8日阪神甲子園球場で阪神-広島1回戦が行われ、阪神の本拠地甲子園開幕戦の始球式を「2016年アサヒビールイメージガール」の東野佑美(27)が務めた。マウンドから山なりながらノーバウンドで投球。エールを送った。阪神は 9回一死 1、 2塁から、鳥谷の内野安打が敵失を誘い同点、 1、 3塁から西岡の適時打でサヨナラ勝ち。阪神は首位に浮上した。
金本知憲監督(48)が13試合目にして断を下した。開幕から 2番に起用してきた横田慎太郎外野手(20)を先発メンバーから外した。代わって江越大賀外野手(23)がスタメンに名を連ねた。江越大賀外野手が、 3打席連続本塁打を放った。今季 3号は、途中出場だった 3日DeNA戦(横浜)、前日 7日巨人戦(東京D)に続く 3打席連発。指揮官の“勇気ある采配”に応えた。今季13試合目。横田に代わって、「 2番・中堅」で初スタメンに抜擢(ばってき)された 2年目の江越が、 3打席連続本塁打の離れ業だ。 2点を先制された直後の 1回一死。広島のD 2位・横山弘樹投手(24=NTT東日本)のフォークに少し崩されながら、しっかり振り切った。金本監督から連日指導を受けている“間”がとれた。左翼ポール際へ飛び込む 3号ソロ。 3打席連発は、阪神では2010年 6月29日の中日戦(甲子園)でのブラゼル以来。しかも 3試合にわたる 3打席連発は非常に珍しい。さらに昨季 5本塁打した試合はすべて勝利しており、今季も 3戦 3勝と、不敗神話は「8」まで伸びた。勝っているときは動かないのは定石だ。しかも 1番・高山、 2番・横田は新打線の“顔”。それでも「競争」を選んだ。レギュラーを期待された今季、オープン戦中に 2軍落ちするなどドン底まで落ちてから、はい上がってきた男に懸けた。激しい競争とともに、金本阪神は成長していく。
今季13試合目で初めてスタメン落ちした横田に、試合前練習で金本監督が密着指導した。当てにいくスイングが目立っていたため、しっかり腰を回し、大きくフォロースルーをとるよう指示。これも成長への糧だ。
D 1位・高山俊外野手(22=明治大學)が快音で甲子園デビューだ。 3回、D 2位・横山弘樹投手の変化球をうまくとらえ、左中間に落とす 2塁打。 6試合連続安打とした。今季19安打。リーグトップタイもキープだ。
鳥谷敬内野手(34)が同点内野安打!阪神、 9回一死から執念見せた 3連打!「あ~」というスタンドのタメ息を背に激走した。ボテボテの打球が鳥谷にとって幸いとなった。大歓声に変わった。 1点を追う 9回だった。福留の左前へのポテンヒット、ゴメスの鋭い中前打で回ってきた。 6日の巨人戦(東京ドーム)の第 3打席で 1塁内野安打を奪って以来、 9打席連続無安打と再びトンネルに入りかけ、試合前には金本監督から直接指導を受けるなど、もがいていた。これまで何度も悩まされたボテボテのゴロに助けられた。中崎の 1塁送球がそれた。さらに 1塁手・新井貴浩が落球…。ボールが 1塁ベンチ方向に転々とする間に 2走・荒木が本塁生還を果たして、同点とした。新井は手を挙げて守備妨害をアピール。緒方監督もベンチから飛び出したが、判定はもちろん覆らなかった。甲子園開幕を彩った“打ち損じ”をムダにはしたくない。
甲子園開幕戦は劇的フィナーレ!西岡剛内野手(31)が劇的なサヨナラ打を放った。 1点を追う 9回、鳥谷の内野安打に相手失策が絡み同点に追いつき、なお一死 1、 3塁。カウント 1- 2から広島中崎の直球を右中間に運び、勝負を決めた。巨人を抜いて単独首位に立った。金本監督に初めてのサヨナラ勝ちをもたらした。大きく両手を広げてガッツポーズをした西岡は、お立ち台で涙を浮かべて声を詰まらせるシーンも。黄色いスタンドが、ゆがんでいった。抑えなきゃと思えば思うほど波は激しく押し寄せた。感謝の言葉も途切れた。西岡が泣いた。タテジマに袖を通し、初めてだった。我慢しようと思っていた。 9回、福留、ゴメス、鳥谷が演出してくれたサヨナラ機に金本監督から「お前が決めろ」と背中を押された。 2ストライクと追い込まれたが、ノーステップに打法を変更し、右中間を突破。 1塁を回ると雄たけびをあげた。祝福のウオーターシャワーを寒さを忘れて浴びた。金本監督にも抱きついた。今季初のお立ち台。甲子園開幕を埋めた今季最多 4万6368人の中から、31年間もずっと応援してくれている両親を見つけるのはそう難しくなかった。家族が応援してくれたからこそ今がある。聖地初戦で劇勝。生まれ変わった虎そのものだった。
能見篤史投手(36)が 7回10奪三振 2失点と好投した。初回に 3連打などで 2点を奪われるも、その後は要所を締める投球。 2回には 3者連続三振を奪い、今季初の 2桁奪三振を記録した。 9回には味方打線が奮起し、逆転サヨナラ勝ち。 2敗目を免れた。思い切りよく内角を突くシーンも目立ち、10奪三振。2014年 6月14日の西武戦(西武D)以来となる 2桁の三振を奪った。金本監督も「初回以外はほぼ完璧」とたたえた。
中日からのFAで加入した高橋聡文投手(32)が阪神のユニホームを着て初登場となった本拠地・阪神甲子園球場でうれしいタテジマ初勝利を手にした。タテジマを着て登った聖地のマウンドからは、違う景色が見えた。FA左腕、高橋が甲子園初戦で虎移籍後初勝利だ。あいさつ代わりの鮮やかな 3人斬りで、サヨナラ劇を呼び込んだ。大歓声を浴びながらベンチに帰り、逆転サヨナラのドラマを見届けた。劇的に舞い込んだ、虎 1勝目だった。プロ15年目での移籍。当然、悩んだ。例年は年末年始に帰省する程度だったが、FAの時期、名古屋から地元・福井へ車を飛ばした。実家の老舗和菓子店「大次郎」で 4代目を務める、兄・厚至(あつし)さん(42)と杯を交わすうち、本音がこぼれた。すっきりと考えをまとめ、名古屋へ戻ると虎入りを決めた。 401試合に登板し、99ホールドの堂々の成績を残した青いユニホームを脱いだ。常勝竜で経験してきたものすべてを、虎での“挑戦”に注ぎ込むつもりだ。地鳴りのような大声援を味方に、虎の終盤を支えていく。
