 5回は 3番梶谷に 2点 2塁打を許したが、続く 4番筒香を左飛に打ち取り、リードを守って降板した。山本は福井高校(現福井工大福井高校)から法政大學に進み、卒業後は王子製紙(現王子)で 3度、都市対抗に出場。2013年ドラフト 5位で阪神に入団した。心の支えがある。兄・桂史(けいし)さん(31)の 9カ月になる長男・晴翔(はると)君だ。神戸市内に住む兄は「(子供の)顔を見たくて会いにくるんですよ」と話す。この日は兄と父・竜朗さん(59)がスタンドで観戦。兄を通じて、おいっ子に奮投ぶりは伝わったはずだ。冷たい雨が降る中で、息子の奮投に父・竜朗さんは兄・桂史さんとともに声をからして声援をおくった。
今季はランディ・メッセンジャー投手(33)、藤浪晋太郎投手(21)、岩田稔投手(31)、能見篤史投手(36)が先発 4本柱。これに続く 5、 6番手で白星を挙げたのは山本翔也投手、岩本輝投手(22)、マリオ・サンティアゴ投手(30)、岩貞祐太投手(23)の 4人。他にD 1位・横山雄哉投手(21=新日鉄住金鹿島)らも候補で、彼らの働きが夏場の鍵を握りそうだ。
周囲をヒヤヒヤさせた。不満を残す投球になった。それでも、すぐに訪れた汚名返上の機会で白星は死守。呉昇桓(オ・スンファン)投手(32)が今季 4度目の救援失敗から一夜明け、リーグトップを走る22セーブ目を挙げた。出番は 2点リードの 9回だった。先頭の代打・内村は空振り三振に仕留めたが、続く代打は前夜に同点 2ランを食らった後藤。“石仏”と呼ばれる鉄仮面の右腕もさすがに力んだのか…。外角 148キロ直球を右翼ポール際に運ばれた。連日の一発を浴び、マウンド上で首をひねった。連日の失敗は許されない。前日 3日にサヨナラ打を許した石川を直球で中飛に打ち取ると、関根はフォーク攻めで 1ゴロ。リベンジに燃える守護神が、意地をみせた。うつむくことなく、前を向いた。“韓国代表”としてのプライドもある。今年の球宴は、同郷の李大浩(イ・デホ=33、ソフトバンク)は不在。一方、こちらは来日 2年目で初選出された。韓国時代から通算 338セーブを重ねる背番号「22」のハートは、やわじゃない。
左脇腹痛から復活を目指す関本賢太郎内野手(36)が、最短 7日中日戦(倉敷)からの 1軍復帰へ準備を進めている。49歳山本昌から 2点タイムリーも放ち、勝負強さを見せつけた。記事をまとめてみました。
<DeNA 6- 7阪神>12回戦◇ 4日◇横浜スタジアム
阪神は 1回に上本の 3号先頭打者アーチで 1点を先制。DeNAは阪神の先発山本の前に、 3回まで無得点に抑えられた。
阪神は福留の13号ソロ、14号 3ランなどで加点し 6回までに 6得点。DeNAは 4点を追う 6回に倉本の 1号 2ランで追い上げた。
阪神は 9回にマートンの適時 2塁打で加点し逃げ切り。連敗を「4」で止めた。先発山本は 5回 2失点でプロ初先発初勝利を挙げた。チームは連敗を 4で止め、勝率を割に戻り首位に立った。
1回表阪神無死、上本博紀内野手は左越えソロ本塁打を放った=横浜スタジアム
上本博紀内野手が29歳の誕生日の初回に、初球先頭打者本塁打を放った。左翼スタンドからのバースデーソングが鳴りやまぬうちに、DeNA先発山口の 144キロ直球を捉えた。打球は音源の左翼スタンド下段に着弾。 5月30日西武戦以来の 3号ソロで、自ら誕生日を祝った。
1回 本塁打を打った上本博紀内野手=横浜スタジアム
上本が 1回、第 3号となる先頭打者アーチを放った。DeNA先発の山口の初球のストレートを左翼席へ運んだ。
