2日神宮球場でヤクルト－阪神最終戦が行われ、ヤクルトが延長11回、雄平のサヨナラ打で勝負を決めた。本拠地神宮での公式戦最終戦で、14年ぶりの優勝を果たした。先発岩田稔投手(31)が粘投むなしく 9勝目を逃した。岩田は 7回を投げ 5安打 1失点だった。和田豊監督(53)は日本大學の後輩にあたるヤクルト真中監督に胴上げを許し、疲れ切った表情だった。シーズン 2位が消滅し、 4位広島には 0.5ゲーム差まで迫られた。
2位巨人が勝ったことで 3位以下が確定し、 4位広島とのゲーム差も 0.5に…。今季限りでの退任が発表されている和田豊監督だが、残すは 4日の今季最終戦でのカープとの直接対決(甲子園)のみ。クライマックスシリーズ(ＣＳ)出場へ、尻に火がついた。あと 1試合になるか、夢をつなぐか。いまこそ｢執念｣を－。和田監督が、 4年間の集大成にのぞむ。今季限りでの退任が発表されている和田豊監督が猛抗議した。 2回、アウト、セーフの判定を巡って試合が10分超、中断した。
今季限りでの現役引退を表明している関本賢太郎内野手(37)が執念の同点打を放った。
能見篤史投手(36)が、リリーフ登板もサヨナラ打を浴び、リーグワーストの13敗目を喫した。救援登板は2012年10月 5日ヤクルト戦(甲子園)以来 3年ぶりだったが、悔しいマウンドとなった。先発機会がないため、スクランブル態勢で中継ぎ登板した能見は、胴上げを阻止できなかった。
阪神が今オフ、四国アイランドリーグＰｌｕｓ・高知を退団した藤川球児投手(35＝元阪神)の獲得に動くことが 2日、分かった。球団サイドは今季限りで退任する和田豊監督の後任としてＯＢの金本知憲氏(47)に接触したが、課題の投手陣強化に向け、新監督の名に関係なく、フロント主導で球児獲りに再アタックする。右腕に再びアタックすることになりそうだ。 5月25日に米大リーグ・レンジャーズを自由契約となった際の獲得交渉では誠意を伝えられず、条件面も折り合わなかった。だが、 6月 1日に高知入りした後も日高プロスカウトが中心となって定期的にチェックし、 1軍首脳陣にもリポートが届いていた。金本氏が受諾した場合でも、同じく候補として挙がっているＯＢの岡田彰布氏(57)が新監督に就任した場合でも、藤川獲りを基本線として進めていく。
阪神は 2日、西宮市内でスカウト会議を開いた。22日のドラフト会議に向け、上位指名候補を投手を多めに15人ほどに絞り込んだ。佐野仙好統括スカウト(64)は、県岐阜商高の高橋純平投手のほか、今夏の甲子園で優勝した東海大相模高の小笠原慎之介投手も上位候補に入っていることを認めた。今後は 9日とドラフト会議前日の21日にスカウト会議を開き、方針を決定する。記事をまとめてみました。
＜ヤクルト 2－ 1阪神＞最終戦◇ 2日◇神宮球場
ヤクルトは初回、一死 1、 2塁から畠山の左前適時打で先制した。先発の小川は 3回まで 1安打無失点の好投を続ける。
ヤクルト小川は 6回まで 2安打無失点。阪神岩田も追加点を許さず、両軍先発の投げ合いが続く。ヤクルト 1点リードで終盤へ。
阪神は 8回、二死 1、 3塁から代打関本の適時打で同点に追いつく。 8、 9回は継投策でヤクルトを 0点に抑え、延長戦に入った。
ヤクルトが延長11回、雄平のサヨナラ打で勝負を決めた。本拠地神宮での公式戦最終戦で、14年ぶりの優勝を果たした。
先発の岩田稔投手は 7回を投げ 5安打 1失点＝神宮球場
先発岩田稔投手が粘投むなしく 9勝目を逃した。
