● 9日阪神甲子園球場で阪神 1- 7広島15回戦が行われ、広島は 1回、 4番ルナの先制打から 3得点。 2回は 5安打 5得点で大量リードを奪った。阪神先発岩貞は 2回途中 6失点で降板。広島は 3連勝で今季最多の貯金「19」。先発戸田は無傷の 4勝目を飾った。阪神は投打ともに粘りがなく、完敗続きの 3連敗となった。阪神が攻守で精彩を欠いて惨敗した。この日は先発岩貞の乱調がすべてだ。首位広島に 7連敗して、借金は今季最多の「12」に増えた。金本知憲監督(48)は奮起を求めた。
●重度の「無死満塁」病だ。中谷、北條、岡崎の 3連打であざやかに 1点を先制した 2回。なおも無死満塁として 1番西岡…。何点入るかワクワクした攻撃は、まさかの無得点に終わった。 8日の広島戦でも無死満塁からの無得点が響き反撃終了。安打や犠牲フライだけでなく、暴投、ボーク、押し出し四球を期待するのはムシが良すぎるのか…。岡田は浮足立っていた。速球は上ずり、変化球も制球できない。 2回、エンドランをキッカケに 1点を奪い、なおも無死満塁で 1番西岡に回る。誰もが追加点を確信する局面だろう。だが、西岡は外寄り直球に押され、ゴロは 3塁正面へ。ルナが本塁送球し、得点は阻まれる。鳥谷は高めのボール球に手を出して遊飛…。江越に至っては、 1ボール後、 3球連続の直球をすべて空振りし、あえなく三振…。意気込みは空回りし、わずか 1点止まり。首位広島に 6連敗した窮状を物語っていた。苦境を脱するべく、指揮官自身も動いた。プレーボールの約5時間前、室内練習場で若手と向き合い、額には大粒の汗がにじむ。アンダーシャツ姿になって打撃指導。最善を尽くしても報われない。 3位の中日、DeNAにも 3.5ゲーム差にじわりと広がった。打開できなければ、クライマックスシリーズ進出に黄信号がともる。ずるずる黒星を重ねていくつもりなのか。首位広島にいいように打ちのめされ、阪神はワースト更新の借金「11」で14.5ゲーム差最下位。 3回に新井に逆転 3ランを浴びると、 7回には丸、鈴木にも被弾で大量 7失点した。これで広島には 6連敗と、やり返すどころか首位快走を完全アシスト。金本知憲監督はそれでも反撃態勢を取れとナインに求めるしかなかった。交流戦を終えた 6月下旬にマツダスタジアムで 3連敗。リベンジするはずの今カード、甲子園で完敗続きの 2連敗だ。前日 8日の初戦では藤浪がまたも初回に失点。 3点目は重盗でまんまと奪われた。藤浪には 8回 161球の続投を命じたが、その間に守備が乱れ、いいようにかき回され、ワースト 8失点。 2戦目のこの日、ナインがやり返せばまだ納得もいくが、さらに踏みにじられるような 1敗が情けなさを膨らませた。
●岩貞祐太投手(24)がチーム今季最短となる 1回 1/3でKOされた。初回は先頭から 3者連続四球で無死満塁のピンチを招き、 4番ルナ、 5番新井の連続適時打で 3失点。 2回も 3安打を浴びたところで降板。リベンジを果たすはずだった。 6月26日の広島戦(マツダ)は 1点リードで迎えた 9回につかまり、完投勝利目前で同点打を浴びて降板。チームのサヨナラ負けに、ベンチで悔し涙を流した。くしくもこの日の先発・戸田は、当時と同じ。さらに前回 7月 3日の中日戦(ナゴヤD)では、満塁弾を浴びて 3回 6失点KOされていた。球宴前最後のマウンドで、汚名返上といくつもりだった。岩貞は次回登板まで間隔が空くため、一時的に登録を抹消して 1軍帯同で復調を目指すことになる見通し。これで自身 5連敗。 0点台を誇った防御率は3.74まで落ちた。チーム同様、岩貞も暗闇の中にいる。
