21日阪神甲子園球場で阪神-広島 8回戦が行われ、広島は初回、一死 1塁から丸の適時 2塁打で幸先よく先制。阪神は初回、 2回と得点圏に走者を進めるも無得点。阪神は 7回に大和の左前適時打で逆転。 9回に広島安部の 2ランで追いつかれたが、ドラフト 1位・高山俊外野手(23=明治大學)が、同点で迎えた 9回一死満塁の場面で、 4番手の中崎からプロ初となるサヨナラ打を放った。チームは貯金を「1」とした。お立ち台に上がった高山は勝利を喜んだ。
金本知憲監督(48)の攻撃的なタクトが風に翻弄(ほんろう)されてしまった。 1点リードに転じた 8回から守護神マテオを投入。 3番丸からの好打順を 3人で抑えた。その裏に 1点追加し、逃げ切り確実に見られたが、まさかの展開が待っていた。 9回、先頭鈴木の飛球は落下点が予測不能な風にあおられ、遊撃鳥谷敬内野手(34)も捕れない。さらに、代打安部の打球は右飛に映ったが、名手の右翼福留が目測を読み切れないままスタンドイン。痛恨の同点 2ランを浴びてしまった。その裏、高山のサヨナラ打で辛くも勝ったが、指揮官は苦笑い。気まぐれな風に惑わされながらも白星をつかみ、再び貯金「1」とした。意地の一打だった。 8回一死満塁、鳥谷が体勢を崩しながら九里の内角直球を捕らえて右犠飛。貴重な追加点をたたき出した。打順は2009年 6月14日のロッテ戦(千葉)以来、 7年ぶりの 8番。 621試合連続フルイニング出場男も顔色を変えた。 2回は左翼エルドレッドの緩慢な守備をみて 2塁を陥れたが、 4回一死 1、 2塁のチャンスで左飛に倒れた。守備では 9回、後方への飛球を風の影響もあって捕れず(記録は 2塁打)。指揮官は「ポテンヒットと認識している」ととがめなかった。
原口文仁捕手(24)が同点適時打を放った。 4回一死 1、 2塁で広島先発のルーキー岡田の初球を左前へ運び 2塁走者のゴメスが一気に生還した。今季初先発の岩崎を勇気づける一打となった。
オイシイところは同期の高山に持っていかれたが、負けじと気を吐いた。D 6位・板山祐太郎外野手(22=亜細亜大學)が聖地初猛打賞。鋭いスイングで起爆材になった。同点の同点の 7回一死 1塁に魅せた。 2番手・永川にあっさり 2球で追い込まれたが、ここからが真骨頂。 3球目、外角低めに鋭く落ちるフォークをコンパクトにさばいて、鋭い打球は右翼の前で跳ねた。 2番・大和の一時勝ち越し打はこのアシストが大きかった。 4日の中日戦(ナゴヤD)以来、プロ 2度目の猛打賞。特に 7回の 4打席目について、金本監督は大絶賛。高山とともに、もう一人のルーキーが聖地で躍動した。
大和外野手(28)が勝ち越しの適時打を放った。同点で迎えた 7回一死 1、 2塁で広島 2番手の永川の初球を左前へしぶとく運び、 2塁走者の新井が生還した。高山の右前への打球を目で追いながら、ホームベースを力強く踏んだ。 2試合ぶりに先発復帰した大和だ。一時勝ち越しとなるタイムリー&勝利を導く 2塁打。山あり谷ありの一日だったが、最後の最後を『笑顔』で締めた。今季の目標のひとつとして、菊池の 3年連続でのゴールデングラブ賞阻止を挙げる。守備力では負けてはいない。大和は 2塁守備でも魅せた。 4回一死 1塁で、小窪の 1、 2塁間を抜けそうなゴロをダイビングキャッチ。 1塁ではなく、体をねじらせて 2塁へ送球し、 1走・エルドレッドを封殺した。広島・菊池も連日、守りで美技を連発しているが、虎の守備の達人も負けてはいなかった。
