5日東京ドームで巨人-阪神 1回戦が行われ、阪神が 1回、福留の適時打で先制した。巨人はその裏に同点に追いつくも、阪神が 3回に横田慎太郎外野手(20)の適時打などで 3点を勝ち越した。藤浪晋太郎投手(21)は 7回に堂上に本塁打を浴びたものの、 8回 2失点で 2勝目。阪神は 3連勝で、首位巨人に 0.5ゲーム差に迫った。金本知憲監督(48)が会心のG倒を喜んだ。昨シーズン苦手にしたポレダを攻略し、 6回までに 8得点。重盗など今季初の 3盗塁を成功させるなど、機動力をからめてKOした。昨季 1勝 3敗と苦手にした菅野撃ちに気合を入れ直し、金本阪神初の奪首を目指す。
阪神は足で巨人を翻弄(ほんろう)し、伝統の一戦の今季初戦に快勝した。 3回、投手藤浪の激走や重盗などで畳みかけると、 6回にはマウロ・ゴメス内野手(31)の 2年ぶりの盗塁が効いて追加点。内野安打も 3本。走って走って、昨季 5敗した苦手ポレダをKOした。 3連勝で首位へ 0.5ゲーム差に接近や!昨季 2勝11敗と負けまくった東京ドームで、 1年間で 5勝も献上したポレダをKO。金本監督が走塁改革を体現し、首位の高橋巨人を圧倒した。足で攻略した。 1- 1の 3回。無死 1塁で高山俊外野手(22=明治大學)が右前打を打つと、 1走・藤浪が 3塁へ激走し、 1、 3塁。投手の走塁&スライディング練習を強化してきた成果を示すと、横田はたたきつけて投手への適時内野安打だ。福留孝介外野手(38)の犠飛で追加点を奪い、なお一死 1、 3塁ではゴメスのフルカウントから仕掛けた。 1走・マット・ヘイグ内野手(30)がスタート。空振り三振で捕手が 2塁送球すると、ヘイグは途中ストップ。その間に 3走・横田が本塁へ。結果的に 4年ぶりの本盗(重盗)で 4点目をもぎとった。就任時から「強く振る」を徹底。同時にケースに応じた打撃を求めてきた。この日の試合前ミーティングでも「強くコンパクトに」と指示。それを選手が実践した。指揮官として初の巨人戦。新監督同士の注目の対決だった。 3連勝で首位巨人に 0.5差に迫る快勝。やりたい野球ができたと思えるが、金本野球。その神髄を見せるのは、まだまだここからだ。
所用のため東京に滞在中の坂井オーナーが東京ドームを訪れ、四藤球団社長らと今季初となる伝統の一戦を観戦した。足早に球場を後にしたが、その表情はにこやかだった。
福留孝介外野手が先制打&犠飛を放った。 1回表二死 2塁、巨人先発ポレダの真ん中に入った 150キロ直球をとらえ、 2遊間を抜く先制タイムリー。 1点リードで迎えた 3回無死満塁では右犠飛を打ち上げた。 2年連続でやられるわけにはいかん! 4番の意地だ。福留が先制打&犠飛で、昨季 5敗を喫したポレダを攻略する口火を切った。多くのヒーローが生まれた試合だったが、金本監督も 4番の働きを決して忘れることはなかった。今月26日で39歳になる。奮い立たせているのは、高山&横田の若虎コンビ。彼らがチャンスをおぜん立て。それにきっちりとバットで応える。藤浪、高山、横田の 3連打で勝ち越し、なおも無死満塁で右犠飛を打ち上げ、 3点目をもたらした。直後の重盗でさらに 1点を追加し、憎き左腕を意気消沈させた。攻略法は見つけた。チーム内に苦手意識はもうない-と、と言わんばかりだった。
名刺代わりどころではない。名前を忘れられないほどのダメージを与えた。左へ、右へ、快音が止まらない。 8得点快勝の立役者はD 1位・高山俊外野手。ヒーローインタビューで声が弾んだ。斬り込み隊長、つなぎ役とこなした次はとどめの一撃だ。 6回。二死満塁からポレダのボークで 6- 1とした直後の 2、 3塁で、スライダーをとらえた。右前へ 2点タイムリー。試合を決定づけた若虎の勢いは止まらず、 9回に遊撃内野安打。 3月31日のヤクルト戦(神宮)に続いて、早くも今季 2度目の 4安打固め打ちだ。宿敵・巨人のレジェンドもうなった。今季初の伝統の一戦をネット裏で観戦した長嶋茂雄終身名誉監督(80)が大絶賛した。同じ千葉県出身で、東京六大学のスター選手(長嶋氏は立教大學)という共通点のある大先輩にもいきなり認められた。初戦快勝の次は、カード勝ち越しへの突破口を切り開く。
梅野隆太郎捕手(24)が好リードでチームを 3連勝に導いた。 1回は巨人打線が早打ちで積極的に先発藤浪の速球を狙ってきた。同点に追いつかれると 2回以降は目先を変える。カットボールなど変化球を多く織り交ぜる「軟投」ぶりで、巨人打線に的を絞らせない。「初回、真っすぐにガンガン初球から来ていたから」。相手の気配を読み取って、配球パターンを臨機応変に変える。そんな巧みさが光った。宿舎への引き揚げ際に「アイツ(藤浪)がしっかり投げてくれた」とボソッと言う。 3試合連続の先発マスクで 3連勝。女房役の顔になっていた。
横田慎太郎外野手が泥臭い勝ち越し打を決めた。同点の 3回無死 1、 3塁で当たり損ねのゴロが大きくはね上がり、投手への適時内野安打となった。
藤浪晋太郎投手が「鬼門」を突破し、自身開幕 2連勝を飾った。 1回に直球を狙い打たれて同点とされると、 2回以降は変化球を増やした配球に変更。 8回12奪三振 2失点としっかり試合を作り、捕手梅野に感謝した。走攻守すべてで輝いた。藤浪晋太郎投手は先発 8回 2失点12奪三振の好投で開幕 2連勝。東京ドームで 3シーズンぶりの勝利を挙げた。 3回には自ら右前打を放ち、後続の連打に激走。 6回にも四球から生還し、計 2得点をマークした。伝統の一戦勝利のヒーロー。頼もしさは増すばかりだ。『超変革』の実感が口をつく。最初に体現したのは、藤浪自身だった。 1- 1の 3回先頭で右前打。バッターとして今季初安打を放つと、次はランナーとして魅せた。続く高山の右前打で一気に 3塁へ激走だ。キャンプ中の50メートル走の計測では 5秒79をマークした韋駄天だ。猛烈なスライディングで間一髪セーフとした。続く横田の投手内野安打ではためらいなく本塁へ突っ込み、勝ち越し点を自らもぎとった。あとは右腕を振るうだけだ。 1回にギャレットに同点打を浴びたが、カーブも交え、フォークもカットボールも低めに集めて、 2度の 3者連続を含む12三振を奪った。 114球で 8回 6安打 2失点。 2連勝で今季 2勝目だ。手応えのある 1勝に、グッと力を込めた。開幕 2連勝。歓喜の秋まで虎を引っ張る。
プロ野球阪神タイガースの甲子園球場開幕戦となる 8日の広島戦を中継するカンテレ(KTV関西テレビ放送)が、金本知憲監督に密着した「金本監督カメラ」を投入することが 5日、分かった。「金本監督カメラ」は最も監督の動きや表情が見える左翼席に高倍率レンズを取り付けたカメラを設置。得点シーンでの笑顔や渋い表情まで、一挙手一投足を視聴者に届ける。 5日阪神鳴尾浜球場でウエスタン・リーグ<広島 5- 9阪神>が行われ、緒方凌介外野手(25)が 5日、ウエスタン・広島戦(鳴尾浜)に「 2番・左翼」で先発し、 2ランを含む 4打数 2安打 2打点の活躍で 9- 5の勝利に貢献した。掛布雅之 2軍監督(60)が打撃時のタイミングの取り方を指導したことが奏功した。高山、横田ら外野のライバルたちを猛追する。記事をまとめてみました。
<巨人 2- 8阪神、 1回戦>◇ 5日◇東京ドーム
阪神が 1回、福留の適時打で先制した。巨人はその裏に同点に追いつくも、阪神が 3回に横田の適時打などで 3点を勝ち越した。
阪神が 6回、西岡の適時内野安打、高山の 2点適時打などで 4点を追加した。巨人先発のポレダは 6回 8失点でKOされた。
阪神藤浪は 7回に堂上に本塁打を浴びたものの、 8回 2失点で 2勝目。阪神は 3連勝で、首位巨人に 0.5ゲーム差に迫った。
巨人との初戦に快勝し勝利投手の藤浪晋太郎投手(左)とタッチを交わす金本知憲監督=東京ドーム
金本知憲監督が会心のG倒を喜んだ。昨シーズン苦手にしたポレダを攻略し、 6回までに 8得点。重盗など今季初の 3盗塁を成功させるなど、機動力をからめてKOした。
「カード初戦でもあったし、去年 5敗した投手に勝てたことが一番大きいですね」。首位巨人に 0.5差に肉薄。「明日も全力でね。目の前にあるゲームに全集中力を出して勝ちに行く。それだけです」。昨季 1勝 3敗と苦手にした菅野撃ちに気合を入れ直し、金本阪神初の奪首を目指す。
6回、ゴメスが巨体を揺らして 2盗に成功。積極走塁が追加点に結びついた=東京ドーム
超変革走塁や! 阪神は足で巨人を翻弄(ほんろう)し、伝統の一戦の今季初戦に快勝した。 3回、投手藤浪の激走や重盗などで畳みかけると、 6回にはゴメスの 2年ぶりの盗塁が効いて追加点。内野安打も 3本。走って走って、昨季 5敗した苦手ポレダをKOした。 3連勝で首位へ 0.5ゲーム差に接近や!
