8日横浜スタジアムDeNA-阪神18回戦が行われ、阪神藤浪が 7回 2失点でリーグトップタイの 9勝目をマーク。DeNAは中継ぎ陣が踏ん張るも反撃ならず。連勝は 2でストップ。阪神打線が 4安打 3得点の猛攻で 2回に試合をひっくり返した。初回に先制しながらも逆転を許し、 1- 2で迎えた攻撃。先頭の 6番今成亮太内野手(27)が 2塁内野安打で出塁すると、続く 7番江越大賀外野手(22=駒澤大學)が中越え 2塁打で無死 2、 3塁の好機を演出した。大和内野手(27)は「何とかもう 1点という気持ちで打席に入りました。(藤浪)晋太郎を援護することができて良かったです」。マウロ・ゴメス内野手(30)は「みんながつないでくれたチャンスに、最低限の仕事はできて良かったよ」と喜びを語った。和田豊監督(52)は単独首位再浮上にもまったく笑顔はない。堂々とトップを走るためにも試合巧者ぶりを示したいところだ。
「 1番」に戻った鳥谷敬内野手(34)が 1安打 1打点、 2四球で攻撃の起点になった。前日 7日は福留の休養で「 3番」を任されたが、定位置に戻って役目を果たした。
大和内野手が 7月 3日のDeNA戦(横浜)以来の適時打で勝利に貢献。上本の故障離脱に伴い、本職ではない 2塁での出場が続くが、「試合に出られることが一番です」と心地よさそうに汗をぬぐった。
マット・マートン外野手(33)が日本通算 400打点をマークした。来日 6年目で、通算 400打点達成となった。鳥谷が先制のホームを踏み、日本通算 400打点。球団助っ人史をひもとけば、トップにバース( 486打点)が仁王立ちする中、その背中を追うヒットマンは自画自賛した。イバラの道だった来日 6年目。実りつつある。
“打ち直し”は飛距離十分! 2回二死満塁。 4番マウロ・ゴメス内野手は高崎の外角スライダーをすくい上げ、中犠飛で 5点目。 4試合連続で打点をマークし、GM砲の打点そろい踏みは 3連勝となった。 1回一死 1、 3塁での中飛は浅すぎただけに、名誉挽回という感じか。続く今成の左翼線への飛球に対し、筒香がダイビングキャッチしたにも関わらず、タッチアップせずに、そのまま本塁突入。走塁死となった。塁審のジャッジを「ヒット」と勘違いしたものだったが…。勝って一番ホッとしたのは主砲だったのかもしれない。
ドラフト 3位ルーキー江越大賀外野手が、走攻守の活躍で首位奪取に貢献した。 まずは 1回の中堅守備。二死 2塁で宮崎の中前打を処理すると、本塁へのダイレクト送球でプロ初補殺をマークした。相手の 3点目を防ぐと、 2回無死 1塁では中越え 2塁打と打撃でチャンスを拡大。同点となり自身も 3塁へ進むと、今度は 1番鳥谷の 1ゴロの間に好走塁で本塁を陥れた(記録は野選)。走って、守って、持ち味はパワフルな打撃だけではない。阪神・江越の若々しい活躍が随所に光った。まずは自慢の強肩から。試合の行方を左右するピンチでチームを救った。追加点を奪われていたら、流れは違ったはず。相手の勢いを止めると、直後の逆転にも貢献した。 2回無死 1塁で中越え 2塁打。好機を作ると、決勝点のホームを足でもぎとった。同点として一死 2、 3塁で、鳥谷が 1ゴロ。 3塁から本塁へ猛然と突っ込み、捕手の背後に回り込んで左手でベースタッチ。絶妙なスライディングで勝ち越し点が刻まれた(記録は野選)。ベンチの指示は、生還確実なゴロ以外はストップだったという。高代延博作戦兼守備走塁コーチ(61)は瞬時の判断を評価した。もともとスカウト陣の評価は「打撃はまだでも、足と肩はすぐに通用する」だった。本領発揮の背番号「25」。さらなる底力を見せてくれるはずだ。
女房役の鶴岡一成捕手(38)は同点打を放ち、バットでも藤浪の白星をアシストした。 1点を追う 2回無死 2、 3塁で高崎から、しぶとく遊撃への適時内野安打。 2打席目もラッキーな 1塁後方へのポテンヒットで出場 4試合ぶりの複数安打をマーク。いぶし銀の活躍を見せている。
