8日全国高校野球選手権 1回戦が阪神甲子園球場で行われ、1915年の「第1回大会」に出場した早稲田実業(西東京)や敦賀気比(福井)、大阪偕星学園、下関商(山口)が 2回戦に進出した。
1回戦で早稲田実業が今治西を 6- 0で下した。注目の清宮幸太郎内野手( 1年)は「 3番・ 1塁」で出場し、 4打数 1安打 1打点。超満員の 4万7000人の前で適時打を放ち、早実は夏40勝目を飾った。清原和博(PL学園)、松井秀喜(星稜)でさえ甲子園デビューは無安打。怪物 1年生を擁するチームは、第 8日(13日)の 2回戦で広島新庄(広島)と戦う。
地をはう強烈な打球が 1、 2塁間を破る。 1塁ベース上の清宮は二走の生還を見届け、手をたたいた。大きな体に伝統のユニホームをまとい、悠然とたたずむ姿は獲物をとらえた白熊のようだった。理想は高いスーパー 1年生。それでも夏の聖地の主役はやはり、清宮だった。西東京大会で巻き起こしたフィーバーが関西に移った。午前 8時の試合開始時間に合わせ、チケット売り場には早朝から長蛇の列。通常よりも40分早い 6時20分に開門した。 4万7000人の超満員。球場周辺に入場できないファンが続出した。「第1回大会」に出場した早実はこれで夏通算40勝目を挙げた。次の相手は第 8日(13日)の第 1試合、広島新庄に決まった。「絶対に勝って貢献する。いい結果を出すので球場に足を運んでください」。清宮は甲子園の取材エリアのお立ち台に初めて立ち、高校野球ファンに宣言。“和製ベーブ・ルース”の伝説の夏がついに、幕を開けた。
甲子園は、最高の場所だった。聖地デビュー戦で 1勝をつかんだ清宮が、すがすがしい表情で校歌を響かせた。「甲子園は今までと格が違うくらいすごくて、楽しかったです。青空が広がって、スタンドも、アルプスみたいにそびえ立つ感じ。サイレンの音も好き」と笑顔で汗をぬぐった。あこがれの舞台に立った喜びを感じながらも、内容は不満だった。高めのボール球に手を出し、第 3打席まで快音なし。珍しくバットを地面に打ちつけて悔しさを表した。早実初等部 1年だった2006年夏、アルプス席で早実-駒大苫小牧の延長再試合を観戦し、野球の道を志した。16歳で 1つの夢をかなえた清宮に、新たな目標が生まれた。本領発揮は、ここからだ。
張本勲氏(75)が甲子園で初安打を放った早稲田実業高校・清宮幸太郎内野手についてコメントした。 9日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演。清宮について「素質は抜群。初球から打つ積極性もいい。ただ、近くの球(内角球)が苦手。ヒットを打った球は真ん中外寄りだった。(内角球を腕を)縮んで伸ばすような技術で打てれば。それはワンちゃん(王貞治氏(75)=福岡ソフトバンクホークス株式会社取締役会長)がうまかった。ワンちゃんに教わればいい」と話した。記事をまとめてみました。
<全国高校野球選手権:早稲田実業 6- 0今治西>◇ 8日◇ 1回戦
1915年の「第1回大会」に出場した早稲田実業(西東京)や敦賀気比(福井)、大阪偕星学園、下関商(山口)が 2回戦に進出した。
1回に 3点を先制した早実は 7回に注目の 1年生スラッガー清宮の適時打などで 3点を加え、今治西(愛媛)を 6- 0で下した。早実は夏通算40勝目。
史上 8校目の春夏連覇に挑む敦賀気比は延長10回、篠原の中前適時打で明徳義塾(高知)に 4- 3でサヨナラ勝ちした。明徳義塾は17度目の出場で初の初戦敗退。
春夏通じて初出場の大阪偕星学園は 9回に追い付かれたが延長10回に 4点を奪い、 7- 3で比叡山(滋賀)を破った。大阪勢は春夏通算 350勝目。
