18日阪神甲子園球場で阪神-中日11回戦が行われ、阪神は 2回一死 3塁で原口の左前適時打が出て先制。中日は 2回に一死 1、 2塁の好機をつくるも後続が凡退した。阪神は 7回以降、中継ぎ陣が踏ん張り、勝率を「5割」に戻した。藤川は国内復帰初セーブ。中日田島は開幕から25試合連続無失点。
原口文仁捕手(24)が先制タイムリーを放った。 2回一死 3塁の場面。中日先発山井の内角 137キロのシュートに詰まりながら、左前に落とした。冷静に状況を分析した計算ずくの一撃に胸を張った。
鳥谷敬内野手(34)が勝ち越し犠飛を打ち上げた。 1- 1の同点に追いつかれた直後の 4回裏。一死満塁の場面で、中日先発山井の 136キロのシュートを左翼に運んだ。同点に追いつかれた直後の 4回一死満塁、鳥谷が勝ち越しの左犠飛を放った。前日17日、遊撃後方の打球をグラブに当てながら落球。逆転負けの原因となったミスを、金本監督は断罪した。一夜明けて、ピリピリムードでの一戦だったが、バットで貢献し、守備でもノーミス。野手キャプテンが意地を見せた。
虎党の歓声が現実のものとなるまで少々、秒数を要した。長~い滞空時間をかけて打球は左翼席に着弾。マウロ・ゴメス内野手(31)の声も弾んだ。 1点リードの 5回、フルカウントから山井の真ん中フォークをとらえた。夜空に高く舞い上がった 2試合ぶりの11号ソロ。重苦しいムードを、自身のバットで振り払った。15日のDeNA戦(横浜)では“内野フライお見合い”(結果は 3塁内野安打)があったが、これもゴメスは当事者の一人。試合前練習は異例の特守から始った。 3分ほどのミーティングの後、内外野ランダムにフライが飛んだ。約20分間で計90球。ナインは声をかけ合って白球を追いかけた。もちろん、ゴメスも参加。その後は外野のポール間を大汗をかきながらランニングするなど、この一戦への意気込みは並々ならぬものがあった。この日がチーム43試合目で残りシーズン 100試合。G砲のバットが火を吹き続けるなら、実りの秋が待っている。
阪神先発の横山雄哉投手(22)がプロ 2勝目をマークした。 4日にプロ初勝利を挙げた中日相手に、 6回途中まで 3安打 1失点にまとめるナイスピッチ。好救援してもらった「新日鉄住金鹿島」の先輩石崎剛投手(25)とお立ち台に上がり、「最高です」と笑顔をはじけさせた。チームの 5割再浮上を導き、今季中日戦は 2戦 2勝の竜キラー襲名だ。横山雄哉投手と石崎剛投手の2014年ドラフト 1、 2位コンビが揃ってお立ち台に上がった。 2人は社会人時代の「新日鉄住金鹿島」でも同僚だった。横山は 5回 1/3を 1失点で 2勝目。石崎は 6回途中から横山の後を継ぎ好リリーフを見せた。藤川が 9回を締め、興奮冷めやらぬスタンドからの拍手喝采が全身を包む。同期入団の石崎と並んでのお立ち台で、横山が甲子園初勝利の味をかみしめた。 1点リードの 4回に一死 2塁からナニータに137キロの直球を中前に運ばれ、同点に追いつかれたが、踏みとどまった。続く堂上を内角直球で一直に仕留め、飛び出していた 1走もアウト。逆転は許さなかった。 6回、大島にヒットを浴び、四球で一死 1、 2塁としたところで降板。左腕は好リリーフに助けられ、ついに甲子園での勝利をつかんだ。次戦への思いを強くした。右腕をしならせるたびに聖地が熱を帯びていくのがわかった。これが甲子園。これが阪神。石崎は主役になる瞬間を肌で感じていた。炎の18球。憧れの球児に負けない直球勝負で火を消した。今季 4試合目。10日ぶりのマウンドは、 3- 1の 6回一死 1、 2塁。相手は 4番・ビシエド。いきなり 2ボールも冷静だった。150キロで空振り。最後は高めの 148キロで空振り三振。続くナニータへの初球はファウルとなったが、自己最速にあと 3キロと迫る 152キロを計時。ナニータを 1ゴロに仕留めるとポンポンとグラブをたたき、気合をさらに注入。 6回の全 7球を含め直球は13球数えた。目標が球児であるように、本来は速球派。体重移動や力の入れ具合を取り戻した。結果を出せば、次の舞台をもらえる。それが金本阪神。今度は昨季 8試合のみに終わった25歳右腕がはい上がってきた。
