7日東京ドームで巨人－阪神 3回戦が行われ、巨人は 1回無死 2塁の先制機をつくったが、後続が凡退して得点できず。プロ初登板の先発平良は、 3回までは 1安打無失点。阪神は 9回に江越のソロで 2ケタ得点を達成。メッセンジャーは 8回 1失点で今季初勝利。巨人は今季初めてのカード負け越し。金本知憲監督(48)も大満足の10得点Ｇ倒ショーになった。開幕から 4カード負け越しなしで貯金は｢３｣に増えた。 8日の甲子園開幕となる広島戦に向け期待した。前夜はエース菅野に完敗したが、この日は20歳の平良と初対戦。｢初ものに弱いというのは、どのチームも言われがち。チームとして初ものは最初に叩いておくという意識が必要｣と攻略した。 1番・高山、 2番・横田というフレッシュな打線で 4カードを終え、いまだ負け越しなし。貯金｢３｣。チーム内競争は狙い通り激化している。象徴の 1人が江越だ。途中出場で迎えた 9回にマシソンから特大の 2号ソロ。レギュラーが期待された 2年目、控えに甘んじる男には連日、密着指導を施している。豪快でいて気遣いの人。オフだった 4日夜には裏方数人を連れ、赤坂ですしをつまむ慰労会を開催。指揮官ながら、自らホストを買って出て大いに盛り上げたという。現役時代から続けている裏方への感謝。まさにチーム金本だ。この日の先発メッセンジャーにも 8回終了後、投手コーチに任せず自ら降板を説明。珍しいシーンだった。確実に超変革する金本阪神は甲子園で、さらに加速していく。
福留孝介外野手(38)が先制の 2号 2ランを放った。 4回一死 1塁で平良の甘いカットボールを完璧にとらえ、右翼席に運んだ。 4番らしい価値ある 1発となった。今季初の 2桁得点の猛攻で巨人に10－ 1で大勝。福留が 4回に先制の 2ランを放つと、後に続けとばかりに打てや打てやの猛虎祭りとなった。東京ドームでのカード勝ち越しは、2014年 7月以来 8カードぶりで、首位・巨人とは 0.5差。 8日は今季の甲子園開幕・広島戦。本拠地に戻って、さあ、奪首だ！公式戦初登板、20歳の右腕・平良の前に 3回まで 1安打 4三振。早くも円陣を組んだ 4回、ヘイグが四球で一死 1塁。 2球目のカットボールをとらえた。完璧な 2号 2ランで平良を一気に萎縮させた。金本監督は最敬礼した。一発の“前兆”があった。 3回先頭で打席には平良。浅めの位置をとると、狙いはドンピシャ。右前への当たりに猛チャージし、即座に 1塁送球してライトゴロに仕留めた。昨年 6月27日のＤｅＮＡ戦(甲子園)以来の好守。守りでいいリズムを作ると、即座に本塁打で先発・メッセンジャーをもり立てた。試合前には海外からうれしいニュースが飛び込んできた。ＰＬ学園高の後輩でドジャースの前田健太がメジャー初先発初勝利を挙げ、初本塁打まで放った。自身も2008年から 5年間、カブスなどで奮闘した。海外での苦労をよく知るからこそ、うれしい。刺激を受け、アーチで“競演”した。指揮官の言葉にも力がこもる。Ｇ倒から聖地での首位浮上へ。頼れる 4番が先導する。
マウロ・ゴメス内野手(31)の14打席ぶり安打がタイムリーとなった。 4点リードの 5回無死満塁で 3遊間を抜いた。ちょっぴり長いトンネルから抜け出した。ゴメスの３試合＆14打席ぶりとなる安打は、お祭りムードの虎ベンチを、さらにヒートアップさせる一打だった。伝統の一戦は 1、 2戦ともに無安打。 3日のＤｅＮＡ戦(横浜)で 4号アーチを放って以来の快音だ。｢ずっとヒットが出ていなかったから、裏方さんにバットを触ってもらって、『打てますように！』とおまじないをかけてもらっていたんだ｣試合前の練習中、トレーナー、通訳、広報らに声をかけまくった。わらにもすがる思いだった。もちろん、おまじないだけではない。浮上のキッカケをつかむべく、大量の汗をかいた。オマリー打撃コーチ補佐の投げるボールを打ち込んで出陣。その効果だ。リーグトップを突っ走る15打点。 4本塁打もリーグトップタイだが、この日も 5打席で 1安打だけ。打率は 0.178。決してベストの状態とはいえないが、 8日は甲子園開幕となる広島戦だ。虎党はもちろん、心配してくれた球団スタッフのために感謝の一発を放ってみせる。