20年ぶり出場の下関商は延長11回、森元が中前適時打を放ち、 4- 3で白樺学園(北北海道)にサヨナラ勝ちした。
8回、 2ゴロに打ち取られた早稲田実業・清宮幸太郎内野手。投手は今治西・杉内=阪神甲子園球場
清原、ゴジラ超え!! 1回戦で早稲田実業が今治西を 6- 0で下した。注目の清宮幸太郎内野手( 1年)は「 3番・ 1塁」で出場し、 4打数 1安打 1打点。超満員の 4万7000人の前で適時打を放ち、早実は夏40勝目を飾った。清原和博(PL学園)、松井秀喜(星稜)でさえ甲子園デビューは無安打。怪物 1年生を擁するチームは、第 8日(13日)の 2回戦で広島新庄(広島)と戦う。
地をはう強烈な打球が 1、 2塁間を破る。 1塁ベース上の清宮は二走の生還を見届け、手をたたいた。大きな体に伝統のユニホームをまとい、悠然とたたずむ姿は獲物をとらえた白熊のようだった。
「一本くらい出なきゃ、駄目です。きょうは全然駄目。何度もチャンスがあったのに示しがつかない。ふがいなくてすいません」
3- 0の 7回一死 2塁、第 4打席。甲子園で記念すべき初安打を放ち打点も挙げたが、得点圏に走者を置いた 1、 4、 8回の打席で凡退し、「駄目」を連呼した。守備機会は無難にこなしたが、自己採点は「20点です」。“赤点”だった。
注目スラッガー清宮幸太郎内野手(中央奥)は 1回、 3点目が入ると、満面の笑みでハイタッチ=阪神甲子園球場
理想は高いスーパー 1年生。それでも夏の聖地の主役はやはり、清宮だった。西東京大会で巻き起こしたフィーバーが関西に移った。午前 8時の試合開始時間に合わせ、チケット売り場には早朝から長蛇の列。通常よりも40分早い 6時20分に開門した。 4万7000人の超満員。球場周辺に入場できないファンが続出した。
「最高でした。今までとは違うくらい入っていたので気持ちよかった。楽しかったです」
前夜は兵庫・尼崎市内の宿舎近くにある温泉施設でリラックスし、午後10時過ぎにはベッドに入った。午前 4時20分の起床後には和朝食を平らげ、甲子園まで約20分の車中は熟睡。憧れの甲子園デビューを控える16歳とは思えないほど、リラックスしていた。
強心臓でレジェンドを超えた。甲子園通算最多の13本塁打を誇る清原(元西武など)、 1試合 5敬遠の松井(元巨人、ヤンキースなど)といったスラッガーでさえ、 1年生で迎えた甲子園初戦は無安打。「高校野球100周年」の節目に出現した怪物 1年生はきっちり適時打を放ち、大器の片鱗(へんりん)をみせた。
「第 1回大会から先輩の方々が出ていて、 100年の伝統を甲子園の地で(勝って)受け継げたのかな、と思います」
「第1回大会」に出場した早実はこれで夏通算40勝目を挙げた。次の相手は第 8日(13日)の第 1試合、広島新庄に決まった。「絶対に勝って貢献する。いい結果を出すので球場に足を運んでください」。清宮は甲子園の取材エリアのお立ち台に初めて立ち、高校野球ファンに宣言。“和製ベーブ・ルース”の伝説の夏がついに、幕を開けた。
怪物伝説の始まりだ。「第97回全国高校野球選手権大会」(甲子園)で、早実(西東京)の注目スラッガー清宮幸太郎内野手( 1年)が、 4打数 1安打 1打点で全国デビュー戦を飾った。今治西(愛媛)との 1回戦に「 3番 1塁」で先発出場。 3- 0の 7回一死 2塁で迎えた第 4打席、右前にダメ押しの適時打を放った。甲子園初安打初打点をマークし、 4万7000人の大観衆を沸かせた。 2回戦は第 8日(13日)の第 1試合で広島新庄との対戦が決まった。
甲子園は、最高の場所だった。聖地デビュー戦で 1勝をつかんだ清宮が、すがすがしい表情で校歌を響かせた。「甲子園は今までと格が違うくらいすごくて、楽しかったです。青空が広がって、スタンドも、アルプスみたいにそびえ立つ感じ。サイレンの音も好き」と笑顔で汗をぬぐった。
