19日阪神甲子園球場で阪神-中日が行われ、中日が初回、 2点を先制した。2四球で一死 1、 2塁とし、ビシエドの右翼線への適時 2塁打と藤浪晋太郎投手(22)の暴投で 2点を挙げた。阪神は 9回一死 1、 2塁から高山の右前打で一死満塁。原口文仁捕手(24)の殊勲打でサヨナラ勝ちした。 9回を抑えた藤川が 2勝目。中日は 2連敗。チームは貯金を「1」とし、 3位タイに浮上した。若松に 0封されて迎えた 6回二死 2塁の場面。まず鳥谷敬内野手(34)が 1、 2塁間を破るタイムリーで 1点差。続く福留孝介外野手(39)の左中間適時 2塁打で 1塁から一気に生還。 2試合連続打点と徐々に状態を上げてきた。 2- 2の振り出しに戻した。 2塁ベース上で 4番・福留が高々と右こぶしを突き上げた。“不動の男たち”の快音がチームを救った。中堅左を破る同点 2塁打は 5月初打点だった。出場15試合(スタメン14試合)ぶりの打点で、日米通算1000打点へあと「2」とした。一死からチェンジアップをとらえて 2塁打したのはD 6位・板山祐太郎外野手(22=亜細亜大學)だ。ルーキーが切った口火。主軸が打たないわけにはいかない。満身創痍の39歳は後輩に感謝した。
マウロ・ゴメス内野手(31)が 9回一死からの中前打で、サヨナラへの足がかりを作った。金本知憲監督(48)はすかさず代走・上本を送り、勝負。又吉の代わりばなを捉えた助っ人砲の執念から、満塁へとつながった。 6試合連続安打で、打率も今季最高の 0.280まで上がってきた。
原口文仁捕手(24)がサヨナラ打を放った。同点の 9回、一死満塁。中日又吉から中堅手の頭上を越えるプロ入り初の殊勲打。 2- 2の同点で迎えた 9回裏、安打と死球などで一死満塁となり原口が中越えの決勝打を放つと、金本知憲監督に抱き上げられ祝福された。苦しい試合を制した虎は間違いなく強くなる!! 4月27日に支配下再登録。苦悩の日々から引き上げてくれた指揮官へ、最高の恩返し打になった。お立ち台に上がった原口は絶叫。「必死のパッチで打ちました」と伝統的なフレーズを用いて喜びを爆発させた。今季チーム 2度目のサヨナラで連勝し、 4カードぶりの勝ち越しで「3位」浮上だ。若く、頼もしく、どんな危機からも逃げない原口が虎を扇の要から変える。
先発の藤浪晋太郎投手(22)は 6回 6安打 2失点で降板し、勝ち負けつかずだった。この日の中日の先発・若松とは同学年。北海道日本ハム・大谷とはオープン戦&オールスターで“競演”があるが、公式戦で同級生と投げ合うのはこれが初めてだった。 6回に同点に追いつき劇的なサヨナラ勝ち。自身の黒星は消えたが、開幕 3連勝後、 5試合も白星がない( 2敗)。
2- 2の同点の 8回。田面(たなぼ)巧二郎投手(25)のコールに、球場のあちこちがざわつく。期待と不安が入り交じった中で、虎党をシビレさせた。先頭の堂上を 146キロ直球で 1ゴロに仕留め、すぐに落ち着いた。続く育成枠出身の亀沢に右前打を浴び、犠打で二死 2塁となったが、慌てない。代打・野本を高めの直球 145キロで空転させると、ベンチで金本監督もガッツポーズ。プロ初登板で初ホールドを記録した。 4月15日に育成枠から支配下に復帰し、 5月11日の 1軍昇格から 9日目で訪れた出番は、緊迫の場面。香田投手コーチの決断に、金本監督は最初は耳を疑った。 1軍での元育成枠バッテリー結成は球団史上初。三振を奪った記念球は、原口が一度はボールボーイに投げたが、すぐに取り返して渡した。力強く一歩目を踏み出した。