阪神甲子園球場のバックスクリーン下にある「CoCo PARK(ココパーク)」が進化して、 8日から営業を開始した。この日は藤浪晋太郎投手がストラックアウトに挑戦し、10球で計 6枚を射抜いた。全球宣言通りの番号を 9球で射抜けば、先着 1名で阪神公式戦での始球式の権利をプレゼントされる。まだ 1人も成功しておらず、藤浪は「(成功したら)タイガースに入ってもらわないといけないですね」と笑顔で“勧誘”した。記事をまとめてみました。
<阪神 3x- 2広島、1回戦>◇ 8日◇阪神甲子園球場
阪神の本拠地甲子園開幕戦の始球式を「2016年アサヒビールイメージガール」の東野佑美が務めた。
マウンドから山なりながらノーバウンドで投球。「うれしいです。ノーバンが目標だったので。タイガースには頑張って欲しいです」とエールを送った。
9回裏阪神一死 1、 3塁、サヨナラ右適時打を放ち、ウォーターシャワーで祝福される西岡剛内野手=阪神甲子園球場
広島は 1回、 3番丸と 4番ルナの連続適時打で 2点先制。阪神は 1回裏、 2番江越が左越えソロを放ち、 1点差に迫った。
広島の先発横山は 6回終了時点で 2安打 1失点と安定感抜群。阪神の先発能見も 2回以降は持ち直し、 2失点投球を続けた。
阪神は 9回一死 1、 2塁から、鳥谷の内野安打が敵失を誘い同点、 1、 3塁から西岡の適時打でサヨナラ勝ち。阪神は首位に浮上した。
試合前、横田慎太郎外野手を指導する金本知憲監督=阪神甲子園球場
金本知憲監督が13試合目にして断を下した。
開幕から 2番に起用してきた横田慎太郎外野手を先発メンバーから外した。
横田は打率 2割 3分 2厘、 2打点、 0本塁打だった。
代わって江越大賀外野手がスタメンに名を連ねた。
1回裏阪神一死、江越大賀外野手は左越え本塁打を放ち、 2番中堅スタメン出場の期待に応えた=阪神甲子園球場
江越大賀外野手が、 3打席連続本塁打を放った。
2番中堅で今季初めてスタメン出場し、初回の第 1打席に広島横山のフォークを左翼スタンドに運んだ。今季 3号は、途中出場だった 3日DeNA戦、 7日巨人戦に続く 3打席連発。
江越は「少し崩されたのですが、うまく失投をとらえられました。今日は今シーズン初めてスタメンで使ってもらったので、いつも以上に集中力を高めて打席に立ちました」とコメントした。
1回、江越大賀外野手が 3号ソロ。スタメン起用に第 1打席でさっそく応えた=阪神甲子園球場
指揮官の“勇気ある采配”に応えた。今季13試合目。横田に代わって、「 2番・中堅」で初スタメンに抜擢(ばってき)された 2年目の江越が、 3打席連続本塁打の離れ業だ。
「『やっと来たな』と。集中して打席に入って、その結果がホームランでした」
2点を先制された直後の 1回一死。広島のD 2位・横山弘樹投手のフォークに少し崩されながら、しっかり振り切った。金本監督から連日指導を受けている“間”がとれた。
左翼ポール際へ飛び込む 3号ソロ。途中出場した 3日のDeNA戦(横浜)、前日 7日の巨人戦(東京D)に続く 3打席連発は、阪神では2010年 6月29日の中日戦(甲子園)でのブラゼル以来。しかも 3試合にわたる 3打席連発は非常に珍しい。さらに昨季 5本塁打した試合はすべて勝利しており、今季も 3戦 3勝と、不敗神話は「8」まで伸びた。
目を細めたのは起用した金本監督だ。「きのううまくいった(10得点)中で、けっこう勇気がいったけど。目先のことにこだわらずね。それで勝てて、よかった」。
凱旋した江越大賀外野手(右)を金本知憲監督も笑顔で出迎えた=阪神甲子園球場
勝っているときは動かないのは定石だ。しかも 1番・高山、 2番・横田は新打線の“顔”。それでも「競争」を選んだ。レギュラーを期待された今季、オープン戦中に 2軍落ちするなどドン底まで落ちてから、はい上がってきた男に懸けた。
「江越をいいときにしっかり使ってあげたいというのがあった。高山も含め、どんどん競争してレベルを上げていってほしい。秋まで続くと思うんでね、競争は」
守りに入るのではなく、攻める。その姿勢がドラマを生んだ。「西岡を 2番にしようか悩んだけど。くしくも、その 2番と 7番が打点(を挙げた)。面白いね。甲子園で野球を見るのが好きというお客さんがいっぱいいるんでね」。
ロッカーへ戻る際、江越に耳打ちした。「全部が全部タイミングが合っているわけじゃないぞ」-。ピリッとした一言に、23歳も「残り 3打席で 1本出せなかった。貪欲に 2本、 3本出せるようやっていきたい」と目をギラつかせた。激しい競争とともに、金本阪神は成長していく。
7回、代打で登場も三振に倒れた横田慎太郎外野手=阪神甲子園球場
今季13試合目で初めてスタメン落ちした横田に、試合前練習で金本監督が密着指導した。当てにいくスイングが目立っていたため、しっかり腰を回し、大きくフォロースルーをとるよう指示。スケールの大きい打者に育てたい指揮官は「緊急オペや。いい機会。松井(秀喜)でいけ! ってね」と話した。 7回二死 1塁で代打すると、練習通り豪快に振って、三振。「打てなくて悔しいです」と話したが、これも成長への糧だ。
3回、 2塁打を放った高山俊外野手。投手は広島・横山弘樹投手=阪神甲子園球場
D 1位・高山俊外野手が快音で甲子園デビューだ。 3回、D 2位・横山弘樹投手の変化球をうまくとらえ、左中間に落とす 2塁打。 6試合連続安打とした。「( 1本出たのは)よかったです。 1点負けている場面での打席だったので、なんとか出塁をしたかったです」。安打は 1本に終わり悔しさをにじませたが、今季19安打。リーグトップタイもキープだ。
9回のドラマ。鳥谷敬内野手が執念の内野安打で同点にした=阪神甲子園球場
鳥谷敬内野手が同点内野安打!阪神、 9回一死から執念見せた 3連打!
