阪神が打ち勝った!ともに 2点を追う 3、 6回に 3得点。さらに追い付かれた直後の 8回には鳥谷敬内野手(30)の 2ランで勝ち越した。筒井和也(30)が 3年ぶりの白星。
アニキ・金本知憲外野手(44)が2安打をマークし、通算2472安打として長嶋茂雄(元巨人・現巨人軍終身名誉監督)を抜き、歴代単独 8位に浮上した。金本外野手は「俺が抜くたびに長嶋さんの名前が出ることが偉大だということ。あの人は別格だから」と話した。
平野恵一内野手(33)が重い扉をこじ開けた。 2日の中日戦(ナゴヤD)でアニヤン・新井貴浩(35)がマークして以来、チームとして38イニングぶりのタイムリー。藤井彰人捕手(35)が、骨折からの完全復活をアピール、今季初の猛打賞をマークした。
球団ワーストを塗り替える大ピンチで、アニヤン・新井貴浩のバットが 3点目を叩き出した。記事をまとめてみました。
広島は 2回、ニックの 5号ソロ、堂林の 2号ソロと長打攻勢で先制。阪神も 3回、平野、新井の適時打で 3点を奪い逆転した。
広島は 4、 5回にニックの連続本塁打で 3点を奪い勝ち越しに成功するが、阪神は 6回に 3点を奪い再逆転する。
広島は 7回二死満塁から相手けん制ミスで同点に追いつくが、阪神は 8回に鳥谷の 2号 2ランで決勝点をあげ、競り合いを制した。
8回表、勝ち越し本塁打を放った鳥谷。右はミコライオ
阪神が打ち勝った。ともに 2点を追う 3、 6回に 3得点。さらに追い付かれた直後の 8回には鳥谷の決勝の 2号 2ランで勝ち越した。鯉との乱打戦を制し、勝率 5割に復帰した。ここ10試合 2得点以下だった虎打線は11安打 8得点と点火。 2度も試合をひっくり返す粘りで、新潟市内では59年ぶりとなる歴史的白星を飾り、鬼門の地からリスタートだ。筒井が 3年ぶりの白星。
乱打戦を決着させたのは鳥谷だった。 6― 6と追い付かれた直後の 8回二死 1塁だ。低い弾道で右翼席に運ぶ勝ち越し 2ラン。「風もあったし、本塁打を打てる打者でもないので」と殊勲の一打を振り返った。
阪神は10試合連続 2得点以下と不振だった打線が復活した。11安打で 8点。和田監督は「やっと活気が出てきた。一皮むけて、これを続けていかないと」と手応えをつかんだ様子。しかも全 8得点は二死から生まれるねばり強さも見せた。指揮官は「いろんなミスが出たけど、打って消していくとチームの雰囲気も変わってくる」と話していた。
8回二死 1塁、鳥谷は右越えに勝ち越し 2ランを放った
新潟の漆黒の夜空をバックに、糸を引くように白球が伸びた。虎党の願いを乗せた“流れ星”が右翼席に消える。歓声に背中を押されるように、鳥谷はスピードに乗ったままホームベースを駆け抜け、歓喜のハイタッチ。揺れ動いた勝利のてんびんを大きく傾けた 2号 2ラン。シーソーゲームにケリをつけた。
「勝てたことが一番よかった。真っすぐしか考えていなかった。(本塁打は)風もあったんでね。 1、 3塁だったり、何とかうしろにつなげようにという思いだった」
先制され、 2度逆転しても追いつかれた。展開の読めない試合に決着をつけたのは、 6- 6の同点で迎えた 8回だ。二死 1塁。 1ストライクからの 2球目。広島・ミコライオの投じた 150キロの直球をたたく。追い風に乗った打球は、スタンド最前列に着弾。 4月10日の広島戦(マツダ)以来24試合 101打席ぶりのホームランで、粘る広島を突き放した。
和田監督は「久しぶりというか、トリらしいというか。 1番に置いているけど、リードオフマンとポイントゲッターの両方を兼ねての 1番なんで。本当に一番いいところで結果を出してくれた」と頼れる野手キャプテンを大絶賛した。
8回二死、鳥谷が勝ち越しの 2号 2ランを右翼スタンドへ運んだ
野球の枠にとらわれない柔軟さが、スピード感あふれるプレーを支えている。ハードオフ新潟は人工芝。人工芝ではサッカー用のスパイクを使用する。野球用に比べ、軽く、足への負担は少ない。土の上ではグリップ力が劣るが、人工芝なら別。走攻守で常に高いパフォーマンスを続ける男のこだわりは、苦境での力になっている。
