26日京セラドーム大阪で阪神-中日が行われ、阪神能見は 6回 2失点と粘投し、就任 1年目の金本知憲監督(47)に初勝利を届けた。金本阪神が開幕 2戦目で初勝利を挙げた。守護神マテオから受け取ったウイニングボールは右後ろポケットにしまい、大事にしていた。初陣となる開幕戦を落とした金本知憲新監督が 2戦目で白星を手にした。D 1位・高山俊外野手(22=明治大學)のプロ初打点、ヘイグが 2試合連続となる適時打、そして横田慎太郎外野手(20)の全力疾走でのプロ初安打と超変革の試合内容に「うれしい」を連呼した。投げては能見が味方の失策もありながら 6回 7安打 2失点(自責 1)と粘りの投球で、新指揮官に初勝利をプレゼントした。白球が岡崎のミットに収まった瞬間、両手をポンと叩いた。コーチ陣と握手を交わし、笑顔で選手を出迎えた。ウイニングボールはそっと右ポケットへ。金本監督が勝った。 3月26日、新生タイガースが記念すべき 1勝目を刻んだ。勝って一歩ではない。負けても一歩。それが改革の道。強い覚悟を胸に、金本監督は着実に歩を進める。
ドラフト 1位ルーキーの高山俊外野手がプロ初タイムリーを放った。 1番左翼で先発。 3回一死 1塁で中日山井の内寄り高め直球をとらえ、ライナー性の飛球で右中間を割った。適時 2塁打で先制点をもぎ取り、 2塁ベース上とパンッと手をたたいた。開幕戦でプロ初打席初安打を記録したD 1位・高山俊外野手が、第 2戦でプロ初打点をマークした。プロ初タイムリーとなる決勝打を放ったドラフト 1位高山俊外野手が、新外国人のマット・ヘイグ内野手(30=ブルージェイズ)とともに初のお立ち台に上った。
1塁ベースを大きく走り抜けると、陸上選手がタイムを確認するかのようにチラッと電光掲示板を見た。「H」の文字が点滅。横田慎太郎外野手(20)らしくどこまでもがむしゃらに、内野安打でプロ初安打だ。プロ 7打席目だった。 2- 0の 5回一死。山井の 112キロ変化球にバットを合わせ、振り終わらないうちに 1塁へ疾走。慌てた遊撃手のグラブから一瞬だけボールが飛び出し、勝負ありだ。塁審の両手が広がった。金本監督は苦笑いしたが、その後のゴメスの 3ランなど 4得点は、横田からだった。金本監督が背中を押し、横田はますます加速する。「チャンスで打てなかったので、チャンスで打てるようにしたいです!」。一歩目を刻んだ感慨に浸ることもなく、突き進む。
マット・ヘイグ内野手(30)が 2戦連続タイムリーを決めた。 1回二死から左翼線 2塁打を放つと、 1点リードの 3回二死 2塁では左中間適時 2塁打。中日山井の真ん中に入ったスライダーを見逃さず、「自分の打つべきボールをしっかりと打ち返せたね」と喜んだ。開幕前の低評価を覆して、今季初のお立ち台に呼ばれた。ヘイグは隣の高山よりもガッチガチに緊張していた。高山の先制打が飛び出した直後の 3回二死 2塁だ。山井のスライダーを左中間にかっ飛ばし、開幕から 2試合連続打点。 6回にも左犠飛を放ち、 2安打 2打点。この日は 1回にも 2塁打を放ち、初マルチとなった。神戸市内の自宅ではエリカ夫人(33)が夕食を作って待っている。タクシーに乗り込むと、新妻のもとへと駆け戻った。
マウロ・ゴメス内野手(31)が今季 1号をド派手な 1発で飾った。 2点リードの 5回二死 1、 3塁で中日山井の真ん中フォークをとらえ、左翼階上段まで 3ランを届かせた。先発能見を楽にさせる 1発となった。来日 3年目となるマウロ・ゴメス内野手が「 5番・ 1塁」で出場し、 5回に左翼スタンドへ 1号 3ランを放った。相手投手・山井に「過去 2年間で何度か対戦した経験があったし、いいイメージを持っていたからポジティブに打席に向かうことができた」とコメント。2014年に最多勝(13勝)&最高勝率( 0.722)をマークした右腕とは同年に打率 0.563、昨季も同 0.300、苦手意識はなく、むしろ好相性。開幕戦では 4タコに終わったが、お得意様相手に燃えた。今季から 5番を任されるゴメスは全力を誓う。目指すは来日 1年目の2014年( 109打点)以来となる自身 2度目の打点王。ポイントゲッターの存在は頼もしい。
