2日第92回箱根駅伝往路◇東京-箱根( 5区間 107.5キロ)が行われ、青山学院大學が 2年連続の往路優勝を果たした。 1区でトップに立つとそのまま一度も首位を譲ることなくゴールした。青山学院大學・神野大地( 4年=中京大學附属中京高校)が復活した。
1位でタスキを受け取ると安定感十分の走りで、 2分28秒あった差を 3分 4秒まで広げて芦ノ湖のゴールへ飛び込んだ。昨年の 1時間16分15秒からは約 3分遅い 1時間19分17秒。区間賞も日本大學・キトニーに譲ったが、最後の給水時には笑顔でガッツポーズを繰り出すなど連覇へ向けしっかりと役割を果たした。
1区(21.3キロ)は青山学院大學・久保田和真( 4年=九州学院高校)が歴代 3位、 1時間01分23秒の好タイムで区間賞を取った。15キロまで集団がハイペースで進んだが16キロ過ぎにスパート。追走する明治大學・横手健( 4年=作新学院高校)も振り切って最後は21秒差をつけてトップでタスキリレーした。
3区(21.4キロ)は青山学院大學・秋山雄飛( 3年=須磨学園高校)が 1時間 2分24秒の歴代 5位の好タイムで区間賞を取った。 2位に23秒差でタスキを受けると、その差を 1分35秒に広げる快走だった。
4区(18.5キロ)は青山学院大學・田村和希( 2年=西京高校)が55分17秒で 2年連続の区間賞を取り、山の神・神野大地へタスキを渡した。
連覇を狙う青学大が 2年連続の往路優勝を果たした。 1区で久保田和真( 4年=九州学院高校)がトップに立つと、そのまま一度も首位を譲ることなく箱根・芦ノ湖のゴールへ飛び込んだ。 一度も首位を譲らない完全Vは早稲田大學以来23年ぶり。 5時間25分55秒で 2位東洋大學に 3分 4秒差をつけた。記事をまとめてみました。
<第92回箱根駅伝>◇ 2日◇往路◇東京-箱根( 5区間 107.5キロ)
青山学院大學が 2年連続の往路優勝を果たした。 1区でトップに立つとそのまま一度も首位を譲ることなくゴールした。
箱根駅伝は 2日午前8時に東京・大手町の読売新聞社前をスタートした。
1区は、中央学院大學の潰滝大記( 4年=和歌山・笠田高高校)らが先頭で集団を引っ張る。
8キロ過ぎ、法政大學の足羽純実( 3年=米子松蔭高校)が集団から離れ、続いて上武大學の東森拓( 4年=大分・日本文理大學附高校)、東京国際大學・関竜大( 4年=長崎・小浜高校)も遅れる。
9キロ過ぎ、東海大學、城西大學、順天堂大學、大東文化大學も遅れる。
10キロ、先頭は28分38秒で通過。
12キロ手前で、駒澤大學の其田健也( 4年=青森山田高校)が集団から離れる。
15キロ過ぎ、学生連合・創価大學の山口修平( 4年=福井・鯖江高校)が先頭に出て、ペースが上がる。神奈川大學、日本体育大學が集団から離れる。
16キロ過ぎ、青山学院大學の久保田和真( 4年)がスパート。明治大學の横手健( 4年=作新学院高校)が追走するが、18キロ過ぎで振り切られる。
鶴見中継所、青山学院大學・久保田和真がトップでたすきを渡す。 1時間 1分23秒の区間歴代 3位の好記録(速報値)。 2位は明治大學、続いて拓殖大學、中央大學がリレー。
1位でゴールし久保田和真(左)と一色恭志(右)に迎えられる青山学院大學・神野大地主将=神奈川県箱根町の芦ノ湖
連覇を狙う青山学院大學が 2年連続の往路優勝を果たした。
1区で久保田和真がトップに立つと、そのまま一度も首位を譲ることなく箱根・芦ノ湖のゴールへ飛び込んだ。
一度も首位を譲らない完全Vは早稲田大學以来23年ぶり。
5時間25分55秒で 2位東洋大學に 3分 4秒差をつけた。
足の状態が心配された 5区の神野大地も力走。リードをグングン広げた。
原晋監督は「本当に嬉しく思います。プレッシャーを日々感じていましたが、学生が勢いある走りをしてくれました。まずはひと安心です。明日の復路は山下りを 1年生(小野田勇次)が走ります。彼がしっかり下ってくれればあとは上級生がいるので」と連覇へ自信をみせていた。