同点に追いついた直後の 6回二死 1、2塁では粘って四球を選び、平野の押し出し四球につなげた。四球数は28個、出塁率も 0.435でいずれもリーグトップを快走する。優れた選球眼とつなぎの意識で“鬼門”を打ち破った。
1勝 6敗 2分けでゴールデンウイークを終え、10試合連続 2得点以下という状況で乗り込んだハードオフ新潟は、過去 3戦 3敗の球場だった。 4戦目でつかんだ初白星は、新潟市内での勝利に限ると、1953年 5月13日に新潟市営白山野球場で行われた国鉄戦以来、実に59年ぶり。重い扉をこじ開け、借金を完済。得点力不足に苦しんだチームを勢いづけた。
「ホームランはたまたま。そんなにホームランを打てるバッターじゃないんで」
大仕事を果たしても、スタンスはブレない。ただひたすらにベストを尽くす。鳥谷の前向きな姿勢が、移り気な勝利の女神を振り向かせていく。
7回、中前打を放ち通算2472安打として長嶋茂雄(元巨人)を抜き歴代単独 8位に浮上したアニキ・金本
アニキ・金本外野手が 2安打をマークし、通算2472安打として長嶋茂雄を抜き、歴代単独 8位に浮上した。アニキ・金本は「俺が抜くたびに長嶋さんの名前が出ることが偉大だということ。あの人は別格だから」と話した。
金本の初安打は広島時代の1993年 8月 8日のヤクルト戦。歴代 7位は立浪和義(元中日)の2480安打。
金本は 2回、バリントンから右翼線 2塁打を放って長嶋の記録に並び、 7回に今村からの中前打で抜いた。
長嶋を超える通算2472安打となる中前打を放ったアニキ・金本
国民的英雄と並び、そして超えた。2472安打。アニキ・金本はプロ野球歴代単独8位となり、長嶋茂雄の上に名前を連ねることになった。祝福されるべき偉業も、試合後は、先人への敬意を表した。
「長嶋さんが偉大ということ。こうやって俺が長嶋さんの記録を抜く度に、長嶋さんの名前が出るのがすごい」
2回先頭。先発・バリントンから 1塁線を破る 2塁打で長嶋氏に並ぶと、 7回先頭では、今村から中前打。むろん、喜ぶ素振りなどない。勝利へ貢献することだけに集中していた。
一昨年、ミスターの通算本塁打数( 444本塁打)を超えたときには「僕なんて恐縮するというか恐れ多い」と謙虚に振り返った。昨季は 2塁打数でも上回った。21年目のシーズン。試合に出続ける度に金字塔を打ち立てる。だが、こだわりはない。
7回無死、アニキ・金本が通算2472安打となる中前打を放った
「2000本安打は過去に30何人も打っている。だけど、ホームラン 500本はそんなにいない」。2008年には、37人目の2000安打をマークした。 4年前の当時、強いて目指すものは 500号だった。2000安打と 500本塁打は史上 8人しかいない。試合後、大記録にも「それは足し算だから」と積み重ねの結果であることを強調した。
右肩痛を乗り越えて臨む今季、 4番に戻って 4試合目。ここ 3試合は無安打も、状況に応じた打撃をできるから主軸を任せられる。
和田監督も「 4番に座って、ヒットはでなかったけど、内容自体は悪くなかったんでね」と信頼を置く。
片岡打撃コーチは「本人は数字は気にしないだろうけど、プロである以上ひとつの勲章。これからもヒット、ホームランを打つ度についてくる」とエールを送った。
大打者たちの数字を抜いても、野球人の本質で超えたとは思わない。ひたむきに、地道に取り組んできた。それは、44歳のいま、そしてこれからも変わることはない。
アニキ・金本は 7回、この日 2安打目となる中前打。通算安打数で“ミスター超え”の歴代単独 8位となった
長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督の話:「おめでとうございます。たゆまぬ研さんと厳しい自己管理のたまものですね。痛みに耐えながらグラウンドに立ち続け、安打を重ねる姿は私たちに感動を与えてくれます。さらなる高みを目指してほしいと思います」