初回一死 1、 2塁で 4番畠山に先制の左前適時打を献上。しかし、それ以降は安定した投球を披露した。 5回二死 1、 2塁では、セ・リーグの打率 1位を走る 2番川端を 1ゴロに仕留めてピンチを脱出。 7回一死からは 7番大引、 8番中村から連続で見逃し三振を奪った。 8回に代打を送られて降板。この攻撃で阪神は同点に追いついたものの、逆転はできなかった。
｢初回に先制点を取られましたけれど、そこから開き直って、しっかりと梅野のミットを目がけて投げ込んでいくことだけを考えて腕を振りました。それがこうした結果につながったのかなと思います｣と振り返った。岩田は 7回を投げ 5安打 1失点だった。
10回裏ヤクルト二死 2塁 マウンドの能見篤史投手(中央)に声をかける和田豊監督(右)＝神宮球場
和田豊監督は日本大學の後輩にあたるヤクルト真中監督に胴上げを許し、疲れ切った表情だった。
チームは 1点を追う 8回に代打関本が同点打を放ったが、延長11回に 2イニング目の能見がサヨナラ打を浴びた。
胴上げ阻止の誓いを守れず、｢それは勝負ごとだから。あと 1歩及ばなかった。力尽きたというか、執念がもう一つ足りなかった。その差なんだろうな｣と悔しさをにじませた。シーズン 2位が消滅し、 4位広島には 0.5ゲーム差まで迫られた。
ヤクルトナインの歓喜の輪を尻目に、ベンチを出る和田豊監督＝神宮球場
阪神はヤクルトに 1－ 2でサヨナラ負けし、目の前での胴上げを許した。 2位巨人が勝ったことで 3位以下が確定し、 4位広島とのゲーム差も 0.5に…。今季限りでの退任が発表されている和田豊監督だが、残すは 4日の今季最終戦でのカープとの直接対決(甲子園)のみ。クライマックスシリーズ(ＣＳ)出場へ、尻に火がついた。
延長11回二死 1、 3塁。雄平の打球が 1塁線を破った瞬間、和田監督はベンチで顔をこわばらせた。沸き返る神宮。日本大學の後輩、真中監督の胴上げに背を向けると、見届けることなく、口を真一文字にしたままグラウンドを去った。
｢力尽きたというか…執念がもうひとつ足りなかったかな。そこの差なんだろうな｣
阪神が目の前で優勝を許すのは2002年 9月24日の巨人戦(甲子園)以来。敗軍の将は自問自答するかのように、今季 142試合目の“大一番”を振り返った。
延長10回のピンチでは和田豊監督(中)自らマウンドに行き、能見篤史投手(右)を激励した＝神宮球場
意地は見せた。 0－ 1の 2回一死 3塁では梅野の一撃を 1塁手・畠山が好捕。主審がライナー、 1塁塁審がワンバウンドと判定が分かれ、主審の判定が優先された。ホームインしていた 3走・江越はアウトとなり、併殺に。ベンチを飛び出すと約10分間、猛抗議した。
8回に今季限りで引退する代打・関本の同点打で追いつくと、 9回は福原、延長10からはブルペン待機させた能見を投入。10回二死 2塁のピンチではマウンドへ走り、直接叱咤したが…。最後に力尽きた。接戦をものにできないのは、今季何度もみた光景だった。
だが、終わったことを振り返ってもしようがない。そんな余裕すら、ない。この日、巨人が勝って 2位は消滅。 4位広島とも 0.5差。 4日の今季最終戦は、広島とＣＳをかけた戦いとなる。
｢いずれにしても、そこで決まるだろうから。最後の勝負をしたいと思う｣。今季で虎のユニホームを脱ぐ。あと 1試合になるか、夢をつなぐか。いまこそ｢執念｣を－。和田監督が、 4年間の集大成にのぞむ。
2回表一死 3塁、梅野の一直の判定を巡って名幸一明球審(右)に猛抗議する和田豊監督＝神宮球場
