25日阪神甲子園球場で阪神－ＤｅＮＡ15回戦が行われ、阪神が首位から陥落した。ＤｅＮＡは 7回に白崎の 4号ソロでダメ押し。連敗を 4で止めた。阪神は 4回以降得点できず、再び貯金がなくなった。
阪神は、ＤｅＮＡに 2－ 5で敗れ、 5割に逆戻りして 1ゲーム差の 3位と後退した。Ｄ 3位ルーキー・江越大賀外野手(22＝駒澤大學)が、 5回二死満塁で 3塁へ悪送球。 4点目を許す痛恨の失策となった。ただ、前日まで 2試合連続本塁打を放ち、Ｖ争い真っただ中の虎に活力を注入。落ち込んでいる暇はない。26日に借りを返すんだ！甲子園に詰めかけた今季最多の 4万6908人から、怒号にも似た驚きの声が飛んだ。江越の体が固まった。黄色に染まったスタンドが、逆に重圧になったのか…。この悔しさを、26日以降にぶつけてほしい。フルスイングだけではなく、野球小僧のようなイキイキとした目に虎党の心は躍っている。絶対に下を向くなよ！
5回を三者凡退に抑えられ、反撃ムードもしぼんだ 6回先頭。マウロ・ゴメス内野手(30)がチームを鼓舞するかのように打った。 2番手・小杉の初球を右前へ。連続試合安打を自己最長となる15試合に伸ばした。先発・砂田の外角スライダーに逆らわず打ち返した。打球は大きな弧を描いて右翼・梶谷のグラブへ。飛距離は十分。 3走の鳥谷が、悠々と先制のホームを踏んだ。ヤクルトと巨人が勝って、首位と 1ゲーム差の 3位に後退。貯金も失った。ゼロからのスタートだが、虎にはゴメスがいる。混セから抜け出し、再奪首へ。主砲の快音は鳴りやまない。
マット・マートン外野手(33)が 3回二死 1、 3塁から左翼線へ適時 2塁打で 2点目。守備では 5回に先頭・バルディリスの大飛球を捕球できず(記録は 2塁打)。
先発の岩崎優投手(24)が、 7安打 4失点(自責点 3)で 5回途中に降板した。 4回まで 2安打に抑えたが、二死 1、 3塁から代打桑原に中前適時打を許し、なお満塁のピンチから 3番梶谷に中前適時打を浴びた。中堅手江越の送球ミスもあり 3点を失った。 2点の援護をもらったが、守りきることができなかった。岩崎は唇をかみしめ、ベンチへと下がった。 5月17日中日戦(ナゴヤドーム)以来の 1軍登板だった。当面の谷間は 7月31日～ 8月 2日のヤクルト 3連戦(甲子園)のいずれかに訪れる。岩崎の起用について、中西コーチは再びチャンスを与える考えを明かした。左腕にとっては背水の陣。優勝争いの本格化に備え、若手投手陣の奮起が望まれる。
阪神 4番手の岩本輝投手(22)が、 5月17日中日戦(ナゴヤドーム)以来のマウンドで 1回 2/3を 1安打無失点と好投した。久々の 1軍での投球に満足げな表情を浮かべた。記事をまとめてみました。
＜阪神 2－ 5ＤｅＮＡ＞15回戦◇25日◇阪神甲子園球場
阪神が首位から陥落した。
3回に 2点を先制したが、 5回に先発岩崎がつかまり逆転を許した。ＤｅＮＡの継投策の前に阪神打線は沈黙。連勝を 3でストップした。同率首位で並んでいたヤクルト、さらには巨人も勝ち、阪神は 3位となった。
和田豊監督は｢ひっくり返された後だよな。あそこでもう 1回、行かないといけないんだけど。今日に関しては元気がなかったな｣と振り返った。
9回裏阪神二死、空振り三振で最後の打者となった江越(手前)をベンチから腕を組んで見つめる和田豊監督(左)＝阪神甲子園球場
阪神は 3回一死満塁で 4番ゴメスの犠飛、マートンの適時 2塁打で 2点を先制。ＤｅＮＡは阪神岩崎の前に 3回まで 1安打無得点。
