阪神が23日、兵庫・西宮市内の広田神社で必勝を祈願した。坂井信也オーナー(68)、四藤慶一郎球団社長(55)、金本知憲監督(47)と選手、球団関係者らが参列した。同神社の西井璋(あきら)宮司(69)も「今年は桜やタマツヅリの花も咲き、これは幸先がいい。優勝をお願いしたい」と期待していた。
金本監督がFG砲の 4番ツープラトンでシーズンに臨む考えを明かした。開幕を 4番で迎える福留孝介外野手(38)について「(昨季は) 4番の方が成績が良かったしね。(本人の)流れもいいんじゃない」と起用の意図を説明した。今季は福留を軸に据え、状態次第でゴメスを置くという方針だ。シーズンは 143試合。臨機応変に使い分け、荒波を乗り切る。
金本知憲監督(47)が23日、開幕の中日戦(25日、京セラD)で「 1番・左翼」を任せるドラフト 1位・高山俊外野手(22=明治大學)に、先制パンチを指令した。相手先発・大野雄大投手(27)の初球直球宣言に「打て」と“今季初采配”。新生猛虎の看板となるべく、プロ初打席初安打で攻略の糸口となることを期待した。前日22日、開幕戦に先発予定の中日・大野が、名古屋市内でのイベントで「初球はストレート」と宣言したことを伝え聞き、語気を強めた。オープン戦14試合で打率 0.327、 4打点とプロの球速、変化球にも鮮やかに対応。実力を評価して開幕 1番・左翼を任せるのだ。ガンガンいこうぜ! 大きな期待を込めて、先手必勝を命じたというワケだ。あくまでも 143試合のうちの 1つと位置づける指揮官にとって、長いシーズンへの第一歩。そこで“打て”と命じたことには、深い意味がある。いよいよ25日に開幕。金本監督は 5年ぶりのオープン戦Vで弾みをつけたチームを静かに見渡した。シーズンへの機運が自然と高まっていく。高山がいきなり快音を響かせ、好スタートを切るシーンが目に浮かぶ。
鳥谷敬内野手(34)は23日、13年目の開幕にむけて平常心を強調した。
江越大賀外野手(23)が23日、金本監督から直接指導を受けた。
高卒 4年目で初めて開幕 1軍を決めた北條史也内野手(21)は23日、全体練習で 3塁の位置でノックを受け、久慈内野守備走塁コーチの球を華麗な動きでさばいた。
阪神は23日、 2軍の四国アイランドリーグPlus・香川との練習試合(鳴尾浜)を行った。先発した岩田稔投手(32)は 4回 4安打 1失点。30日のヤクルト戦(神宮)での今季初先発を迎える。
藤浪晋太郎投手(21)が23日、 2軍練習試合の四国IL・香川戦(鳴尾浜)に 2番手で登板し、 3回 1安打無失点だったが 3四死球と内容はよくなかった。昨秋の右肩炎症の影響で、今春の登板はピリッとせず。今季初戦となる29日のヤクルト戦(神宮)に向け、不安を残した。本来なら速球でピシャリと抑えたいところが制球が乱れ、 3回で48球を要した。最速 149キロと大台にも乗らなかった。昨秋の右肩炎症の影響で、今春はスロー調整。 3月に入ってからのオープン戦も、 8日の西武戦(甲子園)は直球に本来のキレがなく 5回を 6安打 2失点、16日のロッテ戦(QVC)は左足をひねって 5回 2/3を 6安打 3失点で 6四死球。金本監督から合格点は出なかった。短い時間でも真っすぐとカットボールにテーマを絞ってチェック。登板まであと 5日。昨季はチーム最多の14勝( 7敗)をあげた若きエースが、懸命の調整で開幕に備える。
開幕投手を務めるランディ・メッセンジャー投手(34)がおいっ子 2人を引き連れて投手練習に参加。
開幕 1軍メンバーが23日、公示された。平均年齢は29.4歳(投手32.0、野手28.0)で、昨季は29.1歳(投手27.7、野手29.9)。北條(21歳)、高山(22歳)、横田(20歳)と若い野手が入ったため、近 5年では野手の平均年齢は最も若くなった。全選手平均も昨季に次ぐ 2番目の若さ。逆に投手は20代前半が歳内(22歳)だけで、ここ 5年で最も平均年齢が高くなった。
岩田稔投手が初の自叙伝を発売する。 3月25日発売でタイトルは「やらな、しゃーない! 1型糖尿病と不屈の左腕」(税別1300円、株式会社KADOKAWA発行)。大阪桐蔭高校 2年冬に「1型糖尿病」を発症した左腕の半生が赤裸々に描写されている。岩田に入る本の印税は全額、NPO法人日本IDDMネットワークの「1型糖尿病研究基金」へ寄付される予定。記事をまとめてみました。