藤浪晋太郎投手(21)が 7回 6安打10奪三振 2失点でリーグトップタイの今季 9勝目を挙げた。 1点の先制点をもらった初回。先頭の乙坂に四球を与えると、二死 2塁から 4番筒香に中前適時打。続くロペスに中越え適時 2塁打を浴び、逆転を許す苦しい立ち上がり。その後も毎回のように走者を背負うも、要所で三振を奪う粘りの投球で追加点を与えなかった。ハラハラの立ち上がりも、試合中に修正して10奪三振。チームも 7月31日以来の単独首位に浮上だ。かつての甲子園の優勝投手が、球児の季節に再び乗ってきた。ハマスタの夜風を浴びながらのヒーローインタビューで、藤浪に笑みはなかった。安堵の声に、悔しさがにじんだ。立ち上がりは制球に苦しんだ。 1- 0の 1回二死 2塁とされ、筒香に同点打。なおも、二死 2塁からロペスに右中間へ適時 2塁打を浴び、勝ち越しを許した。 3回は満塁のピンチを背負ったものの、 2回以降はゼロだけを並べた。カットボールを駆使して10三振を奪うなどして流れを渡さず、DeNA戦は 4戦全勝とした。 123球で 7回 6安打 2失点。中日・大野、広島・前田に並ぶハーラートップの 9勝目。節目の通算30勝目に到達した。今季 145奪三振で楽天・則本を抜いて両リーグトップ。勝率 0.643( 9勝 5敗)も含めた“3冠”だ。チームは 0.5ゲーム差の単独首位浮上。「反省して次はしっかり投げられるように」。まだまだ混セの夏。自分を戒め、歯を食いしばる背番号「19」の姿が虎の牙となる。
呪縛を解き放った。記憶の片隅に残る、嫌なイメージを涼しい顔で拭い去った。呉昇桓(オ・スンファン)投手(33)がわずか 6球で三者凡退に仕留め、 7試合ぶりの31セーブ目をマーク。ハマスタのマウンドに仁王立ちした。救援王争いでも、 2位のバーネットらに 3差とし、再び安全圏内に入った。たとえ失点しても、チームの勝利を守り抜くことが最優先のポジション。ただ、この横浜スタジアムでは完ぺきに封じ込めることに意味があった。またひとつ、実りの秋に向けた不安要素を消した。記事をまとめてみました。
<DeNA 2- 5阪神>18回戦◇ 8日◇横浜スタジアム
阪神が 1回にマートンの適時内野安打で先制。逆転された 2回にも、 4安打を集めて 4点を奪い、再逆転に成功した。
阪神先発藤浪は 1回に 2点を奪われたが、その後は 6回まで無失点投球。DeNAは 2番手高橋、大原が好リリーフで反撃を待つ。
阪神藤浪が 7回 2失点でリーグトップタイの 9勝目をマーク。DeNAは中継ぎ陣が踏ん張るも反撃ならず。連勝は 2でストップ。
呉昇桓投手(中央)からウイニングボールを受け取る藤浪晋太郎投手。左は和田豊監督、右は狩野恵輔捕手外野手=横浜スタジアム
阪神打線が 4安打 3得点の猛攻で 2回に試合をひっくり返した。
初回に先制しながらも逆転を許し、 1- 2で迎えた攻撃。先頭の 6番今成亮太内野手が 2塁内野安打で出塁すると、続く 7番江越が中越え 2塁打で無死 2、 3塁の好機を演出した。
これに 8番鶴岡が応え「逆転された直後だったので、何とかランナーをかえすことができて良かったです」と遊撃内野安打で同点に。さらに 1番鳥谷の野選、 2番大和の適時左前打、 4番ゴメスの中犠飛で 3点を追加するビッグイニングになった。
大和は「何とかもう 1点という気持ちで打席に入りました。(藤浪)晋太郎を援護することができて良かったです」。ゴメスは「みんながつないでくれたチャンスに、最低限の仕事はできて良かったよ」と喜びを語った。
2回表阪神無死 2、 3塁、今成亮太内野手(右)は鶴岡一成捕手の遊ゴロ適時内野安打で生還し藤浪晋太郎投手とタッチする=横浜スタジアム
和田豊監督は単独首位再浮上にもまったく笑顔はない。