ＤｅＮＡは 5回に代打桑原の中前適時打、 3番梶谷の 2点適時打に相手のミスも重なり、 4点を入れ逆転。阪神は継投策に入った。
ＤｅＮＡは 7回に白崎の 4号ソロでダメ押し。連敗を 4で止めた。阪神は 4回以降得点できず、再び貯金がなくなった。
江越大賀外野手(中央)は 5回、悪送球をしたあとに福留孝介外野手(右)、マット・マートン外野手(左)からアドバイスを受ける＝阪神甲子園球場
若虎よ、前を向け！ 阪神は、ＤｅＮＡに 2－ 5で敗れ、 5割に逆戻りして 1ゲーム差の 3位と後退した。Ｄ 3位ルーキー・江越大賀外野手が、 5回二死満塁で 3塁へ悪送球。 4点目を許す痛恨の失策となった。ただ、前日まで 2試合連続本塁打を放ち、Ｖ争い真っただ中の虎に活力を注入。落ち込んでいる暇はない。26日に借りを返すんだ！
どこに投げてんねん！ 甲子園に詰めかけた今季最多の 4万6908人から、怒号にも似た驚きの声が飛んだ。江越の体が固まった。黄色に染まったスタンドが、逆に重圧になったのか…。
捕球した江越大賀外野手はカットマンも目に入っていないような“暴投”＝阪神甲子園球場
｢送球というか…“暴投”なので…。しっかり練習して、見つめ直していきたいです｣
自分でも信じられないプレーだったはずだ。 2－ 1の 5回二死満塁。ＤｅＮＡの梶谷の打球が右中間寄りに飛んだ。 2走・桑原の生還で逆転されるまでは、誰もが覚悟した。しかし、処理した江越は 1走・白崎の 3進を阻止しようとしたのか、 3本間へとんでもないオーバースロー。ボールは 3塁ベンチ前を転々として、白崎もホームインさせてしまった。
スコアボードには、まさかの｢４｣が刻まれた。 4月 7日のＤｅＮＡ戦(甲子園)以来、プロ入り 2度目の失策は痛恨。右翼の福留が駆け寄り、左翼のマートンも加わった。投手交代の時間を利用しての“公開教室”。技術面だけではなく『切り替えろ』と助言をもらい、ようやく冷静さを取り戻した。
江越大賀外野手の投げたボールは 3塁ベンチ前を転々とした。岩崎優投手がカバーに走った＝阪神甲子園球場
和田監督は｢ただで 1点をやってしまったのが余計」と苦言を呈した。山脇外野守備走塁コーチも｢あれはアカン。(どこにも)間に合わんやろ。カットまでや。走者が複数いるわけやから｣と、状況判断を誤った送球に手厳しかった。
結果論で見れば、これで試合が決まった。一方で最後まで交代を告げられることはなかった。 9回二死走者なし。最後の打者として、この日 3つ目の空振り三振を喫したが、これは首脳陣が今後も中堅のレギュラーとして期待している証しだ。
打では 3三振。失策しても代えないのは首脳陣の期待の表れだ＝阪神甲子園球場
22日の巨人戦、24日のＤｅＮＡ戦と 2試合連発。新人では球団史上、1980年の岡田彰布以来35年ぶりの快挙は偶然に達成できるものではない。チームは再び 5割に逆戻りして 3位転落となったが、混セを抜け出すためのラッキーボーイがようやく現れたばかり。注目度の高い球団ゆえ 1つの失策で萎縮し、表舞台から姿を消した若虎は少なくない。だからこそ、将は語気を強めた。
｢こんなので落ち込むようなね、そんなんじゃダメだしね。ただ、『起こってしまったことは仕方がない』で済ませるのではなく、どうするべきだったかをしっかり考えて、次にはないように｣
この悔しさを、26日以降にぶつけてほしい。フルスイングだけではなく、野球小僧のようなイキイキとした目に虎党の心は躍っている。絶対に下を向くなよ！