今季初の伝統の一戦で見せつけた。これが新生金本虎、これぞ超変革。昨季 2勝11敗と負けまくった東京ドームで、 1年間で 5勝も献上したポレダをKO。金本監督が走塁改革を体現し、首位の高橋巨人を圧倒した。
指揮官として巨人戦初勝利。金本知憲監督(左)は笑顔でナインを出迎えた=東京ドーム
「カード初戦というのもあったし、去年 5敗している投手に勝ったというのがいちばん大きい」
指揮官は会心の表情だ。「(選手の)野球に対する意識は変わってきているかな」と目を細めた。
「走塁に対する意識。本当に(就任後)そこから入ったといっても過言でないくらいだから」
足で攻略した。 1- 1の 3回。無死 1塁で高山が右前打を打つと、 1走・藤浪が 3塁へ激走し、 1、 3塁。投手の走塁&スライディング練習を強化してきた成果を示すと、横田はたたきつけて投手への適時内野安打だ。
藤浪晋太郎投手は好スライディングで 3塁を陥れた=東京ドーム
福留の犠飛で追加点を奪い、なお一死 1、 3塁ではゴメスのフルカウントから仕掛けた。 1走・ヘイグがスタート。空振り三振で捕手が 2塁送球すると、ヘイグは途中ストップ。その間に 3走・横田が本塁へ。結果的に 4年ぶりの本盗(重盗)で 4点目をもぎとった。
6回一死では四球のゴメスが「行けたら行け」のサインで 2盗。けん制に難のあるポレダに対し「隙は多かった。狙っていこうと」と将。巨漢助っ人の 2年ぶり盗塁から一死 1、 3塁と好機を広げると、西岡は 1塁へたたきつけて、再び適時内野安打となった。
「あの状況で、 2ストライク後にいちばんやってほしかった打撃」
就任時から「強く振る」を徹底。同時にケースに応じた打撃を求めてきた。この日の試合前ミーティングでも「強くコンパクトに」と指示。それを選手が実践した。
1走・マット・ヘイグ内野手は 1、 2塁間で止まり、巨人の守備をかく乱した=東京ドーム
指揮官として初の巨人戦。新監督同士の注目の対決だった。
「俺はスター性がないから」。よく、そう言う。今でこそ謙遜に聞こえるが実際、若い頃は“地味”な存在だった。ONの指揮で盛り上がった2001年の球宴第 3戦(札幌D)。セの 1番は高橋由伸、 6番が広島の金本。 1回に高橋がド派手に先頭弾を放つと、あるベテランが冗談を言った。「やっぱりスターは違うわ。金ちゃんだったら入ってたかなあ」。巨人でスター街道を走ってきた高橋監督とは確かに歩みは違う。ただ広島時代から培った機動力、泥臭く 1点をもぎとる野球は今、確実に虎に浸透している。
3連勝で首位巨人に 0.5差に迫る快勝。やりたい野球ができたと思えるが、「そう? そんなことないよ」と返した。金本野球。その神髄を見せるのは、まだまだここからだ。
巨人に勝利しファンの声援に応える、4安打を放った高山俊外野手=東京ドーム
所用のため東京に滞在中の坂井オーナーが東京ドームを訪れ、四藤球団社長らと今季初となる伝統の一戦を観戦した。勝利を見届けた総帥は、藤浪、高山ら若手の活躍、積極走塁などで宿敵を圧倒したことへの感想を求められると「その通り、その通り」とうなずくだけで足早に球場を後にしたが、その表情はにこやかだった。
★昨季は広島に 3度もやられました
5月10日(甲子園、● 2- 7)に 1- 2の 5回二死 1、 3塁で 1走・丸、 3走・田中に重盗を決められ、 9月 2日(甲子園、● 1- 5)では 1- 0の 4回二死 1、 3塁で 1走・鈴木誠へけん制した間に 3走・新井に本盗を決められた。さらに同13日(甲子園、● 0- 3)でも 0- 1の 6回二死 1、 3塁で 1走・エルドレッドがスタートを切ると捕手の送球を投手高宮がカットせず、 3走・菊池に生還された(エルドレッドは盗塁死)。
◆データBOX◆
◎…阪神の本盗成功は2012年 8月31日の広島戦(甲子園、○ 3- 0)の平野以来。 6回一死 2、 3塁カウント 1- 2からバリントン-倉のバッテリーから成功した。
1回表阪神二死 2塁、福留孝介外野手は先制の中前適時打を放った。投手ポレダ=東京ドーム
福留孝介外野手が先制打&犠飛を放った。 1回表二死 2塁、巨人先発ポレダの真ん中に入った 150キロ直球をとらえ、 2遊間を抜く先制タイムリー。
1点リードで迎えた 3回無死満塁では右犠飛を打ち上げ、「最低限の仕事はできたと思います」と振り返った。
1回、適時打を放った福留孝介外野手=東京ドーム
2年連続でやられるわけにはいかん! 4番の意地だ。福留が先制打&犠飛で、昨季 5敗を喫したポレダを攻略する口火を切った。
「チームとして勝ちにつながれば、それでいい。(自分は)打席の中でやれることをやっただけ」
サラリと振り返ったが、 4番の一打なくして今季巨人戦第 1ラウンドでの勝利はなかった。 1回、高山が左前打で出塁。二死 2塁から 150キロの直球をとらえると打球は 2遊間を抜いた。直後に同点に追いつかれたが、 3回だ。
福留孝介外野手は 1回に先制打を放つなど 2打点。 4番の仕事を十分に果たした=東京ドーム
多くのヒーローが生まれた試合だったが、金本監督も「孝介(福留)がよく先制パンチとして打ってくれました」と 4番の働きを決して忘れることはなかった。
今月26日で39歳になる。奮い立たせているのは、高山&横田の若虎コンビ。彼らがチャンスをおぜん立て。それにきっちりとバットで応える。
藤浪、高山、横田の 3連打で勝ち越し、なおも無死満塁で右犠飛を打ち上げ、 3点目をもたらした。「最低限の仕事はできたと思う」と納得の表情。直後の重盗でさらに 1点を追加し、憎き左腕を意気消沈させた。
3回、犠牲フライを放ちベンチ前で藤浪晋太郎投手に出迎えられる福留孝介外野手=東京ドーム
「 2人に負けるわけにはいかない」が口癖。打つだけでない。守りでも“先生”だ。中村外野守備走塁コーチからは「気がついたことがあったら、なんでも言ってもらっていいから」とお墨付きをもらった。 3日のDeNA戦(横浜)では雨の降りしきる試合前練習中で、高山にグラウンドがぬかるんでいる状態のときの捕球の仕方などをアドバイスしていた。
若虎を引っ張るベテランは、ポレダについて、「(昨年と)違いはあるかもしれないが、まだ対戦はあるだろうし…」と話した後、唾を飲み込んだ。攻略法は見つけた。チーム内に苦手意識はもうない-と、と言わんばかりだった。
驚異のルーキー・高山俊外野手が 4安打の大暴れ。 6回には右前へ 2点打を放った=東京ドーム
名刺代わりどころではない。名前を忘れられないほどのダメージを与えた。左へ、右へ、快音が止まらない。 8得点快勝の立役者はD 1位・高山俊外野手。ヒーローインタビューで声が弾んだ。
「ほんとにうれしいです。思い切って振っていこうと思った結果が、いいところに転がったりいいところに落ちてくれたりして、結果的に 4安打でよかったです」