この日は 2回までに 5点を奪い、 3点リードした展開になった。さらに追加点を奪えば、一気に勝負が決まる流れだったが加点できない。指揮官は「ヒットの数と得点が合わない。もう 1点、 2点取れば、晋太郎もスイスイ行くんだろうけど。そこで追加点を取れないことで、向こうがまだ行ける、まだ行けると。そういう意味であきらめさせる点の取り方をしていかないと。ちょっと物足りない」と苦言を呈した。
試合直後、ベンチ裏のスイングルームで取材に応じ、単独首位の話題を振られても「そうなの? ちょっと周りの状況がまったく分からないのでアレだけど。でも、いまは目の前の試合をどう勝つかしか頭にない」と意に介していなかった。堂々とトップを走るためにも試合巧者ぶりを示したいところだ。
1回、内野安打を放った鳥谷敬内野手=横浜スタジアム
「 1番」に戻った鳥谷敬内野手が 1安打 1打点、 2四球で攻撃の起点になった。 1回先頭で遊撃内野安打。 4試合連続安打で先制点につなげると、 2回一死 2、 3塁では 1ゴロ野選で勝利打点もゲットした。 6回二死、 8回二死 2塁では四球。前日 7日は福留の休養で「 3番」を任されたが、定位置に戻って役目を果たした。
2回、大和内野手がタイムリーヒット=横浜スタジアム
大和内野手が 7月 3日のDeNA戦(横浜)以来の適時打で勝利に貢献。 1点を勝ち越し、なおも一死 1、 3塁で先発・高崎の直球をとらえ、左前タイムリーを放った。「なんとかもう 1点という気持ちで打席に入った。(藤浪)晋太郎を援護できてよかった」。上本の故障離脱に伴い、本職ではない 2塁での出場が続くが、「試合に出られることが一番です」と心地よさそうに汗をぬぐった。
1回表阪神二死 1、 3塁、マット・マートン外野手は 2塁ゴロ適時内野安打を放った=横浜スタジアム
マット・マートン外野手が日本通算 400打点をマークした。
初回二死 1、 3塁のチャンスで、DeNA高崎の 141キロを 1、 2塁間へ。 2塁宮崎に好捕されるが、送球が少しそれる間に 3塁走者鳥谷が生還した(記録は適時内野安打)。来日 6年目で、通算 400打点達成となった。
頼りになる助っ人。一回にマット・マートン外野手が先制の適時内野安打を放った=横浜スタジアム
いかにもマートンらしい。 1、 2塁間に渋く転がした。DeNAの 2塁手・宮崎に好捕されたが、 1塁への送球がそれる。 5試合連続で「H」ランプを灯し、メモリアルを達成した。
「(日本通算 400打点について)知らなかったよ。スゴイデスネ!」
1回二死 1、 3塁。 4番・ゴメスが浅い中飛に終わり、虎党がため息を漏らした直後だった。高崎の初球を追っつけた。鳥谷が先制のホームを踏み、日本通算 400打点。球団助っ人史をひもとけば、トップにバース( 486打点)が仁王立ちする中、その背中を追うヒットマンは自画自賛した。
「なかなか、うまくいかないこともあったが、元の状態に戻ったよ。自分自身を信じていた。能力を出せていると思う」
1回阪神二死 1、 3塁、マートンが先制の 2塁内野安打を放った=横浜スタジアム
今季 100試合目。開幕で出遅れたもののグイグイ巻き返し、完調宣言まで飛び出した。打率 0.287。最近 5試合では打率 0.500(24打数12安打)、 1本塁打、 3打点。もう誰も文句をいう人はいないだろう。
前日、インターネットサイト「YouTube」にM砲の動画が投稿された。「人生の目的とは」という表題で「野球と人生とはよく似ている」などと語っている。誰しも失敗はする。しかし、もがき苦しむ間、遠征先でのウエートトレにしても、決して逃げ出すことはなかった。権田トレーナーは「たとえば、きょう体全体のウエートをすると決めたら、必ずする。そういう選手なんです」と明かす。
「どんな年でも、いい形で終われるように、常にベストを尽くしたい」