岡崎太一捕手(32)がプロ初長打を決めた。 6点リードの 5回一死満塁で 3塁線を破る 2点 2塁打。女房役の顔で喜んだ。苦節12年目での初長打については照れ笑いしていた。
4回、ランディ・メッセンジャー投手(34)の勝ちたい一心の“早とちり”だった。 1走・岡崎に両手を挙げて制止され、恥ずかしそうに打席へ戻ると、次の球を振り抜いて右前 2点打。今季初勝利をつかみ、豪快に笑い飛ばした。 2点リードの 4回二死満塁。のどから手が出るほどほしい追加点へ、集中しすぎた。カウント 1－ 1から 3球ファウルで粘り、 2球ボール。まだフルカウントで、押し出し四球と勘違いしてバットを置くと、 1塁へと歩き出した。すぐに気がついて仕切り直し、続く直球を右前へ。自ら 2点打で追加点をあげた。 2年連続 3度目の開幕投手を務めたが、 2戦勝てなかった。打線の援護とかみ合わなかった試合も、 3月31日のヤクルト戦(神宮)のようにリードして交代して、勝ちが消えた試合もあった。この日も直球は力強く、立ち上がりのピンチを耐えて勢いに乗った。 8回 7安打 1失点で、来日した2010年以来 7年連続勝利だ。メッセンジャーは“フォア・ザ・チーム”で完投を見送った。ヒーローインタビューは｢日本一のファンの方々、皆さんの応援にいつも感謝しています｣と締めくくった。もっともっと勝ち星を積み上げて、周囲を笑顔にする。
阪神は 6日に東京ドームで行われた巨人戦で審判のジャッジが遅れ、 1塁走者が 2塁で封殺されたとして日本野球機構(ＮＰＢ)に意見書を提出したことを 7日、明らかにした。また、 3月25日の中日との開幕戦(京セラドーム大阪)で、ビデオ判定で認められた中日のビシエドの本塁打に関しても意見書を提出し、判断が正しかったとの返答をもらっていたことも明らかになった。記事をまとめてみました。
＜巨人 1－10阪神、 3回戦＞◇ 7日◇東京ドーム
巨人は 1回無死 2塁の先制機をつくったが、後続が凡退して得点できず。プロ初登板の先発平良は、 3回までは 1安打無失点。
阪神は 4回に福留の 2ランとメッセンジャーの 2点適時打で巨人平良をＫＯ。 5回にも 5点を加えた。巨人は 6回に 1点を返した。
阪神は 9回に江越のソロで 2ケタ得点を達成。メッセンジャーは 8回 1失点で今季初勝利。巨人は今季初めてのカード負け越し。
8回裏巨人二死 1塁、クルーズを右飛に打ち取りグラブをたたくランディ・メッセンジャー投手＝東京ドーム
金本知憲監督も大満足の10得点Ｇ倒ショーになった。
昨年 2勝11敗と大きく負け越したた東京ドームで、 2勝 1敗の勝ち越し発進。｢まだ順位は関係ないけど、セ・リーグで一番勝っているチームに 2勝して勝ち越したのは大きいですね。(カード)勝ち越しを目標にしているので｣と会心の笑顔だ。
開幕から 4カード負け越しなしで貯金は｢３｣に増えた。 8日の甲子園開幕となる広島戦に向け、｢今の勢いを甲子園のファンにも見せてほしいし、もっと暴れてほしいですね｣と期待した。
9回表阪神無死、江越がソロ本塁打を放ち、ベンチでコーチ陣と笑顔で拍手する金本知憲監督＝東京ドーム
｢今年はここで勝ち越すぞ｣という 3日前の宣言を、見事に遂行した。今季初の伝統の一戦。 8年連続勝ち越しなしのＧ戦、昨季 2勝11敗の東京ドームで、いきなりカード勝ち越し。金本監督がうなずいた。