2年連続往路優勝でゴールする青山学院大學 5区神野大地主将=神奈川県箱根町の芦ノ湖
青山学院大學・神野大地が復活した。
1位でタスキを受け取ると安定感十分の走りで、 2分28秒あった差を 3分 4秒まで広げて芦ノ湖のゴールへ飛び込んだ。
昨年の 1時間16分15秒からは約 3分遅い 1時間19分17秒。区間賞も日本大學・キトニーに譲ったが、最後の給水時には笑顔でガッツポーズを繰り出すなど連覇へ向けしっかりと役割を果たした。
神野は「この 1年間故障に苦しんだり、諦めた時期もありましたが、もう一度喜びを味わいたいという気持ちで走りました。 1区から 4区まで予想以上の走りだったので自分はつなぐ気持ちで走りました」と話していた。
鶴見中継所で 1位で一色恭志(左)にたすきを渡す青山学院大學・久保田和真
1区(21.3キロ)は青山学院大學・久保田和真が歴代 3位、 1時間01分23秒の好タイムで区間賞を取った。
15キロまで集団がハイペースで進んだが16キロ過ぎにスパート。追走する明治大學・横手健も振り切って最後は21秒差をつけてトップでタスキリレーした。
久保田は「 4年生で最後の箱根なので楽しんで走ろうと思いました。(初の区間賞は)素直にうれしいです。こんな大勢の観客に囲まれて本当に楽しかった」と笑顔で話した。
青山学院大學は 3区を走る秋山雄飛から 4区の田村和希にタスキを渡す
3区(21.4キロ)は青山学院大學・秋山雄飛が 1時間 2分24秒の歴代 5位の好タイムで区間賞を取った。
2位に23秒差でタスキを受けると、その差を 1分35秒に広げる快走だった。
初の箱根駅伝を走り終えた秋山は「気持ち良いですね。自分がスポットライトを浴びているんだという気分でした」と嬉しそうに話した。
小田原中継所で1位で神野大地主将(奥)にたすきを手渡す青山学院大學・田村和希
4区(18.5キロ)は青山学院大學・田村和希が55分17秒で 2年連続の区間賞を取り、山の神・神野大地へタスキを渡した。
「 1分以上の差があったので自信を持って走ることができました。53分台が目標でしたが去年とは環境も違うので。でもエースだったらもっと差をつけないといけないです。まだまだ力不足です」と話した。
往路優勝し指を突き上げゴールする青山学院大學 5区神野大地主将=神奈川県箱根町の芦ノ湖
5区は青山学院大學 5区神野大地が、 1時間19分17秒で 1区からのトップを守り切り、往路完全優勝を決めた。
神野は「この 1年間は故障で苦しんで、最後の箱根駅伝も諦めた時期もあったんですけど、やっぱりもう一度優勝の喜びを味わいたい気持ちだけで今日は走りました」とレースを振り返った。
復路に向け「昨年は、 5分近い差があったんですけど、今年は 3分ということで、 6区も 1年生ですし、まだまだ油断ができるタイム差ではない。復路の選手に頑張ってもらって最後、大手町で最高の喜びを分かち合えれば」と意気込みを語った。
1位でゴールする神野大地主将は雄たけびを上げた=神奈川県箱根町の芦ノ湖
青山学院大學が 5時間25分55秒で、 2年連続 2度目の往路優勝を飾った。山上りの 5区(23.2キロ)で 3代目「山の神」の神野大地主将は 1時間19分17秒で区間 2位。前回大会後、故障などで苦しんだエースが復活して、2005年大会の東海大學以来11年ぶりの往路完全Vへ貢献した。青山学院大學は 3日の復路( 5区間、 109.6キロ)で 2年連続の総合優勝を目指す。
「山の神」本来の走りでなくても勝った。両手の人さし指を天に突き上げ、フィニッシュテープを切った神野は仲間たちにもみくちゃに。 1年前より 3分 2秒遅い 1時間19分17秒で区間 2位。それでも 2位の東洋大學に 3分 4秒の大差をつけた。
「 1区から 4区が予想以上に頑張ってくれたので、自分は復路のあすにつなごうという気持ちだった。箱根の神様が走らせてくれた」