鳥谷敬内野手(34)が今季初盗塁と初安打をマークした。 4回一死から四球を選んで出塁。 6回二死 1、 3塁の守りで 1塁へ悪送球する適時失策もあったが、存在感を示した。
岡崎太一捕手(32)が 7年ぶりの打点をマークした。 5点リードの 5回二死 1、 3塁から左前適時打。プロ初打点を記録した2009年 4月 7日広島戦(甲子園)以来の打点を手にした。先発能見とチームを16年初勝利に導き安堵(あんど)の表情。岡崎が笑った。目尻のシワの数が苦労の証しだ。打って、守って、走って…。再び表舞台に立たせてくれた金本監督、そして家族に恩返しをした。打撃では 5- 0の 5回二死 1、 3塁でしぶとく 3遊間を破り、 7年ぶりの打点。金本監督も「本当によくワンバウンドを止めてね。 1球そらしはしましたが、ホントによく止めてくれている。矢野コーチが推薦するだけある」と必死さをほめた。このチャンスを離さない。“超変革”の象徴ともいえる背番号「57」はさらにチームに貢献すべく、かぶとの緒を締め直した。
阪神の左腕エース、能見篤史投手(36)が今季初先発で 6回98球を投げ、 7安打 5奪三振で 2失点(自責 1)と試合を作った。チームは 7- 3で快勝、開幕 2戦目で金本監督に初勝利をプレゼントした。チームに初勝利をもたらした左腕は「丁寧に投げることを心掛けていました。打線がたくさん援護点を取ってくれたことが大きかったです」と振り返った。本業では直球と変化球を低めに集めて 6回 7安打 2失点。安定した投球で金本監督に初勝利をプレゼントした。記事をまとめてみました。
<阪神 7- 3中日>◇26日◇京セラドーム大阪
阪神は 3回一死 1塁、 1番高山のプロ初タイムリーとなる右中間適時 2塁打で先制。 3番ヘイグも左中間適時 2塁打で続いた。
阪神は 5回に 5番ゴメスの 3ランなどで 4得点。中日は 6点を追う 6回に 4番ビシエドのソロなどで 2点をかえした。
中日は先発山井が 5回 6失点と大誤算。阪神能見は 6回 2失点と粘投し、就任 1年目の金本監督に初勝利を届けた。
中日に勝って金本知憲監督の初勝利となったがウイニングボールをマルコス・マテオ投手が持っていたためベンチ前で「回収」し笑顔を見せる=京セラドーム大阪
金本阪神が開幕 2戦目で初勝利を挙げた。
ドラフト 1位高山の先制決勝打や、ヘイグの 2試合連続タイムリー、ゴメスの 1号 3ランなど11安打 7得点。先発能見が 6回を 2失点に抑えるなど、投打がかみ合っての快勝だった。
金本知憲監督は「うれしいですね。(白星の味は現役と)同じぐらいじゃないですか」とにっこり。
守護神マテオから受け取ったウイニングボールは右後ろポケットにしまい、「どうしましょう。ちょっと今から考えます」と大事にしていた。
初勝利のウイニングボールを手に「 1勝ポーズ」を決める金本知憲監督=京セラドーム大阪
初陣となる開幕戦を落とした金本知憲新監督が 2戦目で白星を手にした。D 1位・高山俊外野手のプロ初打点、ヘイグが 2試合連続となる適時打、そして横田慎太郎外野手の全力疾走でのプロ初安打と超変革の試合内容に「うれしい」を連呼した。
3回、一死 1塁で高山が山井の高め直球をとらえ、右中間へ抜ける適時 2塁打で先制。開幕戦でプロ初打席初安打を記録したルーキーのプロ初打点で先制すると、二死 2塁からヘイグが左中間適時 2塁打を放った。
さらに 5回、一死から横田がプロ初安打となる内野安打で出塁。死球などで二死 1、 2塁からここまで無安打と沈黙していた主砲ゴメスがチーム 1号となる左翼へ 3ランを放ち、一気にリードを広げた。
監督として初勝利し、ウイニングボールを手にする金本知憲監督=京セラドーム大阪
投げては能見が味方の失策もありながら 6回 7安打 2失点(自責 1)と粘りの投球で、新指揮官に初勝利をプレゼントした。