「あ~」というスタンドのタメ息を背に激走した。ボテボテの打球が鳥谷にとって幸いとなった。大歓声に変わった。
「外は少々(ボール球でも)いこう(と思っていました)。(打球は)当てにいくといったらアレですけど…。(打者を)進めようと(いう気持ちでした)」
1点を追う 9回だった。福留の左前へのポテンヒット、ゴメスの鋭い中前打で回ってきた。スコアボードに表示された打率は 0.140。 6日の巨人戦(東京ドーム)の第 3打席で 1塁内野安打を奪って以来、 9打席連続無安打と再びトンネルに入りかけ、試合前には金本監督から直接指導を受けるなど、もがいていた。
9回のドラマ。福留孝介外野手が左前打で口火口火を切った=阪神甲子園球場
これまで何度も悩まされたボテボテのゴロに助けられた。中崎の 1塁送球がそれた。さらに 1塁手・新井貴浩が落球…。ボールが 1塁ベンチ方向に転々とする間に 2走・荒木が本塁生還を果たして、同点とした。新井は手を挙げて守備妨害をアピール。緒方監督もベンチから飛び出したが、判定はもちろん覆らなかった。
金本監督からは就任直後に「お前が変わらないとチームが変わらない」と喝を浴びた。「 6番はすごく大事な打順だと思っている」とも言われた。まだ打率 0.159。福留、ゴメスの後に座る権利を得ているとは思っていない。打者は 1打席、 1球で変わる。ここから巻き返す。甲子園開幕を彩った“打ち損じ”をムダにはしたくない。
9回、サヨナラ打を放った西岡剛内野手=阪神甲子園球場
西岡剛内野手が劇的なサヨナラ打を放った。
1点を追う 9回、鳥谷の内野安打に相手失策が絡み同点に追いつき、なお一死 1、 3塁。カウント 1- 2から広島中崎の直球を右中間に運び、勝負を決めた。
大きく両手を広げてガッツポーズをした西岡は、お立ち台で涙を浮かべて声を詰まらせるシーンも。「本当にこの 2年間けがをして、この場に立ったこと本当にうれしいと思いますし…。今年ね、なんとか阪神のために、一生懸命やりたいと思いますんで、温かく見守って欲しいと思います」と話した。
ヒーローインタビューで言葉を詰まらせる西岡剛内野手=阪神甲子園球場
甲子園開幕戦は劇的フィナーレ! 阪神は 9回に西岡剛内野手が右中間へサヨナラ打を放ち、 3- 2で広島に勝利。巨人を抜いて単独首位に立った。金本監督に初めてのサヨナラ勝ちをもたらした殊勲のヒーローはお立ち台で思わず涙。ドラマチックな金本虎はますます熱いで!
黄色いスタンドが、ゆがんでいった。抑えなきゃと思えば思うほど波は激しく押し寄せた。感謝の言葉も途切れた。西岡が泣いた。タテジマに袖を通し、初めてだった。
「 2年間けがをして、この場に立ったことが…本当にうれしいと思うし……。今年、なんとか阪神のために一生懸命やりたいと思っていますので……。温かく見守ってほしいと思います」
サヨナラ打の西岡がキャプテンの鳥谷敬内野手に飛びつく。甲子園開幕戦は感動の幕切れだった=阪神甲子園球場
我慢しようと思っていた。 9回、同点に追いついてなお一死 1、 3塁。福留、ゴメス、鳥谷が演出してくれたサヨナラ機に金本監督から「お前が決めろ」と背中を押された。 2ストライクと追い込まれたが、ノーステップに打法を変更し、右中間を突破。 1塁を回ると雄たけびをあげた。祝福のウオーターシャワーを寒さを忘れて浴びた。金本監督にも抱きついた。今季初のお立ち台。甲子園開幕を埋めた今季最多 4万6368人の中から、31年間もずっと応援してくれている両親を見つけるのはそう難しくなかった。
涙腺が…決壊した。
「かっこ悪いけどね…。とぼけてヒーローインタビューを終えようかなと思ったんですが…」
金本知憲監督(右)も笑顔で西岡剛内野手を出迎えた=阪神甲子園球場
胸部打撲、鼻骨骨折、鎖骨脱臼、右肘痛、右肘手術…。過去2年間のけがとの戦いに糸が切れそうになった。どうして、こんなにも苦しまなければいけないのか…。「もう…やめたい」。オフに漏らしてしまった。心配をかけるのはわかっていた。でも…。「もう 1年ダメやったら考えようや」。「ユニホームを着ているツヨシが見たい」。両親が言った。厳しく、怖く、そして優しかった。
「(両親は)喜んでましたね。久々にああいう顔を見ました。ずっと心配ばかりかけていましたし、逆に僕の前で明るく接してくれていた。無理してたんやろうな、と。きょう少し晴れました」
家族が応援してくれたからこそ今がある。金本監督から「サボリ大魔王」とキャンプ中からイジられた。ありがたいと思うと同時に戸惑った。
涙をこらえながらお立ち台でポーズを取る西岡剛内野手=阪神甲子園球場
「いつかこういう日がきて『西岡が活躍してくれたな』と言ってもらえるような活躍をしたいと日々やってきました。もう『サボリ大魔王』じゃないぞ、と」
チームは広島先発、D 2位右腕・横山弘樹投手らに苦しめられ、 8回までわずか 2安打。そこからの奇跡に指揮官は「なんか絵に描いたような、ドラマみたいな試合でしたね。お客さんは寒い中見てくれていますから。最後に盛り上がってくれて、うれしいですね」と笑顔。首位については「そうなんですか? なんにも考えてもないし」と表情を締めた。聖地初戦で劇勝。生まれ変わった虎そのものだった。
◆データBOX◆
◎…阪神の首位は今季初。昨年 9月12日(ヤクルトと同率)以来で、単独首位は同年 9月 9日以来となった。