石崎のような速球は投げられないが、安藤優也投手(38)は緩急を使った投球で、勝利のバトンを藤川へと託した。 2点リードの 8回一死 1、 2塁で 4番手で登板。いきなり平田に左前に運ばれ、 1点差に追い詰められると気合を入れ直した。今季13試合目の登板で、防御率0.00だが、同点もしくはリードを許している場面での登板が多かった。それだけに勝利に貢献できた喜びは格別だった。ゲームセットと同時に、復帰初セーブを挙げた藤川のもとに歩み寄った。投手陣のハートが「1勝」をゲットするために 1つになった、と言わんばかりだった。
藤川球児投手(35)が復帰後初セーブを挙げた。日本球界でのセーブは2012年 9月15日巨人戦以来 4年ぶり。 1点リードの 9回に登場。開幕から守護神を務めたマテオが下半身の違和感を訴え、抑え不在の状況でかつてのストッパーに白羽の矢が立った。藤川球児投手が中日戦の 9回に登板し、打者 3人でピシャリ。 1点リードを守り、1341日ぶりのセーブを挙げた。引き分けを挟んだ連敗を「2」で止め、勝率「5割」に復帰。帰ってきた虎の守護神の魂の13球に、聖地が大歓声に包まれた。どよめきと大歓声が上がり、リンドバーグの曲が流れる。球児が最終回に帰ってきた。チームの危機に立ち上がり、舞い上がるジェット風船を背景に 3人斬り。1341日ぶりセーブだ。汗か涙かわからない滴をぬぐい、ホッと息をついた。先発で開幕も前日まで 1勝 2敗、防御率5.88。 7日のヤクルト戦(甲子園)で 3回 5失点と打ち込まれたのを最後に、リリーフに配置転換となった。セーブ機会はおろかリード時の登板も今季初。守護神のマテオが股関節付近を痛め、ドリスも体調不良。球児しかいなかった。直球だけで攻めた。 9回先頭の堂上にいきなり3ボールとしたが、最後は外角高めの 147キロで空振り三振だ。亀沢は 2ゴロ。野本への 2球目で今季最速の 148キロも出た。13球で 1点リードを守った。2012年 9月15日の巨人戦(東京D)以来の通算 221セーブ目をつかんだ。球児は直球についても手応えを口にした。長い旅から、居るべき場所へ。火の玉はまだまだ燃え続ける。
11日の巨人戦で適用されたコリジョン(衝突)ルールに関して日本野球機構(NPB)に意見書を提出していた阪神は18日、書面で回答を受けたと発表した。18日、東京都内では野球規則委員を中心とした話し合いが行われ、選手のけがを防ぐために導入したコリジョンルールの趣旨などを再確認した。記事をまとめてみました。
<阪神 3- 2中日、11回戦>◇18日◇阪神甲子園球場
阪神は 2回一死 3塁で原口の左前適時打が出て先制。中日は 2回に一死 1、 2塁の好機をつくるも後続が凡退した。
阪神は 4回、一死満塁で鳥谷の左犠飛で勝ち越し。 5回にもゴメスの11号ソロで追加点。中日先発山井は 5回 3失点で降板。
阪神は 7回以降、中継ぎ陣が踏ん張り、勝率を「5割」に戻した。藤川は国内復帰初セーブ。中日田島は開幕から25試合連続無失点。
9回、大声援の中マウンドで投球の藤川球児投手=阪神甲子園球場
原口文仁捕手が先制タイムリーを放った。