金本監督は「それなりにうれしいですね」と笑顔を見せると、高山らをたたえた。横田のプロ初安打には「全力疾走がよかった。ここですよ」とプレーへの姿勢にご満悦。オープン戦では打率 0.194(31打数 6安打)と低調な数字の助っ人も開幕して 2日連続適時打。指揮官は「平田コーチがいつもベンチで『へーい ぐー!』ばっかり言っている」とおどけた。
左腕エース・能見には失策絡みの失点に同情しながら、及第点を与え「能見の『完投するつもりだったので悔しい』という言葉のほうがうれしかった」と明かしながら笑顔。「若い選手が多いので乗っていくのが大事」と気合を入れ直していた。
金本知憲監督はウイニングボールを手に「 1勝目」と指を立てる=京セラドーム大阪
金本虎、初白星! 阪神は26日、中日戦(京セラD)に 7- 3で快勝。金本知憲監督は就任後、公式戦初勝利となった。「 1番・左翼」に起用したドラフト 1位・高山俊外野手が初打点をあげるなど、“超変革”を掲げて着手したチーム改革が結実。マウロ・ゴメス内野手には今季 1号が飛び出すなど、痛快な初Vとなった。
白球が岡崎のミットに収まった瞬間、両手をポンと叩いた。コーチ陣と握手を交わし、笑顔で選手を出迎えた。ウイニングボールはそっと右ポケットへ。金本監督が勝った。 3月26日、新生タイガースが記念すべき 1勝目を刻んだ。
「まあ、それなりにうれしいですね」
照れくさそうに話したが“それなり”は本音だろう。「(最後も)マテオに集中していて。あまり初勝利という感覚はなかったですね」。
悩んだすえに 3番にすえたマット・ヘイグ内野手(右)も活躍。金本知憲監督(左)はハイタッチで出迎える=京セラドーム大阪
1番のD 1位・高山俊外野手が先制打、 3番の新助っ人ヘイグも続いた。 2番の横田もプロ初の 2安打。超変革の象徴というべき 1~ 3番に「よう考えたら、(昨年の)実績がゼロだ。いま気づいたわ」と驚いた顔を見せた。
虎が変わるため、勝つため、どうすべきか。頭の中はそれだけ。前日25日の開幕戦は敗れたが、「きのうの敗戦なんて、何とも思ってない」。 1つの負けを引きずっている暇など、なかった。
「岡田監督より星野監督が就任したときの方が近いかな」。就任直後の言葉だ。暗黒時代の脱却を託された2002年の星野監督と、Vチームを2004年に引き継いだ岡田監督。 3年連続Aクラスとはいえ、心境はゼロからの再建だった。まずは戦う集団へ。気持ち、雰囲気作りから着手した。
金本知憲監督の初勝利を祝うファン
そんな監督金本の礎となった、 2人の師-。
「あした早いから、ちょっと先に帰るわ」
昨年12月 5日。仙台市内で行われた東北福祉大OB会。 3次、 4次会へ繰り出す旧友に笑顔で告げた。 6日の帰阪前。多忙の合間を縫い、2002年に亡くなった伊藤義博監督の墓前に手を合わせた。
多くのプロを輩出した母校。しかし、エリートを集めたわけではない。長所を伸ばす。人をつくる。そんな伊藤監督の指導のたまものだった。
とにかくオンオフが絶妙。グラウンドでは厳しかったが、練習後に選手を愛称で呼ぶとき、「金本」から「かねもっちゃん」となった瞬間がスイッチだった。「きょう、メシどうする?」。箸を手に語り合った。「サウナでも入って、汗かいてから帰れよ」。やさしく声をかけられ、翌日グラウンドで会うと別人のような鬼がいた。誰もが「監督を男にしよう!」と思える将だった。厳しく、明るく。メリハリを大事にする金本監督へ、確実に受け継がれた。
先発した能見篤史投手=京セラドーム大阪
7年前に亡くなった三村敏之監督には広島時代、プロとしての心得、厳しさを叩き込まれた。昨年11月初旬、命日の集まりに広島市内へ駆けつけて洋子夫人らと会食し、就任を報告した。「がんばってくださいね、監督」。優しく背中を押された。身も心も引き締まった。