ドラフト 1位・高山俊外野手が広島戦の 9回一死満塁から、右前へプロ初のサヨナラ打を放った。直前、邪飛を風の影響もあって捕球されず、打ち直しにテレ笑い。 2日連続で 9回に追いつかれる嫌な空気の中、強運ルーキーが大仕事や!一度は“死んだ身”だった。 3- 3の 9回。先頭の大和の 2塁打、今成の投前犠打で一死 3塁。福留、ゴメスが連続で敬遠され、満塁機で打席が巡った。平常心でベンチを出たが、広島・中崎の 2球目をこすり上げた。聖地の上空に、白球と悲鳴が上がった。だが、ここで風がビューッと来た。グッと押し戻された打球はポトリ。 9回表に代打同点 2ランを放った 3塁手・安部の、グラブの先をかすめた(失策はなし)。 3邪飛のはずがファウルになり、高山は次の 3球目を振り抜いた。右前打。自身初、今季チーム 3度目のサヨナラ打だ。 3安打 1打点で、自身 4度目の猛打賞。その 4戦は 3勝 1分けと無敗だ。最近 3試合は 6、 7番と下位を打つが 3戦連続複数安打。 2戦連続の延長戦も覚悟しかけたところで、高山がやってのけた。体の中にはチームを思う黄色い血が流れている。束の間のオフも“虎の一員”として戦っている。阪神は 4万6772人の観客を集め、今季の主催試合の観客動員が 100万人を超えた。昨季と同じ25試合目(うち甲子園で22試合)での到達。今季最多 4万6772人を前に声を張り上げた。貯金は「1」。高山の劇打から、虎も上昇気流に乗る。
阪神先発の 3年目岩崎優投手(24)が 6回 1失点で降板した。今季初先発だったが強力広島打線を 4安打に抑え試合をつくった。今季初先発に臨んだ岩崎優投手は、 118球を投げ 6回 4安打 1失点でマウンドを降りた。 1- 1の同点で降板し、勝敗はつかなかった。 6回、先頭の新井に 9球粘られ球数が 100球を超えると、エルドレッドに内野安打、小窪に死球を与え、二死 1、 2塁とピンチを招いた。しかし、石原を直球で空振り三振に斬って無失点で切り抜けた。岩崎の粘投に応えたい味方打線だったが、 6回までに 8安打を放つも原口の適時打による 1点に留まり、岩崎は同点のまま降板。初先発で白星は飾れなかった。
21日淡路佐野運動公園第一野球場でウエスタンリーグ・ソフトバンク-阪神が行われ、江越大賀外野手(23)が21日、ウエスタン・ソフトバンク戦(淡路)で左越え 2塁打を放ち、守備でも 2度のファインプレーをみせるなど復調気配。 3番に据えて成長を促すプランの掛布雅之 2軍監督(61)も目を細めた。試合は 0- 1で惜敗した。中堅の守備でも 2度ダイビングキャッチを繰り出し、際どい打球をアウトにした。背番号「25」は高い志を体現し、胸を張る。 1軍を想定して 3番に固定した掛布 2軍監督は目を細めた。全身全霊で 1軍への道を切り開く。記事をまとめてみました。
<阪神 4x- 3広島、 8回戦>◇21日◇阪神甲子園球場
広島は初回、一死 1塁から丸の適時 2塁打で幸先よく先制。阪神は初回、 2回と得点圏に走者を進めるも無得点。
阪神は 4回一死 1、 2塁で 7番原口の左前適時打で同点にした。広島は 5、 6回に得点圏に走者を置くも勝ち越せなかった。
阪神は 7回に大和の左前適時打で逆転。 9回に広島安部の 2ランで追いつかれたが、 9回一死満塁で高山がサヨナラ打を放った。
9回裏阪神1死満塁、右前サヨナラ適時打を放った高山俊外野手(左)はナインから水を掛けられて笑顔を見せる=阪神甲子園球場
ドラフト 1位・高山俊外野手(23=明治大學)が、同点で迎えた 9回一死満塁の場面で、 4番手の中崎からプロ初となるサヨナラ打を放った。チームは貯金を「1」とした。
3- 1とリードして迎えた 9回、 8回から登板していた守護神マテオが代打・安部に 3号 2点本塁打を浴び同点に追いつかれた。
しかしその裏、先頭の大和が左中間へフェンス直撃の 2塁打を放つと、代打・今成が犠打。一死 3塁で広島ベンチは福留、ゴメスを連続敬遠。一死満塁で打席に立った高山は、カウント1-1からの 3球目、真ん中高めの 142キロ真っすぐを右前にプロ初のサヨナラ打を放った。
お立ち台に上がった高山は「よく分からないですけど嬉しいです」と第一声。「打ってやるっていう気持ちだけで打ちました」と興奮冷めやらぬまま話すと、「監督にもがっつくなと言われたので、ストライクゾーンだけ絞っていこうと思いました」と打席を振り返った。 6回 1失点と好投も白星が付かなかった先発・岩崎については「ずっと抑えてもらってるのに、なかなか点数取れないのがすごい不甲斐なかったんですけど、最後ああいう形で(決まって)よかったです」と勝利を喜んだ。