まずは 1回。先頭で先発ポレダの外角直球を逆らわずに左前へ。鮮やかに打ち返して福留の先制打を呼び込むと、 2本目は 3回だ。藤浪の右前打に続いた。たたきつけた打球で 1、 2塁間を突破。 1、 3塁と好機を拡大し、 3得点を演出した。
斬り込み隊長、つなぎ役とこなした次はとどめの一撃だ。 6回。二死満塁からポレダのボークで 6- 1とした直後の 2、 3塁で、スライダーをとらえた。右前へ 2点タイムリー。試合を決定づけた若虎の勢いは止まらず、 9回に遊撃内野安打。 3月31日のヤクルト戦(神宮)に続いて、早くも今季 2度目の 4安打固め打ちだ。
宿敵・巨人のレジェンドもうなった。今季初の伝統の一戦をネット裏で観戦した長嶋茂雄終身名誉監督が大絶賛した。
高山俊外野手は敵地に詰めかけた虎党の声援に応えた=東京ドーム
「バッティングに関しても、 1番の高山が打つべきところで、ライト、レフトに打ち分けながら、いいバッティングをしていたと思います」
同じ千葉県出身で、東京六大学のスター選手(長嶋氏は立教大學)という共通点のある大先輩にもいきなり認められた。
甲子園でのオープン戦は一度経験したが、公式戦での“TG戦”は幼少時代にも観戦したことがなく、この日がまったくの初めて。「雰囲気も違いました」と話しつつ「雰囲気に飲まれることなく自分のプレーができた」と笑顔。ちょっとのことでは動じない精神力も魅力だが、体も準備万端だった。
試合開始の 7時間前。午前11時にはすでに球場にいた。横田、江越、北條の 3人と 3塁側ブルペンで約 1時間の早出特打。ホームである巨人の全体練習の開始よりも早い時間に一度汗を流し、戦いに備えていた。
「あしたも絶対勝ちます!」
カクテル光線を浴び、大声を張り上げた。大歓声を背にしての帰路。すぐに気を引き締めた。「こういう勝ち方をした次の日の入り方をしっかりしたい」。初戦快勝の次は、カード勝ち越しへの突破口を切り開く。
◆データBOX◆
◎…新人が 1試合 4安打をシーズン 2度は昨年にオリックス・西野真弘( 5月19日、対ソフトバンク、同23日、対ロッテ)が記録しているが、ドラフト制(1966年)以降、阪神では初めて。◎…阪神の新人が猛打賞( 3安打以上)を 2度記録するのは、昨季の江越大賀が 3度記録して以来となる。最多記録は1998年の坪井智哉が記録した11度。
3回表阪神無死 1、 3塁、投前に適時内野安打を放った横田慎太郎外野手=東京ドーム
横田慎太郎外野手が泥臭い勝ち越し打を決めた。
同点の 3回無死 1、 3塁で当たり損ねのゴロが大きくはね上がり、投手への適時内野安打となった。「きれいなヒットではなかったですけど、ランナーをかえせたら結果はなんでもいいと思っていたので、点が入ってよかったです」と喜んだ。
8回裏巨人二死満塁、藤浪晋太郎投手(中央)はギャレットを空振り三振に仕留めてガッツポーズ。右は梅野隆太郎捕手=東京ドーム
梅野隆太郎捕手が好リードでチームを 3連勝に導いた。 1回は巨人打線が早打ちで積極的に先発藤浪の速球を狙ってきた。同点に追いつかれると 2回以降は目先を変える。カットボールなど変化球を多く織り交ぜる「軟投」ぶりで、巨人打線に的を絞らせない。「初回、真っすぐにガンガン初球から来ていたから」。相手の気配を読み取って、配球パターンを臨機応変に変える。そんな巧みさが光った。
4番ギャレットとの勝負もポイントだった。 1回に内角直球を巧みにとらえられ、中前適時打を許していた。 2度目の対戦だった 4回は一転して変化球攻めで空振り三振に抑える。最大のみどころは大勝濃厚の 8回だ。二死満塁での対決。初球の足元に食い込むカットボールを空振り。 3球目も同じコースのカットボールにまたも空を切る。ここがポイントだった。梅野も「ここを空振りするんだと思いました」と振り返る。追い込んだが、勝負を急がない。外角に直球とフォークを投げて目移りさせた。「すぐに(勝負に)行かないでおこうと」と梅野は言う。 6球目だ。三たび、内角低めカットボールを選択。豪快に空を切らせて勝負を決めた。宿舎への引き揚げ際に「アイツ(藤浪)がしっかり投げてくれた」とボソッと言う。 3試合連続の先発マスクで 3連勝。女房役の顔になっていた。
8回 2失点と好投を見せた藤浪晋太郎投手=東京ドーム
藤浪晋太郎投手が「鬼門」を突破し、自身開幕 2連勝を飾った。 1回に直球を狙い打たれて同点とされると、 2回以降は変化球を増やした配球に変更。 8回12奪三振 2失点としっかり試合を作り、「カットボール、フォーク、いろんな球種をうまく使えた。( 2回以降配球を変えた)リードについていけた」と捕手梅野に感謝した。
東京ドームでは14年以降、好投報われない機会も多く、自身シーズン6連敗中だった。個人的には 1年目の2013年 8月 4日以来、 3年ぶりの「東京ドーム星」となった。
藤浪晋太郎投手がバットでは 3回に自ら右前打した。いやあ、大活躍でした=東京ドーム
走攻守すべてで輝いた。藤浪晋太郎投手は先発 8回 2失点12奪三振の好投で開幕 2連勝。東京ドームで 3シーズンぶりの勝利を挙げた。 3回には自ら右前打を放ち、後続の連打に激走。 6回にも四球から生還し、計 2得点をマークした。伝統の一戦勝利のヒーロー。頼もしさは増すばかりだ。
歯を食いしばって滑り込む。土ぼこりが舞い、塁審の両手が広がると、藤浪はニヤッと笑みを浮かべた。右腕でねじ伏せるだけじゃない。長い脚で、 1塁から 3塁へ飛ばした。ルーキーイヤー以来 3年ぶりとなる東京ドームでの白星を、自らの走攻守でつかみ取った。
「点の取り方も走塁を絡めてすごくよかったですし、『強いチームの野球だな』とベンチで見ながら感じていました。ゴメスの盗塁も、去年まではなかったですし、いろいろ変わっていると思います」
走ってもすごいんです。 3回、藤浪晋太郎投手は高山俊外野手の安打で 1塁から 3塁へ激走。勝ち越し点の起点となった=東京ドーム
『超変革』の実感が口をつく。最初に体現したのは、藤浪自身だった。 1- 1の 3回先頭で右前打。バッターとして今季初安打を放つと、次はランナーとして魅せた。続く高山の右前打で一気に 3塁へ激走だ。
「正直( 3塁ベースコーチに)回されると思っていなくて、ベースの踏み方がおかしかったんですけど。投手の走塁も大事だと意識しているし、投手が走ることで流れも変わってくるので」
キャンプ中の50メートル走の計測では 5秒79をマークした韋駄天だ。猛烈なスライディングで間一髪セーフとした。金本監督も「素晴らしかった。本当にあれは大きかった」と振り返る好走。続く横田の投手内野安打ではためらいなく本塁へ突っ込み、勝ち越し点を自らもぎとった。
藤浪晋太郎投手はもちろん、投げてもすごかった。 8回、 4番ギャレットを斬り、12個目の三振を奪った=東京ドーム