受け継がれる名将の魂-。試合後のインタビューで「超変革がスタート」と声をかけられると「きのう(25日)から動いてますけど」。勝って一歩ではない。負けても一歩。それが改革の道。強い覚悟を胸に、金本監督は着実に歩を進める。
★三村監督夫人「感慨深い」
三村監督夫人の洋子さんは、広島市内でサンケイスポーツの電話取材に応じた。「よかったですね。記念すべき 1勝ですね。わたしは野球はあまり詳しくないのですが、感慨深いというか。(金本監督も)うれしいでしょう。本当におめでとうございます。主人も喜んでいると思います」と声を弾ませた。「カープと阪神で優勝争いしてくれたら、うれしいですね」。温かくエールを送っていた。
3回裏阪神一死 1塁、高山俊外野手は適時 2塁打を放った=京セラドーム大阪
ドラフト 1位ルーキーの高山俊外野手がプロ初タイムリーを放った。 1番左翼で先発。 3回一死 1塁で中日山井の内寄り高め直球をとらえ、ライナー性の飛球で右中間を割った。
「打ったのはストレート。ランナー 1塁の場面だったので、引っ張れるボールがくれば引っ張って強い打球を打とうと考えていました。結果的には自分のイメージしていたようなバッティングができたと思います」。
適時 2塁打で先制点をもぎ取り、 2塁ベース上とパンッと手をたたいた。
初お立ち台で自己紹介する高山俊外野手(左)とマット・ヘイグ内野手=京セラドーム大阪
プロ初タイムリーとなる決勝打を放ったドラフト 1位高山俊外野手が、新外国人のマット・ヘイグ内野手とともに初のお立ち台に上った。
プロ初打点の感想を聞かれると「本当にうれしいの一言です。(金本監督の就任初勝利という)そういう特別な日に打点を挙げられてすごくうれしい気持ちでいっぱいです」と答え、スタンドから大歓声が巻き起こった。
最後に、京セラドーム大阪に詰め掛けたファンを見ての気持ちを聞かれ「いやあ、本当に最初はすごい驚いたんですけど…」と答えようとすると、スタンドから「だからー! 声が小さい!」とファンからの声が飛んだ。それを聞いた高山は恥ずかしそうに苦笑い。応える形で「本当にありがたいです、もっと応援してください!」と大きな声で阪神ファンへメッセージを送った。
3回、適時 2塁打を放った高山俊外野手=京セラドーム大阪
開幕戦でプロ初打席初安打を記録したD 1位・高山俊外野手が、第 2戦でプロ初打点をマークした。
0- 0の 3回、先頭の岡崎が四球で出塁。先発・能見はスリーバント失敗で空振り三振となり、一死 1塁で打席には 1番・高山。
山井の 2球目、高め直球を右中間へはじき返す適時 2塁打で先制点を奪った。さらに、二死 2塁からヘイグが 2日連続となる左中間適時 2塁打。 2走・高山が本塁生還し、追加点を奪った。
ベンチで高山は「走者 1塁の場面だったので、引っ張れるボールがくれば引っ張って強い打球を打とうと考えていました。結果的には自分のイメージしていたようなバッティングができた」と満足げ。
ヘイグも「自分の打つべきボールをしっかりと打ち返せたね。昨日の第 3、第 4打席では甘いボールを打ち損じてしまって悔しい思いをしたので、反省を生かすことができた」と振り返った。
5回、横田慎太郎外野手は遊撃内野安打。プロ初ヒットは自慢の足でもぎ取った=京セラドーム大阪
突っ走って、突き抜けた。 1塁ベースを大きく走り抜けると、陸上選手がタイムを確認するかのようにチラッと電光掲示板を見た。「H」の文字が点滅。横田慎太郎外野手らしくどこまでもがむしゃらに、内野安打でプロ初安打だ。
「うれしいです。前の 2打席が凡退だったので、あれ(内野安打)しかないかなと。(記念球は)わからないです。どこかへいきました」
プロ 7打席目だった。 2- 0の 5回一死。山井の 112キロ変化球にバットを合わせ、振り終わらないうちに 1塁へ疾走。慌てた遊撃手のグラブから一瞬だけボールが飛び出し、勝負ありだ。塁審の両手が広がった。金本監督は「エラーっぽいけどね。でも横田の足、全力疾走。そこですね、一番大きいのは」と苦笑いしたが、その後のゴメスの 3ランなど 4得点は、横田からだった。