◎…甲子園シーズン初戦に勝利したのは、2013年 4月 9日の巨人戦(○ 2- 0)以来 3年ぶり。甲子園シーズン初戦でサヨナラ勝ちは、2009年 4月 7日の広島戦(○11-10)以来 7年ぶり。
◎…西岡のサヨナラ安打は2013年 6月 5日の西武戦(単打)以来 3年ぶり 4度目。
先発した能見篤史投手=阪神甲子園球場
能見篤史投手が 7回10奪三振 2失点と好投した。
初回に 3連打などで 2点を奪われるも、その後は要所を締める投球。 2回には 3者連続三振を奪い、今季初の 2桁奪三振を記録した。 9回には味方打線が奮起し、逆転サヨナラ勝ち。 2敗目を免れた。ここまで 3試合を投げて防御率1.66と、試合を作り続けている。
7回表無死、広島田中に中前打を浴び悔しがる能見篤史投手=阪神甲子園球場
先発の能見は 1回の 2失点(自責 1)のみで 7回まで粘った。チームの勝利に「立ち上がりは難しいよね。江越がホームランを打ったら(不敗神話で)負けないから。危なかった」と胸をなでおろした。思い切りよく内角を突くシーンも目立ち、10奪三振。2014年 6月14日の西武戦(西武D)以来となる 2桁の三振を奪った。金本監督も「初回以外はほぼ完璧」とたたえた。
1イニングを無失点に抑えた高橋聡文投手=阪神甲子園球場
中日からのFAで加入した高橋聡文投手が阪神のユニホームを着て初登場となった本拠地・阪神甲子園球場でうれしいタテジマ初勝利を手にした。
1点ビハインドの 9回に 4番手で登板。田中、安部を空振り三振、丸を左飛と、左打者 3人を完璧に打ち取った。その裏、味方打線が逆転サヨナラで白星が転がり込んだ。
「阪神ファンのあの声援を受けると心強いですね。これまでは逆だったですから」。試合後、笑顔で話していた。
待ちに待った甲子園での今季初戦。劇的勝利に虎党は歓喜に震えた=阪神甲子園球場
タテジマを着て登った聖地のマウンドからは、違う景色が見えた。FA左腕、高橋が甲子園初戦で虎移籍後初勝利だ。あいさつ代わりの鮮やかな 3人斬りで、サヨナラ劇を呼び込んだ。
「 1点差なら、まだわからないと思っていました。 3人で終われてよかったです。あの声援が味方になれば心強いと、ずっと思っていました」
中日時代は圧をもって襲いかかってきた虎党の声に、背中を押された。 1- 2の 9回に 4番手で登板。 2安打していた先頭・田中を、粘られながらも 7球目の内角高め直球で空振り三振。続く安部も 3球三振に斬った。丸は左飛で、左打者 3人を貫禄で退けた。大歓声を浴びながらベンチに帰り、逆転サヨナラのドラマを見届けた。劇的に舞い込んだ、虎 1勝目だった。
待ちに待った甲子園での今季初戦。劇的勝利に虎党は歓喜に震えた=阪神甲子園球場
プロ15年目での移籍。当然、悩んだ。例年は年末年始に帰省する程度だったが、FAの時期、名古屋から地元・福井へ車を飛ばした。実家の老舗和菓子店「大次郎」で 4代目を務める、兄・厚至さんと杯を交わすうち、本音がこぼれた。
「この世界で、こんなにやらせてもらえた。自分では『成功した』と言ってもいいと思ってる。挑戦をしてもいいのかな…」
すっきりと考えをまとめ、名古屋へ戻ると虎入りを決めた。 401試合に登板し、99ホールドの堂々の成績を残した青いユニホームを脱いだ。常勝竜で経験してきたものすべてを、虎での“挑戦”に注ぎ込むつもりだ。
チーム最多タイの登板 6試合で、防御率0.00。直近 3登板の 3イニングで 5三振を奪っている。「普段通りに投げることができました」という言葉も頼もしい。地鳴りのような大声援を味方に、虎の終盤を支えていく。
阪神甲子園球場のバックスクリーン下にある「CoCo PARK(ココパーク)」が進化して、 8日から営業を開始した。
キッズコーナーではデーゲーム及び 7月 8日~ 9月 4日の期間にヨーヨー釣りが新登場。バーコーナーでは海外ビールが新登場した。
この日は藤浪がストラックアウトに挑戦し、10球で計 6枚を射抜いた。全球宣言通りの番号を 9球で射抜けば、先着 1名で阪神公式戦での始球式の権利をプレゼントされる。まだ 1人も成功しておらず、藤浪は「(成功したら)タイガースに入ってもらわないといけないですね」と笑顔で“勧誘”した。
良い試合だった。高橋聡文投手も初の勝利を挙げるし、投手戦ながらも実に楽しい試合となった。これを糧にして、2016年シーズンこそ全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2016年 公式戦 日程と結果(04月)
2016年 公式戦順位表
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金本知憲監督(48)が13試合目にして断を下した。開幕から 2番に起用してきた横田慎太郎外野手(20)を先発メンバーから外した。代わって江越大賀外野手(23)がスタメンに名を連ねた。江越大賀外野手が、 3打席連続本塁打を放った。今季 3号は、途中出場だった 3日DeNA戦(横浜)、前日 7日巨人戦(東京D)に続く 3打席連発。指揮官の“勇気ある采配”に応えた。今季13試合目。横田に代わって、「 2番・中堅」で初スタメンに抜擢(ばってき)された 2年目の江越が、 3打席連続本塁打の離れ業だ。 2点を先制された直後の 1回一死。広島のD 2位・横山弘樹投手(24=NTT東日本)のフォークに少し崩されながら、しっかり振り切った。金本監督から連日指導を受けている“間”がとれた。左翼ポール際へ飛び込む 3号ソロ。 3打席連発は、阪神では2010年 6月29日の中日戦(甲子園)でのブラゼル以来。しかも 3試合にわたる 3打席連発は非常に珍しい。さらに昨季 5本塁打した試合はすべて勝利しており、今季も 3戦 3勝と、不敗神話は「8」まで伸びた。勝っているときは動かないのは定石だ。しかも 1番・高山、 2番・横田は新打線の“顔”。それでも「競争」を選んだ。レギュラーを期待された今季、オープン戦中に 2軍落ちするなどドン底まで落ちてから、はい上がってきた男に懸けた。激しい競争とともに、金本阪神は成長していく。