ヒーローインタビューでガッツポーズの高山俊外野手=阪神甲子園球場
金本監督は試合後のインタビューで、「打つ方では板山が 3安打と良いところで打ってくれたり、最後は高山でね。ルーキー 2人の活躍でしたね」と若手の活躍をたたえた。鳥谷の 7年ぶり8番起用には「並びを見て、今の原口と比べた時に、原口のほうが今の時点ではまだ期待できるということで、思い切って 8番にした」と明かした。マテオをイニングまたぎでマウンドに送ったことには、「球児という手もあったんですけど、マテオが 8回 9球で終わっているし、球児が 4連投になってしまうので…」と説明した。
●岩崎優投手(今季初登板。 1回に 1失点したが、 6回を投げる)
「しっかり、次は立ち上がりから行けるように」
●マルコス・マテオ投手( 8回から登板し、 9回に同点 2ランを打たれる)
「感じとしては良かったくらい。状態が悪いとは思わない」
●大和外野手( 7回、左前適時打)
「ストライクゾーンに来たら打ちに行こうと思った」
●阪神・片岡篤史打撃コーチ(高山俊外野手に)
「一時の底よりは上がってきている」
9回表広島無死、鳥谷敬内野手は鈴木誠也外野手の打球を追うも、風で大きく流れて捕球できず 2塁打となった=阪神甲子園球場
金本知憲監督の攻撃的なタクトが風に翻弄(ほんろう)されてしまった。
1点リードに転じた 8回から守護神マテオを投入。 3番丸からの好打順を 3人で抑えた。その裏に 1点追加し、逃げ切り確実に見られたが、まさかの展開が待っていた。
9回、先頭鈴木の飛球は落下点が予測不能な風にあおられ、遊撃鳥谷も捕れない。さらに、代打安部の打球は右飛に映ったが、名手の右翼福留が目測を読み切れないままスタンドイン。痛恨の同点 2ランを浴びてしまった。
その裏、高山のサヨナラ打で辛くも勝ったが、指揮官は苦笑い。「最後になぜ、ライトに風がフォローだったのか。どこまでツイてないのかなって感じはしました。あんな風、ないよ。雨でもなく、秋でもなく。あの時、あの場面で吹くか。どこまで勝ち運ないのかと思ったよ」と目を丸くした。気まぐれな風に惑わされながらも白星をつかみ、再び貯金「1」とした。
後方への打球に飛びつくも捕れなかった鳥谷敬内野手。風の影響で、記録は 2塁打=阪神甲子園球場
意地の一打だった。 8回一死満塁、鳥谷が体勢を崩しながら九里の内角直球を捕らえて右犠飛。貴重な追加点をたたき出した。
「なんとか当たればと思っていました」
打順は2009年 6月14日のロッテ戦(千葉)以来、 7年ぶりの 8番。 621試合連続フルイニング出場男も顔色を変えた。 2回は左翼エルドレッドの緩慢な守備をみて 2塁を陥れたが、 4回一死 1、 2塁のチャンスで左飛に倒れた。
8番の次はベンチか。金本監督は「原口の方が期待できるかなということ。彼がどう思うかは別。 8番が嫌なら、自分でちゃんとはい上がって、調子を上げてくればいい話」と説明。鳥谷は「自分で決めることができないので、言われたところでがんばる」と巻き返しを誓った。
守備では 9回、後方への飛球を風の影響もあって捕れず(記録は 2塁打)。指揮官は「油断したプレーではない。ポテンヒットと認識している」ととがめなかった。
◆データBOX◆
◎…鳥谷の先発 8番は2009年 6月14日のロッテ戦(千葉)以来、 7年ぶり。 8番通算は75試合出場、打率 0.272( 246打数67安打) 1本塁打14打点。
4回裏阪神一死 1、 2塁、原口文仁捕手は左前適時打を放った=阪神甲子園球場
原口文仁捕手が同点適時打を放った。
4回一死 1、 2塁で広島先発のルーキー岡田の初球を左前へ運び 2塁走者のゴメスが一気に生還した。
