阪神は13日、DeNA 7回戦の試合前に横浜スタジアム内で11日の巨人戦(甲子園)でコリジョンが適用された判定に関してセ・リーグの杵渕統括、友寄審判長から説明を受けた。金本監督のほか、谷本常務らが出席。阪神が用意したリプレー映像を見ながら、約50分間、意見交換した。金本知憲監督(48)は試合前練習終了後「持ち帰ってもらったから。あれは向こうの審判の判断でそうだったというね。もう 1回、映像を見直して、審判の方が、その後にどうでしたかと聞かないと、また同じプレーをしたときに、コリジョン取られたら、こっちもたまらん。あれで、本当に良かったのか、ダメなのか。こっちは原口のプレーは間違いじゃなかったと思っている」と説明し、今後、審判団の見解について回答を求める方針だ。友寄審判長は審判の判断を共有するために、金本監督の意見を持ち帰り、検討研究するという。NPB側は阪神側からの意見を一度持ち帰って検証し、今後の判断材料にするとした。金本監督は近日中にNPBが見解などを出すことを要求した。だが…。虎将の発言を伝え聞いた杵渕統括は「きょうのやりとりで終わりです」と明確な回答を約束していないことを説明した。両者は平行線をたどるばかり。今後どう折り合っていくのか。
13日横浜スタジアムでDeNA-阪神が行われ、DeNAは 2回一死 2塁から戸柱が、 1塁手ゴメスのミットを弾く右前打で 1点を先制した。阪神は 2回の得点機を逃した。阪神は 8回大和とゴメスの適時 2塁打で 2点。 8回に同点に追いつかれたが、 9回に新井の 2号ソロで勝ち越し、連敗を「3」で止めた。負ければ借金生活となる一戦。土壇場で踏みとどまる勝利に金本知憲監督(48)は「土俵際だったけどね、今日は。ミスにも助けられたりした。こっちもミスして1点失ったし、おあいこだけど」と話した。
マウロ・ゴメス内野手(31)が勝ち越し打を放った。 1- 1の同点に追いついて迎えた 8回二死 1、 2塁の場面。DeNA井納のフォークを右翼線に転がし、 2塁走者の大和を迎え入れた。 2塁に到達したゴメスは、まるでキングコングみたいに手を 3度たたいて、ほえた。 1- 1と同点にした直後の 8回二死 1、 2塁。井納の得意球、フォークを流し打った。打球は 1塁手・ロペスの脇を抜け、右翼線を転々…。左中間へ適時 2塁打を放った大和が 2塁から悠々と生還した。セ・リーグトップの35打点で一時勝ち越しに成功。 4月30日の甲子園で 7回無失点の好投を許していた右腕への対策がバッチリだったことを明かした。 2塁で興奮を隠しきれなかったゴメスだが、その前まではイライラがたまっていた。守備では 1回先頭・石川の打球を処理した北條の送球を後ろにそらし、鳥谷のボーンヘッドが出た直後の 2回一死 2塁では戸柱の 1、 2塁間へのゴロに飛び込むも弾いてしまった。 1点を追う 4回一死 1、 2塁。抜けたフォークに空振り三振を喫すると球審にブツブツいう珍しい場面があった。藤浪の好投に何が何でも応えたかった。緊張の糸が切れそうになるのを耐え、最後に笑った。D 1位・高山俊外野手(23=明治大學)のラッキーな 3失がはさまったにせよ、劣勢に追いつき最後は突き放した。鳥谷の大きな不安はあるものの、光が徐々に見えてきた。
新井良太内野手(33)が 9回に左翼席へ 2号ソロを放ち、 3- 2の勝利を決める値千金の決勝アーチとなった。連敗を「3」で止め、貯金ゼロで臨んだ試合はこれで 6勝 1分け。借金生活への転落をまたも逃れて、 3位タイに浮上や。 8回に 2点を奪って勝ち越すも、その裏に同点とされて迎えた 9回。マウンドにはDeNAの守護神・山崎康。一死走者なし、カウント 1- 1からの 3球目の 142キロをとらえると、白球は左翼席に一直線。 4月27日の巨人戦(甲子園)以来の今季 2号で連敗を「3」で止め、負ければ借金生活だったチームを救った。金本監督も笑顔でたたえてくれた。ミスタータイガースにも指導を仰いだ。掛布 2軍監督は「左足の踏み込み」「軸で打つこと」をアドバイス。“売り”である長打力に正面から向き合ってきた男は納得の表情を浮かべた。ヒーローインタビューで声を張りあげた。貯金ゼロで臨んだ試合はこれで 6勝 1分け。貯金「1」として 3位タイに浮上しての再出発だ。横浜の夜空にかけたアーチが、猛虎の新たなスタートになる。