●阪神は前半戦最後の甲子園でのゲームで、広島に 0- 9と今季 6度目の完封負けで 3連敗。前カードから連続 3タテを食らい、借金は「12」にふくらんだ。トラ番キャップ・堀啓介は、チャンスを作りながらも 1点も奪えなかった打線に「せめて 1点とる意地を」と悲痛な叫び。詰めかけた 4万6000人超のファンのためにも、執念を見せろ-と声をあげた。「0」からは何も生まれない。広島・戸田にプロ初完投初完封を許し、今季 6度目の零封負け。この 3連戦チケットはすべて完売、前半戦最後の甲子園には 4万6323人が詰めかけていた。もっと残念なのは 4回だ。一死 2塁で福留が右中間に低いライナーを弾き返した。しかし 2走・江越は打球判断が遅れ、 3塁ストップ。点差を考えれば走者をためる方が得策だが、あの当たりで 2走が生還できないのは寂しい。走塁改革はどこにいったのか。どれだけ“各駅停車”なのか。満員のファンを裏切る日曜日 9連敗、甲子園 4連敗。今季 4度目、聖地では初の同一カード 3連敗。借金は最多「12」、広島と15.5差に開いた。途方もない数字だが、どんな劣勢でも 1点を奪い返す気概、工夫がなければ…。「1」がなければ借金もゲーム差も縮まらない。
●サンスポは参院選が行われた0日、虎党 100人を対象に、甲子園周辺などで金本知憲監督の支持率を緊急調査した。結果は若手を積極起用するなどの“超変革”が支持されて『100%』と圧倒的な数字をたたき出したものの、最下位に沈む現状には、多くの意見があった。あなたは金本監督を支持しますか? 虎党の答えは「イエス」。ただ、最下位に沈む現状には納得できない。この日、あまりに一方的な展開に、 7回終了時には多くのファンが席を立った。勝っても負けても全力で応援する姿勢は一貫している。そんな熱いファンに応えるためにも、奮起するしかない。
● 9日阪神鳴尾浜球場で阪神-ソフトバンク18回戦が行われ、岩田稔投手(32)が10日、先発したウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)で 4回無失点と好投。不調で 1カ月以上、公式戦のマウンドから遠ざかっていたが、復活への第一歩を踏み出した。掛布雅之 2軍監督(61)は次回登板が今後への試金石になると言及。試合は 2-10と大敗した。実績ある左腕が、ようやく帰ってきた。岩田はボール先行でも球を低めに集めて 2安打無四球で 4回無失点。トンネルの出口が、見えてきた。岩田は「けがをしないよう、パワーアップして 1軍に戻りたい」と力を込めた。最下位に沈む 1軍の力になるべく、今は静かに牙を研ぐ。記事をまとめてみました。
<阪神 1- 7広島、15回戦>◇ 9日◇阪神甲子園球場
広島は 1回、 4番ルナの先制打から 3得点。 2回は 5安打 5得点で大量リードを奪った。阪神先発岩貞は 2回途中 6失点で降板。
広島は 5回、 3番丸の中越え12号ソロで 9点目。先発戸田は落ち着いたマウンドさばきを披露し、 6回終了時点で無失点投球。
広島は 3連勝で今季最多の貯金「19」。先発戸田は無傷の 4勝目を飾った。阪神は投打ともに粘りがなく、完敗続きの 3連敗となった。
1回表広島攻撃終了、いきなりの 3失点に汗をぬぐう金本知憲監督。右は北條史也内野手=阪神甲子園球場
阪神が攻守で精彩を欠いて惨敗した。この日は先発岩貞の乱調がすべてだ。
1回に先頭田中から 3四球を与えて無死満塁のピンチを招くと、ルナ、新井に連続適時打を浴びて 3点を失った。 2回も立て直せず、さらに傷口を広げ、 6失点KOされた。 2番手の石崎も防げず、 2回までで大量の 8失点。打線も走者を出したが決定打が出ず、無抵抗のまま、戸田にプロ初完投初完封勝利を献上してしまった。
首位広島に 7連敗して、借金は今季最多の「12」に増えた。金本知憲監督は「これを(試合で)打破するのは監督、コーチじゃないからね。選手個人個人、 1人 1人しかないからね。ただ、それをいま、流れが悪いから仕方ないと思うようでは何も変わっていかない」と話し、奮起を求めた。
2回裏阪神無死満塁、西岡剛内野手は 3塁ゴロに倒れた=阪神甲子園球場
もはや無視できない、重度の「無死満塁」病だ。中谷、北條、岡崎の 3連打であざやかに 1点を先制した 2回。なおも無死満塁として 1番西岡…。何点入るかワクワクした攻撃は、まさかの無得点に終わった。 8日の広島戦でも無死満塁からの無得点が響き反撃終了。安打や犠牲フライだけでなく、暴投、ボーク、押し出し四球を期待するのはムシが良すぎるのか…。