2回一死 3塁の場面。中日先発山井の内角 137キロのシュートに詰まりながら、左前に落とした。「内野が前進守備を敷いてきていたので、多少詰まってもいいと思って、ポイントを近めにして強く振ることを意識していました。なので、詰まったヒットでしたけれども、自分としては想定内の当たりでした」。冷静に状況を分析した計算ずくの一撃に胸を張った。
2回裏阪神一死 3塁、左前へ先制適時打を放った原口文仁捕手=阪神甲子園球場
鳥谷敬内野手が勝ち越し犠飛を打ち上げた。 1- 1の同点に追いつかれた直後の 4回裏。一死満塁の場面で、中日先発山井の 136キロのシュートを左翼に運んだ。
「最低限の仕事はできました。同点に追いつかれた後の攻撃でしたし、ランナーをかえすことができてよかったです」。17日は 9回の落球失策が逆転負けの要因となり、金本監督が激怒。野手キャプテンが意地を見せた。
4回裏阪神一死満塁、左犠飛で勝ち越し点を挙げる鳥谷敬内野手=阪神甲子園球場
同点に追いつかれた直後の 4回一死満塁、鳥谷が勝ち越しの左犠飛を放った。「(安打が) 1本出ればよかったですが…。なんとかバットに当たれば、と思っていた」。前日17日、遊撃後方の打球をグラブに当てながら落球。逆転負けの原因となったミスを、金本監督は断罪した。一夜明けて、試合前練習は、超異例の野手全員での特守からスタート。ピリピリムードでの一戦だったが、バットで貢献し、守備でもノーミス。「きのう負けましたし、チームが勝ててよかった」と長かった一日を振り返った。
6回、三振に倒れた鳥谷敬内野手=阪神甲子園球場
虎党の歓声が現実のものとなるまで少々、秒数を要した。長~い滞空時間をかけて打球は左翼席に着弾。マウロ・ゴメス内野手の声も弾んだ。
「いい感じで打てた。追い風も吹いていたけどインパクトの瞬間、行ったと思ったよ」
1点リードの 5回、フルカウントから山井の真ん中フォークをとらえた。夜空に高く舞い上がった 2試合ぶりの11号ソロ。重苦しいムードを、自身のバットで振り払った。
5回、マウロ・ゴメス内野手が左翼席へ11号ソロ。高い放物線の一発だった=阪神甲子園球場
前日17日は自身の手痛い失策に、鳥谷の落球もあって痛恨の逆転負け。15日のDeNA戦(横浜)では“内野フライお見合い”(結果は 3塁内野安打)があったが、これもゴメスは当事者の一人。守乱の流れに歯止めをかけるべく、試合前練習は異例の特守から始った。 3分ほどのミーティングの後、内外野ランダムにフライが飛んだ。約20分間で計90球。ナインは声をかけ合って白球を追いかけた。
5回、本塁打を放ち、笑顔でホームインしたマウロ・ゴメス内野手=阪神甲子園球場
もちろん、ゴメスも参加。その後は外野のポール間を大汗をかきながらランニングするなど、この一戦への意気込みは並々ならぬものがあった。
「だれもミスをしようと思ってやってはいないし、悪い過去は忘れる必要がある。全力で立ち向かい前を向いていこうと思った。きょうはいい結果を出せてよかったよ」 この日がチーム43試合目で残りシーズン 100試合。G砲のバットが火を吹き続けるなら、実りの秋が待っている。
勝利投手となり場内 1周でファンにあいさつする横山雄哉投手=阪神甲子園球場
阪神先発の横山雄哉投手がプロ 2勝目をマークした。
4日にプロ初勝利を挙げた中日相手に、 6回途中まで 3安打 1失点にまとめるナイスピッチ。好救援してもらった「新日鉄住金鹿島」の先輩石崎剛投手とお立ち台に上がり、「最高です」と笑顔をはじけさせた。
「チームに悪い流れが続いていたので、何とか僕が断ち切ろうという強い気持ちを持ってマウンドに上がりました」。チームの 5割再浮上を導き、今季中日戦は 2戦 2勝の竜キラー襲名だ。
6回表中日二死 1、 2塁、この回を抑えた 2番手石崎剛投手(左)を笑顔で出迎え出迎えた横山雄哉投手=阪神甲子園球場