打てない上に捕球すらできない-。しかも年俸は 4億円。逆転勝利にわくナインの中で鳥谷敬内野手(34)だけは浮かない表情だった。 2回一死 1塁。藤浪が戸柱に投じた初球に 1走・山下幸輝がスタート。原口のストライク送球をナント、ポロリ! グラブの土手にあてて捕り損ねてしまった(記録は盗塁)。二死走者なしが一死 2塁のピンチ。藤浪は直後に、戸柱恭孝捕手(26=NTT西日本)に先制適時打を浴びた。 9回に良太の一撃が飛び出し、接戦を制したものの、負けていれば“戦犯”だった。 7番に降格させた金本監督が苦言を呈した。それでもカンフル剤とはならず 4タコで19打席無安打。打率も 0.235まで降下した。鳥谷は必死に声を絞り出したが、Xデーの足音が聞こえる…。
すべてを出し尽くしたからこそ、ベンチでは晴れ晴れとした表情を見せた。藤浪晋太郎投手(22)が復活。横浜スタジアムで逆襲ののろしをあげた。 2回一死 2塁でD 4位・戸柱恭孝捕手に先制の右前適時打を許したが、 3回以降は 2塁すら踏ませなかった。 4番筒香にこそ2四球を与えたが、梶谷とロペスはともに 3打数無安打に抑えた。中 6日で10日の巨人戦(甲子園)に登板予定だったが、雨天中止。時間をかけてセットポジション時に首が“お辞儀”するクセなどを修正。この快投をきっかけにして連勝街道を突っ走る。
13日阪神鳴尾浜球場でウエスタン・リーグ・阪神-中日が行われ、梅野隆太郎捕手(24)が13日、ウエスタン・中日戦(鳴尾浜)に「 8番・捕手」で先発。 5回の第 2打席で左翼へ 1号ソロを放った。掛布雅之 2軍監督(61)から打席でのスタンスの広さを指摘されて修正に取り組み、実戦でさっそく結果を出した。試合は 3-11で敗れ、 8試合ぶりの敗戦となった。 2- 4の一死走者なし。野村の 120キロ変化球を振り抜くと、打球は弾丸ライナーで左翼フェンスを越えた。梅野自身、気付いていたことだからティー打撃から積極的に修正に取り組んだ。そして、いきなりの成果発揮だ。 1軍では打率 0.120(50打数 6安打)と低迷し、 4月27日に登録を抹消された。入れ替わる形で 1軍に上がった同学年の原口が文句なしの活躍。立場は逆転したが、巻き返す時間はたっぷりと残っている。
左太もも裏痛からの復帰を目指し、 2軍調整中の西岡剛内野手(31)に再発のおそれだ。この試合で西岡は前日12日に続いて「 1番・ 2塁」でスタメン出場。 1回に 2ゴロを放ち、アウトになったが 1塁へ全力疾走した。しかし 3回の守備につかず、交代した。掛布 2軍監督は「 1塁を走り抜けた際に痛めていたところに張りと痛みを感じたというので大事を取って代えた」と説明した。記事をまてめてみました。
阪神は13日、DeNA 7回戦の試合前に横浜スタジアム内で11日の巨人戦(甲子園)でコリジョンが適用された判定に関してセ・リーグの杵渕統括、友寄審判長から説明を受けた。
金本監督のほか、谷本常務らが出席。阪神が用意したリプレー映像を見ながら、約50分間、意見交換した。
金本知憲監督は試合前練習終了後「持ち帰ってもらったから。あれは向こうの審判の判断でそうだったというね。もう 1回、映像を見直して、審判の方が、その後にどうでしたかと聞かないと、また同じプレーをしたときに、コリジョン取られたら、こっちもたまらん。あれで、本当に良かったのか、ダメなのか。こっちは原口のプレーは間違いじゃなかったと思っている」と説明し、今後、審判団の見解について回答を求める方針だ。