本来なら舌なめずりするはずのビッグチャンスが大ピンチに映る。金本阪神が連夜の拙攻で、苦戦するルーキー岡田に屈辱的な敗戦を喫した。 1点を先制した 2回、なおも無死満塁の絶好機で追加点を挙げられない。金本監督は勝負のポイントかと問われ「誰が見てもそうでしょう。誰がどう見ても」と渋い表情だった。
岡田は浮足立っていた。速球は上ずり、変化球も制球できない。 2回、エンドランをキッカケに 1点を奪い、なおも無死満塁で 1番西岡に回る。誰もが追加点を確信する局面だろう。だが、西岡は外寄り直球に押され、ゴロは 3塁正面へ。ルナが本塁送球し、得点は阻まれる。鳥谷は高めのボール球に手を出して遊飛…。江越に至っては、 1ボール後、 3球連続の直球をすべて空振りし、あえなく三振…。意気込みは空回りし、わずか 1点止まり。首位広島に 6連敗した窮状を物語っていた。
前夜も 4回、 3点差に迫り、なおも無死満塁で加点できなかった。トラウマになっているかのように連日チャンスをつぶした。指揮官は「あそこはあと 1本というより、足の速い 1、 2番なんだから。ゲッツー崩れでも 1点、 2点入る。剛はそれを狙いに行って 3塁ゴロになったように見えたけどね」と悔いる。畳み掛けられず、勢いに乗れないのは当然だ。効果的に得点を重ねた広島打線と対照的に歯がゆさだけが残る。
岡田の球威に押されたのも敗因だった。 3回は1死 3塁で、制球難のルーキーをリードする広島石原もミットを真ん中に構えていた。それでも中谷は 2ボールから追い込まれ、 148キロに振り遅れの空振り三振。北條も簡単に 2ストライクにされ、 145キロに空を切る。完全に力負けだった。失望し、無力感が募る。満員の甲子園は虎党のため息に包まれた。
苦境を脱するべく、指揮官自身も動いた。プレーボールの約5時間前、室内練習場で若手と向き合い、額には大粒の汗がにじむ。アンダーシャツ姿になって打撃指導。最善を尽くしても報われない。 3位の中日、DeNAにも 3.5ゲーム差にじわりと広がった。打開できなければ、クライマックスシリーズ進出に黄信号がともる。
ベンチで厳しい表情をみせる金本知憲監督。左は矢野燿大コーチ=阪神甲子園球場
ずるずる黒星を重ねていくつもりなのか。首位広島にいいように打ちのめされ、阪神はワースト更新の借金「11」で14.5ゲーム差最下位。 3回に新井に逆転 3ランを浴びると、 7回には丸、鈴木にも被弾で大量 7失点した。これで広島には 6連敗と、やり返すどころか首位快走を完全アシスト。金本知憲監督はそれでも反撃態勢を取れとナインに求めるしかなかった。
情けなさだけが、本拠地甲子園に充満していく。首位広島の勢いにのみ込まれるように、阪神がまた屈した。 1点を先制した直後の 3回。二死 1、 3塁で、先発能見が耐えきれなかった。 2ボールからの 3球目。内角低めチェンジアップを広島新井にすくわれる。逆転を許す 3ランを被弾。大飛球が左翼ポールを巻く瞬間、虎党のため息と悲鳴はコイ党の大歓声にかき消された。首位独走のカープにこれで 6連敗。14.5ゲーム差まで離された現実がただただ、つらい。
金本監督:まず、そういう(やり返す)気持ちを持っているか。それが大事でしょう。伝わる選手もいるし、伝わってこない選手も正直いるし。 指揮官は試合後、悔しさを必死で押し殺すように淡々と言葉を並べた。交流戦を終えた 6月下旬にマツダスタジアムで 3連敗。リベンジするはずの今カード、甲子園で完敗続きの 2連敗だ。前日 8日の初戦では藤浪がまたも初回に失点。 3点目は重盗でまんまと奪われた。藤浪には 8回 161球の続投を命じたが、その間に守備が乱れ、いいようにかき回され、ワースト 8失点。 2戦目のこの日、ナインがやり返せばまだ納得もいくが、さらに踏みにじられるような 1敗が情けなさを膨らませた。
能見が被弾する直前、 2回の攻撃は 1点先制の後、なおも無死満塁から追加点を奪えなかった。いやなムードが漂うと、直後のワンチャンスに、一振りで、ひっくり返された。