広田神社に参拝の中央奥左から坂井信也オーナー、四藤慶一郎球団社長、金本知憲監督
阪神が23日、兵庫・西宮市内の広田神社で必勝を祈願した。
坂井信也オーナー、四藤慶一郎球団社長、金本知憲監督と選手、球団関係者らが参列した。
参拝後取材に応じた坂井オーナーは「監督が(オープン戦の総評を)80点と言っている。その通りだと思います。 100点にあげて開幕を迎えて欲しい」と激励した。
必勝祈願を行う(左から)坂井信也オーナー、金本知憲監督、四藤慶一郎球団社長
阪神は23日、練習前に西宮市内の廣田神社で必勝祈願した。坂井信也オーナーは高山&横田について「ああいうのを望んでいる。これから順調にいかないこともあるかもしれないが、今の気持ちを忘れず、新しい阪神タイガースを作ってほしい」と躍動する若虎に目を細めた。同神社の西井璋(あきら)宮司(69)も「今年は桜やタマツヅリの花も咲き、これは幸先がいい。優勝をお願いしたい」と期待していた。
★昨年から倍増
廣田神社にはファン1200人が応援に詰めかけた。昨年は 600人だったので倍増。2013年は 400人で、和田前監督が新任の2012年は 850人だった。
金本監督がFG砲の 4番ツープラトンでシーズンに臨む考えを明かした。開幕を 4番で迎える福留孝介外野手について「(昨季は) 4番の方が成績が良かったしね。(本人の)流れもいいんじゃない」と起用の意図を説明した。
昨季は 6番でスタートした福留だが、シーズン終盤の 9月には不振のゴメスに代わって 4番を務めた。58試合ともっとも出場が多かった 3番では打率 2割 9分 8厘。一方、出場15試合の 4番は打率 3割 3分 9厘だった。打線の中心に背番号8が座ったことで、安定感が増したことは確かだ。
今季は福留を軸に据え、状態次第でゴメスを置くという方針だ。「急に(福留を) 5番ね、というのはある。それはゴメスにも言ってある。状態を見ながらですね」。シーズンは 143試合。臨機応変に使い分け、荒波を乗り切る。
◆福留の開幕先発 4番:中日時代の2004年広島戦(ナゴヤドーム)の 1度だけ。 4打数 2安打 1打点で逆転勝ちに貢献した。中日では先発 4番で通算 103試合出場。2004年88試合が最も多く、打率 2割 7分 8厘、本塁打21本。
高山俊外野手への大野の初球はストレート。金本監督は“打て”と号令だ=京セラドーム大阪
金本知憲監督が23日、開幕の中日戦(25日、京セラD)で「 1番・左翼」を任せるドラフト 1位・高山俊外野手に、先制パンチを指令した。相手先発・大野雄大投手の初球直球宣言に「打て」と“今季初采配”。新生猛虎の看板となるべく、プロ初打席初安打で攻略の糸口となることを期待した。
必勝祈願をした廣田神社は黒山の人だかり。ファン1200人に報道陣 100人と、超変革を掲げる虎への期待感があふれていた。その後、チームは京セラドームに移動して全体練習。金本監督の“初采配”は、高山への初球打ち指令だった。
「打てばええやん。狙わなアカン。教えてくれとるんだから。『フォークでいきます』なら振らんけど、真っすぐなら打ちにいかなアカン」
打撃練習をする高山俊外野手=京セラドーム大阪
前日22日、開幕戦に先発予定の中日・大野が、名古屋市内でのイベントで「初球はストレート」と宣言したことを伝え聞き、語気を強めた。
3.25の 1番は高山。昨季対阪神戦で 3勝 1敗、防御率0.76と虎キラーぶりを発揮した左腕が、わざわざ手の内をさらしてくれたのだ。ルーキーには荷が重い? いやいや、そんなことはない。オープン戦14試合で打率 0.327、 4打点とプロの球速、変化球にも鮮やかに対応。実力を評価して開幕 1番・左翼を任せるのだ。ガンガンいこうぜ! 大きな期待を込めて、先手必勝を命じたというワケだ。
ただ、これは単なる先制パンチ指令ではない。就任以降「開幕にこだわりはない」と言い続け、あくまでも 143試合のうちの 1つと位置づける指揮官にとって、長いシーズンへの第一歩。そこで“打て”と命じたことには、深い意味がある。
打撃練習に臨む高山俊外野手=京セラドーム大阪
「 1、 2番はチームとしての看板というか、売り物でいきたいよね」