ひしゃげた白球が、地をはうように一塁線を破った。試合直前に雨がパラつき、肌寒く感じていた虎党の心を熱くした。久しぶりの適時打。平野が重い扉をこじ開けた。
「明日も気合を入れて、頑張ります。ツーアウトでしたし、打ててよかったです」
2点を追う 3回二死 3塁。バリントンが内角に投げ込んできた 126キロスライダーをコンパクトにとらえた。 2日の中日戦(ナゴヤD)でアニヤン・新井貴浩がマークして以来、チームとして38イニングぶりのタイムリー。 6回二死満塁でも一時勝ち越しとなる押し出し四球を選び、 5割復帰に貢献した。
2点を追う 3回二死 3塁、平野がチームとして38イニングぶりとなるタイムリーを右前へ放った
国内FA権を取得した節目の日。 3試合ぶりに「 2番」に戻った。出塁率 4割を超える鳥谷の後ろ。相手バッテリーが好機を広げさせまいと警戒網を敷く、重要な場面ばかりだ。大技小技、全てが求められるポジション。絶対に手を抜くことなく、目の前のことに全力で取り組む姿勢が、33歳の己を成長させている。
和田監督は打線について「活気が出てきたし、粘りも出てきた。越えつつあるかな、壁を」と力を込めた。虎将が目指すスピード野球の申し子。平野の勢いが虎を救う。
藤井彰人捕手が、骨折からの完全復活をアピールする、今季初の猛打賞をマークした。 3回は遊撃内野安打で出塁。 6回二死 2塁では右前適時打で同点に追いついた。 8回も一死から中前打を放ち、鳥谷の決勝 2ランを呼び込んだ。「ラッキーやったね。内野安打にポテンヒット。最後はバット折れたし」と振り返った。
8回表阪神二死 1塁、勝ち越し本塁打を放った鳥谷(左)をビックリ顔で出迎える藤井彰人捕手
ヒーローは文句なしに鳥谷だ。藤井彰人の 3安打 3得点も貴重だった。でも、よーく考えてみよう。あと 1試合 2得点以下なら、11試合連続となり、球団ワーストを塗り替える大ピンチで、 3点目を叩き出したのは誰だったか? 3回二死満塁の逆転中前打は…。そう、アニヤン・新井貴浩のバットから生まれたものだ。
内角寄りの速球を、意識して右方向へ。つなぎの気持ちが、中堅右へ球を運んだ。
「ナイスゲーム! また、明日」
3回二死満塁で逆転の中前打を放った新井貴浩
負のデータを一掃し、チームをリラックスさせた最大の功労者は、言葉少なだった。自身、タイムリーは 2日の中日戦(ナゴヤD)で延長10回、一時勝ち越しとなる左適時打を放って以来、38イニングぶりだった。 4番を外れて 4試合目。和田監督の分析を聞いてみよう。
「まだきょうの試合に関してはいろいろなミスは出たし。小さなチェックポイントはたくさんあったけど、こうやって打って、それを消していくというのができるようになると、チームの雰囲気も変わっていく」
逆転打の場面。 2、 3塁からアニキ・金本が歩いた。前の試合( 6日、巨人戦)でもよく似たシーンがあった。あの時は凡退して屈辱にまみれたが、この日は結果を出した。徐々にではあるが、やられっぱなし、のアニヤン・新井貴浩ではなくなってきている。あとは…。全開宣言が本人の口から一日も早く聞けることを楽しみに待とう。
やっと勝った…。今まで続いた 2点以下の得点は何だったんだ?と言うよりも、昨日の試合はいったいは何だったのだろうか?という事にならなければ良いけれど…。
しかし、アニキ・金本は偉い!長嶋さんを抜いてしまった記録。40代ながら、まだまだ現役で行くのだろうが、未だ衰えない体力。昔の選手ならとっくに引退しているだろう。
されに、鳥谷が昔のニックネーム「焼き鳥(谷)」から完全では無いが、「バード」時代の調子に戻って来たのだろうか?
とにかく今は全員野球が大事なのだ!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!
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