金本監督:チェンジアップをうまく拾われたから。不用意とは思わなかったけどね。能見が勝負に負けたということ。
指揮官の言葉通り、逆転 3ランを許したボールは決して失投とは言えなかった。これで能見と新井の対戦成績は今季11打数 5安打 5打点。昨季まで広島戦50試合で23勝10敗のカープキラー、能見をもってしても相手の勢いを止められない。能見自身も 6月25日のマツダスタジアムに続き広島戦 2連敗。「そこ(無失点)を目指していかないといけないから」と敗戦の責任を 1人背負い込んだ。
7回には 2番手榎田が2発を食らい、大勢は決した。金本監督が「まず、そういう気持ち」という意地を、あらん限りの意地を発揮して、今日10日の 3戦目に臨むしかない。
2回表広島一死 2塁、岩貞祐太投手はエクトル・ルナ内野手に中前適時打を浴びて 5点目を失った=阪神甲子園球場
岩貞祐太投手がチーム今季最短となる 1回 1/3でKOされた。
初回は先頭から 3者連続四球で無死満塁のピンチを招き、 4番ルナ、 5番新井の連続適時打で 3失点。 2回も 3安打を浴びたところで降板。 6失点と大崩れし、広報を通じて「早い回でマウンドを下りることになってしまい、チームに申し訳ないです」とコメントした。
岩貞祐太投手は 1回に 3連続四球から崩れる。 2回途中 6失点KOとなった=阪神甲子園球場
ストライクが入らないたびに、球場はざわついた。直球は抜け、変化球の制球も定まらない。試合開始直後の大乱調。岩貞が試合を壊した。
「早い回でマウンドを降りることになってしまい、申し訳ないです」
1回。先頭の田中から 3連続で四球を与える。無死満塁のピンチを招くとルナに左前適時打、新井には 2点打を浴びた。 2回は田中、菊池の連打で無死 1、 3塁とされ、丸の 2ゴロの間に 1失点。さらにルナに適時打。わずか57球、今季最短の 1回 1/3で 5安打 4四球 6失点KOされ、勝負の行方は決まった。
リベンジを果たすはずだった。 6月26日の広島戦(マツダ)は 1点リードで迎えた 9回につかまり、完投勝利目前で同点打を浴びて降板。チームのサヨナラ負けに、ベンチで悔し涙を流した。くしくもこの日の先発・戸田は、当時と同じ。さらに前回 7月 3日の中日戦(ナゴヤD)では、満塁弾を浴びて 3回 6失点KOされていた。球宴前最後のマウンドで、汚名返上といくつもりだった。
岩貞祐太投手(中)はベンチに戻って汗をふく。こんなはずではなかった…=阪神甲子園球場
中 6日の調整期間には好調だった開幕当時のビデオを見て、フォームをチェック。香田投手コーチにアドバイスをもらって修正を試みたが、実らなかった。「(制球難は)ずっと。バッターと勝負できていない。体の開きが早い」と同コーチは課題を挙げ、 2軍降格には「落とすのは簡単。落としたら終わってしまう。そうならないように」と否定した。
先発が炎上し、 2番手の石崎も傷口を広げた。榎田を挟んで 4回からは安藤、マテオ、藤川、ドリスと、本来は勝ちパターンで起用する中継ぎ陣を投入。ロングリリーフ可能な投手がいない現状が、浮き彫りになった。
岩貞は次回登板まで間隔が空くため、一時的に登録を抹消して 1軍帯同で復調を目指すことになる見通し。試合後、精神面について問われ「それも含めて、 1週間で考えていかないといけない」と言葉を絞り出した。
これで自身 5連敗。 0点台を誇った防御率は3.74まで落ちた。チーム同様、岩貞も暗闇の中にいる。
岩貞祐太投手や石崎剛投手(左)の乱調で序盤に 8点のビハインド。ファンはここからの反発力を期待したはずだ=阪神甲子園球場
阪神は前半戦最後の甲子園でのゲームで、広島に 0- 9と今季 6度目の完封負けで 3連敗。前カードから連続 3タテを食らい、借金は「12」にふくらんだ。トラ番キャップ・堀啓介は、チャンスを作りながらも 1点も奪えなかった打線に「せめて 1点とる意地を」と悲痛な叫び。詰めかけた 4万6000人超のファンのためにも、執念を見せろ-と声をあげた。
残念でならなかった。首位広島に 2カード連続3タテを喫したことも、 2回までに 8失点したことも残念だが、何よりガッカリしたのは「0」で終わったことだ。