あこがれの舞台に立った喜びを感じながらも、内容は不満だった。高めのボール球に手を出し、第 3打席まで快音なし。珍しくバットを地面に打ちつけて悔しさを表したが「あれはダメですよね。すみません。気をつけます」と申し訳なさそうに言った。 7回に初安打初打点をマークしても「 1本出ないよりは良かったけど、まだまだです。 4万7000人の期待に応えられなかった」とこぼした。
7回裏早稲田実業一死 2塁、清宮幸太郎内野手は右前適時打を放った=阪神甲子園球場
反省は続いた。 8回も二死 1、 2塁で凡退。「今日(の自己採点)は20点。見ていただいて分かるとおり、全然ダメです。ことごとくチャンスをつぶした」。それでも注目選手としてお立ち台に呼ばれた。「えっ? ヒーローなんですか? 全然、活躍してないですけど…。もっとヒーローらしい活躍をして、またここに立てればいいですね」と苦笑いした。
怪物の片りんは見せた。PL学園(大阪)清原も、星稜(石川)松井も、 1年夏の初戦は無安打だった。歴史に残る強打者を上回るデビュー戦だったのは間違いない。清宮は「あとは上がるだけ。次はいい結果を残すので、球場に足を運んでください。お願いします」とプロ野球選手ばりのメッセージで声援を求めた。
早実初等部 1年だった2006年夏、アルプス席で早実-駒大苫小牧の延長再試合を観戦し、野球の道を志した。16歳で 1つの夢をかなえた清宮に、新たな目標が生まれた。「甲子園の雰囲気は最高でした。もっと活躍して、自分たちを見て野球を始める子が出てくれたらうれしい」。本領発揮は、ここからだ。
◆清原&松井の甲子園デビュー◆
★清原和博(1983年、PL学園): 1回戦(vs所沢商)に「 4番・ 1塁」で出場。 3打数無安打に終わったが、 6- 2で勝利した。
★松井秀喜(1990年、星稜):初戦の 2回戦(vs日大鶴ケ丘)に「 4番・ 1塁」で出場。 3打数無安打に終わり、 3- 7で敗れた。足が震えたそうで、後に「自分の心をコントロールできないくらいの何かがあったんじゃないですかね」と振り返った。
4回裏早稲田実業高校、中飛に倒れた清宮幸太郎内野手=阪神甲子園球場
張本勲氏が甲子園で初安打を放った早稲田実業高校・清宮幸太郎内野手( 1年)についてコメントした。
9日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演。
清宮について「素質は抜群。初球から打つ積極性もいい。ただ、近くの球(内角球)が苦手。ヒットを打った球は真ん中外寄りだった。(内角球を腕を)縮んで伸ばすような技術で打てれば。それはワンちゃん(王貞治氏)がうまかった。ワンちゃんに教わればいい」と話した。
張本氏は 7月26日の同番組でも清宮を評して「怪物でしょう。だけど、今のままじゃ難しい。やっぱり我流だから手直ししなきゃ。ワンちゃん(王貞治氏)がいるじゃないの、早実の卒業生の。ワンちゃんに教えてもらえればうまくなる」と話していた。技術的には「グリップが良くない。遊びが多い。ステップも良くない。これを直さないと」と解説していた。
さすが、怪物クンですね。清宮には、弱点もあるだろうが、強い所もあるはずだ。そこを出していけば、「優勝」もできるだろう。 ガンバレ!早稲田実業!勝利を掴め!
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早実・清宮、聖地デビュー戦適時打も自己採点20点!張本氏 清宮は「素質抜群も近くの球が苦手」
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