友寄審判長は「(原口が)捕球するために走路に入ったんだという判断ですけど、我々審判は走路に入らなくても捕球できただろうという判断のもとにコリジョンの適用をしたということを伝えた」と説明。審判の判断を共有するために、金本監督の意見を持ち帰り、検討研究するという。
審判長は「今後、こういうときはどういう判断が一番、適切なのかということで、持ち帰りますと。我々審判で研究して、速やかにその判断をまとめていきたい」と説明した。11日巨人戦(甲子園)の 3回、本塁でのクロスプレーで捕手の原口のタッチがコリジョンと判定され、アウトがセーフに覆っていた。
試合前に取材に応じるセ・リーグの杵渕統括(左)と友寄審判長=横浜スタジアム
納得できん! 金本知憲監督は13日、DeNA戦前に三塁ベンチ裏で日本野球機構(NPB)の杵渕和秀セ・リーグ統括、友寄正人審判長と意見交換した。11日の巨人戦(甲子園)でセ・リーグで初適用されたコリジョン(衝突)ルールについて説明を受けたが、両者の見解は平行線をたどった。
金本監督は首を縦に振らなかった。いくら説明されても納得できるはずがなかった。コリジョン・ルールが適用される案件ではない-と。
「(ホームベースの前で)捕れないですよ。結果的にまたがざるを得なかった。ルールに則ったプレー。まったく(走路を)ふさいでいない。もう一回(映像を)見てほしい」
11日の巨人戦での原口の動作について改めて落ち度がないことを強調した。しかし、友寄審判長は12日に届いた意見書に答える形でこの日、阪神サイドに「走路に入らなくても捕球できた」と伝えた。
NPB側は阪神側からの意見を一度持ち帰って検証し、今後の判断材料にするとした。金本監督は近日中にNPBが見解などを出すことを要求した。
「なるべく早く。近々に。同じようなプレーがすぐにあるかもしれない。これは阪神だけじゃなく、どの球団も注目している」
だが…。虎将の発言を伝え聞いた杵渕統括は「きょうのやりとりで終わりです」と明確な回答を約束していないことを説明した。両者は平行線をたどるばかり。今後どう折り合っていくのか。
★意見を研究材料
金本監督らに見解を説明した友寄審判長はあらためて「捕手は走路に入らなくても(本塁への送球を)捕球できたという判断のもと、ルールを適用した」と説明。報道陣には「(阪神の)意見を持ち帰って審判の中でまとめていく」と話した。杵渕セ・リーグ統括は「判定、判断は適切と考えている。今回の意見交換を研究材料に、審判全員の判断基準を狭めていきたい」とした。
<DeNA 2- 3阪神>◇13日◇横浜スタジアム
DeNAは 2回一死 2塁から戸柱が、 1塁手ゴメスのミットを弾く右前打で 1点を先制した。阪神は 2回の得点機を逃した。
阪神は 4回二死 1、 2塁で原口の中堅に落ちるかという当たりを 2塁石川に好捕された。 6回一死 1、 2塁も無得点に終わった。
阪神は 8回大和とゴメスの適時 2塁打で 2点。 8回に同点に追いつかれたが、 9回に新井の 2号ソロで勝ち越し、連敗を「3」で止めた。
9回表阪神一死、左越えに勝ち越しソロ本塁打を放った新井良太内野手=横浜スタジアム
阪神が終盤の得点で連敗を「3」でストップ。中日と並んで 3位に浮上した。
7回まで沈黙していた打線が、 1点を追う 8回に奮起。 2点を奪い逆転に成功すると、同点に追いつかれた 9回には、代打新井良太内野手(32)が決勝ソロ本塁打を放ち勝利した。
負ければ借金生活となる一戦。土壇場で踏みとどまる勝利に金本知憲監督は「土俵際だったけどね、今日は。ミスにも助けられたりした。こっちもミスして1点失ったし、おあいこだけど」と話した。
9回一死、本塁打を放った新井良太内野手(左)を笑顔で出迎える金本知憲監督(右から 2人目)=横浜スタジアム
マウロ・ゴメス内野手が勝ち越し打を放った。
1- 1の同点に追いついて迎えた 8回二死 1、 2塁の場面。DeNA井納のフォークを右翼線に転がし、 2塁走者の大和を迎え入れた。