1回、捕邪飛に倒れた上本博紀内野手=阪神甲子園球場
「0」からは何も生まれない。広島・戸田にプロ初完投初完封を許し、今季 6度目の零封負け。この 3連戦チケットはすべて完売、前半戦最後の甲子園には 4万6323人が詰めかけていた。
1回に 3失点、 2回に 5失点。こんな展開でファンは何を楽しみに見たらいいのか。どれだけ反発するか、意地を見せるかしかないはずだ。少なくとも僕は、走者が出れば、ここでつないで、彼にヒットが出れば次は誰々、ホームランが出れば何点差…と前向きな希望と期待を持って、視線を送っている。しかし、現実は寂しい限りだ。
3回、併殺打の大和外野手=阪神甲子園球場
25分に及ぶ 1回の広島の攻撃を終えて、先頭の上本。力ない捕邪飛が上がった瞬間、逆転チャンスに凡退したかのような驚くほど大きなタメ息が起きた。それほど反撃の一手に、みんな期待していたのだ。続く鳥谷は見逃し三振、江越も空振り三振。 2回に30分近く攻められ、その裏も三者凡退…。 2回終了まで67分間、うち虎の攻撃は10分ほどだった。
3回攻撃前には金本監督が円陣を組み「これだけファンがいっぱい入ってくれている。楽しませろ!」という趣旨のことを強く言ったというが、その通り。直後に北條がチーム初安打を放つと、 0- 8とは思えない大歓声がわき起こった。ところが敵失で広がった無死 1、 2塁で代打・大和が 3ゴロ併殺。 2ボール 1ストライクからチェンジアップを引っかける工夫の見えない凡打の後、上本も一邪飛に倒れた。
1回、見逃し三振に倒れた鳥谷敬内野手=阪神甲子園球場
もっと残念なのは 4回だ。一死 2塁で福留が右中間に低いライナーを弾き返した。しかし 2走・江越は打球判断が遅れ、 3塁ストップ。点差を考えれば走者をためる方が得策だが、あの当たりで 2走が生還できないのは寂しい。走塁改革はどこにいったのか。どれだけ“各駅停車”なのか。
0- 9が 1- 9になって何が変わる? そういう意見もあるだろうが、僕はそうは思わない。優勝を争っているチームが“何点差でも負けは負け”と割り切るのとは訳が違う。超変革として過去の負の部分をぶち壊し、イチからスタートしたチームだ。話題性とオープン戦首位で必要以上に期待を集めたが、当初から金本監督は厳しい戦いを覚悟していた。そんな発展途上の、まだまだ力がないチームだからこそ、 0- 9を 1- 9に、 2- 9にしていくことが大事なのではないのか。
満員のファンを裏切る日曜日 9連敗、甲子園 4連敗。今季 4度目、聖地では初の同一カード 3連敗。借金は最多「12」、広島と15.5差に開いた。途方もない数字だが、どんな劣勢でも 1点を奪い返す気概、工夫がなければ…。「1」がなければ借金もゲーム差も縮まらない。
サンスポは参院選が行われた0日、虎党 100人を対象に、甲子園周辺などで金本知憲監督の支持率を緊急調査した。結果は若手を積極起用するなどの“超変革”が支持されて『100%』と圧倒的な数字をたたき出したものの、最下位に沈む現状には、多くの意見があった。
あなたは金本監督を支持しますか? 虎党の答えは「イエス」。ただ、最下位に沈む現状には納得できない。この日、あまりに一方的な展開に、 7回終了時には多くのファンが席を立った。
大阪市・福島区の福田和也さん(38=自営業)は「盛り上がる場面もなく、つまらなかった。だから早く帰ろう…と。お金払って、わざわざ来るほどの試合じゃなかった」と渋い表情。妻の有華さん(36=主婦)も「最近、先発がさっぱりなので、立て直してほしいです」と、踏ん張りきれない先発陣を心配していた。
チャンスでは三振かポップフライ。金本知憲監督もスタンドのファンもあ然=阪神甲子園球場
八尾市の松本尚晃さん(24=医学療法士)は「金本監督は支持しているけど、もう少し勝ってほしい。現状の評価は45点」と手厳しい。「若手を使うのはいいけど、一気にやりすぎ。もう少し(中堅と)バランスよく起用してほしい」と注文をつけていた。