｢巨人というより、首位にいるチームをね。まだ順位はまったく関係ないけど、セ・リーグで一番、勝っているチームに勝ち越したのが大きい｣
前夜はエース菅野に完敗したが、この日は20歳の平良と初対戦。｢初ものに弱いというのは、どのチームも言われがち。チームとして初ものは最初に叩いておくという意識が必要｣と攻略した。
金本知憲監督(左から 2人目)はランディ・メッセンジャー投手(右から 2人目)を祝福する＝東京ドーム
1番・高山、 2番・横田というフレッシュな打線で 4カードを終え、いまだ負け越しなし。貯金｢３｣。チーム内競争は狙い通り激化している。象徴の 1人が江越だ。
途中出場で迎えた 9回にマシソンから特大の 2号ソロ。レギュラーが期待された 2年目、控えに甘んじる男には連日、密着指導を施している。
5日の試合前練習。広島での若手時代、打撃コーチだった巨人の内田打撃コーチとケージ裏であいさつした。目の前で打っていたのが江越。
｢こいつは“間”がないんですわ｣
勝利に喜ぶ阪神ファン＝東京ドーム
そう言うと本人に気づかれないよう、打撃投手に変化球を要求。唐突に来る変化球に対応させて“間”の感覚をつまかせようとした。そんな様子に、かつての師も｢カネは本当にいい練習をさせているわ｣とうなった。金本流指導が着実に、選手を底上げしている。
豪快でいて気遣いの人。オフだった 4日夜には裏方数人を連れ、赤坂ですしをつまむ慰労会を開催。指揮官ながら、自らホストを買って出て大いに盛り上げたという。現役時代から続けている裏方への感謝。まさにチーム金本だ。この日の先発メッセンジャーにも 8回終了後、投手コーチに任せず自ら降板を説明。珍しいシーンだった。
ランディ・メッセンジャー投手を迎える金本知憲監督＝東京ドーム
｢関東での 9試合、 3敗しかしなかったというのがすごく大きい。とにかく勝ち越しを目標に、やっていきたいね｣
確実に超変革する金本阪神は甲子園で、さらに加速していく。
◆データＢＯＸ◆
◎…東京ドームでの巨人戦は昨季はすべて負け越し。2014年 7月11～13日(○●○)で勝ち越して以来、 7カード連続で負け越していた。
◎…巨人との開幕カード勝ち越しは2013年(甲子園＝○△○)以来。開幕カードが東京ドームで阪神が勝ち越したのは、2008年(○○●)以来。
◎…開幕から 4カード連続負け越しなしは2012年(ＤｅＮＡ＝京セラＤ△○●→ヤクルト＝甲子園△○→巨人＝甲子園○○●→広島＝マツダ○○△)以来。同年は 5位。
福留孝介外野手は 4回、右翼席へ先制の 2号 2ランを放った＝東京ドーム
福留孝介外野手が先制の 2号 2ランを放った。 4回一死 1塁で平良の甘いカットボールを完璧にとらえ、右翼席に運んだ。
｢初対戦のピッチャーだということはあまり気にしていませんでした。ランディ(メッセンジャー)が 0点で抑えてくれていましたし、なんとか先に点を取ってあげたいと思っていました。いい一発が打てました｣。 4番らしい価値ある 1発となった。
4回阪神一死 1塁、先制の右越え 2点本塁打を放った福留孝介外野手＝東京ドーム
阪神は 7日、今季初の 2桁得点の猛攻で巨人に10－ 1で大勝。福留孝介外野手が 4回に先制の 2ランを放つと、後に続けとばかりに打てや打てやの猛虎祭りとなった。東京ドームでのカード勝ち越しは、2014年 7月以来 8カードぶりで、首位・巨人とは 0.5差。 8日は今季の甲子園開幕・広島戦。本拠地に戻って、さあ、奪首だ！
打球は右翼席へと一直線に伸びた。誰もが打った瞬間に“行った”と確信する軌道を確認し、福留は虎党の歓声とＧ党の悲鳴が交錯するなか、ゆっくりと走り出した。