イバラの道だった来日 6年目。実りつつある。
◆データBOX◆
◎…マートンが 1打点を挙げ、通算 400打点を記録。マートンは現在、阪神助っ人の在籍時通算打点 2位で、トップはバースの 486打点。ちなみに 3位はラインバックの 324打点。
中犠飛を放ったマウロ・ゴメス内野手=横浜スタジアム
“打ち直し”は飛距離十分! 2回二死満塁。 4番マウロ・ゴメス内野手は高崎の外角スライダーをすくい上げ、中犠飛で 5点目。 4試合連続で打点をマークし、GM砲の打点そろい踏みは 3連勝となった。
「みんながつないでくれたチャンスに最低限の仕事はできてよかった。自分だけじゃなく、藤浪も大和もよく頑張った。チーム全員で勝てたよ」
1回一死 1、 3塁での中飛は浅すぎただけに、名誉挽回という感じか。
しかし、表情がさえないのは 7回に走塁ミスがあったから。一死後に中前打、マートンの右翼線 2塁打で 3進。そこまではよかった。「(左翼手が打球を)落としたと思ったからいった。自分のミスだ」。続く今成の左翼線への飛球に対し、筒香がダイビングキャッチしたにも関わらず、タッチアップせずに、そのまま本塁突入。走塁死となった。
塁審のジャッジを「ヒット」と勘違いしたものだったが…。勝って一番ホッとしたのは主砲だったのかもしれない。
2回表阪神一死 2、 3塁、江越大賀外野手は鳥谷敬内野手の野選で生還しベンチのナインと笑顔でタッチ=横浜スタジアム
ドラフト 3位ルーキー江越大賀外野手が、走攻守の活躍で首位奪取に貢献した。 まずは 1回の中堅守備。二死 2塁で宮崎の中前打を処理すると、本塁へのダイレクト送球でプロ初補殺をマークした。相手の 3点目を防ぐと、 2回無死 1塁では中越え 2塁打と打撃でチャンスを拡大。同点となり自身も 3塁へ進むと、今度は 1番鳥谷の 1ゴロの間に好走塁で本塁を陥れた(記録は野選)。決勝点をつかんだ本塁突入の好判断を「狙えるところを狙ったり、隙を突くことはやっているつもり。そこが今日はできて良かったです」と充実した表情で振り返った。
走って、守って、持ち味はパワフルな打撃だけではない。阪神・江越の若々しい活躍が随所に光った。まずは自慢の強肩から。試合の行方を左右するピンチでチームを救った。
1回、江越大賀外野手が好返球で 3点目を阻止。藤浪を救った=横浜スタジアム
「走者の足もそんなに速くなかったので。コースだけしっかり投げようと思いました」
1回に 1- 2と逆転されて、なおも二死 2塁で宮崎の中前打を処理。本塁へワンバウンドのストライク返球で、 2走・ロペスを刺した。プロ初の補殺。前日 7日に 3塁送球が走者に当たって失策となったが、当てた相手はロペスだ。借りを返す好返球で藤浪を救った。
追加点を奪われていたら、流れは違ったはず。相手の勢いを止めると、直後の逆転にも貢献した。 2回無死 1塁で中越え 2塁打。好機を作ると、決勝点のホームを足でもぎとった。同点として一死 2、 3塁で、鳥谷が 1ゴロ。 3塁から本塁へ猛然と突っ込み、捕手の背後に回り込んで左手でベースタッチ。絶妙なスライディングで勝ち越し点が刻まれた(記録は野選)。
「(打球が)はねた瞬間にいけると思いました」
鳥谷敬内野手の 1ゴロで本塁を陥れる好走塁も見せた江越大賀外野手=横浜スタジアム
実はベンチの指示は、生還確実なゴロ以外はストップだったという。高代延博作戦兼守備走塁コーチは「自分で行ったのは大したものや」と、瞬時の判断を評価した。
「常に狙えるところは狙うし、隙を突こうともしているつもりです。きょうは積極的にできてよかったです」
駒澤大學 3年時は、東都大学リーグ 2部降格の危機も味わった。巻き返して 4年秋に優勝。当時、仲間と一緒に最も意識したことが次の塁を狙う姿勢だ。「駒大の野球は泥臭く基本をやること」。昨年の明治神宮大会決勝では、全力疾走で相手のミスを誘った。プロに入っても気持ちは同じ。打っても 3試合ぶりのマルチ安打を放った22歳が新しい引き出しを披露した。