「とにかく出塁することを意識して、積極的にいこうと思っていました。いい形で先制することができて良かったです」とコメントした。
4回には先頭の福留が右翼席へ13号のソロ本塁打で追加点を挙げ、プロ入り初先発の 2年目、山本を援護した。
1回、初球先頭打者本塁打を放った上本博紀内野手=横浜スタジアム
試合開始から一瞬の出来事だった。上本がバースデー&初球先頭打者アーチ。自らの29歳の誕生日を祝う一発で、虎打線を勢いづけた。
「とにかく出塁することを意識して積極的にいこうと思っていました。いい形で先制することができてよかったです」
1回、先発・山口の 1球目、ど真ん中の 144キロ直球を振り抜いた。打球は左翼席ギリギリに飛び込む、 5月30日の西武戦(西武プリンスD)以来の今季 3号ソロ。スタンドの応援団が奏でる恒例の「バースデー・ソング」が鳴りやまぬうちに、自ら祝砲をあげた。
上本博紀内野手は初回、初球をとらえ先頭打者本塁打=横浜スタジアム
通算 3度目の先頭打者本塁打は、緊張でカチコチだったプロ初先発の山本を助けた。昨季 8月17日の同戦(横浜)でも先頭打者弾で当時、ルーキーだった先発・岩貞の 1勝目をアシスト。「(誰が先発でも気持ちは)一緒です」と淡々と話したが、選手会長は本当に頼りになる。
常に冷静だ。誕生日でも試合前から「(気持ちは)変わらない」とキッパリ。 1打席、 1球に集中して、コンパクトに振り抜く-。開幕からこの姿勢を貫いている。
5回に右前打、 8回にも左前打と広角に打ち分けて今季 3度目の猛打賞を記録。打率 0.234はポテンシャルを考えれば物足りない数字だが、本来はパンチ力のある好打者だ。先頭打者弾に、和田監督は「そういうこともある選手。自分のものを出し始めたかな」と復調を感じとった。
「あすも大事ですから」と気を引き締めた上本。29歳初打席で本塁打。幸先のいいスタートを切った。
4回表阪神無死、福留孝介外野手は右越えソロ本塁打を放った=横浜スタジアム
福留孝介外野手が 1試合 2本塁打で、12試合連続安打とし連敗ストップに大きく貢献した。まずは 1点リードの 4回に先頭で打席に立つと、DeNA山口の 140キロを強振。小杉の甘い直球をバックスクリーンに運ぶ14号 3ランでリードを広げた。「前の打席ではチャンスで打てなかったので、この打席は何とかしたいと思っていました。風に助けてもらいました」と高々と上がった打球が、右翼スタンド最前列に飛び込んだ。
6回、 3点本塁打を放ち、ベンチで迎えられる福留孝介外野手=横浜スタジアム
さらには 1点差に迫られ 6回二死 1、 2塁で、DeNA2番手小杉からバックスクリーンに14号 3ラン。「打ったのはストレート。 1点差に迫られた直後だったので、いいところで 1本打つことができて良かったです」と喜んだ。 6月16日北海道日本ハム戦(甲子園)から毎試合安打を記録し、ここ10試合で 6本塁打と絶好調だ。
プロ初先発の山本を「何とか勝たせたかった」と言う。頼れるベテランの活躍に、和田監督は「どちらも流れを左右する一発だった」と喜んだ。
スカッとしたぁ~! 1点差に迫られた 6回、福留孝介外野手は 3ランをバックスクリーンへかっ飛ばした=横浜スタジアム
やっぱり頼りになるのはドメ様や! 阪神は 7- 6でDeNAを振り切って連敗を「4」で止め、勝率 5割に復帰。首位奪回に成功した。梅雨空と同じく10残塁とスッキリしない打線のなか、福留孝介外野手が13号ソロ、14号 3ランの大活躍。追い上げられてヒヤヒヤの展開でしたが、アナタのおかげで勝ちました。ヨッ、大統領!