今季13試合目で初めてスタメン落ちした横田に、試合前練習で金本監督が密着指導した。当てにいくスイングが目立っていたため、しっかり腰を回し、大きくフォロースルーをとるよう指示。これも成長への糧だ。
D 1位・高山俊外野手(22=明治大學)が快音で甲子園デビューだ。 3回、D 2位・横山弘樹投手の変化球をうまくとらえ、左中間に落とす 2塁打。 6試合連続安打とした。今季19安打。リーグトップタイもキープだ。
鳥谷敬内野手(34)が同点内野安打!阪神、 9回一死から執念見せた 3連打!「あ~」というスタンドのタメ息を背に激走した。ボテボテの打球が鳥谷にとって幸いとなった。大歓声に変わった。 1点を追う 9回だった。福留の左前へのポテンヒット、ゴメスの鋭い中前打で回ってきた。 6日の巨人戦(東京ドーム)の第 3打席で 1塁内野安打を奪って以来、 9打席連続無安打と再びトンネルに入りかけ、試合前には金本監督から直接指導を受けるなど、もがいていた。これまで何度も悩まされたボテボテのゴロに助けられた。中崎の 1塁送球がそれた。さらに 1塁手・新井貴浩が落球…。ボールが 1塁ベンチ方向に転々とする間に 2走・荒木が本塁生還を果たして、同点とした。新井は手を挙げて守備妨害をアピール。緒方監督もベンチから飛び出したが、判定はもちろん覆らなかった。甲子園開幕を彩った“打ち損じ”をムダにはしたくない。
甲子園開幕戦は劇的フィナーレ!西岡剛内野手(31)が劇的なサヨナラ打を放った。 1点を追う 9回、鳥谷の内野安打に相手失策が絡み同点に追いつき、なお一死 1、 3塁。カウント 1- 2から広島中崎の直球を右中間に運び、勝負を決めた。巨人を抜いて単独首位に立った。金本監督に初めてのサヨナラ勝ちをもたらした。大きく両手を広げてガッツポーズをした西岡は、お立ち台で涙を浮かべて声を詰まらせるシーンも。黄色いスタンドが、ゆがんでいった。抑えなきゃと思えば思うほど波は激しく押し寄せた。感謝の言葉も途切れた。西岡が泣いた。タテジマに袖を通し、初めてだった。我慢しようと思っていた。 9回、福留、ゴメス、鳥谷が演出してくれたサヨナラ機に金本監督から「お前が決めろ」と背中を押された。 2ストライクと追い込まれたが、ノーステップに打法を変更し、右中間を突破。 1塁を回ると雄たけびをあげた。祝福のウオーターシャワーを寒さを忘れて浴びた。金本監督にも抱きついた。今季初のお立ち台。甲子園開幕を埋めた今季最多 4万6368人の中から、31年間もずっと応援してくれている両親を見つけるのはそう難しくなかった。家族が応援してくれたからこそ今がある。聖地初戦で劇勝。生まれ変わった虎そのものだった。
能見篤史投手(36)が 7回10奪三振 2失点と好投した。初回に 3連打などで 2点を奪われるも、その後は要所を締める投球。 2回には 3者連続三振を奪い、今季初の 2桁奪三振を記録した。 9回には味方打線が奮起し、逆転サヨナラ勝ち。 2敗目を免れた。思い切りよく内角を突くシーンも目立ち、10奪三振。2014年 6月14日の西武戦(西武D)以来となる 2桁の三振を奪った。金本監督も「初回以外はほぼ完璧」とたたえた。
中日からのFAで加入した高橋聡文投手(32)が阪神のユニホームを着て初登場となった本拠地・阪神甲子園球場でうれしいタテジマ初勝利を手にした。タテジマを着て登った聖地のマウンドからは、違う景色が見えた。FA左腕、高橋が甲子園初戦で虎移籍後初勝利だ。あいさつ代わりの鮮やかな 3人斬りで、サヨナラ劇を呼び込んだ。大歓声を浴びながらベンチに帰り、逆転サヨナラのドラマを見届けた。劇的に舞い込んだ、虎 1勝目だった。プロ15年目での移籍。当然、悩んだ。例年は年末年始に帰省する程度だったが、FAの時期、名古屋から地元・福井へ車を飛ばした。実家の老舗和菓子店「大次郎」で 4代目を務める、兄・厚至(あつし)さん(42)と杯を交わすうち、本音がこぼれた。すっきりと考えをまとめ、名古屋へ戻ると虎入りを決めた。 401試合に登板し、99ホールドの堂々の成績を残した青いユニホームを脱いだ。常勝竜で経験してきたものすべてを、虎での“挑戦”に注ぎ込むつもりだ。地鳴りのような大声援を味方に、虎の終盤を支えていく。
阪神甲子園球場のバックスクリーン下にある「CoCo PARK(ココパーク)」が進化して、 8日から営業を開始した。この日は藤浪晋太郎投手がストラックアウトに挑戦し、10球で計 6枚を射抜いた。全球宣言通りの番号を 9球で射抜けば、先着 1名で阪神公式戦での始球式の権利をプレゼントされる。まだ 1人も成功しておらず、藤浪は「(成功したら)タイガースに入ってもらわないといけないですね」と笑顔で“勧誘”した。記事をまとめてみました。
