阪神 1軍秋季キャンプ( 3日、安芸タイガース球場)で金本知憲監督(47)が、サプライズで紅白戦を急きょ行った。秋季練習から手塩にかけていた江越大賀外野手(22)が 2 2塁打 1打点。就任当初から長距離砲育成をテーマに掲げる指揮官もニッコリ。また、岩貞祐太投手(24)は白組の先発として登板し、 3回をパーフェクト。手応え十分の初実戦だった。気温25度。ポロシャツ姿でも汗がにじむほどの秋晴れで孝行息子が躍動した。ＭＶＰは江越。突然 1日前倒しした紅白戦で成長を証明してくれるとは…。金本監督が大絶賛した。明るく、厳しくというスローガンの下、金本阪神が着実にステップアップを刻んでいる。
阪神 1軍秋季キャンプで金本知憲監督が、サプライズで紅白戦を急きょ行った。白組の｢ 1番・ 2塁｣で出場した大和外野手(27)が 3回二死 2塁で、松田から左中間を破る適時 3塁打を放った。レギュラー定着へ、課題の打撃力アップを目指す。
阪神１軍秋季キャンプ金本知憲監督が、サプライズで紅白戦を急きょ行った。土佐湾のきらめく水面のように、岩貞祐太投手(24)が輝きをみせた。急きょ前倒しとなった紅白戦で、 3回をパーフェクト。ドタバタ劇のなか金本新監督が見守る前で最高の結果を出した。指揮官のアナウンスで紅白戦の開催を知ったナインは大慌て。野手はよくとも先発投手となれば、調整方法が決まっているため、急な登板はまさに寝耳に水だ。左腕も、サブグラウンドでアップ中に、先発が決定。来季 3年目のドラ 1左腕。まだプロ 2勝。勝負の年にむけ、スクランブル発進にも、対応してみせた。
阪神 2軍秋季キャンプ( 3日、鳴尾浜球場(兵庫県西宮市鳴尾浜1-3-9))で掛布雅之 2軍監督(60)が、期待の来季 3年目の横田慎太郎外野手(20)に 1塁手にも挑戦させる考えを語った。主な目的は外野守備の技術向上のためだが、起用法の幅が広がるメリットは大きい。大砲候補が複数ポジションを守り、早期 1軍を目指す。掛布 2軍監督が虎を背負って立つ逸材に、“二刀流”に挑戦させる意向を明かした。若虎のトップの位置を意識した打撃フォームの改良も順調に進んでいる。大器の無限の可能性を余すことなく、引き出していく。
電撃直接出馬！！ 金本知憲監督が獲得を目指している藤川球児投手(35＝前四国アイランドリーグｐｌｕｓ高知)に高知県内で極秘アタックしていたことが 3日、わかった。前日 2日に監督に就任してから、かつての同僚と初対面。電話連絡などによるオファーに続き、面と向かって熱い気持ちを訴えた。金本監督が南国土佐で動いた。この日、予定を 1日繰り上げた紅白戦で大勢のファンにサプライズプレゼントをしたが、前夜の行動も電撃的だった。長時間の練習を見守った後、向かったのは高知県内の飲食店。店先には藤川がいた。獲得に乗り出している右腕の地元で極秘裏にアタックしていたことが判明した。現状、熱心にオファーを送っているヤクルトとの一騎打ちの情勢。球団関係者によれば、阪神サイドもすでに、複数年を基本線とした条件を提示しているとみられる。もちろん、条件面の交渉は球団と代理人間で行われるため、球児からの“即答”はなかったもよう。それでも、金本監督自らの直電ラブコールに続く、直接出馬は心に響いているはずだ。記事をまとめてみました。
紅白戦の初回、いきなり適時 2塁打を放った江越大賀外野手。これが金本阪神初のタイムリーだ＝高知県・安芸市営タイガース球場
阪神 1軍秋季キャンプ( 3日、安芸タイガース球場)で金本知憲監督が、サプライズで紅白戦を急きょ行った。秋季練習から手塩にかけていた江越大賀外野手が 2 2塁打 1打点。就任当初から長距離砲育成をテーマに掲げる指揮官もニッコリ。また、岩貞祐太投手は白組の先発として登板し、 3回をパーフェクト。手応え十分の初実戦だった。