今季初先発の岩崎を勇気づける一打となった。「打ったのはストレート。チャンスだったので、思い切って初球からいってやろうと思っていました。( 2者連続ヒットの)いい流れに乗せてもらいました。ライナー性の当たりだったのでランナーとしては判断が難しかったと思うのですが、パピー(ゴメス選手)がよく走ってくれました。パピーの走塁に感謝です」と喜んだ。
オイシイところは同期の高山に持っていかれたが、負けじと気を吐いた。D 6位・板山祐太郎外野手が聖地初猛打賞。鋭いスイングで起爆材になった。
「 1番打者は簡単に三振をしてはいけないと思っていたので、 2打席目から食らい付いていきました」
同点の同点の 7回一死 1塁に魅せた。 2番手・永川にあっさり 2球で追い込まれたが、ここからが真骨頂。 3球目、外角低めに鋭く落ちるフォークをコンパクトにさばいて、鋭い打球は右翼の前で跳ねた。一死 1、 2塁と好機を拡大し、 2番・大和の一時勝ち越し打はこのアシストが大きかった。
5回に投手強襲の内野安打を放った板山祐太郎外野手。高山に負けじと猛打賞の活躍だ=阪神甲子園球場
粘りまくった。 1回こそD 1位・岡田明丈投手(22=大阪商業大学)に見逃し三振も、 3回には 6球ファウルで粘り、11球目、高めのスライダーを右前へ。 5回には追い込まれてから 143キロ直球を投手強襲の内野安打とした。
4日の中日戦(ナゴヤD)以来、プロ 2度目の猛打賞。特に 7回の 4打席目について、金本監督は「あれが、いつも僕が言う、いい泳ぎ方。軸を保ったままの、泳ぎというか。あれはちょっとビックリした」と大絶賛。
「(家族の存在が)励みになります」。13-15日のDeNA 3連戦(横浜)では地元に凱旋。両親、祖母を招待した14日のデーゲーム後には横浜市内のすし店で食事をともにした。「近況を話しました」と家族水いらずの時間を過ごして、英気を養っていた。
「最後( 8回二死)満塁で打てなかった」と反省も忘れない。高山とともに、もう一人のルーキーが聖地で躍動した。
7回、適時打を放つ大和外野手=阪神甲子園球場
大和外野手が勝ち越しの適時打を放った。
同点で迎えた 7回一死 1、 2塁で広島 2番手の永川の初球を左前へしぶとく運び、 2塁走
者の新井が生還した。
7回裏阪神一死 1、 2塁、左前適時打を放った大和外野手=阪神甲子園球場
高山の右前への打球を目で追いながら、ホームベースを力強く踏んだ。 2試合ぶりに先発復帰した大和だ。一時勝ち越しとなるタイムリー&勝利を導く 2塁打。山あり谷ありの一日だったが、最後の最後を『笑顔』で締めた。
「(ファンス直撃について)あそこ止まりでしょうね」
もう少し打球が高く上がっていれば…。自分のパワーのなさを悔しがった。 9回、マテオが安部に同点 2ランを浴びた直後。中崎の高めのスライダーをフルスイング。打球は中堅・丸の頭上を越えてフェンスを直撃した。
9回にもフェンス直撃の二塁打でサヨナラ機を演出した大和外野手=阪神甲子園球場
今成の送りバントで 3進。福留、ゴメスが敬遠の四球で歩かされた後の劇的ドラマ。ヒーローにはなれなかったが、高山に感謝感激だろう。
「 2打席目、 3打席目でチームの流れを悪くしたので…」。負けていれば“戦犯”の 1人だった。 1点を追う 3回無死 1塁。エンドランのサインで走者を進められず遊ゴロ併殺。同点の 5回無死 1塁では、送りバントを2度続けて失敗し、最後はD 1位・岡田明丈投手の 143キロ直球にバットは空を切った。
7回、勝ち越し打を放った大和外野手。あわやの戦犯が汚名返上の一打だ=阪神甲子園球場
ミスを取り返さなければ-。同点の 7回一死 1、 2塁だ。「ストライクゾーンに来たら(思いきって)打ちにいこうと思っていた」。打球は 3遊間を抜け、一時勝ち越しとなる適時打も放った。金本監督は「最終回、本当にいい 2塁打を打ってくれたね」と、ミスを帳消しにした“ど根性”を高く評価した。