8回表阪神二死 1、 2塁、井納から 1度は勝ち越しとなる右翼線適時 2塁打を放ったマウロ・ゴメス内野手=横浜スタジアム
バッフン、バッフン、バッフン! 2塁に到達したゴメスは、まるでキングコングみたいに手を 3度たたいて、ほえた。
「打点がついたし、興奮してしまったよ。ストライクゾーンにきた球を大振りせずに芯に当てるという意識だった」
1- 1と同点にした直後の 8回二死 1、 2塁。井納の得意球、フォークを流し打った。打球は 1塁手・ロペスの脇を抜け、右翼線を転々…。左中間へ適時 2塁打を放った大和が 2塁から悠々と生還した。
セ・リーグトップの35打点で一時勝ち越しに成功。「低めを捨てて、ゾーンを上げろ、という指示は出ていたよ」と、 4月30日の甲子園で 7回無失点の好投を許していた右腕への対策がバッチリだったことを明かした。
8回に勝ち越し適時 2塁打を放ったマウロ・ゴメス内野手。ベース上で大きく吠えた=横浜スタジアム
2塁で興奮を隠しきれなかったゴメスだが、その前まではイライラがたまっていた。守備では 1回先頭・石川の打球を処理した北條の送球を後ろにそらし、鳥谷のボーンヘッドが出た直後の 2回一死 2塁では戸柱の 1、 2塁間へのゴロに飛び込むも弾いてしまった。記録は 3失に右前適時打といずれも失策はつかなかったが、気合が空回りしてばかり…。 1点を追う 4回一死 1、 2塁。「『タイムをとるのが遅い』と言われた」。抜けたフォークに空振り三振を喫すると球審にブツブツいう珍しい場面があった。藤浪の好投に何が何でも応えたかった。緊張の糸が切れそうになるのを耐え、最後に笑った。
大和外野手のバットが好調だ。八回に同点二塁打を放ち、虎党を驚喜させた=横浜スタジアム
大和も「(井納が)いい投手だし、なんとか早いカウントでと思っていました。毎日アピールです。必死になってやるだけです」と汗をぬぐう。
「今は打線が停滞しているから」と金本監督。D 1位・高山俊外野手のラッキーな 3失がはさまったにせよ、劣勢に追いつき最後は突き放した。鳥谷の大きな不安はあるものの、光が徐々に見えてきた。
◆大和・最近の殊勲打VTR
5月 1日のDeNA戦(甲子園)。 6- 6で迎えた 8回に右前へ決勝タイムリー。 3安打の猛打賞で主役となった。 5日の中日戦(ナゴヤD)では両軍無得点で迎えた 7回に山井から左翼席へ実に 2年ぶりとなる 1号ソロ。 1- 0の勝利を決める値千金の決勝弾だった。
9回、本塁打を放った新井良太内野手=横浜スタジアム
良太様、ありがとう。新井良太内野手が 9回に左翼席へ 2号ソロを放ち、 3- 2の勝利を決める値千金の決勝アーチとなった。連敗を「3」で止め、貯金ゼロで臨んだ試合はこれで 6勝 1分け。借金生活への転落をまたも逃れて、 3位タイに浮上や。
白球はまたたく間にフェンスを越えた。静まりかえる右翼席とは対照的に、打球が飛び込んだ左翼スタンドから大歓声が巻き起こる。バットを高々と投げた新井がダイヤモンドを一周。終盤に訪れた急展開に 2号ソロでケリをつけた。
「完璧でした。山崎(康)君はすごく良いピッチャーなので、積極的にいきました。(バットの)芯でしたし、たくさんのファンの方のおかげであそこまで飛んだと思います」
新井良太内野手が打った瞬間、阪神ベンチは大騒ぎとなった=横浜スタジアム
8回に 2点を奪って勝ち越すも、その裏に同点とされて迎えた 9回。マウンドにはDeNAの守護神・山崎康。一死走者なし、カウント 1- 1からの 3球目の 142キロをとらえると、白球は左翼席に一直線。 4月27日の巨人戦(甲子園)以来の今季 2号で連敗を「3」で止め、負ければ借金生活だったチームを救った。金本監督も笑顔でたたえてくれた。