<阪神 3x- 2広島、1回戦>◇ 8日◇阪神甲子園球場
阪神の本拠地甲子園開幕戦の始球式を「2016年アサヒビールイメージガール」の東野佑美が務めた。
マウンドから山なりながらノーバウンドで投球。「うれしいです。ノーバンが目標だったので。タイガースには頑張って欲しいです」とエールを送った。
9回裏阪神一死 1、 3塁、サヨナラ右適時打を放ち、ウォーターシャワーで祝福される西岡剛内野手=阪神甲子園球場
広島は 1回、 3番丸と 4番ルナの連続適時打で 2点先制。阪神は 1回裏、 2番江越が左越えソロを放ち、 1点差に迫った。
広島の先発横山は 6回終了時点で 2安打 1失点と安定感抜群。阪神の先発能見も 2回以降は持ち直し、 2失点投球を続けた。
阪神は 9回一死 1、 2塁から、鳥谷の内野安打が敵失を誘い同点、 1、 3塁から西岡の適時打でサヨナラ勝ち。阪神は首位に浮上した。
試合前、横田慎太郎外野手を指導する金本知憲監督=阪神甲子園球場
金本知憲監督が13試合目にして断を下した。
開幕から 2番に起用してきた横田慎太郎外野手を先発メンバーから外した。
横田は打率 2割 3分 2厘、 2打点、 0本塁打だった。
代わって江越大賀外野手がスタメンに名を連ねた。
1回裏阪神一死、江越大賀外野手は左越え本塁打を放ち、 2番中堅スタメン出場の期待に応えた=阪神甲子園球場
江越大賀外野手が、 3打席連続本塁打を放った。
2番中堅で今季初めてスタメン出場し、初回の第 1打席に広島横山のフォークを左翼スタンドに運んだ。今季 3号は、途中出場だった 3日DeNA戦、 7日巨人戦に続く 3打席連発。
江越は「少し崩されたのですが、うまく失投をとらえられました。今日は今シーズン初めてスタメンで使ってもらったので、いつも以上に集中力を高めて打席に立ちました」とコメントした。
1回、江越大賀外野手が 3号ソロ。スタメン起用に第 1打席でさっそく応えた=阪神甲子園球場
指揮官の“勇気ある采配”に応えた。今季13試合目。横田に代わって、「 2番・中堅」で初スタメンに抜擢(ばってき)された 2年目の江越が、 3打席連続本塁打の離れ業だ。
「『やっと来たな』と。集中して打席に入って、その結果がホームランでした」
2点を先制された直後の 1回一死。広島のD 2位・横山弘樹投手のフォークに少し崩されながら、しっかり振り切った。金本監督から連日指導を受けている“間”がとれた。
左翼ポール際へ飛び込む 3号ソロ。途中出場した 3日のDeNA戦(横浜)、前日 7日の巨人戦(東京D)に続く 3打席連発は、阪神では2010年 6月29日の中日戦(甲子園)でのブラゼル以来。しかも 3試合にわたる 3打席連発は非常に珍しい。さらに昨季 5本塁打した試合はすべて勝利しており、今季も 3戦 3勝と、不敗神話は「8」まで伸びた。
目を細めたのは起用した金本監督だ。「きのううまくいった(10得点)中で、けっこう勇気がいったけど。目先のことにこだわらずね。それで勝てて、よかった」。
凱旋した江越大賀外野手(右)を金本知憲監督も笑顔で出迎えた=阪神甲子園球場
勝っているときは動かないのは定石だ。しかも 1番・高山、 2番・横田は新打線の“顔”。それでも「競争」を選んだ。レギュラーを期待された今季、オープン戦中に 2軍落ちするなどドン底まで落ちてから、はい上がってきた男に懸けた。
「江越をいいときにしっかり使ってあげたいというのがあった。高山も含め、どんどん競争してレベルを上げていってほしい。秋まで続くと思うんでね、競争は」
守りに入るのではなく、攻める。その姿勢がドラマを生んだ。「西岡を 2番にしようか悩んだけど。くしくも、その 2番と 7番が打点(を挙げた)。面白いね。甲子園で野球を見るのが好きというお客さんがいっぱいいるんでね」。
ロッカーへ戻る際、江越に耳打ちした。「全部が全部タイミングが合っているわけじゃないぞ」-。ピリッとした一言に、23歳も「残り 3打席で 1本出せなかった。貪欲に 2本、 3本出せるようやっていきたい」と目をギラつかせた。激しい競争とともに、金本阪神は成長していく。
7回、代打で登場も三振に倒れた横田慎太郎外野手=阪神甲子園球場
今季13試合目で初めてスタメン落ちした横田に、試合前練習で金本監督が密着指導した。当てにいくスイングが目立っていたため、しっかり腰を回し、大きくフォロースルーをとるよう指示。スケールの大きい打者に育てたい指揮官は「緊急オペや。いい機会。松井(秀喜)でいけ! ってね」と話した。 7回二死 1塁で代打すると、練習通り豪快に振って、三振。「打てなくて悔しいです」と話したが、これも成長への糧だ。
3回、 2塁打を放った高山俊外野手。投手は広島・横山弘樹投手=阪神甲子園球場
D 1位・高山俊外野手が快音で甲子園デビューだ。 3回、D 2位・横山弘樹投手の変化球をうまくとらえ、左中間に落とす 2塁打。 6試合連続安打とした。「( 1本出たのは)よかったです。 1点負けている場面での打席だったので、なんとか出塁をしたかったです」。安打は 1本に終わり悔しさをにじませたが、今季19安打。リーグトップタイもキープだ。
9回のドラマ。鳥谷敬内野手が執念の内野安打で同点にした=阪神甲子園球場
鳥谷敬内野手が同点内野安打!阪神、 9回一死から執念見せた 3連打!