なかなか明けない梅雨のように、 4連敗中だった和田阪神。虎を包む湿気を吹き飛ばしたのは、福留だ。プロ初先発・山本の緊張の糸を解くと勝率を 5割に戻し、 7月 1日以来となる首位に押し戻した。カクテル光線に照らされながら、水もしたたるイイ男がダイヤモンドを 2周した。
4回には初先発・山本翔也投手(右)を援護するソロ。ハイタッチして激励した福留孝介外野手=横浜スタジアム
「山本が初先発だし、勝たせたかった。でも、緊張しすぎ(笑)。(何とか援護したい気持ちが生まれるのは)アイツの人柄だろ、それが…」
まずは 4回先頭。上本の先頭打者弾で 1点を先制したものの、本調子とは思えない山口の攻略に手を焼いていた。弾き返した 140キロ直球は上がりすぎかと思いきや、右翼・梶谷が着弾点を追ううちに、右翼フェンス上部に当たってスタンドに入った。
続いて 3- 2と追い上げられた 6回二死 1、 2塁。打線が 4、 5回と 2度の満塁機で 1点しか取れず、山本も梶谷に 2点打を許して重苦しい雰囲気になった直後だった。「いいところで打つことができてよかった」。小杉の直球を豪快にバックスクリーンへ。和田監督は「 5回までにもう 2、 3点とれる展開だった」と反省しながら「今、孝介の前に走者をためて…という流れになっている。そこで本塁打を打ってくれるのはありがたい」と12試合連続安打のベテランに感謝した。
4回、本塁打を打った福留孝介外野手=横浜スタジアム
1試合 4打点は今季初。同 2発は 6月27日のDeNA戦(甲子園)以来だ。今季、ハマ相手には 7発、15打点と球団別では最も稼いでおり、敵将・中畑監督も「今、野球人生で一番調子がいいんじゃないか」と、手がつけられない状態をボヤいていたほどだ。
1日のヤクルト戦(神宮)でスタメン落ち。2013年の左膝手術や右ふくらはぎを痛めたことなどから、首脳陣から積極的休養を指示された。だが、ベンチで体はうずいていた。代役を務めた狩野がベンチに戻ってくるたびに、ポジショニングなどを教えた。
「『俺の代わりに出ているんだから、最後まで絶対に出ろよ」って言っただけ」とニヤリとしたが、この日も練習前、狩野に「先にフェンス見たやろ」と打球の追い方をアドバイス。鳥谷や上本のような生え抜きではない。しかし、国内外で多くの経験を積んだ外様だからこその引き出しがある。敷居を自ら下げ、後輩たちが教えを請うムードをつくる。いい構図ができあがっている。
4回、本塁打を放った福留孝介外野手=横浜スタジアム
山本があまりに緊張していたことを問われると「落ち着いてないねん。ソワソワしすぎや。高校野球じゃないんだから」と笑った。
経験豊富な38歳だからこそわかる。山本にとって、虎にとって、この 1勝の重みがどれほどか。 9回、呉昇桓が 2試合連続失点するなどヒヤヒヤの勝利となったが、背番号「8」の 2発が効いて連敗脱出。 1.5ゲーム差内に 1~ 5位がひしめく状況ながら、全球団借金というセ界恐慌も 1日で終了。猛虎の梅雨明けも近いと願いたい。
◆データBOX◆
◎…阪神・福留の 1試合 2本塁打は 6月27日のDeNA(甲子園)以来、今季 2度目(通算17度目)。 1試合 2発をシーズン 2度以上は中日時代の2007年( 3度)以来 8年ぶり 5度目。
◎…福留はDeNA戦だけで今季 7本塁打をマーク。同一カードでシーズン 7本以上は、2006年の広島戦( 8本)以来 9年ぶりで、DeNA(前身時代を含む)戦では2005年( 9本)以来10年ぶり。
5回表阪神二死満塁、右前適時打を放った鳥谷敬内野手=横浜スタジアム