「中堅の意地をね、若手だけじゃないというところをみせてもらった。同じ力なら若い奴を使うんだから。若い選手以上のものを出してくれないと。中堅は正直チャンス少ないけど、そのチャンスをよく生かしてくれた。救ってくれたね」
兄・貴浩(広島)は通算2000安打を達成して脚光を浴びたが、良太は今季の開幕を 2軍で迎えた。D 1位・高山俊外野手や横田、陽川ら若虎が次々と抜擢され、 1軍で活躍する中、地道に汗を流してきた。筒井 2軍打撃コーチにお願いして自身の打撃フォームを四方八方、いろいろな角度から撮影してもらい、文字通り見つめ直した。
9回、新井良太内野手が決勝ホームラン。バットをほうり投げる姿もかっこええ!=横浜スタジアム
ミスタータイガースにも指導を仰いだ。掛布 2軍監督は「左足の踏み込み」「軸で打つこと」をアドバイス。“売り”である長打力に正面から向き合ってきた男は「いいスイングができた。しっかり下半身で振るということができた」と納得の表情を浮かべた。
西岡の負傷があって 4月24日に 1軍昇格したが、今季はすべて途中出場。 2打席目が回ってきたのは出場 9試合目のこの試合が初めてだった。超変革を掲げるチームにあって、32歳は中堅。出番が少ない中での 1打席勝負の難しさにも、「それでどうこうはない。変わらずに準備するだけ」。常に前向きさを失わない男に、勝利の女神がほほえんだ。
「あしたも若い人、中堅、ベテランみんなで一致団結してがんばります」
ヒーローインタビューで声を張りあげた。貯金ゼロで臨んだ試合はこれで 6勝 1分け。貯金「1」として 3位タイに浮上しての再出発だ。横浜の夜空にかけたアーチが、猛虎の新たなスタートになる。
試合に勝利し、金本知憲監督とハイタッチの新井良太内野手=横浜スタジアム
★今も昔もお手本
新井は今も昔もチームのお手本だ。かつて広陵高時代の恩師、中井監督に言われた言葉がある。「お前は史上最低の 4番。でも、最高のキャプテンだった」-。明るく前向きで、人一倍練習熱心。その姿は今も変わらない。片岡打撃コーチは「練習姿勢とか、若い選手の見本になる選手に結果が出たことがよかった」とうなずいた。周囲に好影響を与えられる選手だけに、チームにとって大きな一発だ。
◆データBOX◆
◎…阪神が連敗を「3」で止め、 3位に浮上。今季連敗を「3」で止めたのは、 4月19日のヤクルト戦(○ 8- 4、甲子園)以来 2度目。いずれの試合も藤浪が先発し、中継ぎの高橋に勝ち星がついている。
◎…貯金ゼロで迎えた試合は今季 7度目だったが、 6勝 1分でいまだに負けなし。 3月25日の開幕戦で敗れて以降は借金がない。
2回、原口文仁捕手の送球を捕り損ねた鳥谷敬内野手(右)は転倒。山下幸輝内野手の 2盗を許してしまった=横浜スタジアム
打てない上に捕球すらできない-。しかも年俸は 4億円。逆転勝利にわくナインの中で鳥谷敬内野手だけは浮かない表情だった。
「 1塁走者が目に入った? あれは僕のミスです」
2回一死 1塁。藤浪が戸柱に投じた初球に 1走・山下幸輝がスタート。原口のストライク送球をナント、ポロリ! グラブの土手にあてて捕り損ねてしまった(記録は盗塁)。
二死走者なしが一死 2塁のピンチ。藤浪は直後に、戸柱に先制適時打を浴びた。 9回に良太の一撃が飛び出し、接戦を制したものの、負けていれば“戦犯”だった。
鳥谷敬内野手は、五回に空振り三振に倒れるなど、 7番降格でも 4打数無安打だった=横浜スタジアム
「あの盗塁ね。あれは鳥谷クラスのやるプレーじゃない。やってはダメ。(バットの)振りもシャープじゃないし、彼自身が自分で考えて立て直してこないと。流れに任せているだけじゃなく、自分で上がってこないと」
7番に降格させた金本監督が苦言を呈した。それでもカンフル剤とはならず 4タコで19打席無安打。打率も 0.235まで降下した。
若手中心の打線の中でチームトップの高給。さらに連続試合フルイニング出場( 6144試合)なども更新中とあって、金本監督も簡単にスタメンを剥奪することはできない。
