阪神は中日に、阪神 0- 3中日で 3安打完封負け。今季初の 3連敗を喫した。首位はキープとはいえ日曜日の試合は 3戦 3敗。“日曜必勝理論”を説いている和田豊監督(49)にとっては乗り越えなくてはならない試練だ。
先発した岩田稔(28)は、 7回 1/3を投げ、 2ランを含む 4安打 3失点。敗戦投手だ。
中日・山本昌(本名:山本昌広)が勝利の瞬間をベンチで見届けると、左隣に座る山崎と笑顔で握手を交わした。「ここまで放れるとは思わなかった。前回は 6回、徐々に階段を上るつもりで投げた。(最年長記録は)知らなかった。年齢は関係ありませんから。ウイニングボールは大事に取っておきます。(プロ記録の48歳 4カ月を更新は)厳しいと思うけど、できる限り頑張りたいと思います」。山本昌が復活劇に胸を張った。記事をまとめてみました。
阪神はいずれも今季初となる零敗、連敗、同一カード負け越し。和田豊監督が重視していた日曜日は 3戦全敗となった。
日曜日はダメ…。阪神は中日に 3安打完封負け。今季初の連敗を喫した。首位はキープとはいえ日曜日の試合は 3戦 3敗。“日曜必勝理論”を説いている和田豊監督にとっては乗り越えなくてはならない試練。17日のヤクルト戦(ほっともっと)から仕切り直し。V奪回へジンクスを打ち破るしかない。
今季初の完封負けに家族連れが目立つスタンドからため息が漏れた。猛虎打線の満開を、近所の桜よりも選択したファンも多かったはずだ。でも、勝てない…。なぜか“ブラック・サンデー”なのだ。
初回の強攻策が裏目に出た。無死 1塁で 2番の大和にバスターエンドランを命じたが、 2塁左への強い当たりは名手・荒木のグラブトスの前に併殺打。立ち上がり不安定だった山本昌を打ち崩す好機を逃し、 2~ 7回は走者すら出せなかった。指揮官は「(初回は)紙一重。主導権を握れず、術中にはまってしまった」と悔やんだ。
今季初の連敗となった和田豊監督。「日曜の壁」は越えなければならない試練だ
「初回で主導権を握れなかった。術中にハマってしまった。打撃をさせてもらえなかったね」
竜の先発山本昌に苦しんだ。45歳 8カ月( 248日)の左腕に 8回 2安打無得点。球団として通算46敗目(25勝 2S)を献上し、今季初のカード負け越し。連続カード勝ち越しも「3」で止まった。日曜日は 3戦 3敗。今季の 4敗のほとんどを占めているだけに際立つ数字だ。
オフに和田監督は「火曜日は 1週間勢いに乗っていきたいし、日曜日を勝って月曜日を休むのと負けて休むのとは全然違う」と“火&日曜日必勝理論”を説いていた。
だが、日曜日を任されている岩田は、 8回途中 3失点も、先発陣で唯一勝ち星のない 3連敗。胸算用とは違う結果だ。
交代を告げ、ベンチに戻る和田豊監督
岩田だけではない。山本昌攻略のチャンスだった 1回無死 1塁、大和の打席だった。サインはバスターエンドラン。大和の打球は 2塁ベース右に転がり併殺打となった。中日・荒木のうまいグラブトスに阻まれたとはいえ、指揮官の大和への要求レベルは高かった。
「紙一重で 2番打者の難しいところなんだけどね。それをできるようにならないと。ここらへんのクラスの選手はね」。さらに現役時代は 2番打者だった虎将は付け加えた。「技術的なことをいうと…ちょっと手首が返るだけで、センター付近に行ってしまうんでね」。大和は「右方向に打つつもりだったか?」という質問に「そうです」とうつむいた。「 1点をとる野球」をシビアに追求しているからこそ、首位がある。その和田野球のカギを握る男だからこその苦言だった。
セの各球団との対戦も一巡した。 2位の中日、ヤクルトに 0.5差に迫られたとはいえ、ローテ、打線の組み替えの段階ではない。“惨デー”など負のデータが噴出した 1敗。仕切り直しは17日からの首位攻防となるヤクルト 3連戦。そして週末はDeNA戦(横浜)へと続く。“日曜必勝理論”を軌道に乗せるためにも…。なんとしてでもジンクスは打ち破る。次週は“賛デー”にしてみせる。
岩田は 8回 3失点。内容的には悪くなかったが、勝ち星なしの3連敗
また勝てなかった-。いや、また勝たせられなかった、という方が正しいのかもしれない。先発した岩田は、 7回 1/3を投げ、 2ランを含む 4安打 3失点。敗戦投手となり、開幕から 3連敗だ。
「あれ(本塁打)がなければ…。ただ、悔しいです」
短い言葉から悔しさがにじみ出ていた。しかし、一発を浴びたものの、先発投手としての役割は十分に果たしていた。 4回まで無安打ピッチングを披露。 5回無死 1塁から 7番平田にセンターへ 2ランを浴びたが、試合は作っていた。
今季 3試合に登板し、 3敗。だが、決して調子が悪いわけではない。打線の援護もなく勝ち星に恵まれない左腕。なんとか白星を付けようと和田監督は、 2点ビハインドの 6回も岩田を打席に送った。「先発陣で岩田だけなんでね。何とかというところでね」と、親心をのぞかせた。
背番号「21」は、先発陣で唯一未勝利。いまは我慢のときだ。
新井良太は代打で登場して山本昌から中前打
新井良太が 8回二死 1塁で代打。そこまで 1安打に抑えられ、完封ペースを続けていた古巣の先発投手山本昌から中前打を放った。左腕キラーは、貴重な切り札になる。
「センター中心という意識で、引っ張る考えはなかったです。頭を整理して初球から打ちにいく気持ちでした」