横田慎太郎外野手、北條史也内野手、江越大賀外野手が参加した“超早出”練習。時計の針は午前 9時を回ったところだ=京セラドーム大阪
前夜の開幕戦後、鳴尾浜の虎風荘へ帰ったのが午後10時半。そこから夕食をとり、床に就けたのは午前 0時だったが「 6時半に起きました」と、ケロッと“超早出”練習に現れた。北條、江越とともに午前 9時09分から約30分間、香田投手コーチらが投げてくれた球を気持ちよく打ち返した。
6回の第 4打席には 3遊間を華麗に破って左前打。ひたむきさで、一気にマルチ安打とした。直後に無死 1、 3塁からのヘイグの左犠飛で、 1走として 2塁にタッチアップ。暴走気味に憤死し周囲を仰天させた。だが指揮官は、そんな横田だからこそ使っていく。
「前向きな失敗というのは正直、怒れないよね。失敗して覚えていくというのはこのことであって。もう一回くらいやらかしそうだね」
金本監督が背中を押し、横田はますます加速する。「チャンスで打てなかったので、チャンスで打てるようにしたいです!」。一歩目を刻んだ感慨に浸ることもなく、突き進む。
3回裏阪神二死 2塁、マット・ヘイグ内野手は左中間適時 2塁打を放った=京セラドーム大阪
マット・ヘイグ内野手が 2戦連続タイムリーを決めた。
1回二死から左翼線 2塁打を放つと、 1点リードの 3回二死 2塁では左中間適時 2塁打。中日山井の真ん中に入ったスライダーを見逃さず、「自分の打つべきボールをしっかりと打ち返せたね。昨日の第 3、第 4打席では甘いボールを打ち損じてしまって悔しい思いをしたので、反省を生かすことができたと思います」と喜んだ。
マット・ヘイグ内野手は 1回、 2塁打で来日初長打をマークした=京セラドーム大阪
開幕前の低評価を覆して、今季初のお立ち台に呼ばれた。ヘイグは隣の高山よりもガッチガチに緊張していた。インタビュアーから知っている日本語でメッセージを-とリクエストされて…。
「ゴ、ゴンバッテ!」
ファンの頭に「?」が並び、微妙な沈黙が流れた。すぐに「ガンバッテ」と言い直し。「緊張したよ」と汗をふいた。
「(オープン戦打率 0.194は)ストライクゾーンを広げていた。自分の打てる球を打とうと心がけたことで、いい結果になっていると思う」
マット・ヘイグ内野手は 3回には適時 2塁打を放った。この日は 2打点の活躍だった=京セラドーム大阪
高山の先制打が飛び出した直後の 3回二死 2塁だ。山井のスライダーを左中間にかっ飛ばし、開幕から 2試合連続打点。 6回にも左犠飛を放ち、 2安打 2打点。この日は 1回にも 2塁打を放ち、初マルチとなった。
3番か 7番か開幕日まで熟考した金本監督は「外国人選手は開幕してみないとわからない」と目を細め「 7番を打たせるために獲った選手じゃない」と力を込めた。
神戸市内の自宅ではエリカ夫人が夕食を作って待っている。「メキシコ系の料理で、チキンが入ったスープが好き。ちょっと辛いけどすごくおいしい」。タクシーに乗り込むと、新妻のもとへと駆け戻った。
5回裏阪神二死 1、 3塁、マウロ・ゴメス内野手は左越えに本塁打を放った=京セラドーム大阪
マウロ・ゴメス内野手が今季 1号をド派手な 1発で飾った。 2点リードの 5回二死 1、 3塁で中日山井の真ん中フォークをとらえ、左翼階上段まで 3ランを届かせた。
「甘いボールを逃すことなく打てたね。正直なところ、 1本出るまでは不安だったし、イライラしたりする部分もあった。今はほんの少しだけホッとしているよ」。
先発能見を楽にさせる 1発となった。
5回、 3ラン本塁打を放ったマウロ・ゴメス内野手=京セラドーム大阪
来日 3年目となるマウロ・ゴメス内野手が「 5番・ 1塁」で出場し、 5回に左翼スタンドへ 1号 3ランを放った。
2点リードの 5回、一死から横田が安打で出塁すると、続くヘイグは死球で一死 1、 2塁とすると、 4番・福留は右飛で 2走がタッチアップで 3進した。