あとは右腕を振るうだけだ。 1回にギャレットに同点打を浴びたが、「真っすぐ一本では厳しいかなと。梅野さんもそう思ったと思う。いろんな球種をうまく使えた」と変身。カーブも交え、フォークもカットボールも低めに集めて、 2度の 3者連続を含む12三振を奪った。 114球で 8回 6安打 2失点。 2連勝で今季 2勝目だ。
「ジャイアンツ戦が見たい」と両親におねだりし、小学 6年生のお盆に上京し、東京ドームの 1塁側で観戦したこともあった。あこがれの地はいつしか“鬼門”となり、2013年 8月 4日の初登板で勝った後は 6連敗。「巨人は東京ドームでは打ち方もコンパクトにしてくる気がするんです」と、勝利への執念を何度も見せつけられてきた。 3年ぶりの白星は、巨人のお株を奪い、藤浪の激走を号砲にナインでがむしゃらにつかんだ会心の白星だ。
「(投球の)内容も悪くなかったですけど、満足することなく次の試合につなげたいです」
手応えのある 1勝に、グッと力を込めた。開幕 2連勝。歓喜の秋まで虎を引っ張る。
◆データBOX◆
◎…藤浪が今季最多の12奪三振( 3月29日のヤクルト戦は 4奪三振)。藤浪の 1試合最多は13奪三振で、2014年に 2度、2015年に 1度記録している。
◎…藤浪は巨人戦通算14戦 4勝 7敗、防御率2.71。セ・リーグ相手で唯一負け越している。東京ドーム通算成績では 8戦 2勝 6敗、防御率3.40。クライマックスシリーズ(CS)での巨人戦では 2戦 1勝 0敗、防御率1.38。CSも含めた巨人戦通算成績は16戦 5勝 7敗、防御率2.56。
「金本監督カメラ」は得点シーンでの笑顔や渋い表情まで、一挙手一投足を視聴者に届ける
プロ野球阪神タイガースの甲子園球場開幕戦となる 8日の広島戦を中継するカンテレ(KTV関西テレビ放送)が、金本知憲監督に密着した「金本監督カメラ」を投入することが 5日、分かった。在阪局では初の試みで、左翼席から高倍率レンズを使い、ベンチ内の金本監督の表情を一部始終撮影。野球中継を“超変革”させる。
「金本監督カメラ」は最も監督の動きや表情が見える左翼席に高倍率レンズを取り付けたカメラを設置。得点シーンでの笑顔や渋い表情まで、一挙手一投足を視聴者に届ける。さらに、阪神ファンがひしめき合う 1塁アルプスにもカメラを初投入。これまでよりも撮影の幅を拡大し、臨場感のある映像で盛り上げる。
「金本監督カメラ」は得点シーンでの笑顔や渋い表情まで、一挙手一投足を視聴者に届ける
これらは本拠地開幕戦だけでなく、カンテレが今季中継するすべての阪神戦で実施する。ほかにテロップや演出もリニューアルし、担当の居川大輔プロデューサーは「得点シーンや本塁打のシーンでは、ちょっと派手な動画を出しますので、お楽しみにしていただきたい」と予告した。
実は“一掃したい”イメージがある。昨季、カンテレが中継した阪神の主催試合は、阪神が 2勝11敗と大幅に負け越し。シーズン途中には、球団側からも「きょう(の中継)はカンテレさんですか…」と“疫病神扱い”されるほどだった。
そのイメージを払拭するための数々の超変革。生まれ変わったカンテレ野球中継に注目だ。
カンテレ野球中継のテーマソングを歌う「THEイナズマ戦隊」
★大阪出身バンドがテーマソング
今季のカンテレ野球中継テーマソングは大阪府出身の 4人組ロックバンド、「THEイナズマ戦隊」が書き下ろした「終わらないストーリー」。毎試合熱いドラマを作り出す監督や選手を応援する曲で、居川プロデューサーは「とても男っぽくてかっこいい曲に仕上げていただきました。こちらもぜひお楽しみください」とアピールした。
緒方凌介外野手は 3回に 2ラン。掛布 2軍監督の指導で打撃修正中だ=阪神鳴尾浜球場
ウエスタン・リーグ<広島 5- 9阪神>◇ 5日◇阪神鳴尾浜球場
“掛布打法”で進化中! 緒方凌介外野手が 5日、ウエスタン・広島戦(鳴尾浜)に「 2番・左翼」で先発し、 2ランを含む 4打数 2安打 2打点の活躍で 9- 5の勝利に貢献した。掛布雅之 2軍監督が打撃時のタイミングの取り方を指導したことが奏功した。
腐ることなく、成長中だ。 7- 2で迎えた 3回二死 1塁、緒方はカウント 2- 0から広島の先発・中村祐の内角高めの 131キロ直球を一閃。ダメ押しの 2ランを右翼ネットに突き刺した。
「 2ボールから、真っすぐに絞っていました。一発で仕留められてよかったです」
3回、左翼に 2点本塁打を放った緒方凌介外野手=阪神鳴尾浜球場
充実感をにじませながら汗をぬぐった。 3月30日に登録抹消。不調やミスではなくチームバランスを考慮しての降格だけに、モチベーションの維持は難しいが「変な言い方ですが、ここ(鳴尾浜)は失敗してもチャンスがある。恐れず思い切りやりたい」と気持ちを切らさず挑戦の日々だ。
その一つが打法の改良。掛布 2軍監督のもと、タイミングをとる際に体が浮き沈みして目線がぶれる点を修正中。さらに、将は「(試合中は)サインを出さない。自分の中でやってもらって構わない」と緒方自身の勝利への“執念”を引き出し、成長につなげる考えだ。
緒方も「打球は試合でも飛んでいるので、やっていることは合っている。継続していきます」と気合十分。高山、横田ら外野のライバルたちを猛追する。
やはり、今の虎軍団は何かが違う!!いつまでも 2位とは言っていられない!2016年シーズンこそ全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
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阪神は足で巨人を翻弄(ほんろう)し、伝統の一戦の今季初戦に快勝した。 3回、投手藤浪の激走や重盗などで畳みかけると、 6回にはマウロ・ゴメス内野手(31)の 2年ぶりの盗塁が効いて追加点。内野安打も 3本。走って走って、昨季 5敗した苦手ポレダをKOした。 3連勝で首位へ 0.5ゲーム差に接近や!昨季 2勝11敗と負けまくった東京ドームで、 1年間で 5勝も献上したポレダをKO。金本監督が走塁改革を体現し、首位の高橋巨人を圧倒した。足で攻略した。 1- 1の 3回。無死 1塁で高山俊外野手(22=明治大學)が右前打を打つと、 1走・藤浪が 3塁へ激走し、 1、 3塁。投手の走塁&スライディング練習を強化してきた成果を示すと、横田はたたきつけて投手への適時内野安打だ。福留孝介外野手(38)の犠飛で追加点を奪い、なお一死 1、 3塁ではゴメスのフルカウントから仕掛けた。 1走・マット・ヘイグ内野手(30)がスタート。空振り三振で捕手が 2塁送球すると、ヘイグは途中ストップ。その間に 3走・横田が本塁へ。結果的に 4年ぶりの本盗(重盗)で 4点目をもぎとった。就任時から「強く振る」を徹底。同時にケースに応じた打撃を求めてきた。この日の試合前ミーティングでも「強くコンパクトに」と指示。それを選手が実践した。指揮官として初の巨人戦。新監督同士の注目の対決だった。 3連勝で首位巨人に 0.5差に迫る快勝。やりたい野球ができたと思えるが、金本野球。その神髄を見せるのは、まだまだここからだ。