藤川球児投手(35)が、甲子園では 4年ぶりとなる勝利を挙げた。 9回のマウンドへ。ピンチを招いたが、無失点で切り抜け、その裏のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。揺れるスタンド。虎党の大合唱-。すべてが背中を押してくれた。これ以上ない舞台に球児が応えないはずがなかった。 2日連続で出番がやってきた。 2- 2の 9回。 1番・大島から始まる相手打線を封じるべく、金本監督から指名された。いきなり大島に中前打を許したが、続く荒木のバントを得意のフィールディングで 2塁封殺。二死後、ビシエドを歩かせ、暴投も重なったことで 2、 3塁とされたが、最後はナニータを高め真っすぐで平凡な左飛に仕留めた。日本球界で救援で勝利投手になったのは2012年 7月14日のヤクルト戦(甲子園)以来1405日ぶり。ベテランの気配りがチームにいい影響を与える。それは球児も当然、理解している。自主トレ期間は、鳴尾浜を中心に汗を流した。今はただ身を粉にして働く。それが自分が築いた道だ。
阪神は19日、吉本新喜劇との初コラボ商品「阪神タイガース×吉本新喜劇×亀田製菓」笑っタネ関西限定(たこ焼きソース風味 7袋、税込み 650円)を発売すると発表した。記事をまとめてみました。
<阪神 3x- 2中日>◇19日◇阪神甲子園球場
阪神が 9回、原口文仁捕手の殊勲打でサヨナラ勝ちした。チームは貯金を「1」とし、 3位タイに浮上した。
9回裏阪神一死満塁、中越えのサヨナラ適時打を放った原口文仁捕手に歓喜の表情を見せる金本知憲監督=阪神甲子園球場
中日が初回、 2点を先制した。 2四球で一死 1、 2塁とし、ビシエドの右翼線への適時 2塁打と藤浪の暴投で 2点を挙げた。
中日は 2回以降追加点を奪えず。阪神は 6回に板山の 2塁打から二死 2塁の好機をつくり、鳥谷、福留の連続適時打で追いついた。
阪神は 9回一死 1、 2塁から高山の右前打で一死満塁。原口の安打でサヨナラ勝ち。 9回を抑えた藤川が 2勝目。中日は 2連敗。
6回裏阪神二死 1塁、福留孝介外野手の左中間同点適時 2塁打で生還する鳥谷敬内野手=阪神甲子園球場
阪神が 3番& 4番のバットで追いついた。若松に 0封されて迎えた 6回二死 2塁の場面。まず鳥谷敬内野手が 41、 2塁間を破るタイムリーで 1点差。「打ったのはチェンジアップ。チームとしてこの回までずっと抑えられていた展開だったので、なんとか 1本打ちたいという気持ちでした。うまくヒットゾーンに打ち返せました」と胸を張った。
さらに二死 1塁から、福留孝介外野手が中堅の左横を破るタイムリー 2塁打で鳥谷が長駆生還。 2- 2の振り出しに戻した。「打ったのはチェンジアップ。このままやられ続けるわけにはいかないので、どんなかたちでもいいので後ろへつないでいこうと思って打席に入りました。なんとか外野を抜ける当たりになってくれてよかったです。トリ(鳥谷選手)もよく 1塁から走ってくれました」と会心だった。
6回、福留孝介外野手の中越え 2塁打で 1塁から鳥谷敬内野手が一気に生還し、同点=阪神甲子園球場
鳥谷が追撃ののろしをあげた。 2点を追う 6回二死 2塁から右前適時打。昨年 2勝を献上、 2度の対戦で 1点も奪えなかった若松から 2年越しで初得点を奪った。
「ずっと抑えられていた展開だったので何とか 1本打ちたいという気持ちでした。うまくヒットゾーンに打ち返せました」。続く福留の左中間適時 2塁打で 1塁から一気に生還。 2試合連続打点と徐々に状態を上げてきた。
1点を追う 6回二死 1塁、福留孝介外野手が若松駿太投手の初球チェンジアップをとらえ、中堅左を抜く同点 2塁打を放った=阪神甲子園球場
2塁ベース上で 4番・福留が高々と右こぶしを突き上げた。沸き上がる甲子園。こんな連打を待っていた!! 若松に沈黙して迎えた 6回。“不動の男たち”の快音がチームを救った。