「続けていけるように、明日も集中して頑張ります」
もともとスカウト陣の評価は「打撃はまだでも、足と肩はすぐに通用する」だった。本領発揮の背番号「25」。さらなる底力を見せてくれるはずだ。
★成長ぶり見せた江越大賀外野手
江越大賀外野手はカード初戦の7日、駒澤大學の先輩であるDeNA・中畑監督にあいさつした。球場に着くなり「打つなよ。空気読んで、ゲッツーにしろよ」と、先制パンチをもらったという。 7月24日からの甲子園での 3連戦でも活躍した。24日に本塁打、26日は猛打賞。「 2軍に落ちる前と変わったよな」と、成長を認めていた大先輩の前で、またも躍動した。
3回、内野安打を放った鶴岡一成捕手=横浜スタジアム
女房役の鶴岡一成捕手は同点打を放ち、バットでも藤浪の白星をアシストした。 1点を追う 2回無死 2、 3塁で高崎から、しぶとく遊撃への適時内野安打。「逆転された直後だったので、何とか走者をかえすことができてよかったです。いい所に飛んでくれました」。 2打席目もラッキーな 1塁後方へのポテンヒットで出場 4試合ぶりの複数安打をマーク。いぶし銀の活躍を見せている。
DeNA戦に先発した藤浪晋太郎投手=横浜スタジアム
藤浪晋太郎投手が 7回 6安打10奪三振 2失点でリーグトップタイの今季 9勝目を挙げた。
1点の先制点をもらった初回。先頭の乙坂に四球を与えると、二死 2塁から 4番筒香に中前適時打。続くロペスに中越え適時 2塁打を浴び、逆転を許す苦しい立ち上がり。その後も毎回のように走者を背負うも、要所で三振を奪う粘りの投球で追加点を与えなかった。
「野手の方に助けてもらいながら、捕手の方に助けてもらいながら、勝たせてもらってる状況なので、もっと自分で胸張って勝ちましたと言えるような試合がもっとできればと思います」とお立ち台で宣言した。
序盤は苦しみながらも 9勝目を挙げた藤浪晋太郎投手。尻上がりに三振を奪った=横浜スタジアム
これぞ、ハ~ラ~トップ!? 藤浪晋太郎投手が 7回 6安打 2失点でハーラートップタイの 9勝目を挙げた。ハラハラの立ち上がりも、試合中に修正して10奪三振。チームも 7月31日以来の単独首位に浮上だ。かつての甲子園の優勝投手が、球児の季節に再び乗ってきた。
ハマスタの夜風を浴びながらのヒーローインタビューで、藤浪に笑みはなかった。安堵の声に、悔しさがにじんだ。
「自分が納得したのは 7回だけ。それ以外は全然よくなかった。鶴岡さんのリードに助けられました」
立ち上がりは制球に苦しんだ。 1- 0の 1回二死 2塁とされ、筒香に同点打。なおも、二死 2塁からロペスに右中間へ適時 2塁打を浴び、勝ち越しを許した。
7回 6安打 2失点でハーラートップタイの 9勝目を挙げた藤浪晋太郎投手=横浜スタジアム
3回は満塁のピンチを背負ったものの、「グラブの位置とか、いろいろ修正しようと試みた」。投球始動時に両腕を高めに上げ、左足を高く上げることでためをつくり、立ち直った。 2回以降はゼロだけを並べた。カットボールを駆使して10三振を奪うなどして流れを渡さず、DeNA戦は 4戦全勝とした。
前回 7月31日のヤクルト戦(甲子園)は足がつりかけるアクシデントもあり、 3回 2/3を 6失点で今季最短KO。鶴岡からは「調子が悪いなかで立ち直るのがエースだ」と言われ、迎えた中 7日での登板だった。首位巨人がデーゲームで敗れ、勝てば首位。若きエースが試合中に、驚異の修正能力をみせた。
123球で 7回 6安打 2失点。中日・大野、広島・前田に並ぶハーラートップの 9勝目。節目の通算30勝目に到達した。今季 145奪三振で楽天・則本を抜いて両リーグトップ。勝率 0.643( 9勝 5敗)も含めた“3冠”だ。