鳥谷敬内野手が右前適時打で、プロ初先発の山本を援護した。 2点リードの 5回二死満塁で、DeNA山口の 147キロ直球を右前に運んだ。
リードを 3点に広げる適時打で、 2試合連続の打点をマーク。「フォアボールの直後だったので、ファーストストライクから積極的に打っていこうと思っていました。山本が頑張っているので、援護することができて良かったです」と振り返った。
マット・マートン外野手は九回に7点目となる適時二塁打を放った。結果的に値千金の適時打となった=横浜スタジアム
9回、マット・マートン外野手の適時打がなければ、悪夢は繰り返されていたかもしれない。まさに値千金のタイムリーだった。
「きょうの勝ちは大きいよ」
ナイスバッティングかという問いかけに、「アリガトウネ!」と笑顔を振りまきながら、帰りのバスに乗り込んだ。
8回に 6- 5と 1点差になり、流れがDeNAに傾いた直後の 9回。先頭のゴメスが右越え 2塁打。即座に代走・俊介。 2点差をひっくり返されてサヨナラ負けした前夜のことを思えばなにがなんでも追加点がほしい場面で、M砲が続いた。中越えの適時 2塁打で、再び 2点差だ。
9回裏に呉昇桓が前夜に続き、代打・後藤に被弾で 1点差。マートンの一打がなければ同点となり、再びサヨナラ負けの可能性もあったわけだ。同じパターンで勝ちゲームを落とすようなことがあれば、ダメージは大。それだけに、非常に貴重な適時打となった。
連敗を「4」で止めたヒーローが福留なら、マートンは悪夢を再現させなかったヒーローだ。
1回裏DeNA二死 3塁、山本翔也投手は筒香から三振を奪いマウンド上でガッツポーズを見せた=横浜スタジアム
阪神の 2年目左腕山本翔也投手が、プロ初先発を 5回 6安打 2失点で初勝利を挙げた。
試合後、ヒーローインタビューを受けた山本は「自分の投球に集中することだけ考えて投げました」と声をはずませた。スタンドから応援してくれた家族に「いつも影ながら支えてくれてありがとう」と感謝の言葉をおくった。
初先発とは思えぬ堂々としたマウンドさばきだった。初回に安打と犠打で一死 2塁のピンチを招くも、 3番梶谷を 3ゴロ、 4番筒香を空振り三振に仕留め無失点スタート。 0を並べて迎えた 5回は 3番梶谷に 2点 2塁打を許したが、続く 4番筒香を左飛に打ち取り、リードを守って降板した。
力投する阪神先発の山本翔也投手=横浜スタジアム
ウイニングボールを手にした山本はヒーローインタビューで「最高です」と初々しく答えた。
「初先発で緊張もありましたが、今日は野手の皆さんの援護に助けられました。カウントを悪くする場面もあり、反省点の多いピッチングになりましたが、何とかリードした展開で後ろにつなぐことができて良かったです。次はしっかり投げるんで、これからもよろしくお願いします」と最後まで緊張したままだった。
山本は福井高校(現福井工大福井高校)から法政大學に進み、卒業後は王子製紙(現王子)で 3度、都市対抗に出場。2013年ドラフト 5位で阪神に入団した。
2年目の山本翔也投手はプロ初先発で初勝利。粘り強く投げて 5回 2失点。よくやった!=横浜スタジアム
9回裏、 1点差に詰め寄られるハラハラドキドキの展開。山本はベンチで祈るように見守った。勝利が決まると笑みがこぼれ、雨のなかのハイタッチの列に加わった。
「最高です。(連敗ストップは)それは意識せずに、自分の投球をすることだけを考えていました。(先発のチャンスは)今回しかないと思っていました」
2年目にしてつかんだプロ初先発初勝利。 5回 2失点の粘投で、チームを連敗脱出に導いた。