「このままやられ続けるわけにはいかないので、どんな形でもいいから後ろにつなごうと。打てる球は、どんどんいこうと思っていた」
1点を返し、なお二死 1塁。福留が初球チェンジアップをとらえた。中堅左を破る同点 2塁打は 5月初打点だった。出場15試合(スタメン14試合)ぶりの打点で、日米通算1000打点へあと「2」とした。
6回、タイムリーヒットを放った福留孝介外野手=阪神甲子園球場
手玉にとられていた。昨年 2度対戦し、 2勝を献上した若松。しかも計13回で 1点も奪えていなかった。この日もチェンジアップ主体の投球にタイミングを狂わされ、ゼロ行進。 6回攻撃前には円陣が組まれていた。
「ミーティングで言っていたことの確認。(内容は)言えません。でも板山が遅いボールを狙って長打にしてくれた」と片岡打撃コーチ。狙い球は明白。しかも一死からチェンジアップをとらえて 2塁打したのはD 6位・板山祐太郎外野手だ。ルーキーが切った口火。主軸が打たないわけにはいかない。二死 2塁から 3番・鳥谷がチェンジアップを打って、右前適時打。 1点差に迫り、福留も迷わずとらえた。
6回、適時 2塁打を放った福留孝介外野手=阪神甲子園球場
金本監督は「トリ(鳥谷)と孝介(福留)がね。レギュラー陣が点をとってくれたんで。若い選手ばかり目立ってますけど、そこで『まだいるんだ』という存在感を示してくれたタイムリーだった。(だからこそ)勝ちにつなげたかったですね」と目を細めた。若手の大胆起用を続ける一方で、レギュラーと明言してきた福留、鳥谷、ゴメスの奮起を促してきた。最近は鳥谷、ゴメスが“やり玉”に挙がっていたが、福留も左太もも裏痛を抱えながらの出場が続く中、 5月の月間打率は前日まで 0.171と急降下していた。
それでも準備を怠らない。この日も午前11時半にはグラウンドに現れ、ランニング、ストレッチと入念に汗を流した。
満身創痍の39歳は「トリ(鳥谷)がよく走ってくれたよ」と後輩に感謝し、ロッカーへ消えた。強い責任感で『超変革』の屋台骨を担っていく。
9回、安打を放ったマウロ・ゴメス内野手=阪神甲子園球場
マウロ・ゴメス内野手が 9回一死からの中前打で、サヨナラへの足がかりを作った。金本監督はすかさず代走・上本を送り、勝負。又吉の代わりばなを捉えた助っ人砲の執念から、満塁へとつながった。第 1打席の左前打も含め、 4打数 2安打で今季13度目のマルチ安打。 6試合連続安打で、打率も今季最高の 0.280まで上がってきた。
サヨナラ打を放ちお立ち台で絶叫する原口文仁捕手=阪神甲子園球場
原口文仁捕手がサヨナラ打を放った。同点の 9回、一死満塁。中日又吉から中堅手の頭上を越えるプロ入り初の殊勲打。チームメートに水をかけられ、金本知憲監督と思いっきり抱き合って喜んだ。
9回裏阪神一死満塁、サヨナラ安打の原口文仁捕手は金本監督と抱き合って歓喜=阪神甲子園球場
阪神が劇的なサヨナラ勝ちを収めた。原口文仁捕手がサヨナラのタイムリ-を放ち試合を決めた。
2- 2の同点で迎えた 9回、マウンドに上がった藤川がピンチを迎えながらも 0封。その裏、安打と死球などで一死満塁となり原口が中越えの決勝打を放つと、金本監督に抱き上げられ祝福された。
お立ち台に上がった原口は「サヨナラやりましたー。最高でーす」と絶叫。「絶対決めてやるという気持ちで、必死のパッチで打ちました」と伝統的なフレーズを用いて喜びを爆発させた。
ヒーローの原口文仁捕手=阪神甲子園球場
必死のパッチの大劇勝!! 阪神は同点の 9回一死満塁で育成枠出身の原口文仁捕手が中越えに自身初のサヨナラ打を放ち、連勝で貯金を「1」とした。祝い水でびしょ濡れのヒーローは金本知憲監督と熱い抱擁。苦しい試合を制した虎は間違いなく強くなる!!