0- 3の劣勢。敗色漂う空気の中で、フルカウントから 6球目。快音を響かせた。望みを後続に託した。これで左投手に対し 4打数 3安打。右の代打としては関本に次ぐ存在だ。今季通算でも打率 0.500( 8打数 4安打)とした。
昨秋から打撃は試行錯誤。多くの一流選手に助言を求めてきた。オフの甲子園室内練習場では金本に個別指導を仰いだ。「より下半身が使えるフォームを考えてみろ」。始動を早め、軸足に長い時間体重をかけられるように工夫した。キャンプでは城島にもアドバイスを求めた。兄・貴浩からは「自分の感覚を大切にして、信じたことを続けてみろ」と言われた。シートノック、ベンチでは大声を出しムードメーカーの役割。選手会長の関本は「リョータがいるといないとでは、雰囲気が違う。声、明るい性格は貴重な戦力だと思う」と評価する。
「いつも一緒です。しっかり集中して強い気持ちでいく」
あきらめない姿勢を見せた。次の出番では、勝利をもたらす 1本を打つ。
山本昌から放った 2安打のうち、スタメンでは鳥谷の 1本のみ。大和のバスターエンドランが併殺になった直後の 1回二死から中前打を放った。それでも、「コントロールがよかった。シンカー、シュート、スライダーがいいコースに決まっていた。(狙い球を)絞りきれなかった」と山本昌に脱帽だった。
最年長先発勝利のプロ野球記録を更新した中日の山本昌
中日の山本昌が46歳 8か月と 4日(46歳 248日)で先発し、 8回 2安打無失点で 2季ぶりに勝ち、1948年の浜崎真二(阪急)の最年長先発勝利のプロ野球記録(46歳 8か月ちょうど)と2009年の工藤公康(横浜)の最年長勝利のセ・リーグ記録(46歳 1か月)を更新した。最年長勝利のプロ野球記録は浜崎の48歳 4か月。
山本昌の通算勝利数は 211に伸び、杉下茂が中日時代に挙げた勝利数に並んだ。
山本昌は昨季、右足首の故障で登板がなかった。今季は開幕から先発陣の一角に食い込み、ここまで 2試合の先発で好投を続けていた。
ゲームセットの瞬間、ベンチで43歳の山崎と握手を交わした。山本昌は、両手を挙げて左翼席の竜党に応えた。
「あきらめないで頑張ってきて、よかったかなと思います」
復活勝利へ、最大のヤマ場は 8回だった。球数が 100に近づき、そこまで正確だった制球が狂い始める。二死無走者から四球と安打で 1、 2塁とされ、代打の関本を迎えた。百戦錬磨の左腕はここでもう一度、投手としての基本に立ち返った。
「低めにいこうとだけ思った」
魅せたぞ、オヤジパワー! 球界最年長の先発勝利を飾った山本昌は、敵地の竜党に両手をあげて応えた
フルカウントから沈む球で左飛に。大きな飛球だったが、低めへの意識の強さの分だけ長打を防いだように映った。
不安定だった 1回から「軌道修正して」 2- 7回はパーフェクト。 8回裏にベンチで高木監督に「もういいです」と降板を申し出るまでスコアボードにゼロを並べた。46歳 8カ月と 4日の史上最年長先発勝利、杉下茂の球団記録に並ぶ 211勝。複数の最年長記録を樹立し、2010年 9月11日の横浜戦(ナゴヤドーム)以来、 582日ぶりの勝利に花を添えた。
ここまでの道のりは険しかった。昨春のキャンプで右足首を脱臼した。「若手の枠を奪うことになるのは分かっている。でも手術をすればやれる自信はある」。昨年 9月には手術を受け、今季に選手生命を懸けた。
待望の白星。「投げられないのはつらかったが、頑張りが報われた」と感慨に浸った。それでもすぐに先を見据えた。「一つ勝つのが目標じゃない。ローテを守って貢献しないと」。46歳の山本昌の目は、どこまでも若々しかった。
敵に塩を贈る訳では無いが、守道さんよくやったね。巧い投手の使い方をしての勝利。守道さんの手腕の見せ所は、昨日の試合で終わりかも…。そんな事を言ったら、ドラゴンズ・ファンからレッドカードが出るかも知れませんね。
実は、虎ちゃんもドラゴンズファンの一人でも有るのです。 1にタイガース、 2にドラゴンズ、 3に日本ハムファイターズ(現北海道日本ハムファイターズではありません)を応援していたのです。(旧友には、同一リーグに 2球団も応援しているなんて…とよく言われました)
昨年までドラゴンズの監督が現役時代から大嫌いだった人だったので応援していませんでしたが、今年からは守道さんが監督なので半分半分(?)で応援して行きますよ!
ところで、やはり(山本)昌さんには刃が立たないタイガース。今までどの位(山本)昌さんに泣かされた事だろうか。しかし、古巣の投手だろうが今はタイガースの選手だとばかりに頑張った新井良太に拍手を贈りたい。そうして、スタメンで(山本)昌さんから唯一の 1本を放った鳥谷も偉かった。
明日からの試合に気を入れ直して、頑張って進んで行って欲しいですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!
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「日曜の壁」和田豊監督、試練乗り越えろ!虎、46歳 248日セ最年長山本昌勝利!に脱帽…
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