横山雄哉投手と石崎剛投手の2014年ドラフト 1、 2位コンビが揃ってお立ち台に上がった。 2人は社会人時代の「新日鉄住金鹿島」でも同僚だった。横山は 5回 1/3を 1失点で 2勝目。石崎は 6回途中から横山の後を継ぎ好リリーフを見せた。
横山は「チームが悪い流れできていた。自分が断ちきる思いで投げた」。石崎は「社会人時代もこういう場面があった」と振り返った。また、藤川が 9回を締めセーブを挙げたことに、「球児さんが出てくる瞬間感動しました。感動をありがとうございます」(横山)。「ずっと憧れだった球児さんが最後に投げてくれて感動しています」(石崎)と、声をそろえた。
先発の横山雄哉投手(左)とアシストした石崎剛投手。お立ち台で同期入団の 2人が並んで笑顔をみせた=阪神甲子園球場
大歓声に表情が緩んだ。藤川が 9回を締め、興奮冷めやらぬスタンドからの拍手喝采が全身を包む。同期入団の石崎と並んでのお立ち台で、横山が甲子園初勝利の味をかみしめた。
「悪い流れが続いていたので、何とか僕が切ろうという強い気持ちをもってマウンドに上がりました。周りのお客さんもそうですし、ホーム球場なので全然、雰囲気が違いました」
1点リードの 4回に一死 2塁からナニータに137キロの直球を中前に運ばれ、同点に追いつかれたが、踏みとどまった。続く堂上を内角直球で一直に仕留め、飛び出していた 1走もアウト。逆転は許さなかった。
ヒーローの横山雄哉投手(左)と石崎剛投手=阪神甲子園球場
6回、大島にヒットを浴び、四球で一死 1、 2塁としたところで降板。左腕は「 6回は投げきらないといけなかった。(四球を与えた)平田選手には慎重になりすぎた。反省点ばかり」と振り返ったが、好リリーフに助けられ、ついに甲子園での勝利をつかんだ。
山形中央高校 2年時に春夏連続で甲子園出場も、ともに初戦敗退。昨年 5月21日の巨人戦(甲子園)でのプロ初先発初登板は 7回 1失点の好投も、白星はつかず。ついに報われた83球の粘投に金本監督は「昨年と違って(好投が) 2回続いたのでね。続けないと野球選手の価値というか、 1軍に残っていけないんでね」と及第点を与えた。
かつての守護神の姿に「鳥肌が立った。僕がテレビの中で見ていたピッチャーが、マウンドに立っていた」。忘れられない光景をベンチで見つめ、勝利のハイタッチ。感激と興奮の中で、「日々の練習の中で状態を上げていきたい」と、次戦への思いを強くした。
石崎剛投手が好リリーフ。力投で中日の主軸を抑え込んだ=阪神甲子園球場
右腕をしならせるたびに聖地が熱を帯びていくのがわかった。これが甲子園。これが阪神。石崎は主役になる瞬間を肌で感じていた。炎の18球。憧れの球児に負けない直球勝負で火を消した。
「絶対に負けない、と思って、 1球 1球投げました。腕をしっかりと振って投げられました」
今季 4試合目。10日ぶりのマウンドは、 3- 1の 6回一死 1、 2塁。相手は 4番・ビシエド。まさにのるかそるか…。一発や長打を浴びれば戦犯。マテオ&ドリスが体調不良で登板できない状況を差し引いても、石崎を「勇気がいりました」と起用した金本監督にも疑問の矛先が向くところだった。
いきなり 2ボールも冷静だった。150キロで空振り。最後は高めの 148キロで空振り三振。続くナニータへの初球はファウルとなったが、自己最速にあと 3キロと迫る 152キロを計時。「今季初めてですね。ちゃんと(スピード表示を)みていますよ」と照れ笑いを浮かべた。
石崎剛投手はピンチでビシエドを空振り三振に斬った=阪神甲子園球場
ナニータを 1ゴロに仕留めるとポンポンとグラブをたたき、気合をさらに注入。 6回の全 7球を含め直球は13球数えた。これには指揮官も「エイヤッといってほしいところでエイヤッといってくれて気持ちよかった。きょうは石崎が一番大きかった」と手放しで喜んだ。