ここでまだ開幕から安打を放っていないゴメスが打席に立った。山井の外角寄りの投球をしっかり捉えると、打球はぐんぐん伸びて、左翼スタンドへ飛び込む 1号 3ランとなった。
ゆっくりとダイヤモンドを一周したゴメスは、ベンチのナインと力強くハイタッチで喜びを表現。「甘いボールを逃すことなく打てた。正直なところ、 1本出るまでは不安だったし、イライラしたりする部分もあったんだけれども、今はほんの少しだけホッとしていている」と安どの表情を見せた。
相手投手・山井に「過去 2年間で何度か対戦した経験があったし、いいイメージを持っていたからポジティブに打席に向かうことができた」とコメント。「いいバッティングができたと思うけれども、この 1本で満足はしていない。このあともベストを尽くしていく」と気を引き締めた。
マウロ・ゴメス内野手は 5回、今季初本塁打となる 3ラン。 5階席まで届く特大弾だった=京セラドーム大阪
打球のゆくえを確認すると、バットをほうり投げて着弾を待たずに両手をパチンとたたいた。ゴメスが試合を決定づける推定 130メートルの 3ラン。今季初安打は、金本虎第 1号となった。
「しっかりたたけたから、入ると思ったよ。初ヒットがホームランだったから興奮したね。チームの勝利に貢献できてよかったよ」
2- 0の 5回二死 1、 3塁。先発・山井の甘く入ったフォークをジャストミートすると、左翼 5階席にまで届く特大弾となった。虎党で埋め尽くされたスタンドは、狂喜乱舞の大騒ぎだ。
「山井投手とは過去 2年で何度か対戦した経験があった。だから、ポジティブに打席に入ることができたよ」
2014年に最多勝(13勝)&最高勝率( 0.722)をマークした右腕とは同年に打率 0.563、昨季も同 0.300、苦手意識はなく、むしろ好相性。開幕戦では 4タコに終わったが、お得意様相手に燃えた。
5回、 3点本塁打を放ったマウロ・ゴメス内野手=京セラドーム大阪
開幕を待たずして体はキレキレだった。昨秋の 125キロから来日時は 6キロ減だったが、 2月の春季キャンプでは食べ過ぎで増量。再び 120キロをオーバーして金本監督からチェックが入った。そこから有酸素運動を取り入れてダイエット。キャンプ後には昨季と同等の 110キロ前後の戦闘ボディーに絞りこんでいた。
決起集会では英気を養った。23日夜に、選手らは兵庫・西宮市内の焼肉店に集合。選手会長・上本の音頭で一斉に「カンパーイ!」。新助っ人マテオやヘイグら、新しい仲間とともに健闘を誓い合った。当然、気持ちは高ぶっていたはずだ。
オープン戦では 0本塁打だったが、来日最速となる開幕 2戦目で一発。金本監督は「出ましたね、やっとね。やきもきさせていただきました」とG砲をたたえた。
今季から 5番を任されるゴメスは「打順は関係ないよ。ベストを尽くしたい」と全力を誓う。目指すは来日 1年目の2014年( 109打点)以来となる自身 2度目の打点王。ポイントゲッターの存在は頼もしい。
◆データBOX◆
◎…阪神・ゴメスが開幕から 2試合目、 7打席目で今季初本塁打。これは来日 3年目で最速となった。 1年目は開幕から18試合目の78打席目、 2年目は開幕戦から 3試合目の11打席目だった。
7回、安打を放った鳥谷敬内野手=京セラドーム大阪
鳥谷敬内野手が今季初盗塁と初安打をマークした。 4回一死から四球を選んで出塁。西岡が遊飛に倒れた二死から岡崎への 2球目に 2盗を決めると、 5回の第 3打席で右前打。 7回も内野安打で出塁し、「しっかりやるだけ。次の塁を狙うということは、ずっとやっている」と話した。 6回二死 1、 3塁の守りで 1塁へ悪送球する適時失策もあったが、存在感を示した。
岡崎太一捕手は 5回、しぶとく 3遊間を抜く適時打を放った。 7年ぶりに打点を記録した=京セラドーム大阪
岡崎太一捕手が 7年ぶりの打点をマークした。 5点リードの 5回二死 1、 3塁から左前適時打。プロ初打点を記録した2009年 4月 7日広島戦(甲子園)以来の打点を手にした。