暑い、熱い！ 気温25度。ポロシャツ姿でも汗がにじむほどの秋晴れで孝行息子が躍動した。ＭＶＰは江越。突然 1日前倒しした紅白戦で成長を証明してくれるとは…。金本監督が大絶賛した。
江越大賀外野手に走塁についてアドバイスを送る金本知憲監督＝高知県・安芸市営タイガース球場
｢江越は結果が出たからではなく、一番振る力はあるな、という印象。たまたま 2本打ったから、なおさらよくみえたかもしれないけど。やっぱり 1軍で試合に出ている選手だな、と思った｣
本来なら 4日に初実戦。｢朝、球場くるときに祝日であることを気づいて、球場に入るとお客さんがたくさんきているなと思った｣。グラウンド入りすると首脳陣に相談し、全体アップ10分前の午前 9時50分にマイクを握った。
｢新監督の金本です。明日、紅白戦を予定していましたが、お客さんがたくさん入ってくれているので、急きょ、きょうやります！｣
2500人が詰めかけた安芸市営タイガース球場。金本監督の粋なファンサービスに沸いた＝高知県・安芸市営タイガース球場
今キャンプ最多の2500人が狂喜乱舞するのをうれしそうに見つめながら、すぐに先発メンバーの最終チェック。白組の 4番に江越を選択。就任会見で｢ 4番に育てる｣と名指しし、秋季練習から直接指導を続ける若虎をテストした。
1点リードの 1回無死 1、 3塁で松田の直球を左翼線に運ぶ適時 2塁打。これが金本阪神での初タイムリーだった。 4回先頭でも島本の直球を再び左翼線に弾き返し、悠々 2塁に到達した。 4打数 2安打 1打点。江越は｢頭を動かさないように、といわれていました。体が突っ込んでいたら( 2本とも)詰まっていた｣とマメだらけの手をみせたが、鍛えた効果は確実に表れつつある。
紅白戦の 4回、 2塁打を放った江越大賀外野手＝高知県・安芸市営タイガース球場
就任当初から長距離砲の育成がテーマ。江越については｢辛抱強く、 1年を通して使っていきたい｣とフロントに伝えているという。だからこそ、本人にはさらに要求。 4回終了時には走塁について｢もっと投手にプレッシャーをかけろ｣とアドバイスした。
試合中は攻撃に合わせて 1、 3塁側へと移動。自らサインも出し、点差が開いても｢ 1点差を想定して。前に守らせたり、後ろに守らせたりした｣と本番モードだった。明るく、厳しくというスローガンの下、金本阪神が着実にステップアップを刻んでいる。
紅白戦の 3回、適時 3塁打を放った大和外野手＝高知県・安芸市営安芸タイガース球場
阪神 1軍秋季キャンプで金本知憲監督が、サプライズで紅白戦を急きょ行った。白組の｢ 1番・ 2塁｣で出場した大和外野手が 3回二死 2塁で、松田から左中間を破る適時 3塁打を放った。｢僕のテーマは『強く振る』こと。ここまでやってきたことがしっかりできている｣と自画自賛の一打。今季は右打ちを意識しすぎて調子を落とし、打率 0.225に終わった。金本監督からは｢当てるだけではダメ。おもいっきりスイングしろ｣とアドバイスを受けた。レギュラー定着へ、課題の打撃力アップを目指す。
3回パーフェクトの岩貞祐太投手。先発入りへアピールだ＝高知県・安芸市営タイガース球場
阪神１軍秋季キャンプ金本知憲監督が、サプライズで紅白戦を急きょ行った。土佐湾のきらめく水面のように、岩貞祐太投手が輝きをみせた。急きょ前倒しとなった紅白戦で、 3回をパーフェクト。ドタバタ劇のなか金本新監督が見守る前で最高の結果を出した。