｢手応えはよかった。(平良に)テンポよく、いいリズムで最初のイニングは投げられたけど、甘い球を仕留められた。あれで流れが来てくれたので、よかった｣
福留孝介外野手はベンチでナインに出迎えられる＝東京ドーム
公式戦初登板、20歳の右腕・平良の前に 3回まで 1安打 4三振。自身も 1回は、外角低めへのシュートで見逃し三振だった。早くも円陣を組んだ 4回、ヘイグが四球で一死 1塁。 2球目のカットボールをとらえた。完璧な 2号 2ランで平良を一気に萎縮させた。
主砲が突破口を切り開くと、メッセンジャーの 2点打などでこの回計 4点をあげて平良をＫＯ。 5回にも打者一巡の猛攻で 5得点。 9回には江越の 2号ソロも飛び出し、今季最多12安打で今季初の 2桁得点だ。
金本監督は｢本当にいい仕事をしてくれます。頼りになります。頼もしい限りというか。四球を選んだり、チャンスで打ったり、走者一塁で一発でバーンと決めてくれたり。言うことがないです｣と最敬礼した。
福留孝介外野手、守ってもさすが！ライトゴロ魅せた＝東京ドーム
一発の“前兆”があった。 3回先頭で打席には平良。浅めの位置をとると、狙いはドンピシャ。右前への当たりに猛チャージし、即座に 1塁送球してライトゴロに仕留めた。｢チャンスがあれば常に狙っている｣という昨年 6月27日のＤｅＮＡ戦(甲子園)以来の好守。守りでいいリズムを作ると、即座に本塁打で先発・メッセンジャーをもり立てた。
試合前には海外からうれしいニュースが飛び込んできた。ＰＬ学園高の後輩でドジャースの前田健太がメジャー初先発初勝利を挙げ、初本塁打まで放った。｢あれだけ結果を出せるのはすごい。ホームランも打ったみたいだね。(失点)ゼロで終われたので、次の登板にも気持ちよくいけると思う。また頑張ってもらいたい｣と喜んだ。
福留孝介外野手が、右ゴロで平良を 1塁で刺した＝東京ドーム
自身も2008年から 5年間、カブスなどで奮闘した。海外での苦労をよく知るからこそ、うれしい。刺激を受け、アーチで“競演”した。
巨人との開幕カードを 2勝 1敗と勝ち越した。東京ドームでの勝ち越しは2014年 7月11～13日以来、実に 8カードぶりだ。これで首位・巨人とは 0.5差。勢いに乗って、チームは 8日の甲子園開幕戦(対広島)へと向かう。
｢今の調子というか、甲子園のファンに、勢いをそのまま見せてほしいというか。どんどんもっと暴れてほしいですね｣
指揮官の言葉にも力がこもる。Ｇ倒から聖地での首位浮上へ。頼れる 4番が先導する。
★福留について阪神・片岡打撃コーチ
｢重い空気をひと振りで消し去ってくれた。(円陣は)試合前にミーティングをしているけど、そこで確認した攻め方と、ひと回りした中での違いを(確かめた)ね｣
◆データＢＯＸ◆
◎…福留の東京ドームでの本塁打は今季 3試合目で 1本目、通算24本目( 107試合)。昨季もチームトップの 2本(12試合)。中日時代の2004年は 5本( 5試合)を記録。メモリアル弾も放っていて、プロ初本塁打を1999年 4月16日の巨人戦、 100号本塁打を2004年 4月14日の巨人戦で打った。
◎…阪神が 7日の巨人戦で今季初の２桁得点。昨季は 3月29日の中日戦(京セラＤ、○10－ 8)、 6月16日の北海道日本ハム戦(甲子園、○11－ 4)、 7月31日のヤクルト戦(甲子園、○10－ 8)で記録。
5回表阪神無死満塁、マウロ・ゴメス内野手は左前適時打を放った＝東京ドーム
マウロ・ゴメス内野手の14打席ぶり安打がタイムリーとなった。