先発能見とチームを16年初勝利に導き「勝てて良かったです」と安堵(あんど)の表情。タイムリーについては「打つことは二の次ですけど、捕手をやっていたら 1点でも多くほしいものなので」と控えめに喜んだ。
5回裏阪神二死 1、 3塁、左前適時打を放った岡崎太一捕手=京セラドーム大阪
岡崎が笑った。目尻のシワの数が苦労の証しだ。打って、守って、走って…。再び表舞台に立たせてくれた金本監督、そして家族に恩返しをした。
「ホッとしました。何とか勝ててよかったです。また、次ですね」
難しい言葉はつむがない。プロ12年目、正妻としての初勝利の味をかみしめた。
開幕 2戦目。「捕手は勝たないと意味がない。投手を不安な気持ちにさせてしまう」と臨んだ。
先発・能見には「いい球をどんどん使っていこうと思った」と変化球を中心に配球。 7回に高宮のシンカーをそらせる(記録は暴投)シーンこそあったが、ワンバウンドを体を張って止めた。
打撃では 5- 0の 5回二死 1、 3塁でしぶとく 3遊間を破り、 7年ぶりの打点。「打つのは二の次ですが、 1点でも多い方がいい」と喜んだ。
岡崎太一捕手は体を張ってワンバウンドを止める。投手陣をもり立てた=京セラドーム大阪
昨年 6月末、第 3子となる次女が誕生した。「赤ちゃんってこんなにかわいかったんだと思い出させてくれます」。自宅玄関には家族 5人、契りを交わすように手形をとった紙を飾っている。
小学 2年生になる長男からは25日夜、「かっこよかったよ」とほめられた。子どもの成長は早い。ついこの間、赤ちゃんだったのに、もう父親の仕事のことが分かるようになった。
「パパは頑張らないといけないんです」。登場曲は「HOME MADE 家族」の「サンキュー!!」。家族への感謝の思いを胸に、打席に向かう。
金本監督も「本当によくワンバウンドを止めてね。 1球そらしはしましたが、ホントによく止めてくれている。矢野コーチが推薦するだけある」と必死さをほめた。
このチャンスを離さない。“超変革”の象徴ともいえる背番号「57」はさらにチームに貢献すべく、かぶとの緒を締め直した。
阪神の左腕エース、能見篤史投手が今季初先発で 6回98球を投げ、 7安打 5奪三振で 2失点(自責 1)と試合を作った。チームは 7- 3で快勝、開幕 2戦目で金本監督に初勝利をプレゼントした。
昨季は11勝13敗と黒星が先行したエースが、開幕 2戦目でチームに初勝利をもたらした。 1回、二死から連打を浴びるも平田を冷静に遊飛に打ち取ると、 2回は圧巻の 3者三振。 4、 5回も安打を打たれながらも、丁寧な投球で 3塁を踏ませなかった。
6点リードで迎えた 6回、一死からビシエドにチェンジアップをとらえられ、左中間へ 2号ソロを浴び失点。二死 1、 3塁から味方の失策でさらに 1点を失ったが、この回を投げ切って降板した。
チームに初勝利をもたらした左腕は「丁寧に投げることを心掛けていました。打線がたくさん援護点を取ってくれたことが大きかったです」と振り返った。
1回、投球する先発・能見篤史投手=京セラドーム大阪
今季初勝利の能見が、高山に感謝だ。自身がスリーバント失敗に倒れた直後の 3回一死 1塁で先制打を放った新人に「僕の失敗をカバーしてくれた。並のルーキーじゃないですね」とたたえた。
本業では直球と変化球を低めに集めて 6回 7安打 2失点。安定した投球で金本監督に初勝利をプレゼントした。指揮官は「(能見は)『完投するつもりでいっていた』と(話していた)。非常に頼もしいことを聞いた。能見の 1勝というより、その言葉の方がうれしかった」と36歳ベテランの心意気を喜んでいた。
「球団歌80周年」記念日に敗戦となったが、そのバネを応用しての勝利は美味しいですね。2016年シーズンこそ全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
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