これまでの汗も涙も、歓喜のシャワーに変わった。打球が抜けたのも確認せず、原口はナインの輪に飛び込んだ。水しぶきでぼやけた視界の向こうに金本監督を見つけ、びしょ濡れのまま抱きついた。ひと月前まで育成選手だった男が、はい上がり、振り抜き、決めた。初のサヨナラ打だ。
「サヨナラやりました! 最高です!! ほんとシビれるくらいの展開で、みなさんの応援が力になりました。ここで絶対決めてやるという気持ちで“必死のパッチ”で打ちました!」
初めてのお立ち台で、先輩から引き継いだ決まり文句も飛び出した。 9回一死からゴメスが中前打で出て、ヘイグ死球、高山の右前打でできあがった 9回一死満塁。カウント 3- 1になったが押し出しは頭になかった。
9回、サヨナラヒットを放つ原口文仁捕手=阪神甲子園球場
「打つ気満々で、冷静に頭の整理はできていました」。又吉の 145キロ真っすぐを振り抜いた。聖地の夜空を、思いを乗せた白球で切り裂いた。
現役時代、サヨナラ打12度の金本監督も「よくぞ原口がほんとに。俺が打者だったら絶対見逃しているけどね(笑)。いい意味でも思い切りがいいというか、冷静に、力まず、振っていって。僕だったら気が弱いから、四球狙いですよ」と脱帽。度重なるけがで2013年に育成枠となった。 4月27日に支配下再登録。苦悩の日々から引き上げてくれた指揮官へ、最高の恩返し打になった。
長い道だったが、振り返れば真っすぐに続いている道だった。「本当にいい経験ができた 6年間だったので。この経験をもっとドンドン、 1軍の舞台で生かしていきたいと思います」。この日が15試合目のスタメンマスクだったが、すべての経験が今に生きる。 1軍の球場を訪れ「あの球場、下が硬いですね…」と人工芝に驚いた。散々泣かされた腰痛は、もうご免だ。試合中も、打席が巡って来ないタイミングを見計らい、ベンチ裏の狭いスペースで何度もストレッチする。
9回、サヨナラ打を放った原口文仁捕手=阪神甲子園球場
2試合連続の 2安打と打が光ったが、マスクをかぶっても輝いた。藤浪から 4番手の藤川まで、必死に導いて「スミ2」で勝った。捕手としてのこだわりも強い。プロ入り後、しばらく着けていた守備用の革手袋を、今は着けない。
「着けたらボールをこねられないルールに変わったんですよ。自分が審判からボールをもらって、投手へ投げて肩も作りたい。投手を見てですけど、 2ストライクとかなら、こねたいんです」
お立ち台の終わり。虎党にも声高に誓った。
「これからどんどん波に乗っていきます。応援よろしくお願いします!」。今季チーム 2度目のサヨナラで連勝し、 4カードぶりの勝ち越しで「3位」浮上だ。若く、頼もしく、どんな危機からも逃げない原口が虎を扇の要から変える。
9回、原口文仁捕手のサヨナラ打に阪神ベンチはお祭り騒ぎだ=阪神甲子園球場
◆データBOX◆
◎…阪神・原口が 9回、サヨナラ打を放ち、今季 2度目のサヨナラ勝ち。昨年は 9度あった。
◆必死のパッチとは
関西でよく使われる一生懸命の最上級的なセリフ。パッチとはもも引のことで、必死でパッチをはく暇もないなど、語源は諸説あるが、はっきりとしない。関西圏以外の人は分からないことも多い。2008年頃に矢野燿大(本名:矢野 輝弘・現阪神作戦兼バッテリーコーチ)がヒーローインタビューで使い出した。仲がいい関本も続き、2013年には阪神に加わった西岡がサヨナラ打を放った際や、プロ 3戦目で初勝利を挙げた藤浪も口にした。原口は埼玉県出身で、関西圏出身者以外がお立ち台で使ったのは初めて。
力投する阪神先発の藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場
阪神先発の藤浪晋太郎投手(22)は 6回 6安打 2失点で降板し、勝ち負けつかずだった。
制球に苦しんだ初回、ビシエドの適時 2塁打や暴投で 2点を失ったが、 2回からは 0封。「初回がすべてでした。フォアボールにヒットに自分のミスと、ドタバタしてしまい、非常にもったいなかったです。一番やってはいけない立ち上がりだったと思います。 2回以降は結果的には粘れたとは思いますが、全体的に悔しいピッチングでした」と振り返った。