尼崎市の荻野よしみさん(24=主婦)は「今までずっと若手が活躍するチームがうらやましかったので、若手を使ってくれてありがとうという感じ。ただ、使うならちゃんと育ててほしい。(金本監督は)最初の年だから順位までは求めていません」と見守っていく構えだ。
大阪市の米田英二さん(40=会社員)は「負けてファンがああだこうだいうのは本来の阪神の姿という感じがするので、問題ない。ただ、負けているから勝とうとして岡崎を出したり、育てるポイントがブレているのはどうかと思う。もう原口を使うつもりはないのかな」と首をひねる。
勝っても負けても全力で応援する姿勢は一貫している。そんな熱いファンに応えるためにも、奮起するしかない。
◆データBOX◆
◎…阪神は今季 6度目の完封負け。昨年は17度あり、球団記録は1963年の24度。借金「12」は
2012年終了時の「20」以来で今季ワーストを更新。
◎…阪神は今季 4度目となる同一カード 3連敗。甲子園では今季初で昨年 5月 8-10日の広島
戦以来。首位広島と15.5差となり、過去最大差をひっくり返した1963年の西鉄(南海と14.5差)
を超えた。
▼阪神が 3本塁打を浴び、広島戦に 6連敗。このカードでは2012年 7月 3日(松山)~ 8月11日(京セラドーム大阪)での 7連敗以来、 4年ぶり。今回の 6連敗では計 8被本塁打。それ以前の 8試合では 6被本塁打だった。
▼阪神は 2回、 1点を取った後の無死満塁で、西岡 3塁ゴロ、鳥谷遊飛、江越三振で追加点はならず。前日 8日の広島戦 4回にも 2点を挙げた後に無死満塁としたが、北條三振、原口遊ゴロ併殺。 2試合連続で「無死満塁から無得点」のイニングを作った。阪神は 2日中日戦 3回も無死満塁としながら、西岡投ゴロ併殺と伊藤隼右飛で 0点で、リーグ戦再開後、早くも 3度目となる。阪神の打者は今季、計17度の無死満塁の状況で11打数 2安打の打率 1割 8分 2厘にとどまり、安打数を上回る 3併殺打を記録。 5月11日 7回の鳥谷投ゴロ併殺以降、 7人の打者が凡退を続けている。
▼阪神の首位広島とのゲーム差は14.5。プロ野球最大の逆転優勝、1963年西鉄と並んだ。阪神が今季Vなら、これとともに史上最大逆転となる。
ウエスタンリーグ<阪神 2-10ソフトバンク、18回戦>◇ 9日◇阪神鳴尾浜球場
岩田稔投手(32)が10日、先発したウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)で 4回無失点と好投。不調で 1カ月以上、公式戦のマウンドから遠ざかっていたが、復活への第一歩を踏み出した。掛布雅之 2軍監督は次回登板が今後への試金石になると言及。試合は 2-10と大敗した。
実績ある左腕が、ようやく帰ってきた。岩田はボール先行でも球を低めに集めて 2安打無四球で 4回無失点。トンネルの出口が、見えてきた。
「与えてもらっていた時間で、感覚を取り戻せるようやっていました。きょうは結果としていい形が出た。この感覚を忘れずにいきたいです」
岩田稔投手は 4回を 2安打無失点。再昇格への第一歩を踏み出した=阪神鳴尾浜球場
6月 2日のウエスタン広島戦で、 1回 2/3を 5安打 4失点と炎上して以来の登板。掛布 2軍監督との話し合いで「時間がほしい」と直訴して、 1カ月以上の調整期間を与えられていた。
「きょうは 4回だからね。打線が 3回りして(打者の)目が慣れて、球威が落ちてきたときが本当の勝負。大事なのは次だろうね」
この日は約 2回り。掛布 2軍監督は、次戦が正念場と位置づける。今後はイニング数を伸ばしていく見通しだ。
岩田は「けがをしないよう、パワーアップして 1軍に戻りたい」と力を込めた。最下位に沈む 1軍の力になるべく、今は静かに牙を研ぐ。
もうここまで来たら、後半戦に期待するしか無い有ろう。後半戦こそ、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
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