「あ~」というスタンドのタメ息を背に激走した。ボテボテの打球が鳥谷にとって幸いとなった。大歓声に変わった。
「外は少々(ボール球でも)いこう(と思っていました)。(打球は)当てにいくといったらアレですけど…。(打者を)進めようと(いう気持ちでした)」
1点を追う 9回だった。福留の左前へのポテンヒット、ゴメスの鋭い中前打で回ってきた。スコアボードに表示された打率は 0.140。 6日の巨人戦(東京ドーム)の第 3打席で 1塁内野安打を奪って以来、 9打席連続無安打と再びトンネルに入りかけ、試合前には金本監督から直接指導を受けるなど、もがいていた。
9回のドラマ。福留孝介外野手が左前打で口火口火を切った=阪神甲子園球場
これまで何度も悩まされたボテボテのゴロに助けられた。中崎の 1塁送球がそれた。さらに 1塁手・新井貴浩が落球…。ボールが 1塁ベンチ方向に転々とする間に 2走・荒木が本塁生還を果たして、同点とした。新井は手を挙げて守備妨害をアピール。緒方監督もベンチから飛び出したが、判定はもちろん覆らなかった。
金本監督からは就任直後に「お前が変わらないとチームが変わらない」と喝を浴びた。「 6番はすごく大事な打順だと思っている」とも言われた。まだ打率 0.159。福留、ゴメスの後に座る権利を得ているとは思っていない。打者は 1打席、 1球で変わる。ここから巻き返す。甲子園開幕を彩った“打ち損じ”をムダにはしたくない。
9回、サヨナラ打を放った西岡剛内野手=阪神甲子園球場
西岡剛内野手が劇的なサヨナラ打を放った。
1点を追う 9回、鳥谷の内野安打に相手失策が絡み同点に追いつき、なお一死 1、 3塁。カウント 1- 2から広島中崎の直球を右中間に運び、勝負を決めた。
大きく両手を広げてガッツポーズをした西岡は、お立ち台で涙を浮かべて声を詰まらせるシーンも。「本当にこの 2年間けがをして、この場に立ったこと本当にうれしいと思いますし…。今年ね、なんとか阪神のために、一生懸命やりたいと思いますんで、温かく見守って欲しいと思います」と話した。
ヒーローインタビューで言葉を詰まらせる西岡剛内野手=阪神甲子園球場
甲子園開幕戦は劇的フィナーレ! 阪神は 9回に西岡剛内野手が右中間へサヨナラ打を放ち、 3- 2で広島に勝利。巨人を抜いて単独首位に立った。金本監督に初めてのサヨナラ勝ちをもたらした殊勲のヒーローはお立ち台で思わず涙。ドラマチックな金本虎はますます熱いで!
黄色いスタンドが、ゆがんでいった。抑えなきゃと思えば思うほど波は激しく押し寄せた。感謝の言葉も途切れた。西岡が泣いた。タテジマに袖を通し、初めてだった。
「 2年間けがをして、この場に立ったことが…本当にうれしいと思うし……。今年、なんとか阪神のために一生懸命やりたいと思っていますので……。温かく見守ってほしいと思います」
サヨナラ打の西岡がキャプテンの鳥谷敬内野手に飛びつく。甲子園開幕戦は感動の幕切れだった=阪神甲子園球場
我慢しようと思っていた。 9回、同点に追いついてなお一死 1、 3塁。福留、ゴメス、鳥谷が演出してくれたサヨナラ機に金本監督から「お前が決めろ」と背中を押された。 2ストライクと追い込まれたが、ノーステップに打法を変更し、右中間を突破。 1塁を回ると雄たけびをあげた。祝福のウオーターシャワーを寒さを忘れて浴びた。金本監督にも抱きついた。今季初のお立ち台。甲子園開幕を埋めた今季最多 4万6368人の中から、31年間もずっと応援してくれている両親を見つけるのはそう難しくなかった。
涙腺が…決壊した。
「かっこ悪いけどね…。とぼけてヒーローインタビューを終えようかなと思ったんですが…」
金本知憲監督(右)も笑顔で西岡剛内野手を出迎えた=阪神甲子園球場
胸部打撲、鼻骨骨折、鎖骨脱臼、右肘痛、右肘手術…。過去2年間のけがとの戦いに糸が切れそうになった。どうして、こんなにも苦しまなければいけないのか…。「もう…やめたい」。オフに漏らしてしまった。心配をかけるのはわかっていた。でも…。「もう 1年ダメやったら考えようや」。「ユニホームを着ているツヨシが見たい」。両親が言った。厳しく、怖く、そして優しかった。
「(両親は)喜んでましたね。久々にああいう顔を見ました。ずっと心配ばかりかけていましたし、逆に僕の前で明るく接してくれていた。無理してたんやろうな、と。きょう少し晴れました」
家族が応援してくれたからこそ今がある。金本監督から「サボリ大魔王」とキャンプ中からイジられた。ありがたいと思うと同時に戸惑った。
涙をこらえながらお立ち台でポーズを取る西岡剛内野手=阪神甲子園球場
「いつかこういう日がきて『西岡が活躍してくれたな』と言ってもらえるような活躍をしたいと日々やってきました。もう『サボリ大魔王』じゃないぞ、と」
チームは広島先発、D 2位右腕・横山弘樹投手らに苦しめられ、 8回までわずか 2安打。そこからの奇跡に指揮官は「なんか絵に描いたような、ドラマみたいな試合でしたね。お客さんは寒い中見てくれていますから。最後に盛り上がってくれて、うれしいですね」と笑顔。首位については「そうなんですか? なんにも考えてもないし」と表情を締めた。聖地初戦で劇勝。生まれ変わった虎そのものだった。