マウロ・ゴメス内野手は先制の犠飛に続き15試合連続となる安打。主砲が気を吐いた＝阪神甲子園球場
5回を三者凡退に抑えられ、反撃ムードもしぼんだ 6回先頭。マウロ・ゴメス内野手がチームを鼓舞するかのように打った。 2番手・小杉の初球を右前へ。連続試合安打を自己最長となる15試合に伸ばした。
｢ずっといい調子なので、続けていきたいね｣
4試合連続となる先制パンチをお見舞いしたのもＧ砲だった。 0－ 0の 3回一死 2、 3塁で福留は敬遠気味の四球。俺と勝負なのか？ 燃えないはずがなかった。先発・砂田の外角スライダーに逆らわず打ち返した。打球は大きな弧を描いて右翼・梶谷のグラブへ。飛距離は十分。 3走の鳥谷が、悠々と先制のホームを踏んだ。
3回、犠飛を放ったマウロ・ゴメス内野手(左)と先発・岩崎優投手(中)、生還した鳥谷敬内野手＝阪神甲子園球場
｢外寄りの緩いボールを、うまく引きつけられた。ヒットを打てればベターだったけど、点が入ったのはよかった｣
これでチームトップの福留に並ぶ46打点目。相棒のマートンも適時 2塁打で続き、今季14度目のアベック打点となった。
ただ、悲しいかな打線はこの 3回の 2点止まりに終わった。 4回以降は 5度の三者凡退と、ＤｅＮＡのリリーフ陣をとらえられず、チャンスらしいチャンスさえ作れなかった。和田監督も｢ひっくり返された後だよな。あそこで、もう 1回いかないといけない。きょうに関しては元気がなかったな｣と嘆いた。
ヤクルトと巨人が勝って、首位と 1ゲーム差の 3位に後退。貯金も失った。ゼロからのスタートだが、虎にはゴメスがいる。混セから抜け出し、再奪首へ。主砲の快音は鳴りやまない。
6回、安打を放ったマウロ・ゴメス内野手＝阪神甲子園球場
◆データＢＯＸ◆
◎…阪神・ゴメスが 7月25日のＤｅＮＡ戦(甲子園)で 1安打を放ち、 4日の同戦(横浜)からの連続試合安打を｢１５｣に伸ばした。自身最長で、それまでは昨年 3月28日の巨人戦(東京Ｄ)から 4月 8日のＤｅＮＡ戦(甲子園)までの｢１０｣が最長。球団記録はマートンが2011年 9月 4日の横浜戦(甲子園)から10月11日の巨人戦(東京Ｄ)で記録した｢３０｣。プロ野球記録は高橋慶彦(広島)の｢３３｣。
マット・マートン外野手は 3回に 2点目をたたき出す適時 2塁打。こちらも好調キープ＝阪神甲子園球場
マット・マートン外野手が 3回二死 1、 3塁から左翼線へ適時 2塁打で 2点目。｢ちょっと詰まらされたけど、うまく内からバットを出せた｣と振り返った。 2回先頭でも右翼線へ 2塁打を放ったが、守備では 5回に先頭・バルディリスの大飛球を捕球できず(記録は 2塁打)。捕ってほしかった？ の問いに山脇外野守備走塁コーチは｢そうやろな。フェンスが気になったのかな｣と首をかしげた。
5回表ＤｅＮＡ二死満塁、梶谷隆幸外野手の適時打で逆転を許し、無念の降板となった先発の岩崎優投手＝阪神甲子園球場
先発の岩崎優投手が、 7安打 4失点(自責点 3)で 5回途中に降板した。 4回まで 2安打に抑えたが、二死 1、 3塁から代打桑原に中前適時打を許し、なお満塁のピンチから 3番梶谷に中前適時打を浴びた。中堅手江越の送球ミスもあり 3点を失った。 2点の援護をもらったが、守りきることができなかった。｢ボール球にしないといけないところで、ストライクゾーンに集まってしまいました。自分の技術不足です」。岩崎は唇をかみしめ、ベンチへと下がった。 5月17日中日戦(ナゴヤドーム)以来の 1軍登板だった。