所用のため東京に滞在中の坂井オーナーが東京ドームを訪れ、四藤球団社長らと今季初となる伝統の一戦を観戦した。足早に球場を後にしたが、その表情はにこやかだった。
福留孝介外野手が先制打&犠飛を放った。 1回表二死 2塁、巨人先発ポレダの真ん中に入った 150キロ直球をとらえ、 2遊間を抜く先制タイムリー。 1点リードで迎えた 3回無死満塁では右犠飛を打ち上げた。 2年連続でやられるわけにはいかん! 4番の意地だ。福留が先制打&犠飛で、昨季 5敗を喫したポレダを攻略する口火を切った。多くのヒーローが生まれた試合だったが、金本監督も 4番の働きを決して忘れることはなかった。今月26日で39歳になる。奮い立たせているのは、高山&横田の若虎コンビ。彼らがチャンスをおぜん立て。それにきっちりとバットで応える。藤浪、高山、横田の 3連打で勝ち越し、なおも無死満塁で右犠飛を打ち上げ、 3点目をもたらした。直後の重盗でさらに 1点を追加し、憎き左腕を意気消沈させた。攻略法は見つけた。チーム内に苦手意識はもうない-と、と言わんばかりだった。
名刺代わりどころではない。名前を忘れられないほどのダメージを与えた。左へ、右へ、快音が止まらない。 8得点快勝の立役者はD 1位・高山俊外野手。ヒーローインタビューで声が弾んだ。斬り込み隊長、つなぎ役とこなした次はとどめの一撃だ。 6回。二死満塁からポレダのボークで 6- 1とした直後の 2、 3塁で、スライダーをとらえた。右前へ 2点タイムリー。試合を決定づけた若虎の勢いは止まらず、 9回に遊撃内野安打。 3月31日のヤクルト戦(神宮)に続いて、早くも今季 2度目の 4安打固め打ちだ。宿敵・巨人のレジェンドもうなった。今季初の伝統の一戦をネット裏で観戦した長嶋茂雄終身名誉監督(80)が大絶賛した。同じ千葉県出身で、東京六大学のスター選手(長嶋氏は立教大學)という共通点のある大先輩にもいきなり認められた。初戦快勝の次は、カード勝ち越しへの突破口を切り開く。
梅野隆太郎捕手(24)が好リードでチームを 3連勝に導いた。 1回は巨人打線が早打ちで積極的に先発藤浪の速球を狙ってきた。同点に追いつかれると 2回以降は目先を変える。カットボールなど変化球を多く織り交ぜる「軟投」ぶりで、巨人打線に的を絞らせない。「初回、真っすぐにガンガン初球から来ていたから」。相手の気配を読み取って、配球パターンを臨機応変に変える。そんな巧みさが光った。宿舎への引き揚げ際に「アイツ(藤浪)がしっかり投げてくれた」とボソッと言う。 3試合連続の先発マスクで 3連勝。女房役の顔になっていた。
横田慎太郎外野手が泥臭い勝ち越し打を決めた。同点の 3回無死 1、 3塁で当たり損ねのゴロが大きくはね上がり、投手への適時内野安打となった。
藤浪晋太郎投手が「鬼門」を突破し、自身開幕 2連勝を飾った。 1回に直球を狙い打たれて同点とされると、 2回以降は変化球を増やした配球に変更。 8回12奪三振 2失点としっかり試合を作り、捕手梅野に感謝した。走攻守すべてで輝いた。藤浪晋太郎投手は先発 8回 2失点12奪三振の好投で開幕 2連勝。東京ドームで 3シーズンぶりの勝利を挙げた。 3回には自ら右前打を放ち、後続の連打に激走。 6回にも四球から生還し、計 2得点をマークした。伝統の一戦勝利のヒーロー。頼もしさは増すばかりだ。『超変革』の実感が口をつく。最初に体現したのは、藤浪自身だった。 1- 1の 3回先頭で右前打。バッターとして今季初安打を放つと、次はランナーとして魅せた。続く高山の右前打で一気に 3塁へ激走だ。キャンプ中の50メートル走の計測では 5秒79をマークした韋駄天だ。猛烈なスライディングで間一髪セーフとした。続く横田の投手内野安打ではためらいなく本塁へ突っ込み、勝ち越し点を自らもぎとった。あとは右腕を振るうだけだ。 1回にギャレットに同点打を浴びたが、カーブも交え、フォークもカットボールも低めに集めて、 2度の 3者連続を含む12三振を奪った。 114球で 8回 6安打 2失点。 2連勝で今季 2勝目だ。手応えのある 1勝に、グッと力を込めた。開幕 2連勝。歓喜の秋まで虎を引っ張る。
プロ野球阪神タイガースの甲子園球場開幕戦となる 8日の広島戦を中継するカンテレ(KTV関西テレビ放送)が、金本知憲監督に密着した「金本監督カメラ」を投入することが 5日、分かった。「金本監督カメラ」は最も監督の動きや表情が見える左翼席に高倍率レンズを取り付けたカメラを設置。得点シーンでの笑顔や渋い表情まで、一挙手一投足を視聴者に届ける。 5日阪神鳴尾浜球場でウエスタン・リーグ<広島 5- 9阪神>が行われ、緒方凌介外野手(25)が 5日、ウエスタン・広島戦(鳴尾浜)に「 2番・左翼」で先発し、 2ランを含む 4打数 2安打 2打点の活躍で 9- 5の勝利に貢献した。掛布雅之 2軍監督(60)が打撃時のタイミングの取り方を指導したことが奏功した。高山、横田ら外野のライバルたちを猛追する。記事をまとめてみました。
<巨人 2- 8阪神、 1回戦>◇ 5日◇東京ドーム
阪神が 1回、福留の適時打で先制した。巨人はその裏に同点に追いつくも、阪神が 3回に横田の適時打などで 3点を勝ち越した。
阪神が 6回、西岡の適時内野安打、高山の 2点適時打などで 4点を追加した。巨人先発のポレダは 6回 8失点でKOされた。
阪神藤浪は 7回に堂上に本塁打を浴びたものの、 8回 2失点で 2勝目。阪神は 3連勝で、首位巨人に 0.5ゲーム差に迫った。
巨人との初戦に快勝し勝利投手の藤浪晋太郎投手(左)とタッチを交わす金本知憲監督=東京ドーム
金本知憲監督が会心のG倒を喜んだ。昨シーズン苦手にしたポレダを攻略し、 6回までに 8得点。重盗など今季初の 3盗塁を成功させるなど、機動力をからめてKOした。
「カード初戦でもあったし、去年 5敗した投手に勝てたことが一番大きいですね」。首位巨人に 0.5差に肉薄。「明日も全力でね。目の前にあるゲームに全集中力を出して勝ちに行く。それだけです」。昨季 1勝 3敗と苦手にした菅野撃ちに気合を入れ直し、金本阪神初の奪首を目指す。
6回、ゴメスが巨体を揺らして 2盗に成功。積極走塁が追加点に結びついた=東京ドーム
超変革走塁や! 阪神は足で巨人を翻弄(ほんろう)し、伝統の一戦の今季初戦に快勝した。 3回、投手藤浪の激走や重盗などで畳みかけると、 6回にはゴメスの 2年ぶりの盗塁が効いて追加点。内野安打も 3本。走って走って、昨季 5敗した苦手ポレダをKOした。 3連勝で首位へ 0.5ゲーム差に接近や!