今季限りでの退任が発表されている和田豊監督が猛抗議した。 1点ビハインドの 2回一死 3塁で、梅野が 1塁方向へライナーを放った。
1塁手畠山がその打球に飛びつくと、 1塁塁審柳田は両手を横に広げた。一方で名幸球審は完全捕球でのアウトをコールしていた。
3塁走者江越は打球が地面についたと思い、本塁へ突入。畠山は捕球したボールを 3塁に送ると、ヤクルトナインはベンチへと引き揚げた。
和田監督はすぐさま飛び出し、審判団に抗議。 4審判が協議する時間を含めると、10分強の抗議になった。
左翼スタンドからは｢和田！ 和田！｣と後押しする声が上がったが、最終的には球審の判定を採用。併殺打でチェンジとなり、チャンスを逃した。
2回表阪神一死 3塁、梅野の 1直併殺の判定をめぐり抗議した和田監督(右)は審判の話し合いを見つめる＝神宮球場
2回、アウト、セーフの判定を巡って試合が10分超、中断した。
一死 3塁。阪神梅野が放ったライナーを、ヤクルトの 1塁手畠山が横っ跳びで捕球した。 1塁塁審は両手を横に広げワンバウンドのジェスチャーをしたが、球審は完全捕球でアウトのジャッジ。 1塁塁審を見た 3塁走者の阪神江越は本塁に進んだものの、 3塁にボールが送球され、ダブルプレーでチェンジとなった。
阪神和田監督は直後にベンチを飛び出して猛抗議。審判団は協議の末、打者はフライアウト、走者もアウトと判定を下した。
名幸球審は、公認野球規則の9.04(ｃ)を例に理由を説明。規則には｢ 1つのプレイに対して 2人以上の審判員が裁定を下し、しかもその裁定が食い違っていた場合には、協議の末に最適の位置から見たのはどの審判員で、どの裁定が正しかったのかを参酌して、どの裁定をとるかを決定する｣とある。今回は、最も打球を見やすい位置にいた名幸球審の判定が優先された。
8回表阪神二死 1、 3塁、関本賢太郎内野手は同点適時打を放った＝神宮球場
今季限りでの現役引退を表明している関本賢太郎内野手が執念の同点打を放った。
1点ビハインドで迎えた 8回二死 1、 3塁の場面で代打として登場。これを受け、ヤクルトベンチは守護神バーネットを送り込んできた。その初球。 143キロを捉えると、打球はライナーで中前へ。 3塁走者の西岡が生還し、同点の適時中前打となった。｢まさに“必死のパッチ”です。それしかないです｣と振り返った。
13敗目を喫した能見篤史投手＝神宮球場
能見篤史投手が、リリーフ登板もサヨナラ打を浴び、リーグワーストの13敗目を喫した。
1－ 1で迎えた延長10回。 4番手としてマウンドに上がった。二死 3塁のピンチを作るも何とか切り抜けた。しかし、 2イニング目となった延長11回。先頭川端を左前打で出塁を許すと、その後二死 1、 3塁から雄平にサヨナラ適時打を浴び、マジック｢１｣だったヤクルトに優勝を決められた。
救援登板は2012年10月 5日ヤクルト戦(甲子園)以来 3年ぶりだったが、悔しいマウンドとなった。
延長10回、投球する能見篤史投手＝神宮球場
先発機会がないため、スクランブル態勢で中継ぎ登板した能見は、胴上げを阻止できなかった。同点の延長10回を無失点に切り抜けた後、 2イニング目もマウンドへ。二死 1、 3塁から、雄平に右翼線にサヨナラ打を浴びた。｢何もないよ。打たれたら一緒なので｣。2012年10月以来の救援は悔しい結果に。中西投手コーチは｢次( 4日)も中継ぎで投げさせる｣と話した。
阪神が今オフ、四国アイランドリーグＰｌｕｓ・高知を退団した藤川球児投手の獲得に動くことが 2日、分かった。球団サイドは今季限りで退任する和田豊監督の後任としてＯＢの金本知憲氏に接触したが、課題の投手陣強化に向け、新監督の名に関係なく、フロント主導で球児獲りに再アタックする。