4月中旬。 2軍で守護神をはく奪された。直球も走らず、制球力も…。掛布 2軍監督から「打ち取れる直球のために使ってこい」といわれ、プロで初めてカーブを試合で試した。目標が球児であるように、本来は速球派。体重移動や力の入れ具合を取り戻した。「自分の中で闇というか、負の連鎖から抜け出せました」。思わず本音が出た。
「球児さんが登場されて、生で見るのが初めてで、横山同様、感動していました。僕も結果を出して早くその位置にいきたいです。感動を与える選手になりたい」
結果を出せば、次の舞台をもらえる。それが金本阪神。今度は昨季 8試合のみに終わった25歳右腕がはい上がってきた。
ベテランの安藤優也投手も八回途中から見事なリリーフ=阪神甲子園球場
石崎のような速球は投げられないが、安藤優也投手は緩急を使った投球で、勝利のバトンを藤川へと託した。 2点リードの 8回一死 1、 2塁で 4番手で登板。いきなり平田に左前に運ばれ、 1点差に追い詰められると「あそこは、もう四球でもいいと思って投げた」と気合を入れ直した。
なおも一死 1、 2塁で、打席にはビシエド。ここからが38歳右腕の真骨頂だ。シュート、スライダーなど、横の変化で揺さぶってフルカウントからの 6球目。外角低めのフォークでバットが空を切った。ナニータを外角スライダーで右飛に仕留めて「ドメ(福留)なら捕ってくれると思って、あそこに打たせた」とおどけた。
今季13試合目の登板で、防御率0.00だが、同点もしくはリードを許している場面での登板が多かった。それだけに勝利に貢献できた喜びは格別だった。ゲームセットと同時に、復帰初セーブを挙げた藤川のもとに歩み寄った。
「どんな話? それはナイショです。みんなでつないでね」。投手陣のハートが「1勝」をゲットするために 1つになった、と言わんばかりだった。
9回を 3人で締め、ナインの出迎えに感無量の表情を見せる藤川球児投手=阪神甲子園球場
藤川球児投手が復帰後初セーブを挙げた。日本球界でのセーブは2012年 9月15日巨人戦以来 4年ぶり。
1点リードの 9回に登場。開幕から守護神を務めたマテオが下半身の違和感を訴え、抑え不在の状況でかつてのストッパーに白羽の矢が立った。
最初の打者堂上には、フルカウントから高め 147キロのストレートで空振り三振。往年の火の玉ストレートを思わせる直球がうなりを上げた。代打亀沢を 2ゴロに打ち取ると、最後は代打野本を中飛に打ち取り 3人で切った。
リンドバーグの曲に乗ってマウンドに向かう藤川球児投手。大歓声を背に守護神が帰ってきた=阪神甲子園球場
感動の復活セーブや! 藤川球児投手が中日戦の 9回に登板し、打者 3人でピシャリ。 1点リードを守り、1341日ぶりのセーブを挙げた。引き分けを挟んだ連敗を「2」で止め、勝率「5割」に復帰。帰ってきた虎の守護神の魂の13球に、聖地が大歓声に包まれた。
どよめきと大歓声が上がり、リンドバーグの曲が流れる。球児が最終回に帰ってきた。チームの危機に立ち上がり、舞い上がるジェット風船を背景に 3人斬り。帽子のツバにそっと手をやる。目は潤んでいた。1341日ぶりセーブだ。
阪神・藤川球児投手=阪神甲子園球場
「記憶がよみがえる? そう感じないようにしました。きょうのゲームに集中できるように。みんなが疲れているときのために僕がいる。勝てばどこをやってもいい。歓声は聞こえました。後押しになりました」
汗か涙かわからない滴をぬぐい、ホッと息をついた。先発で開幕も前日まで 1勝 2敗、防御率5.88。 7日のヤクルト戦(甲子園)で 3回 5失点と打ち込まれたのを最後に、リリーフに配置転換となった。セーブ機会はおろかリード時の登板も今季初。守護神のマテオが股関節付近を痛め、ドリスも体調不良。球児しかいなかった。
