わずかなスキをつかれて惜敗…。 2点のリードを守り切れなかった。今季16試合目で初の逆転負けを喫し、和田監督は「「長いシーズン、こういう試合もある」と話した。
和田阪神がヤクルトに阪神 2- 3ヤクルトと今季初の 1点差負け。 6回一死満塁の場面で鳥谷敬内野手(30)の併殺をめぐるプレーで“ほころび”が出て同点を許し、そのまま勝ち越された。
勝てなかったが、アニヤン・新井貴浩内野手(35)が仕事は果たした。ヤクルトの難敵・館山を撃って奪った 2点。敗戦の中で次戦につながる一打を放った。
先発の久保康友投手(31)は 7回を投げ 3失点とリードを守ることができず、でヤクルトに連勝とはならなかった。 6回一死満塁でヤクルト・畠山の 1ゴロの間に失点。続く川端に適時打を浴びて逆転を許した。記事をまとめてみました。
わずかなスキをつかれて惜敗…。じんわりと詰め寄られて“記録に表れないミス”で泣いた。開幕して16試合目。和田虎が、ヤクルトに 2- 3と今季初めて 1点差で土がついた。阪神は 2点のリードを守り切れなかった。今季16試合目で初の逆転負けを喫した。
6回一死満塁の場面で鳥谷敬内野手(30)の併殺をめぐるプレーで“ほころび”が出て同点を許し、そのまま勝ち越された。まだ首位に変わりはないが、『記録に表われないミス』を反省して、巻き返しをはかる。
「長いシーズン。こういう試合もある。ちょっとストレスがたまる試合になったけど、こういう試合を乗り越えていかないといけない」
惜敗後の 1塁ベンチ裏。和田監督は唇をかんだ。虎党から悲鳴に似たため息が漏れたのは、 1点差に詰め寄られていた 6回一死満塁の守りだった。畠山が放った 1、 2塁間の痛烈なゴロをブラゼルが体勢を崩しながら捕球し、 2塁へ送球。それを受けた鳥谷はベースを踏み、 1走ミレッジの強烈なスライディングを交わしながら、右腕をしならせようとした。が…まるで手に接着剤がついているかのように投げられなかった。同点。直後に川端に決勝打を許し、追いつけなかった。
和田監督は「長いシーズン。こういう試合もある。ちょっとストレスがたまる試合になったけど、こういう試合を乗り越えていかないといけない」と話し唇をかんだ。久保が 2― 1の 6回につかまった。ボール先行になり、 3安打を浴びて 2失点。先発右腕は「先に点を取ってもらったのに情けない。実力がないだけ」とうなだれた。
打線は 4回以降、 8回まで館山に 2安打に抑えられ、 9回まで 3塁を踏めなかった。指揮官は「少しストレスのたまる試合になったけど、乗り越えていかないと。あしたが大事な試合になる」と前を向いた。
遊撃・鳥谷がベースカバーに入ったが、投げられず、 3走が生還
ミレッジのチャージや、ブラゼルの送球がやや右にそれたこと、 1塁に戻るB砲の動き…。仮に悪送球ならば勝ち越しを許してしまう…。昨季ゴールデングラブ賞に輝いた名手だからこそ球を離せない理由が必ずあっただろう。だが、鳥谷は言い訳をしなかった。
「チャージが厳しかったか」と問われると、「そこまでじゃない」と首を振った。「ブラゼルの守備が」の質問には「誰がどうとかではないです。自分がしっかり投げてアウトを取ればよかった。投げられなかった状況はいくつかありますが、しっかりと投げなきゃいけなかった」とひたすら猛省を繰り返した。
和田監督は「スライディングもあるし、ブラゼルと久保が( 1塁で)重なったのかもしれないし」と話し、久慈内野守備走塁コーチも「スライディングでこられたからね」とともにかばった。
しかし、イチかバチかでも勝負してほしかったのは虎党の本音だろう。
4回にも連打で無死 1、 3塁を作られ、畠山に初球を簡単に中犠飛を許していた。和田監督はヤクルトの印象について、「一番早く統一球に対応したチーム。点の取り方を知っているチーム。足も使ってくる」と警戒警報を発令していた。守り勝つ野球は和田虎の旗印。統一球の導入で 1点の重みがさらに増し、それに強いチームを目指してきた。だが悔しすぎる1敗で、中日、ヤクルト、広島の 3チームが首位・阪神に 0.5差に迫る大混戦となった。
和田監督は「明日が大事な試合になると思う。しっかりとやっていきます」と会見場を後にした。原点を思い出し、首位を守る。クラブハウスへと戻る指揮官の背中に、そう書いていた。
3回の攻撃終了時にアニヤン・新井(左)をねぎらう金本