この日、開幕 1軍メンバーが公示され、高山、 2番を務める20歳・横田も初めて名を連ねた。“超変革”を象徴する 2人を、新生阪神の顔へと育てたい。開幕戦は大事なツートップのお披露目の場。打てば弾みもつくというもの。だからこそ“打て”-。
高山もそんな将のゲキに呼応した。「そういうふうに(金本監督が)言ってくれているので、そういうつもりでいきます」。金本監督は高山&横田の 1、 2番について、相手先発が左投手の場合でも「今のところはね」と前置きしつつ、動かすつもりがないことも明かした。その信頼に応えたい。高山は「(不安よりも)期待の方が大きいです」と胸を張った。
練習後、全選手とスタッフが西宮市内の焼き肉店に集結し、決起集会を行った。金本監督は参加しなかったが、例年以上の熱気で優勝を誓ったのは想像に難くない。
いよいよ25日に開幕。「選手はわかっているだろう」と、金本監督は 5年ぶりのオープン戦Vで弾みをつけたチームを静かに見渡した。シーズンへの機運が自然と高まっていく。高山がいきなり快音を響かせ、好スタートを切るシーンが目に浮かぶ。
笑顔の鳥谷敬内野手=京セラドーム大阪
鳥谷敬内野手は23日、13年目の開幕にむけて平常心を強調した。「超変革」のスローガンを掲げる金本監督の 1年目のシーズンがスタートするが「別にカネさん(金本監督)と対戦するわけじゃないですから。(25日開幕は)知っていますし」とサラリ。約 3時間、打撃練習やノックで汗を流した野手キャプテンに、まったく気負いはなかった。
江越大賀外野手にアドバイスを送る金本知憲監督=京セラドーム
江越大賀外野手が23日、金本監督から直接指導を受けた。トップを作るのが遅い点を指摘され「タイミングを早くするということを教えてもらいました。体も早く開いてしまっていた」と反省。将は「(結果が)出ない理由は明らか。すべて遅い。早く(タイミングを)とっても体が前に突っ込んで流れてしまう」と説明した。開幕 1軍には食い込んだ。実戦で結果がほしい。
金本知憲監督(右)は江越大賀外野手(左)を直接指導する。なんだか楽しそう=京セラドーム
高卒 4年目で初めて開幕 1軍を決めた北條史也内野手は23日、全体練習で 3塁の位置でノックを受け、久慈内野守備走塁コーチの球を華麗な動きでさばいた。ヘイグの守備力や今成が第 3の捕手として出場する可能性を考えての対策とみられる。同コーチは「人が少なかったから」と話すにとどめた。遊撃レギュラーの鳥谷がフルイニング出場中のため、あらゆる可能性を探る。
練習試合で投球する岩田稔投手=鳴尾浜球場
阪神は23日、 2軍の四国アイランドリーグPlus・香川との練習試合(鳴尾浜)を行った。先発した岩田稔投手は 4回 4安打 1失点。「変則的な形(スケジュール)でしたが、 4回 1失点で投げられた。次の試合にしっかり準備できるようにしていきます」と淡々と話した。必勝祈願から鳴尾浜に取って返しての出場に、金村投手コーチは「全然アップができずにかわいそうでしたね」とかばった。30日のヤクルト戦(神宮)での今季初先発を迎える。
練習試合で投球する藤浪晋太郎投手=鳴尾浜球場
藤浪晋太郎投手が23日、 2軍練習試合の四国IL・香川戦(鳴尾浜)に 2番手で登板し、 3回を 1安打 3四死球で無失点に抑えた。
次回は中 5日でいよいよシーズン初戦の29日ヤクルト戦(神宮)に向かう。
「あとはブルペンでしっかり最後の微調整をして、感覚を確かめていけたらと思います」と気を引き締めた。
藤浪晋太郎投手はシーズン前の最終調整だったが…。この登板を機に上げていきたい=鳴尾浜球場
藤浪晋太郎投手が23日、開幕前の最終調整で 2軍の四国アイランドリーグPlus・香川との練習試合(鳴尾浜)に 2番手で登板。 3回 1安打無失点だったが 3四死球と内容はよくなかった。昨秋の右肩炎症の影響で、今春の登板はピリッとせず。今季初戦となる29日のヤクルト戦(神宮)に向け、不安を残した。先発した岩田は 4回 4安打 1失点だった。
今季初戦、29日のヤクルト戦へ向けて、藤浪が最後の調整登板。独立リーグの打者相手に無失点は当然として、 3四死球と不安を残した。本人は淡々と振り返った。
「(直球は)ある程度ストライクゾーンに収まって、カットボールは低めに集めたかったのですが。最後の微調整として感覚だけ確かめていけばいいかなと思います」
本来なら速球でピシャリと抑えたいところが制球が乱れ、 3回で48球を要した。最速 149キロと大台にも乗らなかった。