1回、暴投で 2点目を与えた後、思わずボールを地面にたたきつけそうになった藤浪晋太郎投手
試合はつくった。 6回 2失点のいわゆるクオリティースタート。だけどそれでは全然、物足りない。藤浪が自責の言葉を並べた。
「一番やってはいけない先頭打者への四球。カウントを悪くして打たれるのも全てダメでした。非常に恥ずかしいイニングでした」
1回、先頭の大島に四球。犠打でひとつアウトをもらったが、平田に四球で 1、 2塁。カウント 2- 0からビシエドのバットを根っこからへし折りながら、右翼線に落とされる 2塁打。 1点を奪われなおも 2、 3塁。ナニータを空振り三振に仕留めるも堂上に四球で満塁、そして堂上への四球は高めに抜ける暴投となり、無用の 2点目…。よく 2点で収まった。そして失点はこの回だけ。だけど、大エースの器はそれではダメなのだ。
藤浪晋太郎投手は 1回二死 2、 3塁で堂上直倫内野手への四球の球が高く浮いて暴投=阪神甲子園球場
金本監督も「 1回以外は粘ってくれたけど、出来ればすんなり八、 9回までいって欲しかった」と、リリーフ陣が苦しい中、 6回で降板せざるをえなかった右腕に苦言を呈した。
この日の中日の先発・若松とは同学年。北海道日本ハム・大谷とはオープン戦&オールスターで“競演”があるが、公式戦で同級生と投げ合うのはこれが初めてだった。 7回まで粘った若松より先にマウンドを降りた。“世代のトップランナー”だからこそ見たくない場面だった。
「勝って反省できるので次につなげたい。きょうは野手の方に助けてもらった。チームが苦しいときに今度は自分が助けたい」
6回に同点に追いつき劇的なサヨナラ勝ち。自身の黒星は消えたが、開幕 3連勝後、 5試合も白星がない( 2敗)。圧倒的な存在感で相手打者をねじ伏せる-そんな姿を一日も早く取り戻してほしい。
同点の 8回、マウンドに上がったのは田面巧二郎投手。プロ初登板で初ホールドだ=阪神甲子園球場
プロ初登板は想定以上の厳しい場面で訪れた。 2- 2の同点の 8回。田面巧二郎投手のコールに、球場のあちこちがざわつく。期待と不安が入り交じった中で、虎党をシビレさせた。
「初球で 1アウト取れたことが、すごく大きかった。同点の場面で 1軍の登板も初めてでしたけど、マウンドに立ったらしっかり打者に投げ込めた。味わったことのない雰囲気でしたけど、試合に入り込めた」
先頭の堂上を 146キロ直球で 1ゴロに仕留め、すぐに落ち着いた。続く育成枠出身の亀沢に右前打を浴び、犠打で二死 2塁となったが、慌てない。代打・野本を高めの直球 145キロで空転させると、ベンチで金本監督もガッツポーズ。プロ初登板で初ホールドを記録した。
97番の田面巧二郎投手(左)と94番の原口文仁捕手(右)。元育成枠バッテリーで 8回を 0封だ=阪神甲子園球場
4月15日に育成枠から支配下に復帰し、 5月11日の 1軍昇格から 9日目で訪れた出番は、緊迫の場面。香田投手コーチの決断に、金本監督は最初は耳を疑った。
「使っていかないと、成長はないけど、まさかあの場面で…ねえ。投手コーチも僕も勇気がいりましたけど。僕も最初『えっ?』と思ったんですけどね(笑)。まあ、そこは香田さんも思い切って使っていこうということなんで、僕が怖がるわけにはいかないんで」
決断に応えた。
プロ 1年目の2013年 4月。田面がシート打撃で原口の左手に死球を当て、骨折させた。自身も制球難から翌2014年のオフに育成枠に降格。 1軍での元育成枠バッテリー結成は球団史上初。「ファームで組んでいたし、ゼロで抑えられてよかった」。三振を奪った記念球は、原口が一度はボールボーイに投げたが、すぐに取り返して渡した。
「次が大事だと思う。これからもしっかりやりたい」。力強く一歩目を踏み出した。