初回から緊張とピンチで汗ビッショリだった。 1点を先制した 1回、二死 3塁で 4番・筒香。流れを渡してしまいかねない場面で、 139キロ直球で空振り三振。「初回がテーマだった。インコースにしっかり投げられた」。思わず左手でグラブをたたき、ガッツポーズだ。 1点差とされた 5回二死 2塁も、筒香。ここも 134キロ直球で左飛に仕留めた。“孝行息子”の登場を、和田監督は「初回は相当、緊張していたんじゃないか。後攻だと思っていたからな。最初にマウンドに行こうとしていたから」と、裏話を明かすほど喜んだ。
ウイニングボールを手に勝利のポーズ。スタンドでは家族も奮投を見届けた=横浜スタジアム
スライダーやチェンジアップを駆使するサイドスロー気味の変則左腕。入団した2014年には中継ぎ候補として春季キャンプで沖縄組に加えられたが、プロの壁にぶつかり 1軍登板は 2試合のみ。ファームで経験を積み、今季は18試合で 3勝 0敗、防御率0.85と結果を残してチャンスをつかんだ。 130キロ台中心ながら、回を追うごとにキレを増す直球に変化球を交え、粘り強い投球で先発の仕事を果たした。
心の支えがある。兄・桂史(けいし)さんの 9カ月になる長男・晴翔(はると)君だ。神戸市内に住む兄は「(子供の)顔を見たくて会いにくるんですよ」と話す。この日は兄と父・竜朗さんがスタンドで観戦。兄を通じて、おいっ子に奮投ぶりは伝わったはずだ。
スタンドで観戦する阪神・山本翔也の父(手前)と兄=横浜スタジアム
冷たい雨が降る中で、息子の奮投に父・竜朗さんは兄・桂史さんとともに声をからして声援をおくった。「ボールが多かったけど、しっかりと粘ってくれました。ここまで試合を作ってくれて、十分でした」と喜んだ。地元・福井を午前 5時半に出発し、バスで 7時間かけて横浜入り。初の白星を見届けて、目を細めていた。
今回の好投で次回登板もゲット。登板日は未定だが、中西投手コーチは「(次のチャンスは)ある」と話した。
ウイニングボールは「両親に渡したい」。 2年目だが社会人から入団のため、すでに26歳。 1勝で満足している時間はない。快投を続けて、先発ローテ定着を狙う。
9回、ヒヤヒヤの展開をベンチで緊張の表情で見守る山本翔也投手
今季はランディ・メッセンジャー投手、藤浪晋太郎投手、岩田稔投手、能見篤史投手が先発 4本柱。これに続く 5、 6番手で白星を挙げたのは山本翔也投手、岩本輝投手、マリオ・サンティアゴ投手、岩貞祐太投手の 4人。先発 5、 6番手は「 5勝できる投手」(中西投手コーチ)を入れ替えながら使っていく方針で、 8日の中日戦(甲子園)には今季初先発の秋山が登板する。他にD 1位・横山雄哉投手らも候補で、彼らの働きが夏場の鍵を握りそうだ。
◆データBOX◆
◎…山本がプロ初先発初勝利を記録。阪神では昨年 4月 2日の中日戦(京セラD)で岩崎がプロ初先発初勝利(初登板)して以来。今季は 7月 1日に広島・薮田が巨人戦(東京D)でプロ初先発初勝利(同)を記録している
◆山本 翔也(やまもと・しょうや)あらかると◆
★球歴とサイズ:1988(昭和63)年10月12日生まれ、26歳。福井県出身。武生南小学校 3年時に父・竜朗さんが監督を務める「武生ブルーウェーブ」で野球を始め、武生第2中時代には「武生ボーイズ」に所属。福井工業大學福井高校 1年時に甲子園出場。法大、王子を経て、2014年ドラフト 5位で阪神入団。 1メートル83、89キロ。左投げ左打ち。
★連敗ストッパー:今回は 4連敗中のチームを救ったが、 2軍時代にも“実績”があった。チームが 9連敗中の 5月14日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)で公式戦ではプロ初となる先発登板に臨むと、 5回 4安打無失点の好投。勝利に導いた。