｢もちろん気合が入りました。(急だからといって)まだダメですといえる立場じゃないので｣指揮官のアナウンスで紅白戦の開催を知ったナインは大慌て。野手はよくとも先発投手となれば、調整方法が決まっているため、急な登板はまさに寝耳に水だ。左腕も、サブグラウンドでアップ中に、先発が決定。｢ブルペンでは悪かったです｣と、万全の状態ではなかった。
荒木郁也内野手を中飛に打ち取った岩貞祐太投手。ドラ 1左腕が 3年目で飛躍の予感だ＝高知県・安芸市営タイガース球場
それでも、試合が始まれば、ガラリと一変だ。まずは 1回。先頭の荒木を中飛に打ち取ると、北條も中飛。上本はこの日最速の 146キロで 2ゴロに斬り、上々の立ち上がりをみせた。 2回以降も、挑戦中のシュートがさえ渡り、一度も走者を出すことなく、登板を終えた。
｢相手が真っすぐと思っているところを(シュートで)ずらして外野フライとかが多かった｣
思わぬ好結果に指揮官も｢僕がブルペンにいくと全然ダメなんで、全然期待してなかったんだけどね、正直。『エッ』と(ブルペンで)思っていたんだけどね。ところがどっこい｣と目を丸くした。
紅白戦で白組先発・岩貞祐太投手＝高知県・安芸市営タイガース球場
｢ブルペンが独特の傾斜だったので、(マウンドに)いく前に平地で確認した。引き出しが増えたと思うし、自信にもつながります｣
二人三脚を組む香田投手コーチも｢修正して強いボールを投げていた。レベルはまだ低いけど、ちょっとずつ成長している｣と目を細めた。
｢継続してやっていきたいです｣と来季 3年目のドラ 1左腕。まだプロ 2勝。勝負の年にむけ、スクランブル発進にも、対応してみせた。
★岩貞祐太(いわさだ・ゆうた)：投手。1991(平成 3)年 9月 5日生まれ、24歳。熊本県出身。必由館高校から横浜商科大學を経て、2014年Ｄ 1位で阪神入団。同年 8月10日の広島戦(京セラＤ)で初登板(初先発)。同17日のＤｅＮＡ戦(横浜)で初勝利を挙げる。今季は 5試合で 1勝 1敗 0Ｓ、防御率4.35。左投げ左打ち。年俸1650万円。背番号｢１７｣。
腰をグッと落として…。一塁での守備指導を受ける横田慎太郎外野手(左)。掛布雅之 2軍監督(背番｢３１｣)も見守った＝鳴尾浜球場
阪神 2軍秋季キャンプ( 3日、鳴尾浜球場)で掛布雅之 2軍監督が、期待の来季 3年目の横田慎太郎外野手(20)に 1塁手にも挑戦させる考えを語った。主な目的は外野守備の技術向上のためだが、起用法の幅が広がるメリットは大きい。大砲候補が複数ポジションを守り、早期 1軍を目指す。
掛布改革がグラウンドでも動き出した。来季 3年目の横田が打球捕の際に本職の外野ではなく、 1塁守備に就いた。掛布 2軍監督が虎を背負って立つ逸材に、“二刀流”に挑戦させる意向を明かした。
｢彼は左(投げ)だし、大きいし、 1塁も守らせるようにする。内野手の足の運び、ステップは外野守備のプラスになる。彼は不器用なところもあるから。内野から外野に回って、成功した人は多い。大和もそうだしね｣
掛布雅之 2軍監督＝鳴尾浜球場
主目的は外野の守備力向上。苦手な足の運びをスムーズにさせるための提案だ。しかし、守れるポジションが多いに越したことはない。
｢練習の一環なんだけど、チャンスがあれば、ゲームでも使えればいい。高知( 1軍キャンプ)でもいろいろ(ポジションを)やっている。 2つできるのは大きい｣
金本監督の考えにものっとり、その才能を埋もれさせないよう、少しでも 1軍での起用法の幅を広げたいというわけだ。同時に普段と違う下半身の使い方を学ぶことで｢(打撃面も)どっしりしてくるかもしれない｣と好影響を期待した。
鹿児島実業高校時代に 1年間だけ守ったことがあるという 1塁に横田も｢外野に生きると思います。『ファーストミットを作っておけ』といわれたのでメーカーの方にお願いします｣と気合十分。いきなり、平野２軍守備走塁コーチからマンツーマン指導を仰いだ。