ファンの声援に帽子を振って応える藤浪晋太郎投手=横浜スタジアム
藤浪の季節がやってきた。残念ながら母校・大阪桐蔭高は大阪大会の「ベスト8」で敗退。それでも、大会期間中にエクレアやドーナツやシュークリーム、ジュースを差し入れた。部員約60人に各 2個ずつ渡る心遣いだった。
夏に強いイメージがあるが、この時期になると悔しい記憶が甦る。高校2年の夏。大阪大会の決勝で逆転負け。大粒の涙を流した。「悔しさはありました」。 1年後の雪辱を誓い、2012年に史上 7校目の甲子園春夏連覇を果たした。負けを経験し、強くなった高校生活。転んでも、立ち上がる精神こそが剛球右腕の真骨頂だ。
そんな若きエースに、和田監督は「誰でも立ち上がりは不安。それ以降は気持ちを出していったね」とたたえた。 8月の初登板は白星発進。一昨年は 5試合で 4勝無敗。昨年は 5試合で 1勝 3敗と負け越し、チームも巨人に引き離され、優勝を逃しただけに心強い。
チームは 0.5ゲーム差の単独首位浮上。「反省して次はしっかり投げられるように」。まだまだ混セの夏。自分を戒め、歯を食いしばる背番号「19」の姿が虎の牙となる。
◆データBOX◆
◎…藤浪がハーラートップタイの今季 9勝目を挙げ、通算30勝目をマークした。ドラフト制(1966年)以降に入団した投手が高卒 3年目以内に通算30勝以上は楽天・田中将大(2007-09年=35勝、現ヤンキース)以来、 6年ぶり10人目。球団では 2年目の68年に到達した江夏豊(1967-69年=52勝)に次ぐ47年ぶり 2人目で右腕では初。藤浪は68試合を要したが、江夏の77試合を上回る早さでの到達となった。
◎… 2桁奪三振をシーズン 7度はセ、パ両リーグ今季最多で、昨年の楽天・則本の 7度以来。球団では2004年の井川慶の 8度以来、11年ぶり。
わずか 6球で 9回をピシャリと締めた呉昇桓投手=横浜スタジアム
呪縛を解き放った。記憶の片隅に残る、嫌なイメージを涼しい顔で拭い去った。呉昇桓投手がわずか 6球で三者凡退に仕留め、 7試合ぶりの31セーブ目をマーク。ハマスタのマウンドに仁王立ちした。
「打ち損じてくれてよかったよ」
謙遜気味に振り返った出番は 3点を守る 9回。先頭の代打・松本をカットボールで左飛に打ち取ると、乙坂は内角球で詰まらせて、捕邪飛に。最後の白崎も初球の 147キロで平凡な左飛にねじ伏せる、あっという間の 3人斬りだった。救援王争いでも、 2位のバーネットらに 3差とし、再び安全圏内に入った。
「球場が狭いので、高さは意識した」
ナインと勝利のハイタッチを交わす呉昇桓投手(左から 2人目)=横浜スタジアム
たとえ失点しても、チームの勝利を守り抜くことが最優先のポジション。ただ、この横浜スタジアムでは完ぺきに封じ込めることに意味があった。
なぜなら、 7月 3日に逆転を許す3点を奪われ、サヨナラ負けを喫していた。さらに、翌 4日もセーブは挙げたものの、一発を浴びていた。同球場の今季防御率は登板前の時点( 3試合)で、屈辱の防御率 15.43…。約 1カ月ぶりに訪れた敵地でボールの高低の制球に細心の注意を払い、ようやく、普段は控える酒をあおっていた横浜の夜におさらばした。
「した~!(お疲れ様でしたの短縮)」
板についた日本風の締めのあいさつで取材を切り上げた守護神。またひとつ、実りの秋に向けた不安要素を消した。
中畑海星軍団に勝った!こんな良い試合ができるのなら、これからも全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2015年 公式戦 日程と結果( 8月)
2015年 公式戦 日程と結果( 9月)
8月 8日現在順位表
8月 8日現在対戦表
※阪神タイガース公式スマホ携帯サイト
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