★緊張癖:普段から「おなかが痛くなる」というほど緊張しやすいタイプ。昇格即初先発という重圧をはね返した。
★研究熱心:テレビでプロ野球中継を観戦し、研究。「勉強する意味で見ている」と話し、「配球や集中力(を見ている)。(活躍しているような)そういう投手になっていかないと」と成長の糧としている。
あっ、また…。呉昇桓投手は 9回、後藤にソロを浴びて 1点差になる=横浜スタジアム
周囲をヒヤヒヤさせた。不満を残す投球になった。それでも、すぐに訪れた汚名返上の機会で白星は死守。呉昇桓投手が今季 4度目の救援失敗から一夜明け、リーグトップを走る22セーブ目を挙げた。
「一度打たれたからといって、(シーズンが)終わるわけじゃない。先がある。 2回続けて失敗するわけにはいかなかったので、その分、気をつけようと思った」
出番は 2点リードの 9回だった。先頭の代打・内村は空振り三振に仕留めたが、続く代打は前夜に同点 2ランを食らった後藤。“石仏”と呼ばれる鉄仮面の右腕もさすがに力んだのか…。外角 148キロ直球を右翼ポール際に運ばれた。連日の一発を浴び、マウンド上で首をひねった。
連日の失敗は許されない。前日 3日にサヨナラ打を許した石川を直球で中飛に打ち取ると、関根はフォーク攻めで 1ゴロ。常々「打たれた後ほど、早く登板したい」とリベンジに燃える守護神が、意地をみせた。
呉昇桓投手(右)は初勝利となった先発・山本翔也投手(左)にウイニングボールを手渡す=横浜スタジアム
“韓国代表”としてのプライドもある。今年の球宴は、同郷の李大浩は不在。一方、こちらは来日 2年目で初選出された。出場が決まった直後、盟友からメールが届いた。
『オールスターで頑張ってこいよ!!』
優勝を争うチームの勝利のため、夢舞台では同志の分まで活躍するため-。この日は、試合前練習で入念に投球フォームを確認。 1日でも早く不安定な状態を脱出するつもりだ。
「試合に勝ててよかったです」
うつむくことなく、前を向いた。韓国時代から通算 338セーブを重ねる背番号「22」のハートは、やわじゃない。
フリー打撃を行う関本賢太郎内野手
左脇腹痛から復活を目指す関本賢太郎内野手が、最短 7日中日戦(倉敷)からの 1軍復帰へ準備を進めている。 2日の練習試合大阪ガス戦(鳴尾浜)と 3日のウエスタン・リーグ中日戦(甲子園)に実戦出場して 6打数 3安打。49歳山本昌から 2点タイムリーも放ち、勝負強さを見せつけた。 4日の中日戦(甲子園)は雨で中止となったが、甲子園室内練習場で鋭い打球を連発した。
「バッティングの状態は良くなってきている。自分のやるべきことをやるだけですね」。代打の神様が着々と臨戦態勢を整えている。
小雨そぼ降る中での試合だったが、徐々に攻めあげてくる海星軍団を蹴り落としての勝利。本当に良かったですね。全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2015年 公式戦 日程と結果( 7月)
2015年 公式戦 日程と結果( 8月)
7月 4日現在順位表
7月 4日現在対戦表
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上本が、29歳誕生日に初球先頭打者アーチ!福留2発4ラン!12試合連続安打!鳥谷2戦連続打点!
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