昨秋の右肩炎症の影響で、今春はスロー調整。 3月に入ってからのオープン戦も、 8日の西武戦(甲子園)は直球に本来のキレがなく 5回を 6安打 2失点、16日のロッテ戦(QVC)は左足をひねって 5回 2/3を 6安打 3失点で 6四死球。金本監督から「まだ若いし、発展途上」と合格点は出なかった。
4回、 2点本塁打を放った陽川尚将内野手=鳴尾浜球場
そしてこの日も、首脳陣の評価は“途上”。矢野作戦兼バッテリーコーチが「あまりよくなかった。でも、投げやすい状況ではないし、チェックポイントは本人もわかっていると思う」と言えば金村投手コーチも「 1軍に上がってギアが上がると、変わってくると思う」と話した。これからよくなってくれれば…という願望がにじみ出た。
同情の余地はあった。午前中に廣田神社で必勝祈願すると、あわただしく鳴尾浜へ。 2番手という慣れない“リリーフ”に備えた。登板直前の四回裏は長い攻撃で、その間、ブルペンで投げ続けたため、予定していた 4回を 3回に短縮。本人は「やりにくかったのは確かですが、しようがないですね」と振り返る。
それでもただでは転ばない。短い時間でも真っすぐとカットボールにテーマを絞ってチェック。「(ペースは)ちょっと遅いですが、やることはできた。キャッチボールなりをブルペンからやっていけば、大丈夫だと思います」と前向きだ。
登板まであと 5日。昨季はチーム最多の14勝( 7敗)をあげた若きエースが、懸命の調整で開幕に備える。
メディシンボールを使ってトレーニングするランディ・メッセンジャー投手=京セラドーム大阪
金本タイガースに強力助っ人!? 開幕投手を務めるランディ・メッセンジャー投手がおいっ子 2人を引き連れて投手練習に参加。
メッセンジャーは「ネバダ州の高校生だよ。今は学校が春休みだからね。試合(開幕戦)も見ていくよ」と紹介。練習後はマシン打撃で強烈な打球を放つおいっ子に目を細めていた。
開幕 1軍メンバーが23日、公示された。阪神で生え抜きで初の開幕 1軍入りを果たしたのは歳内宏明投手、北條史也内野手、高山俊外野手、横田慎太郎外野手。その他では新加入のマルコス・マテオ投手、高橋聡文投手、マット・ヘイグ内野手に高宮和也投手も阪神移籍後、初めて入った。
平均年齢は29.4歳(投手32.0、野手28.0)で、昨季は29.1歳(投手27.7、野手29.9)。北條、高山、横田と若い野手が入ったため、近 5年では野手の平均年齢は最も若くなった。全選手平均も昨季に次ぐ 2番目の若さ。
逆に投手は20代前半が歳内だけで、ここ 5年で最も平均年齢が高くなった。
阪神の開幕1軍登録選手。
【投手】
榎田大樹
能見篤史
藤川球児
歳内宏明
福原忍
高宮和也
マテオ
髙橋聡文
鶴直人
メッセンジャー
【捕手】
梅野隆太郎
岡﨑太一
【内野手】
鳥谷敬
北條史也
上本博紀
ゴメス
西岡剛
ヘイグ
今成亮太
荒木郁也
【外野手】
大和
福留孝介
髙山俊
横田慎太郎
江越大賀
緒方凌介
狩野恵輔
初の自叙伝を手にする岩田稔投手
岩田稔投手が初の自叙伝を発売する。 3月25日発売でタイトルは「やらな、しゃーない! 1型糖尿病と不屈の左腕」(税別1300円、株式会社KADOKAWA発行)。
大阪桐蔭高校 2年冬に「1型糖尿病」を発症した左腕の半生が赤裸々に描写されている。「本を出した方が『1型糖尿病』の認知活動につながると思って書かせてもらいました」。昨年、栃木県で「1型糖尿病」の男の子が亡くなった事件で、自称祈祷(きとう)師の男性が殺人の疑いで逮捕されたことが本を出すきっかけになったという。岩田に入る本の印税は全額、NPO法人日本IDDMネットワークの「1型糖尿病研究基金」へ寄付される予定。
今まで報道された嫌な事は振り払い、25日から始まる公式戦に向かって前進だ!2016年シーズンこそ全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
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高山よ、大野の初球打て!虎・金本監督が先制パンチ指令!藤浪、香川戦無失点締めで29日本番へ微調整
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