4点リードの 5回無死満塁で 3遊間を抜いた。｢この 3連戦でいい結果が出ていなかったから、このチャンスでランナーをかえすバッティングができてうれしいよ。ずっとヒットが出ていなかったから、チームの裏方スタッフにバットを触ってもらって、『打てますように！』とおまじないをかけてもらったんだ。スタッフのみんなに感謝だね！｣と喜んだ。
伝統の一戦での大勝に、敵地の虎党もお祭り騒ぎだ！＝東京ドーム
ちょっぴり長いトンネルから抜け出した。ゴメスの３試合＆14打席ぶりとなる安打は、お祭りムードの虎ベンチを、さらにヒートアップさせる一打だった。
｢(巨人との)この 3連戦で、いい結果が出ていなかったから、チャンスで走者をかえすことができてうれしいよ｣
4回に福留の 2ランなどで 4点を先制。続く 5回に巡ってきた 3打席目は、無死満塁の好機だ。巨人の 2番手・土田のスライダーをたたくと、 3遊間を強いゴロで抜けた。 5点目をたたき出すタイムリーとなった。伝統の一戦は 1、 2戦ともに無安打。 3日のＤｅＮＡ戦(横浜)で 4号アーチを放って以来の快音だ。
｢ずっとヒットが出ていなかったから、裏方さんにバットを触ってもらって、『打てますように！』とおまじないをかけてもらっていたんだ。みんなに感謝だね｣
試合前の練習中、トレーナー、通訳、広報らに声をかけまくった。わらにもすがる思いだった。チーム関係者は｢彼は最近、元気がなかったから本当にうれしい｣と手をたたいて喜んだ。
5回の満塁機に左前へ適時打を放ったマウロ・ゴメス内野手。14打席ぶりの快音だった＝東京ドーム
もちろん、おまじないだけではない。浮上のキッカケをつかむべく、大量の汗をかいた。若虎の高山、横田らは 3塁側ベンチの裏にあるブルペンで、打撃練習を済ませてから全体練習へ。そこにＧ砲も姿をみせた。｢バットの始動が少し遅いんだ｣と指摘するオマリー打撃コーチ補佐の投げるボールを打ち込んで出陣。その効果だ。
リーグトップを突っ走る15打点。 4本塁打もリーグトップタイだが、この日も 5打席で 1安打だけ。打率は 0.178。決してベストの状態とはいえないが、 8日は甲子園開幕となる広島戦だ。
｢きょうは終わったんでね。あしたに切り替えていくよ｣とキッパリ。虎党はもちろん、心配してくれた球団スタッフのために感謝の一発を放ってみせる。
◆データＢＯＸ◆
◎…ゴメスは今季12試合で15打点を挙げ、今季約 179打点ペース。シーズン記録は1950年・小鶴(松竹)の 161打点( 130試合)。球団記録は2005年・今岡の 147打点( 146試合)。
5回表阪神一死満塁、 3塁線をやぶる 2点適時打を放った岡崎太一捕手＝東京ドーム
岡崎太一捕手がプロ初長打を決めた。
6点リードの 5回一死満塁で 3塁線を破る 2点 2塁打。｢ランディ(メッセンジャー)が頑張ってくれていたので打ちたかった｣と女房役の顔で喜んだ。
昨季まで通算 6安打を放っていたが、長打はゼロ。苦節12年目での初長打については｢恥ずかしいから書かないでください｣と照れ笑いしていた。
投球するランディ・メッセンジャー投手＝東京ドーム
照れ笑い、のち千金打だ。 4回、ランディ・メッセンジャー投手の勝ちたい一心の“早とちり”だった。 1走・岡崎に両手を挙げて制止され、恥ずかしそうに打席へ戻ると、次の球を振り抜いて右前 2点打。今季初勝利をつかみ、豪快に笑い飛ばした。
｢ファウルで粘り過ぎて、ちょっとカウントを忘れてしまった。結果的に打点というか、点がとれてよかったよ｣
ランディ・メッセンジャー投手は 8回を 7安打 1失点。今季初白星をあげた＝東京ドーム
2点リードの 4回二死満塁。のどから手が出るほどほしい追加点へ、集中しすぎた。カウント 1－ 1から 3球ファウルで粘り、 2球ボール。まだフルカウントで、押し出し四球と勘違いしてバットを置くと、 1塁へと歩き出した。すぐに気がついて仕切り直し、続く直球を右前へ。自ら 2点打で追加点をあげた。