｢彼は飛距離も出てきた。来年につながる形をつくります。可能性を感じますね｣とミスタータイガース。若虎のトップの位置を意識した打撃フォームの改良も順調に進んでいる。大器の無限の可能性を余すことなく、引き出していく。
★横田慎太郎(よこた・しんたろう)：外野手。1995(平成 7)年 6月 9日生まれ、20歳。鹿児島県出身。鹿児島実業高校から2014年にＤ 2位で阪神入団。今季は 2軍で 103試合に出場し打率 0.213、 9本塁打、36打点。 2軍通算は 182試合出場、打率 0.217、15本塁打、59打点。 1メートル86、86キロ。左投げ左打ち。年俸 720万円。背番号｢２４｣。
急きょ紅白戦を行った金本知憲監督。前日には藤川に極秘アタックを行っていた＝高知県・安芸市営タイガース球場
電撃直接出馬！！ 金本知憲監督が獲得を目指している藤川球児投手に高知県内で極秘アタックしていたことが 3日、わかった。前日 2日に監督に就任してから、かつての同僚と初対面。電話連絡などによるオファーに続き、面と向かって熱い気持ちを訴えた。
金本監督が南国土佐で動いた。この日、予定を 1日繰り上げた紅白戦で大勢のファンにサプライズプレゼントをしたが、前夜の行動も電撃的だった。長時間の練習を見守った後、向かったのは高知県内の飲食店。店先には藤川がいた。獲得に乗り出している右腕の地元で極秘裏にアタックしていたことが判明した。
金本監督との直接会談が明らかになった藤川球児投手。鉄人の言葉は心に響いたはずだ
関係者の話を総合すると、かねてから金本監督は球児｢会いたい｣という意向を伝えていたといい、双方のスケジュールが一致した前日 2日に実現。2003、2005年の優勝を分かち合ったＶ戦士の 2人だけに、久しぶりの対面に野球談義は花咲いたことだろう。ただ、今回は阪神の監督と独立リーグ・高知を退団したＦＡ選手という立場だ。指揮官も｢野球に対する姿勢は持っている投手。そういう思いで、(再び)チャレンジする気持ちがあるのか、確かめてみたい｣と語っており、かつての同僚へ熱い思いをぶつけたことは想像に難しくない。
金本監督がＦＡ移籍で広島から加入した2003年から阪神でともにプレー
現状、熱心にオファーを送っているヤクルトとの一騎打ちの情勢。球団関係者によれば、阪神サイドもすでに、複数年を基本線とした条件を提示しているとみられる。もちろん、条件面の交渉は球団と代理人間で行われるため、球児からの“即答”はなかったもよう。それでも、金本監督自らの直電ラブコールに続く、直接出馬は心に響いているはずだ。
虎の先発陣は藤浪、メッセンジャー、能見、岩田に続く 5、 6番手が不在。また、抑えの呉昇桓(オ・スンファン)の去就も不透明だ。そんな中、今季途中から入団した高知で、主に先発として 6試合に投げ、 2勝 1敗、防御率0.82と新境地を開拓した男の力は、どのポジションでもプラスに働くことは間違いない。
藤川は10月31日に開催された丸亀市内の野球教室で去就について初言及。｢(代理人交渉は)進行中かもしれないですけど、僕は何も考えないようにしています。考えるとものすごく難しい。自然体でいくことが一番いい結果を生むんじゃないですか。何かに導かれることもあるかもしれない｣と話していた。
球児が入れば、｢鬼に金棒｣ではなく｢アニキに金棒｣となるのだが…。来シーズンこそ全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
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