藤川球児投手(右)を笑顔で出迎えた金本知憲監督。甲子園が感動に包まれた=阪神甲子園球場
直球だけで攻めた。 9回先頭の堂上にいきなり3ボールとしたが、最後は外角高めの 147キロで空振り三振だ。亀沢は 2ゴロ。野本への 2球目で今季最速の 148キロも出た。13球で 1点リードを守った。2012年 9月15日の巨人戦(東京D)以来の通算 221セーブ目をつかんだ。
使命も約束もあった。この日の練習冒頭、金本監督が就任後初めてグラウンドでの投手陣のミーティングに顔を出し、訓示していた。
「(投手も野手も)お互いを信じてやろう。お互いが望まないことも起こっているけど、助け合ってやっていこう」
守乱と貧打で連日のように先発の勝ちが消え、接戦続きでリリーフは連投。そして守護神は離脱。そんな状況で熱いメッセージを受け取ったが、球児は「僕らは言われているようじゃダメ。もう感じている」と強く言い切った。どんな状況でも、 1人 1人がやるべきことは変わらない。投球で、その使命感を体現した。
ナインの出迎えを受ける藤川球児投手(18番)ら=阪神甲子園球場
「横山と約束してた。『いい投球をしてたら勝てる』って。不安にならないようにね」。22歳の先発左腕と、試合前の食堂で隣り合わせになった際「後ろにみんな(リリーフ陣)がいるから大丈夫だ」と背中を叩き送り出した。宣言どおり、一番後ろで守りきった。
金本監督も「球児の経験にかけましたわ、最後は」と満面の笑み。「あとは連投だけ」とうなずいた。最強の切り札として、よみがえる。
球児は直球についても「もうちょっと、鍛えている途中。結果がよくても悪くても、メンタルもしっかりと持ってやってきているので」と手応えを口にした。長い旅から、居るべき場所へ。火の玉はまだまだ燃え続ける。
◆データBOX◆
◎…藤川が18日の中日戦(甲子園)で今季初セーブをマークし、日本通算 221セーブとなった。藤川のセーブは2012年 9月15日の巨人戦(東京D)以来で、1341日ぶり。ちなみに甲子園でのセーブは、同年 9月13日のヤクルト戦以来で1343日ぶり。
◎…藤川はメジャーでも2013年のカブス時代に 2セーブ挙げており、メジャーを含めると同年 4月 9日のブルワーズ戦(シカゴ)以来。
コリジョンルールが適用された11日のクロスプレー=阪神甲子園球場
11日の巨人戦で適用されたコリジョン(衝突)ルールに関して日本野球機構(NPB)に意見書を提出していた阪神は18日、書面で回答を受けたと発表した。谷本修広報部長は「完全に満足しているわけではない」としながらも、回答書にコリジョンルールの判断基準について検討するとの記述があったことを評価し「議論に期待したい」と述べた。回答は17日に届いたという。
11日は巨人の攻撃で本塁を狙った走者がアウトとジャッジされたが、ビデオ判定で捕手が走路をふさいでいたとしてセーフに覆った。阪神は13日にNPBから直接説明を受けたが、再検討を求めていた。
18日、東京都内では野球規則委員を中心とした話し合いが行われ、選手のけがを防ぐために導入したコリジョンルールの趣旨などを再確認した。
「病は気から」と言わんばかりに中日先発・山井を途中で引きずり下ろし、良い投手の連携で 1点差ながらも勝ち取った!これからも、全員で上位に向かっていけば何とか上位に上がれる!全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
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