4回、タイムリーを放ち出迎えられるランディ・メッセンジャー投手＝東京ドーム
金本監督も｢あれで結構、決まった感はあったんじゃないか｣と手を叩いたダメ押し打。 1塁上から 3塁側ベンチへ、両手を突き上げた。
｢過去 2試合は不運な部分もあったけど、 3度目の正直ということで、やっと 1勝できた。チームメートがいい仕事をしてくれたよ｣
ランディ・メッセンジャー投手の長女フランチェスカちゃん＝東京ドーム
2年連続 3度目の開幕投手を務めたが、 2戦勝てなかった。打線の援護とかみ合わなかった試合も、 3月31日のヤクルト戦(神宮)のようにリードして交代して、勝ちが消えた試合もあった。その日は 5時間12分の熱戦で、横浜へ着いたのは深夜。それでも次の日の早朝 9時には横浜の街をランニングする大男の姿があった。この日も直球は力強く、立ち上がりのピンチを耐えて勢いに乗った。 8回 7安打 1失点で、来日した2010年以来 7年連続勝利だ。
ランディ・メッセンジャー投手の娘・フランチェスカちゃんが父宛に書いた手紙＝京セラドーム大阪
このまま走り続ける。虎のために、愛妻と 4人の子供のために。 7歳になる長女フランチェスカちゃんが開幕に際し、手紙をくれた。｢パパは私たち家族のためにとても一生懸命、働いてくれます。パパは最高です。パパのことを、とても誇りに思っています｣。心も満タン。Ｖへフル回転するつもりだ。
ヒーローインタビューは｢日本一のファンの方々、皆さんの応援にいつも感謝しています｣と締めくくった。もっともっと勝ち星を積み上げて、周囲を笑顔にする。
8回を投げ終えてランディ・メッセンジャー投手と話す金本知憲監督＝東京ドーム
メッセンジャーは“フォア・ザ・チーム”で完投を見送った。｢ブルペンのメンバーで投げておきたい人もいただろうしね。いつも最後までとは思っているんだけど｣と振り返った。金本監督は｢マテオがちょっと(登板間隔が)空いていたので。向こう(メッセンジャー)から言ってきましたよ。『マテオを投げさせなきゃいけないんでしょう？ わかっているから』って｣と、苦笑いしていた。
巨人戦で塁審へ抗議する阪神金本知憲監督(中央)＝東京ドーム(写真は2016年 4月 6日)
阪神は 6日に東京ドームで行われた巨人戦で審判のジャッジが遅れ、 1塁走者が 2塁で封殺されたとして日本野球機構(ＮＰＢ)に意見書を提出したことを 7日、明らかにした。
7回一死 1塁で、梅野のレフトへの飛球を中井がワンバウンドで捕球したが、塁審の判定が遅れたことで、 1塁走者の鳥谷が進塁できずに 2塁でフォースアウトとなった。谷本修広報部長は｢正確さと速さの両立を求めて意見させてもらった｣と話した。
また、 3月25日の中日との開幕戦(京セラドーム大阪)で、ビデオ判定で認められた中日のビシエドの本塁打に関しても意見書を提出し、判断が正しかったとの返答をもらっていたことも明らかになった。
Ｇ軍贔屓(ひいき)の審判を外せば実力で勝負ができる！を実践で見せてくれた！2016年シーズンこそ全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2016年 公式戦 日程と結果(04月)
2016年 公式戦順位表
2016年 ファーム試合日程・結果(04月)
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ニッポン放送では、夕方 5時30分からの｢ショウアップスポーツ｣の中で、野球の最新情報をたっぷりお伝えしてまいります。
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