アニヤン・新井貴浩内野手が、勝てなかったが、仕事は果たした。貴重な追加点をたたき出した。ヤクルトの難敵・館山を撃って奪った 2点。敗戦の中で新井が、次戦につながる一打を放った。初回一死 1、 3塁から 2ゴロの間に先制点をモノにすると、 3回二死 2塁から中前適時打。リードを 2点に広げ「早い回に追加点が取れて良かったです」と話した。
さらに、「( 3回の適時打は)うまく反応できた。館山は球のキレも、コントロールもよかったね」と、敗戦の悔しさをかみしめるように言葉を吐き出し、ロッカーへ引き揚げた。
4番の活躍で、序盤は虎主導の展開だった。 1回一死 1、 3塁では、 1、 2塁間深くへゴロをたたきつけた。 2ゴロの間に先制点を奪うと、 3回二死 2塁では貴重な追加点を奪った。
ヤクルト先発・館山の投じた内角直球、 147キロを力ではじき返した。バットで押し返すように低いライナーで中前へ。「早い回に追加点をとれたのはよかった」と、ツバメのエースから 2点を奪取。先発・久保を援護したが、勝利の女神はほほえまなかった。
3回二死 2塁でアニヤン・新井貴浩がこの日 2打点目となる中前適時打
ピンストライプのユニホーム袖を通した先輩の活躍に、刺激を受け、自身のエネルギーにしている。広島時代から親交の厚い黒田博樹投手(37)が、今季から米大リーグ・ヤンキースに所属。その登板日には、報道陣に「どうなった?」と逆取材するなど、常に気にかけている。
本拠地初登板となった13日のエンゼルス戦で 8回無失点。移籍後初勝利を伝え聞くと、「お~、よしよし。勝ってよかった」と笑顔を浮かべた。故郷を離れ、育ててくれたチームを飛び立ち、夢を追いかける先輩の活躍から、他では得られない活力をもらっている。
開幕から16試合が経過し、16打点まで成績を伸ばした。リーグトップを快走する 1試合 1打点という量産ぶり。このペースを維持すれば、 112打点を記録した一昨年のキャリアハイどころか、2005年に今岡(現ロッテ)がマークした 147打点の球団記録の更新も夢じゃない。主砲の好発進は頼もしい限りだ。
先制点を挙げると、負けないという不敗神話は 8試合目で途切れた( 6勝 1敗 1分け)が、敗戦の中で“爪痕”を残した。打点を荒稼ぎする新井の存在感が、ツバメ投手陣に重圧をかける。
久保康友投手が勝負所で粘り切れず、今季初黒星。 1点リードの 6回、同点とされ、なおも二死 1、 3塁の場面で川端に右前へ勝ち越し適時打を浴びた。「(川端に 3ボールとなった点に)ボール先行になったのは結果論です。うまく打たれているのかな。力不足です。実力がないだけです」と試合後、淡々とした表情でこう話した。 7回 6安打 3失点とゲームは作ったが、昨季 5勝( 1敗)を挙げた相性のいいお得意様に土をつけられた悔しい敗戦。
和田監督は「中盤にコンコンといかれた。押す球が少なくなっていた」と表情を曇らせた。
筒井和也投手(31)が好リリーフを見せた。 1点ビハインドの 8回から登板。 9回一死まで打者 4人をあっさり仕留め、無失点でバトンをつないだ。「ああいう展開の時はブルペンみんなでゼロを並べるのが仕事ですから。それができたのは良かった」。強固な中継ぎ陣の一角として存在感を放っている。
懸命のリードを見せた小宮山捕手は、 2- 0から 1点差に迫られた 4回無死 1、 3塁の場面を悔やんだ。「久保さんは立ち上がりから良かった。あそこで畠山さんにあっさり犠飛を打たれてしまったので、自分の中では反省。もっといろいろ使っていければ」。バットでは 2回二死からの中前打で、 4月13日の中日戦(甲子園)以来 4試合ぶりの安打。 4回二死から放った 3塁への痛烈なライナーは、宮本のジャンピングキャッチに阻まれたが、鋭い当たりに上昇の気配を漂わせた。
17日は外人シェフの美味しいツバメ料理で喜んだが、18日は後から襲って来てツバメにやられてしまった。
確かに長い試合の中には、こういう試合が 1回位有っても良いのかも知れない。
今日19日に勝てば、相変わらずの 2勝 1敗ペースで行ける計算になる。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!
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なんてこっちゃ…阪神、今季16試合目で初の逆転負け…先発・久保、 3失点…
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