刺激になっているのは菊池(広島)の存在だ。「誰もが認める選手。でも、僕は 2塁で獲りたい」。今季の目標のひとつとして、菊池の 3年連続でのゴールデングラブ賞阻止を挙げる。守備力では負けてはいない。課題を挙げるなら、まず試合に出ること。そのために打撃でアピールすることだ。
打球に飛びついた大和外野手は、反転して 2塁へ送球。華麗なプレーで、エルドレッドを封殺に仕留めた=阪神甲子園球場
バント、エンドラン…などの小技もできるうえに、たまに周囲が驚くパワーで魅了するのが今季のスタイル。得意分野でのミスを猛省し、チームの勝利のために、自分らしさを出していく。
大和は 2塁守備でも魅せた。 4回一死 1塁で、小窪の 1、 2塁間を抜けそうなゴロをダイビングキャッチ。 1塁ではなく、体をねじらせて 2塁へ送球し、 1走・エルドレッドを封殺した。「(エルドレッドの)リードが小さかったのが見えたから」と説明。広島・菊池も連日、守りで美技を連発しているが、虎の守備の達人も負けてはいなかった。
祝福のシャワーを笑顔で浴びた高山俊外野手。聖地で虎ナインの喜びが爆発した=阪神甲子園球場
最後は虎に神風が吹いた! 阪神のドラフト 1位・高山俊外野手が広島戦の 9回一死満塁から、右前へプロ初のサヨナラ打を放った。直前、邪飛を風の影響もあって捕球されず、打ち直しに「ツイてるんですかね」とテレ笑い。 2日連続で 9回に追いつかれる嫌な空気の中、強運ルーキーが大仕事や!
移り気な勝利の女神が、何度も風でイタズラし、最後は高山にほほえんだ。クールなドラ 1をナインが歓喜のシャワーで襲う。風に救われ、打ち直して、プロ初のサヨナラ打。お立ち台で、最高の笑顔が弾けた。
「よくわからないですけど、うれしいです! 打ってやるという気持ちだけで打ちました。(風で)ツイているんですかね。いや、ほんとに幸せでした、僕のほうが」
一度は“死んだ身”だった。 3- 3の 9回。先頭の大和の 2塁打、今成の投前犠打で一死 3塁。福留、ゴメスが連続で敬遠され、満塁機で打席が巡った。金本監督には「がっつくなよ」と諭され、平常心でベンチを出たが、広島・中崎の 2球目をこすり上げた。聖地の上空に白球と悲鳴が上がった。
9回、邪飛を打ち上げてしまった高山俊外野手だが=阪神甲子園球場
だが、ここで風がビューッと来た。グッと押し戻された打球はポトリ。 9回表に代打同点 2ランを放った 3塁手・安部の、グラブの先をかすめた(失策はなし)。 3邪飛のはずがファウルになり、高山は次の 3球目を振り抜いた。右前打。自身初、今季チーム 3度目のサヨナラ打だ。
金本監督も「きょうは本当に風に、両チームが翻弄されましたね」と苦笑いだ。逃げ切れたはずの試合で、追いつかれたのも風から。マテオが、 2イニング目の 9回にポテンヒットと同点右越え 2ランを、いずれも風で運ばれた。現役時代に何度も大飛球を浜風に押し返されてきた将も「いや、あんな風ないよ。この時期に。雨でもなく、秋でもなく。あの場面で吹くか? どこまで勝ち運ないのかと思ったけど」とお手上げだった。 2戦連続の延長戦も覚悟しかけたところで、高山がやってのけた。
3安打 1打点で、自身 4度目の猛打賞。その 4戦は 3勝 1分けと無敗だ。最近 3試合は 6、 7番と下位を打つが 3戦連続複数安打。「(投手陣に)負担ばかりかけているんで、明日から打ちたいなと思います」とさらなる奮起を誓った。
安部友裕内野手は高山俊外野手の内野フライがとれず=阪神甲子園球場
体の中にはチームを思う黄色い血が流れている。束の間のオフも“虎の一員”として戦っている。
「打つの、難しいですね。でもこの前、ゴメスでホームランを打ちましたよ」と誇らしげに話したのは、コナミのゲーム「実況パワフルプロ野球2016」の話だ。自身が登場しているならとプレーしてみたが、チーム選択では迷わず虎を選んだ。そしてG砲でかっとばした。現実の虎も、この日は15安打。最後もテレビゲームのような劇的な幕切れだった。
「一日一日、必死に野球をやっているだけなので。あしたも一生懸命やりたいと思います!」