◆データBOX◆
◎…阪神の首位は今季初。昨年 9月12日(ヤクルトと同率)以来で、単独首位は同年 9月 9日以来となった。
◎…甲子園シーズン初戦に勝利したのは、2013年 4月 9日の巨人戦(○ 2- 0)以来 3年ぶり。甲子園シーズン初戦でサヨナラ勝ちは、2009年 4月 7日の広島戦(○11-10)以来 7年ぶり。
◎…西岡のサヨナラ安打は2013年 6月 5日の西武戦(単打)以来 3年ぶり 4度目。
先発した能見篤史投手=阪神甲子園球場
能見篤史投手が 7回10奪三振 2失点と好投した。
初回に 3連打などで 2点を奪われるも、その後は要所を締める投球。 2回には 3者連続三振を奪い、今季初の 2桁奪三振を記録した。 9回には味方打線が奮起し、逆転サヨナラ勝ち。 2敗目を免れた。ここまで 3試合を投げて防御率1.66と、試合を作り続けている。
7回表無死、広島田中に中前打を浴び悔しがる能見篤史投手=阪神甲子園球場
先発の能見は 1回の 2失点(自責 1)のみで 7回まで粘った。チームの勝利に「立ち上がりは難しいよね。江越がホームランを打ったら(不敗神話で)負けないから。危なかった」と胸をなでおろした。思い切りよく内角を突くシーンも目立ち、10奪三振。2014年 6月14日の西武戦(西武D)以来となる 2桁の三振を奪った。金本監督も「初回以外はほぼ完璧」とたたえた。
1イニングを無失点に抑えた高橋聡文投手=阪神甲子園球場
中日からのFAで加入した高橋聡文投手が阪神のユニホームを着て初登場となった本拠地・阪神甲子園球場でうれしいタテジマ初勝利を手にした。
1点ビハインドの 9回に 4番手で登板。田中、安部を空振り三振、丸を左飛と、左打者 3人を完璧に打ち取った。その裏、味方打線が逆転サヨナラで白星が転がり込んだ。
「阪神ファンのあの声援を受けると心強いですね。これまでは逆だったですから」。試合後、笑顔で話していた。
待ちに待った甲子園での今季初戦。劇的勝利に虎党は歓喜に震えた=阪神甲子園球場
タテジマを着て登った聖地のマウンドからは、違う景色が見えた。FA左腕、高橋が甲子園初戦で虎移籍後初勝利だ。あいさつ代わりの鮮やかな 3人斬りで、サヨナラ劇を呼び込んだ。
「 1点差なら、まだわからないと思っていました。 3人で終われてよかったです。あの声援が味方になれば心強いと、ずっと思っていました」
中日時代は圧をもって襲いかかってきた虎党の声に、背中を押された。 1- 2の 9回に 4番手で登板。 2安打していた先頭・田中を、粘られながらも 7球目の内角高め直球で空振り三振。続く安部も 3球三振に斬った。丸は左飛で、左打者 3人を貫禄で退けた。大歓声を浴びながらベンチに帰り、逆転サヨナラのドラマを見届けた。劇的に舞い込んだ、虎 1勝目だった。
待ちに待った甲子園での今季初戦。劇的勝利に虎党は歓喜に震えた=阪神甲子園球場
プロ15年目での移籍。当然、悩んだ。例年は年末年始に帰省する程度だったが、FAの時期、名古屋から地元・福井へ車を飛ばした。実家の老舗和菓子店「大次郎」で 4代目を務める、兄・厚至さんと杯を交わすうち、本音がこぼれた。
「この世界で、こんなにやらせてもらえた。自分では『成功した』と言ってもいいと思ってる。挑戦をしてもいいのかな…」
すっきりと考えをまとめ、名古屋へ戻ると虎入りを決めた。 401試合に登板し、99ホールドの堂々の成績を残した青いユニホームを脱いだ。常勝竜で経験してきたものすべてを、虎での“挑戦”に注ぎ込むつもりだ。
チーム最多タイの登板 6試合で、防御率0.00。直近 3登板の 3イニングで 5三振を奪っている。「普段通りに投げることができました」という言葉も頼もしい。地鳴りのような大声援を味方に、虎の終盤を支えていく。
阪神甲子園球場のバックスクリーン下にある「CoCo PARK(ココパーク)」が進化して、 8日から営業を開始した。
キッズコーナーではデーゲーム及び 7月 8日~ 9月 4日の期間にヨーヨー釣りが新登場。バーコーナーでは海外ビールが新登場した。
この日は藤浪がストラックアウトに挑戦し、10球で計 6枚を射抜いた。全球宣言通りの番号を 9球で射抜けば、先着 1名で阪神公式戦での始球式の権利をプレゼントされる。まだ 1人も成功しておらず、藤浪は「(成功したら)タイガースに入ってもらわないといけないですね」と笑顔で“勧誘”した。
良い試合だった。高橋聡文投手も初の勝利を挙げるし、投手戦ながらも実に楽しい試合となった。これを糧にして、2016年シーズンこそ全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2016年 公式戦 日程と結果(04月)
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2016年 ファーム試合日程・結果(04月)
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