★育成選手とは:球団の雇用枠を広げるための制度で2005年にスタート。支配下選手を65人以上保有した球団が採用でき、最低年俸は 240万円。公式戦の出場は 2軍戦 1試合 5人までに限られる。 7月末まで支配下登録への変更が可能。選手獲得には育成ドラフトを経由する必要があるが、戦力外通告を受けた自由契約選手や外国人選手との契約も可能。
9回表、連投のマウンドも無失点に抑えた藤川球児投手=阪神甲子園球場
藤川球児投手が、甲子園では 4年ぶりとなる勝利を挙げた。
4年ぶりにセーブを挙げた前日と同じ 9回のマウンドへ。ピンチを招いたが、無失点で切り抜け、その裏のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
「(連投は)久しぶり。まだ春先。残り99試合、状態は上がってくる」と手応えも口にした。
9回、無失点に抑えた藤川球児投手。連投もこなし、今季 2勝目を手にした=阪神甲子園球場
揺れるスタンド。虎党の大合唱-。すべてが背中を押してくれた。これ以上ない舞台に球児が応えないはずがなかった。
「チームが勝ってよかった。(連投は)初めてじゃないよ。久しぶりだったね。まだまだ素人です。まだ春先なんでね。残り99試合。チームにとって重要な仕事ができればいいと思います」
前日18日に日本球界では 4年ぶりにセーブをあげたばかり。休む間もなく、 2日連続で出番がやってきた。
2- 2の 9回。本来ならばマテオがいく場面だったが守護神は股関節付近を痛めており、この日まで休養予定。 1番・大島から始まる相手打線を封じるべく、金本監督から指名された。
いきなり大島に中前打を許したが、続く荒木のバントを得意のフィールディングで 2塁封殺。二死後、ビシエドを歩かせ、暴投も重なったことで 2、 3塁とされたが、最後はナニータを高め真っすぐで平凡な左飛に仕留めた。金本監督はこの 1球を「高めで押した、力で抑えたレフトフライ。昔の球児を思いだしましたね」と絶賛した。
藤川球児投手は荒木雅博内野手の犠打を得意のフィールディングで 2封=阪神甲子園球場
日本球界で救援で勝利投手になったのは2012年 7月14日のヤクルト戦(甲子園)以来1405日ぶり。先発に転向してもぎとった 4月 3日のDeNA戦(横浜)との違いについて問われても「こっちは(特別な)感情はないですけどね」と笑った。「迷惑をかけないように頑張ります」。全盛期のような剛球連発は難しいかもしれないが、ゼロで切り抜ける術は体で覚えている。
春季キャンプ中のことだった。球団の写真撮影に 1時間ほど要したことがあった。苦い表情で謝るスタッフに「そんなん気にせんでええよ! アメリカのときなんて 1日中拘束されたけど、それが当たり前やったから」と逆に励ましたという。チームが変わろうとしているときだからこそ、ベテランの気配りがチームにいい影響を与える。それは球児も当然、理解している。
自主トレ期間は、鳴尾浜を中心に汗を流した。
「(田面ら)鳴尾浜にもいい選手がたくさんいます。(僕が)疲れたら代わってほしいですネ」
球児節は半分冗談、半分本気だったのかもしれない。今はただ身を粉にして働く。それが自分が築いた道だ。
阪神と吉本新喜劇が夢の共演「柿の種」初コラボ商品!
阪神は19日、吉本新喜劇との初コラボ商品「阪神タイガース×吉本新喜劇×亀田製菓」笑っタネ関西限定(たこ焼きソース風味 7袋、税込み 650円)を発売すると発表した。
好評の勝ちの種シリーズの新バージョンで、パッケージですっちー(すち子)率いる吉本新喜劇メンバーと金本監督率いるタイガース選手が夢の競演を果たす。今月21日広島戦(甲子園)から球場内のショップ、公式オンラインショップで発売する。
全員野球が功を奏した試合だった。全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
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