新政権へのバックアップ体制を着実に進めている。その目玉のひとつが球児獲り－。決して衰えていない。なにより“化学変化”を期待できる。球団幹部は｢マネーゲームへの参加は控えたい｣と基本方針を示しながらも、次のように話した。
｢これまでスカウトが直接視察して、その都度、球団内で情報を共有してきた。当然、獲得を視野に入れている｣
右腕に再びアタックすることになりそうだ。 5月25日に米大リーグ・レンジャーズを自由契約となった際の獲得交渉では誠意を伝えられず、条件面も折り合わなかった。だが、 6月 1日に高知入りした後も日高プロスカウトが中心となって定期的にチェックし、 1軍首脳陣にもリポートが届いていた。
今季は高知でプレーした藤川球児投手。今オフ、古巣の阪神が獲得に再び動く
球児は今季限りで高知を退団。来季については｢何もないです。今年決めたことをやり抜くだけ」と多くを語らないが、阪神時代の2012年以来 4年ぶりのＮＰＢ復帰が濃厚。すでにヤクルト、オリックス、中日などが獲得に強い興味を示している中、古巣も黙っているわけではない。
球児獲得に積極的でなかったといわれる和田監督の退任も“追い風”になる。 9月30日に坂井オーナーと南球団社長が直接会談し、筆頭候補であった金本氏に正式要請することを決定。球団サイドはすぐにスケジュール調整を含めて、金本氏と接触開始。前日 1日に兵庫県内のホテルで南社長と金本氏が膝を付き合わせた。球団サイドは金本氏の意向を最優先させる構えで“長期戦”を覚悟しているが、コーチ経験がなく、いきなり指揮官としてタテジマ復帰する金本氏に戦力面でも全面的に協力する構えだ。
金本氏が受諾した場合でも、同じく候補として挙がっているＯＢの岡田彰布氏が新監督に就任した場合でも、藤川獲りを基本線として進めていく。
課題の投手陣補強へ－。守護神・呉昇桓の２年契約が今季で切れる。年俸 3億円からの交渉は難航が予想されている。呉昇桓の前を任されている福原、安藤の高齢化も危惧されている中、球児を求める声は依然強い。
この日、和田阪神はヤクルトにサヨナラ負けを喫し、リーグ優勝を目の前で決められた。来季こそ、11年ぶりのＶ奪回－。金本氏からの朗報を待ちながら、球児へのタイミングを図っていく。
阪神は 2日、西宮市内でスカウト会議を開いた。22日のドラフト会議に向け、上位指名候補を投手を多めに15人ほどに絞り込んだ。佐野仙好統括スカウトは、県岐阜商高の高橋純平投手のほか、今夏の甲子園で優勝した東海大相模高の小笠原慎之介投手も上位候補に入っていることを認めた。
球団の編成部門を預かってきた中村勝広ＧＭが 9月23日に急死し、和田監督の退任も決まっているが、｢中村ＧＭの意向を考えてやっていきたい｣と佐野スカウト。新監督の人事にかかわらず、今後は 9日とドラフト会議前日の21日にスカウト会議を開き、方針を決定する。
負けるにして負けた試合だった…。残りは、広島との 1試合だけになってしまった。この試合に負ければ、Ａクラスに残るのも危なくなる。相撲に例えれば、徳俵にいる様な状態だ。残り試合を全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年 公式戦 日程と結果(10月)
10月 2日現在順位表
10月 2日現在対戦表
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