阪神は 4万6772人の観客を集め、今季の主催試合の観客動員が 100万人を超えた。昨季と同じ25試合目(うち甲子園で22試合)での到達。今季最多 4万6772人を前に声を張り上げた。貯金は「1」。高山の劇打から、虎も上昇気流に乗る。
6回を 1失点と好投した阪神先発の岩崎優投手=阪神甲子園球場
阪神先発の 3年目岩崎優投手が 6回 1失点で降板した。
今季初先発だったが強力広島打線を 4安打に抑え試合をつくった。
「なんとか 6回までは粘れましたが、課題の多いピッチングになってしまいました。先制点を許した場面はフォアボールを簡単に出してしまいました。相手打線の状態がいいだけに、得点につながりやすくなってしまうので、反省しなければいけないです」と再三ピンチを背負ったが要所で抑えた。
先発の岩崎優投手=阪神甲子園球場
今季初先発に臨んだ岩崎優投手は、 118球を投げ 6回 4安打 1失点でマウンドを降りた。 1- 1の同点で降板し、勝敗はつかなかった。
岩崎は 1回、一死から菊池に四球を与えると丸に左中間への適時 2塁打を浴び、 1点を先制された。 3回には一死 1、 2塁のピンチを迎えたが、 4番・新井を併殺に打ち取り切り抜けた。
その後は安定した投球を見せたが、 6回、先頭の新井に 9球粘られ球数が 100球を超えると、エルドレッドに内野安打、小窪に死球を与え、二死 1、 2塁とピンチを招いた。しかし、石原を直球で空振り三振に斬って無失点で切り抜けた。
3回、広島・新井貴浩内野手を併殺打に打ち取り、原口文仁捕手(左)とハイタッチを交わす岩崎優投手=阪神甲子園球場
岩崎の粘投に応えたい味方打線だったが、 6回までに 8安打を放つも原口の適時打による 1点に留まり、岩崎は同点のまま降板。初先発で白星は飾れなかった。
岩崎は「課題の多いピッチングになってしまいました」と振り返ると、「先制点を許した場面は、四球を簡単に出してしまいました。相手打線の状態がいいだけに、得点につながりやすくなってしまうので、反省しなければいけないです」と自身の投球に納得しなかった。
ウエスタンリーグ<ソフトバンク 1- 0阪神>◇21日◇淡路佐野運動公園第一野球場
江越大賀外野手が21日、ウエスタン・ソフトバンク戦(淡路)で左越え 2塁打を放ち、守備でも 2度のファインプレーをみせるなど復調気配。 3番に据えて成長を促すプランの掛布雅之 2軍監督も目を細めた。試合は 0- 1で惜敗した。
1点を追う 8回一死 1塁。江越が甘く入ったチェンジアップに反応し、左翼フェンス際に打球をかっ飛ばした。 3打数 1安打。勝利には結びつかなかったが、復調気配の長打をみせた。
「甘く入った球をとらえられてよかったです」
8回に左翼線に 2塁打を放った江越大賀外野手。復調気配の長打だ=淡路佐野運動公園第一野球場
その直前、掛布 2軍監督は無死 1塁で森越にはバントではなく右打ちのサイン。 1点をもぎとるための作戦は「江越勝負」だ。 1塁を空けて勝負を避けられることがないよう策を巡らしていた。
中堅の守備でも 2度ダイビングキャッチを繰り出し、際どい打球をアウトにした。背番号「25」は「( 1軍で)打撃の調子が悪くて、引きずって守備で失策があった。同じ失敗をしないように打てなくても、守備と走塁は別で考えています」と高い志を体現し、胸を張る。
1軍を想定して 3番に固定した掛布 2軍監督は「守備ではすばらしい球際の強さをみせたね。(打撃でも)ある程度の形は出せた」と目を細めた。全身全霊で 1軍への道を切り開く。
中日と完全に同率 3位!これも、いざとなった時に本領発揮!での勝利の賜物だろう。全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2016年 公式戦 日程と結果(05月)
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