今季初の伝統の一戦で見せつけた。これが新生金本虎、これぞ超変革。昨季 2勝11敗と負けまくった東京ドームで、 1年間で 5勝も献上したポレダをKO。金本監督が走塁改革を体現し、首位の高橋巨人を圧倒した。
指揮官として巨人戦初勝利。金本知憲監督(左)は笑顔でナインを出迎えた=東京ドーム
「カード初戦というのもあったし、去年 5敗している投手に勝ったというのがいちばん大きい」
指揮官は会心の表情だ。「(選手の)野球に対する意識は変わってきているかな」と目を細めた。
「走塁に対する意識。本当に(就任後)そこから入ったといっても過言でないくらいだから」
足で攻略した。 1- 1の 3回。無死 1塁で高山が右前打を打つと、 1走・藤浪が 3塁へ激走し、 1、 3塁。投手の走塁&スライディング練習を強化してきた成果を示すと、横田はたたきつけて投手への適時内野安打だ。
藤浪晋太郎投手は好スライディングで 3塁を陥れた=東京ドーム
福留の犠飛で追加点を奪い、なお一死 1、 3塁ではゴメスのフルカウントから仕掛けた。 1走・ヘイグがスタート。空振り三振で捕手が 2塁送球すると、ヘイグは途中ストップ。その間に 3走・横田が本塁へ。結果的に 4年ぶりの本盗(重盗)で 4点目をもぎとった。
6回一死では四球のゴメスが「行けたら行け」のサインで 2盗。けん制に難のあるポレダに対し「隙は多かった。狙っていこうと」と将。巨漢助っ人の 2年ぶり盗塁から一死 1、 3塁と好機を広げると、西岡は 1塁へたたきつけて、再び適時内野安打となった。
「あの状況で、 2ストライク後にいちばんやってほしかった打撃」
就任時から「強く振る」を徹底。同時にケースに応じた打撃を求めてきた。この日の試合前ミーティングでも「強くコンパクトに」と指示。それを選手が実践した。
1走・マット・ヘイグ内野手は 1、 2塁間で止まり、巨人の守備をかく乱した=東京ドーム
指揮官として初の巨人戦。新監督同士の注目の対決だった。
「俺はスター性がないから」。よく、そう言う。今でこそ謙遜に聞こえるが実際、若い頃は“地味”な存在だった。ONの指揮で盛り上がった2001年の球宴第 3戦(札幌D)。セの 1番は高橋由伸、 6番が広島の金本。 1回に高橋がド派手に先頭弾を放つと、あるベテランが冗談を言った。「やっぱりスターは違うわ。金ちゃんだったら入ってたかなあ」。巨人でスター街道を走ってきた高橋監督とは確かに歩みは違う。ただ広島時代から培った機動力、泥臭く 1点をもぎとる野球は今、確実に虎に浸透している。
3連勝で首位巨人に 0.5差に迫る快勝。やりたい野球ができたと思えるが、「そう? そんなことないよ」と返した。金本野球。その神髄を見せるのは、まだまだここからだ。
巨人に勝利しファンの声援に応える、4安打を放った高山俊外野手=東京ドーム
所用のため東京に滞在中の坂井オーナーが東京ドームを訪れ、四藤球団社長らと今季初となる伝統の一戦を観戦した。勝利を見届けた総帥は、藤浪、高山ら若手の活躍、積極走塁などで宿敵を圧倒したことへの感想を求められると「その通り、その通り」とうなずくだけで足早に球場を後にしたが、その表情はにこやかだった。
★昨季は広島に 3度もやられました
5月10日(甲子園、● 2- 7)に 1- 2の 5回二死 1、 3塁で 1走・丸、 3走・田中に重盗を決められ、 9月 2日(甲子園、● 1- 5)では 1- 0の 4回二死 1、 3塁で 1走・鈴木誠へけん制した間に 3走・新井に本盗を決められた。さらに同13日(甲子園、● 0- 3)でも 0- 1の 6回二死 1、 3塁で 1走・エルドレッドがスタートを切ると捕手の送球を投手高宮がカットせず、 3走・菊池に生還された(エルドレッドは盗塁死)。
◆データBOX◆
◎…阪神の本盗成功は2012年 8月31日の広島戦(甲子園、○ 3- 0)の平野以来。 6回一死 2、 3塁カウント 1- 2からバリントン-倉のバッテリーから成功した。
1回表阪神二死 2塁、福留孝介外野手は先制の中前適時打を放った。投手ポレダ=東京ドーム
福留孝介外野手が先制打&犠飛を放った。 1回表二死 2塁、巨人先発ポレダの真ん中に入った 150キロ直球をとらえ、 2遊間を抜く先制タイムリー。
1点リードで迎えた 3回無死満塁では右犠飛を打ち上げ、「最低限の仕事はできたと思います」と振り返った。
1回、適時打を放った福留孝介外野手=東京ドーム
2年連続でやられるわけにはいかん! 4番の意地だ。福留が先制打&犠飛で、昨季 5敗を喫したポレダを攻略する口火を切った。
「チームとして勝ちにつながれば、それでいい。(自分は)打席の中でやれることをやっただけ」
サラリと振り返ったが、 4番の一打なくして今季巨人戦第 1ラウンドでの勝利はなかった。 1回、高山が左前打で出塁。二死 2塁から 150キロの直球をとらえると打球は 2遊間を抜いた。直後に同点に追いつかれたが、 3回だ。
福留孝介外野手は 1回に先制打を放つなど 2打点。 4番の仕事を十分に果たした=東京ドーム
多くのヒーローが生まれた試合だったが、金本監督も「孝介(福留)がよく先制パンチとして打ってくれました」と 4番の働きを決して忘れることはなかった。
今月26日で39歳になる。奮い立たせているのは、高山&横田の若虎コンビ。彼らがチャンスをおぜん立て。それにきっちりとバットで応える。
藤浪、高山、横田の 3連打で勝ち越し、なおも無死満塁で右犠飛を打ち上げ、 3点目をもたらした。「最低限の仕事はできたと思う」と納得の表情。直後の重盗でさらに 1点を追加し、憎き左腕を意気消沈させた。
3回、犠牲フライを放ちベンチ前で藤浪晋太郎投手に出迎えられる福留孝介外野手=東京ドーム
「 2人に負けるわけにはいかない」が口癖。打つだけでない。守りでも“先生”だ。中村外野守備走塁コーチからは「気がついたことがあったら、なんでも言ってもらっていいから」とお墨付きをもらった。 3日のDeNA戦(横浜)では雨の降りしきる試合前練習中で、高山にグラウンドがぬかるんでいる状態のときの捕球の仕方などをアドバイスしていた。
若虎を引っ張るベテランは、ポレダについて、「(昨年と)違いはあるかもしれないが、まだ対戦はあるだろうし…」と話した後、唾を飲み込んだ。攻略法は見つけた。チーム内に苦手意識はもうない-と、と言わんばかりだった。
驚異のルーキー・高山俊外野手が 4安打の大暴れ。 6回には右前へ 2点打を放った=東京ドーム
名刺代わりどころではない。名前を忘れられないほどのダメージを与えた。左へ、右へ、快音が止まらない。 8得点快勝の立役者はD 1位・高山俊外野手。ヒーローインタビューで声が弾んだ。
「ほんとにうれしいです。思い切って振っていこうと思った結果が、いいところに転がったりいいところに落ちてくれたりして、結果的に 4安打でよかったです」
まずは 1回。先頭で先発ポレダの外角直球を逆らわずに左前へ。鮮やかに打ち返して福留の先制打を呼び込むと、 2本目は 3回だ。藤浪の右前打に続いた。たたきつけた打球で 1、 2塁間を突破。 1、 3塁と好機を拡大し、 3得点を演出した。