5区、 1位でゴールした青山学院大學・神野大地主将=神奈川県箱根町の芦ノ湖
青山学院大學は 1区からトップを譲らなかった。2005年東海大以来、11年ぶりの往路完全V。 5区間中 3区間で区間賞の仲間の活躍があったが、自身の復活も示した。
1年前は 5区で 1時間16分15秒の驚異的なタイムで往路V、青山学院大學初となる総合優勝の立役者になったが、以後は、いばらの道だった。昨年 2月に左大腿(だいたい)骨を骨折。 6月には右すねを疲労骨折するなど不運に見舞われた。
昨年10月の出雲駅伝は出場できず、アンカーを任された11月の全日本大学選手権は区間 8位でチームは東洋大に敗れ 2位。「背中でひっぱりたいと言いながら情けないキャプテン」と落ち込んだ。その後も左すねを痛め、父・敏道さん(48)、母・恭子さん(48)に「箱根は無理かも」と弱音を吐いた。
14キロ地点あたりから右脇腹が痛み始め、17キロ過ぎで腹を 2回押さえた青山学院大學・神野大地主将=神奈川県箱根町の芦ノ湖
それでも復活を信じて疑わなかったのが、愛知・中京大中京高2年夏にスカウトしてくれた原晋監督。無名時代を知る恩師から、「おまえはセンス型じゃない。人より努力して戦える選手」と諭され、立ち上がった。
11月下旬にジョギングを再開。12月中旬には 5区のコースを視察して気持ちを高めた。調整期間は 1カ月。極度の緊張から午後 9時半就寝、午前 5時15分に起床のはずが、 1時間は寝付けず、 1時間早く目が覚めた。レースも思い通りにはいかず、14キロ地点あたりから右脇腹が痛み始め、17キロ過ぎで腹を 2回押さえた。それでも高低差 864メートルのコースを乗り切った。
けがに苦しんだ 1年間。体へのケアとして毎日30分以上はストレッチし、一昨年は 2カ月しか取り組まなかったスクワットなどを継続してきた。その努力が報われた。
「こんな大会は他の学生スポーツにない。人生を変えてくれた。(復路は仲間に)自信を持って走ってもらい、大手町で喜びを味わいたい」
登録メンバー16人だけでなく、控えやスタッフ計64人の名前が書き込まれたフレッシュグリーンのたすきは 3日の復路に託された。今春は実業団のコニカミノルタに進み、社会人 2年目以降にマラソン挑戦の青写真を描く。箱根から世界へ、「山の神」が新しい領域に向かう。
★11年前の往路完全V
2005年大会で東海大學は 1区の丸山敬三( 3年)が区間賞を獲得。 2区は伊達秀晃( 1年)が区間 2位で食らいつき、 3区の北沢賢悟( 4年)と 4区の一井裕介( 3年)はともに区間 3位で続いた。 5区では越川秀宣( 4年)が順天堂大學の今井正人( 2年)に 4分22秒差の区間 5位だったが、 1区終了時から通過順位は 1位をキープし、 2位の駒澤大學に30秒差をつけ、 5時間32分11秒で往路優勝を飾った。
★箱根駅伝
正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」。世界最古の駅伝大会。世界に通用するマラソン選手の育成を目的に、日本初の五輪マラソン代表・金栗四三の発案で1920(大正 9)年に始まった。10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝に続く学生 3大駅伝の最終戦。毎年 1月 2、 3日に実施。オープン参加の関東学生連合をあわせ、計21チームが参加する。最多優勝は中大の14度。
第92回箱根駅伝復成績(上位10位まで)
復路はどこの大學が勝利を挙げるのでしょうね。更に、総合優勝は?その記事は、再度まとめて明日( 4日)の記事として掲載致します。
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神野復活、最後までトップ守る!青山学院大學2年連続往路V!/箱根駅伝往路
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