「(明日から)打てるようにがんばります」
鳥谷は必死に声を絞り出したが、Xデーの足音が聞こえる…。
中 9日の藤浪晋太郎投手が会心の投球。 7回を 1失点に抑えた=横浜スタジアム
すべてを出し尽くしたからこそ、ベンチでは晴れ晴れとした表情を見せた。藤浪晋太郎投手が復活。横浜スタジアムで逆襲ののろしをあげた。
「全体的にバランスが良かったので、思い通りの球が多く投げられました」
2回一死 2塁でD 4位・戸柱恭孝捕手に先制の右前適時打を許したが、 3回以降は 2塁すら踏ませなかった。 4番筒香にこそ2四球を与えたが、梶谷とロペスはともに 3打数無安打に抑えた。「カットボールは空振りが取れていた。ツーシームは精度が良かったです」と胸を張った。
1点を追う 8回先頭の打席で代打・今成が送られて降板となったが、90球を投げ、 7回 3安打 1失点。 4勝目はお預けとなったが、復活の兆しをみせた。
中 6日で10日の巨人戦(甲子園)に登板予定だったが、雨天中止。時間をかけてセットポジション時に首が“お辞儀”するクセなどを修正。香田投手コーチは「立ち姿がよくなった。軸の移動も安定していた。バランスがよくなった」とたたえた。
「反省点もありますが、次につながるピッチングはできたと思います」と藤浪。この快投をきっかけにして連勝街道を突っ走る。
ウエスタン・リーグ<阪神 3-11中日>◇13日◇阪神鳴尾浜球場
梅野隆太郎捕手が13日、ウエスタン・中日戦(鳴尾浜)に「 8番・捕手」で先発。 5回の第 2打席で左翼へ 1号ソロを放った。掛布雅之 2軍監督から打席でのスタンスの広さを指摘されて修正に取り組み、実戦でさっそく結果を出した。試合は 3-11で敗れ、 8試合ぶりの敗戦となった。
置かれた状況を考えるとこれぐらいで喜んでいられないが、グラウンドを 1周した梅野は素直に笑顔を見せた。
「スライダーです。(当たりは)会心でした。これをきっかけにしていければ」
2- 4の一死走者なし。野村の 120キロ変化球を振り抜くと、打球は弾丸ライナーで左翼フェンスを越えた。
5回、梅野隆太郎捕手が今季初本塁打。掛布 2軍監督の指導をさっそく生かした=阪神鳴尾浜球場
試合前の練習中。掛布 2軍監督からスタンスの広さを指摘された。指揮官は「広すぎると腰がうまく回らない。狭めるというか、バランスよく振れるようにね」と説明。梅野自身、気付いていたことだからティー打撃から積極的に修正に取り組んだ。そして、いきなりの成果発揮だ。
「一歩でも半歩でも…(狭く)と思ってやってます。(慣れない歩幅で)違和感はあるし、試合では(相手投手が)タイミングを外してくるのでなかなかうまくいかないけど、できる限り意識してやっていきたい」
1軍では打率 0.120(50打数 6安打)と低迷し、 4月27日に登録を抹消された。入れ替わる形で 1軍に上がった同学年の原口が文句なしの活躍。立場は逆転したが、巻き返す時間はたっぷりと残っている。
西岡剛内野手はトレーナーとともに阪神鳴尾浜球場をあとにした
左太もも裏痛からの復帰を目指し、 2軍調整中の西岡剛内野手に再発のおそれだ。
この試合で西岡は前日12日に続いて「 1番・ 2塁」でスタメン出場。 1回に 2ゴロを放ち、アウトになったが 1塁へ全力疾走した。しかし 3回の守備につかず、交代した。
いったん室内に入った西岡は私服に着替え、「何もないです」とだけ話し、試合中に球場を離れた。
掛布 2軍監督は「 1塁を走り抜けた際に痛めていたところに張りと痛みを感じたというので大事を取って代えた」と説明した。
晋太郎が踏ん張り、良太が頑張った!全員で試合にぶつかれば勝てるという証拠だ!これからも全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
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