斬り込み隊長、つなぎ役とこなした次はとどめの一撃だ。 6回。二死満塁からポレダのボークで 6- 1とした直後の 2、 3塁で、スライダーをとらえた。右前へ 2点タイムリー。試合を決定づけた若虎の勢いは止まらず、 9回に遊撃内野安打。 3月31日のヤクルト戦(神宮)に続いて、早くも今季 2度目の 4安打固め打ちだ。
宿敵・巨人のレジェンドもうなった。今季初の伝統の一戦をネット裏で観戦した長嶋茂雄終身名誉監督が大絶賛した。
高山俊外野手は敵地に詰めかけた虎党の声援に応えた=東京ドーム
「バッティングに関しても、 1番の高山が打つべきところで、ライト、レフトに打ち分けながら、いいバッティングをしていたと思います」
同じ千葉県出身で、東京六大学のスター選手(長嶋氏は立教大學)という共通点のある大先輩にもいきなり認められた。
甲子園でのオープン戦は一度経験したが、公式戦での“TG戦”は幼少時代にも観戦したことがなく、この日がまったくの初めて。「雰囲気も違いました」と話しつつ「雰囲気に飲まれることなく自分のプレーができた」と笑顔。ちょっとのことでは動じない精神力も魅力だが、体も準備万端だった。
試合開始の 7時間前。午前11時にはすでに球場にいた。横田、江越、北條の 3人と 3塁側ブルペンで約 1時間の早出特打。ホームである巨人の全体練習の開始よりも早い時間に一度汗を流し、戦いに備えていた。
「あしたも絶対勝ちます!」
カクテル光線を浴び、大声を張り上げた。大歓声を背にしての帰路。すぐに気を引き締めた。「こういう勝ち方をした次の日の入り方をしっかりしたい」。初戦快勝の次は、カード勝ち越しへの突破口を切り開く。
◆データBOX◆
◎…新人が 1試合 4安打をシーズン 2度は昨年にオリックス・西野真弘( 5月19日、対ソフトバンク、同23日、対ロッテ)が記録しているが、ドラフト制(1966年)以降、阪神では初めて。◎…阪神の新人が猛打賞( 3安打以上)を 2度記録するのは、昨季の江越大賀が 3度記録して以来となる。最多記録は1998年の坪井智哉が記録した11度。
3回表阪神無死 1、 3塁、投前に適時内野安打を放った横田慎太郎外野手=東京ドーム
横田慎太郎外野手が泥臭い勝ち越し打を決めた。
同点の 3回無死 1、 3塁で当たり損ねのゴロが大きくはね上がり、投手への適時内野安打となった。「きれいなヒットではなかったですけど、ランナーをかえせたら結果はなんでもいいと思っていたので、点が入ってよかったです」と喜んだ。
8回裏巨人二死満塁、藤浪晋太郎投手(中央)はギャレットを空振り三振に仕留めてガッツポーズ。右は梅野隆太郎捕手=東京ドーム
梅野隆太郎捕手が好リードでチームを 3連勝に導いた。 1回は巨人打線が早打ちで積極的に先発藤浪の速球を狙ってきた。同点に追いつかれると 2回以降は目先を変える。カットボールなど変化球を多く織り交ぜる「軟投」ぶりで、巨人打線に的を絞らせない。「初回、真っすぐにガンガン初球から来ていたから」。相手の気配を読み取って、配球パターンを臨機応変に変える。そんな巧みさが光った。
4番ギャレットとの勝負もポイントだった。 1回に内角直球を巧みにとらえられ、中前適時打を許していた。 2度目の対戦だった 4回は一転して変化球攻めで空振り三振に抑える。最大のみどころは大勝濃厚の 8回だ。二死満塁での対決。初球の足元に食い込むカットボールを空振り。 3球目も同じコースのカットボールにまたも空を切る。ここがポイントだった。梅野も「ここを空振りするんだと思いました」と振り返る。追い込んだが、勝負を急がない。外角に直球とフォークを投げて目移りさせた。「すぐに(勝負に)行かないでおこうと」と梅野は言う。 6球目だ。三たび、内角低めカットボールを選択。豪快に空を切らせて勝負を決めた。宿舎への引き揚げ際に「アイツ(藤浪)がしっかり投げてくれた」とボソッと言う。 3試合連続の先発マスクで 3連勝。女房役の顔になっていた。
8回 2失点と好投を見せた藤浪晋太郎投手=東京ドーム
藤浪晋太郎投手が「鬼門」を突破し、自身開幕 2連勝を飾った。 1回に直球を狙い打たれて同点とされると、 2回以降は変化球を増やした配球に変更。 8回12奪三振 2失点としっかり試合を作り、「カットボール、フォーク、いろんな球種をうまく使えた。( 2回以降配球を変えた)リードについていけた」と捕手梅野に感謝した。
東京ドームでは14年以降、好投報われない機会も多く、自身シーズン6連敗中だった。個人的には 1年目の2013年 8月 4日以来、 3年ぶりの「東京ドーム星」となった。
藤浪晋太郎投手がバットでは 3回に自ら右前打した。いやあ、大活躍でした=東京ドーム
走攻守すべてで輝いた。藤浪晋太郎投手は先発 8回 2失点12奪三振の好投で開幕 2連勝。東京ドームで 3シーズンぶりの勝利を挙げた。 3回には自ら右前打を放ち、後続の連打に激走。 6回にも四球から生還し、計 2得点をマークした。伝統の一戦勝利のヒーロー。頼もしさは増すばかりだ。
歯を食いしばって滑り込む。土ぼこりが舞い、塁審の両手が広がると、藤浪はニヤッと笑みを浮かべた。右腕でねじ伏せるだけじゃない。長い脚で、 1塁から 3塁へ飛ばした。ルーキーイヤー以来 3年ぶりとなる東京ドームでの白星を、自らの走攻守でつかみ取った。
「点の取り方も走塁を絡めてすごくよかったですし、『強いチームの野球だな』とベンチで見ながら感じていました。ゴメスの盗塁も、去年まではなかったですし、いろいろ変わっていると思います」
走ってもすごいんです。 3回、藤浪晋太郎投手は高山俊外野手の安打で 1塁から 3塁へ激走。勝ち越し点の起点となった=東京ドーム
『超変革』の実感が口をつく。最初に体現したのは、藤浪自身だった。 1- 1の 3回先頭で右前打。バッターとして今季初安打を放つと、次はランナーとして魅せた。続く高山の右前打で一気に 3塁へ激走だ。
「正直( 3塁ベースコーチに)回されると思っていなくて、ベースの踏み方がおかしかったんですけど。投手の走塁も大事だと意識しているし、投手が走ることで流れも変わってくるので」
キャンプ中の50メートル走の計測では 5秒79をマークした韋駄天だ。猛烈なスライディングで間一髪セーフとした。金本監督も「素晴らしかった。本当にあれは大きかった」と振り返る好走。続く横田の投手内野安打ではためらいなく本塁へ突っ込み、勝ち越し点を自らもぎとった。
藤浪晋太郎投手はもちろん、投げてもすごかった。 8回、 4番ギャレットを斬り、12個目の三振を奪った=東京ドーム
あとは右腕を振るうだけだ。 1回にギャレットに同点打を浴びたが、「真っすぐ一本では厳しいかなと。梅野さんもそう思ったと思う。いろんな球種をうまく使えた」と変身。カーブも交え、フォークもカットボールも低めに集めて、 2度の 3者連続を含む12三振を奪った。 114球で 8回 6安打 2失点。 2連勝で今季 2勝目だ。