岩崎優投手は 5回、それまで抑えていた梶谷隆幸外野手に適時打を許す。また中盤に粘れなかった＝阪神甲子園球場
あと一死が遠かった。またも中盤、同じ失敗を繰り返した。 5回二死満塁から逆転を許した岩崎は、走者を残してマウンドを去った。
｢いつも中盤にやられているので、気をつけてはいたんですけど…｣
5月17日以来の 1軍登板で 4回まで好投した。 2点リードで、今季初白星の権利は目の前。しかし、 5回に壁があった。無死 2塁から走塁ミスに助けられて一死 1塁。下位打線でピンチ脱出かと思われたが、黒羽根に右前打を許して 1、 3塁となると、雰囲気があやしくなった。
5回途中で降板する先発の岩崎優投手＝阪神甲子園球場
代打・柳田こそ空振り三振に仕留めたが、続く代打・桑原の適時打で 1点差。さらに白崎につながれた。ことごとく直球を狙われた。二死満塁でそれまで 2打席、完全に打ち取っていた梶谷に中前へ運ばれた。甘く入ったスライダーをとらえられ、逆転の 2点適時打。江越の失策が絡んで 3人の走者が生還し、硬い表情で降板した。
｢(変化球が)ばらついて、狭い範囲での配球になってしまう。直球以外の精度も上げないと｣
岩崎は反省点を口にした。球速は 140キロに満たないが、体感速度は抜群。ただ、引き出しの少なさが課題で、回を追うと投球が苦しくなる。中西投手コーチは｢(中盤を)乗り越えないとローテに入っていけない。 2、 3巡目の攻め方｣と指摘した。今季 6度の先発で 4敗。 5度の登板で 4回から 6回につかまっている。 2カ月ぶりのアピール機会も、弱点は克服できなかった。
5回途中、降板する岩崎優投手と、ベンチの和田豊監督＝阪神甲子園球場
藤浪、メッセンジャー、岩田、能見に続く 5、 6番手が決まらないまま89試合を終えた。岩本、岩貞、秋山…。 4投手以外の先発の成績は 4勝 8敗。 8月からは 5週連続の 6連戦を控えており、谷間を埋める投手の踏ん張りは、混セを抜け出す鍵となる。待たれるのは、 2軍で先発している岩貞、秋山、山本らを含めた若手の奮起だ。
当面の谷間は 7月31日～ 8月 2日のヤクルト 3連戦(甲子園)のいずれかに訪れる。岩崎の起用について、中西コーチは｢あると思う｣と、再びチャンスを与える考えを明かした。左腕にとっては背水の陣。優勝争いの本格化に備え、若手投手陣の奮起が望まれる。
8回から登板した阪神 4番手の岩本輝投手＝阪神甲子園球場
阪神 4番手の岩本輝投手が、 5月17日中日戦(ナゴヤドーム)以来のマウンドで 1回 2/3を 1安打無失点と好投した。
8回に登板すると 4番筒香から始まるＤｅＮＡの中軸を 3者凡退に。 9回二死 3塁で途中出場の桑原に四球を与えたところで高宮に後を譲った。｢最後まで投げたかった。でもゼロで抑えることが大事なんで、最後は助けられたんですけど良かったです｣と久々の 1軍での投球に満足げな表情を浮かべた。
ちょっとした油断が怖い！今回は、何とか 3位に留まったが、首位から下手をすればＢクラスに落ちてしまう。全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年 公式戦 日程と結果( 7月)
2015年 公式戦 日程と結果( 8月)
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