「ジャイアンツ戦が見たい」と両親におねだりし、小学 6年生のお盆に上京し、東京ドームの 1塁側で観戦したこともあった。あこがれの地はいつしか“鬼門”となり、2013年 8月 4日の初登板で勝った後は 6連敗。「巨人は東京ドームでは打ち方もコンパクトにしてくる気がするんです」と、勝利への執念を何度も見せつけられてきた。 3年ぶりの白星は、巨人のお株を奪い、藤浪の激走を号砲にナインでがむしゃらにつかんだ会心の白星だ。
「(投球の)内容も悪くなかったですけど、満足することなく次の試合につなげたいです」
手応えのある 1勝に、グッと力を込めた。開幕 2連勝。歓喜の秋まで虎を引っ張る。
◆データBOX◆
◎…藤浪が今季最多の12奪三振( 3月29日のヤクルト戦は 4奪三振)。藤浪の 1試合最多は13奪三振で、2014年に 2度、2015年に 1度記録している。
◎…藤浪は巨人戦通算14戦 4勝 7敗、防御率2.71。セ・リーグ相手で唯一負け越している。東京ドーム通算成績では 8戦 2勝 6敗、防御率3.40。クライマックスシリーズ(CS)での巨人戦では 2戦 1勝 0敗、防御率1.38。CSも含めた巨人戦通算成績は16戦 5勝 7敗、防御率2.56。
「金本監督カメラ」は得点シーンでの笑顔や渋い表情まで、一挙手一投足を視聴者に届ける
プロ野球阪神タイガースの甲子園球場開幕戦となる 8日の広島戦を中継するカンテレ(KTV関西テレビ放送)が、金本知憲監督に密着した「金本監督カメラ」を投入することが 5日、分かった。在阪局では初の試みで、左翼席から高倍率レンズを使い、ベンチ内の金本監督の表情を一部始終撮影。野球中継を“超変革”させる。
「金本監督カメラ」は最も監督の動きや表情が見える左翼席に高倍率レンズを取り付けたカメラを設置。得点シーンでの笑顔や渋い表情まで、一挙手一投足を視聴者に届ける。さらに、阪神ファンがひしめき合う 1塁アルプスにもカメラを初投入。これまでよりも撮影の幅を拡大し、臨場感のある映像で盛り上げる。
「金本監督カメラ」は得点シーンでの笑顔や渋い表情まで、一挙手一投足を視聴者に届ける
これらは本拠地開幕戦だけでなく、カンテレが今季中継するすべての阪神戦で実施する。ほかにテロップや演出もリニューアルし、担当の居川大輔プロデューサーは「得点シーンや本塁打のシーンでは、ちょっと派手な動画を出しますので、お楽しみにしていただきたい」と予告した。
実は“一掃したい”イメージがある。昨季、カンテレが中継した阪神の主催試合は、阪神が 2勝11敗と大幅に負け越し。シーズン途中には、球団側からも「きょう(の中継)はカンテレさんですか…」と“疫病神扱い”されるほどだった。
そのイメージを払拭するための数々の超変革。生まれ変わったカンテレ野球中継に注目だ。
カンテレ野球中継のテーマソングを歌う「THEイナズマ戦隊」
★大阪出身バンドがテーマソング
今季のカンテレ野球中継テーマソングは大阪府出身の 4人組ロックバンド、「THEイナズマ戦隊」が書き下ろした「終わらないストーリー」。毎試合熱いドラマを作り出す監督や選手を応援する曲で、居川プロデューサーは「とても男っぽくてかっこいい曲に仕上げていただきました。こちらもぜひお楽しみください」とアピールした。
緒方凌介外野手は 3回に 2ラン。掛布 2軍監督の指導で打撃修正中だ=阪神鳴尾浜球場
ウエスタン・リーグ<広島 5- 9阪神>◇ 5日◇阪神鳴尾浜球場
“掛布打法”で進化中! 緒方凌介外野手が 5日、ウエスタン・広島戦(鳴尾浜)に「 2番・左翼」で先発し、 2ランを含む 4打数 2安打 2打点の活躍で 9- 5の勝利に貢献した。掛布雅之 2軍監督が打撃時のタイミングの取り方を指導したことが奏功した。
腐ることなく、成長中だ。 7- 2で迎えた 3回二死 1塁、緒方はカウント 2- 0から広島の先発・中村祐の内角高めの 131キロ直球を一閃。ダメ押しの 2ランを右翼ネットに突き刺した。
「 2ボールから、真っすぐに絞っていました。一発で仕留められてよかったです」
3回、左翼に 2点本塁打を放った緒方凌介外野手=阪神鳴尾浜球場
充実感をにじませながら汗をぬぐった。 3月30日に登録抹消。不調やミスではなくチームバランスを考慮しての降格だけに、モチベーションの維持は難しいが「変な言い方ですが、ここ(鳴尾浜)は失敗してもチャンスがある。恐れず思い切りやりたい」と気持ちを切らさず挑戦の日々だ。
その一つが打法の改良。掛布 2軍監督のもと、タイミングをとる際に体が浮き沈みして目線がぶれる点を修正中。さらに、将は「(試合中は)サインを出さない。自分の中でやってもらって構わない」と緒方自身の勝利への“執念”を引き出し、成長につなげる考えだ。
緒方も「打球は試合でも飛んでいるので、やっていることは合っている。継続していきます」と気合十分。高山、横田ら外野のライバルたちを猛追する。
やはり、今の虎軍団は何かが違う!!いつまでも 2位とは言っていられない!2016年シーズンこそ全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2016年 公式戦 日程と結果(04月)
2016年 公式戦順位表
2016年 ファーム試合日程・結果(04月)
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決済方法は、クレジットカードのほか、各キャリア決済にも対応。テレビ中継をなかなか見ることができない方、中継を何度も見直して勝利試合の余韻に浸りたい方、野球技術の勉強をしたい方、ヒイキの選手の笑顔をたくさん見たい方、タイガースファン必見です!!
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視聴価格:月額会員 630円、 1試合視聴 210円
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※らくらくスマートフォンには対応しておりません。
2016年阪神甲子園球場・京セラドーム大阪開催公式戦の入場券ただいま発売中!)
今シーズン阪神甲子園球場および京セラドーム大阪で開催する公式戦の入場券をただいま好評発売中です。
今シーズンもぜひ球場で熱いご声援をお願いいたします。
入場券のご購入方法・空席情報は下記よりご確認ください。
阪神甲子園球場 公式戦チケット
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ニッポン放送では、夕方 5時30分からの「ショウアップスポーツ」の中で、野球の最新情報をたっぷりお伝えしてまいります。
夕方5時30分から(土は5時50分から)、完全実況中継!
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江本孟紀、若松勉、大矢明彦、田尾安志、野村弘樹、宮本和知、里崎智也、山﨑武司、石井一久、関根潤三・・・一流解説陣が連日登場!
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